JP3255810B2 - 装飾部品用銀色焼結体 - Google Patents
装飾部品用銀色焼結体Info
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Description
するものであり、特に、例えば、ブレスレット,ピア
ス,イヤリング,メガネフレーム,時計用外装部品,指
輪等の、人の肌に直接的に接触する装飾部品に好適用い
られる装飾部品用銀色焼結体に関するものである。
される特性は、耐食性に富み、耐スクラッチ性が高く、
さらに金属光沢が長く持続することが要求されている。
そして、このような装飾部品として最適な金属光沢を有
する材料として、ステンレスや金属の炭化物、例えばW
CやTiCをNiやCo等の金属で結合させた焼結合金
が用いられていた。
ているものの、硬度が低いために傷が付きやすく、一
方、WCやTiCを主成分としNiやCo等の金属元素
で結合した焼結合金では、焼結体自体の硬度の問題はな
いものの、人間の汗や海水に対する耐食性が低いという
欠点があった。
であるTiB2 の高硬度,耐食性等の特性を用いたTi
B2 系焼結体が開発され、実用化されている(例えば特
公昭59ー18458号公報等参照)。このTiB2 系
焼結体は、その抗折強度が800〜1000MPa程
度、ビーカース硬度が18〜24GPa程度であり、優
れた特性を示している。
のようなTiB2 系焼結体では、1600〜2000℃
の高温で焼結する必要があり、焼結性が低いという問題
があった。
i,Co,Cr等の金属結合相を1重量%程度含有して
いたため、装飾部品として用いた場合には、人によって
は金属アレルギーが発生する虞があった。
高硬度、耐食性等の優れた特性を有するとともに、13
00〜1600℃の低温で焼成することができ、さらに
アレルギー発生の原因となる金属含有量を低減すること
ができる装飾部品用銀色焼結体を提供することを目的と
する。
解決するために鋭意検討した結果、原料としては、Ti
B2 系焼結体とほぼ同様の原料を用い、結晶相としてT
iCおよびTiB相を主として生成させるとともに、ア
レルギー源となる金属含有量を0.3重量%以下とする
ことにより、TiB2 系焼結体とほぼ同等の特性を有す
るとともに、1300〜1600℃の低温で焼成するこ
とができ、さらにアレルギーの発生を防止できることを
知見し、本発明に至った。
少なくともチタン,炭素,ホウ素を主たる構成元素と
し、三成分基準でチタンが全量中80〜95重量%、ホ
ウ素が全量中3〜12重量%、炭素が全量中2〜8重量
%からなる銀色焼結体であって、前記チタンが主にTi
C相およびTiB相として存在するとともに、アレルギ
ー源となる金属含有量が全量中0.3重量%以下である
ものである。
少なくともチタン,炭素,ホウ素を主たる構成元素と
し、三成分基準でチタンが全量中80〜95重量%、ホ
ウ素が全量中3〜12重量%、炭素が全量中2〜8重量
%からなる主成分100重量部に対して、V,Zr,N
b,Mo,Hf,Ta,Wから選ばれる少なくとも一種
を0.5〜15.0重量部の割合で存在させた銀色焼結
体であって、該焼結体中にTiC相およびTiB相が存
在するとともに、アレルギー源となる金属含有量が全量
中0.3重量%以下であるものである。
定した理由について説明する。
95重量%としたのは、チタンが80重量%よりも少な
くなると焼結性が低下するとともに焼結体の強度が低下
するためであり、95重量%を越えると硬質相としての
TiC相とTiB相が共存できなくなり、焼結体の硬度
が低くなるためである。チタンは全量中85〜90重量
%含有することが望ましい。チタンの一部は焼結体中に
金属として存在していても良い。金属として存在する量
は40重量%以下が望ましく、特には、30重量%以下
が望ましい。
は、ホウ素が3重量%よりも少なくなると硬質相として
のTiBが存在せず、硬度が低くなるためである。一
方、12重量%よりも多くなると二ホウ化物のTiB2
の生成が多くなり、焼成温度が高くなるからである。ホ
ウ素の量は全量中4〜9重量%であることが望ましい。
素が2重量%よりも少ないと硬質相としてのTiCが存
在せず、硬度が低くなるためである。一方、8重量%よ
りも多くなると焼結体中に炭素が残留し、焼結性が低下
するためである。炭素は全量中、3〜6重量%であるこ
とが望ましい。
o,Hf,Ta,Wから選ばれる少なくとも一種を0.
