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JP3296751B2 - スピーカの製造方法及びスピーカ - Google Patents
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JP3296751B2 - スピーカの製造方法及びスピーカ - Google Patents

スピーカの製造方法及びスピーカ

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JP3296751B2
JP3296751B2 JP14703897A JP14703897A JP3296751B2 JP 3296751 B2 JP3296751 B2 JP 3296751B2 JP 14703897 A JP14703897 A JP 14703897A JP 14703897 A JP14703897 A JP 14703897A JP 3296751 B2 JP3296751 B2 JP 3296751B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反発型磁気回路が
ボイスコイルの内側に配設されるスピーカの製造方法及
びスピーカに係り、詳しくはボイスコイルと反発型磁気
回路とのクリアランスを精確化できるスピーカの製造方
法及びスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前回我々は反発磁気回路RMを有した多
点駆動型スピーカの提案を行った。反発磁気回路RMを
有したスピーカ、及び該反発磁気回路RMを有した多点
駆動型スピーカの形態は、概ね磁気ギャップを有するも
のと有さないものとに大別される。
【0003】まず、反発磁気回路RMで磁気ギャップを
有するスピーカの構造の概略を説明すると、図14に示
すようにセンタープレートRM3の外周部に一定の間隔
を有して鉄等の軟磁性材からなるリングRM4を配置
し、センタープレートRM3及びリングRM41間に磁
気ギャップを構成し、該磁気ギャップ内に磁束を得、該
磁気ギャップに従来の一般的に使用されるスピーカと同
様なボイスコイル3を配置し、該ボイスコイル3の動き
をボイスコイルボビン32を介して振動板2(コーン)
に伝達する構造である。
【0004】次に、反発磁気回路RMで磁気ギャップを
有さないスピーカ構造の概略を説明すると、図15に示
すようにセンタープレートRM3の外周部に一定のクリ
アランスを持って配置されたボイスコイル3に振動板2
を接着等の手段で装着し、該振動板2(コーン)を直接
駆動する構造である。我々は該構造を直接駆動型スピー
カと称しているが、我々が提案した多点駆動型スピーカ
は該直接駆動型構造を有するスピーカである。
【0005】反発磁気回路RMを組立てる場合、センタ
プレートRM3に未着磁の2個のマグネットRM1、R
M2を装着し、その後着磁する、あるいは従来一般的な
スピーカと同様にセンタプレートRM3に未着磁の2個
のマグネットRM1、RM2を装着し、さらに、該未着
状態の磁気回路をスピーカフレームに取り付け、振動
板、ボイスコイル等の振動系部品を装着し、スピーカ組
立て完了後に着磁する等の組み立て方法が困難であるこ
とは既に前回の提案で述べてある。
【0006】そこで我々は、該反発磁気回路RMを有し
たスピーカの製造方法として、マグネットRM1、RM
2を着磁した状態でセンタプレートRM3を装着し反発
磁気回路の組立てを完了させておき、該反発磁気回路を
スピーカフレーム1に装着する組立て方法を提案した。
さらに、センタープレートRM3外周部に一定のクリア
ランスを有してボイスコイル3の内径部31(符号31
は図13に図示)を配置するための治具、一般的にスペ
ーサと呼ばれている治具JS(図18参照)を廃止する
組立て方法も合わせて提案した。
【0007】該組み立て方法の要点は磁気回路部品であ
るセンタプレートRM3、さらには、駆動部品であるボ
イスコイル3をフレーム1に設けたガイドポール部11
を基準に組立て装着するところにある。例えば、図1
5、図16に示すよう非磁性材、例えばアルミニウム等
からなるガイドポール部11を設けたマグネットホルダ
13を作製し、該ホルダ13をスピーカフレーム1にお
ける、一般的にバスケット部と称されている部分の底部
12にカシメ、あるいはネジ止め等の手段にて取付る。
【0008】該ホルダ13のガイドポール部11の外径
寸法は、所定の寸法精度に仕上げてあるので、図16に
示すような組立て用治具J1を用い、該治具J1の外周
部にボイスコイル3を挿入設置したものを、ガイドポー
ル部11に挿入し、さらに、振動板、ダンパを該ボイス
コイル3の外周部に接着して振動系部品の組立て、組立
て後に図の如く前記組立て用治具J1を抜き取り、該治
具J1抜取り後に組立てを完了した反発磁気回路RMを
該マグネットホルダ13のガイドポール部11に挿入し
てスピーカとして完成させる。
【0009】上記組立て完了後の反発磁気回路RMのセ
ンタプレートRM3の各部寸法が所定の寸法に仕上げて
あるので、反発磁気回路RMの挿入装着後はセンタープ
レートRM3の外周部、及びボイスコイル3の内径部と
の間は、図15の局部拡大断面図に示すような所定のク
リアランスlを得ることが可能となる。前記の磁気ギャ
ップを有する構造のスピーカの場合は、ガイドポール部
11に組立て用治具J1に類似したリング組立て治具を
挿入し、リングRM4を接着等の手段でマグネットホル
ダ13に装着し、その後の組み立て工程は、前記の組立
て方法と同様に行い、スピーカとして完成させる
【0010】該組立て方法が成り立つ条件として、組立
て用治具J1の内径寸法及び外径寸法及び同芯度、さら
に、ガイドポール部11の外径寸法及び反発磁気回路R
M部品であるセンタプレートRM3の内径寸法及び外径
寸法及び同芯度が所定の寸法公差内で仕上がっているこ
とが条件で、ボイスコイル3の内径部31とセンタプレ
ートRM3の外径とのクリアランスが一般的なスピーカ
と同様な0.2mm〜0.25mmに設定すると、前記
寸法公差は0〜−0.05mm、好ましくは0〜−0.
