JP3262019B2 - リチウムイオン2次電池用負極材料の製造方法 - Google Patents
リチウムイオン2次電池用負極材料の製造方法Info
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Description
次電池用負極材料の製造方法に関するものであり、さら
に詳しくは放電容量が高く、サイクル特性に優れるリチ
ウム電池用負極材料の製造方法に関するものである。
い、Ni−水素電池やリチウムイオン電池といった新型の
2次電池の開発が盛んになってきている。
電池は、リチウムを負極活物質とし、非水溶媒を電解液
に用いる電池である。リチウムが非常に卑な金属である
ため、高電圧を取り出すことができ、エネルギー密度の
高い電池となることから、リチウムイオン電池は、1次
電池として大量に使用されている。
オン電池を利用することが期待されている。しかし金属
リチウムを2次電池に適用すると、充放電の繰り返しに
よって負極からリチウムがデンドライト状に成長し、絶
縁体であるセパレータを貫通して正極と短絡するように
なるため、充放電の繰り返しのサイクル寿命が短いとい
う欠点があった。
いた2次電池の問題点を解決する一つの手段として、リ
チウムイオンを吸蔵・放出することのできる炭素質材料
(例、天然黒鉛、人造黒鉛、石油コークス、樹脂焼成
体、炭素繊維、熱分解炭素、カーボンブラック、メソフ
ェーズ小球体、バルクメソフェーズなど) を負極材料と
して用いることが提案された。例えば、特開昭57−2080
79号公報、特開平4−115458号、同5−234584号、同5
−307958号公報など。
ムイオン2次電池では、充放電時の負極での反応は、リ
チウムイオン (Li+ ) が炭素 (黒鉛) の層間に出入りす
るだけである。すなわち充電時には、負極の炭素質材料
に電子が送り込まれて炭素は負に帯電し、正極に吸蔵さ
れていたリチウムイオンが脱離して負に帯電した負極の
炭素質材料に吸蔵 (インターカレート) される。逆に、
放電時には負極の炭素質材料に吸蔵されていたリチウム
イオンが脱離 (デインターカレート) して、正極に吸蔵
される。このような機構を用いることで金属リチウムの
負極での析出を防ぐことができ、デンドライトの析出に
よる負極劣化の問題を回避することができる。
用いたリチウム2次電池では、負極でのリチウムイオン
の吸蔵. 放出量が少ないために最初から放電容量が小さ
かったり、あるいはリチウムイオンの吸蔵量の大きい高
結晶性の黒鉛質材料のものは、初期放電容量は高くて
も、充放電の繰り返しにより次第に炭素質の構造 (黒鉛
質構造) の劣化や非水電解液中の溶媒の分解が起こって
1サイクル目のクーロン効率 [( 放電容量/充電容量)
×100 <%>] が極端に低下するため余分な電気量を消
費してしまうという欠点があった。
リチウムイオンのホスト材料に用いる方法が提案され
た。これら金属間化合物にはFeSi2 、YSi2、MoSi2 など
が挙げられ、これを用いることで放電容量は黒鉛系炭素
材料のもつ理論容量372mAh/gを超えるほど向上し、電解
液の反応によって生じる不可逆容量が低下することで1
サイクル目のクーロン効率が向上した。特開平7−2402
01号公報および特開平5−159780号公報参照。
の目的は、デンドライトの析出による負極劣化の問題を
回避することができ、従来の金属間化合物材料と同等も
しくはそれ以上の放電容量およびクーロン効率を発揮で
きる負極材料を開発することである。
組成をもつ金属間化合物をリチウムイオン2次電池に適
用したとき、1/10C充電 (10時間で満充電になるような
充電方法) ・1/10C放電としたときの充電・放電容量に
比べて、2C充電(0.5時間で満充電になるような充電方
法) ・2C放電としたときの充電・放電容量は大きく低
下してしまうという問題点が残っている。この原因は充
電反応のとき、リチウムイオンは金属間化合物表面から
侵入し内部拡散を行うが、その拡散速度が遅いためレー
ト特性に問題が生じると考えられる。
電容量およびサイクル特性などは他電池と同様もしくは
それ以上の性能が得られているにも関わらず、レート特
性(大電流特性) は、Ni−水素電池、Ni−Cd電池などの