5〜15.0重量部の割合で存在させることが望ましい
が、この割合で存在させたのは、V,Zr,Nb,M
o,Hf,Ta,Wから選ばれる少なくとも一種を含有
させることにより、抗折強度,ビッカース硬度,破壊靱
性等の機械的特性をさらに向上することができるからで
ある。また、その量を0.5〜15.0重量部としたの
は、0.5重量部よりも少ない場合には、上記機械的特
性を向上する効果が小さく、15.0重量部よりも多い
場合には焼結性が低下し、強度が低下する傾向にある。
V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wから選ばれる少
なくとも一種の元素は、2〜12重量部存在させること
が望ましい。これらの元素は殆どがTiBまたはTiC
相中に固溶し、特性を向上する。
属含有量が0.3重量%以下であることが望ましい。ア
レルギー源となる金属としては、Al,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cu,Zn,Rh,Pd,Cd,S
n,Sbがある。また、このような金属の含有量を前述
のように限定したのは、0.3重量%よりも多く存在す
ると、金属アレルギーを発生し易くなるからである。即
ち、金属アレルギーを防止するために、アレルギー源と
なる金属の溶出量を0.5μg/cm2 /週以下に規定
したデンマーク法が、1994年発行の表面技術(vol4
5 、No.9 、P910)に記載されており、本発明の装飾部
品用銀色焼結体では、アレルギー源となる金属含有量が
0.3重量%以下である場合には、上記基準を確実に満
たすものであるが、0.3重量%よりも多くなるとアレ
ルギー源となる金属の溶出量が0.5μg/cm2 /週
よりも多くなる可能性があり、この場合には人によって
は金属アレルギーを生じ易い。よって、本発明では、ア
レルギー源となる金属含有量が0.3重量%以下とした
のである。アレルギー源となる金属量は、0.1重量%
以下であることが、特に望ましい。
金属の含有量を0.3重量%以下とするためには、本発
明の焼結体を製造するための原料として、前述した金属
を使用しないことは勿論のこと、原料中における前述の
金属の含有量が少ない高純度の原料を用いることが有効
である。
は、三成分基準でチタンが全量中85〜90重量%、ホ
ウ素が全量中4〜9重量%、炭素が全量中3〜6重量%
とし、主としてTiC相およびTiB相が存在し、さら
に、V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wから選ばれ
る少なくとも一種の元素を2〜12重量部含有するとと
もに、アレルギー源となる金属含有量が全量中0.1重
量%以下であるものである。
相およびTiB相が存在しており、これらの粒界に、金
属チタン,V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wが存
在していても良い。
としてチタン粉末およびチタンの炭化物やホウ化物粉末
を混合したもの、あるいはこれにV,Zr,Nb,M
o,Hf,Ta,Wからなる元素、またはこれらの炭化
物,ホウ化物の1種以上を混合したものを混合粉砕した
後、バインダーを所定量加え、所定圧力で所望形状に加
圧成形し、これを非酸化性雰囲気下において所定温度で
脱バインダーした後、所定温度で焼成を行うことにより
得られる。
μmのチタンの炭化物およびホウ化物と、粒径が5〜2
50μmのチタン粉末と、所望により粒径1.0〜1
0.0μmのV,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wか
らなる元素またはこれらの炭化物,硼化物の各粉末を秤
量混合し、これをアセトン等の有機溶媒中、混合粉砕し
た後、有機バインダーを加え、所望形状に成形する。そ
して、成形体を非酸化性雰囲気下において所定温度で脱
バインダーした後、所定温度で真空焼成を行うことによ
り得られる。
B2 とTiBのいずれも用いることができる。原料とし
てTiB2 を用いる場合には、このTiB2 と金属Ti
が1300〜1600℃で反応してTiBを生成する。
として存在する事が望ましいが、針状でなくてもかまわ
ない。
る金属含有量が原料全体の0.3重量%以下となるよう
にすることが必要である。
torrの雰囲気や各種雰囲気において減圧または無加圧に
て、温度1300〜1600℃で焼成する。さらに、非
酸化性雰囲気下、熱間静水圧焼成(HIP)において、
100〜2000気圧下で1200〜1400℃で焼成
