JP3259591B2 - レーザ発振器 - Google Patents
レーザ発振器Info
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Description
もので、特に、信頼性を向上させたレーザ発振器に関す
るものである。
73号公報に記載された従来のレーザ発振器の発振器本
体部分の構成を示す斜視図である。図において、1は発
振器本体、2はレーザ媒質ガスを封入する筺体、3は上
下に配設された一対の放電電極、4はレーザガス流路を
形成するダクト、5は熱交換器、6は媒質ガス循環手段
としてのブロア、7は部分反射鏡、8は全反射鏡、7a
は部分反射鏡7を含むレーザビーム発射手段、8aは全
反射鏡8を含むレーザビーム反射手段、9はレーザビー
ムである。
構成図である。図において、10は冷却装置、23は熱
交換器5の冷却用の冷却媒質の入口ポート、24は熱交
換器5の冷却用の冷却媒質の出口ポート、25または2
6はそれぞれ筐体2に設けた熱交換器5の冷却用の冷却
媒質の入口ポートまたは出口ポート、27,28は配管
の分岐点、29,30は各々入口ポート25または出口
ポート26から熱交換器5に至る配管、33,34はそ
れぞれ筐体2に設けた放電電極3の冷却用冷却媒質の入
口ポートまたは出口ポート、31,32は各々入口ポー
ト33または出口ポート34から放電電極3に至る配
管、29,30は分岐点27,28から入口ポート33
または出口ポート34に至る配管、31,32は分岐点
から入口ポート33または出口ポート34に至る配管、
21,22は冷却装置10と発振器本体1間の配管、1
1はチラー、12はタンク、13はタンク戻口、14は
ポンプ、15はイオン交換器、16はタンク出口、1
7,18はイオン交換器15とポンプ14とを接続する
配管である。35は一対の放電電極3の相互間を接続す
る配管である。
図、図18は図17で示した熱交換器5における“A”
部の要部拡大断面図、図19は図17で示した熱交換器
5における“B”部の要部拡大断面図、図20は図19
における“C”部の要部拡大断面図である。図におい
て、5aはフィン、5bは銅管、23a,24aはヘッ
ダ、23b,24bはヘッダ足、5cはUベンド管、5
dはフラックスタイプ等のろう材である。熱交換器5
は、フィン5a及び銅管5b、ヘッダ23a,24a、
ヘッダ足23b,24b、Uベンド管5cによって構成
される。
説明する。筐体2には、放電を発生することにより、レ
ーザ媒質ガスを励起する一対の放電電極3と、レーザ媒
質ガスを循環させるブロア6と、レーザ媒質ガスを冷却
する熱交換器5を有し、レーザ媒質ガスが一対の放電電
極3の間を通過することにより、レーザ発振可能な状態
に励起される。放電電極3の少なくとも一方は表面に誘
電体層を持ち、図示されていない交流電源から電力が供
給され、交流放電を生じさせる。放電によって高温にな
ったレーザ媒質ガスは、ダクト4を通って熱交換器5に
入り冷却され、ブロア6を通って矢印Aの方向に循環す
る。筐体2の長手方向に配置されたレーザビーム発射手
段7aに含まれる部分反射鏡7及びレーザビーム反射手
段8aに含まれる全反射鏡8で構成される共振器ミラー
により作られる光路は、放電によりレーザ媒質ガスが励
起状態となった励起領域を通過する。
部分反射鏡7に到達し、部分反射鏡7に到達したレーザ
ビーム9の一部はそのまま外部に出力され、残りは逆の
ルートを通って全反射鏡8まで戻り、上記のプロセスが
繰返される。レーザビーム9はこのようにして励起領域
を反復通過する間に増幅され、部分反射鏡7から外部に
出力される。
5と放電電極3の冷却のために冷却装置10から供給さ
れる冷却水が必要である。冷却水は冷却装置10から発
振器本体1に供給される。放電電極3を通過するレーザ
媒質ガスの温度が低い方がレーザ発振の効率が良い。し
たがって、熱交換器5を冷却する冷却水の温度は低い方
が良い。また、放電電極3の誘電体も温度が低い方が絶
縁破壊電圧が高く信頼性が高い。このような理由によ
り、熱交換器5及び放電電極3を冷却する冷却水の温度
は凍結しない程度の低温に設定されており、熱交換器5
及び放電電極3を冷却する冷却水は同一系統の冷却水が
用いられている。
発振器本体1に供給される。冷却水は配管21の分岐点
27で分かれ、筐体2に設けられた入口ポート25から
筐体2内に入った冷却水は配管29を通って熱交換器5
に供給され、配管30を通って筐体2に設けられた出口
ポート26から再び筐体2外へと出ていき、配管22の
分岐点28に至る。一方、筐体2に設けられた入口ポー
ト33から筐体2内に入った冷却水は配管31を通って
下側の放電電極3に入り、配管35を通って上側の放電
電極3に入った後、配管32を通って筐体2に設けられ
た出口ポート34から再び筐体2外へと出ていき、配管
22の分岐点28に至る。その後、冷却水は配管22を
通り発振器本体1から冷却装置10に戻る。
ー11で冷やされ、タンク戻口13からタンク12に入
る。タンク戻口13から冷却水がタンク12内の気相中
に放出され、タンク出口16からタンク12外へ出てい
く冷却水に再び混入しないようにしている。タンク12
内の水はポンプ14により配管21を通って冷却装置1
0から出ていく。このようにして冷却水は、冷却水系を
循環し、第1の冷却水循環回路が構成されている。
けられ、イオン交換器15が接続された配管17、18
により、第2の冷却水循環回路が構成されている。この
第2の冷却水循環回路を通った冷却水は、イオン交換器
15(陽、陰イオン交換剤混在)により純水化され、電
気導電度が小さくなる。時間の経過とともに第1の冷却
水循環回路を流れる冷却水の電気導電度が小さくなり、
