JP3288987B2 - ケーシングパッチ工法 - Google Patents
ケーシングパッチ工法Info
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Description
温泉井、還元井等のケーシングリーク、すなわち、縦型
に埋設した水井戸等の埋設管の一部に水、土砂等のリー
ク原因となる穴が発生した際、この穴をいち早く閉塞す
るケーシングパッチ工法に関する。
ば、パッカー工法とは、モルタル等の薬液を地中に加圧
注入する際に、薬液の逆流防止を図るため削孔壁の途上
を封鎖する方法の総称で、パッカー装置が用いられると
記載されている。
等の鋼材およびFRP等の樹脂製品が採用されている。
これらの構築材料は長年の使用により、数mmあるいは
数十mmの径の穴あるいは長さの亀裂が発生し、水井戸
等への多量の水の流入、土砂の流入を招き井戸本来の使
命を著しく阻害する場合がある。
は、このような場合においてケーシングリークを補修す
るために、内装管工事を行い、やむをえず、一回り小さ
いポンプを据え付けて運転を続行するのが実情である。
例えば、ケーシングリークを補修するために、一回り小
さい内装管工事を行う場合は、深さにもよるがそれだけ
で数百万円の工事費を必要とし、揚水量等の能力の減少
に伴うマイナス効果は大きい。
してEPR工法補修材料(エポキシ樹脂をベースとした
複合材料)によるEPR工法が、下水道技術・技術審査
証第0503号として平成5年に認められている。この
工法は、EPR2号樹脂を強化材料に含浸させた複合材
をホイルチューブ外周に巻き付け管渠補修箇所に横方向
に送り込み、空気圧で圧着し、複合材の硬化を待ってホ
イルチューブをとりはずし撤去するものである。
た工法とは異なり、数百mにおよぶ水面下での高い水圧
下において施工しなければならない事から、縦型パッカ
ーの使用による、ガラスマット・ロービングクロスの降
下時における脱落防止および水中硬化性樹脂の硬化後に
おけるパッカー離脱の問題、更には、大重量のパッカー
および吊下げ施設ならびに膨脹ゴムエレメントの加圧系
施設にかかわる問題、およびパッカーの目標深度への吊
下げ精度の向上にかかわる多くの問題が認められる。
水井戸等のケーシングリークにおける補修の実情に鑑
み、新たな内装管工事の工事費より大幅に低減させ、か
つ当初の施設能力を些かも低下させることなく修復し得
るケーシングパッチ工法の創出に努力した結果、水中硬
化性樹脂の採用における幾つかの改善によって上記の目
的を達成し得ることを見出して本発明に到達した。
カーの膨張ゴムエレメント外周面に離型フィルム層を形
成させ、離型フィルム層上に増粘剤を混合した水中硬化
性樹脂を塗布し、その上に水中硬化性樹脂を含浸させた
ガラスマット・ロービングクロス層を形成させてなるパ
ッカーを、高圧ホースにより、あらかじめ調査確認した
井戸内のケーシングリークの位置に降下させ、ガスボン
ベの圧力または水のポンピング圧力を制御しながら高圧
ホースを介してパッカーの膨張ゴムエレメントを膨張さ
せ、水中硬化性樹脂を硬化して、水中硬化樹脂の含浸硬
化ガラスマット・ロービングクロスをケーシングリーク
位置に貼り付け、ガス抜きまたは水抜きして膨張ゴムエ
レメントを収縮させ、パッカー本体のみを引き揚げ、ケ
ーシングリークを補修することを特徴とするケーシング
パッチ工法を提供するものである。
に増粘剤を混合した水中硬化性樹脂を塗布することが好
ましい。
はウレア樹脂であることが好ましい。
り、増粘剤がセピオライトであることが好ましい。
の長さは2000mm以下500mm以上とすることが
好ましい。
スマット層とロービングクロス層とを交互に形成させ、
3層のガラスマット層と2層のロービングクロス層とに
より、ガラスマット層のトータル目付け300〜900
g/m2、ロービングクロス層のトータル目付け500
〜900g/m2とし、総体的目付け量を800〜18
00g/m2とすることが好ましい。
付けることが好ましい。
持、パッカー本体の上下移動およびパッカーへの窒素ガ
ス供給を兼ねるものであることが好ましい。
系フィルムまたは塩化ビニル系フィルムであり、ポリオ
レフィン系フィルムがポリエチレンフィルムであること
が好ましい。