水溶液系の2次電池にはほど遠く、このレート特性を改
善することがリチウムイオン2次電池をさらに優れた電
池にするためには必要と言える。
および1サイクル目のクーロン効率が従来の金属間化合
物と同様であるが、さらにレート特性にも優れたリチウ
ムイオン2次電池用負極材料の製造方法を提供すること
である。
を解決するため鋭意努力を重ねた結果、化学式、ABxで
表される化合物で、AがFe、Mn、Co、Mo、Cr、Nb、V、
Cu、Wから少なくとも1種類以上選ばれた元素と、Bは
Siを必須元素とし、Si、C、Ge、Sn、Pb、Al、Pのうち
1種類以上選ばれた元素で構成されるもののうち、0.5
≦X≦3であるような材料を作製するとき、特に好まし
くは、溶湯状態から100 ℃/sec以上5000℃/sec以下の冷
却速度で凝固させ、50μm 以下の微細な結晶粒を晶出さ
せて、その後、必要により、熱処理を施すことでレート
特性が優れるリチウムイオン2次電池用負極が得られる
ことを知見し、本発明を完成した。また、このような凝
固速度が実現する鋳造方法はアトマイズ法、回転電極法
などが適当であることも見い出した。
ンのホストになるための材料として、Fe、Mn、Co、Mo、
Cr、Nb、V、Cu、Wの珪化物が優れている。これらはリ
チウムイオンを吸収し、収納するサイトを持つものであ
る。リチウムイオンの急速な拡散をさらに促すために
は、急冷凝固による微細組織が好ましい。上記のような
100 ℃/sec以上5000℃/sec以下の冷却速度を持つような
凝固方法を行った場合、得られる合金の結晶粒径は非常
に小さくなり、50μm 以下の微細結晶粒を有する急冷凝
固組織となる。通常、原子の金属間化合物内の拡散は粒
内拡散に比して粒界拡散が大きく支配する。リチウムイ
オンもこれに従い、粒界拡散が中心に行われるので、結
晶粒径が小さくなると拡散速度が大きくなり、リチウム
イオン2次電池の負極材料としてこれを適用した場合、
レート特性が優れるようになる。
の通りである。 (1)化学式:ABx で表される合金を、溶融状態から100
℃/sec以上5000℃/sec以下の冷却速度で急冷・凝固を行
い、平均結晶粒径を50μm以下とするリチウムイオン2
次電池用負極材料の製造方法。ただし、Aは、Fe、Mn、
Co、Mo、Cr、Nb、V、Cu、およびWから成る群から選ん
だ1種または2種以上の元素、Bは、SiまたはSiの一部
を、C、Ge、Sn、Pb、Al、およびPから成る群から選ん
だ1種または2種以上の元素で置換したもの、そして
0.5≦X≦3である。
1記載のリチウムイオン2次電池用負極材料の製造方
法。
サイクル目のクーロン効率とは従来同様であるが、レー
ト特性が向上したリチウムイオン2次電池用負極材料を
得ることができる。
く説明する。まず、本発明の合金を上記のように限定し
た理由について記す。
記される結晶質の化合物である。ここに、AサイトがF
e、Mn、Co、Mo、Cr、Nb、V、Cu、Wの1種または2種
以上の元素、BサイトがSiであるものを基本とする。さ
らに、上記珪化物のSiサイトを、C、Ge、Sn、Pb、Al、
Pの1種または2種以上で一部置換した化合物であって
もよい。
ンを収納するサイトを持ち、負極材料として動作しうる
化合物である。このとき、ABx のX値は 0.5≦X≦3と
する。Xが0.5 未満または3より大きい場合、リチウム
イオン電池用の負極材料として利用したときLiイオンの
収納するサイトが少なくなり放電容量が小さくなる。こ
の傾向はAサイトを占める元素がFe、Mn、Co、Mo、Cr、
Nb、V、Cu、またはWの単体、または上記元素からなる
置換型固溶体であっても同様である。
i、C、Ge、Sn、Pb、Al、Pの置換型固溶体であっても
この傾向は同様である。これら元素が置換型の固溶体を
成すとき、その組成比は特に限定しないが、Bサイトの
Si、C、Ge、Sn、Pb、Al、Pの割合はこれらをMとする
と、Si:M=1:0.2 〜1:0が好ましい。
成は、次の通りである。 化学式: ABx ただし、Aは、Fe、Mn、Co、Mo、Cr、Nb、V、Cu、およ
びWから成る群から選んだ1種または2種以上の元素、
Bは、SiまたはSiの一部を、C、Ge、Sn、Pb、Al、およ
