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JP3268328B2 - シート給送装置及び記録装置 - Google Patents
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JP3268328B2 - シート給送装置及び記録装置 - Google Patents

シート給送装置及び記録装置

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JP3268328B2
JP3268328B2 JP26133194A JP26133194A JP3268328B2 JP 3268328 B2 JP3268328 B2 JP 3268328B2 JP 26133194 A JP26133194 A JP 26133194A JP 26133194 A JP26133194 A JP 26133194A JP 3268328 B2 JP3268328 B2 JP 3268328B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばワードプロセッ
サ・パーソナルコンピュータ等における情報出力装置と
しての記録装置(プリンタ)や複写機・ファクシミリな
どの画像形成装置、その他各種のシート使用機器等にお
いて、シート材収容部(シート材積載台、同トレイ、同
デッキ、着脱式給紙カセット、手差し給紙台等)に積載
されて、あるいは1枚毎載置セットされたシート材を画
像形成部・露光部・加工部等のシート材処理部へ給送す
るシート材給送装置(給送装置)、及び該シート給送装
置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート(用紙やプラスチック薄板等の記
録媒体)を連続的に処理していく記録装置(プリンタ)
等のシート給送装置において使用される記録媒体として
は、エアメール紙等の薄いシート、グリーディングカー
ド等の厚いシート、OHPシートやコート紙等の表面が
滑らかなシート、ボンド紙等の表面が粗いシート、アー
ト紙等の硬いシート、ティッシュペーパ等の軟らかいシ
ート、名刺やはがき等のサイズが小さなシートなど、特
性が相違する多種多様のシートがある。
【0003】シート給送装置にあっては、上記シートの
特性の違いにより特に、シート処理装置へシートを1枚
づつ給送するための分離手段がシートの特性(腰の強さ
や摩擦係数など)の影響を受けやすい。この分離手段に
よるシートの分離の方法には種々の方法が発明されてお
り、例えば同方向へ回転する一対のローラにより分離す
る方法や、薄いシートの場合には爪を用いる方法や、厚
いシートの場合には分離板に押圧させて分離する方法、
または摩擦係数の高いパッド等をローラに押圧して分離
する方法がある。
【0004】また、シートの給送に際して発生する斜行
を防止する構成としては、シートの所望される給送方向
に沿ってシートの両側端部を規制する側板を設けて、さ
らに多様な紙サイズに対応可能なように該側板をシート
の巾方向に可動的に設けるのが一般的である。しかしな
がら、この構成は、部品点数が増加し、コストUPの要
因となる。さらに、この構成は、使用するシートのサイ
ズに応じて前記側版を使用者が正確にセットしなければ
ならず、操作が複雑になるという問題がある。この問題
を解決するため、シートの片側端部に所望されるシート
の給送方向と平行なガイド側板を設け、さらに該ガイド
側板に向けてシートを給送する給送手段を設けた給送方
法がある。
【0005】前述の分離方法の一例と前述の斜行防止の
給送方法とを有する従来例としては、特公昭57−27
502号公報がある。
【0006】一方、シートは、使用または保管される環
境条件等により、カール(反り)が発生する場合があ
る。カール状態にあっては給送手段とシートとの接触が
不安定になり、正常な給送ができないという問題があ
る。さらに、シート給送装置の出口において、カールの
ためにシートが通過できない等の問題もある。この問題
を解決するため、シートと給送手段との押圧力を大きく
することが考えられるが、この場合にはシート給送装置
の強度向上や給送手段の駆動力等を強める必要があり、
シート給送装置の大型化や該装置コストのアップを招
く。
【0007】これらの問題を解決し、カール状態のシー
トを効率よく給送するための構成としては、シートを収
容するシート収容面に段差を設ける方法があり、所定の
分離・給送方法と前述のシート給送装置のシート収容面
の構成とを有する従来例として、実開平6−27785
号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例(特公昭
57−27502号公報)は、シートの分離方法として
同方向に回転する一対の分離ローラを有し、さらにシー
トの斜行を防止するためシートの一側面に接合しシート
の位置規制を行う位置規制板と、シートを該位置規制板
と前記分離ローラへ向けて給送する送り出しローラ(給
送ローラ)とを有している。
【0009】しかしながら、この従来例は、前記送り出
しローラにより給送されるシートの側端部が位置規制板
に沿うより以前に、シートの先端が前記分離ローラに挟
持された場合、シートの斜行を修正しきれず、シートを
斜行させつつ給送する可能性がある。
【0010】尚、シートが前記分離ローラに挟持される
以前に該シートを前記位置規制板へ十分沿わせるために
は、前記分離ローラと前記送り出しローラとの距離を長
く構成することが考えられるが、この場合には装置が大
型化してしまうという問題点がある。
【0011】同様に、前記送り出しローラの位置規制板
方向への給送力が強くなるように、更に角度をつける
(送り出しローラによりシートを送り出す方向とシート
搬送方向との角度差を大きくする)ことも考えられる
が、この場合前記分離ローラ方向への給送力が角度をつ
ける(角度差を大きくする)以前よりも小さくなるた
め、該給送力を所望される給送力とするためにシートと
前記送り出しローラとの間に生じる押圧力を大きくする
必要があり、装置の大型化やコストアップを招くという
問題点がある。更に、前記送り出しローラの給送力を大
きく構成した場合には、前記位置規制板へシートの側端
部が沿った後も、シートが該位置規制板側へ大きな給送
力で給送されるため、シートの側端部を傷めるという問
題点もある。
【0012】また、カールしたシートを効率よく分離給
送するため、シートの収容面に段差を設けた従来例(実
開平6−27785号公報)において、シート(開示例
