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JP3282020B2 - 動力伝達装置の制御装置 - Google Patents
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JP3282020B2 - 動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

動力伝達装置の制御装置

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JP3282020B2
JP3282020B2 JP06682397A JP6682397A JP3282020B2 JP 3282020 B2 JP3282020 B2 JP 3282020B2 JP 06682397 A JP06682397 A JP 06682397A JP 6682397 A JP6682397 A JP 6682397A JP 3282020 B2 JP3282020 B2 JP 3282020B2
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浩久 小林
益夫 柏原
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達装置(パ
ワートレーン)の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置として、例え
ば、特願昭58−112665号に開示されるようなも
のがある。このものは、レーシングセレクト時{無負荷
状態(P,Nレンジ)でエンジン回転速度を上げた状態
で走行レンジ(D,1速、2速等)へ切り換えた時}に
は、エンジン回転速度がアイドル回転速度になるのを待
ってから、自動変速機に備わる動力伝達のための摩擦要
素(クラッチ、ブレーキバンド等)を締結させるように
している(図13参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動力伝
達装置(パワートレーン)の制御装置には、以下のよう
な要求がある。 N(又はP)レンジのときにレーシング(無負荷状態
でエンジン回転速度を上昇させること)ができること、
N(又はP)→D(又は1速、2速等)にセレクトした
ときに直ぐにDレンジに入ること、は車両の商品性とし
て必要不可欠である。従って、特願昭58−11266
5号に開示された従来装置のような制御を常に行なわせ
ることは、商品性の観点からは好ましくないものであ
る。
【0004】レーシングセレクト時に行なうトルクダ
ウン制御(動力伝達装置への入力トルクを低下させる制
御)のそもそもの目的は、従来、例えばレーシング中に
N→Dにセレクトするような操作があっても壊れないよ
うに変速機やデフ等を設計していたため、これらが必要
以上に重く・高価なものになっていたのを、トルクダウ
ン制御することで、レーシングセレクト時に変速機やデ
フ等への負荷を軽減し、以って変速機やデフ等の軽量化
・低コスト化等を促進することにある。
【0005】従って、例え制御系が故障等していようと
も、何らかの手段を講じて、軽量化設計された変速機・
デフ等に対して過大な負荷(入力)がかからないように
する必要がある。なお、このことは上述した商品性に優
先するものである。従って、動力伝達装置の制御装置と
しては、正常時には商品性を確保することができ、制御
系の故障時でも変速機やデフ等が大きなダメージを受け
ない(破損等しない)ような制御系を確立する必要があ
る。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたもの
で、正常時には商品性を確保しつつ、制御系の故障時で
も変速機やデフ等の破損等を確実に回避できるようにし
た動力伝達装置の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明に係る発明は、図1に示すように、複数の出力制御対
象のうち少なくとも一つを制御して機関の出力を電子制
御可能な出力制御装置を複数含んで構成される機関制御
装置と、機関の出力を入力し所定に変速して出力する変
速機の入出力状態を電子制御する変速制御装置と、機関
制御装置と変速制御装置との間で情報通信を行なう通信
装置と、を含んで構成される動力伝達装置の制御装置で
あって、機関制御装置と変速制御装置と通信装置とが正
常な場合において、ニュートラルレンジで機関をレーシ
ングをしている状態から走行レンジへのレンジ切り換え
があった場合に、該レンジ切り換えに起因するショック
を抑制する方向に、機関制御装置或いは変速制御装置を
介して機関の出力或いは変速機の入出力状態を制御する
ショック抑制手段と、機関制御装置と変速制御装置と通
信装置との何れかに異常が生じ、前記ショック抑制手段
が正常に機能できなくなった場合には、正常な出力制御
装置を介してニュートラルレンジで機関がレーシング状
態となることを規制するレーシング状態規制手段と、を
含んで構成した。
【0008】上記構成によれば、制御系の故障時には、
ニュートラルレンジ(N又はPレンジ)時にレーシング
状態となるのを規制(回避)させるようにしたので、制
御系に故障があっても、変速機やデフ等へかかる負荷を
確実に軽減することができるので、以って変速機やデフ
等を軽量化等してもこれらを確実に保護することができ
る。一方、制御系が正常であるときには、通常通り、ニ
ュートラルレンジ(N又はPレンジ)時にレーシング状
態となるのを許可するので、商品性を維持することがで
きる。
【0009】請求項2に記載の発明では、図2に示すよ
うに、複数の出力制御対象のうち少なくとも一つを制御
して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を複数含
んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入力し所
定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子制御す
る変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置との間
で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成される動
力伝達装置の制御装置であって、機関制御装置と変速制
御装置と通信装置とが正常な場合において、ニュートラ
ルレンジで機関をレーシングをしている状態から走行レ
ンジへのレンジ切り換えがあった場合に、該レンジ切り
換えに起因するショックを抑制する方向に、機関制御装
置或いは変速制御装置を介して機関の出力或いは変速機
の入出力状態を制御するショック抑制手段と、機関制御
装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異常が生
じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなくなった
場合で、ニュートラルレンジで機関をレーシングをして
いる状態から走行レンジへのレンジ切り換えがあった場
合には、機関がレーシング状態でなくなるまで、変速制
御装置のニュートラル状態を継続させるニュートラル状
態継続手段と、を含んで構成した。
【0010】かかる構成によれば、制御系の故障時に
は、ニュートラルレンジ時にレーシング状態とされ、そ
の最中に走行レンジへ切り換えられても、レーシング状
態でなくなるまで、ニュートラル状態を継続(維持)す
るようにしたので、変速機やデフ等へかかる負荷を確実
に軽減することができるので、以って変速機やデフ等を
軽量化等してもこれらを確実に保護することができる。
一方、制御系が正常であるときには、通常通り、ニュー
トラルレンジ時にレーシング状態となるのを許可するの
で、商品性を維持することができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、図3に示すよ
うに、複数の出力制御対象のうち少なくとも一つを制御
して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を複数含
んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入力し所
定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子制御す
る変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置との間
で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成される動
力伝達装置の制御装置であって、機関制御装置と変速制
御装置と通信装置とが正常な場合において、ニュートラ
ルレンジで機関をレーシングをしている状態から走行レ
ンジへのレンジ切り換えがあった場合に、該レンジ切り
換えに起因するショックを抑制する方向に、機関制御装
置或いは変速制御装置を介して機関の出力或いは変速機
の入出力状態を制御するショック抑制手段と、機関制御
装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異常が生
じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなくなった
場合には、変速制御装置の発進時変速比をオーバードラ
イブ側に変更する発進時変速比変更手段と、を含んで構
成した。
【0012】かかる構成によれば、制御系の故障時にお
いては、発進時の変速比を通常時よりオーバードライブ
側に変更するようにしたので、例えレーシング中に走行
レンジに切り換えられても、変速機やデフ等へかかる負
荷を確実に軽減することができるので、以って変速機や
デフ等を軽量化等してもこれらを確実に保護することが
できる。然も、ニュートラル時に、レーシング状態とな
るのを常に許可するので、商品性を維持することができ
る。
【0013】請求項4に記載の発明では、図4に示すよ
うに、複数の出力制御対象のうち少なくとも一つを制御
して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を複数含
んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入力し所
定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子制御す
る変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置との間
で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成される動
力伝達装置の制御装置であって、機関制御装置と変速制
御装置と通信装置とが正常な場合において、ニュートラ
ルレンジで機関をレーシングをしている状態から走行レ
ンジへのレンジ切り換えがあった場合に、該レンジ切り
換えに起因するショックを抑制する方向に、機関制御装
置或いは変速制御装置を介して機関の出力或いは変速機
の入出力状態を制御するショック抑制手段と、機関制御
装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異常が生
じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなくなった
場合には、正常な出力制御装置を介して、前記レンジ切
り換えに起因するショックを抑制する方向に、機関の出
力を制御する異常時機関出力制御手段と、を含んで構成
した。
【0014】かかる構成によれば、ニュートラルレンジ
から走行レンジへレンジが切り換えられた場合には、該
レンジ切り換えに起因するショックを抑制すべく、故障
の生じていない出力制御装置により出力低下制御(トル
クダウン制御)を行なうことができるので、変速機やデ
フ等へかかる負荷を確実に軽減することができるので、
以って変速機やデフ等を軽量化等してもこれらを確実に
保護することができる。然も、ニュートラル時に、レー
シング状態となるのを常に許可するので、商品性を維持
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付の図面に基づいて説明する。本発明にかかる一実施
の形態では、図5に示すように、エンジン1は、その発
生トルクが図示しない車両駆動輪に伝達されるように自
動変速機2に連結されている。該自動変速機2は、エン
ジン1の発生トルクを流体を介して入力するトルクコン
バータ3と、該トルクコンバータ3の出力を入力し変速
して出力する多段式の変速歯車機構4と、これらを駆動
する図示しない油圧機構と、から構成される。
【0016】なお、前記変速歯車機構4の油圧機構に
は、ソレノイドバルブ6A,6Bが組み込まれており、
該ソレノイドバルブ6A,6Bの開閉の組合せを切り換
えることにより、作動油圧を制御して、変速歯車機構4
が内装する各クラッチ類の締結・開放の組合せを切り換
えることで、所望の変速段(変速比)への変速が行なわ
れるようになっている。
【0017】前記ソレノイドバルブ6A,6BのON・
OFF制御は、CPU,ROM,RAM,A/D変換器
及び入出力インターフェース等を含んで構成されるコン
トロールユニット(自動変速機制御系コントロールユニ
ット;A/T−C/U)50からの制御信号に基づいて
行なわれる。なお、コントロールユニット(A/T−C
/U)50は、本発明にかかる変速制御装置に相当す
る。
【0018】ところで、本発明にかかる実施形態では、
エンジン1の出力トルク(エンジン吸入空気流量、或い
は吸気抵抗)を調整するスロットル弁9を、運転者のア
クセル操作とは独立して制御可能なスロットルアクチュ
エータ10が設けられている。このスロットルアクチュ
エータ10は、CPU,ROM,RAM,A/D変換器
