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JP3265151B2 - 蛍光ランプ及びその製造方法 - Google Patents
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JP3265151B2 - 蛍光ランプ及びその製造方法 - Google Patents

蛍光ランプ及びその製造方法

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JP3265151B2
JP3265151B2 JP12657795A JP12657795A JP3265151B2 JP 3265151 B2 JP3265151 B2 JP 3265151B2 JP 12657795 A JP12657795 A JP 12657795A JP 12657795 A JP12657795 A JP 12657795A JP 3265151 B2 JP3265151 B2 JP 3265151B2
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、封入水銀量を低減した
蛍光ランプ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する関心が高ま
り、廃棄された蛍光ランプからの水銀流出による環境汚
染や、製造現場での汚染等が問題となっている。そのた
め、蛍光ランプの封入水銀量の低減が要求されている。
【0003】従来、蛍光ランプのガラス排気管への水銀
封入方法としては、排気管から蛍光ランプ内に液体水銀
をドロッパーで滴下する第1の方法、あるいは、ガラス
又は金属のカプセルにあらかじめ液体水銀を封入し、水
銀封入カプセルを蛍光ランプ内の片方の電極近傍に取り
付け、排気管を閉塞(チップオフ)した後、水銀封入カ
プセルを開封し、蛍光ランプ内に水銀を放出させる第2
の方法等が用いられていた。
【0004】一方、水銀の使用量を低減させる方法とし
て、例えば特開平6−260139号公報に示されてい
るように、亜鉛と水銀との合金粒を、蛍光ランプ内の蛍
光体を塗布していない部分に溶融固定する第3の方法が
提案されている。
【0005】また、近年、従来の白熱電球に替るものと
して、電球形蛍光ランプが普及している。電球形蛍光ラ
ンプに用いられるいわゆるダブルU形蛍光ランプは、点
灯初期における明るさを確保すべく、アマルガム粒が用
いられている。従来、この種のアマルガム粒を用いる蛍
光ランプでは、排気管内に棒状または筒状のガラス体を
挿入し、排気管のチップオフ部とガラス体との間の空間
にアマルガム粒が保持されている。このような蛍光ラン
プの製造方法としては、まず片側の排気管にガラス体を
挿入した後にアマルガムを入れ、排気管をチップオフす
る。続いてガラス管を加熱しながら曲げ成形し、加熱排
気した後、希ガスを封入した後にもう一方の排気管をチ
ップオフして形成する方法(第4の方法)が採られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液体水
銀をドロッパーで滴下する第1の方法では、水銀がドロ
ッパーの通路や排気管等に留まる場合があり、水銀封入
量のばらつきが大きくなる。そのため、一定の寿命時間
を確保するために、平均水銀封入量を多くしなければな
らないという問題点を有していた。また、この第1の方
法は、使用済みの蛍光ランプから流出する水銀による環
境汚染を抑制しようという要請に反するものである。
【0007】一方、水銀封入カプセルを用いた第2の方
法では、あらかじめ水銀封入カプセルを蛍光ランプ内の
片方の電極近傍に取り付けておくため、例えば環形蛍光
ランプ等のように曲管部を有する非直管形蛍光ランプの
場合、曲管部を成形する際、蛍光ランプを高温度雰囲気
中にさらさなければならず、水銀封入カプセルがその高
熱で開封してしまい、その後の排気工程で水銀が排気さ
れてしまうという問題点を有していた。この第2の方法
では、製造現場での環境汚染を招くとともに、必要以上
の水銀の消費につながるものである。
【0008】蛍光ランプ内の蛍光体を塗布していない部
分に亜鉛と水銀との合金粒を溶融固定する第3の方法
は、液体水銀を用いる方法に比べて、蛍光ランプに封入
する水銀量のコントロールが格段に容易になるという利
点を有する。しかし、蛍光ランプを製造する際、亜鉛と
水銀との合金粒を蛍光ランプ内に投入した後に、ガラス
管内壁の蛍光体を塗布していない部分に合金粒を移動さ
せ、さらに加熱溶融して合金粒をガラス管内壁に固定し
なければならず、製造工程が増加するという問題点を有
していた。また、環形蛍光ランプ等の曲げ成形を要する
ものでは、余熱により合金粒が蛍光体層上に溶融固定さ
れてしまうおそれがあり、ランプの外観を損なうという
問題点を有していた。さらに、外部からの衝撃や振動等
によって合金粒が管内壁から剥離した場合、合金粒が蛍
光ランプ内で自由に転がることにより異音を発生し、使
用者等が不良品であるとの誤解を生ずるおそれもあると
いう問題点を有していた。
【0009】また、アマルガム粒を用いる蛍光ランプの
第4の方法によれば、一方の排気管にアマルガム粒を封
入した後にガラス管を曲げ成形し又は排気すると、その
際の熱によってアマルガム粒から水銀が放出されてしま
うという問題点を有していた。これを防止するため、例
えば特開平6−251708号公報に示されているよう
に、ガラス管の曲げ成形時又は排気時に、排気管を強制
冷却することが提案されているが、製造工程が複雑にな
るという問題点を有していた。
【0010】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、封入水銀量のばらつきを小
さくし、個々の蛍光ランプに封入する封入水銀量を低減
し、消耗水銀量を減少させ、最終的に水銀の使用量を低
減させ、環境保護に寄与することのできる蛍光ランプ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の蛍光ランプは、内面に蛍光体層を有し、内