電気導電度が小さい状態が保たれる。導電度の小さい冷
却水は高電圧が印加された放電電極3を冷却するのに必
要である。
ザ発振器の熱交換器5は筐体2の中にあるために、要求
される条件が非常に厳しい。レーザ発振器において有効
な出力を得るためには筐体2内の露点は、−30℃以下
に保つ必要がある。このためには、水蒸気ほどの水漏れ
も許されず、熱交換器5にピンホール程度の穴があくこ
とも許されない。通常の水で冷やすタイプの熱交換器5
の使用環境では、この程度の穴は問題にならないことか
ら考えると、レーザ発振器用の熱交換器5に要求される
耐腐食性能は非常に高いものである。
ィン5aの間を流れており、フィン5aは冷却水が流れ
る銅管5bと接触し、銅管5bがフィン5aを貫通する
ように設けられ、高温のレーザ媒質ガスから奪った熱量
を冷却水に吸収させるようになっている。
ート23及び入口側ヘッダ23aから入り、ここで分岐
されてヘッダ足23bを通って銅管5bの中を流れ、熱
交換器5の入口側ヘッダ23aの反対側のUベンド管5
cで方向を変えられ、再び銅管5b、ヘッダ足23bを
通って出口側ヘッダ24aから出口ポート24に至る。
ヘッダ足23b,24b、銅管5b、Uベンド管5cの
接合部は、ろう付けによりろう材5dで接合されてい
る。その構造の一例を図20を用いて詳述する。ヘッダ
足23b,24bと銅管5bの接合部は、ろう材5dで
埋められている。
のろう付け作業が行われるが、このフラックスはろう付
け後に残留していると管の腐食を招くことになり、完全
に除去しなければいけない。レーザ発振器の熱交換器5
は構造が複雑なため、特に、管内側において、ろう付け
工程後のフラックスの完全除去は非常に困難である。し
たがって、ろう材5dとして、ろう付け時にフラックス
を使用せずに施工できるノンフラックスタイプのものを
使用している。ノンフラックスタイプのろう材5dとし
ては、リン銅ろうがあり、レーザ発振器の熱交換器5の
ろう付けにはリン銅ろうを使用している。
した銅管5bを電気導電度の小さい水中で使用し続けて
いるものにおいては、ろう付け部周辺において腐食が始
まり、それが徐々にろう材5dと銅管5bの境界部にお
いて進行していく現象が観察された。この腐食により、
10年程度使用されるものは、熱交換器5に穴ができた
り、筐体2内に冷却水が漏れたり、筐体2内の水分量が
大きくなり、出力はおろかレーザ発振不可能の状態に陥
ってしまう危険性があった。
により誘発されて始まると推定される。これを反応式で
説明すると次のようになる。まず、リンが水と反応し、
りん酸を発生する。 P+4H2 O → H2 PO4 - +6H+ +5e- このりん酸の作用により、銅管の酸化皮膜が壊される。 CuO+2H+ → Cu2++H2 O これにより、銅管5bの銅が水中に露出し、銅が腐食す
る。 Cu+H2 O → CuO+2H+ +2e- Cu → Cu2++2e- また、水中に酸素があると、上式の電子を消費する還元
反応がおこる。これにより腐食が加速される。 O2 +2H2 O+4e- → 4OH-
酸素量を減少させることにより、進行速度を遅くするこ
とができると推定され、本発明者等によって確認され
た。また、この種の腐食は銅管5b内面に酸化物が付着
している方が誘発され難いが、電気導電度の小さい純水
中においては銅管5b内面に酸化物が付着し難く、純水
中において誘発されやすいと考えられる。
レーザ発振器の構成では熱交換器5の冷却用の冷却水は
電気導電度の小さい純水であり、ろう材にはリンが含ま
れているために腐食の誘発を防ぐことは難しい。また、
腐食が誘発された場合において溶存酸素量を低く抑える
ことが難しい。冷却装置10に戻ってきた冷却水は、タ
ンク戻口13からタンク12内に放出されるが、タンク
12の気相には空気があり、タンク12内の水面より酸
素が冷却水に溶け込んでしまう。したがって、冷却水の
溶存酸素量を飽和溶存酸素量より際だって低いレベルに
保つことは極めて困難である。従来のレーザ発振器は、
このように構成されているので、熱交換器5の水漏れに
より突然にレーザ発振器が動作不可能になるという可能
性があった。
いようにするために、実開昭63−86096号公報に
掲載の技術では、次のように対応している。図21は従
来のレーザ発振器の冷却装置のタンクの模式図であり、
図16における冷却装置10のタンク12に相当するも
のである。図において、40は冷却水の浮力で浮かせた
発泡性の合成樹脂で形成された板状のフロートである。
フロート40は板状であるが、板状のフロート40では
タンク12の壁面との接触部分において隙間ができない
ようにするにはタンク12の壁面の垂直度や平面度の精
度を高くする必要がある。また、精度よくタンク12を
製作してもタンク12と板状のフロート40との摩擦の
ために、フロート40が水上で引っかかったり、水面下
に没したりする場合があり、安定して、タンク12内の
冷却水に酸素が溶け込まないように、空気の遮断状態を
確保することができなかった。
ために、酸素脱酸素装置60を用いる技術もある。例え
ば、実開平4−25860号公報に記載されたビル給水
系における腐食防止システムがある。この技術は、配管
の酸化による錆そのものの発生を防止するものであり、
レーザ発振器の熱交換器5のように純水の使用に起因し
て銅管内の酸化膜ができず酸化膜による保護がないため
にろう材5dに含まれるリンにより誘発される腐食の防
止に関するものとは基本的に異なる技術である。特に、
給水系は、水は使い捨て系であるが、レーザ発振器の冷
却水系は基本的に閉ループの系を形成し、水の純粋度が
非常に異なるものである。
解決するためになされたもので、熱交換器の配管の腐食