ウムガス、アルゴンガス、酸素および空気からなる群か
ら選ばれたものであることをが好ましい。
ーの一般的形状について説明する。以下に示すパッカー
は本発明の技術思想を示すための1例であって、水井戸
等の規模に応じて適宜変更することができる。
mのシングルパッカーに或種の膨脹ゴムエレメント(長
さ1700mm)に2〜8kgf/cm2 の内圧をかけ
たときのエレメント外径を示す図であり、シングルパッ
カー1の外周に膨脹ゴムエレメント2が付設されてい
る。この例では、膨脹ゴムエレメント2の外径が2kg
f/cm2 のガス圧で200mm、8kgf/cm2 で
300mmに膨張することを示している。
ムエレメントが、膨張に伴い2kgf/cm2 のガス圧
で1670mm程度に、8kgf/cm2 で1570m
m程度に収縮することが示されている。このシングルパ
ッカー1は固定点3で膨脹ゴムエレメントが固定されて
いる。
上記した膨張ゴムエレメントの外周面には離型フィルム
層が形成される。離型フィルム層は、離型フィルム層上
に形成された後述する水中硬化性樹脂を含浸させたガラ
スマット・ロービングクロスの、水中硬化性樹脂の硬化
後に、ガス抜きして膨張ゴムエレメントを収縮させ硬化
した水中硬化性樹脂含浸ガラスマット・ロービングクロ
スをこの層を界面として離型させるためのものである。
しては、使用目的を満たすものであればどのような材料
も使用可能であるが、例えばポリオレフィン系フィル
ム、塩化ビニル系フィルムが好適なものとして挙げら
れ、例えば30〜100μmの厚さを有し、前記した膨
脹ゴムエレメントの使用目的に適合するものが選択され
るが、なかでもポリエチレンフィルムの使用が一般的で
ある。
セピオライト等の増粘剤を、例えばエポキシ樹脂等の水
中硬化性樹脂に混合して塗布することが好ましいが、こ
の工程については後述する。
中硬化性樹脂を含浸させたガラスマット・ロービングク
ロスを装着する点において特に特徴的である。
の前者の素材としては、チョップドストランドガラスマ
ットが好適なものとして用いられ、所定の長さに切断し
たストランドをランダム方向に分散させて均一な厚みに
積層し、マット状に形成したものであり、全ての方向に
対して強度を維持させるためのものである。
径10〜15μmのガラスフィラメントを集束してスト
ランドとし、これを所定の番手になるように均一に引き
揃えて束にしたものであり、主として層の鉛直、水平方
向の強度を上げるためのものである。
スは、ガラスマット層とロービングクロス層とを交互に
形成させ、例えば3層のガラスマット層と2層のロービ
ングクロス層とにより、例えばガラスマット層のトータ
ル目付け300〜900g/m2 、ロービングクロス層
のトータル目付け500〜900g/m2 とし、総体的
な目付量を800〜1800g/m2 とするのが一般的
であるが、これらの数値は井戸の規模、目的、補修仕様
によって変更されることは言うまでもない。上記した好
ましいガラスマット・ロービングクロスは、ガラスマッ
トとロービングクロスを交互に積層して3層のガラスマ
ット(3G)と2層のロービングクロス(2G)を形成
させた3G2Rのものである。このような3G2Rのガ
ラスマット・ロービングクロスの採用が好ましいもので
あるとの確認は、同程度の目付量の2層のガラスマット
と1層のロービングクロスによる2G1Rの積層体では
3Kgf/cm2程度の圧力で含液エポキシ樹脂がリー
クし、一方、同様に積層した4G3Rの積層体では、パ
ッカーを直立させた際、前記増粘剤を混合した水中硬化
性樹脂の採用においても、自重により脱落する傾向が認
められるからである。しかしながら、このような3G2
R積層体の採用は、それぞれの構成材料の使用変更によ
り変動しうるものであることは言う迄もない。
せるための水中硬化性樹脂は、本発明の使用目的から、
水中で硬化し得る樹脂組成物であれば、どのような組成
物でも使用可能であり、特定されるものではない。
型エポキシ樹脂を主剤とし変形ポリアミン、変形芳香族
ポリアミンを硬化剤としたエポキシ樹脂、および芳香族
ポリアミンを主剤としヘキサメチレンジイソシアナート
を硬化剤とするポリウレア樹脂が好適なものとして挙げ
られる。
主剤2と硬化剤1の重量比率で混合して使用するもので