部に希ガスが封入されたガラス管と、一端に閉塞部を有
する排気管及び2本のリード線によって保持された電極
を有し、前記ガラス管の両端を封止する一対のガラスス
テムと、前記2本のリード線とは別の第3のリード線を
介して少なくとも一方の前記ガラスステムに固定され、
かつ前記排気管の内部に設けられたガラス体と、前記排
気管の内部において、前記ガラス体の端部と前記排気管
の閉塞部との間の空間内に設けられた水銀担持体とを具
備する。上記構成において、前記ガラス体は平板状であ
ることが好ましい。または、前記ガラス体は少なくとも
排気管の閉塞部側に位置する端面近傍に凸部を有する平
板状であることが好ましい。または、前記ガラス体は棒
状又は筒状であることが好ましい。
【0012】
【0013】上記各構成において、前記水銀担持体及び
前記ガラス体又は前記金属体は前記排気管の一方の内部
に設けられ、前記ガラス管は曲げ部を有し、前記排気管
は最後に閉塞された側の排気管であることが好ましい。
また、上記各構成において、前記水銀担持体は、水銀を
含有する合金であることが好ましい。さらに、前記水銀
担持体は、亜鉛−水銀合金粒であることが好ましい。
【0014】一方、本発明の蛍光ランプの製造方法は、
内面に蛍光体層を有するガラス管の両端部を、電極及び
排気管を有する一対のガラスステムで封止し、前記ガラ
スステムの一方の排気管を閉塞した後、前記ガラス管に
曲管部を成形し、前記ガラスステムの他方の排気管に水
銀担持体を挿入した後、前記ガラスステムの前記他方の
排気管を閉塞する。
【0015】また、本発明の別の蛍光ランプの製造方法
は、電極を保持する2本のリード線とは別の第3のリー
ド線の一端部にガラス細管の下部を挿入し、前記ガラス
細管全体を加熱溶融し、ピンチ加工を行い、平板状又は
両面に凸部を有する平板状ガラス体を形成する工程と、
前記排気管内に前記第3のリード線の他端部を挿入し、
ガラスステム本体と前記平板状ガラス体を有する第3の
リード線の他端部を熔融してガラス体を前記ガラスステ
ム本体に固定し、第1のガラスステムを形成する工程
と、ガラス管の両端部のうち、少なくとも一方に前記第
1のガラスステムを溶着して封止する工程と、前記ガラ
ス管の他方に設けられた第2のガラスステムの排気管を
閉塞した後に、前記ガラス管の曲げ加工を行う工程と、
前記第1のガラスステムの排気管から希ガスを封入する
とともに水銀担持体を投入し、最後に前記第1のガラス
ステムの排気管を閉塞する工程とを具備する。
【0016】また、本発明のさらに別の蛍光ランプの製
造方法は、金属線を、開放端部近傍に近付くほど直径が
大きくなるように螺旋状に巻回し、開放端部近傍にバス
ケット状部分と、反開放端に連設された直線部分とを有
する金属体を形成する工程と、ガラスステムの排気管内
に、前記金属体を前記バスケット状部分が上に、前記直
線部分が下になるように挿入し、前記ガラスステム本体
と前記金属体の直線部分とを溶融して一体化し、第1の
ガラスステムを形成する工程と、ガラス管の両端部のう
ち、少なくとも一方に前記第1のガラスステムを溶着し
て封止する工程と、前記ガラス管の他方に設けられた第
2のガラスステムの排気管を閉塞した後に、前記ガラス
管の曲げ加工を行う工程と、前記第1のガラスステムの
排気管から希ガスを封入するとともに水銀担持体を前記
金属体の前記バスケット状部分に挿入し、前記金属体の
有する余熱又は加熱により前記水銀担持体を前記金属体
に溶融固着させ、最後に前記第1のガラスステムの排気
管を閉塞オフする工程とを具備する。
【0017】
【作用】以上のように構成された本発明の蛍光ランプに
よれば、内面に蛍光体層を有し、内部に希ガスが封入さ
れたガラス管の両端を一対のガラスステムで封止し、ガ
ラスステムに一端に閉塞部を有する排気管及び2本のリ
ード線によって保持された電極を設け、2本のリード線
とは別の第3のリード線をの先端にガラス体を形成し、
ガラス体を少なくとも一方のガラスステムの排気管の内
部に固定し、当該排気管の内部において、ガラス体の端
部と排気管の閉塞部との間の空間内に水銀担持体、例え
ば亜鉛−水銀合金粒を設けたので、蛍光ランプを製造す
る最終工程において初めて水銀担持体を投入することが
できる。そのため、ガラス管の曲げ工程や排気工程等に
おいて、水銀が蒸発したり、ガラス管の外部に排出され
ることはない。その結果、封入水銀量のばらつきが小さ
くなり、個々の蛍光ランプに封入する封入水銀量が低減
し、消耗水銀量が減少し、最終的に水銀の使用量が低減
し、環境保護に寄与する。また、従来の第3の方法のよ
うに、水銀担持体である合金粒を蛍光ランプ内に投入し
た後に、管内壁の蛍光体を塗布していない部分に合金粒
を移動させ、さらに加熱溶融して合金粒を管内壁に固定
する必要がないため、製造工程の増加や、加熱の条件に
よるガラス管の歪発生に起因するガラス管の破損もな
い。
【0018】また、ガラス体を平板状又は少なくとも排
気管の閉塞部側に位置する端面近傍に凸部を有する平板
状とすることにより、または、ガラス体を棒状又は筒状
とすることにより、水銀担持体が排気管部分からガラス
管内部に落下することを防止でき、水銀担持体が蛍光体
層上に付着することにより蛍光ランプ外観が見苦しくな
ることがない。また、水銀担持体はガラス管内部で転動
することもなく、蛍光ランプを取り扱う際に異音が発生
せず、ユーザーがランプの不良と間違うこともない。ま
た、ガラス体がガラスステム本体と一体化されているた
め、ガラス管内のガスを排気管から排気する際に、ガラ
ス体が外部に飛び出すことはない。
【0019】また、本発明の別の蛍光ランプによれば、
ガラスステムの少なくとも一方に設けられた排気管内
に、水銀担持体を固着した金属体をガラスステムと一体
的に固定したので、蛍光ランプを製造する最終工程にお
いて初めて水銀担持体を投入することができる。また、
水銀担持体は金属体に固着されているので、水銀担持体
が排気管部分からガラス管内部に落下することを防止で