量を低減し、信頼性の高いレーザ発振器の提供を課題と
するものである。
発振器は、熱交換器を冷却する冷却水の循環経路に設け
られたタンク内には、前記タンク内の冷却水の水面上の
気相部分にガス供給口を有し、酸素を含まない不活性ガ
スを前記タンク内に供給するような構成にしたものであ
る。
器用の冷却水と放電電極用の冷却水の回路を分離し、電
気導電度の小さい放電電極用の冷却水の冷却は、熱交換
器用の冷却水との間で熱交換器により行うようにしたも
のである。
器を冷却する冷却水の閉じた回路に脱酸素装置を設け、
また、熱交換器を冷却する冷却水の循環経路に設けられ
たタンク内に、前記タンク内の水面上に水と空気を遮断
する粒状のフロートを浮かべたものである。
器を冷却する冷却水が、熱交換器の上流部に、前記熱交
換器を構成する部材より酸化され易い部材を主たる構成
物とするバッファを設けたものである。
器を通過する冷却水が、前記熱交換器の循環経路でろう
付け部分と接触することのない構成としたものである。
2乃至請求項5の何れか1つに記載のレーザ発振器にお
いて、熱交換器を冷却する冷却水の循環経路に設けられ
たタンク内に、前記タンク内の冷却水の水面上に酸素を
含まない不活性ガスを供給するものである。
を含まないガスを供給することにより、酸素の冷却水へ
の溶け込みを低減し、熱交換器の腐食の進行を促進する
冷却水の溶存酸素の濃度を抑制する。
と放電電極用の冷却水の回路を分離し、電気導電度の小
さい放電電極用の冷却水の冷却は、熱交換器用の冷却水
との間で熱交換器により行うようにし、熱交換器を冷却
する冷却水に純水を使用しないので銅管の内壁に酸化物
が付着し、一種のバリヤを形成するので腐食の誘発が抑
制される。
冷却水系に設けられた脱酸素装置により、熱交換器内に
リンに起因して発生する境界面腐食の進行を促進する冷
却水中の溶存酸素の濃度を抑制する。更に、タンクの水
面上の気相部分に酸素を含まないガスを導入することに
より、酸素の冷却水への溶け込みを減らし、熱交換器内
のリンに起因する境界面腐食の進行を促進する、冷却水
の溶存酸素の濃度を抑制する。
冷却水の熱交換器の上流部に設け、熱交換器を構成する
部材より酸化され易い部材を主たる構成物とし、バッフ
ァ内で酸素が消費され、熱交換器に流入する冷却水の溶
存酸素の濃度が抑制される。
冷却水が、前記熱交換器の循環経路でろう付け部分と接
触することがないから、フラックスによる腐食のみなら
ずリンに起因する腐食も発生しない。
5の何れか1つに記載のレーザ発振器において、熱交換
器を冷却する冷却水の循環経路に設けられたタンク内
に、前記タンク内の冷却水の水面上に酸素を含まない不
活性ガスを供給するものであるから、酸素の冷却水への
溶け込みを低減し、熱交換器の腐食の進行を促進する冷
却水の溶存酸素の濃度を抑制する。
お、図中、従来例と同一符号及び記号は従来例の構成部
分と同一または相当する構成部分を示すものである。特
に、発振器本体1の構成とレーザ発振器の構成は図15
及び図16で示す従来の装置と基本的に同様であり、こ
こでは重複する説明を省略する。
発振器の冷却装置のタンクの模式図であり、図2はこの
発明の第一実施例によるレーザ発振器の冷却装置の他の
態様を示すタンクの模式図であり、図16における冷却
装置10のタンク12に相当するものである。図におい
て、100はタンク12内の冷却水の水面に浮かべられ
た粒状のフロートである。このフロート100は、例え
ば、ポリエチレンやポリオレフィン等の発泡体のような
通気性がなく、水より軽い材料でつくられている。この
ように粒状のフロート100を多数用いれば、タンク1
2の壁面との摩擦の問題がなく冷却水の水面を覆うこと
ができる。したがって、図21の従来例に示すように、
板状のフロート40では、タンク12の壁面の垂直度や
平面度の精度を高くしても、タンク12と板状のフロー
ト40の摩擦のためにフロート40が引っかかって、水
面下に没したり、水面上に飛びだしたりすることがある
が、本実施例においては、粒状のフロート100を多数
用いることにより、タンク12の壁面との摩擦の問題が
解消でき、常に、冷却水の水面を覆うことができる。ま
た、図2に示すように板状のフロート40をタンク12
よりも小さくしてタンク12との間に隙間をもたせ、こ
の隙間の水面を粒状のフロート100で覆っても良い。
図2の実施例の構成の方が図1の実施例の構成よりも安
価な装置が得られる。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5を冷却する冷却水の循環経
路に設けられたタンク12内には、タンク12内の水面
上に水と空気の接触を遮断するような粒状のフロート1
00を浮かべたものであり、これを請求項に対応する実
施例とすることができる。したがって、冷却水の水面を
覆ったフロート100は、タンク12内の空気と冷却水
の接触を減少させて、冷却水への酸素の溶解を減少させ
ることができる。故に、この実施例の構成によるレーザ
発振器は、熱交換器5の冷却水における溶存酸素量を低
減できるので、腐食の進行速度を低減できる。なお、こ
のときのタンク10内のフロート100は、板状のフロ
ート40と共に、水面上が水と空気の接触を遮断するに
してもよい。即ち、フロート100は他の部材との協調
により水面上が水と空気の接触を遮断する構成となれば
よい。
装置のタンクの模式図であり、図16における冷却装置
10のタンク12に相当するものである。図3におい
て、12はタンクで、本実施例のタンク12は、冷却水
を収容するタンク本体12Aと、タンク本体12Aの開
口部を封止する蓋体12Bから構成されている。110
はガス供給口、111は冷却水用水抜ドレン、112は