及び入出力インターフェース等を含んで構成されるスロ
ットルコントロールモジュール(TCM)51からの信
号によって駆動制御される。かかるスロットルコントロ
ールモジュール(TCM)51は、本発明にかかる出力
制御装置の一つに該当することになる。なお、エンジン
出力を制御するための出力制御装置としては、他に、一
般的に、点火時期制御装置、燃料供給量(空燃比)制御
装置、燃料供給時期制御装置等があるが、本実施形態に
おけるエンジン1にもこれらが備えられている(図示省
略)。
【0019】ここで、後述する各制御において使用され
るために、各種センサが設けられている。各種センサと
しては、例えば、以下のようなものがある。即ち、スロ
ットル弁9の開度TVOに応じた出力信号を発するスロ
ットルセンサ7や、運転者のアクセルペダル踏込量(ア
クセル開度)を検出するアクセルセンサ12が設けられ
ている。
【0020】また、自動変速機2の出力軸5の回転速度
O を検出する出力軸回転速度センサ8が設けられてい
る。この出力軸回転速度センサ8からの信号は、例えば
出力軸5と連動する回転体に刻まれた歯形や溝等を利用
して発生する所定回転角毎のパルス信号で、その発生周
期より出力軸回転速度NO が算出される。なお、該出力
軸回転速度センサ8は、出力軸回転速度NO と最終減速
比や車輪径等との関係から車速VSPの検出も兼ねるこ
とができ、即ち車速センサとしても機能するものであ
る。
【0021】そして、エンジン1のクランク軸又はこれ
に同期して回転する軸にクランク角センサ11が設けら
れている。このクランク角センサ11からの信号は、ク
ランク軸回転と連動する所定クランク角度毎に設けられ
た外周溝(或いは孔、若しくは突起など)を有する円板
を介して発生する所定クランク角度毎のパルス信号で、
その発生周期よりエンジン回転速度Neが算出される。
【0022】また、自動変速機2のレンジセレクト位置
を検出するポジションセンサ13が設けられ、該信号も
コントロールユニット50へ入力されている。なお、前
記コントロールユニット50は、スロットル弁開度TV
O(或いはアクセル開度)と車速VSPとに従って変速
比(或いは変速段)を自動設定し、前記ソレノイドバル
ブ6A,6BのON・OFF制御を介して各種摩擦要素
(クラッチ、ブレーキバンド等)を締結させて、歯車式
変速機4をその変速比(変速段)に制御しつつ動力伝達
を行なわせる自動変速制御を行う。
【0023】また、前記コントロールユニット(A/T
−C/U)50は、トルクダウン制御のため、即ち、変
速動作に起因する変速ショックを緩和するため、通信線
等(本発明にかかる通信装置)を介して、スロットルコ
ントロールモジュール(TCM)51へトルクダウン要
求信号を送り、スロットル弁9の開度をスロットルアク
チュエータ10を介して自動制御することで、エンジン
トルクを補正することができるようになっている。
【0024】なお、前記コントロールユニット(A/T
−C/U)50は、通信線等(本発明にかかる通信装
置)を介して、CPU,ROM,RAM,A/D変換器
及び入出力インターフェース等を含んで構成されるエン
ジンコントロールモジュール(ECM)52に対してト
ルクダウン要求信号を送り、前述した燃料供給量制御装
置、点火時期制御装置等を介して、トルクダウン制御を
行なうこともできるようになっている。即ち、スロット
ルコントロールモジュール(TCM)51、エンジンコ
ントロールモジュール(ECM)52が、本発明にかか
る機関制御装置を構成している。そして、スロットルア
クチュエータ10、スロットルコントロールモジュール
(TCM)51、点火時期制御装置、燃料供給量制御装
置、燃料供給時期制御装置、エンジンコントロールモジ
ュール(ECM)52等は、本発明にかかるショック抑
制手段として機能できるものである。
【0025】ここで、本発明にかかるレーシング状態規
制手段としての機能をソフトウェア的に備えたTCM5
1が行なう制御について、図6のフローチャートに従っ
て説明する。なお、本実施形態は、ECM52の故障等
を想定した場合の実施形態である。ステップ(図ではS
と記す。以下同様) 1では、制御系が故障しているか否
か(異常の有無)を判定する。具体的には、エンジンコ
ントロールモジュール(ECM)52の異常の有無を判
定する。即ち、例えばECM52とコントロールユニッ
ト50(A/T−C/U)との間のトルクダウン要求信
号線(通信装置)の断線の有無などを判定する。
【0026】かかるステップ1において、YES(異常
あり)と判定された場合はステップ2へ進み、NO(異
常なし)と判定された場合はステップ3へ進む。ステッ
プ2では、異常時の目標スロットル弁開度NTVOFAL
を、最大スロットル弁開度NTVOmax にセットして、ス
テップ4へ進む。ステップ3では、正常時であるので、
例えば所定スロットル弁開度TVO(例えば80de
g)を、最大スロットル弁開度NTVOmax にセットし
て、ステップ4へ進む。
【0027】ステップ4では、現在のセレクト位置が、
Pレンジ或いはNレンジにあるか否かをポジションセン
サ13の検出信号などに基づいて判定する。YESであ
れば、ステップ5へ進む。一方、NOであれば、レーシ
ング時ではないので、通常のトルクダウン制御を行なう
べく、ステップ9へ進む。ステップ5では、アクセルセ
ンサ12の検出信号(APS)と、セットされている最
大スロットル弁開度NTVOmaxと、を比較する。APS≦
TVOmaxであればステップ6へ進み、APS>NTVOmax
であればステップ7へ進む。
【0028】ステップ6では、APS≦NTVOmaxである
から、運転者はあまりアクセルを踏んでいないので(レ
ーシング要求がない)、その後セレクト位置をDレンジ
へ直ちに移動させても、変速機やデフ等に損傷を与える
惧れは少ないと判断し、運転者の要求であるアクセルセ
ンサ12の検出信号(APS)を優先させるべく、AP
Sを制御目標スロットル開度TVOSETにセットす
る。
【0029】一方、ステップ7では、APS>NTVOmax
であるから、運転者はアクセルを踏んでレーシングを要
求しているが、制御系が故障等している場合にレーシン
グ状態を許可すると、変速機やデフ等に損傷を与える惧
れが高いため、運転者の要求であるアクセルセンサ12
の検出信号(APS)を制御目標スロットル弁開度TV
OSETにセットすることなく、制御目標スロットル弁
開度TVOSETには、所定値に制限された最大スロッ
トル弁開度NTVOmaxをセットする。なお、制御系の正常
時には、ステップ3で設定された大きな開度が最大スロ
ットル弁開度N TVOmaxにセットされるから、通常通りに
レーシングを行なえることとなる。
【0030】続くステップ8では、制御目標スロットル
弁開度TVOSETに、実際のスロットル弁9の開度を
制御するべく、スロットルアクチュエータ10に信号を
送り、本フローを終了する。具体的には、当該ステップ
8におけるスロットル弁開度制御は、後述する図8のフ