ではカード体)の分離方法は、シートの収容部の出口部
においてカード体の一枚分を通過させる間隙部と、カー
ド体の後端部を押動部により移動させて前記間隙部を通
過させる押動移動手段により構成している。
【0013】この従来例での分離方法は、給送すべきシ
ートの後端部を押動手段により押動して給送するため、
該押動手段の移動によっても痛まない程度の強い剛性を
有するシートに適用できても、例えば一般的な紙等のシ
ートには適さないという問題点がある。
【0014】また、この従来例は、押動手段がシート一
枚のみを押動するように、シート収容面から押動手段が
突出する高さを有する必要があるため、シートの厚さが
薄い場合、前記押動手段が突出する高さを高い精度で構
成する必要があり、シート給送装置のコストアップを招
来するという問題がある。したがって、この従来例は、
厚さが0.5mm以下の一般的な紙等のシートに対して
適さないという問題点もある。
【0015】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、シート収容手段からシートを取り出す際又
はシート収容手段にシートを補充する際、容易にシート
の取り出し又は補充ができ、操作性を向上させたシート
給送装置及びこれを備えた記録装置を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の課題に鑑みて案出されたものであり、情報を入力する
キーボードと、情報を表示するための表示装置部と、を
有し、給送されたシートに情報を記録する記録装置に着
脱可能なシート給送装置であって、複数のシートを積載
するシート収容手段と、前記記録装置のシート給送方向
と直交する方向に対して所定の角度を持って配され、前
記シート収容手段の最下位に積載されたシートを前記記
録装置へ給送する給送ローラと、シートの一側端を位置
決めするように前記シート収容手段に配された位置決め
手段と、前記給送ローラにより給送されたシートを分離
するための分離手段と、前記分離手段により分離された
シートを送り出すための開口部と、前記シート収容手段
に対して開閉可能なカバーと、前記カバーの裏面側に取
り付けられ、シートを前記給送ローラへ押圧するための
弾性部材と、を備え、前記カバーを閉じると前記弾性部
材がシートを前記給送ローラに押圧でき、前記カバーを
開くと前記弾性部材によるシート押圧状態を解除するこ
とを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記分離手段は、前記シー
ト給送方向に対してシートの搬送面からの距離が小さく
なる傾斜面を有し、シートの先端部が該傾斜面と当接す
ることによりシートを分離することを特徴とするもので
ある。
【0018】また本発明は、前記シート収容手段の前記
開口部の近傍に、シートの側端部においてシートの厚さ
方向の動きを規制する規制手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0019】また本発明は、前記弾性部材とシートとの
接触位置が、前記給送ローラとシートとの接触位置より
もシートの給送方向上流側であることを特徴とするもの
である。
【0020】また本発明は、前記シート収容手段が、シ
ート収容面の幅方向中央部が幅方向両端部よりも高く形
成されたことを特徴とするものである。
【0021】また本発明は、前記給送ローラは、シート
の幅方向の略中央をまたいで、前記シート収容手段に収
容されているシートと所定間隔をもって2ヶ所で接する
ことを特徴とするものである。
【0022】また本発明は、情報を入力するキーボード
と、情報を表示するための表示装置部と、を有し、給送
されたシートに記録手段により情報を記録する記録装置
において、複数のシートを積載するシート収容手段と、
前記記録装置のシート給送方向と直交する方向に対して
所定の角度を持って配され、前記シート収容手段の最下
位に積載されたシートを前記記録装置へ給送する給送ロ
ーラと、シートの一側端を位置決めするように前記シー
ト収容手段に配された位置決め手段と、前記給送ローラ
により給送されたシートを分離するための分離手段と、
前記分離手段により分離されたシートを送り出すための
開口部と、前記シート収容手段に対して開閉可能なカバ
ーと、前記カバーの裏面側に取り付けられ、シートを前
記給送ローラへ押圧するための弾性部材と、を備え、前
記カバーを閉じると前記弾性部材がシートを前記給送ロ
ーラに押圧でき、前記カバーを開くと前記弾性部材によ
るシート押圧状態を解除するシート給送装置が着脱可能
であることを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、前記記録手段が、前記画像
情報に基づく信号に応じてインクを吐出して記録を行う
インクジェット記録方式であることを特徴とするもので
ある。
【0024】また本発明は、前記記録手段が、インク吐
出用熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
ていることを特徴とするものである。
【0025】また本発明は、前記記録手段が、前記電気
熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、イン
クに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出さ
せることを特徴とするものである。
【0026】
【作用】上記構成を有する本発明のシート給送装置は、
シート収容手段に開閉可能に取り付けられたカバーを開
くと、シートを給送ローラに押圧する弾性部材の押圧力
が解除される。また、カバーを閉じると、弾性部材がシ
ートを給送ローラに押圧する。
【0027】
【実施例】〈実施例1〉 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0028】本実施例ではワードプロセッサに着脱可能
に装備したシート給送装置を用いて説明する。
【0029】図1は記録装置であるワードプロセッサの
外観斜視図、図2はシート給送装置の外観斜視図、図3
はシート給送装置をワードプロセッサに装着した状態の
外観斜視図、図4及び図5はシート給送装置のシート収
容手段及び給送手段の説明図、図6及び図7はシート給
送装置の給送動作を示す説明図、図8及び図9はシート
給送装置の分離手段の説明図、図10はシート給送装置
の分離手段の正面説明図、図11はシート給送装置の給
送手段を示す断面説明図、図12はシート給送装置とシ