びPから成る群から選んだ1種または2種以上の元素で
置換したもの、そして0.5 ≦X≦3である。
負極材料は急冷凝固組織、さらに要すれば熱処理済みの
組織を有するものとして利用されるが、これは微細組織
とすることでLiイオンの拡散速度を大きくするためであ
る。さらに、結晶粒径が50μm以下の組織である。
電池用負極材料の製造方法について説明する。本発明に
かかるリチウムイオン2次電池用負極金属材料は、ま
ず、各合金構成元素の適当な供給源を溶解炉の中などで
実質的に同時に溶解した後、融液状態から100 ℃/sec以
上の冷却速度での急冷・凝固を行うことで製造される。
空中で、アーク溶解、プラズマ溶解、高周波誘導加熱、
抵抗加熱といった適当な方法により行うことができる。
冷却速度100 ℃/sec以上の急冷・凝固は、例えばガスア
トマイズ法、油アトマイズ法、水アトマイズ法、回転電
極法、回転ドラム上への鋳込み、水冷などで急冷凝固の
効果をもたらす鋳型への鋳込みなど適宜手段で行うこと
ができる。100℃/sec以上、5000℃/sec以下の冷却速度
を実現できる方法であれば特に制限はない。
℃/sec未満の時、平均結晶粒径50μmを超えると結晶粒
径が大きくなり、リチウムイオンの拡散速度が小さくな
り、結果として、本発明が目的とするレート特性の優れ
たリチウムイオン2次電池用材料を得ることが困難にな
る。凝固時の冷却速度は、好ましくは1×103 ℃/sec以
上である。
属間化合物材料は、上記のように急冷凝固によって製造
するため、急冷による歪みが発生することがある。この
ため結晶格子が歪んだ状態になり、格子間でリチウムが
収納されるサイトにも歪みが存在することになり十分に
リチウムが吸蔵できず所定の充電容量が得られないこと
がある。この格子歪みは不活性ガス中または真空中にお
ける熱処理 (歪みとり焼鈍) により除去できる。
満の温度で加熱することで行うことができる。この温度
以上では、急冷を行った金属間化合物が溶解した後、徐
冷されてしまい急冷効果が得られなくなる。この温度は
合金組成によって異なるが、DTAなどの熱分析装置を
用いて簡単に求めることができる。歪みを開放するため
の温度は500 ℃以上が実用的な状態では必要であること
を考えると、これらの熱処理温度の好ましい温度は500
℃〜固相線温度である。また時間は長ければ長い程良い
が、経済的な面から考えて好ましくは4〜10時間であ
る。本発明のリチウムイオン2次電池用負極金属間化合
物材料からの負極の製造は、当業者に周知の方法で行う
ことができる。
れば不活性雰囲気中で粉砕して粉末化し、得られた粉末
をPVDF、PMMA、PTFEなどのバインダーと混
合し、NMP、DMFなどでバインダーを溶解した後、
必要であればホモジナイザー、ガラスビーズなどを用い
て十分に攪拌しペースト状とする。このペーストを表面
を電解した銅箔などの支持体に塗布し、乾燥した後、プ
レスを施すことにより負極を製造することができる。
的強度や電極特性の観点から5〜10重量%程度が好まし
い。また、支持体も特に銅箔に限定されるものではな
く、銅、ステンレス、ニッケルなどの薄箔やネット状の
シート、パンチングプレートなど、いずれであっても良
い。
大粒径は電極の厚みを支配することになる。電極の厚み
は薄いほど良く、電池中に含まれる電池活物質の総面積
を大きくすることができる。これより粉末は100 μm以
下であることが好ましい。また粉末が細かいと反応面積
が増加しレート特性に寄与できるが、一方細かすぎると
酸化などで粉末表面の性状が変化し、リチウムイオンが
侵入しにくくなり従ってレート特性、充放電効率等に悪
影響を及ぼす。従って、好ましい粉末の粒径は5〜100
μm、より好ましくは10〜50μmである。
次電池用負極に使用されるものであり、そのリチウムイ
オン2次電池の形状などに特に制限はなく、巻き電池
式、角形をはじめ、コイン型、シート型の電池でも構わ
ず、基本構造として負極、正極、セパレータ、電解液、
電解質を含むような構成の電池であれば問題なく使用で
きる。
は、正極活物質と有機溶媒系電解質と適宜に組み合わせ
て用いることができるが、これらの有機溶媒系電解質や
正極活物質は、リチウム2次電池に通常用いることので
きるものであれば、特にこれを制限するものではない。