02mmに設定する必要がある。
【0011】現状においては該寸法公差内にて各部品を
量産加工することは、実績のある加工技術を応用するこ
とが可能なため容易に行える。また、図17に示すよう
な前記マグネットホルダ13とスピーカフレーム1を射
出成型等の手段にて一体成型した場合、ポールガイド部
11の外径寸法が±0.1〜0.2mmの程の寸法差が
発生する。したがって、前記の様な寸法公差に収めるた
めに後加工を行うが、該後加工は旋盤による比較的簡単
な切削加工を加えるのみで前記寸法公差内の精度を得る
ことができるため、さほどコストアップすることなく、
該一体成型品を得ることが可能である。
【0012】一体成型による部品点数削減効果でコスト
ダウンを行う手法は周知のところである。しかし多点駆
動型スピーカにおいては、前記センタプレートRM3と
ボイスコイル3のクリアランスを一定に保つ条件とし
て、当然の如くガイドポール部11におけるポールの外
径寸法精度に加え、ガイドポール部11の間隔(以下、
ピッチと記す。)寸法精度が必要条件となる。
【0013】しかし、前記の如くフレーム1とガイドポ
ール部11を一体成型するとポールの径は±0.1〜
0.2mmの程の寸法差が発生し、さらに、ガイドポー
ル部11のピッチ寸法も同様な寸法誤差が生じることは
周知のところで、一体成型品のままでガイドポール部1
1とフレーム1を一体成型すると前記のような寸法公差
を得ることは極めて困難なこととなる。
【0014】したがって、一体成型後のガイドポール部
11のポール外径、及びピッチ寸法を寸法公差内に収め
るための切削加工を行うにしても、構造的な観点から従
来の様な旋盤による切削加工が行えず、フライス盤によ
る切削加工が必要となる。一般的に旋盤加工よりもフラ
イス盤加工の方がコストが高く、しかも多点駆動型であ
ることからガイドポール部11の数が多いため切削箇所
も多くなり、当然の如く切削工数が増加してコストアッ
プの要因となる。
【0015】しかも、ガイドポール部11の径が小さく
なると、該ポール部11の強度が切削抵抗に絶えられな
くなり、一般的に使用される加工スピードにて切削を行
うと、いわゆるビビリを発生させて、寸法精度を得るこ
とが不可能となるため、加工スピードを極端に遅くする
事態が発生、あるいは、加工スピードを遅くしても所定
の精度を得ることが不可能な事態も発生する。特に樹脂
による一体成型品は該現象が発生し易いことは周知のと
ころである。
【0016】しかし、ガイドポール部11の数量が多く
なるほど一体成型の効果があることは明らかで、しかも
切削加工等の後加工を施さずに成型後そのままの状態で
該多点駆動型スピーカの組み立てが可能であればその方
がより好ましく、該目的を達成するための手法として、
従来例の一般的な磁気回路を有したスピーカ組立て方法
を応用して、反発磁気回路RMのセンタプレートRM3
の外周を基準にして組み立てられる方法が容易に考えら
れる。
【0017】前記従来例の代表的な組立て方法の概略を
説明すると、磁気回路部品であるヨークYのポール外周
部に図18に示すように一般的にスペーサと称されてい
る治具JSを挿入し、該治具JSの外周部にボイスコイ
ルボビン32の内周部を挿入して装着してあり、該スペ
ーサJSの内周部と外周部に有する0.2mm〜0.2
5mmの厚さ寸法にてヨーク外周部にコイルを一定のク
リアランス(0.2mm〜0.25mm)を有した所定
の位置に配置する。
【0018】したがって、前記従来例の組立て方法を応
用して反発磁気回路RMを有した多点駆動型スピーカを
組立てる事例を図19〜図22にて説明する。該多点駆
動型スピーカは図1に示すような振動板2の縦横比が約
6:1の細長形状を有し、該振動板2を3個のボイスコ
イル3、及び3組の反発磁気回路RMにて駆動する細長
形状の多点駆動型(直接駆動型)スピーカである。
【0019】まず図19のように、組立て完了した反発
磁気回路RMをフレーム1に一体成型されたガイドポー
ル部11に接着、あるいはビスb止め等の方法にて固定
装着せしめ、さらに、図20のように該反発磁気回路R
MのセンタプレートRM3外周部にコイル装着済みのス
ペーサJSの内周部をセンタプレートRM3外周部に挿
入し、ボイスコイル3を一定のクリアランス(0.2m
m〜0.25mm)を有した所定の位置に配置する。
【0020】上記の組立て工程を経ることにより、セン
タプレートRM3の外周部を基準にしてボイスコイル3
を正規の位置に配置せしめ、所定のクリアランスを確保
した後、さらに、図21に示すようにフレーム1の外周
部の所定位置に接着剤hを塗布し、振動板2に設けたボ
イスコイル3装着用の穴21をボイスコイル3外周部に
挿入しつつ、エッジ4外周部に設けた貼り代部41を前
記フレーム1外周部の接着剤h塗布部に配置、圧定し
(圧力をかけ、固定する意と定義する。)、さらに、ボ
イスコイル3外周部と前記振動板穴21との接触部に接
着剤hを塗布し、接着剤hが硬化した後、配線作業を施
しスピーカとして完成させる方法がある。
【0021】しかしながら、該手法は反発磁気回路RM
を有さない従来一般的なスピーカに準ずる基本的な組立
て方法であるため、従来の欠点をそのまま有した組み立
て方法である。すなわち、スペーサJSに設置したボイ
スコイル3の位置がずれ易い欠点である。スペーサJS
に装着したボイスコイル3の位置を保持する能力は主と
して双方の摩擦力にて保持していることは周知のところ
である。
【0022】従来の一般的な磁気回路を有するスピーカ
は、あるいは我々が提案した磁気ギャップを有する反発
磁気路RMを用いたスピーカは、磁気ギャップ内のボイ
スコイル3を駆動せしめ、該ボイスコイルの動きをボイ
スコイルボビン32(以下、ボビン32と記す。)を介
して振動板2に伝えるため、ボイスコイル3は図18あ
るいは図14に示すようにボビン32下端部にコイル線
を巻き付け固着せしめた構造となっている。したがっ
て、該ボビン32内周部にスペーサJSの外周部を挿入
するため、当然の如くボイスコイル3設置における保持
力はスペーサJSの外周部、及びボビン32の内周部と
の摩擦力によるものである。
【0023】しかも、ボビン32の内周部とスペーサJ
Sの外周部との接触面積が多いため前記摩擦力が増え、
スペーサJSにボビン32を挿入してコイル3を設置し
た際、正規の位置からずれにくい構造的利点を有してい
る。しかし、該構造は基本的にボビン32に前記ボビン
32の保持に必要な摩擦力を越えた外力が加わると、ボ
イスコイル3を設置した位置が、所定の正規の位置より
ずれ得る構造であることは周知のところである。
【0024】特に、該外力は振動板2(コーン)を装着
する際に多く発生し、コーンネック部21がボビン32
外周部に挿入される際、該ネック部21がボビン32に
接触してボビン32に押し下げる力が加わり、該押し下
げ力が強すぎる、つまり前記ボビン32をスペーサJS
に保持し得る摩擦力を越えた力量となり、ボイスコイル
3のスペーサJS設置位置が正規の位置より下方にずれ
る結果を発生させることも周知のところである。
【0025】しかるに、我々が提案した反発磁気回路R
Mを有した多点駆動型スピーカは、ボビンレス構造の方
がより好ましく、仮にボビン32があったとしてもボビ
ン32の長さが極めて短いもので充分であるため、図2
2に示すように実質的なボイスコイル内径部31(符号
31は図13に図示)、及びスペーサJS外周部との接
触部分がボイスコイル3の巻巾部分のみの接触部分とな
り、該接触面積が従来例と比較して遥かに減少すること
は明らかである。
【0026】したがって、該反発磁気回路RMを有した
多点駆動型スピーカ用のボイスコイル3の内径部31を
スペーサJSの外周部に挿入し、正規の所定位置に設置
した場合は、スペーサJSがボイスコイル3を保持する
に必要な摩擦力も少なくなり、当然の如く僅かな外力に
てボイスコイル3の位置が移動することが予想される。