ート処理装置との位置関係を示す説明図、図13はシー
ト給送装置及びシート処理装置の制御系を示すブロック
図、図14はシート給送装置とシート処理装置の制御動
作を示すフローチャートである。
【0030】(外観構成) 図1を参照して、ワードプロセッサの外観構成について
説明する。
【0031】図1において、1は情報を入力するキーボ
ード、2は情報を表示するための液晶等を主体とする表
示装置部である。3は、給送されたシートに情報を記録
するシート処理装置であり、本例の場合シートに記録を
行う装置本体側としての記録装置(プリンタ)である。
4は前記シートを前記記録装置3へ挿入するための開口
部、5はシートであり、該シート5は前記開口部4から
挿入されて図中A方向へ排出される。
【0032】(シート給送装置) 次に、シート給送装置6の構成について図2を参照して
説明する。
【0033】シート給送装置6は、シート収容手段Sと
しての下ケース7とケース8及びカバー13を備えてい
る。そして、下ケース7は、前記記録装置3と嵌合して
連結するための腕部7aと、シートの収容面に設けられ
てシート5を収容支持し、シートを積載したときの高さ
基準となる基準面(幅方向中央部)7bと、該基準面7
bより若干高さの低いサポート面(幅方向両側部)7c
と、更に分離したシート5を送り出すための開口部7d
と、シート5を分離するための分離手段としての斜面部
7eとが一体的に設けられている。基準面7bとサポー
ト面7cは、連続した傾斜面で接続されている。尚、上
記基準面7d及びサポート面7cは、シートの収容面を
構成している。
【0034】また、8は駆動源である給送モータ12や
ギア列を覆い隠すための上ケース、9は前記シート5を
送り出すための給送手段としての給送ローラであり、該
給送ローラ9の給送モータ12側の一端にはギア10が
一体的に形成されている。該給送ローラ9は、両端近傍
を下ケース7に軸支された軸部9bと、該軸部9bに所
定間隔をもって2カ所形成された硬質ゴム等からなる円
筒状のローラ部9aとからなっている。本実施例の場
合、ローラ部9aは、その幅を8mmとし、ローラ部9
a同士の中心間距離を35mmに設定している。
【0035】給送ローラ9のシート5と接触する面は、
その高さが基準面7bと同じかあるいは高い位置関係に
なっている。11は給送モータ12に取り付けられたウ
ォームギアである。尚、本実施例は、給送モータ12と
してDCモータを採用している。
【0036】また、シート給送装置6の外装を構成する
カバー13の裏面側には、シート5を給送ローラ9へ押
圧するための弾性部材としてのバネ14が取り付けられ
ている。シート5は、このバネ14の弾性力でもって給
送ローラ9へ接触する。バネ14にはシート5と当接す
る端部14aが設けられている。
【0037】図3は、前記シート給送装置6を前記ワー
ドプロセッサに装着したときの外観斜視図である。
【0038】シート給送装置6は、前述のシート5を記
録装置3へ挿入するために形成された開口部4から挿入
され、その腕部7aを記録装置3の不図示の突起部に係
合させることにより、ワードプロセッサに装着される。
【0039】図4は、シート給送装置6の構成説明図で
ある。
【0040】図4において、給送ローラ9は、記録装置
3のシート給送方向と直交する方向(図中矢印Aで示し
た方向)に対してαの角度を持って配置されている。
尚、本実施例は、αを5°に設定しているが、これに限
定されることなく、0°<α≦45°の範囲であれば、
後述する斜行取り動作を行っても同様にシートの斜行を
取ることができる。
【0041】また、前記下ケース7には側板7f及び側
板7gが一体的に形成されている。側板7fは、記録装
置3の記録位置基準と一致するように形成され、シート
5の一側端(幅方向端部)を位置決めする位置決め手段
として機能する。シート5は、一側端が側板7fに沿っ
て送り出される。側板7gは、側板7fに沿ってセット
されたシートの該側板7g側の端との間にある程度のク
リアランスを持った位置に形成されている。これは、前
記下ケースへのシートのセット性を容易にするためであ
り、更にはシートの寸法バラツキや温湿度の影響による
シート寸法の変化に対応するためである。本実施例の場
合、該クリアランスは2mmに設定している。尚、本実
施例は、側板7fを下ケース7に一体的に形成する構成
を示したが、これに限られず、側板7fを下ケース7に
ボルト・ナット等で固定的に取り付けるようにしてもよ
い。
【0042】また図5は、前記シート給送装置の各部材
の位置関係を示す説明図である。給送ローラ9は、前記
したように2カ所のローラ部9aと軸部9bから構成さ
れ、該ローラ部9a,9a間の中心線がシート5を側板
7fに沿わせた場合のシート5の中心位置からβだけ基
準側側板7fに近づいた位置となるように配置されてい
る。更に、前述の基準面7b及び分離手段としての斜面
部7e(図8参照)の中心も同様にβだけ側板7f側に
位置し、その中心は側板7fにシートが沿った場合の略
中心部に位置している。図2に記載のバネ14とシート
5との接触位置は、図5において、給送ローラ9のロー
ラ部9aよりも矢印Aで示したシート給送方向の上流側
に設けられ、シート5がない場合に給送ローラ9と当接
しない位置に設けられている。
【0043】また、シート分離のために設けられた斜面
部7eは、本実施例ではシート5の巾方向において前記
ローラ部9aのセンターと同位置に設けたが、斜線で示
したように前記バネ14が押圧する位置のシート給送方
向の延長範囲内または給送ローラに直角方向の延長範囲
内にその一部が少なくともあれば構わない。前記距離β
は、シート5の幅をWとすると0≦β≦W/4の範囲に
設定すれば、後述する斜行取り動作を行うことにより、
同様に斜行が取れる。
【0044】(シート斜行取り動作) 次に図6及び図7を用いて前記シート給送装置6による
シートの斜行取り動作について説明する。
【0045】前述の基準面7bにシート5をセットし、
カバー13を閉じることにより、バネ14がシート5を
給送ローラ9に押圧でき(図2)、給送モータ12を駆
動することによりシート5を給送することが可能とな
る。尚、カバー13を開くと、バネ14によるシート押
圧状態を自動的に解除する。ここで、図6のように、シ
ート5が斜めにセットされ、給送モータ12の駆動によ
りシート5が給送され始めると、給送ローラ9が斜めに
配置されているので、給送ローラ9によるシートの搬送
方向はB方向となる。このままシート5が搬送される
と、シート5の角が側板7fに当接し、このシート5は