ローチャートにおける目標スロットル開度(TVO RE
F)を制御目標スロットル弁開度TVOSETに置き換
え、実際のスロットル開度TVOが当該TVOSETに
なるように、PID制御により行なわれる。
【0031】なお、ステップ9において実行される通常
のトルクダウン制御は、例えば、図7に示したようなフ
ローチャートに従って実行される。当該通常のトルクダ
ウン制御は、本発明にかかるショック抑制手段の一例と
して把握することができるものである。即ち、ステップ
10では、N(或いはP、以下同様)レンジ→D(或い
は1速、2速等、以下同様)レンジへのセレクト切り換
えであるか否かを判定する。YESであれば、ステップ
11へ進み、NOであればステップ24へ進む。
【0032】ステップ11では、セレクト判定フラグ
(FLG2)が1か否かを判定する。YES(FLG2
=1)であればステップ12へ進み、NO(FLG2≠
1)であればステップ14へ進む。なお、初回は、FL
G2=0である。ステップ12では、トルクダウン制御
用フラグ(FLG1)が1か否かを判定する。YES
(FLG1=1)であればステップ16へ進み、NO
(FLG1≠1)であればステップ13へ進む。なお、
初回は、FLG1=0である。
【0033】ステップ13では、トルクダウン制御用タ
イマ(TMR1)をカウントアップして(TMR1=T
MR1+1)、ステップ16へ進む。即ち、Nレンジ→
Dレンジへのセレクト切り換えがあってからの経過時間
を計測することになる。一方、ステップ14では、Nレ
ンジ→Dレンジへのセレクト切り換え初期であるので、
トルクダウン制御用タイマ(TMR1)を0にセットし
(TMR1=0)、ステップ15でセレクト判定フラグ
(FLG2)を1にセット(FLG2=1)して、ステ
ップ16へ進む。
【0034】ステップ16では、トルクダウン制御用タ
イマ(TMR1)と所定値1とを比較し、トルクダウン
制御用タイマ(TMR1)<所定値1であれば、まだト
ルクダウン制御を開始していないか或いはトルクダウン
制御開始からまだ間もないとして、ステップ17へ進
む。一方、トルクダウン制御用タイマ(TMR1)≧所
定値1であれば、トルクダウン制御開始から所定時間経
過し、トルクダウン制御の必要がなくなったと判定し、
通常時のスロットル弁開度制御を行なわせるべく、ステ
ップ22以降へ進む。
【0035】ステップ17では、トルクダウン制御用フ
ラグ(FLG1)が1か否かを判定する。YES(FL
G1=1)であればステップ20へ進み、NO(FLG
1≠1)であればステップ18へ進む。ステップ18で
は、エンジン回転速度Neと、所定値2と、を比較す
る。Ne≧所定値2であれば、トルクダウン制御を行な
う必要があるとして、ステップ19へ進む。一方、Ne
<所定値2であれば、トルクダウン制御を行なう必要が
ないとして、直接ステップ20へ進む。
【0036】ステップ19では、トルクダウン制御を行
なう必要があるとして、トルクダウン制御用フラグ(F
LG1)を1にセットする。続くステップ20では、ト
ルクダウン制御用フラグ(FLG1)が1か否かを判定
する。YES(FLG1=1)であれば、トルクダウン
制御を行なう必要があるとして、ステップ21へ進む。
一方、NO(FLG1≠1)であれば、トルクダウン制
御を行なう必要がないとして、ステップ22以降へ進
む。
【0037】ステップ21では、自動変速機2に備わる
動力伝達(エンジン側から出力軸5への動力伝達)のた
めの各種摩擦要素(クラッチ、ブレーキバンド等)が締
結されているか否かを判定する。YESであれば、既に
各種摩擦要素(クラッチ、ブレーキバンド等)が締結さ
れており、トルクダウン制御による締結時ショックの軽
減を図る必要性はないので、通常のスロットル弁開度制
御を行なわせるべく、ステップ22以降へ進む。NOで
あれば、トルクダウン制御による締結時ショックの軽減
を図る必要があるとして、ステップ27へ進む。
【0038】ステップ22では、トルクダウン制御用フ
ラグ(FLG1)を0にセットし、通常時のスロットル
弁開度制御を実行するべく、ステップ23以降へ進む。
ステップ23では、トルクダウン制御用タイマ(TMR
1)を所定値3にセットし(TMR1=所定値3;な
お、所定値1<所定値3に設定されている)、ステップ
28へ進む。
【0039】なお、ステップ10において、Nレンジ→
Dレンジへのセレクト切り換えではないと判定される
と、トルクダウン制御の必要がないので、ステップ24
へ進むが、該ステップ24ではセレクト判定用フラグ
(FLG2)を0にセットし、ステップ25で、トルク
ダウン制御用フラグ(FLG1)を0にセットし、ステ
ップ26ではトルクダウン制御用タイマ(TMR1)を
0にセットし、通常のスロットル弁開度制御を行なうべ
く、ステップ28へ進む。
【0040】ステップ27では、トルクダウン制御を実
行するべく、図7のフロー中のステップ27に示される
アクセル開度(ACC)と目標スロットル開度(TVO
REF)との関係に従い、目標スロットル弁開度を所
定値に制限しつつ、実際のスロットル弁開度をアクチュ
エータ10により制御することになる。一方、ステップ
28では、通常のスロットル弁開度制御を行なわせるべ
く、図7のフロー中のステップ28に示されるアクセル
開度(ACC)と目標スロットル開度(TVO RE
F)との関係に従い、アクセル開度に対してリニアに、
実際のスロットル弁開度をスロットルコアクチュエータ
10により制御することになる。
【0041】具体的には、図8のフローチャートに示す
ように、ステップ27或いはステップ28において設定
されたスロットル開度(TVO REF)と、スロット
ル弁9の実際の開度(TVO)と、を入力し、これらの
偏差に基づいて、PID制御によりスロットルアクチュ
エータ10(モータ)に対する駆動デューティ信号を設
定し、これをスロットルアクチュエータ10(モータ)
に出力して、リターンする。
【0042】このように、本実施形態によれば、制御系
(例えば、ECM52)の故障時には、スロットル開度
制御によりN又はPレンジ時にレーシング状態となるの
を規制(回避)させるようにしたので、制御系に故障が
あっても、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減す
ることができるので、以って変速機やデフ等を軽量化等
してもこれらを確実に保護することができる。
【0043】また、制御系が正常であるときには、通常
通り、N又はPレンジ時にレーシング状態となるのを許
可するようにしたので、商品性を高く維持することがで
きる。更に、N→Dへレンジが切り換えられた場合に
は、故障の生じていないスロットルコントロールモジュ
ール(TCM)51によりスロットル弁開度を所定値に
制限することでトルクダウン制御を行なうようにしたの
で、N→Dへレンジが切り換えられた場合のショックを
回避しながら迅速に動力伝達を達成させることができる
ので、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減するこ