きる。また、金属体がガラスステム本体と一体化されて
いるため、ガラス管内のガスを排気管から排気する際
に、金属体が外部に飛び出すことはない。さらに、蛍光
ランプを振動させた場合でも、水銀担持体は排気管内で
移動しない。そのため、水銀担持体が蛍光ランプ排気工
程特有の排気管先端の薄膜化している封止部分と衝突す
ることはなく、その薄膜を破壊せず、リークを生じるこ
ともない。
【0020】また、水銀担持体及びガラス体又は金属体
を排気管の一方の内部に設け、ガラス管は曲げ部を有
し、排気管を最後に閉塞された側の排気管とすることに
より、ガラス管の曲げ工程の後に水銀担持体を投入する
ことができ、ガラス管を非直管形状に成形する際の熱で
水銀が排気されることがなく、環形蛍光ランプやダブル
U形蛍光ランプ等の非直管形蛍光ランプを容易に製造す
ることができる。
【0021】また、水銀担持体は、水銀を含有する合
金、特に、亜鉛−水銀合金粒とすることにより、水銀を
含有する合金は液体の水銀と比して水銀保持量の調整が
容易であるため、ガラス管内に封入する水銀量の調整が
容易になる。
【0022】一方、本発明の蛍光ランプの製造方法によ
れば、内面に蛍光体層を有するガラス管の両端部を、電
極及び排気管を有する一対のガラスステムで封止し、ガ
ラスステムの一方の排気管を閉塞した後、ガラス管に曲
管部を成形し、ガラスステムの他方の排気管に水銀担持
体を挿入した後、ガラスステムの他方の排気管を閉塞す
るので、蛍光ランプを製造する最終工程において初めて
水銀担持体を投入することができる。
【0023】また、本発明の別の蛍光ランプの製造方法
によれば、電極を保持する2本のリード線とは別の第3
のリード線の一端部にガラス細管の下部を挿入し、ガラ
ス細管全体を加熱溶融し、ピンチ加工を行い、平板状又
は両面に凸部を有する平板状ガラス体を形成する工程
と、排気管内に第3のリード線の他端部を挿入し、ガラ
スステム本体と平板状ガラス体を有する第3のリード線
の他端部を熔融してガラス体をガラスステム本体に固定
し、第1のガラスステムを形成する工程と、ガラス管の
両端部のうち、少なくとも一方に、第1のガラスステム
を溶着して封止する工程と、ガラス管の他方に設けられ
た第2のガラスステムの排気管を閉塞した後に、ガラス
管の曲げ加工を行う工程と、第1のガラスステムの排気
管から希ガスを封入するともに水銀担持体を投入し、最
後に第1のガラスステムの排気管を閉塞する工程とを具
備するので、蛍光ランプを製造する最終工程において初
めて水銀担持体を投入することができる。また、ガラス
体を平板状又は少なくとも排気管の閉塞部側に位置する
端面近傍に凸部を有する平板状とすることにより、水銀
担持体が排気管部分からガラス管内部に落下することを
防止できる。
【0024】また、本発明のさらに別の蛍光ランプの製
造方法によれば、金属線を、開放端部近傍に近付くほど
直径が大きくなるように螺旋状に巻回し、開放端部近傍
にバスケット状部分と、反開放端に連設された直線部分
とを有する金属体を形成する工程と、ガラスステムの排
気管内に、金属体をバスケット状部分が上に、直線部分
が下になるように挿入し、ガラスステム本体と金属体の
直線部分とを溶融して一体化し、第1のガラスステムを
形成する工程と、ガラス管の両端部のうち、少なくとも
第1のガラスステムを溶着して封止する工程と、ガラス
管の他方に設けられた第2のガラスステムの排気管を閉
塞した後に、ガラス管の曲げ加工を行う工程と、第1の
ガラスステムの排気管から希ガスを封入するとともに水
銀担持体を金属体のバスケット部分に挿入し、金属体の
有する余熱又は加熱により水銀担持体を金属体に溶融固
着させ、最後に第1のガラスステムの排気管を閉塞する
工程とを具備するので、蛍光ランプを製造する最終工程
において初めて水銀担持体を投入することができる。ま
た、水銀担持体は金属体に固着されているので、水銀担
持体が排気管部分からガラス管内部に落下することを防
止できる。
【0025】
【実施例】
(第1の実施例)まず、本発明の蛍光ランプの第1の実
施例を、図1から図3を参照しつつ説明する。図1は、
第1の実施例に係る、例えば定格電力30Wの環形蛍光
ランプの構成を示す部分破断正面図であり、図2はその
部分拡大断面図である。図1及び図2に示すように、ガ
ラス管1の内面には蛍光体層2が形成され、ガラス管1
の内部には希ガスが封入され、ガラス管1の両端はガラ
スステム3で封止されている。図2に示すように、ガラ
スステム3は、電極4を保持するとともに、先端がチッ
プオフされた排気管5を具備する。ガラス体6は、排気
管5内において、電極4を保持する2本のリード線とは
異なる別の第3のリード線9を介して、溶着によりガラ
スステム3本体に固定されている。また、最後にチップ
オフされた側の排気管5内のガラス体6の端部とチップ
オフ部7との間の空間内に、固体状の水銀担持体、すな
わち水銀を含有する合金である亜鉛−水銀合金粒8が設
けられている。排気管5の一端はチップオフ部となって
おり、他端はガラス管1の内部に連通している。
【0026】図3にガラス体6の形状を示す。ガラス体
6は、ガラス細管を第3のリード線9に挿入し、溶融ピ
ンチ加工し、両側面に凸部6aを設けたものであり、板
状である。ガラス体6は、亜鉛−水銀合金粒8がガラス
管1の内部に落下することを防止することを目的とする
が、排気管5からの排気を妨げるものであってはならな
い。排気管5の内径に対し亜鉛−水銀合金粒8が小さい
場合、ガラス体6の幅を広くする必要が生じる。ところ
が、単にガラス体6の幅を広くしただけでは、排気管5
からの排気を妨げることとなる。そこで、ガラス細管と
第3のリード線9とを溶融し、ピンチ加工する際に、ピ
ンチブロックに窪みを作っておき、板状両側面に凸部6
aを形成した。凸部6aの大きさは、排気管5の内径と
亜鉛−水銀合金粒8外径との関係で決定する。なお、ガ
ラス体6の形状はこれに限定されるものではなく、棒状
又は筒状であっても良い。
【0027】本実施例の場合、排気管5の内径は約3.