補給水を補給する給水口である。ガス供給口110から
は、例えば、窒素やアルゴン等の酸素を含まない不活性
ガスが供給できるようになっている。
11Aに下端が収容されるようになっている。これによ
って、大気との遮断を行っている。また、補給水を補給
する給水口112においては、図示しないバルブで補給
水の補給を遮断したとき、封止状態が確保できるように
なっている。ガス供給口110においても、バルブでガ
スの供給を遮断したとき、封止状態が確保できるように
なっている。レーザ発振器動作中においてガス供給口1
10から不活性ガスをタンク12内に吹き込むことによ
り、その圧力の上昇により、冷却水用水抜ドレン111
からドレン受け111Aを介してタンク12内の気相に
含まれる空気等の酸素が排出され、所定以上のガスの供
給により、タンク12内の気相に含まれる空気等の酸素
濃度を低く抑えた圧力状態が維持される。これによりレ
ーザ発振器の動作中に冷却水に溶け込む酸素の量を大幅
に低減することができる。
素やアルゴン等の酸素を含まないガスを充満させるよう
に構成されているが、タンク12にはドレン111等の
配管口があり完全なる密閉が困難である。更に、イオン
交換器15等からなる脱酸素装置と組み合わせる場合に
は、脱酸素装置により冷却水から真空ポンプで溶存気体
を取除き続けるということは冷却水系の気体を冷却水系
からどんどん外に排出することになり、これはタンク1
2を密閉しているとタンク12内の気相が真空状態にな
っていくことを意味しており密閉はさらに困難となる。
したがって、通常、タンク12内の窒素やアルゴン等の
酸素を含まない不活性ガスは、タンク12内を密閉して
所定のガス圧に維持されるように制御される。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5を冷却する冷却水の循環経
路に設けられたタンク12内には、タンク12内の冷却
水の水面上に酸素を含まない不活性ガスを供給するもの
であり、これを請求項に対応する実施例とすることがで
きる。タンク12内の気相に含まれる空気等の酸素濃度
を低く抑えた圧力状態が維持される。これによりレーザ
発振器の動作中に冷却水に溶け込む酸素の量を大幅に低
減することができる。したがって、タンク12内の気相
に含まれる空気等の酸素濃度を低く抑えた圧力状態が維
持され、冷却水への酸素の溶解を減少させることができ
る。故に、この実施例の構成によるレーザ発振器は、熱
交換器5の冷却水における溶存酸素量を低減できるの
で、腐食の進行速度を低減できる。
を示す構成図である。図において、10Aは第1の冷却
装置、10Bは第2の冷却装置、50は熱交換器、14
b,15bはそれぞれ第2の冷却装置10Bに設けられ
たポンプとイオン交換器、51,52は第2の冷却装置
10Bと発振器本体1をつなぐ配管である。従来の装置
と異なるのは冷却装置10が熱交換器冷却用の第1の冷
却装置10Aと放電電極冷却用の第2の冷却装置10B
に独立して設けられ、第2の冷却装置10Bにはイオン
交換器15bが設けられているが、第1の冷却装置10
Aにはイオン交換器がなく、第2の冷却装置10Bには
チラーが無いかわりに水対水の熱交換器50が設けられ
ており、熱交換器50の2次側が放電電極冷却系を構成
している。第1の冷却装置10Aから発振器本体1へ冷
却水を送る熱交換器冷却系の配管21の途中に前記熱交
換器50の1次側の配管が接続されている。熱交換器5
0により放電電極冷却系の冷却水の温度は熱交換器冷却
系の冷却水とほぼ等しく保たれる。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5用の冷却水と放電電極3用
の冷却水の回路を分離し、電気導電度の小さい放電電極
3用の冷却水の冷却は、熱交換器5用の冷却水との間の
熱交換器50により行うようにしたものであり、これは
請求項に対応する実施例に相当する。
による熱交換器冷却系と第2の冷却装置10Bによる放
電電極冷却系を独立して設けたので、第1の冷却装置1
0Aによる熱交換器冷却系は純水ではなく、一般水質の
冷却水となり、銅管の内壁に酸化物が付着し、一種のバ
リヤを形成するので腐食の誘発が抑制される。なお、本
発明を実施する場合には、腐食の防止に防錆材を使用す
ることもできる。特に、従来の装置では防錆剤による電
気導電度の増大やイオン交換器15の能力の低下等の問
題により使用できなかったが、本実施例の構成では第1
の冷却装置10Aによる熱交換器冷却系は純水である必
要がないので防錆剤の使用が可能である。そこで、この
実施例の冷却系の構成において、銅の腐食に対し効果の
ある防錆剤を熱交換器冷却系の冷却水に混入することに
より腐食を低減することができる。
を示す構成図であり、図6は図5の実施例で使用する脱
酸素装置の説明図である。図において、60は脱酸素装
置、64は中空糸膜式の脱酸素モジュール、63は真空
ポンプ、61は中空糸膜の束、62は中空糸膜の束61
を収容するケースである。従来の装置と異なるのは冷却
装置10から発振器本体1に冷却水を送る配管21の途
中に脱酸素装置60が設けられている管接続にある。
脱酸素モジュール64と真空ポンプ63により構成され
ている。脱酸素モジュール64は細い糸状の中空糸膜の
束をケース62で覆った構成で、脱酸素モジュール64
の片側から入った冷却水は中空糸膜の中を流れて反対側
まで到達する。ケース62は真空ポンプ63により真空
引きされ、中空糸膜の外側は減圧状態となる。脱酸素モ
ジュール64の中空糸膜には水分子はほとんど通さない
が、気体(酸素)は通すような性質があり、中空糸膜内
側を流れる冷却水から減圧状態となった中空糸膜の外側
へ溶存酸素を気体として放出することになる。このよう