とができる共に、従来のようにN→Dへのレンジ切り換
え時において単にエンジン回転速度がアイドル回転速度
になるまで待つ構成のものに比べて、格段に動力伝達の
迅速化が図れ、以って商品性を格段にアップさせること
ができる。
【0044】なお、N→Dへレンジが切り換えられた場
合には、N→Dへのレンジ切り換えに伴う各種摩擦要素
の締結によるショックが大きいと予想される状態(ここ
では、ACCが大きい場合)に限ってスロットル弁開度
を所定値に制限し、その他の場合でレンジ切り換えに伴
うショックが小さい予想される状態(ここでは、ACC
が小さい場合)においては、通常時と同様のスロットル
弁開度制御を行なう構成としたので、上記効果を奏しつ
つ、最大限運転者のアクセル操作に対してリニアにスロ
ットル弁開度を制御することができ、以って運転者への
違和感発生等を極力回避することが可能となる。
【0045】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。第2の実施形態は、コントロールユニット(A
/T−C/U)50やスロットルコントロールモジュー
ル(TCM)51の故障等を想定した場合の実施形態で
ある。システム構成としては、図5に示した第1の実施
形態と同様であるので説明を省略し、故障していない他
の制御系(TCM51或いはECM52)が行なう制御
について、図9のフローチャートに従って説明する。な
お、当該制御は、本発明にかかるレーシング状態規制手
段の一例として把握できるものである。
【0046】即ち、ステップ41では、制御系が故障し
ているか否か(異常の有無)を判定する。具体的には、
コントロールユニット50(自動変速機制御系;A/T
−C/U)に関連する出力軸回転速度センサ(或いは車
速センサ)8の異常、アクセルセンサ12の異常、ソレ
ノイドバルブ6A,6B等の異常、クランク角センサ1
1の異常の有無などを判定する。また、スロットルコン
トロールモジュール(TCM)51の異常の有無を判定
する。具体的には、例えば目標スロットル開度信号の断
線、スロットルアクチュエータ10のリレーショート、
スロットル弁開度信号異常(スロットルセンサ7の故
障)の有無などを判定する。
【0047】かかるステップ41において、YES(異
常あり)と判定された場合はステップ42へ進み、NO
(異常なし)と判定された場合は、通常のトルクダウン
制御を行なわせるべく、ステップ47へ進む。ステップ
42では、現在のレンジセレクト位置が、Pレンジ或い
はNレンジにあるか否かをポジションセンサ13の検出
信号(或いは制御信号)などに基づいて判定する。
【0048】YESであれば、ステップ43へ進み、N
Oであれば、通常のトルクダウン制御を行なうべく、ス
テップ47へ進む。ステップ43では、エンジン回転速
度Neと、高所定値NeNFALHと、を比較する。N
e>NeNFALHであれば,ステップ44へ進む。一
方、Ne≦NeNFALHであればステップ45へ進
む。
【0049】ステップ44では、所定以上エンジン回転
速度が高いので、運転者はアクセルを踏んでレーシング
している惧れがあるが、制御系が故障していると、セレ
クト位置をDレンジへ移動させたときに、変速機やデフ
等に損傷を与える惧れが高いため、燃料供給をカットし
て、レーシング状態となるのを回避させる。ステップ4
5では、エンジン回転速度Neと、低所定値NeNFA
LLと、を比較する。Ne≧NeNFALLであれば、
所定範囲内にエンジン回転速度は制御されているので、
変速機やデフ等に損傷を与える惧れやストールする惧れ
は低いとして、本フローを終了する。一方、Ne<Ne
NFALLであれば、エンジンがストールする惧れがあ
るので、燃料供給をリカバーさせて、本フローを終了す
る。
【0050】なお、ステップ47で行なう通常のトルク
ダウン制御は、TCM51が正常であれば、図7のフロ
ーチャートと同様の制御を行なえばよく、TCM51が
異常であれば、エンジンコントロールモジュール52に
よる点火時期制御や燃料供給量制御によりトルクダウン
制御を行なわせることができるものである。このよう
に、第2の実施形態によれば、制御系(特に、コントロ
ールユニット50やTCM51)の故障時には、燃料カ
ットによりN又はPレンジ時にレーシング状態となるの
を規制(回避)するようにしたので、制御系に故障があ
っても、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減する
ことができるので、以って変速機やデフ等を軽量化等し
てもこれらを確実に保護することができる。
【0051】また、制御系が正常であるときには、通常
通り、N又はPレンジ時にレーシング状態となるのを許
可するようにしたので、商品性を高く維持することがで
きる。更に、制御系が正常なときには、図7のフローチ
ャートで示すようなトルクダウン制御を行なわせるよう
にすれば、N→Dへレンジが切り換えられた場合のショ
ックを回避しながら迅速に動力伝達を達成させることが
できるので、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減
することができる共に、従来のようにN→Dへのレンジ
切り換え時において単にエンジン回転速度がアイドル回
転速度になるまで待つ構成のものに比べて、格段に動力
伝達の迅速化が図れるので、以って商品性を格段にアッ
プさせることができる。
【0052】なお、N→Dへレンジが切り換えられた場
合には、N→Dへのレンジ切り換えに伴う各種摩擦要素
の締結によるショックが大きいと予想される状態(ここ
では、Neが大きい場合)に限ってトルクダウン制御を
実行させ、その他の場合でレンジ切り換えに伴うショッ
クが小さい予想される状態(ここでは、Neが小さい場
合)においては、通常制御を行なう構成とすれば、上記
効果を奏しつつ、運転者への違和感発生等を極力回避す
ることが可能となる。
【0053】続けて本発明の第3の実施形態について説
明する。第3の実施形態は、スロットルコントロールモ
ジュール(TCM)51やエンジンコントロールモジュ
ール(ECM)52の故障等を想定した場合の実施形態
である。なお、第3の実施形態も、システム構成として
は、図5に示した第1の実施形態と同様であるので説明
を省略し、コントロールユニット(A/T−C/U)5
0が行なう制御について、図10のフローチャートに従
って説明する。当該制御は、本発明にかかるニュートラ
ル状態継続手段として把握できるものである。
【0054】即ち、ステップ51では、制御系が故障し
ているか否か(異常の有無)を判定する。具体的には、
スロットルコントロールモジュール(TCM)51の異
常の有無を判定する。具体的には、例えば目標スロット
ル開度信号の断線、スロットルアクチュエータ10のリ
レーショート、スロットル弁開度信号異常(スロットル
センサ7の故障)の有無などを判定する。また、エンジ
ンコントロールモジュール(ECM)52の異常の有無