あり、使用目的上からも、日本水道協会のJWWA−K
−135の樹脂溶出試験をクリアーする必要があり、エ
ポキシ樹脂の安全性が証明されることにより、飲料水用
の井戸にもケーシングパッチ工法の適用が可能である。
このような、樹脂は水中下、例えば水温14℃、約24
時間以内で硬化可能なものである。
常、変形ポリアミン、変形芳香族ポリアミン等が用いら
れ、通常のアミン等の添加剤の添加による硬化促進はさ
れていない。
脂に、必要によりさらに増粘剤を加えて水中硬化性樹脂
の含浸組成物が調製されるが、詳細は後述する。
ア樹脂としては、芳香族ポリアミンを主剤とし、ヘキサ
メチレンジイソシアナートを硬化剤としたものが一般的
に使用され、上記したエポキシ樹脂の場合とほぼ同様に
して使用される。
・ロービングクロス層を形成させる方法としては、前記
のように、ガラスマット層とロービングクロス層とを交
互に形成させ、通常その一層毎に水中硬化性樹脂を含浸
させる方法が採用される。すなわち、ガラスマットまた
はロービングクロス層に水中硬化性樹脂を含浸させ、そ
の上にロービングクロス層またはガラスマット層を形成
させて水中硬化性樹脂を含浸させ、さらに同様の層形
成、含浸操作を行い、所定の層形成を実施するものであ
る。
脂含浸ガラスマット・ロービングクロス層における水中
硬化性樹脂の総体的な含浸量は300〜450g/m2
であり、前記したガラスマット・ロービングクロスの総
体的目付量800〜1800g/m2との合計目付量は
1100〜2250g/m2となる。
脂含浸ガラスマット・ロービングクロス層の総重量は、
例えば1パッカー当り3〜5kg程度のものとなる。
ラスマット・ロービングクロスを、パッカーの膨脹ゴム
エレメント外周面に形成させた離型フィルム上に、直接
巻付けてガラスマット・ロービンク層を形成させる場合
は、しばしば形成層の自重により脱落する現象が認めら
れる。
においては、例えばセピアライトのような増粘剤を、前
記含浸用水中硬化性樹脂の1/10程度の液量に混合し
て増粘し、増粘液を上記離型フィルム上に塗布し、しか
る後に水中硬化性樹脂含浸ガラスマット・ロービングク
ロスを巻付けることが好ましい。
樹脂、ポリウレア樹脂等の混合組成物に、例えばセピオ
ライト等の増粘剤を混合組成物100重量部に対して2
5〜40重量部、好ましくは30〜35重量部を混合
し、ガラスマット・ロービングクロス表面を食み出さな
いように塗布することが好ましい。かくして、含浸水中
硬化性樹脂のガラスマット・ロービングクロスからの流
れ出しとガラスマット・ロービングクロス層の脱落が防
止される。
ーへの固定方法としては、他の方法の採用も考えられる
が、水中硬化性樹脂の硬化後パッカーを離脱させる都合
上メカニカルな工程方法の採用は好ましくない。
脂含浸ガラスマット・ロービングクロスは、増粘剤を含
有する水中硬化性樹脂を塗布した離型フィルム上に巻き
付け、さらにマスキングテープをラセン状に巻き付けて
固定する。
ーの上下には、パッカーを降下する際、水中硬化性樹脂
含浸ガラスマット・ロービングクロスがケーシング内面
の凸凹、錆、付着物等に直接接触することのない様に、
ゴム製のガイド(セントラライザー)を取付けることが
好ましい。
ントラライザーとして、45mm幅、10mm厚、59
0mm長さのゴム板2本をパッカー本体の両端に巻き付
け、ビニールテープで強固に固定する方法を示すことが
できる。
は、高圧ホースにより、あらかじめ調査確認した縦型坑
内のケーシングリークの位置に降下されるが、ケーシン
グリークの位置は、あらかじめ工事の前日等に水中テレ
ビカメラによって確認し、深度値を正確に把握しておく
必要がある。
パッカー本体の自重、例えば125kgを支え、パッカ
ーを上下に移動させるとともに、窒素ガス等のガスボン
ベの圧力を高圧ホースを介してパッカーの膨脹ゴムエレ
メントを内に伝え膨脹させる機能を有する点において特
徴的である。このような機能上の要求から、高圧ホース
の最高使用圧力は700kg/cm2であり、伸び率は
0.5%/100kg程度の超高圧ホースに属するもの
である。
存する理由は、本発明者らの検討によれば、パッカーの
吊下げ機能とガスボンべからのガス供給機能とを、それ