当接位置Dを回転中心として図中C方向へ回転する。更
に給送を続けると、シート5は、図7に示すように、そ
の一側端が側板7fに沿って給送される。したがって、
どのような状態でシート5が下ケース7の内部にセット
されても、シート5は基準側板7fに沿って斜行するこ
となく給送される。
【0046】(分離機構) 次に、図8、図9及び図10に基づいて、シートの分離
機構について説明する。
【0047】図8は、分離部の説明斜視図である。
【0048】図8において、前述の通り開口部7dにシ
ート分離のための斜面部(分離手段)7eが形成され、
また開口部7dの両側の側板7f,7gに規制部材7h
が一体的に形成されている。
【0049】この規制部材7hは、シートの側端部にお
いてシートの厚さ方向の動きを規制する規制手段であ
り、側板7fでのシート5の厚み方向への動き、即ちシ
ートの浮き上がりを規制している。さらに、規制部材7
hは、シートの通過に際して、シートの先端部が引っか
からないようにするため、傾斜面を具備している。
【0050】また特に、シートの保管状態や環境条件の
影響を受けて図10(b)に示したように下に凸のカー
ル状態となったシートを給送した場合、前記給送ローラ
9aの給送方向が図6に記載のB方向であることから、
側板7f側のシート側端部がシート収容面と反対方向に
移動しながら給送される場合がある。この場合、シート
の側板7fでの浮き量が大きいと、シートの給送位置や
記録位置のズレが生じる可能性があり、これを防止する
ためにシートの厚み方向のシートの移動を規制する規制
部材7hを設けている。
【0051】次に、シート5が分離手段としての斜面部
7eにおいて分離される様子を説明する。
【0052】給送ローラ9が回転すると、下ケース7上
に積載されたシート5のうち最下位のシート5から送り
出され、該シート5の先端部が斜面部7eに当接する。
斜面部7eでは給送ローラ9による給送力に抗してシー
ト5を下向きに押す抗力が発生し、この結果シート5が
湾曲し、最下位のシート5が斜面部7eから離脱して分
離される。
【0053】また本例は、規制部材7hがシートの両側
端部を規制できるように設けられたが、少なくとも記録
位置基準である側板7f側のシート側端部を規制するよ
うに、側板7f側だけに設けても構わない。
【0054】又、本例は、規制部材7hに傾斜面を形成
したが、湾曲面やその断面が円弧となるような面を形成
してもよい。
【0055】図9(a)は、シート分離のための斜面部
7eの断面図を示しており、この斜面部7eの近傍には
基準面7bとシートを通過させるための隙間eが形成さ
れている。斜面部7eの傾斜面は、基準面7bとのなす
角度がγになっており、本実施例では60°に設定され
ている。傾斜面の角度γは30°〜80°の範囲であれ
ば適用できる。
【0056】また、本実施例において斜面部7eに形成
された斜面の高さh1は、該斜面部7eと接触するシー
トの部位で想定されるシート5の最大カール高さ以上の
値となっており、本例では9mmとしている。
【0057】図9(b)は、規制部材7h部の断面図を
示している。規制部材7hは、サポート面7cとの間に
間隔Xの隙間を有しており、その傾斜面とサポート面7
cとなす角度がシート分離のための斜面部7eと同じγ
となっている。間隔Xは、正規の給送や記録のために許
容されるシートのサポート面7cからの浮き量となって
いる。本実施例ではX=2mmとなっている。
【0058】規制部材7hに形成されている斜面の高さ
h2は、前記高さh1と同様に規制部材7hと接触する
シートの部位で想定されるシートのカール高さ、具体的
には基準面7bからのシートの浮き高さ以上に設定さ
れ、本実施例では給送すべきシートが一枚の場合が最大
の浮き高さを示すため、この時のシートの浮き高さを設
定している。また該規制部材7hの斜面高さh2は、該
規制部材7hでのシートのカール高さがh1よりも大き
いと想定し前記高さh1以上の値に設定され本例では1
2mmとなっている。
【0059】本実施例において、前記傾斜面と基準面及
びサポート面とのなす角度γは、60°であるが、30
°以下となると1枚目のシートを給送しているときに2
枚目以降のシートが1枚目につられてその先端が隙間e
に食い込む現象が発生する可能性があるので、30°以
上にしておくことが望ましい。また、前記斜面部7eと
規制部材7hは、それぞれ基準面7b及びサポート面7
cとのなす角度が同じγであるが、規制部材7hとサポ
ート面7cとの間の隙間Xがシートの厚みよりかなり大
きいため、前述の2枚目以降のシートの先端が食い込む
危険性は少なく、γと異なる角度であっても問題なく、
更に30°以下であっても構わない。また、斜面部7
e、規制手段7hに設けられた斜面の高さh1、h2
は、本例ではh2>h1と設定したがこれに限定される
ことなく、想定されるシートのカール状態に応じて設定
すれば良く、h1=h2であっても構わない。
【0060】次に、シートがシート給送装置6から送り
出される様子を図10に示した。
【0061】図10は、給送動作開始前の様子を正面か
ら見た説明図である。シート5は、温湿度等の環境条件
や使用条件などにより常に平坦であるとは限らず、図1
0(a)のように上に凸のカールが発生したり、図10
(b)のように下に凸のカールが発生する場合がある。
【0062】シート分離のための斜面部7e及び規制部
材7hに設けられた斜面の高さh1、h2は、前述のよ
うに各部材との接触部位でのシートのカール高さよりも
大きい値にしてあるため、シートがカールした場合であ
っても、シートの端部が斜面部7e、規制部材7hの斜
面部と接触しており、シートを通過させるために形成さ
れた隙間e部へシートが案内される。前記斜面高さh2
をh1と同じか大きい値に設定しているのは、このよう
なカール状態のシートに対しても正常に給送が行えるよ
うにするためである。
【0063】また、前述の基準面7bとサポート面7
c、あるいは給送ローラ9のローラ部9aの上面とサポ
ート面7cの高さが異なっており、サポート面7cが基
準面7b及び給送ローラ9のローラ部9aの上面より低
くなっているのは、図10(a)のように上に凸のカー
ルが発生したシートに対して、バネ14(図2参照)で
そのシートを給送ローラ9に押圧しようとしたとき、シ
ートを平坦まで押圧するためには大きなバネ14の力が
必要となるため、サポート面7cを低くすることによ
り、該バネ14の力を低減できるようにしている。
【0064】この時、給送ローラ9は、所定間隔でもっ
て2つのローラ部9aを備えているため、カール状態の