しかも移動するに必要な外力が我々の予想以上の微力で
あることが判明した。
【0027】さらに、多点駆動型のスピーカ振動板2は
図21に示す如く複数のボイスコイル3装着用の穴21
が設けられており、振動板2装着時に該複数の穴21が
ボイスコイル3の外周に接触しないで挿入することは不
可能に近く、どれかの穴21が必ず接触、あるいは引っ
掛かるため、必然的にボイスコイル3に押し下げる力が
加わり、前記のように微量の外力でボイスコイル3が移
動する状態であるので、容易にボイスコイル3の位置ず
れが発生することも判明した。
【0028】周知の如く多点駆動型のスピーカは振動板
2に装着された複数のボイスコイル3の位置が磁気回路
に対して正確に配置されていることが前提である。した
がって、前記の組立て方法ではボイスコイル3の位置が
正規の位置、つまりセンタプレートRM3外周部の正規
の位置より図22の局部拡大断面図で示す矢印方向に移
動するため、一枚の振動板2に対する複数個のボイスコ
イル3の位置がばらつき、大量生産を行うと当然の如く
性能の低下したスピーカ、あるいは不良品のスピーカが
生産されることとなる。
【0029】従来一般のスペーサJSを用いる該手法
は、当然の如くエッジ4及びボイスコイル3接着用の接
着剤hが硬化し必要強度に達する一定時間、該スペーサ
JSによってボイスコイル3をセンタプレートRM3の
外周部に正確に設置した状態を保持しなければならず、
しかも該スペーサJSによる保持力が極めて弱く微量の
外力でボイスコイル3が移動するので、極力静止した状
態を維持して接着剤hが硬化するまで放置する方が好ま
しい。
【0030】また、多点駆動型スピーカであるため、当
然の如くスペーサJSの使用数量は複数倍必要となり、
該スペーサJSのコストがかさむと同時に、該反発磁気
回路RMに使用されるスペーサJSは、マグネットRM
1の頂部に設置するため図22に示すように通常一般的
に使用されているスペーサJSより肉薄部JS1が多く
なる構造で破損し易い構造であることは否めず、メンテ
ナンス等の費用も増大する欠点を有し、しかも製造時に
おける放置スペースも必要とする。
【0031】したがって、反発磁気回路RMの多点駆動
型スピーカで、フレーム1とガイドポール部11を一体
成型し、なおかつ該成型品を追加加工を施さない未加工
のまま用いて従来例の組立て方法と同様に、反発磁気回
路RMを構成する磁気回路部品であるセンタープレート
RM3の外周部にスペーサJSを挿入し、該センタープ
レートRM3外周部を基準としてボイスコイル3を配置
する組立て方法では、大量生産を行った場合、安定した
生産歩留まり率を得ることは極めて困難である。
【0032】また、前記の如くスペーサJSを用いてボ
イスコイル3を該反発磁気回RMに設置した際、該反発
磁気回RMの構造的特徴から上マグネットRM1頂部の
外径部とスペーサ内径部とに約1mm以上の隙間が在
り、従来一般の磁気回路を有するスピーカと同様の密着
感を伴った確実な設置感覚を得にくく、ボイスコイル設
置のばらつきを発生させる欠点を有している。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ボイ
スコイルがその外周において振動板のボイスコイル取付
け用円形孔に取り付けられ、ボイスコイルの内周と反発
型磁気回路のセンタプレートの外周との間に所定のクリ
アランスを設けるスピーカの製造方法及びスピーカにお
いて、ボイスコイルの位置ずれを防止し、かつボイスコ
イルの内周と反発型磁気回路のセンタプレートの外周と
の間のクリアランスを精確化することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法が適用
されるスピーカは次の(a)〜(e)を有している。 (a)ポール部(11)をもつフレーム(1) (b)ポール部(11)が挿入されるボイスコイル取付
け用円形孔(21)を備える振動板(2) (c)ボイスコイル取付け用円形孔(21)に外周側を
固定されるボイスコイル(3) (d)振動板(2)の周部とフレーム(1)との間に介
在し振動板(2)を中立位置に保持するエッジ(4) (e)軟磁性材料から成るセンタプレート(RM3)と
センタプレート(RM3)を間に挟んで同極同士を対峙
させてセンタプレート(RM3)の両側に固定される1
対のマグネット(RM1,RM2)と中心孔(RM4)
とを備え中心孔(RM4)においてポール部(11)を
通しつつセンタプレート(RM3)においてボイスコイ
ル(3)との間に所定のクリアランスを設けてボイスコ
イル(3)の内側に配設される反発型磁気回路(RM)
【0035】そして、本発明のスピーカの製造方法によ
れば、次の工程を順番に備える。 ・振動板(2)、ボイスコイル(3)、及びエッジ
(4)をフレーム(1)に組み付ける。 ・クリアランスの幅に等しい肉厚をもつ円筒スペーサ
(JS)をボイスコイル取付け用円形孔(21)の内周
側に嵌挿する。 ・反発型磁気回路(RM)を中心孔(RM4)において
ポール部(11)に遊嵌しつつ円筒スペーサ(JS)の
内周側に挿入する。 ・円筒スペーサ(JS)を介して反発型磁気回路(R
M)へ伝達されるエッジ(4)からのスプリングバック
力により反発型磁気回路(RM)をポール部(11)の
放射方向の安定位置へ移動させる。 ・反発型磁気回路(RM)をポール部(11)に固定す
る。 ・円筒スペーサ(JS)をポール部(11)から抜く。
【0036】反発型磁気回路(RM)は、中心孔(RM
4)においてポール部(11)に遊嵌されているので、
ポール部(11)の放射方向へ適当に変位自在となって
いる。そして、円筒スペーサ(JS)を介して伝達され
て来るエッジ(4)からの放射方向内側向きの力が周方
向へほぼ均一になるように、エッジ(4)のスプリング
バック力によりポール部(11)の放射方向へ移動し、
その後、ポール部(11)に固定される。したがって、
円筒スペーサ(JS)を抜いたとき、反発型磁気回路
(RM)のセンタプレート(RM3)とボイスコイル
(3)の内周との間には、周方向へほぼ均一幅のクリア
ランスが形成される。
【0037】本発明のスピーカは次の(a)〜(e)を
有している。 (a)ポール部(11)をもつフレーム(1) (b)ポール部(11)が挿入されるボイスコイル取付
け用円形孔(21)を備える振動板(2) (c)ボイスコイル取付け用円形孔(21)に外周側を
固定されるボイスコイル(3) (d)振動板(2)の周部とフレーム(1)との間に介
在し振動板(2)を中立位置に保持するエッジ(4) (e)軟磁性材料から成るセンタプレート(RM3)と
センタプレート(RM3)を間に挟んで同極同士を対峙
させてセンタプレート(RM3)の両側に固定される1
対のマグネット(RM1,RM2)とポール部(11)
に遊嵌する中心孔(RM4)とを備え中心孔(RM4)
においてポール部(11)を通しつつセンタプレート
(RM3)においてボイスコイル(3)との間に所定の
クリアランスを設けてボイスコイル(3)の内側に配設
される反発型磁気回路(RM) (f)ポール部(11)と反発型磁気回路(RM)の中
心孔(RM4)との間のクリアランス(l)に注入され
ポール部(11)へ反発型磁気回路(RM)を固定する
接着剤(h)
【0038】反発型磁気回路(RM)の中心孔(RM
4)はポール部(11)に遊嵌し、すなわち、ポール部
(11)より適当に大きい径となっているので、反発型
磁気回路(RM)をポール部(11)に対して放射方向
へ適切に移動させて、センタプレート(RM3)とボイ
スコイル(3)との間にクリアランスを調整してから、
反発型磁気回路(RM)をポール部(11)に固定でき
るようになっている。したがって、センタプレート(R
M3)とボイスコイル(3)との間のクリアランス量を
最適にすることができる。
【0039】本発明の別のスピーカは、接着剤(h)に