ぞれ別個に設けてケーシングパッチ工法を実施する場合
は、数百メートルにおよぶ深井戸の環境において、例え
ばガス供給設備がパッカー吊下げ設備にからみ合い、切
断落下する等の支障を招くことが認められたからであ
る。
ーシングパッチ工法の実施において最も重要な検討課題
であり、自重の3倍程度の引張強度を有するホースは超
加圧を扱う工法において珍しくはないが、曲げることが
できるという長所は、伸びるという短所と表裏一体であ
り、既製のホースの採用においては引張強度の優れたも
のは構造上伸びが大きく、深度誤差が顕著となり、深井
戸内に降下させるのは危険である。従って、引張試験を
繰り返し、強度を若干犠牲にするとしても伸びが少ない
ホースを選定することが好ましい。
置への降下は、通常、図3に示すように、三脚9と上部
シーブ7と下部シーブ8の利用により行われる。降下は
駆動ウィンチ13、あるいは電動ウィンチ等の作動によ
り行い、パッカー本体はゆっくりと井戸内に降下され
る。
パッカー本体との接続ジョイントが取り付けられ、パッ
カーの膨脹ゴムエレメントを膨張させるためのガス供給
路等、またパッカーのセンターパイプを流れる地層水の
流路を備えた接続ジョイント4が図4に示すように接続
されている。
態図である。図中14はケーシングリーク箇所、例えば
穴である。パッカー本体の降下は、数百mの深さにおい
ても正確にリーク箇所に導く必要がある。水中カメラに
よってあらかじめ測定された深度と、10m毎の目印に
よる高圧ホース5の降下深さを正確に一致させることは
必ずしも容易ではない。
ントにガスを供給した際に生ずるスラックオフ(SLACKO
FF)と呼ばれる浮き上がり現象、例えば300mの深さ
において7cmのような浮上現象を考慮して実深度を修
正する必要がある。すなわち、目標深度+スラックオフ
の深度まで降下させ、駆動ウィンチ13を停止させ、固
定装置でウィンチを固定する。
いて若干説明する。スラックオフとは、パッカーの作動
時、すなわち膨脹ゴムエレメントの膨脹時において考慮
されるべき、降下位置の推定に関する種々の誤差要因の
総括であって、次の様な要因が考慮される。
給による作用効果 高圧ホースのたわみ効果 膨脹ゴムエレメントの膨脹による作用効果 温度差による作用効果:地層水14℃以上、例えば窒
素ガス5〜10℃ 上記のような誤差要因を考慮して補正するための次の様
な計算式が知られているが、各因子の定議は省略する。
なり、この浮上分を考慮して吊下げ位置を修正する。
標深度に設定して 目標深度(300m)+トータルスラックオフ(0.0
7m) で施工した結果、パッチ中央部を299.90mの精度
で接着させることに成功している。
5に示すように、水中硬化性樹脂含浸ガラスマット・ロ
ービングクロスのケーシングリーク位置への貼り付け幅
は、最小限1mであることが好ましく、目標深度に応じ
て増大させることが好ましいことを確認した。しかしな
がら、貼り付け幅の増大は、膨脹ゴムエレメントの自重
の増大とともに作業性の制的があることから、長さ2m
程度が一応の限界と目されている。
(b)は膨脹ゴムエレメントをガス圧により膨張させた
状態の状態図であり、次のような手順によって行われ
る。
事前に調べ、パッカーの作動圧をパッカーのインフレー
ションデーターから割り出す。水中テレビカメラで確
認した静水位から目標深度における水柱圧を割り出す。
この水柱圧に上記のインフレーションデーター(差圧)
を加算し、パッカー作動圧を割り出す。
基づき、図3に示した、例えば窒素ボンベのバルブを開
け、集合装置1のレギュレーターを調節しながら、窒素
ガスを高圧ホース5内に供給する。レギュレーター吐出
口のゲージ圧が所定のパッカー作動圧に達した時点で全
ての高圧バルブを閉める。一般的作動圧は、例えば、前
記した2〜8kgf/cm2 の範囲である。
は、水のポンピング圧力を制御しながら高圧ホースを介
してパッカーの膨脹ゴムエレメントを膨脹させることも
できる。その際、パッカー作動開始圧力が10kgf/
cm2以上の高圧用パッカーを用いることが好ましい。
なぜならば、地上(0m)から井戸内の水頭(数十m〜
数百m以深)までの高圧ホース内の水柱圧力で、パッカ
ーが降下中に作動し、目標地点に辿り着く前にケーシン