シートであっても給送ローラとバランス良く接触するこ
とが可能となり、正確なシート給送が行えるようにな
る。例えば、シートが上凸カールの場合、図5に示した
ように、給送ローラ9のローラ部9aは、シート巾方向
の中央部をまたいで配置されているため、カールの高さ
が等しい箇所でシートと接触することができる。また、
下凸カールの場合にも、ローラ部9aはカール頂点をま
たいでシートと接触するため、シートとバランスよく接
触して給送することが可能となる。
【0065】次に、図11は、シート5を給送ローラ9
に接触押圧させるためのバネ14と給送ローラ9との位
置関係を示した断面図である。バネ14と給送ローラ9
のローラ部9aが接触押圧している箇所は、分離給送す
べきシートの積載枚数が増減しても常に該給送ローラ9
の回転中心より上流側(図中右側)に位置しており、シ
ートが一枚になった場合ではδだけ上流側に位置するよ
うに構成されている。これにより、シート5は、常にバ
ネ14により給送ローラ9に押圧され、最下位のシート
先端部の前記斜面部7eへの通過に際し、最下位シート
の上に積載されたシートが隙間e部への食い込みにくく
なり、さらにシート分離のための斜面部7eにおけるシ
ートの湾曲を容易にし、シートの重送を防止している。
バネ14の先端部14aは、シートがない状態であって
も給送ローラ9aと接しないよう構成されている。
【0066】 (シート給送装置と記録装置の位置関係) 次に、図12は、前記シート給送装置6と前記記録装置
(装置本体側)3の配置を示した概略説明図である。2
0は前記記録装置内のシートの有無を検出するシート検
出センサである。21は搬送ローラ、22は不図示のバ
ネ等により該搬送ローラ21に付勢されているピンチロ
ーラであり、これら搬送ローラ21とピンチローラ22
により搬送手段を構成している。23は前記シートに画
像を形成する記録ヘッド(記録手段)である。
【0067】図12(a)において、セットされたシー
ト5が給送ローラ9によって記録装置3の搬送ローラ2
1側へM1の距離だけ給送されると、シート5の先端が
シート検出センサ20により検出される。さらに、シー
ト5がM2の距離だけ給送されると、シートの先端が搬
送ローラ21とピンチローラ22が当接する所謂ニップ
部に到達する。その後は、搬送ローラ21でシート5を
搬送することになり、その状態を示したのが図12
(b)である。前記搬送ローラ21とピンチローラ22
のニップ部を通過したシート5の先端は、更にM3の距
離だけ搬送される。このM3の距離は、シート5の先端
から実際記録を行う位置までの空白部、所謂上端余白の
M4の距離を考慮したものである。ここで、シート5の
先端がM3の距離だけ搬送される間に、該シート5の後
端が給送ローラ9を通過するような位置にその給送ロー
ラ9を配置しており、図12(b)において、シート長
さL<ローラ位置Zとなるような位置関係となってい
る。ここで、前記上端余白M4の距離は、記録を行う画
像によって種々様々であるので、最も該上端余白M4が
小さくなる場合の距離から前記ローラ位置Zの寸法を決
定すればよい。
【0068】(制御手段) 次に、前記シート給送装置6及び該シート給送装置6を
用いる記録装置3を駆動制御する制御手段について、図
13に示すブロック図を参照して説明する。
【0069】図13のブロック図は、各ブロックの接続
関係のみを示し、詳細なコントロールラインは省略して
ある。
【0070】CPU30は、中央演算処理装置であり、
後述のROM31やフロッピーディスクドライバ32等
からプログラムや各種データを読み出し、必要な演算や
判断を行い、各種の制御を行う制御手段である。
【0071】ROM31は、読み出し専用メモリであ
り、CPU30が動作するための各種プログラムや文字
コード、ドットパターン(キャラクタジェネレータ:C
G)等記録に必要な各種データを格納している。
【0072】RAM33は、リードライトメモリであ
り、CPU30が命令中のデータや演算結果を一時蓄え
ておくワーキングエリア、キーボード1、外部インター
フェース部37あるいはフロッピーディスクドライバ3
2等から入力された各種データを格納しておくバッファ
エリア、文書を保存しておくテキストエリア等からなっ
ている。またCPUユニット100は、記録ヘッドドラ
イバ34、モータドライバ35、及び検出部36を介し
て記録装置3と接続されている。
【0073】記録ヘッドドライバ34は、CPU30の
制御により記録装置3に設けられている記録ヘッド23
を駆動する。モータドライバ35は、CPU30の制御
によって搬送ローラ21の駆動源である搬送モータ(不
図示)や、記録ヘッド23をシート5の搬送方向に対し
て直角方向に移動させるためのキャリッジモータ(不図
示)、あるいは前記給送モータ12等を駆動する。
【0074】検出部36は、記録装置3に設けられたシ
ート検出センサ20、あるいは装置内の温湿度を検出す
る温湿度検出センサ等から検出情報をCPU30に伝達
する。電源38は、記録ヘッド23の駆動用電源VH
搬送モータ、キャリッジモータ、給送モータ12等の駆
動用電源VM 、フロッピーディスクドライバ32の駆動
用電源FFDD 、並びにその他のロジック回路用電源VCC
を供給制御する。
【0075】またコントローラ39は、CPU30の制
御により前記記録ヘッド23の記録データ転送を行った
り、駆動電源VH の電圧電流を変化させたり、各種の制
御を行う。CPUユニット100には、キーボードコネ
クタ(KBC)40を介して記録や編集に必要な各種デ
ータを入力するキーボード1が接続されている。
【0076】またCPUユニット100には、LCDコ
ネクタ(LCDC)41を介してキーボ−ド1より入力
されたデータや各種情報を表示するためのLCDで構成
した表示部2が接続されている。なお、この表示部2
は、LCDの代わりにCRT等の他の構成を用いてもよ
い。さらに、CPUユニット100には、フロッピディ
スクドライバコネクタ(FDDC)42を介してフロッ
ピディスクドライバ32が接続されている。なお、フロ
ッピディスクの代わりにハードディスクあるいは外部R
AM等を接続するようにしてもよい。CPUユニット1
00は、インターフェースコネクタ(IFC)43を介
して外部制御装置により記録装置3の制御や外部機器と
の通信を行うためのRS232C44、セントロニクス
45、モデム46等のインターフェースを接続すること
も可能である。
【0077】(制御動作) 次に、前記シート給送装置6及び該シート給送装置6を
用いる記録装置3を駆動制御する制御手順について図1