4mmである。第3のリード線9の直径は0.3mmで
あり、ガラス細管の外径は約3mmである。ピンチ加工
が終了した段階で、ガラス体6の長さは約4.5mm、
板厚は約1.5mm、凸部6aの突出量は約0.5m
m、幅は約3mmであった。また、第3のリード線9と
ガラス体6を溶着した状態での全長は約15mmであっ
た。本実施例で使用した亜鉛−水銀合金粒8の外径は約
1.5mmであり、ガラス管1の内部へ落下することは
ない。図3では、第3リード線9の長さ方向において、
ガラス体6の全長に渡って板状両側面の凸部6aを形成
しているが、亜鉛−水銀合金粒8が置かれる先端部近傍
に存在すれば良い。なお、亜鉛−水銀合金粒8は、蛍光
ランプの種類に応じて水銀含有量、外径、封入個数等を
適宜選択すればよい。また、排気管5の少なくとも一方
に存在していればよい。
【0028】以上のような構成により、水銀封入量を必
要最小限の量にコントロールできるとともに、そのバラ
ツキを抑制することができる。試作した蛍光ランプの水
銀封入量を分析し、そのバラツキを評価したところ、σ
=0.24であった。一方、従来の液体水銀方式の場
合、σ=1.04であった。従って、本発明は顕著な効
果を奏することは明らかである。また、本発明では亜鉛
−水銀合金粒8は排気管5内に固定されるので、亜鉛−
水銀合金粒8が蛍光体層2上に付着することによる外観
の見苦しさや、蛍光ランプ取り扱い時の異音の発生を防
止することができる。また、試作したランプを点灯した
ところ、正常に点灯し、従来の液体水銀方式を用いた場
合との差異は認められなかった。
【0029】また、最後にチップオフする側の排気管5
に亜鉛−水銀合金粒8を封入しているので、蛍光ランプ
の曲げ成形時の熱により水銀が放出されることはなく、
蛍光ランプに封入する水銀を必要最小限に抑制すること
ができる。さらに、ガラス体6がステム3に固定されて
いるので、排気時にガラス体6が飛び出すおそれもな
い。
【0030】また、従来の第3の方法のように、合金粒
を蛍光ランプ内に投入した後に、管内壁の蛍光体を塗布
していない部分に合金粒を移動させ、さらに加熱溶融し
て合金粒を管内壁に固定する必要がないため、製造工程
の増加や、加熱によるガラス管の歪に起因するガラス管
の破損もない。
【0031】なお、本発明は、環形蛍光ランプのみなら
ず、直管蛍光ランプにも適用可能であり、水銀量の低
減、蛍光ランプ外観の改善等に効果を発揮する。直管蛍
光ランプに適用する場合には、曲げ成形が不要であるた
め、水銀担持体を封入する排気管を最後にチップオフす
る側に限定する必要はない。
【0032】次に、上記第1の実施例をいわゆるダブル
U形蛍光ランプに応用した例を図4に示す。ダブルU形
蛍光ランプとは、コンパクトな電球形蛍光ランプに用い
られる、2回の曲げ加工を施した、屈曲部を有する蛍光
ランプである。図4に示すように、アマルガム粒である
亜鉛−水銀合金粒8が、最後にチップオフされた側の排
気管5内のガラス体6の端部とチップオフ部7との間の
空間内に設けられているため、ガラス管を曲げ成形し又
は排気する時点において、アマルガム粒(亜鉛−水銀合
金粒8)はまだ設けられていないため、アマルガムから
水銀が放出されることはない。
【0033】次に、本発明の蛍光ランプの製造方法の第
1の実施例を、図1から図3を参照しつつ説明する。ま
ず、第3のリード線9の一端部にガラス細管の下部を挿
入し、ガラス細管全体を加熱溶融し、ピンチ加工を行
う。これにより、図3に示すような板状又は両側面に凸
部6aを有する板状ガラス体6を形成する。次に、通常
ガラスステム製造行程で、電極4を保持する2本のリー
ド線とは別に、排気管5内に第3のリード線9の他端部
を挿入し、ガラスステム3本体と第3のリード線9を熔
融してガラス体6を固定し、ガラスステム3を形成す
る。
【0034】次に、ガラス管1の一端に通常のガラスス
テムを、ガラス管1の他端に上記工程を経たガラスステ
ム3を溶着して封止する。一方の通常のガラスステムの
排気管をチップオフした後に、ガラス管1を曲げ加工
し、排気を行う。続いて、もう一方の本発明により製作
したガラスステム3の排気管5から希ガスを封入すると
もに水銀担持体(亜鉛−水銀合金粒8)を投入し、最後
に排気管5をチップオフする。
【0035】この方法によれば、ガラス管1を曲げ加工
する時点では、水銀担持体(亜鉛−水銀合金粒8)がい
まだ排気管内に存在していないため、曲げ加工時の熱に
より水銀が放出されることはない。その結果、水銀封入
量を必要最低限に抑えることができる。また、ガラス体
6が第3のリード線9を介してガラスステム3に固定さ
れているので、蛍光ランプ内を排気する際に、ガラス体
6が排気管5の外に飛び出すことはない。
【0036】また、本実施例の製造方法を、先に述べた
ようにダブルU形蛍光ランプの製造に適用すれば、曲げ
加工時の水銀放出がないため、アマルガム保持部を冷却
する工程が不要になり、製造工程の簡略化が可能であ
る。
【0037】以上説明したように、第1の実施例の蛍光
ランプの製造方法によれば、曲げ加工時の熱により水銀
が放出することがない上に、水銀封入量を必要最低限に
抑えることができる。また、ガラス体6が第3のリード
線9を介してガラスステム3に固定されているので、ラ
ンプ内を排気する際にガラス体6が飛び出すことがな