代えて、あるいは接着剤(h)に加えて、中心孔(RM
4)の径より大きい径の頭部をもちポール部(11)に
螺合して頭部により反発型磁気回路(RM)の上端面を
圧接しこれによりポール部(11)へ反発型磁気回路
(RM)を固定するビス(b)を有している。
【0040】ポール部(11)への反発型磁気回路(R
M)の固定において、接着及びビス(b)を併用するこ
とは、該固定を強固にするとともに、接着剤(h)が固
化して十分な固定力を発揮する前に、円筒スペーサ(J
S)の抜き取りや次工程の処理において支障を回避でき
る。また、ビス(b)が緩んでも、接着剤(h)がポー
ル部(11)と反発型磁気回路(RM)の中心孔(RM
4)との間のクリアランス(l)を埋めているので、ポ
ール部(11)に対する反発型磁気回路(RM)のずれ
を回避できる。
【0041】本発明のスピーカによれば、さらに、フレ
ーム(1)はポール部(11)を複数個もち、フレーム
(1)及びポール部(11)は一体成形されている。
【0042】ポール部(11)が複数個ある、すなわち
多点駆動型スピーカにおいて、フレーム(1)及びポー
ル部(11)の一体成形化は、フレーム(1)における
各ポール部(11)の位置精度を高める。
【0043】本発明のスピーカによれば、さらに、フレ
ーム(1)及びポール部(11)は樹脂の一体成形品で
ある。
【0044】
【発明の実施の形態】本実施の形態を図1〜図13にて
説明するが、共通部品の符号は従来例と同じにしてあ
る。本実施の形態におけるスピーカの概略を図1にて説
明すると、該スピーカの最大外形寸法は幅49.6m
m、長さ228mm、奥行き約20mm(磁気回路含
む)の細長形状を有し、振動板の縦横比が約6:1の平
面状で細長形状を有した振動板2を3組のボイスコイル
3、及び反発磁気回路RMにて駆動する薄型で、なおか
つ細長形状の多点駆動型スピーカである。
【0045】上記振動板2の外形寸法は幅29.4m
m、長さ183mm、厚さ3mmで、長辺の端部を半径
14.7mmの曲線で結び、正面から見て一般的に称さ
れているトラック形状となっており、振動板2材質はパ
ルプを主原料とし、図2のように該振動板2の中心線上
にボイスコイル3装着用の穴21を設けてあり、該穴の
直径は17mmで位置は振動板2の中心に1カ所と該穴
よりセンタ振り分け60mmの位置に2カ所、計3カ所
設け、さらに、振動板2の裏面側外周部には図に示すよ
うにエッジ4を装着するための幅約4mmの貼り代部2
2を設けてある。
【0046】エッジ4は外周部に配置されたロール4r
等に沿った状態で導電体を装着してなるエッジ4(以
下、導電エッジ4と記す。)である。該導電エッジ4の
基材となる織布は経糸、緯糸共に30番手一本撚りの綿
糸を用い、織り密度が縦、横共60本/インチで織り、
重量100g〜110g/m2の綿布を得、該綿布にフ
ェノール濃度24%の樹脂溶液を含浸し、さらに、NB
R、SBR等の合成ゴムを混合した溶液をコートし、さ
らに、該ゴムコート綿布を温風乾燥を施した後、該ゴム
コート綿布をスリッタで約80mm幅に切断し、一般的
に多用されているロール状のゴムコートエッジ基材を得
る。
【0047】該基材の所定位置に導電材として繊維に銅
線箔を巻き付けてなる通称錦糸線と称される導電線を任
意の本数で、なおかつ平編状に編んだ錦糸線(以下、平
編錦糸線5と記す。)をコーネックス#40と称される
糸にて該織布Bの中心線から13mm(ピッチ約26m
m)に振り分けた位置に平行に縫い付けた。前記平編錦
糸線5は母線径0.1mmの錫合金銅線を巾0.32m
m厚さ0.027mmの箔に加工し、太さ200デニー
ルのパラ系アラミド繊維に22±2回/cmで1層にて
巻き付けた錦糸線とし、さらに、該錦糸線を7本組にし
編組ピッチ27.45±0.82mm/回にて平編状に
編んだものである。
【0048】該導電体縫着済みの基材の中心線を成型金
型の中心線に合わせて設置し、約200℃に加熱した成
型金型にて圧力約600Kg(軸出力)プレス時間は約
5秒で熱圧プレスすると、該基材5に含浸したフェノー
ル樹脂等が硬化し該基材5の所定位置に所定のロール4
r形状を成型し、縫い付けられた平編錦糸線5も当然の
ごとくロール4rに沿った状態にて整形されており、該
平編錦糸線5付きのロール4r成型品をトリミング工程
に移行し、内径部及び外形部の不要部分を切除して図2
に示すような導電エッジ4を得た。
【0049】トリミング工程を経て得た導電エッジ4の
外径寸法は長さ202mm、幅48mmで、長辺及び幅
を半径24mmの円弧で結んだトラック形状となってお
り、さらに、最外側部から内側に向かって該エッジ4、
及びフレーム1に接着するための約3mm幅の貼り代部
41が円弧部及び直線部に夫々設けられ、さらに、内側
に向かって6mm幅で断面半径3mmのロール部4rが
成型され、さらに、内側に向かって振動板2に接着する
ための幅3mmの貼り代部42が円弧部に幅4mmの貼
り代部が直線部に42設けられている。
【0050】前記の如く平編錦糸線5が所定間隔の寸法
(約26mm)で2本平行に縫着されているため、図2
に示すように平編錦糸線5が夫々の内側の直線貼り代部
42の表面に、直線状で各々1本づつ装着されることと
なり、各々の平編錦糸線5は直線貼り代部から内側の円
弧貼り代部42の端部、及びロール部4rを経て外側の
円弧貼り代部41に達し、一方の外側の円弧貼り代部4
1に及んだ平編錦糸線5の端部5a、5bのみが長さ約
6mmで延出した状態にし、該平編錦糸線5がボイスコ
イル3への入力信号供給用の配線材となる。
【0051】該導電エッジ4を振動板2に装着する。装
着方法は従来の振動板2とエッジ4の装着方法と同様
で、接着剤hを振動板2のエッジ4貼り代部22に塗布
し、双方の貼り代部を熱プレス等の手法にて接着し装着
する。該導電エッジ4の内側直線貼り代部42には、前
記の如く平編錦糸線5を縫着してあるので、結果的に振
動板2の直線貼り代部22に沿った状態で、ボイスコイ
ル3への入力信号供給用の配線材が2本平行に装着され
た状態になる。
【0052】本実施の形態の場合、振動板2の裏面側に
導電エッジ4の貼り代部22を設けてあるので、当然の
如く導電エッジ4の貼り代部42が振動板2裏面側に接
着され、該接着時に平編錦糸線5が縫い付けられた反対
側の面を接着するので、図2、図3等に示すように振動
板2の裏面側で、なおかつ振動板2の各々の直線貼り代
部22に、前記2本のボイスコイル3への入力信号供給
用の配線材が振り分けられ、該直線貼り代部22に沿っ
た状態で装着される。
【0053】該導電エッジ4付きの振動板2を図3、図
4のようにボイスコイル3組み立て治具J2に設置して
ボイスコイル3を装着するが、該治具J2の概略を説明
すると、該治具J2の長さ方向の中心線の中心点、及び
該中心点から各々60mm(公差±0.02mm)で振
り分けた位置に計3カ所のボイスコイル3設置用のポー
ル部J21が配置されている。該ポール部J21の直径
は16.21mm(公差0、−0.02mm)で、高さ
が約4mmであり、該治具外周部には振動板2の導電エ
ッジ4が収まるよう段部J22を設けてある。
【0054】前記ボイスコイル3設置用の各々のポール
部J21外周部にボイスコイル3内径部31を挿入して
図3のように夫々のボイスコイル3線の端部(巻き始
め、巻き終り部)を所定の方向に合わせて設置する。本
実施の形態に使用したボイスコイル3はコア材がアルミ
で、該アルミ線の表面が銅にて覆われてなる一般的にC
CAWと称されている線材で導体直径が0.12mmの
ものを使用し、コイル内径16.23mm(公差0、+
0.05mm)巻巾約3.6mm、巻き数144、巻き
層数6の通称空芯コイルと呼ばれている、ボビンレスタ
イプのボイスコイル3を3個用いた。
【0055】前記振動板2のボイスコイル3装着用の穴
21を図4に示すようにボイスコイル3外周部に挿入
