JP3255658B2 - 弾性表面波コンボルバ - Google Patents
弾性表面波コンボルバInfo
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Description
に電極幅および周期の異なるすだれ状電極を設けた弾性
表面波変換器を組合せた弾性表面波コンボルバに関す
る。
む)または電歪性基板上に設けられた正負の電極からな
るすだれ状電極(インタディジタルトランスジューサ)
を有する弾性表面波変換器は、一般には等周期構造の電
極配置となっていた。図5(a)は、従来の弾性表面波
変換器を用いた弾性表面波コンボルバを示す平面図、図
5(b)はそのX−Y断面図を示す。51は電気信号を
弾性表面波に変換する第1の弾性表面波変換器、52は
同様の電気信号を弾性表面波に変換する第2の弾性表面
波変換器、53は弾性表面波変換器51,52で発生さ
れ進んできた弾性表面波を検出してコンボリューション
出力を電気信号として取り出す出力電極である。弾性表
面波変換器51,52のすだれ状電極はいずれも等周期
の電極配置構造を有する。すなわち、すだれ状電極の電
極幅をm、周期をpとしたときpは一定であり、また、
m/pはどこをとっても定数(多くは「0.5」)であ
った。
弾性表面波変換器では、発生された弾性表面波は左右両
方向にほぼ同じ振幅で伝搬する。したがって、両方向に
同様の弾性表面波放射特性を有し、いわば両方向性の特
性を有するといえる。また、広帯域の特性を得るため
に、電極対数を少なくしており、そのため弾性表面波の
励振効率も小さいものであった。
バにおいて、コンボリューション効率を向上させるため
には、弾性表面波変換器51,52により励振される弾
性表面波の励振効率を大きくし、かつ中央の出力電極5
3へ向かう弾性表面波の強度 を、外側へ向かう強度より
大きくすればよい。一方、等周期の電極配置構造を有す
る、伝搬方向に対して一方向に強く弾性表面波を放射す
る一方向性の弾性表面波変換器を得る技術として、従来
は、例えば120度移相器を用いる方法、90度移相器
を用いる方法、および等周期で正負電極の間に反射電極
を非対称に配置することにより一方向特性を得る内部反
射型一方向性変換器とする方法などがあった。
を有する弾性表面波変換器は両方向性の特性を有し、一
方向に強く励振する特性は得られない。さらに広帯域の
特性を得るためには電極対数を小さくしなければなら
ず、ますます励振効率を落とすことになる。したがっ
て、このような弾性表面波変換器を用いて弾性表面波コ
ンボルバを構成してもコンボリューション効率の高いコ
ンボルバが得られない。また、上述の一方向性の弾性表
面波変換器を得る技術では、一方向に強く励振する特性
が得られるが、やはり等周期の電極配置構造を有する弾
性表面波変換器を用いているので、広帯域の特性が得ら
れない。したがって、弾性表面波コンボルバに適用して
も広帯域の特性が得られない。
に鑑み、コンボリューション効率が高くかつ広帯域特性
を有する弾性表面波コンボルバを提供することを目的と
する。
め、この発明は、圧電性または電歪性の基板上に、弾性
表面波を励振する第1および第2のすだれ状電極と、こ
れらの弾性表面波を検出してコンボリューション出力を
電気信号として取り出す出力電極とを備えた弾性表面波
コンボルバにおいて、上記第1および第2のすだれ状電
極が所定の厚みを有し、上記第1のすだれ状電極は上記
出力電極に向かって徐々に電極幅および周期が短くなる
正負の電極を交互に配置してなり、上記第2のすだれ状
電極は上記出力電極に向かって徐々に電極幅および周期
が長くなる正負の電極を交互に配置してなり、かつ、上
記第1および第2のすだれ状電極のうち一方がシングル
電極構造を有し、他方がダブル電極構造を有することを
特徴とする。そして、前記すだれ状電極の金属膜の音響
インピーダンスをZm、電極ギャップの音響インピーダ
ンスをZgとしたとき、そのZm/Zgが1より小さけ
れば、前記第1のすだれ状電極をシングル電極構造と
し、第2のすだれ状電極をダブル電極構造とすればよ
い。
するシングル電極構造を有する正負電極が数多く配置さ
れ、その電極の膜厚が励振した波が反射を起こす程度に
厚い場合、直接励振による波の位相とその波が電極に反
射して生成した波の位相とが一方の伝搬方向で同じ位相
となり、他方の伝搬方向は逆位相となるようにでき、直
接励振による波の位相とその波が電極に反射して生成し
た波の位相とが同位相となる向きに弾性表面波が強く励
振する一方向性の特性を有する弾性表面波変換器が得ら