することが望ましい。焼成時間は試料の大きさにもよる
が通常0.5〜5時間である。そして焼成後、焼結体の
表面をダイヤモンドペースト等により鏡面研磨すること
により、光沢のある銀色が出現する。
ンが全量中80〜95重量%、ホウ素が全量中3〜12
重量%、炭素が全量中2〜8重量%含有するように、原
料組成を調整することにより、結晶相としてTiC相お
よびTiB相を存在させることができる。
囲を満足する限り、不純物やその他の化合物,金属が少
量含有しても、特性上影響はない。
のTiC相が銀色の色彩付与に寄与し、TiB相が抗折
強度,ビッカース硬度,破壊靱性等の機械的特性向上に
寄与する。そして、本発明では、焼結体が主としてTi
C相とTiB相により構成されているため光沢のある銀
色を有し、優れた抗折強度,ビッカース硬度,破壊靱性
を得ることができるとともに、1300〜1600℃の
低温で焼成することができる。
a,Wを含有することにより、強度,硬度,破壊靱性等
の機械的特性をさらに向上することができる。
は、アレルギー源となる金属含有量が0.3重量%以下
であるため、アレルギーの発生を確実に防止することが
できる。このような銀色焼結体は、例えば、時計ケー
ス,時計バンド,ネックレス,ブレスレット等の装飾用
やハサミ,刃物,釣具等に利用することができるととも
に、その他の工具や機械部品等にも用いることができ
る。
B2 、粒径40μmのTi粉末を用い、これらを表1の
割合となるように秤量混合し、これをアセトン等の有機
溶媒中、約68時間混合粉砕した後、パラフィンを6重
量%加え、2.0ton/cm2 で所望形状に加圧成形
する。成形されたものを非酸化性雰囲気下において40
0℃で脱バインダーした後、真空度10-3torrの真
空加熱炉において表1に示す温度で真空焼成を1時間行
った。焼成は、組成変化が生じないように雰囲気を調節
して行った。
回折測定で結晶相を同定した結果、本発明品は、いずれ
も主としてTiC相とTiB相が存在していることを確
認した。また、最終焼結体の分析をICP発光分光分析
により行い、その結果を表1に示した。また、ICP発
光分光分析によりアレルギー源となる金属含有量を測定
した。尚、表1においては、アレルギー源となる金属と
しては、NiとFeのみが存在量を確認できたため、こ
のNiとFeの含有量を記載した。
X線回折測定とSEMによる組織観察のいずれでも金属
チタンの存在を確認できた場合を○、X線回折測定では
確認できないがSEMによる組織観察では確認できる場
合を△、X線回折測定でもSEMによる組織観察でも確
認できない場合を×とした。SEMによる組織図を図1
に示す。図1において、符号1はTiC相を示し、2は
TiB相を示す。
し、この後、抗折強度、ビッカース硬度(Hv)、破壊
靭性値および耐食性および金属の溶出試験を行い、目視
により焼結体の色彩を確認した。
曲げ試験法に従い、ビッカース硬度の測定はJISZ2
244試験法に従った。また、破壊靭性値はIF法によ
り求めた。そして、耐食性試験は、ISO(国際標準化
機構)規格に則した人工汗(pH4.7)を腐食液とし
て使用し、温度37℃±2℃に保持した人工汗中に、鏡
面研磨した試料を1週間浸した後、研磨面の状態を観察
し、腐食の程度を目視により観察することにより行っ
た。研摩面が腐食していない場合を○、研摩面が少し腐
食している場合を△とした。また、本発明の試料は目視
によりいずれの試料も光沢のある銀色が出現することを
確認した。これらの結果を表2に示す。
は、抗折強度が700〜1000MPa、ビッカース硬
度が10.0〜13.5GPa、破壊靱性値が5.0〜
6.8MPa・m1/2 であり、耐食性が良好であること
が判る。
なる金属含有量が0.3重量%以下であることが判る。
よって、金属アレルギーの発生を確実に防止することが
できる。
B2 、粒径40μmのTi粉末、平均粒径1.0μmの
V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wからなる元素、
またはそれらの炭化物あるいは硼化物を用い、これらを
最終焼結体の各金属量が表3の割合になるように秤量混
合し、これをアセトン等の有機溶媒中、約68時間混合
粉砕した後、パラフィンを6重量%加え、2.0ton
/cm2で所望形状に加圧成形する。成形されたものを
非酸化性雰囲気下において400℃で脱バインダーした
後、真空度10-3torrの真空加熱炉において温度1
450℃で真空焼成を1時間行った。さらに、アルゴン