を判定する。即ち、例えばECMとコントロールユニッ
ト50(A/T−C/U)との間のトルクダウン要求信
号線の断線の有無などを判定する。
【0055】かかるステップ51において、YES(異
常あり)と判定された場合はステップ52へ進み、NO
(異常なし)と判定された場合は、通常のトルクダウン
制御を行なわせるべく、ステップ58へ進む。ステップ
52では、現在のレンジセレクト位置が、Pレンジ或い
はNレンジにあるか否かをポジションセンサ13の検出
信号(或いは制御信号)などに基づいて判定する。
【0056】YESであれば、ステップ53へ進み、N
Oであれば、通常のトルクダウン制御を行なうべく、ス
テップ58へ進む。ステップ53では、現在のレンジセ
レクト位置が、Pレンジ或いはNレンジにあるか否かを
表すNフラグを1にセットした後、制御系の故障時にお
けるレーシングセレクト時のショック発生を回避させる
べく、ステップ56へ進む。
【0057】一方、ステップ54では、Nフラグが1か
0かを判定する。1であれば、Pレンジ或いはNレンジ
からD(1速、2速)レンジへの切り換えがあったとし
て、トルクダウン制御を行なうべきか否かを判定すべ
く、ステップ55へ進む。0であれば、Pレンジ或いは
NレンジからD(1速、2速)レンジへの切り換え後所
定時間経過し、トルクダウン制御の必要性はなくなった
と判断し、通常のトルクダウン制御を行なうべく、ステ
ップ58へ進む。
【0058】ステップ55では、エンジン回転速度Ne
と、所定値NeNFALと、を比較する。Ne>NeN
FALであれば、Pレンジ或いはNレンジからD(1
速、2速)レンジへの切り換えによるショックが発生す
るとして、これを防止するために、ステップ56へ進
む。一方、Ne≦NeNFALであれば、トルクダウン
制御の必要性はないとして、ステップ57へ進む。
【0059】ステップ56では、自動変速機2内の動力
伝達のためのフォワードクラッチ(図示せず)を動作さ
せるソレノイドバルブへの駆動デューティ比(FC
T)を0にする。これにより、Ne≦NeNFALとな
るまで、エンジン1側から自動変速機2側への動力伝達
が断たれニュートラル状態が維持されることになるの
で、レーシング中にN→Dへレンジセレクトされても、
確実に変速機やデフ等を保護することができることにな
る。
【0060】ステップ57では、Nフラグを0にセット
して、通常のトルクダウン制御を行なうべく、ステップ
58へ進む。なお、ステップ58では、スロットルコン
トロールモジュール(TCM)51かエンジンコントロ
ールモジュール(ECM)52の何れかが正常であれ
ば、該制御系により通常のトルクダウン制御を行なわせ
る。なお、スロットルコントロールモジュール(TC
M)51とエンジンコントロールモジュール(ECM)
52の何れも故障している場合には、自動変速機2内の
動力伝達のためのフォワードクラッチ(図示せず)を動
作させるソレノイドバルブへの駆動デューティ比(FC
DT)を、図11のように変化させることで、即ち、
フォワードクラッチの締結圧を徐々に高めることで、締
結ショックを防止することができる。即ち、変速制御装
置によって、本発明にかかるショック抑制手段を実現さ
せた一例を示すものである。
【0061】このように、第3の実施形態によれば、制
御系(特に、TCM51やECM52)の故障時には、
レーシング状態でなくなるまで、フォワードクラッチの
締結を開放(換言すれば、ニュートラル状態を維持)す
るようにしたので、N又はPレンジ時にレーシング状態
とされ、その最中にDレンジへ切り換えられても、変速
機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減することができる
ので、以って変速機やデフ等を軽量化等してもこれらを
確実に保護することができる。
【0062】また、N→Dへレンジが切り換えられた場
合には、故障していない制御系によりトルクダウン制御
(フォワードクラッチの締結圧を制御することは、実質
的には自動変速機2への入力トルクをダウン制御するこ
とになる)を行なわせるようにすれば、N→Dへレンジ
が切り換えられた場合のショックを回避しながら迅速に
動力伝達を達成させることができるので、変速機やデフ
等へかかる負荷を確実に軽減することができる共に、従
来のようにN→Dへのレンジ切り換え時において単にエ
ンジン回転速度がアイドル回転速度になるまで待つ構成
のものに比べて、大幅に動力伝達の迅速化が図れるの
で、以って商品性を格段にアップさせることができる。
【0063】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4の実施形態は、スロットルコントロールモ
ジュール(TCM)51やエンジンコントロールモジュ
ール(ECM)52の故障等を想定した場合の実施形態
である。なお、第4の実施形態も、システム構成として
は、図5に示した第1の実施形態と同様であるので説明
を省略し、コントロールユニット(A/T−C/U)5
0が行なう制御について、図12のフローチャートに従
って説明する。ところで、当該制御は、本発明にかかる
発進時変速比変更手段の一例を示すものである。
【0064】即ち、ステップ61では、制御系が故障し
ているか否か(異常の有無)を判定する。具体的には、
スロットルコントロールモジュール(TCM)51の異
常の有無を判定する。具体的には、例えば目標スロット
ル開度信号の断線、スロットルアクチュエータ10のリ
レーショート、スロットル弁開度信号異常(スロットル
センサ7の故障)の有無などを判定する。また、エンジ
ンコントロールモジュール(ECM)52の異常の有無
を判定する。即ち、例えばECMとコントロールユニッ
ト50(A/T−C/U)との間のトルクダウン要求信
号線の断線の有無などを判定する。
【0065】かかるステップ61において、YES(異
常あり)と判定された場合はステップ62へ進み、NO
(異常なし)と判定された場合は、通常のトルクダウン
制御を行なわせるべく、ステップ68へ進む。ステップ
62では、変速歯車変速機構4の最小ギアポジションG
PMINを、2速にセットする。即ち、変速比をオーバ
ードライブ側にセットする。
【0066】ステップ63では、図中に示したような変
速マップを参照し、現在の車速とTVOとに基づき、目
標変速段NXTGPを検索する。ステップ64では、N
XTGPと、GPMINと、を比較する。NXTGP<
GPMINであれば、ステップ65へ進む。一方、NX
TGP≧GPMINであれば、ステップ65を飛ばし
て、ステップ66へ進む。
【0067】ステップ65では、目標変速段NXTGP
として、変速マップを参照して求めた変速段に代えて、
GPMINをセットする(NXTGP←GPMIN)。
ステップ66では、目標変速段NXTGPと、現在の変
速段CGPと、を比較する。そして、NXTGP=CG
Pであれば、本フローを終了する。一方、NXTGP≠
CGPであれば、ステップ67へ進む。
【0068】ステップ67では、現在の変速段CGP
