JP3297066B2 - 電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質 - Google Patents
電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解コンデンサ駆動用高
分子固体電解質に関するものである。
分子固体電解質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、産業分野の発展によりエレクトロ
ニクス素子の高性能化、高信頼性化が求められている。
特に、電解液を使用する電解コンデンサは、漏液、デバ
イスへの実装、加工性などの点で多くの問題があり、従
来より電解液の固体化が検討されている。この中で高分
子固体電解質は無機系の電解質に比べ、イオン伝導度が
はるかに小さいにもかかわらず、軽量で柔軟性、成形性
などの機械的性能の面において優れているので注目を集
めている。
ニクス素子の高性能化、高信頼性化が求められている。
特に、電解液を使用する電解コンデンサは、漏液、デバ
イスへの実装、加工性などの点で多くの問題があり、従
来より電解液の固体化が検討されている。この中で高分
子固体電解質は無機系の電解質に比べ、イオン伝導度が
はるかに小さいにもかかわらず、軽量で柔軟性、成形性
などの機械的性能の面において優れているので注目を集
めている。
【0003】この高分子固体電解質としては、例えば、
ポリエチレンオキシド(PEO)とリチウム塩の複合体
(イオン伝導度:100℃で10-4S/cm){Pol
ymer,14,586(1973)}、トリオール型
ポリエチレンオキシドのジイソシアネート架橋物ポリマ
ー−金属塩複合体(イオン伝導度:30℃で10-5S/
cm){特開昭62−48716号公報}、ポリメタク
リル酸オリゴオキシエチレン・メタクリル酸アルカリ金
属塩共重合体の対イオン固定固体電解質(イオン伝導
度:室温で10-7S/cm){Polymer Rep
rints Japan,35,583(1986)}
などが報告されている。また、実際に電解コンデンサに
適用した例としては、シロキサン−アルキレンオキサイ
ド・コポリマーとポリエチレンオキサイドの混合物とア
ルカリ金属塩などの複合体(イオン伝導率:室温で10
-5〜10-6S/cm){特表平1−503425号公
報}が知られている。
ポリエチレンオキシド(PEO)とリチウム塩の複合体
(イオン伝導度:100℃で10-4S/cm){Pol
ymer,14,586(1973)}、トリオール型
ポリエチレンオキシドのジイソシアネート架橋物ポリマ
ー−金属塩複合体(イオン伝導度:30℃で10-5S/
cm){特開昭62−48716号公報}、ポリメタク
リル酸オリゴオキシエチレン・メタクリル酸アルカリ金
属塩共重合体の対イオン固定固体電解質(イオン伝導
度:室温で10-7S/cm){Polymer Rep
rints Japan,35,583(1986)}
などが報告されている。また、実際に電解コンデンサに
適用した例としては、シロキサン−アルキレンオキサイ
ド・コポリマーとポリエチレンオキサイドの混合物とア
ルカリ金属塩などの複合体(イオン伝導率:室温で10
-5〜10-6S/cm){特表平1−503425号公
報}が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の高分子固体電解質は、室温におけるイオン伝導度が小
さく、電解コンデンサへ適用した場合、損失が大きく、
十分な特性が得られなかった。
の高分子固体電解質は、室温におけるイオン伝導度が小
さく、電解コンデンサへ適用した場合、損失が大きく、
十分な特性が得られなかった。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、室温におけるイオン伝導度が大きく、高温でも形状
保持性が優れ、かつコンデンサを構成したときアルミニ
ウム箔と反応せず、火花発生電圧が高く、成形性ならび
に長寿命化の点で優れた電解コンデンサ駆動用高分子固
体電解質を提供することを目的とするものである。
で、室温におけるイオン伝導度が大きく、高温でも形状
保持性が優れ、かつコンデンサを構成したときアルミニ
ウム箔と反応せず、火花発生電圧が高く、成形性ならび
に長寿命化の点で優れた電解コンデンサ駆動用高分子固
体電解質を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のコンデンサ駆動用高分子固体電解質は、分子
量が400以下の多価アルコール系溶媒を含む溶媒と、
電解質塩と、分子中に酸基を含有する高分子と、アミン
化合物よりなる高分子塩とにより構成したものである。
に本発明のコンデンサ駆動用高分子固体電解質は、分子
量が400以下の多価アルコール系溶媒を含む溶媒と、
電解質塩と、分子中に酸基を含有する高分子と、アミン
化合物よりなる高分子塩とにより構成したものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、分子量が400以下の多価
アルコール系溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に
酸基を含有する高分子と、アミン化合物よりなる高分子
塩とにより高分子固体電解質を構成しているもので、溶