4のフローチャートを用いて説明する。
【0078】記録命令が受信され給送動作がスタートす
ると(ステップS1)、前記DCモータである給送モー
タ12がONされ(ステップS2)、給送ローラ9のロ
ーラ部9aと接触している最下位のシート5の給送が開
始される。
【0079】シートが図12(a)に記載したM1の距
離を給送されると、シート検出センサ20がONし(ス
テップS3)、記録装置3の搬送モータをシート給送方
向とは逆方向に所定速度F1ppsで所定量N1ste
p駆動を開始する(ステップS4)。なお、本実施例に
おいて、搬送モータはステッピングモータを採用してい
る。
【0080】続いて、シート給送装置6より給送される
シート5は、シート検出センサ20に対応する位置より
更にM2だけ給送されると、搬送モータによりシート給
送方向と逆方向に駆動されている搬送ローラ21に当接
する。さらに所定時間給送モータ12を駆動させること
により、シート5と給送ローラ9の間で滑りが生じなが
らも、シート5の先端部を確実に搬送ローラ21に沿っ
て当接させることができる。
【0081】次に、搬送モータの駆動を切り換えてシー
ト給送方向へ所定速度F2ppsで所定量N2step
駆動する(ステップS5)。この時シートは、シート給
送装置6の給送モータ12により駆動される給送ローラ
9で送り出されながら、記録装置3の搬送ローラ21に
より給送される。
【0082】給送モータ12は、搬送モータをN2st
ep駆動した後OFF(ステップS6)される。給送モ
ータ12と搬送モータとの駆動よりシート5が給送され
る距離は、シート5の後端が給送ローラ9のローラ部9
aを外れるまでの距離となっている。ここで、搬送モー
タがシート給送方向へ駆動を開始した時に給送モータ1
2をOFFしないのは、シート5の先端が搬送ローラ2
1に到達した時点で給送モータ12をOFFすると、シ
ート5の先端が確実に搬送ローラ21とピンチローラ2
2とのニップ部に確実に食い込まないことによる搬送不
良が生ずる場合があるためと、前述の通り、シート5の
後端が給送ローラ9にかかっている状態で、搬送ローラ
9のみでシートを搬送しようとすると、搬送ローラに大
きな搬送力が必要となるためである。
【0083】給送モータ12をOFFした後、搬送モー
タを更にシート給送方向へ所定速度F3ppsで所定量
N3step駆動し(ステップS7)、シートを記録開
始位置まで搬送する。図12(b)に記載の距離M3
は、搬送モータの(N2+N3)step分の駆動に相
当している。
【0084】シート5が記録開始位置まで搬送される
と、記録動作が開始される(ステップS8)。
【0085】ここで、搬送モータをシート給送方向と逆
方向へ駆動する場合の所定速度Fppsは、シート先端
のばたつきを防止する意味で、ステップ7での速度F3
ppsと同じか小さく設定してある。また、給送モータ
12と共に駆動される場合の搬送モータの速度F2pp
sは、給送モータ12の回転速度と同じか小さく設定さ
れさらに前記F1ppsと同じか小さく設定されてい
る。
【0086】 F2pps≦F1pps≦F3pps F2pps相当の回転速度≦給送モータの回転速度 ここで、F2ppsに相当する回転速度を給送モータ1
2の回転速度と同じかそれ以下に設定しているのは、給
送モータ12の回転速度を搬送モータの回転速度よりも
小さく設定すると、給送ローラ9側の負荷(シート搬送
の抵抗力)が大きくなり、所望される送り量を達成でき
ない可能性が生じるためである。所望される送り量を達
成できない場合には、正規の記録開始位置までシート5
が到達せず、最悪の場合にはシートが無い状態で記録さ
れてしまう危険性がある。これを回避するためには、記
録装置3側の搬送力(搬送ローラ21の駆動力)を大き
くしなければならず、コストアップ及びシート給送装置
の大型化を招いてしまう。
【0087】またステップ3において、給送モータ12
のON後シート検出センサ20がONされない場合に
は、所定時間内であれば給送モータ12を駆動し続ける
が、所定時間経過後は給送すべきシートが無いと判断
し、給送動作を停止後シートが無いことを報知する。本
例では前記所定時間として5秒を設定している。このよ
うな給送すべきシート5がシート給送装置6に無い場合
であっても、バネ14及び給送ローラ9を傷めないよう
に、図11(c)に示したように、給送ローラ9のロー
ラ部9aと対応しない、即ち当接しない位置にバネ14
を配置している。
【0088】(記録手段) 記録手段(記録ヘッド23)は、前記したように、搬送
手段で搬送された記録シートにインク像を記録するもの
である。この装置に於ける記録手段としてはインクジェ
ット記録方式が好適に用いられている。
【0089】インクジェット記録方式は、記録用のイン
ク液を飛翔液滴として吐出噴射させるための液体吐出口
と、該吐出口に連通する液体流路、及びこの液体流路の
一部に設けられ、流路内のインク液を飛翔させるための
吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生手段とを備
えている。そして、画信号に応じて前記吐出エネルギー
発生手段を駆動し、インク液滴を吐出して像を記録する
ものである。
【0090】前記吐出エネルギー発生手段としては、例
えばピエゾ素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー
発生手段を用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液
に照射吸収させて発熱させ、該発熱による作用でインク
を吐出させる電磁エネルギー発生手段を用いる方法、或
は電気熱変換体によってインク液を加熱してインクを吐
出させる熱エネルギー発生手段を用いる方法等がある。
【0091】この中で電気熱変換体等による熱エネルギ
ー発生手段を用いてインクを吐出させる方式が、液体吐
出口を高密度に配列し得るために高解像度の記録をする
ことができ、且つ記録ヘッドのコンパクト化も可能であ
るので好適である。この方式は、電気熱変換体によって
印加される熱エネルギーによってインクに生じる膜沸騰
を利用し、吐出口からそのインクを吐出させるものであ
る。
【0092】〈実施例2〉 これまでの実施例において、給送ローラ9は、軸部9b
と該軸部9bに2つの硬質ゴム等よりなるローラ部9a
を所定間隔をもって嵌合することにより構成した。しか
しながら、給送ローラ9の構成は、この構成に限定され
るものでなく、以下のようにしてもよい。
【0093】図15に本実施例の給送ローラ9の構成例