い。さらに、ダブルU形蛍光ランプの製造においては、
従来のような冷却工程が不要になる。
【0038】(第2の実施例)次に、本発明の環形蛍光
ランプの第2の実施例を、図5及び図6を参照しつつ説
明する。図5に示すように、ガラス管1の内面には蛍光
体層2が形成され、ガラス管1の内部には希ガスが封入
され、ガラス管1の両端はガラスステム3で封止されて
いる。一方の端部のガラスステム3は、ガラスステム本
体3aと、一端がチップオフによって閉塞され他端がガ
ラスステム本体3aに一体化された排気管5と、排気管
5内に設けられた水銀を含有する合金8と、排気管5内
において合金8を固持するための開放端部がバスケット
状をした金属体10とを具備する。金属体10の他端
部、すなわち、反開放端に連設された直線部はガラスス
テム本体3aに一体化されている。また、ガラスステム
3は、電極4を保持している。最後にチップオフされた
側の排気管5内の金属体10のバスケット状部分内に、
水銀担持体として、例えば亜鉛−水銀合金粒8が固着状
態で設けられている。
【0039】排気管5の一端は閉塞され、チップオフ部
7となっている。また、排気管5の他端はガラスステム
3に連設されている。排気管5の内部の空間は、ガラス
管1の内部に連通している。図6に示すように、金属体
10の先端の開放端部近傍はバスケット状であり、他端
でガラスステム本体3aと溶着され、一体に固着されて
いる。金属体10の先端バスケット状部分内に亜鉛−水
銀合金粒8が固着されている。
【0040】金属体10のバスケット部分の最大外径
は、亜鉛−水銀合金粒8がガラス管1の内部に落下しな
い程度の大きさであり、かつ亜鉛−水銀合金粒8をバス
ケット状部分内に固着させるのに十分である必要があ
る。本実施例の排気管5の内径は約3.4mmである。
一方、金属体10の線径は0.2mm、全長は約13m
m、最大外径は約3.2mmであり、4ターン巻きであ
る。本実施例に係る蛍光ランプにおいて使用した亜鉛−
水銀合金粒8の外径は約1.5mmであった。従って、
亜鉛−水銀合金粒8は、ガラス管1の内部へ落下するこ
となく金属体10のバスケット状部分に落下し、ガラス
管を曲げ加工したときの余熱であるその線材の有する熱
により、亜鉛−水銀合金粒8が一部分溶融し、線材に固
着する。
【0041】なお、亜鉛−水銀合金粒8は、蛍光ランプ
の種類に応じて水銀含有量、外径、封入個数等を適宜選
択することができる。また、金属体10及び亜鉛−水銀
合金粒8は、排気管5の少なくとも一方に存在していれ
ばよい。また、金属体10は、その先端をバスケット状
にした線材で説明したが、この形状に限定されるもので
はなく、ガラス管を折り曲げ加工したときの余熱で亜鉛
−水銀合金粒8を一部溶融し固着させる形状であれば良
い。また、ガラス管を曲げ加工したときの余熱が、亜鉛
−水銀合金粒8を一部溶融し固着させるに不十分である
場合は、外部より加熱して亜鉛−水銀合金粒8を一部溶
融してもよい。この場合、亜鉛−水銀合金粒8の温度は
水銀の沸点以下に保つことが望ましい。
【0042】以上のような構成により、水銀封入量を必
要最小限の量に調整することができるとともに、水銀封
入量のばらつきの発生を抑制することができる。本実施
例の蛍光ランプを試作し、水銀封入量を分析し、そのば
らつきを評価したところ、σ=0.30であった。一
方、従来の液体水銀方式の場合、σ=1.04であっ
た。従って、本発明は顕著な効果を奏することは明らか
である。また、本発明では亜鉛−水銀合金粒8は排気管
5内に固定されるので、ランプを振動させた場合でも排
気管内で移動しない。そのため、排気管先端の薄膜化し
ている封止部分と衝突し、その薄膜を破壊し、リークを
生じることもない。また、亜鉛−水銀合金粒8が蛍光体
層2上に付着することによる外観の見苦しさや、蛍光ラ
ンプ取り扱い時の異音の発生を防止することができる。
また、試作したランプを点灯したところ、正常に点灯
し、従来の液体水銀方式を用いた場合との差異は認めら
れなかった。
【0043】次に、本発明の蛍光ランプの製造方法の第
2の実施例を、図5及び図6を参照しつつ説明する。ま
ず、ガラスステム3の排気管5内に、金属体10をバス
ケット状部分を上に、直線部分を下にして挿入し、ガラ
スステム本体3aと金属体10の直線部分とを溶融して
一体化し、ガラスステム3を形成する。
【0044】次に、ガラス管1の両端にガラスステム3
を溶着して封止する。一方の排気管5をチップオフした
後に、ガラス管1の曲げ成形を行い、加熱排気を行う。
続いて、他方の排気管5から希ガスを封入するとともに
水銀を含有する合金、例えば亜鉛−水銀合金粒8を金属
体10の先端のバスケット部分に挿入し、金属体10の
有する熱で線材部分に亜鉛−水銀合金粒8を溶融固着さ
せ、この排気管5をチップオフする。
【0045】この方法によれば、ガラス管1を曲げ成形
する時点では、水銀を含有する合金がいまだ排気管内に
挿入されていないので、曲げ成形時の熱により水銀が放
出されることはない。その結果、水銀封入量を必要最低
限に抑えることができる。また、金属体10がガラスス
テム本体3aに固定されているので、ランプ内を排気す
る際に、金属体10が排気管5の外に飛び出すことはな
い。
【0046】また、水銀を含有する合金は、液体水銀と
比較して、水銀保持量の調整が容易であるため、ガラス
管内に封入する水銀量の調整も容易となる。また、この