れる。さらに、両端の電極幅、電極対数、および電極幅
と周期の変化の割合とをコントロールすることにより広
帯域で高効率な弾性表面波変換器とすることができる。
このような一方向性かつ広帯域な特性を有する弾性表面
波変換器をその方向性を向かい合せ、その間に出力電極
を形成することにより、コンボリューション効率の高い
弾性表面波コンボルバが得られる。しかし、上記のよう
に電極幅および周期が徐々に変化する正負電極を向かい
合わせて配置すると周波数による遅延特性が変化するい
わゆる分散性が出てくる。この分散性をなくすために
は、出力電極の両側の弾性表面波変換器(すだれ状電
極)は、伝搬方向(出力電極へ向かう方向)への幅およ
び周期の変化方向を互いに逆にする必要がある。このよ
うな構成で、第1のすだれ状電極と第2のすだれ状電極
をいずれもシングル電極構造とし、かつ同一工程で製造
するようにすると、どちらか一方のすだれ状電極が出力
電極に対して逆の方向性を持ち、例えば第1のすだれ状
電極の方向性を出力電極に向ければ、第2のすだれ状電
極の方向性は出力電極から離れる 方に向くため、コンボ
リューション効率の向上は期待できない。そこで、本発
明では第2のすだれ状電極にダブル電極構造を持たせて
いる。つまり、電極幅と周期が徐々に変化するシングル
電極構造をダブル電極構造にすることにより直接励振に
よる波の位相とその波が電極に反射して生成した波の位
相とが伝搬方向に対してどちらも同じ位相となり、どち
らの方向にも弾性表面波が励振する両方向性の特性を有
する弾性表面波変換器が得られる。このことにより、第
2のすだれ状電極は両方向性の特性を有するものとな
り、広帯域でコンボリューション効率の比較的高いコン
ボルバが得られる。
する。
波コンボルバの平面図である。2は圧電性基板上に配置
された励振側の第1の弾性表面波変換器、3は圧電性基
板上に配置された励振側の第2の弾性表面波変換器であ
る。第1の弾性表面波変換器2は正電極4および負電極
5(第1のすだれ状電極)を有する。第2の弾性表面波
変換器3は正電極6および負電極7(第2のすだれ状電
極)を有する。8は出力電極を示す。正電極4および負
電極5は、出力電極に向かって徐々に電極幅mおよび周
期pが短くなるように交互に配置してある。この第1の
すだれ状電極はm/p=0.5としたシングル電極であ
る。正電極6および負電極7は、出力電極に向かって徐
々に電極幅mおよび周期pが長くなるように交互に配置
してある。さらに、第2のすだれ状電極はダブル電極構
造となっており、1本の正電極6は2本の電極6a,6
bを、1本の負電極7は2本の電極7a,7bを、それ
ぞれ備えている。この第2のすだれ状電極はm/p=
0.25とした。言替えれば、第2のすだれ状電極はm
/p=0.8としたシングル電極構造を有するすだれ状
電極の1本1本を2分割してダブル電極構造としたもの
である。なお、圧電性基板1としてはYカットZ伝搬の
ニオブ酸リチウムを、電極4,5,6,7としては厚さ
約2000オングストロームのアルミニウム膜を用い
た。
のすだれ状電極および第2のすだれ状電極は、どちらも
広帯域性を有しながら出力電極の方向に励振した弾性表
面波を放射することができる。特に、第1のすだれ状電
極は出力電極の方向に弾性表面波を強く放射することが
でき、また、第2のすだれ状電極はダブル電極構造によ
り第1のすだれ状電極と同一の分散性を保ちながら出力
電極方向に弾性表面波を放射できるため、結果として広
帯域性をもったコンボリューション効率の高いコンボル
バが得られる。ダブル電極構造を採ることにより、この
実施例の電極幅はλ/8となるが実用の周波数では問題
なく作製することができる。この場合、m/pとして
は、0≦m/p<0.5も本特許に含まれる。
れ状電極における広帯域という特性を保ちながら圧電性
基板上に配置された電極における反射を積極的に利用し
て弾性表面波変換器に方向性をもたせることを初めて見
出し、この特性を活かして広い帯域幅を持ち、かつ高い
コンボリューション効率を有する弾性表面波コンボルバ
を構成したものである。この場合、電極はある程度の厚
みを有する必要がある。電極の厚さをH、弾性表面波の
波長をλとすると、0.01≦H/λ≦0.10程度と
するのが好ましい。
ンスとし、Zgを電極ギャップの音響インピーダンスと
したとき、伝搬方向に向かって電極幅と周期が徐々に変
化するシングル電極構造を有する弾性表面波変換器、い
わゆるシングル電極構造を有するチャープ電極の弾性表
面波の放射方向性がZm/Zgによって定まることを示