を示した。図15(a)の給送ローラ9は、硬質ゴム等
よりなり、給送すべきシートと2か所で接するように一
体的に形成されたローラ部15aを軸部15bに嵌合し
て構成されている。図15(b)の給送ローラ9は、図
15(a)と同様に、ローラ部16aが一体的に形成さ
れ、該ローラ部16aのシートとの接触部同士が湾曲面
で接続されている。図15(a),図15(b)のロー
ラ部15a,16aは、給送すべきシートと接する箇所
同士の間がシートと接触するローラ部の径よりも小さく
形成され、シートと所定間隔をもって2か所で接触す
る。これらの構成例の場合、ローラ部15a,16aが
一体的に構成されているため、前記2か所の接触部同士
の間隔が正確に構成できる。
【0094】先の図14で説明したシート給送装置6と
記録装置3の動作に加え、図16に示すような方法も好
適である。
【0095】図16について説明すると、記録命令が受
信され、給送動作がスタートすると(ステップS1
0)、まずタイマカウントT1が開始され(ステップS
11)、前記DCモータである給送モータ12がONし
(ステップS12)、シート5が給送される。
【0096】シート5の先端がシート検出センサ20を
通過するまで該シート5を給送する。図12(a)で示
したM1の距離をシート給送すると、シート検出センサ
20(PEセンサ)がONし(ステップS13)、ここ
で前記タイマカウントT1を終了し記憶すると同時に新
たにタイマカウントT2を開始する(ステップS1
4)。ここで前記記憶したT1と、給送距離M1より給
送速度(V0)を算出する(ステップS15)。これ
は、給送ローラ9を回転駆動するためのモータとしてD
Cモータを採用しているため、複数枚のシートが1枚づ
つ給送されていくとき、残っているシートの枚数によっ
て給送ローラ9にシート5を押圧するバネ14の押圧力
が変化し、この押圧力の変化による給送ローラ9の回転
速度の変化に応じて、前記シートの先端が記録装置3の
搬送ローラ21に到達する時間をより正確に推測するた
めに実施している。
【0097】給送速度(V0)が算出されると、該V0
より図12(a)で示したM2の距離を給送するのに必
要な所要時間(TT)を算出する(ステップS16)。
続いて、搬送モータを図14と同様にシート給送方向と
逆方向に所定速度F1ppsで駆動を開始する(ステッ
プS17)。給送モータ12は、先の前記タイマカウン
トT2がTTになるまで順次シート給送し、T2がTT
と一致すると(ステップS18)、記録装置3の搬送モ
ータの逆方向への駆動を停止し(ステップS19)、シ
ート給送方向へ所定速度F2ppsで所定量N2ste
p駆動する(ステップS20)。なお、本実施例におい
て、搬送モータはステッピングモータを採用している。
【0098】前記搬送モータをN2step駆動したと
ころで、前記給送モータ12の駆動をOFFして(ステ
ップS21)、その後前記搬送モータを所定速度F3p
psで所定量N3step駆動し(ステップS22)、
記録開始位置までシート5を給送する。ここで搬送モー
タと給送モータとの駆動によりシート5が給送される距
離は、シート5の後端が給送ローラを外れるまでであ
り、図14での説明と同じである。またシートの給送方
向と逆方向に回転駆動する搬送ローラ21にシートを給
送すること、さらにシートの給送方向に回転駆動される
搬送ローラ21と給送ローラ9とを共に回転させること
についても図15での説明と同様である。
【0099】また、ステップS13において、給送モー
タ12のON後、PEセンサ20がONされない場合、
給送モータ12のON後の経過時間が所定時間内であれ
ば給送モータをONし続けて、所定時間経過後は給送す
べきシートが無いと判断し、給送動作を停止後シートが
無いことを報知する(ステップS24)。
【0100】また、これまでの実施例では給送ローラ9
へシート5を接触させる接触手段にバネ部材を使用した
が、接触手段を固定的に設け、給送ローラ9に給送力付
与手段Kとしての押圧部材を設ける構成、即ち、押圧部
材で給送ローラ9をシート5側へ付勢する構成にして
も、前記実施例と同様の効果を期待できる。
【0101】本実施例の記録装置3の記録方式として
は、インクジェット方式が最適であるが、熱転写方式、
インパクト転写方式、電子写真方式等特に限定されるこ
となく本発明を適用できる。
【0102】以上本発明の実施例を説明したが、この実
施例に限定されるものではない。
【0103】例えばシート給送装置を有する記録装置と
してワードプロセッサを挙げたが、例えば複写機やレー
ザプリンタ等の画像形成装置、シートに穴あけや切断等
を行うシート処理装置等にも適用できる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シート収
容手段に対して開閉可能なカバーと、カバーの裏面側に
取り付けられ、シートを給送ローラへ押圧するための弾
性部材と、を備え、カバーを閉じると弾性部材がシート
を給送ローラに押圧でき、カバーを開くと弾性部材によ
るシートの押圧状態を解除するため、シート収容手段か
らシートを取り出す際又はシート収容手段にシートを補
充する際、作業者は極めて容易にシートの取り出し又は
補充ができ、操作性を向上させたシート給送装置及びこ
れを備えた記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシート給送装置を適用
したワードプロセッサの外観斜視図。
【図2】本発明の一実施例であるシート給送装置の外観
斜視図。
【図3】本発明の一実施例であるシート給送装置を装着
したワードプロセッサの外観斜視図。
【図4】図2に示したシート給送装置の平面図。
【図5】図2に示したシート給送装置の給送手段と分離
手段を示す構成図。
【図6】図2に示したシート給送装置の給送動作を示す
第1作動説明図。
【図7】図2に示したシート給送装置の給送動作を示す
第2作動説明図。
【図8】図2に示したシート給送装置の分離機構を示す
斜視図。
【図9】図2に示したシート給送装置のシート収容手段
におけるシート出口部の断面図。(a)はシート収容手
段の幅方向中央部におけるシート出口部の断面図、
(b)はシート収容手段の幅方向一端部におけるシート
出口部の断面図。
【図10】図2に示したシート給送装置のシート出口部
の正面図である。(a)はシートの中央が上に突出する
ようにカールした状態を示す同正面図、(b)はシート
の中央が下に突出するようにカールした状態を示す同正
面図。
【図11】図2に示したシート給送装置の要部(給送手
段周辺部)の断面図である。(a)はシート給送装置の