し、治具上Jに設置した後、夫々のボイスコイル線の端
部を振動板2の裏面上を這わせて、図4に示すように振
動板2の貼り代部22(エッジ貼り代部42)に配置し
た平編錦糸線5の所定位置まで導き、夫々の端部を半田
s付けして接続配線を行い、ボイスコイル3の外周部に
アクリル系の接着剤hを約0.16g均一に塗布する。
【0056】振動板2のボイスコイル3装着用の穴21
の周囲に外側に向けで約45度の斜面部からなる接着剤
h溜まり部を設けてあるので、該接着剤h溜まり部、及
びボイスコイル3装着用の穴21を介して振動板2及び
ボイスコイル3が接着されるが、組み立て治具上J2に
てボイスコイル3コイル及び振動板2を装着するため、
前記従来例のスペーサJSを用いた組み立て方法の様な
ボイスコイル3と振動板2との位置ずれは皆無となる。
【0057】さらに、ボイスコイル線の這わせ部、及び
半田部sに接着剤hを塗布し、前記ボイスコイル3の外
周部に塗布した接着剤hが硬化し必要強度に達した後、
該組み立て治具J2より振動板2を外すと、ボイスコイ
ル3及び振動板2が接着結合され、なおかつボイスコイ
ル3、及び入力信号供給用の配線材(平編錦糸線5)と
の配線が完了したボイスコイル3、導電エッジ4付きの
振動板2が完成する。
【0058】該ボイスコイル3、導電エッジ4付きの振
動板2をフレーム1に接着するが、本実施の形態のフレ
ーム1はガラス繊維入りのABS樹脂製で外径寸法は長
さ228mm、幅49.6mm、奥行き15mmで図
1、図5、図6等に示すようにフレーム1のバスケット
部12底部には該フレーム1の中心、及び該中心から長
さ方向に60mmに振り分けた計3カ所に直径5mm
(公差0、−0.1mm)高さ14mmのガイドポール
部11を一体成型にて設けてあり、さらに、該ガイドポ
ール部11の頂部中心には3mm用ネジ孔(深さ6m
m)を設けてある。
【0059】さらに、該フレーム1の短辺側に設けたフ
レーム1取付け用の一方のフランジ部14に図に示すよ
うな入力端子ラグ取り付け用の穴15が2カ所設設けて
ある。該穴15は一辺が2.5mmからなる角穴15
で、フランジ部14の表面より裏面まで貫通しており、
なおかつフランジ部14の表面側は直径8mmで深さ1
mmのザグリ部が前記角穴15の同芯に設けてあり、該
穴15のピッチ寸法は導電エッジ4に装着した平編錦糸
線5の縫い付けピッチ寸法(26mm)と同寸法にして
ある。
【0060】本実施の形態における振動板2接着方法
は、フレーム1のエッジ4接着部にゴム系の接着剤h
(図5斜線部)を塗布し、該接着剤hの溶剤を揮発させ
ておき、熱圧金型D1、D2(図8)にてエッジ貼り代
部41を熱プレスし、前記接着剤hを熱再活性させ、フ
レーム1に接着する方法で、図5は接着剤塗布済みのフ
レーム1下金型D2に設置する直前の状態を示してい
る。また、当然のことながら下金型D2は加熱を行って
いない。
【0061】さらに、図6のように下金型D2に前記接
着剤h塗布済みのフレームを設置し、次に該フレーム1
のガイドポール部11に図16にて説明した従来例の組
立て治具と基本的に同様な構造のボイスコイル位置出し
治具J1の孔部を挿入した後、前記ボイスコイル3及び
導電エッジ4付き振動板2のボイスコイル内径部31を
図7に示すようにボイスコイル位置出し治具J1の外周
部に挿入する。コイル位置出し治具は基本的に中心に直
径5.05mm(公差0、+0.03mm)の孔を有し
た円柱形状で外直径は16.21mm(公差0、−0.
02mm)の真鍮製である。
【0062】振動板2の挿入時において、図7に示すよ
うに該振動板2を裏返し、コイル配線部を振動板2裏面
側に配置し、エッジ4がアップロール状態でエッジ4貼
り代部の外側に配置された平編錦糸線端部を入力端子ラ
グ取り付け用の穴のある方向に合わせて挿入する。該状
態にて挿入すると、エッジ4外周部に設けた貼り代部4
1が前記接着剤h塗布部を覆った状態にて接触する。
【0063】本実施の形態の場合、図8のように上金型
D1を下降せしめフレーム1に設置した前記エッジ貼り
代部41をプレスし、該上金型D1の熱にて貼り代部4
1の表面から前記塗布済みの接着剤を熱再活性させ、な
おかつ所定の圧力を加えることにより該貼り代部分41
をフレーム11の所定位置に極めて安定した状態にて接
着した。なお上金型D1温度は約200℃、圧力約60
0Kg(軸出力)、プレス時間は約6秒である。
【0064】該プレス時にボイスコイル3がフレーム1
の所定位置に精度良く配置されつつ、導電エッジ4がフ
レーム1に接着され貼り代部41に及んだ平編錦糸線5
の一部はフレーム1に接着され、熱圧プレス後、図9の
ように前記コイル位置出し治具J1を抜き取りると、当
然のことながらボイスコイル3内周の中心部にフレーム
1のガイドポール部11が配置された状態で、なおかつ
ボイスコイル3、及び振動板2、及び導電エッジ4が装
着された状態のフレーム1が得られる。
【0065】上記状態のフレーム1を下金型D2より取
り出すと、図9に示すように入力用端子ラグ6と接続す
るための平編錦糸線端部5a、5bは入力端子ラグ6取
り付け用穴15のザグリ部を半分程塞ぐ状態で配置され
る。本実施の形態の平編錦糸線端部の表面及び裏面とも
銅箔が露出した状態にしてあるので、図9局部拡大図の
ように該フレーム1に取り付けられた入力端子ラグ6の
4等分されたカシメ部61の一部に平編錦糸線端部5
a、5bを半田s付けし端子ラグ6と平編錦糸線端部5
a、5bの接続配線が完了し、当然のことながらボイス
コイル3への接続配線も完了する。
【0066】本実施の形態に用いた端子ラグ6は従来の
一般的なスピーカに多用されている入力端子ラグ6であ
って、通称ファストン端子ラグ6と称されており、板厚
0.5mmの真鍮をプレス加工しニッケルメッキ等を施
したもので、図に示すようラグの所定位置に2.5mm
角で長さが約3.5mm、一辺の肉厚が約0.5mmの
角筒状のカシメ部を設けられており、図で示すところの
一方がプラス側のラグ6aで他方がマイナス側のラグ6
bである。
【0067】カシメ方法も従来の端子基板に端子ラグ6
を取り付ける方法と全く同様の手法であって、カシメ部
61を図9に示すようにフレーム1裏面部より前記取り
付け用の角穴15に挿入し、フレーム1の表面側に出た
カシメ部の頂部の角部を割りつつ夫々の辺を図のように
外側方向に4等分するように折り曲げて、該入力用端子
ラグ6をフレーム1にカシメて取り付ける方法である。
【0068】入力端子ラグ6を装着すると、図9に示す
ボイスコイル3と入力端子ラグ3との接続配線が完了し
た状態のフレーム(以下、振動系付きフレーム1と記
す。)が得られ、該振動系付きフレーム1のポール部1
1に3個の反発磁気化回路RMを取り付け、なおかつ該
反発磁気回路RMの有するセンタープレートRM3の外
周部、及びボイスコイル3の内径部31に所定のクリア
ランスlを有した状態にて固定装着し多点駆動型のスピ
ーカとして完成させるが、以下、詳細を説明する。
【0069】本実施の形態の反発磁気回路RMにおける
マグネットRM1、RM2は外直径15mm(公差±
0.2mm)、内直径5.1mm(公差+0.2mm、
0)、厚さ6mmのリング状で、最大エネルギー積38
Meのネオジムマグネットを使用し、さらに、磁気回路
部品であるセンタプレートRM3は通常一般的に使用さ
れている鉄板製で、プレス加工等にて外直径15.83
mm(公差0、−0.05mm)、内直径5.1mm
(公差+0.05mm、0)、厚さ2mmのリング形状
とし、従来一般的磁気回路部品と同様に亜鉛メッキ処理
を施してある。
【0070】本実施の形態における反発磁気回路の組立
て方法を記すと、まず図10に示すように、1個目の未
着磁のマグネット(以下、下マグネットRM2と記
す。)の内径部を、磁気回路組立て治具JMのガイドポ
ール部JM1(直径5mm)に挿入し、該組立て治具J
M1を回転させ下マグネットRM2の上面にアクリル系