有遷移金属酸化物LiM(1)1-X M(2)XO2 (式中0 Xは0≦
X≦1の範囲の数値であり、式中M(1)、M(2)は遷移金属
を表しを表し、Ba、Co、Ni、Mn、Cr、Ti、V、Fe、Zn、
Al、In、Sn、Sc、Yの少なくとも1種からなる) 、ある
いは LiM(1)2y M(2)y O4 (式中、Yは0≦Y≦1の範囲
の数値であり、式中M(1)、M(2)は遷移金属を表しBa、C
o、Ni、Mn、Cr、Ti、V、Fe、Zn、Al、In、Sn、Sc、Y
の少なくとも1種からなる) 、遷移金属カルコゲン化
物、バナジウム酸化物 (V2O5、V6O13 、V2O4、V3O8、et
c.) およびそのLi化合物、ニオブ酸化物およびそのLi化
合物、有機導電性物質を用いた共役系ポリマー、シェブ
レル相化合物、あるいは活性炭、活性炭素繊維等を用い
ることができる。
とができる。負極と同じくPVDF、PTFEなどのバ
インダーを使用するが、正極物質は導電性を持たないた
め、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなどの導
電性を持つものと混合、その後NMPなどの溶媒を投入
してペースト状にする。それをドクターブレード法、ロ
ール成型法などによりアルミ箔などの電極活物質の支持
体に接着し、プレスをすることで電極とすることができ
る。
は、特に制限されるものではないが、例えば、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチル
カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネート、メチルプロピネート、メチルアセテート、メチ
ルホルメート、1,2 −ジメトキシエタン、1,2 −ジエト
キシエタン、γ−ブチルラクタム、1,3 −ジオキソラ
ン、4−メチル−1,3 −ジオキソラン、アニソール、N,
N −ジホルムアミド、ジエチルエーテル、スルホラン、
メチルスルホラン、アセトニトリル、クロロニトリル、
プロピオニトリル、ホウ酸トリメチル、ケイ酸テトラメ
チル、ニトロメタン、ジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドン、酢酸エチル、酢酸メチル、蟻酸メチル、
トリメチルオルトホルメート、ニトロベンゼン、塩化ベ
ンゾイル、臭化ベンゾイル、テトラヒドロチオフェン、
テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、
ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、チオフェ
ン、ピロール等の芳香環を含む化合物等の単独もしくは
2種類以上の混合溶媒が使用できる。
れも使用することができ、例えばLiClO4、LiBF4 、LiPF
6 、LiAsF6、LiB(C6H5) 、LiCF3SO3、LiCH3SO3、Li(CF3
SO2)2N、LiC4F9SO3 、Li(CF2SO2)2 、LiCl、LiBr、LiI
等のリチウム塩のうち一種または二種以上の混合物を使
用することができる。
間に設置した絶縁体としての役割を果たす。その他、電
解液の保持にも大きく寄与するので、ポリプロピレン、
ポリエチレン、またはその両者の混合布、ガラスフィル
ターなどの多孔体が使用される。
って示す。以下、特に記さない限り%は重量%を表す。
の合金の作製を行った。その合金の組成、試料作製法を
表1および表2に示す。アトマイズ法による試料調整は
ガスアトマイズ法(冷却速度、約 5.0×103 ℃/sec)を
用いて合金を所定の成分に作製した後、歪み取りのため
の熱処理は行わずに、得られた粉末を45〜15μmにふる
いを用いて分級した。
容量の調査) このようにして調整したリチウムイオン2次電池用金属
粉末にバインダーとしてポリフッ化ビニリデンを10%添
加し、N−メチルピロリドンを黒鉛質粉末に対して10%
添加することで前述のポリフッ化ビニリデンを溶解し
た。これを15分間ほど混練し、実質的に均一なスラリー
を作製した。これを30μmの厚さを持つ電解銅箔にドク
ターブレード法で塗り付け、直径13mmの大きさにポン
チを使用して打ち抜くことで負極電極を得た。