グパッチを行ってしまうためである。
を含浸させたガラスマット・ロービングクロスの硬化
は、その主剤と硬化剤との配合比等により調節される
が、通常、配合後24時間、より一般的には8時間程度
の硬化時間で硬化が完了する。
カー内部と高圧ホース内のガスを放出する。図4(c)
は、ガスを放出し、例えば油圧駆動ウィンチ作動により
高圧ホース5をゆっくりと巻き取りつつある状態を示す
状態図である。
たガラスマット・ロービングクロスのケーシングリーク
位置への貼り付けは完了し、次いで、パッカーを地上に
引き揚げ、本発明のケーシングパッチ工法の一応の手順
は終了する。
は、管径200〜400mm程度で、各種深度の水井戸
等に使用可能であり、一般的に1000m程度の深度の
パッチ工法に適用可能であり、さらに高圧ガスボンベ等
の使用によって、より深い深度のケーシングパッチ工法
の実用化も可能と期待される。
と特殊樹脂の組み合わせで安価に施行できるケーシング
パッチ技術であり、技術者1名、オペレータ2名で施工
が可能となっている。また、改修工事期間も一般的にわ
ずかに2日である。
を示すが、これらの実施形態に限られるものではない。
製のシングルパッカーに、長さ1700mmの膨脹ゴム
エレメントを有する125kg重量のパッカーを用い
た。
mの厚さを有する幅1mのポリエチレンフィルム(イワ
タニマテリアル株式会社製)を端部を重なるように巻き
付けシールした。
浸させたガラスマット・ロービンククロス層の形成は次
のように実施した。
ョップドストランドをランダム方向に分散させて均一な
厚みに積層しマット状に形成した厚さ0.5mm、36
0g/m2 、1040mm幅のMC−380A−104
SS(日東紡績株式会社製、商品名)を、ロービンクク
ロスは、10〜15μmのフィラメント数百本を集束し
てストランドとし、これを均一に引き揃えて束にした厚
さ0.5mm、588g/m2 、1000mm幅のWR
−570C−100CS(日東紡績株式会社製、商品
名)の何れもJIS対応規格品を使用した。
フェノールA型エポキシ樹脂SSJ−100B主剤(株
式会社ソテック製、商品名)、硬化剤として変形ポリア
ミン、変形芳香族ポリアミン使用のSSJ−100B硬
化剤(株式会社ソテック製、商品名)を100:55の
割で混合使用した。このものは日本水道協会のJWWA
K135の樹脂溶出試験規格の合格品であり、水中下、
水温14℃における硬化時間は約24時間である。
切断する。切断長さは、ケーシングパイプの内径から円
周を割り出し、その円周に1.27倍した値とする。ま
た、ロール状に巻かれているロービングクロス2枚分を
切断する。切断幅は同様に円周に1.27倍した値とす
る。
からエポキシ樹脂を取り出し、ガラスマット・ロービン
グクロス層の面積に対し、2.0L/m2 の主剤と1.
1L/m2 の硬化剤を混合し、作業台上にブルーシート
を敷き、その上にポリエチレンシートを貼り、さらに1
枚目のガラスマットを置き、主剤と硬化剤を混合しエポ
キシ樹脂を軽くローラーでマット全体に塗り、専用の豚
毛ローラーで脱泡する。
に、ロービングクロスの1枚目を乗せ、エポキシ樹脂を
含浸させる。同様に軽くローラーでマット全体に塗り、
専用の豚毛ローラーで脱泡する。
のロービングクロスのように順次含浸脱泡させ、ガラス
マット3枚とロービングクロス2枚を交互に組み合わせ
たエポキシ樹脂含浸マットが完成する。
キシ樹脂に、セピオライト、ミルコンMS−2(昭和鉱
業(株)製、商品名)をエポキシ樹脂100重量部に対
し30〜35重量部となるように混合して粘性を高め、
膨脹ゴムエレメントのポリエチレンフィルム表面にセピ
オライト入りエポキシ樹脂を塗る。
浸ガラスマット・ロービングクロスのセンターを、前記
パッカーの膨脹ゴムエレメントのセンタに合わせ、膨脹
ゴムエレメント上に巻き付け、マスキングテープにより
しっかり固定した。
ら1時間経過するまでこの状態を維持し、次の作業に移
行した。
4″CGS、内径279.4mm、外径298.5m
m)への吊り下げには、次のような高圧ホース5を使用
した。高圧ホースJAS08(ブリジストンフローテッ
ク株式会社製、商品名)、最高使用圧力700kgf/
cm2 、破壊圧力2000kgf/cm2 、内径12.