の接着剤hを所定量均一に塗布する。接着剤h塗布後セ
ンタプレートRM3の内径部を該治具のガイドポール部
JM1に挿入し、さらに、圧定し下マグネットRM2の
上面及びセンタプレートRM3の下面を接着する。
【0071】該センタプレートRM3接着後の下マグネ
ットRM2を組み立て治具より抜き取り、着磁コイル内
に移し該センタプレートRM3付きの状態で、該下マグ
ネットRM2の厚さ方向に着磁する。したがって、着磁
コイルに引加する電流の向きによりセンタプレートRM
3接着面の磁極を選ぶことが可能であるが、本実施の形
態の場合N極とした。センタプレートRM3付きでなお
かつ着磁済みの下マグネットRM2を、再び組み立て治
具JMのガイドポール部JM1に挿入し該組み立て治具
JMを回転させ、該センタプレートRM3の上面にアク
リル系の接着剤hを所定量塗布する。
【0072】さらに、センタプレートRM3を挟んで向
かい合わせる2個目のマグネット(以下、上マグネット
RM1と記す。)を前記同様厚さ方向に着磁し、該着磁
済み上マグネットRM1の内径部を、前記センタプレー
トRM3付(着磁済み)の下マグネットRM2が設置さ
れている治具JMのガイドポール部JM1に挿入する
が、該挿入時に、組み立て治具に設置されている下マグ
ネットRM2と反発する磁極面、本実施の形態の場合、
N極をセンタプレートRM3側に向けガイドポール部J
M1に挿入する。
【0073】該挿入時においては、当然の如く下マグネ
ットRM2の磁気が影響し、相互に反発するので上マグ
ネットRM1を上方に跳ね返す力、あるいは、上下マグ
ネットRM1、RM2の磁極面の同芯度が許容範囲を越
えると前後左右斜め、つまり芯がずれた方向に上マグネ
ットRM1を動かす力が発生する。しかし、組立て治具
JMのガイドポール部JM1に挿入する限り、該ポール
部JM1が上下マグネットRM1、RM2相互の同芯度
を確保しているので、芯ずれ方向へ移動させる力を抑制
し、上方に跳ね返す力のみが発生する。
【0074】センタプレートRM3の有する厚さ(板厚
寸法)が、上下マグネットRM1、RM2がもたらす磁
気により磁気飽和してしまう直前の適切な寸法に設定し
てあると、上マグネットRM1をガイドポールJM1の
上端部よりセンタプレートRM3方向に押し下げていっ
た場合、押し下げるに従って次第に反発力が増してい
き、さらに、該反発力に逆らって上マグネットRM1を
センタプレートRM3側に押し下げると、上マグネット
RM1がセンタプレートRM3に接触する直前の所定位
置より上マグネットRM1、及びセンタプレートRM3
の相互に吸着力が発生する。
【0075】該吸着力により上マグネットRM1下面、
及びセンタプレートRM3上面は密着し、前記の如くセ
ンタプレートRM3上面に接着剤を塗布してあるので、
所定の時間が経過すると接着剤が硬化し、センタプレー
トRM3を挟んで上下マグネットRM1、RM2が接着
されることとなる。したがって、組立て治具JMより接
着完了の該磁気回路RMを抜き取ると、同極面が対向し
なおかつセンタプレートRM3を挟持し、図のように内
径約5mmの孔RM4が磁気回路の上面から下面まで貫
通した一組の反発磁気回路RMが完成する。
【0076】該反発磁気回路RMを前記振動系付きフレ
ーム1に装着するが、前記反発磁気回路RMにおけるセ
ンタプレートRM3の外周部、及び振動板に装着された
ボイスコイル3の内径部31に所定のクリアランスlを
設定するため、本実施の形態の場合、装着するにあたっ
て図10〜図13に示すような治具(以下、改良スペー
サJSと記す。)を作製した。
【0077】該改良スペーサJSは内径15.85mm
(公差0、+0.04mm)、外径16.21mm(公
差0、−0.04mm)、高さ約11mmの円筒形状の
スペーサ部JS1を有するもので、従来例のスペーサJ
Sと異なる部分は円筒形状のスペーサ部JS1の上端外
周部にフランジ部JS2を設けている点である(図13
参照)。本実施の形態の場合、真鍮の切削加工製品でフ
ランジ部JS2及びスペーサ部JS1が一体であるが、
フランジ部JS2のみ切削品を用い、スペーサ部JS1
は所定の厚さを有した紙、フィルム、金属箔等をカール
させたものをフランジ部JS2の内径部に貼り付けても
良いし、或るいは、フランジ部JS2を設けず短冊状の
紙、あるいはフィルム等、シート状のものを適当にカー
ルさせたものでも目的を充分達することが判明した。
【0078】該スペーサ部JS1の外周部を図10、図
13のようにボイスコイル3の内径部31に挿入する。
挿入することによりボイスコイル内径部31より該スペ
ーサ部JS1の肉厚(約0.18mm)分の空間を確保
したことになる。本実施の形態の場合、該時点で各々の
図10に示すように組立て完了した反発磁気回路RMの
上マグネットRM1の上面にアクリル系の接着剤を所定
量塗布し、該上マグネットRM1の接着剤塗布面をフレ
ーム底部12側に向け、なおかつ該反発磁気回路RMの
有する孔部RM4をボイスコイル3の中心部に配置され
たフレーム1のガイドポール部11に挿入する。
【0079】挿入すると、まず孔部RM4がフレーム1
のガイドポール部11に沿って下降して行き、下降途中
から、つまり下マグネットRM2が所定位置まで下降す
ると、センタプレートRM3外周部が改良スペーサJS
内径部に接触し始め、該スペーサJS内径部に接触しつ
つ挿入されるが、センタプレートRM3外周部及び改良
スペーサJS内径部とに設けたクリアランス寸法が、反
発磁気回路孔部RM4がフレーム1のガイドポール部1
1設けたクリアランス寸法より小さく設定してあるの
で、当然の如くセンタプレートRM3外周部は主に改良
スペーサJSの内径部に沿った状態で挿入される。
【0080】さらに、挿入すると該反発磁気回路RMの
前記上マグネットRM1の接着剤塗布面(挿入時におい
ては下マグネットRM2底面となる)がフレームバスケ
ット部の底部12に接触し圧定される。しかし、該状態
のままだと当然の如く、反発磁気回路RMに貫通してな
る孔部RM4、及びガイドポール部11に設定したクリ
アランス分だけ、ボイスコイル3に偏った方向に移動さ
せたまま挿入し、振動板2を介してエッジロール部4r
を変形させている可能性がある。
【0081】該状態のまま該反発磁気回路RMが固定さ
れ、さらに、前記改良スペーサJSをボイスコイル内径
部31より抜きとった場合、当然のことながら該導電エ
ッジ4のロール部4rが正常な状態に復帰し、振動板2
を介してボイスコイル3も偏った方向に移動させた分だ
け元に戻り、結果的にボイスコイル3及びセンタプレー
トRM3とのクリアランスlが均一状態にならない。つ
まり一方のクリアランスlが広く、他方のクリアランス
lが狭まる、あるいはボイスコイル内径部31の一部が
センタプレートRM3外周部の一部に接触する事態とな
る。
【0082】したがって、上記反発磁気回路RMの挿入
完了時点において、本実施の形態の場合、該改良スペー
サJS、あるいは該反発磁気回路RMをガイドポール部
11を中心に反復回転させることにより、エッジロール
の有する可撓性(スプリングバック)を利用し該反発磁
気回路RMを微小に移動せしめ、エッジロール部の本来
有している正常な形状に戻しつつ、なおかつボイスコイ
ル内径部31とセンタプレートRM3外径部とのクリア
ランスlを均一化するのに対して、反発磁気回路RMの
孔部RM4、及びガイドポール部11に設定したクリア
ランスを故意に不均一化する。
【0083】つまり、反発磁気回路RMに貫通してなる
孔RM4、及びガイドポール部11に設定したクリアラ
ンスにて、部品の公差、及び組み立て上のばらつき等を
吸収せしめ、ボイスコイル内径部31を基準としてボイ
スコイル内径部31とセンタプレートRM3外径部との
クリアランスlを所望する範囲に均一化せしめた。さら
に、本実施の形態の場合、該時点でガイドポール11頂