に脱酸素装置60を通過させることにより溶存酸素量を
減少させることができる。この実施例の構成によるレー
ザ発振器は熱交換器5の冷却水における溶存酸素量を低
減できるので、リンに起因するろう材5dと銅管5bの
境界部において進行していく境界面腐食の進行速度を低
減できる。
例の実開平4−25860号公報に記載されたビル給水
系における腐食防止システムは、配管の酸化による錆そ
のものの発生を防止するものであり、レーザ発振器の熱
交換器5のように純水の使用に起因して銅管内の酸化膜
ができず酸化膜による保護がないためにろう材5dに含
まれるリンにより誘発される腐食の防止に関するものと
は全く、そのメカニズムを異にするものである。特に、
本発明の実施例により防止するのは、熱交換器5の腐食
であり、その種類も境界面腐食という、管等のつなぎ目
でおこる腐食である。熱交換器5の使用環境も真空中で
あり、ピンホール程度の腐食も許されない厳しいもので
ある。
装置60を用いることにより、後述する実施例9で述べ
るバッファ70などに比べて長寿命化がはかれ、また、
冷却水中へのイオンの流失等もなく、導電度も低くでき
るので、イオン交換樹脂の長寿命化も図れる。また、酸
素以外にも溶存する気体を除去できるので、冷却水の純
水度の向上が図れる。これは冷却水の絶縁性の向上や本
実施例が対象とする腐食以外の腐食に対しても効果があ
ると推測される。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5を冷却する冷却水の閉じた
回路に脱酸素装置60を設けたものであり、これを請求
項に対応する実施例とすることができる。したがって、
脱酸素装置60を通過させることにより溶存酸素量を減
少させることができ、この実施例の構成によるレーザ発
振器は熱交換器5の冷却水における溶存酸素量を低減で
きるので、リンに起因するろう材5dと銅管5bの境界
部において進行していく境界面腐食の進行速度を低減で
きる。
を示す構成図である。図において、65,66は冷却装
置10に設けられたポンプ14の冷却水出入口付近に設
けられ脱酸素装置60が接続された配管である。前述の
実施例4と相違するのは、脱酸素装置60を冷却装置1
0から発振器本体1に冷却水を送る配管21に直列に配
置するのではなく、上記冷却系と並列に配置した点であ
る。実施例5の構成では冷却装置10から発振器本体1
に送られる冷却水の全てが脱酸素装置60、即ち、脱酸
素モジュール64の中を通過することになる。このこと
により、流し得る水の流量が大きくなり、結果的に、容
量の大きな脱酸素モジュール64が必要となり、脱酸素
装置60も大きくならざるを得ない。これは流量が増え
るのに応じて中空糸膜の本数を増やして冷却水の通過断
面積を増やす必要があるからである。前記給水系におい
ては使用される水道の流量に応じた容量の脱酸素モジュ
ール64が必要となるが、レーザ発振器の場合は冷却水
の流量は大きいものの、冷却水は基本的に循環している
だけなので冷却水流量に対しては給水系で必要とされる
ような容量の大きな脱酸素装置60は基本的に必要な
い。
1を循環するメインの冷水系とは別に脱酸素装置60用
の循環系を設けたので必要な脱酸素能力に見合った脱酸
素装置60を選定できる。前記循環系の流量は脱酸素装
置60に要求される流量に適宜設定すればよい。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5を冷却する冷却水の循環経
路と並列に設けられた循環経路に脱酸素装置60を設け
たものであり、これは請求項に対応する実施例を構成す
る。したがって、冷却装置10と発振器本体1を循環す
るメインの冷水循環系とは別に脱酸素装置60用の循環
系を設けたので必要な脱酸素能力に見合った脱酸素装置
60を選定でき、脱酸素装置60用の循環系の流量は脱
酸素装置60に要求される流量に適宜設定すればよく、
格別大きな脱酸素装置60を用意する必要がなくなる。
そして、冷却水の酸素の溶解を減少させることができ、
この実施例の構成によるレーザ発振器は、熱交換器5の
冷却水における溶存酸素量を低減できるので、腐食の進
行速度を低減できる。
々に設けたが図8に示すように同一循環系にしてもよ
い。図8はこの発明の第六実施例によるレーザ発振器の
構成を示す構成図である。即ち、冷却装置10に設けら
れたポンプ14の冷却水出入口付近に、脱酸素装置60
及びイオン交換器15を直列に接続した配管17及び配
管18を接続したものである。前述の実施例6と相違す
るのは、ポンプ14の冷却水出入口付近に脱酸素装置6
0とイオン交換器15の直列循環系を配設した配置にあ
る。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5を冷却する冷却水の循環経
路と並列に設けられた循環経路に脱酸素装置60を設け
たものであり、前記実施例の変形例に相当する。したが
って、冷却装置10と発振器本体1を循環するメインの
冷水循環系とは別に脱酸素装置60用の循環系を設けた
ので必要な脱酸素能力に見合った脱酸素装置60を選定
でき、脱酸素装置60用の循環系の流量は脱酸素装置6
0に要求される流量に適宜設定すればよく、格別大きな
脱酸素装置60を用意する必要がなくなる。そして、冷
却水の酸素の溶解を減少させることができ、この実施例
の構成によるレーザ発振器は、熱交換器5の冷却水にお
ける溶存酸素量を低減できるので、腐食の進行速度を低
減できる。
12に、実施例1で説明した粒状のフロート100を浮
かべたものである。即ち、実施例6の構成において必要
な脱酸素装置60の能力の選定基準の一つは、レーザ発
振器の停止中に冷水系へ大気中の酸素がどの程度溶解す