水銀を含有する合金8が排気管5内において、排気管5
内の金属体10先端のバスケット部分に固着されている
ので、蛍光ランプを振動させた場合でも、排気管5内で
合金8が移動しない。そのため、合金8が排気管5先端
の薄膜化された封止部分と衝突することはなく、その薄
膜を破壊せず、リークを生じることもない。また、蛍光
ランプ使用中に、水銀を含有する合金8が蛍光体層2上
に付着することにより、蛍光ランプの外観が見苦しくな
るという問題や、水銀を含有する合金8が発光管内で自
由に転がることによる、蛍光ランプの取り扱い時の異音
も発生せず、使用者がランプの不良と間違うといった問
題は生じない。さらに、金属体10がガラスステム本体
3aと一体に固着されているため、ガラス管内のガスを
排気管5から排気する際に、金属体10が外部に飛び出
すことはない。
【0047】また、曲管部を有する蛍光ランプを製造す
る場合、水銀を含有する合金は、最後にチップオフされ
る側の排気管内に封入されているので、ガラス管に曲管
部を成形する際の熱で水銀が放出されることがない。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の蛍光ランプによ
れば、内面に蛍光体層を有し、内部に希ガスが封入され
たガラス管の両端を一対のガラスステムで封止し、ガラ
スステムに一端に閉塞部を有する排気管及び2本のリー
ド線によって保持された電極を設け、2本のリード線と
は別の第3のリード線の先端にガラス体を形成し、ガラ
ス体を少なくとも一方のガラスステムの排気管の内部に
固定し、当該排気管の内部において、ガラス体の端部と
排気管のチップオフ部との間の空間内に水銀担持体、例
えば亜鉛−水銀合金粒を設けたので、蛍光ランプを製造
する最終工程において初めて水銀担持体を投入すること
ができる。そのため、ガラス管の曲げ工程や排気工程等
において、水銀が蒸発したり、ガラス管の外部に排出さ
れることを防止することができる。その結果、封入水銀
量のばらつきを小さくすることができ、個々の蛍光ラン
プに封入する封入水銀量を低減させることができ、消耗
水銀量を減少させ、最終的に水銀の使用量を低減させる
ことができ、環境保護に寄与することができる。また、
従来の第3の方法のように、水銀担持体である合金粒を
蛍光ランプ内に投入した後に、管内壁の蛍光体を塗布し
ていない部分に合金粒を移動させ、さらに加熱溶融して
合金粒を管内壁に固定する必要がないため、製造工程を
増加させることがなく、加熱の条件によるガラス管の歪
に起因するガラス管の破損も発生しない。
【0049】また、ガラス体を平板状又は少なくとも排
気管の閉塞部側に位置する端面近傍に凸部を有する平板
状とすることにより、または、ガラス体を棒状又は筒状
とすることにより、水銀担持体が排気管部分からガラス
管内部に落下することを防止することができ、水銀担持
体が蛍光体層上に付着することにより蛍光ランプ外観が
見苦しくなることを防止することができる。また、水銀
担持体はガラス管内部で転動せず、蛍光ランプを取り扱
う際に異音の発生を防止することができる。そのため、
ユーザーがランプの不良と間違うこともない。また、ガ
ラス体がガラスステム本体と一体化されているため、ガ
ラス管内のガスを排気管から排気する際に、ガラス体が
外部に飛び出すことはない。
【0050】また、本発明の別の蛍光ランプによれば、
ガラスステムの少なくとも一方に設けられた排気管内
に、水銀担持体を固着した金属体をガラスステムと一体
的に固定したので、蛍光ランプを製造する最終工程にお
いて初めて水銀担持体を投入することができる。また、
水銀担持体は金属体に固着されているので、水銀担持体
が排気管部分からガラス管内部に落下することを防止す
ることができる。また、金属体がガラスステム本体と一
体化されているため、ガラス管内のガスを排気管から排
気する際に、金属体が外部に飛び出すことはない。さら
に、蛍光ランプを振動させた場合でも、水銀担持体は排
気管内で移動しない。そのため、水銀担持体が蛍光ラン
プ排気工程特有の排気管先端の薄膜化している封止部分
と衝突することはなく、その薄膜を破壊せず、リークを
生じることもない。
【0051】また、水銀担持体及びガラス体又は金属体
を排気管の一方の内部に設け、ガラス管は曲げ部を有
し、排気管を最後に閉塞された側の排気管とすることに
より、ガラス管の曲げ工程の後に水銀担持体を投入する
ことができ、ガラス管を非直管形状に成形する際の熱で
水銀が排気されることがなく、環形蛍光ランプやダブル
U形蛍光ランプ等の非直管形蛍光ランプを容易に製造す
ることができる。
【0052】また、水銀担持体は、水銀を含有する合
金、特に、亜鉛−水銀合金粒とすることにより、水銀を
含有する合金は液体の水銀と比して水銀保持量の調整が
容易であるため、ガラス管内に封入する水銀量の調整が
容易になる。
【0053】一方、本発明の蛍光ランプの製造方法によ
れば、内面に蛍光体層を有するガラス管の両端部を、電
極及び排気管を有する一対のガラスステムで封止し、ガ
ラスステムの一方の排気管を閉塞した後、ガラス管に曲
管部を成形し、ガラスステムの他方の排気管に水銀担持
体を挿入した後、ガラスステムの他方の排気管を閉塞す
るので、蛍光ランプを製造する最終工程において初めて
水銀担持体を投入することができる。