するために、対極、参照極にリチウム金属を用いた通称
三極式セルを用いた。ルギン管と負極の距離は1mm以
内とし、電流密度特性 (レート特性) の測定時に影響が
でないように考慮した。電解液はエチレンカーボネート
とジメチルエタンの1:1混合溶媒を用い、支持電解質
にはLiPF6(リチウム六フッ化リン) を用い、電解液に対
して1モル溶解した。測定は25℃で行い、グローブボッ
クスのような雰囲気を不活性雰囲気で維持でき、その雰
囲気の露点が−70℃程度であるような条件で行った。
セルを用い、リチウム二次電池用負極材料としての性能
評価を行った。まず、1/10C充電で (10時間で満充電に
なるような条件) 、参照極に対して作用極 (負極) の電
位が0Vになるまで充電を行い、同じ電流値で (1/10C
で) 放電を1.5 Vまで行った。このときの1サイクル目
の充電容量を初期容量値として評価した。この評価で得
られた放電容量が800 mAh/cc (cc:負極体積) 以上を合
格とした。なお、電池の小型化ニーズに鑑み充・放電容
量はmAh/ccで示した。
の充電・放電容量で1サイクル目の値を用いて、クーロ
ン効率を求めた。 クーロン効率=放電容量/充電容量×100 (%) これよりクーロン効率90%以上を合格とした。
電になるような条件) 参照極に対して作用極 (負極) の
電位が0Vになるまで充電を行い、同じ電流値で (1/10
Cで) 放電を行った。レート特性が優れている場合は、
このときの放電容量が、1/10のときと大きく変化しな
い。今回、従来の金属間化合物( 例:FeSi2) のそれと比
較して、 放電容量 (2C) /放電容量 (1/10C) ×100 (%) が90%以上を従来例より改善が見られるとして合格とし
た。
学式、ABx で表される化合物で、AがFe、Mn、Co、Mo、
Cr、Nb、V、Cu、およびWから成る群から選ばれた1種
または2種以上の元素と、BはSiを必須元素とし、Si、
C、Ge、Sn、Pb、Al、およびPから成る群から選ばれた
1種または2種以上の元素で構成されるもののうち、0.
5 ≦X≦3であるような金属間化合物で、溶融状態から
100 ℃/sec以上、5000℃/sec以下の冷却速度で凝固さ
れ、さらに熱処理を施したものは放電容量が大きく、レ
ート特性に優れていることが分かる。
1を繰り返した。回転電極法で得られた粉末もしくはリ
ボン状インゴットは、衝撃粉砕で粉砕を行った後、得ら
れた粉末を45〜15μmで分級した。比較例として通常溶
解法を行った。Al−4%Cu合金を鋳造することで得られ
たインゴットのデンドライトの2次アーム間の距離を測
り、30℃/secの冷却速度をもつと推測される鋳型を使用
して、溶湯状態からこの鋳型に流し込むことによりイン
ゴットを作製、上記インゴットと同様に粉砕分級を行っ
た。
下での加熱処理によって行った。結果は表2にまとめて
示すが、これらも分かるように本発明によれば従来の金
属間化合物の場合と同等あるいはそれ以上の結果が得ら
れた。
にかかるリチウムイオン2次電池用金属材料を用いれ
ば、放電容量およびクーロン効率の性能が維持でき、さ
らにレート特性に優れているリチウムイオン2次電池を
得ることができる。従って、Ni−水素電池、Ni−Cd電池
の長所を持ち合わせたリチウムイオン2次電池を得るこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 化学式:ABx で表される合金を、溶融状
態から100 ℃/sec以上5000℃/sec以下の冷却速度で急冷
・凝固を行い、平均結晶粒径を50μm以下とするリチウ
ムイオン2次電池用負極材料の製造方法。ただし、A
は、Fe、Mn、Co、Mo、Cr、Nb、V、Cu、およびWから成
る群から選んだ1種または2種以上の元素、Bは、Siま
たはSiの一部を、C、Ge、Sn、Pb、Al、およびPから成
る群から選んだ1種または2種以上の元素で置換したも
の、そして 0.5≦X≦3である。 - 【請求項2】 前記急冷・凝固後熱処理を施す請求項1
記載のリチウムイオン2次電池用負極材料の製造方法。
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