るかということである。レーザ発振器の停止中において
酸素の溶存量が大きく増えると、次に、レーザ発振器の
動作開始時に溶存酸素量の多い状態でレーザ発振器が動
作することになる。この溶存酸素の多い状態の時間を短
くするためには脱酸素装置60の能力を大きいものにす
る必要がある。この実施例のように、タンク12に粒状
のフロート100を浮かべるとレーザ発振器の停止中に
おける冷水系への大気中の酸素の溶け込みが抑制され、
レーザ発振器の起動時に、既に溶存酸素量が少ない状態
が実現できる。
0を有するレーザ発振器において、熱交換器5を冷却す
る冷却水の循環経路に設けられたタンク12内に、前記
タンク12内の水面上に水と空気を遮断する粒状のフロ
ート100を浮かべたものである。したがって、脱酸素
装置60の小型化が可能である。また、この方法ではレ
ーザ発振器の動作中の冷水への酸素の溶解を抑制するこ
ともできるので、この面からも脱酸素装置60の容量を
低減させることができる。結果として、本実施例は、本
発明を実施する場合、実施例1の技術は実施例2以降の
技術と組合せて使用することができることを意味する。
この種の実施例も、請求項に対応する実施例である。
2において、実施例2で説明した酸素を含まないガスを
吹き込ませるようにしたものである。詳細は実施例2で
説明済みなので省略する。ただし、脱酸素装置60との
組合わせて使用すると溶存酸素量を低くできるだけでな
く、更に、次のような効果がある。実施例6の構成にお
いて、必要な脱酸素装置60の能力の選定基準の一つは
レーザ発振器の動作中に冷水系へ大気中の酸素がどの程
度溶解するかということである。
0を有するレーザ発振器において、熱交換器5を冷却す
る冷却水の循環経路に設けられたタンク12内の水面上
の気相部分に不活性ガスを導入したものである。したが
って、レーザ発振器の動作中の冷水への酸素の溶解を抑
制することにより、脱酸素装置60の容量を低減させる
ことができる。この実施例ではレーザ発振器の動作中に
おける冷水系へ大気中の酸素の溶け込み量を大幅に低減
できるので脱酸素装置60の小型化が可能である。結果
として、本実施例は、本発明を実施する場合、実施例2
の技術は実施例2の実施例を除く、実施例1以降の技術
と組合せて使用することができることを意味する。この
種の実施例も、請求項に対応する実施例である。
を示す構成図である。図において、70はバッファ、7
1は冷却水の通路を長くするための仕切板である。従来
の装置と異なるのは冷却装置10から発振器本体1に冷
却水を送る配管21の途中にバッファ70が設けられて
いることである。バッファ70には表面が亜鉛メッキ鋼
板等の酸化されやすい物質でできた仕切板71が設けら
れ、冷却水がバッファ70内を通過する間に前記仕切板
71が酸化され冷却水中の溶存酸素を消費する。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、熱交換器5を冷却する冷却水は、熱交
換器5の上流部に、熱交換器5を構成する部材より酸化
され易い部材を主たる構成物とするバッファ70を通過
させるものであり、これを請求項に対応する実施例とす
ることができる。したがって、この実施例の構成による
レーザ発振器は、熱交換器5の冷却水における溶存酸素
量を低減できるので、腐食の進行速度を低減できる。な
お、バッファ70の構造に付いては冷却水との接液面積
が確保できればよく、ハニカム状の構成でも良いし、綿
状の形状をした被酸化物質をバッファに入れたような構
成でも良い。何れにせよ、所定の冷却水の通路距離を確
保し、その表面積を広くするのが好ましい。
換器5を使用する前提の実施例であるが、熱交換器5の
構成を改善することもできる。次に記載する実施例11
及び実施例12は熱交換器5の水漏れ防止のため、むし
ろ、熱交換器5の構成事態に改善を行ったものである。
説明する。従来例に示したように、ろう付けは、通常、
フラックスを用いてそのろう付け作業が行われるが、こ
のフラックスはろう付け後に残留していると管の腐食を
招くことになり、完全に除去しなければならない。そこ
で、ろう材5dとして、ろう付け時にフラックスを使用
せずに施工できるノンフラックスタイプのものを使用し
ていた。ノンフラックスタイプのろう材5dとしては、
リン銅ろうがあり、レーザ発振器の熱交換器5のろう付
けにはリン銅ろうを使用していた。しかし、リン銅ろう
によるろう付けを実施した銅管5bを電気導電度の小さ
い水中で使用し続けているものにおいては、ろう付け部
周辺において腐食が始まり、それが徐々にろう材5dと
銅管5bの境界部において進行していく現象が観察され
た。
るろう材5dがリン銅ろうではなく、ろうにリンを含ま
ない銀ろうを使用した。銀ろう付け作業は、真空雰囲気
または水素雰囲気で実施した。通常、銀ろうを使用した
ろう付けでは銅の酸化を防ぐために還元剤であるフラッ
クスの使用が不可欠である。しかしながら、前記真空雰
囲気中では銅の酸化が起きないためノンフラックスで銀
ろう付けが可能である。また、前記水素雰囲気中では還
元雰囲気となり銅の酸化が起きないためノンフラックス
で銀ろう付けが可能である。真空雰囲気にくらべ、水素
雰囲気は大気圧下で達成可能で施工も簡単であり、真空
炉(真空雰囲気)は真空容器において大気開放と真空引
きの工程が必要であり、どうしてもバッチ処理になる
が、水素炉(水素雰囲気)方式は連続施工も可能であ
る。
媒質ガスを封入する筐体2と、筐体2内に対向して配設
した放電電極3と、筐体2内でレーザ媒質ガスを循環さ
せるためのブロア6からなる媒質ガス循環手段と、放電
電極3において発生する放電により高温になったレーザ
媒質ガスを冷却する熱交換器5と、熱交換器5と放電電