【0054】また、本発明の別の蛍光ランプの製造方法
によれば、電極を保持する2本のリード線とは別の第3
のリード線の一端部にガラス細管の下部を挿入し、ガラ
ス細管全体を加熱溶融し、ピンチ加工を行い、平板状又
は両面に凸部を有する平板状ガラス体を形成する工程
と、排気管内に第3のリード線の他端部を挿入し、ガラ
スステム本体と平板状ガラス体を有する第3のリード線
の他端部を熔融してガラス体をガラスステム本体に固定
し、第1のガラスステムを形成する工程と、ガラス管の
両端部のうち、少なくとも一方に第1のガラスステムを
溶着して封止する工程と、ガラス管の他方に設けられた
第2のガラスステムの排気管を閉塞した後に、ガラス管
の曲げ加工を行う工程と、第1のガラスステムの排気管
から希ガスを封入するとともに水銀担持体を投入し、最
後に第1のガラスステムの排気管を閉塞する工程とを具
備するので、蛍光ランプを製造する最終工程において初
めて水銀担持体を投入することができる。そのため、ガ
ラス管の曲げ工程や排気工程等において、水銀が蒸発し
たり、ガラス管の外部に排出されることを防止すること
ができる。その結果、封入水銀量のばらつきを小さくす
ることができ、個々の蛍光ランプに封入する封入水銀量
を低減させることができ、消耗水銀量を減少させ、最終
的に水銀の使用量を低減させることができ、環境保護に
寄与することができる。また、ガラス体を平板状又は少
なくとも第3のリード線とは反対側の端面近傍に凸部を
有する平板状とすることにより、水銀担持体が排気管部
分からガラス管内部に落下することを防止でき、水銀担
持体が蛍光体層上に付着することにより蛍光ランプ外観
が見苦しくなることを防止することができる。また、水
銀担持体はガラス管内部で転動せず、蛍光ランプを取り
扱う際に異音の発生を防止することができる。そのた
め、ユーザーがランプの不良と間違うこともない。
【0055】また、本発明のさらに別の蛍光ランプの製
造方法によれば、金属線を、開放端部近傍に近付くほど
直径が大きくなるように螺旋状に巻回し、開放端部近傍
にバスケット状部分と、反開放端に連設された直線部分
とを有する金属体を形成する工程と、ガラスステムの排
気管内に、金属体をバスケット状部分が上に、直線部分
が下になるように挿入し、ガラスステム本体と金属体の
直線部分とを溶融して一体化し、第1のガラスステムを
形成する工程と、ガラス管の両端部のうち、少なくとも
一方に第1のガラスステムを溶着して封止する工程と、
ガラス管の他方に設けられた第2のガラスステムの排気
管を閉塞した後に、ガラス管の曲げ加工を行う工程と、
第1のガラスステムの排気管から希ガスを封入するとと
もに水銀担持体を金属体のバスケット状部分に挿入し、
金属体の有する余熱又は加熱により水銀担持体を金属体
に溶融固着させ、最後に第1のガラスステムの排気管を
閉塞する工程とを具備するので、蛍光ランプを製造する
最終工程において初めて水銀担持体を投入することがで
きる。そのため、ガラス管の曲げ工程や排気工程等にお
いて、水銀が蒸発したり、ガラス管の外部に排出される
ことを防止することができる。その結果、封入水銀量の
ばらつきを小さくすることができ、個々の蛍光ランプに
封入する封入水銀量を低減させることができ、消耗水銀
量を減少させ、最終的に水銀の使用量を低減させること
ができ、環境保護に寄与することができる。また、水銀
担持体は金属体に固着されているので、水銀担持体が排
気管部分からガラス管内部に落下することを防止でき、
水銀担持体が蛍光体層上に付着することにより蛍光ラン
プ外観が見苦しくなることを防止することができる。ま
た、水銀担持体はガラス管内部で転動せず、蛍光ランプ
を取り扱う際に異音の発生を防止することができる。そ
のため、ユーザーがランプの不良と間違うこともない。
さらに、蛍光ランプを振動させた場合でも、水銀担持体
は排気管内で移動しない。そのため、水銀担持体が蛍光
ランプ排気工程特有の排気管先端の薄膜化している封止
部分と衝突することはなく、その薄膜を破壊せず、リー
クを生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ランプの第1の実施例に係る環形
蛍光ランプの構成を示す正面部分断面図
【図2】図1に示す第1の実施例に係る環形蛍光ランプ
の要部拡大正面断面図
【図3】第1の実施例における板状ガラス体の構成を示
す拡大斜視図
【図4】第1の実施例を応用したダブルU形蛍光ランプ
の一部切欠斜視図
【図5】本発明の蛍光ランプの第2の実施例に係る環形
蛍光ランプの構成を示す要部拡大正面断面図
【図6】第2の実施例における金属体の構成を示す拡大
斜視図
【符号の説明】
1 :ガラス管 2 :蛍光体層 3 :ガラスステム 4 :電極 5 :排気管 6 :ガラス体 7 :チップオフ部 8 :亜鉛−水銀合金粒 9 :第3のリード線 10 :金属体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 郁弘 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (72)発明者 魚屋 洋 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (72)発明者 川端 一郎 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−94143(JP,A) 特開 平2−160356(JP,A) 実開 昭60−155166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/24 H01J 9/395 H01J 61/28