第1作動状態を示す断面図、(b)は同第2作動状態を
示す断面図、(c)は同第3作動状態を示す断面図。
【図12】本発明の一実施例であるシート給送装置と記
録装置の位置関係図。(a)は同シート給送装置と記録
装置の位置関係を示す第1の説明図、(b)は同シート
給送装置と記録装置の位置関係を示す第2の説明図。
【図13】本発明に係る記録装置のブロック図。
【図14】本発明のシート給送装置及び記録装置の動作
を説明するフローチャート図。
【図15】本発明に係る給送ローラの斜視図。(a)は
第1の給送ローラの斜視図、(b)は第2の給送ローラ
の斜視図。
【図16】本発明のシート給送装置及び記録装置の動作
を説明するフローチャート図。
【符号の説明】
5 シート 6 シート給送装置 7b 基準面(幅方向中央部) 7c サポート面(幅方向両側部) 7e 斜面部(分離手段) 7f 位置決め手段(側板) 7d 開口部 7h 規制手段(規制部材) 9 給送ローラ(給送手段) 9a ローラ部 14 弾性部材(バネ) 21 搬送ローラ(搬送手段) 22 ピンチローラ(搬送手段) 23 記録ヘッド(記録手段) S シート収容手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−219572(JP,A) 特開 昭60−188256(JP,A) 特開 平4−28639(JP,A) 特開 昭50−73372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を入力するキーボードと、情報を表
    示するための表示装置部と、を有し、給送されたシート
    に情報を記録する記録装置に着脱可能なシート給送装置
    であって、 複数のシートを積載するシート収容手段と、前記記録装置のシート給送方向と直交する方向に対して
    所定の角度を持って配され、前記シート収容手段の最下
    位に積載されたシートを前記記録装置へ給送する 給送
    ーラと、 シートの一側端を位置決めするように前記シート収容手
    段に配された位置決め手段と、前記給送ローラにより給送されたシートを分離するため
    分離手段と、前記分離手段により分離されたシートを送り出すための
    開口部と、前記シート収容手段に対して開閉可能なカバーと、 前記カバーの裏面側に取り付けられ、シートを前記給送
    ローラへ押圧するための弾性部材と、 を備え、前記カバーを閉じると前記弾性部材がシートを
    前記給送ローラに押圧でき、前記カバーを開くと前記弾
    性部材によるシート押圧状態を解除する ことを特徴とす
    るシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記分離手段は、前記シート給送方向に
    対してシートの搬送面からの距離が小さくなる傾斜面を
    有し、シートの先端部が該傾斜面と当接することにより
    シートを分離することを特徴とする請求項1に記載のシ
    ート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート収容手段の前記開口部の近傍
    に、シートの側端部においてシートの厚さ方向の動き
    規制する規制手段を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材とシートとの接触位置が、
    前記給送ローラとシートとの接触位置よりもシートの給
    送方向上流側であることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート収容手段が、シート収容面の
    幅方向中央部が幅方向両端部よりも高く形成されたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    シート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記給送ローラは、シートの幅方向の略
    中央をまたいで、前記シート収容手段に収容されている
    シートと所定間隔をもって2ヶ所で接することを特徴と
    する請求項に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 情報を入力するキーボードと、情報を表
    示するための表示装置部と、を有し、給送されたシート
    に記録手段により情報を記録する記録装置において、 複数のシートを積載するシート収容手段と、前記記録装
    置のシート給送方向と直交する方向に対して所定の角度
    を持って配され、前記シート収容手段の最下位に積載さ
    れたシートを前記記録装置へ給送する給送ローラと、シ
    ートの一側端を位置決めするように前記シート収容手段
    に配された位置決め手段と、前記給送ローラにより給送
    されたシートを分離するための分離手段と、前記分離手
    段により分離されたシートを送り出すための開口部と、
    前記シート収容手段に対して開閉可能なカバーと、前記
    カバーの裏面側に取り付けられ、シートを前記給送ロー
    ラへ押圧するための弾性部材と、を備え、前記カバーを
    閉じると前記弾性部材がシートを前記給送ローラに押圧
    でき、前記カバーを開くと前記弾性部材によるシート押
    圧状態を解除するシート給送装置が着脱可能であること
    を特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が、前記画像情報に基づく
    信号に応じてインクを吐出して記録を行うインクジェッ
    ト記録方式であることを特徴とする請求項記載の記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段が、インク吐出用熱エネル
    ギーを発生するための電気熱変換体を備えていることを
    特徴とする請求項に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段が、前記電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる
    膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させることを
    特徴とする請求項に記載の記録装置。
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