を、目標変速段NXTGP(2速)へ変速させて、本フ
ローを終了する。このように、第4の実施形態によれ
ば、制御系の故障時において、N或いはPレンジがセレ
クトされているときには、目標変速比(発進時変速比と
なる)を通常時よりオーバードライブ側に設定するよう
にしたので、例えレーシング中にDレンジに切り換えら
れても、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減する
ことができるので、以って変速機やデフ等を軽量化等し
てもこれらを確実に保護することができる。
【0069】また、制御系が正常なときには、図12に
示したようなトルクダウン制御を行なわせるようにした
ので、レーシングセレクト時のショックを回避しながら
迅速に動力伝達を達成させることができるので、変速機
やデフ等へかかる負荷を確実に軽減することができる共
に、従来のようにN→Dへのレンジ切り換え時において
単にエンジン回転速度がアイドル回転速度になるまで待
つ構成のものに比べて、大幅に動力伝達の迅速化が図れ
るので、以って商品性を格段にアップさせることができ
る。
【0070】なお、上記各実施形態は、本発明にかかる
ショック抑制手段、レーシング状態規制手段、ニュート
ラル状態継続手段、発進時変速比変更手段の一例を示し
たものであり、本発明が、他の態様によって同様の作用
効果が得られるものを含むことは明らかである。また、
機関制御装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異
常が生じ、ショック抑制手段が正常に機能できなくなっ
た場合には、正常な出力制御装置を介して、前記レンジ
切り換えに起因するショックを抑制する方向に、機関の
出力を制御するようにすること、即ち、本発明にかかる
異常時機関出力制御手段として、スロットルコントロー
ルモジュール51やエンジンコントロールモジュール5
2を機能させることもできるものである。
【0071】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の発明によれば、制御系の故障時には、ニュートラル
レンジ(N又はPレンジ)時にレーシング状態となるの
を規制(回避)させるようにしたので、制御系に故障が
あっても、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減す
ることができるので、以って変速機やデフ等を軽量化等
してもこれらを確実に保護することができる。一方、制
御系が正常であるときには、通常通り、ニュートラルレ
ンジ時にレーシング状態となるのを許可するので、商品
性を維持することができる。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、制御系の
故障時には、ニュートラルレンジ時にレーシング状態と
され、その最中に走行レンジへ切り換えられても、レー
シング状態でなくなるまで、ニュートラル状態を継続
(維持)するようにしたので、変速機やデフ等へかかる
負荷を確実に軽減することができるので、以って変速機
やデフ等を軽量化等してもこれらを確実に保護すること
ができる。一方、制御系が正常であるときには、通常通
り、ニュートラルレンジ時にレーシング状態となるのを
許可するので、商品性を維持することができる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、制御系の
故障時においては、発進時の変速比を通常時よりオーバ
ードライブ側に変更するようにしたので、例えニュート
ラルレンジ時のレーシング中に走行レンジに切り換えら
れても、変速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減する
ことができるので、以って変速機やデフ等を軽量化等し
てもこれらを確実に保護することができる。然も、ニュ
ートラル時に、レーシング状態となるのを常に許可する
ので、商品性を維持することができる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、ニュート
ラルレンジから走行レンジへレンジが切り換えられた場
合には、該レンジ切り換えに起因するショックを抑制す
べく、故障の生じていない出力制御装置により出力低下
制御(トルクダウン制御)を行なうようにしたので、変
速機やデフ等へかかる負荷を確実に軽減することができ
るので、以って変速機やデフ等を軽量化等してもこれら
を確実に保護することができる。然も、ニュートラル時
に、レーシング状態となるのを常に許可するので、商品
性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の構成を説明するブロッ
ク図。
【図2】請求項2に記載の発明の構成を説明するブロッ
ク図。
【図3】請求項3に記載の発明の構成を説明するブロッ
ク図。
【図4】請求項4に記載の発明の構成を説明するブロッ
ク図。
【図5】本発明の一実施形態の全体システム構成図。
【図6】同上実施形態におけるレーシング状態規制制御
を説明するフローチャート。
【図7】同上実施形態におけるトルクダウン制御を説明
するフローチャート。
【図8】同上実施形態における自動スロットル開度制御
ルーチンを説明するフローチャート。
【図9】第2の実施形態におけるレーシング状態規制制
御を説明するフローチャート。
【図10】第3の実施形態におけるニュートラル状態継続
制御を説明するフローチャート。
【図11】同上実施形態におけるフォワードクラッチ制御
の動作を説明するタイムチャート。
【図12】第4の実施形態における目標変速比設定制御を
説明するフローチャート。
【図13】従来装置の問題を説明するためのタイムチャー
ト。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 変速歯車機構 5 変速機出力軸 7 スロットルセンサ 8 出力軸回転速度センサ 9 スロットル弁 10 スロットルアクチュエータ 11 クランク角センサ 12 アクセルセンサ 50 コントロールユニット(A/T−C/U) 51 スロットルコントロールモジュール(TCM) 52 エンジンコントロールモジュール(ECM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−272369(JP,A) 特開 平4−166428(JP,A) 特開 平1−176856(JP,A) 特開 昭61−74946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/06 F02D 29/00 F02D 29/02 F16H 61/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の出力制御対象のうち少なくとも一つ
    を制御して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を