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光体層を有し、内部に希ガスが
    封入されたガラス管と、一端に閉塞部を有する排気管及
    び2本のリード線によって保持された電極を有し、前記
    ガラス管の両端を封止する一対のガラスステムと、前記
    2本のリード線とは別の第3のリード線を介して少なく
    とも一方の前記ガラスステムに固定され、かつ前記排気
    管の内部に設けられたガラス体と、前記排気管の内部に
    おいて、前記ガラス体の端部と前記排気管の閉塞部との
    間の空間内に設けられた水銀担持体とを具備する蛍光ラ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 前記ガラス体は平板状である請求項1記
    載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記ガラス体は少なくとも排気管の閉塞
    部側に位置する端面近傍に凸部を有する平板状である請
    求項1記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記ガラス体は棒状又は筒状である請求
    項1記載の蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 前記水銀担持体及び前記ガラス体又は前
    記金属体は前記排気管の一方の内部に設けられ、前記ガ
    ラス管は曲げ部を有し、前記排気管は最後に閉塞された
    側の排気管である請求項1からのいずれかに記載の蛍
    光ランプ。
  6. 【請求項6】 前記水銀担持体は、水銀を含有する合金
    である請求項1からのいずれかに記載の蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 前記水銀担持体は、亜鉛−水銀合金粒で
    ある請求項記載の蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】 内面に蛍光体層を有するガラス管の両端
    部を、電極及び排気管を有する一対のガラスステムで封
    止し、前記ガラスステムの一方の排気管を閉塞した後、
    前記ガラス管に曲管部を成形し、前記ガラスステムの他
    方の排気管に水銀担持体を挿入した後、前記ガラスステ
    ムの前記他方の排気管を閉塞する蛍光ランプの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 電極を保持する2本のリード線とは別の
    第3のリード線の一端部にガラス細管の下部を挿入し、
    前記ガラス細管全体を加熱溶融し、ピンチ加工を行い、
    平板状又は両面に凸部を有する平板状ガラス体を形成す
    る工程と、前記排気管内に前記第3のリード線の他端部
    を挿入し、ガラスステム本体と前記平板状ガラス体を有
    する第3のリード線の他端部を熔融してガラス体を前記
    ガラスステム本体に固定し、第1のガラスステムを形成
    する工程と、 ガラス管の両端部のうち、少なくとも一方に前記第1の
    ガラスステムを溶着して封止する工程と、 前記ガラス管の他方に設けられた第2のガラスステムの
    排気管を閉塞した後に、前記ガラス管の曲げ加工を行う
    工程と、 前記第1のガラスステムの排気管から希ガスを封入する
    とともに水銀担持体を投入し、最後に前記第1のガラス
    ステムの排気管を閉塞する工程とを具備する蛍光ランプ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 金属線を、開放端部近傍に近付くほど
    直径が大きくなるように螺旋状に巻回し、開放端部近傍
    にバスケット状部分と、反開放端に連設された直線部分
    とを有する金属体を形成する工程と、 ガラスステムの排気管内に、前記金属体を前記バスケッ
    ト状部分が上に、前記直線部分が下になるように挿入
    し、前記ガラスステム本体と前記金属体の直線部分とを
    溶融して一体化し、第1のガラスステムを形成する工程
    と、 ガラス管の両端部のうち、少なくとも一方に前記第1の
    ガラスステムを溶着して封止する工程と、 前記ガラス管の他方に設けられた第2のガラスステムの
    排気管を閉塞した後に、前記ガラス管の曲げ加工を行う
    工程と、 前記第1のガラスステムの排気管から希ガスを封入する
    とともに水銀担持体を前記金属体の前記バスケット状部
    分に挿入し、前記金属体の有する余熱又は加熱により前
    記水銀担持体を前記金属体に溶融固着させ、最後に前記
    第1のガラスステムの排気管を閉塞する工程とを具備す
    る蛍光ランプの製造方法。
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