部外周部にアクリル系接着剤を所定量塗布し、ガイドポ
ール部11及び反発磁気回路RMの孔部RM4内面との
クリアランスlに接着剤hを浸透させ、直ちに該反発磁
気回路RMを固定する。
【0084】固定方法は前記の如くガイドポール11の
頂部には図13 の様なネジ孔を設けてあるので、図1
1に示すように該孔にビスbを締結して行う。なお固定
用ネジbは3mm×5mmのステンレス製バインドネジ
である。夫々の磁気回路固定後、前記改良スペーサJS
を各々抜き取ると、ボイスコイル内径部31を基準とし
て設置した、スペーサ部JS1が除去されることとなる
で、該反発磁気回路RMの有するセンタプレートRM3
の外周部に一定のクリアランスlを有したボイスコイル
3を配置することが可能となり、なおかつ一つの振動板
2を3個の反発磁気回路RM、及び3個のボイスコイル
3で駆動する細長形状の多点駆動型スピーカが完成す
る。
【0085】本実施の形態の場合、反発磁気回路RMの
固定方法において、前記の如く接着剤hとネジbとの併
用にて固定したため、数個、あるいは最低限1個の改良
スペーサJSを繰り返し使用することが可能である。つ
まり、前記固定用ネジbの締結力が接着剤hの接着能力
に頼ることが無い程強力であるため、ネジb締結後は一
般的な通常使用状況に耐えられる状況となり、固定ネジ
bの締結直後に前記改良スペーサJSを抜き取り、次工
程に移動させて出力検査等の作業を行っても何等支障が
ないので極めて少ない個数の該スペーサJSにて反発磁
気回路RMを固定することが可能となる。
【0086】一方、接着剤hが硬化すると、前記ネジb
の締結力と合わせて該接着剤hの有する接着力も発揮さ
れ、該反発磁気回路RM固定能力は一層強化され、該多
点駆動型スピーカに極めて強力でなおかつ衝撃的な外
力、例えば、我々が一般通常型スピーカに行っている同
様な落下テスト等による外力等が加わっても、該反発磁
気回路RMが移動し、センタプレートRM3外周部等が
ボイスコイル内径部31に接触する様な事態を避けるこ
とが容易に可能となり、信頼性のある固定方法を提供す
ることとなる。
【0087】また、接着剤のみで反発磁気回路RMを固
定する方法では、従来例と同様に接着剤hが硬化する間
はスペーサJSを設置したままの状態が必要となるが、
該固定方法においても、フレーム1の磁気回路接着部1
2に所定量の接着剤hを塗布した後、スペーサJSとし
て安価なシート状のもの、例えば、所定の厚さを有した
紙等を短冊状に切断してさらに、カールしたもの(以
下、シートスペーサと記す。)をボイスコイル内径部3
1に配置し、さらに、前記反発磁気回路RMを設置した
後、接着剤が硬化するまでの間静かに放置し、該接着剤
が硬化後に前記シートスペーサを抜き取ればよい。
【0088】該シートスペーサ、特に紙等によるシート
スペーサは極めて安価で、なおかつ入手も簡単であるた
め、消耗して新品と交換した場合においても、コスト的
に見て全く影響はない。したがって、該スピーカの使用
目的に応じて、ネジ及び接着剤の併用による固定方法、
ネジのみによる固定方法、あるいは接着剤のみによる固
定方法等、自由に固定方法を選んで設計を行っても、製
造方法に基本的な影響は無く一向に構わない。
【0089】この製造方法、特に振動系付きフレーム1
のボイスコイル内径部31に改良スペーサJS等を設置
し、該ボイスコイルの内径部31を基準として、組立て
完了し完成した反発磁気回路RMをフレーム1に装着す
ることにより、従来例のようなボイスコイル3ずれを皆
無とし、しかもセンタプレートRM3とボイスコイル内
径部31とのクリアランスlを一定にした多点駆動型ス
ピーカの製造を容易に可能とした。
【0090】しかも、反発磁気回路RMを用いた多点駆
動型のスピーカでは従来不可能であったバスケット部、
及びガイドポール部11が一体成型品であるフレーム1
を採用し、なおかつ大量生産を行っても従来例の様な支
障が発生せず、部品点数の削減効果、並びに追加加工の
不要効果等による極めて大幅なコストダウンが可能とな
った。
【0091】さらに、この製造方法によると、ボイスコ
イル3の内径部31を基準とするための治工具、すなわ
ちスペーサJSの使用数量が極めて少なくて済む、ある
いは、極めて安価な紙製のシート等で代用が可能であ
る。したがって、多点駆動型スピーカであると当然の如
くスペーサJSの数が増えて治工具のコストが増大する
が、該欠点を解消することも可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の細長形状で反発磁気回路を有した多点
駆動型スピーカの正面図及び断面図である。
【図2】本発明の細長形状で反発磁気回路を有した多点
駆動型スピーカの振動板と導電エッジを裏面側より示す
斜視図である。
【図3】本発明のスピーカの振動板付き導電エッジにボ
イスコイルを取付け過程を示す斜視図である。
【図4】本発明の多点駆動型スピーカの振動板付き導電
エッジにボイスコイルを取付け過程、及び振動系の完成
状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の多点駆動型スピーカのフレームに接着
剤を塗布し、下金型設置直前の状態を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の多点駆動型スピーカのフレームを下金
型に設置し、さらに、振動系組立て用の治具をフレーム
ガイドポール部に挿入した状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の多点駆動型スピーカの振動系における
ボイスコイル内径部を組立て治具外周部に挿入し、フレ
ームの接着剤塗布部にエッジ貼り代部を接触せしめた状
態を示す斜視図である。
【図8】本発明の多点駆動型スピーカの振動系における
エッジ貼り代部、及びフレームの接着剤塗布部に上金型
にて熱プレスして接着する状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の多点駆動型スピーカの振動系部品とフ
レームを接着後、振動系組立て用の治具を抜き取り、さ
らに、該振動系付きフレームに入力端子ラグを装着した
状態を示す斜視図、及び局部拡大図である。
【図10】本発明の多点駆動型スピーカの振動系、入力
端子付きフレームのボイスコイル内径部に改良スペーサ
を装着し、さらに、組立て完了後の反発磁気回路を挿入
する過程を示す斜視図である。
【図11】本発明の多点駆動型スピーカの振動系、入力
端子付きフレームのボイスコイル内径部に改良スペーサ
を装着し、さらに、組立て完了後の反発磁気回路を挿入
し、ビス固定する過程を示す斜視図である。
【図12】本発明の多点駆動型スピーカの振動系、入力
端子付きフレームのボイスコイル内径部に改良スペーサ
を装着し、さらに、組立て完了後の反発磁気回路を挿入
しビス固定後、改良スペーサを抜き取り完成状態を示す
斜視図である。
【図13】本発明の多点駆動型スピーカの振動系、入力
端子付きフレームに反発磁気回路を装着する過程を説明
図1のB−B´断面から示した図である。
【図14】従来の反発磁気回路を有し、なおかつ磁気回
路に磁気ギャップを有するスピーカ(単点駆動)の断面
及び局部拡大断面図である。
【図15】従来の反発磁気回路を有し、なおかつ磁気回
路に磁気ギャップを有さない直接駆動型スピーカ(単点
駆動)の断面及び局部拡大断面図である。
【図16】従来の反発磁気回路を有し、なおかつ磁気回
路に磁気ギャップを有さない直接駆動型スピーカ(単点
駆動)の組立て過程を示す断面図である。
【図17】従来の反発磁気回路を有し、なおかつ磁気回
路に磁気ギャップを有さない直接駆動型スピーカ(単点
駆動)のフレームとガイドポール部を一体成型した状態
を示す断面図及び局部拡大断面図である。
【図18】従来の一般的な磁気ギャップを構成した磁気
回路を有するスピーカで、なおかつ組立て時におけるヨ