す。ここでZm/Zgの値は、電極材料、電極膜厚、電
極幅および基板材料により定まるものである。
0オングストロームとしZm/Zg=0.98としたと
きの等価回路解析によるシングル電極構造を有するチャ
ープ型電極の方向性を説明するための周波数特性および
電極の配置を示す図である。図2(b)のように、一対
の正負電極を有するすだれ状電極(図ではIDTと略称
してある)24に向かって、正負電極の配置の密度が徐
々に高くなるようなダウンチャープのすだれ状電極23
を隣接させた構成では、図2(a)の実線21に示すよ
うな周波数特性となる。逆に、図2(c)のように、一
対の正負電極を有するすだれ状電極26に向かって、正
負電極の配置の密度が徐々に粗くなるようなアップチャ
ープのすだれ状電極25を隣接させた構成では、図2
(a)の破線22に示すような周波数特性となる。周波
数特性としては実線21のほうが破線22より良好であ
る。したがって、すだれ状電極23は矢印23Dに示す
方向性を有し、すだれ状電極25は矢印25Dに示す方
向性を有することがわかる。
0オングストロームとしZm/Zg=1.00としたと
きの等価回路解析によるシングル電極構造を有するチャ
ープ型電極の方向性を説明するための周波数特性および
電極の配置を示す図である。図3(b)のように、一対
の正負電極を有するすだれ状電極34に向かって、正負
電極の配置の密度が徐々に高くなるようなダウンチャー
プのすだれ状電極33を隣接させた構成では、図3
(a)の実線31に示すような周波数特性となる。ま
た、図3(c)のように、一対の正負電極を有するすだ
れ状電極36に向かって、正負電極の配置の密度が徐々
に粗くなるようなアップチャープのすだれ状電極35を
隣接させた構成でも、同じく図3(a)の実線31に示
す周波数特性となる。したがって、すだれ状電極33お
よびすだれ状電極35はともに方向性を有しないことが
わかる。
0オングストロームとしZm/Zg=1.02としたと
きの等価回路解析によるシングル電極構造を有するチャ
ープ型電極の方向性を説明するための周波数特性および
電極の配置を示す図である。図4(b)のように、一対
の正負電極を有するすだれ状電極44に向かって、正負
電極の配置の密度が徐々に高くなるようなダウンチャー
プのすだれ状電極43を隣接させた構成では、図4
(a)の実線41に示すような周波数特性となる。逆
に、図4(c)のように、一対の正負電極を有するすだ
れ状電極46に向かって、正負電極の配置の密度が徐々
に粗くなるようなアップチャープのすだれ状電極45を
隣接させた構成では、図4(a)の破線42に示すよう
な周波数特性となる。周波数特性としては破線42のほ
うが実線41より良好である。したがって、すだれ状電
極43は矢印43Dに示す方向性を有し、すだれ状電極
45は矢印45Dに示す方向性を有することがわかる。
構造を有するチャープ型電極の方向性を調査した結果、
シングル電極構造を有するチャープ型電極においては、
Zm/Zg<1のときは正負電極の配置密度が粗から密
になる向きの方向性を有し、Zm/Zg=1のときは方
向性を有さず、Zm/Zg>1のときは正負電極の配置
密度が密から粗になる向きの方向性を有することが分か
った。したがって、このような電極の方向性を考慮して
コンボルバを構成すれば広帯域特性を保ちながらコンボ
リューション効率の高い弾性表面波コンボルバができ
る。本来は、いずれのすだれ状電極も一方向で出力電極
方向に弾性表面波の放射方向が向いているものが最良で
ある。しかし、分散性をなくす点から、出力電極の両側
にダウンチャープ型電極とアップチャープ型電極とを配
置しなければならず、両方とも出力電極に向かう方向性
をもたせるためには、ダウンチャープ型電極ではシング
ル電極構造を有しZm/Zg<1であるものを、アップ
チャープ型電極ではシングル電極構造を有しZm/Zg
>1となるようにすればよいが、そのためには電極材
料、電極膜厚、電極幅および基板材料等を選ばなければ
ない。 その場合には、他方のすだれ状電極は両方向性を
有するようにするとよい。つまり、一方のすだれ状電極
は出力電極に向かう方向性を有し、他方のすだれ状電極
は両方向性を有するようにすればよい。チャープ型電極
で両方向性をもたせるためには電極構造をダブル電極と
するだけでよく、Zm/Zgに影響しないためシングル
電極構造を有するもう一方の(方向性が逆の)チャープ
型電極をそのままダブル電極にすることにより、シング
ル電極構造を有するチャープ型電極の分散性を保ちつ