8mm、外径21.2mm、重量710g/m。
続させるための接続ジョイント4が接続されている。
窒素ボンベ12を使用した。通常、窒素ボンベ3本で2
回のケーシングパッチが可能であるので、残りの3本は
バックアップ用とした。仕様は7000L型、充填圧1
50kscである。
にはバンドブレーキが使用され、またこれとは別にドラ
ムの回転を停止させる装置が側面に配置した。これはバ
ンドブレーキが緩んでもドラムを回転させないためのも
のである。マルマ重車両(株)の740m巻取量、巻取
速度25.7m/minのものを使用した。
セルより送られた荷重信号を架装車両内のテンションメ
ーターに表示し、パッカー吊り下げ荷重をオペレーター
に知らせるようにしてある。テンションセンサー型式L
T−2TFを(創販(株)製、商品名)を使用した。
しては次のように実施した。
三脚9の上部に取り付ける。ロードセル下部のフックに
高圧ホース5用の上部シーブ7を取り付ける。三脚の下
部に高圧ホース用の下部シーブ8を取り付ける。
ントラライザーとしてテープで固定する。パッカー上部
のセンターパイプのボックス部に接続金具を取り付け
る。接続ジョイント4とインフレポート(パッカー上
部)を専用の高圧ラインで接続する。
パッカー1のセンターパイプ先端の接続ジョイント4と
接続する。
メーターによりパッカー1の作動状態を確認しながらケ
ーシング6内にゆっくりと降下させる。
の測長を行う。測長の方法は、ステンレス製の巻き尺で
10m毎に印しを付け、加算していく。目標深度へとパ
ッカー1本体を降ろす。目標深度は、前日に水中テレビ
カメラで確認した穴(ケーシングリーク箇所)の深度値
であり、深度は、カメラ車搭載のカウンター値300m
を採用した。パッカー本体に窒素ガスを6kgf/cm
2 となるように供給したところスラックオフと呼ばれる
パッカーの上昇作用が発生した。
式により求めたところ0.07mと算出され、これによ
り目標深度+全スラックオフの値までパッカー本体を降
ろし、バンドブレーキでウィンチを停止させ、ウィンチ
側面にある固定装置(ピン)でウィンチを固定した。
集合装置のリリースバルブを開き、パッカー内部と高圧
ホース内の窒素ガスを放出した。リリースバルブからの
窒素ガスの放出が完全に終了したかどうかを確認した
後、架装車両のエンジンを始動させ、PTOを入れ油圧
装置を作動させ、油圧駆動ウィンチ側面の固定装置(ピ
ン)を解除し、さらに油圧駆動ウィンチのバンドブレー
キを解除し、高圧ホースをゆっくりと巻き取り、パッカ
ー本体を地上へと引き揚げた。
ーターの値に注意を払いながら作業を行い、パッカーを
地上に引き揚げて、ケーシングパッチ作業は終了した。
ビカメラの挿入により補修箇所の状態を確認したとこ
ろ、エポキシ樹脂硬化ガラスマット・ロービングクロス
は補修箇所全域において固着していることが認められ
た。また、その後の揚水量は、故障前の平均値に回復し
たことが認められた。
うに、299.90mであることが確認された。
ロービングクロスの強度について、通常の硬質塩ビ管お
よびFRPケーシングパイプと仕様を同一にして対比
し、次表の結果を得た。
プとほぼ同等の強度を有するものである。
実験事実が確認された。
φ65mm、φ30mmおよび10×50mmの円形の
穴および短形状の穴を上下250mm間隔で穿ち、それ
ぞれの穴にφ65mm、φ30mmおよび10×50m
m鉄製ソケットを熔接し、鉄製ソケット側からの外圧に
より、エポキシ樹脂水中硬化ガラスマット・ロービング
クロス層の耐圧強度を試験し、次のような耐圧強度を得
した。
た。
しは補修には、いわゆるパイプ・インパイプの工法が採
用され、一回り小さなケーシングとなり、揚水量その他
の性能の低下を余儀なくされてきたが、本発明のケーシ
ングパッチ工法の採用により、ケーシング径の低下を招
くことなく、1両日中に補修工事を完了させることがで
きることが確認されたので極めて有用なケーシングパッ
チ工法と言える。
メント外径との関係を示す図。
示す図。