ークとボイスコイルボビン内径部にスペーサを配置した
状態を示す断面図及び局部拡大断面図である。
【図19】従来の一般的な組立方法を応用して説明図1
の反発磁気回路を有する多点駆動型スピーカを組立てる
過程図で、まずフレームのガイドポール部に完成した反
発磁気回路を取付ける状態を示す斜視図である。
【図20】従来の一般的な組立方法を応用して説明図1
の反発磁気回路を有する多点駆動型スピーカを組立てる
過程図で、ガイドポール部に取付けた反発磁気回路の頂
部にボイスコイルを挿入したスペーサを配置する状態を
示す斜視図である。
【図21】従来の一般的な組立方法を応用して説明図1
の反発磁気回路を有する多点駆動型スピーカを組立てる
過程図で、反発磁気回路の頂部にボイスコイルを挿入し
たスペーサを配置した後、振動板をフレームに装着する
状態を示す斜視図である。
【図22】従来の一般的な組立方法を応用して説明図1
の反発磁気回路を有する多点駆動型スピーカを組立てる
過程図で、なおかつ説明図1のB−B´断面から示した
図である。
【符号の説明】
1 フレーム 11 フレームガイドポール部(ポール部) 12 フレームバスケット底部 13 フレームマグネットホルダ部 14 フレームフランジ部 15 フレーム入力端子ラグ取付け用穴 2 振動板 21 振動板穴、ネック部(ボイスコイル取付け用円
形孔) 3 ボイスコイル 31 ボイスコイル内径部 32 ボイスコイルボビン 4 導電エッジ 41 導電エッジ貼り代部(フレーム側) 42 導電エッジ貼り代部(振動板側) 4r 導電エッジロール部 5 平編錦糸線 5a 平編錦糸線端部(プラス側) 5b 平編錦糸線端部(マイナス側) 6 入力用端子ラグ 61 入力用端子ラグカシメ部 6a 入力用端子ラグ(プラス側) 6b 入力用端子ラグ(マイナス側) b ビス J1 振動系 フレーム組立て治具 J2 振動板 ボイスコイル組立て治具 J21 振動板 ボイスコイル組立て治具ポール部 J22 振動板 ボイスコイル組立て治具段部 JM 反発磁気回路組立て治具 JM1 反発磁気回路組立て治具ポール部 JS スペーサ(円筒スペーサ) JS1 スペーサ薄肉部(スペーサ部) JS2 スペーサフランジ部 RM 反発磁気回路 RM1 反発磁気回路上マグネット(マグネット) RM2 反発磁気回路下マグネット(マグネット) RM3 反発磁気回路センタプレート(センタプレー
ト) RM4 反発磁気回路孔部(中心孔) Y ヨーク h 接着剤 l クリアランス s 半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04R 9/04 102 H04R 9/04 102 31/00 31/00 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/06 H04R 9/02 102 H04R 9/04 102 H04R 31/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポール部(11)をもつフレーム
    (1)、(b)前記ポール部(11)が挿入されるボイ
    スコイル取付け用円形孔(21)を備える振動板
    (2)、(c)前記ボイスコイル取付け用円形孔(2
    1)に外周側を固定されるボイスコイル(3)、(d)
    前記振動板(2)の周部とフレーム(1)との間に介在
    し前記振動板(2)を中立位置に保持するエッジ
    (4)、及び(e)軟磁性材料から成るセンタプレート
    (RM3)と前記センタプレート(RM3)を間に挟ん
    で同極同士を対峙させて前記センタプレート(RM3)
    の両側に固定される1対のマグネット(RM1,RM
    2)と中心孔(RM4)とを備え前記中心孔(RM4)
    において前記ポール部(11)を通しつつ前記センタプ
    レート(RM3)において前記ボイスコイル(3)との
    間に所定のクリアランスを設けて前記ボイスコイル
    (3)の内側に配設される反発型磁気回路(RM)、を
    有しているスピーカの製造方法において、 前記振動板(2)、前記ボイスコイル(3)、及び前記
    エッジ(4)を前記フレーム(1)に組み付け、 前記クリアランスの幅に等しい肉厚をもつ円筒スペーサ
    (JS)を前記ボイスコイル取付け用円形孔(21)の
    内周側に嵌挿し、 前記反発型磁気回路(RM)を前記中心孔(RM4)に
    おいて前記ポール部(11)に遊嵌しつつ前記円筒スペ
    ーサ(JS)の内周側に挿入し、 前記円筒スペーサ(JS)を介して前記反発型磁気回路
    (RM)へ伝達される前記エッジ(4)からのスプリン
    グバック力により前記反発型磁気回路(RM)を前記ポ
    ール部(11)の放射方向の安定位置へ移動させ、 前記反発型磁気回路(RM)を前記ポール部(11)に
    固定し、 前記円筒スペーサ(JS)を前記ポール部(11)から
    抜く、ことを特徴とするスピーカの製造方法。
  2. 【請求項2】 (a)ポール部(11)をもつフレーム
    (1)、(b)前記ポール部(11)が挿入されるボイ
    スコイル取付け用円形孔(21)を備える振動板
    (2)、(c)前記ボイスコイル取付け用円形孔(2
    1)に外周側を固定されるボイスコイル(3)、(d)
    前記振動板(2)の周部とフレーム(1)との間に介在
    し前記振動板(2)を中立位置に保持するエッジ
    (4)、(e)軟磁性材料から成るセンタプレート(R
    M3)と前記センタプレート(RM3)を間に挟んで同
    極同士を対峙させて前記センタプレート(RM3)の両
    側に固定される1対のマグネット(RM1,RM2)と
    前記ポール部(11)に遊嵌する中心孔(RM4)とを
    備え前記中心孔(RM4)において前記ポール部(1
    1)を通しつつ前記センタプレート(RM3)において
    前記ボイスコイル(3)との間に所定のクリアランスを
    設けて前記ボイスコイル(3)の内側に配設される反発
    型磁気回路(RM)、及び(f)前記ポール部(11)
    と前記反発型磁気回路(RM)の中心孔(RM4)との
    間のクリアランス(l)に注入され前記ポール部(1
    1)へ前記反発型磁気回路(RM)を固定する接着剤
    (h)、を有していることを特徴とするスピーカ。
  3. 【請求項3】 請求項2の接着剤(h)に代えて、
    (f)前記中心孔(RM4)の径より大きい径の頭部を
    もち前記ポール部(11)に螺合して頭部により前記反
    発型磁気回路(RM)の上端面を圧接しこれにより前記
    ポール部(11)へ前記反発型磁気回路(RM)を固定
    するビス(b)、を有していることを特徴とするスピー
    カ。
  4. 【請求項4】 (g)前記中心孔(RM4)の径より大
    きい径の頭部をもち前記ポール部(11)に螺合して頭
    部により前記反発型磁気回路(RM)の上端面を圧接し
    これにより前記ポール部(11)へ前記反発型磁気回路
    (RM)を固定するビス(b)、を有していることを特
    徴とする請求項2記載のスピーカ。
  5. 【請求項5】 前記フレーム(1)は前記ポール部(1
    1)を複数個もち、前記フレーム(1)及び前記ポール
    部(11)は一体成形されていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のスピーカ。
  6. 【請求項6】 前記フレーム(1)及び前記ポール部
    (11)は樹脂の一体成形品であることを特徴とする請
    求項5記載のスピーカ。
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