極3を冷却水で冷却しながらレーザ光を発振するレーザ
発振器において、放電電極3と熱交換器5を冷却する冷
却水の循環経路に設けられ、冷却水が流れる銅管5bの
ろう付けには、フラックスを使用せず、かつ、ノンフラ
ックス用ではない銀ろうを使用したものである。この実
施例の構成によるレーザ発振器は熱交換器のろう付け箇
所に腐食を誘発するリンが無いので、腐食が始まらな
い。
熱交換器5の構造図、図11は図10おける“A”部の
要部拡大断面図、図12は図10における“B”部の要
部拡大断面図、図13は図10の側面図である。なお、
これらは図17乃至図20に想到する構成部分を示すも
のである。
板、92は所定数の銅管5eと入口ポート23または出
口ポート24とを接続するケーシング、93は所定数の
銅管5eと入口ポート23とを連結する入口室、94は
所定数の銅管5eと出口ポート24とを連結する出口
室、95はケーシング92内を入口室93と出口室94
とに仕切る仕切板である。銅管5eはU字形になってお
り、従来の装置のようにUベンド管がなく、“A”部に
おけるろう付け部がない構造になっている。また、
“B”部においては銅管5eは管板91に挿入後、拡管
工程により管板91に密着されている。拡管により真空
保持可能なように密着されているため、管板91の厚み
は銅管5eの直径の1.5倍以上必要である。銅管5e
を拡管により固定した管板91にケーシング92が溶接
されている。ケーシング92には仕切板95が設けてあ
り、この仕切95によりケーシング92と管板91によ
り形成される空間に入口室93と出口室94が構成され
る。入口室93と出口室94には各々入口ポート23と
出口ポート24が設けられている。
5の動作について説明する。熱交換器5の入口ポート2
3から入口室93に入った冷却水は、銅管5eを通って
出口室94に入り出口ポート24から出ていく。したが
って、この実施例の構成によるレーザ発振器は、熱交換
器5にろう付け箇所がないため腐食を誘発するリンがな
いので、腐食が始まらない。
接合は、次のように行うことができる。図14は他の実
施例を示すもので、図10における“B”部の要部拡大
断面図に相当する要部拡大断面図である。図において、
96は管板91に穿設された挿通孔の周囲に設けられた
溝である。溝96は銅管の拡管時に、この溝96に接し
ている銅管5eが溝96に食い込むように変形すること
により、管板91と銅管5eの密着性を高めることがで
きる。したがって、実施例1によるレーザ発振器よりも
漏れに対する信頼性の高い熱交換器5が得られる。
な問題である。管板91の材質は銅管5eとの接合によ
り材質の電気的特性により引き起こされる電食が生じな
いものを選定する必要がある。しかも、拡管による密着
性の高い組み合わせが要求される。管板91の材質を銅
にすれば電食は起こり得ないが、管板91の強度不足に
より密着の信頼性は期待できない。この両方の要求を満
たす材質としてはSUS304、SUS316、SUS
316L等のSUS材がある。上記SUS材と銅の組み
合わせでは電食の量は極めて小さく熱交換器5の接合方
法としては十分な信頼性が得られる。
においては、タンクの気相部分に酸素を含まないガスを
供給することにより、酸素の冷却水への溶け込みを低減
し、熱交換器の腐食の進行を促進する冷却水の溶存酸素
の濃度を抑制する。したがって、タンク内の気相に含ま
れる空気等の酸素濃度を低く抑えた圧力状態が維持さ
れ、冷却水に溶け込む酸素の量を大幅に低減することが
できるので、腐食の発生や進行を抑制でき、レーザ発振
器の信頼性を高めることができる。
換器用の冷却水と放電電極用の冷却水の回路を分離し、
電気導電度の小さい放電電極用の冷却水の冷却は、熱交
換器用の冷却水との間で熱交換器により行うようにし、
熱交換器を冷却する冷却水に純水を使用しないので銅管
の内壁に酸化物が付着し、一種のバリヤを形成するので
腐食の誘発が抑制される。したがって、熱交換器冷却系
と放電電極冷却系を独立して設けたので、熱交換器冷却
系は純水ではなく、一般水質の冷却水となり、銅管の内
壁に酸化物が付着し、一種のバリヤを形成するので腐食
の誘発が抑制される。また、銅の腐食に対し効果のある
防錆剤を熱交換器冷却系の冷却水に混入することによ
り、腐食の発生や進行を抑制でき、レーザ発振器の信頼
性を高めることができる。そして、銅管の内壁に酸化物
が付着し、一種のバリヤを形成しているので腐食の誘発
が抑制される。
換器を冷却する冷却水系に設けられた脱酸素装置によ
り、熱交換器内にリンに起因して発生する境界面腐食の
進行を促進する冷却水中の溶存酸素の濃度を抑制するこ
とにより、熱交換器内のリンに起因する境界面腐食の進
行を促進する、冷却水の溶存酸素の濃度を抑制する。し
たがって、脱酸素装置を通過させることにより溶存酸素
量を減少させることができ、熱交換器の冷却水における
溶存酸素量を低減でき、リンに起因するろう材と銅管の
境界部において進行していく境界面腐食の発生や進行を
抑制でき、レーザ発振器の信頼性を高めることができ
る。
換器を冷却する冷却水の熱交換器の上流部に設け、熱交
換器を構成する部材より酸化され易い部材を主たる構成
物とし、バッファ内で酸素が消費され、熱交換器に流入
する冷却水の溶存酸素の濃度が抑制される。このよう
に、熱交換器の冷却水における溶存酸素量を低減できる
ので、腐食の進行速度を低減でき、レーザ発振器の信頼
性を高めることができる。
換器を通過する冷却水が、熱交換器の循環経路でろう付
け部分と接触することのない構成としたことにより、熱
交換器を通過する冷却水が前記熱交換器の循環経路でろ
う付け部分と接触しないから、フラックスによる腐食の
みならずリンに起因する腐食も発生しない。故に、レー