つ、両方向性の特性を持たせ、出力電極の方向にも弾性
表面波を励振させることができる。
圧電性または電歪性の基板上に厚みを有する1対のすだ
れ状電極を設け、かつそれらのすだれ状電極の間に出力
電極を設けた弾性表面波コンボルバにおいて、すだれ状
電極の広帯域性を保ちつつ方向性を考慮して、一方をシ
ングル電極構造として出力電極に向かう方向性を持た
せ、他方のシングル電極構造のままでは出力電極に向か
う方向と逆の方向性を持つこととなるすだれ状電極はダ
ブル電極構造として方向性をなくしている。これによっ
て、コンボリューション効率が高くかつ広帯域特性を有
する弾性表面波コンボルバが得られる。また、一方のす
だれ状電極のみ方向性を考慮すればよく、設計および製
造が簡便である。
バの平面図
向性を説明するための周波数特性および電極の配置を示
す図
向性を説明するための周波数特性および電極の配置を示
す図
向性を説明するための周波数特性および電極の配置を示
す図
平面図および断面図
弾性表面波変換器、4…正電極、5…負電極、6…ダブ
ル電極構造の正電極、7…ダブル電極構造の負電極、
8,53…出力電極。
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電性または電歪性の基板上に、弾性表
面波を励振する第1および第2のすだれ状電極と、これ
らの弾性表面波を検出してコンボリューション出力を電
気信号として取り出す出力電極とを備えた弾性表面波コ
ンボルバにおいて、 上記第1および第2のすだれ状電極が所定の厚みを有
し、 上記第1のすだれ状電極は上記出力電極に向かって徐々
に電極幅および周期が短くなる正負の電極を交互に配置
してなり、 上記第2のすだれ状電極は上記出力電極に向かって徐々
に電極幅および周期が長くなる正負の電極を交互に配置
してなり、 上記第1のすだれ状電極がシングル電極構造を、第2の
すだれ状電極がダブル電極構造を有し、かつ上記すだれ
状電極の金属膜の音響インピーダンスをZm、電極ギャ
ップの音響インピーダンスをZgとしたとき、上記第1
のすだれ状電極のZm/Zgが1より小さいことを特徴
とする弾性表面波コンボルバ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13861891A JP3255658B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 弾性表面波コンボルバ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13861891A JP3255658B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 弾性表面波コンボルバ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04337915A JPH04337915A (ja) | 1992-11-25 |
| JP3255658B2 true JP3255658B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=15226291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13861891A Expired - Fee Related JP3255658B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 弾性表面波コンボルバ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3255658B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3334412B2 (ja) * | 1994-12-15 | 2002-10-15 | 和彦 山之内 | 弾性表面波コンボルバ |
| JP3340583B2 (ja) * | 1994-12-15 | 2002-11-05 | 和彦 山之内 | 弾性表面波コンボルバ |
-
1991
- 1991-05-15 JP JP13861891A patent/JP3255658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04337915A (ja) | 1992-11-25 |
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