    複数含んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入
    力し所定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子
    制御する変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置
    との間で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成さ
    れる動力伝達装置の制御装置であって、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置とが正常な場合
    において、ニュートラルレンジで機関をレーシングをし
    ている状態から走行レンジへのレンジ切り換えがあった
    場合に、該レンジ切り換えに起因するショックを抑制す
    る方向に、機関制御装置或いは変速制御装置を介して機
    関の出力或いは変速機の入出力状態を制御するショック
    抑制手段と、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異
    常が生じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなく
    なった場合には、正常な出力制御装置を介してニュート
    ラルレンジで機関がレーシング状態となることを規制す
    るレーシング状態規制手段と、 を含んで構成したことを特徴とする動力伝達装置の制御
    装置。
  2. 【請求項2】複数の出力制御対象のうち少なくとも一つ
    を制御して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を
    複数含んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入
    力し所定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子
    制御する変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置
    との間で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成さ
    れる動力伝達装置の制御装置であって、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置とが正常な場合
    において、ニュートラルレンジで機関をレーシングをし
    ている状態から走行レンジへのレンジ切り換えがあった
    場合に、該レンジ切り換えに起因するショックを抑制す
    る方向に、機関制御装置或いは変速制御装置を介して機
    関の出力或いは変速機の入出力状態を制御するショック
    抑制手段と、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異
    常が生じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなく
    なった場合で、ニュートラルレンジで機関をレーシング
    をしている状態から走行レンジへのレンジ切り換えがあ
    った場合には、機関がレーシング状態でなくなるまで、
    変速制御装置のニュートラル状態を継続させるニュート
    ラル状態継続手段と、 を含んで構成したことを特徴とする動力伝達装置の制御
    装置。
  3. 【請求項3】複数の出力制御対象のうち少なくとも一つ
    を制御して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を
    複数含んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入
    力し所定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子
    制御する変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置
    との間で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成さ
    れる動力伝達装置の制御装置であって、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置とが正常な場合
    において、ニュートラルレンジで機関をレーシングをし
    ている状態から走行レンジへのレンジ切り換えがあった
    場合に、該レンジ切り換えに起因するショックを抑制す
    る方向に、機関制御装置或いは変速制御装置を介して機
    関の出力或いは変速機の入出力状態を制御するショック
    抑制手段と、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異
    常が生じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなく
    なった場合には、変速制御装置の発進時変速比をオーバ
    ードライブ側に変更する発進時変速比変更手段と、 を含んで構成したことを特徴とする動力伝達装置の制御
    装置。
  4. 【請求項4】複数の出力制御対象のうち少なくとも一つ
    を制御して機関の出力を電子制御可能な出力制御装置を
    複数含んで構成される機関制御装置と、機関の出力を入
    力し所定に変速して出力する変速機の入出力状態を電子
    制御する変速制御装置と、機関制御装置と変速制御装置
    との間で情報通信を行なう通信装置と、を含んで構成さ
    れる動力伝達装置の制御装置であって、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置とが正常な場合
    において、ニュートラルレンジで機関をレーシングをし
    ている状態から走行レンジへのレンジ切り換えがあった
    場合に、該レンジ切り換えに起因するショックを抑制す
    る方向に、機関制御装置或いは変速制御装置を介して機
    関の出力或いは変速機の入出力状態を制御するショック
    抑制手段と、 機関制御装置と変速制御装置と通信装置との何れかに異
    常が生じ、前記ショック抑制手段が正常に機能できなく
    なった場合には、正常な出力制御装置を介して、前記レ
    ンジ切り換えに起因するショックを抑制する方向に、機
    関の出力を制御する異常時機関出力制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする動力伝達装置の制御
    装置。
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