ザ発振器の信頼性を高めることができる。
項2乃至請求項5の何れか1つに記載のレーザ発振器の
効果に加えて、熱交換器を冷却する冷却水の循環経路に
設けられたタンク内に、前記タンク内の冷却水の水面上
に酸素を含まない不活性ガスを供給するものであるか
ら、酸素の冷却水への溶け込みを低減し、熱交換器の腐
食の進行を促進する冷却水の溶存酸素の濃度を抑制で
き、レーザ発振器の信頼性を高めることができる。
5の何れか1つに記載のレーザ発振器において、熱交換
器を冷却する冷却水の循環経路に設けられたタンク内
に、前記タンク内の冷却水の水面上に酸素を含まない不
活性ガスを供給するものであるから、酸素の冷却水への
溶け込みを低減し、熱交換器の腐食の進行を促進する冷
却水の溶存酸素の濃度を抑制する。
振器の冷却装置のタンクの模式図である。
振器の冷却装置の他の態様を示すタンクの模式図であ
る。
振器の冷却装置のタンクの模式図である。
振器の構成を示す構成図である。
振器の構成を示す構成図である。
振器で使用する脱酸素装置の説明図である。
振器の構成を示す構成図である。
振器の構成を示す構成図である。
振器の構成を示す構成図である。
ーザ発振器の熱交換器の構造図である。
大断面図である。
大断面図である。
ーザ発振器を示すもので、図10における“B”部の要
部拡大断面図に相当する要部拡大断面図である。
部分の構成を示す斜視図である。
構成図である。
である。
“A”部の要部拡大断面図である。
“B”部の要部拡大断面図である。
大断面図である。
タンクの模式図であり、図16におけるタンクに相当す
るものである。
器、10 冷却装置、5e 銅管、5d ろう、60
脱酸素装置、70 バッファ、100 フロート。
Claims (6)
- 【請求項1】 レーザ媒質ガスを封入する筐体と、前記
筐体内に対向して配設した放電電極と、前記筐体内で前
記レーザ媒質ガスを循環させるための媒質ガス循環手段
と、前記放電電極において発生する放電により高温にな
ったレーザ媒質ガスを冷却する熱交換器と、前記熱交換
器と前記放電電極を冷却水で冷却しながらレーザ光を発
振するレーザ発振器において、 前記熱交換器を冷却する冷却水の循環経路に設けられた
タンク内には、前記タンク内の冷却水の水面上に酸素を
含まない不活性ガスを供給することを特徴とするレーザ
発振器。 - 【請求項2】 レーザ媒質ガスを封入する筐体と、前記
筐体内に対向して配設した放電電極と、前記筐体内で前
記レーザ媒質ガスを循環させるための媒質ガス循環手段
と、前記放電電極において発生する放電により高温にな
ったレーザ媒質ガスを冷却する熱交換器と、前記熱交換
器と前記放電電極を冷却水で冷却しながらレーザ光を発
振するレーザ発振器において、 前記熱交換器用の冷却水と放電電極用の冷却水の回路を
分離し、熱交換器用の冷却水は熱交換器の銅管内面にバ
リアを形成させる水を用い、電気導電度の小さい放電電
極用の冷却水の冷却は熱交換器用の冷却水との間の熱交
換器により行うことを特徴とするレーザ発振器。 - 【請求項3】 レーザ媒質ガスを封入する筐体と、前記
筐体内に対向して配設した放電電極と、前記筐体内で前
記レーザ媒質ガスを循環させるための媒質ガス循環手段
と、前記放電電極において発生する放電により高温にな
ったレーザ媒質ガスを冷却する熱交換器と、前記熱交換
器と前記放電電極を冷却水で冷却しながらレーザ光を発
振するレーザ発振器において、 前記熱交換器を冷却する冷却水の循環経路と並列に設け
られた循環経路に脱酸素装置を設けたことを特徴とする
レーザ発振器。 - 【請求項4】 レーザ媒質ガスを封入する筐体と、前記
筐体内に対向して配設した放電電極と、前記筐体内で前
記レーザ媒質ガスを循環させるための媒質ガス循環手段
と、前記放電電極において発生する放電により高温にな
ったレーザ媒質ガスを冷却する熱交換器と、前記熱交換
器と前記放電電極を冷却水で冷却しながらレーザ光を発
振するレーザ発振器において、 前記熱交換器を冷却する冷却水は、前記熱交換器の上流
部に、前記熱交換器を構成する部材より酸化され易い部
材を主たる構成物とするバッファを通過させることを特
徴とするレーザ発振器。 - 【請求項5】 レーザ媒質ガスを封入する筐体と、前記
筐体内に対向して配設した放電電極と、前記筐体内で前
記レーザ媒質ガスを循環させるための媒質ガス循環手段
と、前記放電電極において発生する放電により高温にな
ったレーザ媒質ガスを冷却する熱交換器と、前記熱交換
器と前記放電電極を冷却水で冷却しながらレーザ光を発
振するレーザ発振器において、 前記熱交換器を通過する冷却水が、前記熱交換器の循環
経路でろう付け部分と接触することのない構成としたこ
とを特徴とするレーザ発振器。 - 【請求項6】 前記熱交換器を冷却する冷却水の循環経
路に設けられたタンク内には、前記タンク内の冷却水の
水面上に酸素を含まない不活性ガスを供給することを特
徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1つに記載のレ
ーザ発振器。
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|---|---|---|---|
| JP11080795A JP3259591B2 (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | レーザ発振器 |
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|---|---|---|---|
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