ントの膨脹時(b)、および補修ならびにパッカー回収
時(c)の状態を示す図。
け幅との関係を示す図。
ス 4 接続ジョイント 5 高圧ホース 6 ケーシング 7 上部シーブ 8 下部シーブ 9 三脚 10 テンションメータ 11 集合装置 12 ガスボンベ 13 ウィンチ 14 ケーシングリーク箇所(穴) 15 セントラライザー
Claims (10)
- 【請求項1】パッカーの膨張ゴムエレメント外周面に離
型フィルム層を形成させ、離型フィルム層上に増粘剤を
混合した水中硬化性樹脂を塗布し、その上に水中硬化性
樹脂を含浸させたガラスマット・ロービングクロス層を
形成させてなるパッカーを、高圧ホースにより、あらか
じめ調査確認した井戸内のケーシングリークの位置に降
下させ、ガスボンベの圧力または水のポンピング圧力を
制御しながら高圧ホースを介してパッカーの膨張ゴムエ
レメントを膨張させ、水中硬化性樹脂を硬化して、水中
硬化樹脂の含浸硬化ガラスマット・ロービングクロスを
ケーシングリーク位置に貼り付け、ガス抜きまたは水抜
きして膨張ゴムエレメントを収縮させ、パッカー本体の
みを引き揚げ、ケーシングリークを補修することを特徴
とするケーシングパッチ工法。 - 【請求項2】 水中硬化樹脂がエポキシ樹脂またはウレア
樹脂であることを特徴とする請求項1記載のケーシング
パッチ工法。 - 【請求項3】 増粘剤に配合する 水中硬化樹脂がエポキシ
樹脂であり、増粘剤がセピオライトであることを特徴と
する請求項2記載のケーシングパッチ工法。 - 【請求項4】 ガラスマット・ロービングクロス層の長さ
を2000mm以下500mm以上としたことを特徴と
する請求項1記載のケーシングパッチ工法。 - 【請求項5】 ガラスマット・ロービングクロスが、ガラ
スマット層とロービングクロス層とを交互に形成させ、
3層のガラスマット層と2層のロービングクロス層とに
より、ガラスマット層のトータル目付け300〜900
g/m2、ロービングクロス層のトータル目付け500
〜900g/m2とし、総体的目付け量を800〜18
00g/m2としたことを特徴とする請求項4記載のケ
ーシングパッチ工法。 - 【請求項6】 パッカーの上下にゴム製ガイドを取付けた
ことを特徴とする請求項1記載のケーシングパッチ工
法。 - 【請求項7】 高圧ホースはパッカー本体の支持、パッカ
ー本体の上下移動およびパッカーへのガス供給を兼ねる
ものであることを特徴とする請求項1記載のケーシング
パッチ工法。 - 【請求項8】 離型フィルム層が、ポリオレフィン系フィ
ルムまたは塩化ビニル系フィルムであることを特徴とす
る請求項1記載のケーシングパッチ工法。 - 【請求項9】 ポリオレフィン系フィルムがポリエチレン
フィルムであることを特徴とする請求項8記載のケーシ
ングパッチ工法。 - 【請求項10】 ガスボンベのガスが窒素ガス、ヘリウム
ガス、アルゴンガス、酸素および空気からなる群から選
ばれたものであることを特徴とする請求項1記載のケー
シングパッチ工法。
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|---|---|---|---|
| JP19189399A JP3288987B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ケーシングパッチ工法 |
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|---|---|
| JP2001020653A JP2001020653A (ja) | 2001-01-23 |
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- 1999-07-06 JP JP19189399A patent/JP3288987B2/ja not_active Expired - Lifetime
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