雰囲気において1300℃で1時間の熱間静水圧焼成
(HIP)を行った。このようにして得られた最終焼結
体の結晶相および金属元素の分析、アレルギー源となる
金属含有量を上記実施例1と同様に行った。その結果を
表3に示す。
し、この後、上記実施例1と同様に、抗折強度,ビッカ
ース硬度(Hv),破壊靭性値,耐食性および金属の溶
出試験を行い、また、目視により焼結体の色彩を確認し
た。本発明の試料では、目視による観察の結果、いずれ
の試料も光沢のある銀色が出現することを確認した。
V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wの少なくとも一
種を含有することにより、特に、抗折強度やビッカース
硬度が向上していることが判る。また、本アレルギー源
となる金属含有量が0.3重量%以下であることが判
る。
銀色焼結体によれば、実用上何等支障のない強度および
硬度を有するとともに、耐チッピング性、耐食性に優れ
るとともに、アルレギーを引き起こす金属成分を殆ど含
まず、また、焼結性の向上により銀色の鏡面が容易に現
出し、これにより、長期間にわたり腐食や傷が発生しな
い銀色装飾品として、例えば、時計ケース、時計バン
ド、ネックレス、ブレスレット、ボタン等に用いること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくともチタン,炭素,ホウ素を主たる
構成元素とし、三成分基準でチタンが全量中80〜95
重量%、ホウ素が全量中3〜12重量%、炭素が全量中
2〜8重量%からなる銀色焼結体であって、該焼結体中
にTiC相およびTiB相が存在するとともに、アレル
ギー源となる金属含有量が全量中0.3重量%以下であ
ることを特徴とする装飾部品用銀色焼結体。 - 【請求項2】少なくともチタン,炭素,ホウ素を主たる
構成元素とし、三成分基準でチタンが全量中80〜95
重量%、ホウ素が全量中3〜12重量%、炭素が全量中
2〜8重量%からなる主成分100重量部に対して、
V,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wから選ばれる少
なくとも一種を0.5〜15.0重量部の割合で存在さ
せた銀色焼結体であって、該焼結体中にTiC相および
TiB相が存在するとともに、アレルギー源となる金属
含有量が全量中0.3重量%以下であることを特徴とす
る装飾部品用銀色焼結体。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29638194A JP3255810B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 装飾部品用銀色焼結体 |
| CH01850/95A CH690129A5 (de) | 1994-09-29 | 1995-06-22 | Silberfarbenes, gesintertes Produkt, und Verfahren zu seiner Herstellung. |
| DE19523531A DE19523531B4 (de) | 1994-09-29 | 1995-06-28 | Silberfarbenes Sinterprodukt und Verfahren zu dessen Herstellung |
| FR9510021A FR2725197B1 (fr) | 1994-09-29 | 1995-08-23 | Produit fritte a couleur d'argent et procede pour le fabriquer |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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Family
ID=17832816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3255810B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29638194A patent/JP3255810B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH08157989A (ja) | 1996-06-18 |
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