媒と電解質塩が分子中に酸基を含有する高分子とアミン
化合物との架橋体のマトリックス中に取り込まれるた
め、イオン伝導性高分子固体電解質を形成することがで
き、その結果、室温におけるイオン伝導度も大きなもの
を得ることができる。また、本発明の高分子固体電解質
を用いたアルミ電解コンデンサはアルミニウム箔と反応
することもなく、火花発生電圧、成形性ならびに長寿命
化の点で優れたものを得ることができる。
アルコール系溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に
酸基を含有する高分子と、アミン化合物よりなる高分子
塩とにより高分子固体電解質を構成しているもので、溶
媒と電解質塩が分子中に酸基を含有する高分子とアミン
化合物との架橋体のマトリックス中に取り込まれるた
め、イオン伝導性高分子固体電解質を形成することがで
き、その結果、室温におけるイオン伝導度も大きなもの
を得ることができる。また、本発明の高分子固体電解質
を用いたアルミ電解コンデンサはアルミニウム箔と反応
することもなく、火花発生電圧、成形性ならびに長寿命
化の点で優れたものを得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
発明実施例の基本は、分子量が400以下の多価アルコ
ール系溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に酸基を
含有する高分子と、アミン化合物よりなる高分子塩とに
より電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を構成した
ものである。
発明実施例の基本は、分子量が400以下の多価アルコ
ール系溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に酸基を
含有する高分子と、アミン化合物よりなる高分子塩とに
より電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を構成した
ものである。
【0009】本発明実施例において、溶媒は分子量40
0以下の多価アルコール系溶媒および必要により多価ア
ルコール系溶媒と相溶する他の溶媒からなる。多価アル
コール系溶媒としてはエチレンググリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、グリセリン、ポリオキシアルキレンポリオー
ルなどが挙げられる。これらは2種以上併用してもよ
い。これらのうちではエチレングリコール、プロピレン
グリコールが好ましい。他の溶媒としては水、アミド溶
媒(N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルピロジリ
ノンなど)、エーテル溶媒(メチラール、1,2−ジメ
トキシエタン、1−エトキシ−2−メトキシエタン、
1,2−ジエトキシエタンなど)、ラクトン溶媒(γ−
ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラク
トン、3−メチル−1,3−オキサゾリンジン−2−オ
ン、3−エチル−1,3−オキサゾリンジン−2−オン
など)、ニトリル溶媒(アセトニトリル、3−メトキシ
プロピオニトリルなど)、フラン溶媒(2,5−ジメト
キシテトラヒドロフランなど)、2−イミダゾリジノン
類(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなど)、
ピロリドン類の単独あるいは混合溶媒が使用できる。こ
れらのうちではアミド溶媒、エーテル溶媒、ニトリル溶
媒およびフラン溶媒が好ましい。溶媒中の多価アルコー
ル系溶媒100重量部に対する他の溶媒の量は、通常5
0重量部以下である。この範囲外では良好なコンデンサ
性能が得られない。 電解質塩としては、アミン塩、第
4級アンモニウム塩およびジアザビシクロアルケン塩が
挙げられる。アミン塩はアミンと酸との塩からなり、ア
ミンとしては1級アミン(メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン
など)、2級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、メチルエチルアミン、ジフェニ
ルアミンなど)、3級アミン(トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリフェニルアミ
ンなど)が挙げられる。第4級アンモニウム塩は第4級
アンモニウムと酸との塩であり、第4級アンモニウムと
してはテトラ(アルキル)アンモニウム(テトラメチル
アンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロ
ピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、メチル
トリエチルアンモニウム、ジメチルジエチルアンモニウ
ムなど)、ピリジウム(1−メチルピリジウム、1−エ
チルピリジウム、1,3−ジエチルピリジウムなど)が
挙げられる。ジアザビシクロアルケン塩はジアザビシク
ロアルケンと酸との塩であり、ジアザビシクロアルケン
としては1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン
−5、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン−7などが挙げられる。各塩を構成する酸としてはホ
ウ酸、リン酸、カルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、マレイン酸、シトラコン酸、フタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、安息香酸、ブチルオクタニン酸、蟻
酸、デカンジカルボン酸など)などが挙げられる。これ
ら電解質塩として例示したもののうちで好ましいものは
2級アミン、3級アミンまたは第4級アンモニウムとカ
ルボン酸またはホウ酸とから形成される塩(アミン塩お
よび第4級アンモニウム塩)である。これらは併用して
もよい。
0以下の多価アルコール系溶媒および必要により多価ア
ルコール系溶媒と相溶する他の溶媒からなる。多価アル
コール系溶媒としてはエチレンググリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、グリセリン、ポリオキシアルキレンポリオー
ルなどが挙げられる。これらは2種以上併用してもよ
い。これらのうちではエチレングリコール、プロピレン
グリコールが好ましい。他の溶媒としては水、アミド溶
媒(N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルピロジリ
ノンなど)、エーテル溶媒(メチラール、1,2−ジメ
トキシエタン、1−エトキシ−2−メトキシエタン、
1,2−ジエトキシエタンなど)、ラクトン溶媒(γ−
ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラク
トン、3−メチル−1,3−オキサゾリンジン−2−オ
ン、3−エチル−1,3−オキサゾリンジン−2−オン
など)、ニトリル溶媒(アセトニトリル、3−メトキシ
プロピオニトリルなど)、フラン溶媒(2,5−ジメト
キシテトラヒドロフランなど)、2−イミダゾリジノン
類(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなど)、
ピロリドン類の単独あるいは混合溶媒が使用できる。こ
れらのうちではアミド溶媒、エーテル溶媒、ニトリル溶
媒およびフラン溶媒が好ましい。溶媒中の多価アルコー
ル系溶媒100重量部に対する他の溶媒の量は、通常5
0重量部以下である。この範囲外では良好なコンデンサ
性能が得られない。 電解質塩としては、アミン塩、第
4級アンモニウム塩およびジアザビシクロアルケン塩が
挙げられる。アミン塩はアミンと酸との塩からなり、ア
ミンとしては1級アミン(メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン
など)、2級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、メチルエチルアミン、ジフェニ
ルアミンなど)、3級アミン(トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリフェニルアミ
ンなど)が挙げられる。第4級アンモニウム塩は第4級
アンモニウムと酸との塩であり、第4級アンモニウムと
してはテトラ(アルキル)アンモニウム(テトラメチル
アンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロ
ピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、メチル
トリエチルアンモニウム、ジメチルジエチルアンモニウ
ムなど)、ピリジウム(1−メチルピリジウム、1−エ
チルピリジウム、1,3−ジエチルピリジウムなど)が
挙げられる。ジアザビシクロアルケン塩はジアザビシク
ロアルケンと酸との塩であり、ジアザビシクロアルケン
としては1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン
−5、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン−7などが挙げられる。各塩を構成する酸としてはホ
ウ酸、リン酸、カルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、マレイン酸、シトラコン酸、フタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、安息香酸、ブチルオクタニン酸、蟻
酸、デカンジカルボン酸など)などが挙げられる。これ
ら電解質塩として例示したもののうちで好ましいものは
2級アミン、3級アミンまたは第4級アンモニウムとカ
ルボン酸またはホウ酸とから形成される塩(アミン塩お
よび第4級アンモニウム塩)である。これらは併用して
もよい。
【0010】本発明実施例における分子中に酸基を含有
する高分子としてはカルボン酸基を含有する高分子
{(メタ)アクリル酸の(共)重合体など}、スルホン
酸基を含有する高分子(スチレンスルフォン酸の(共)
重合体など)、リン酸基を含有する高分子(2−アクリ
ロイルオキシエチルアシッドホスフェートの重合体およ
びその共重合体など)およびアミノ酸基を含有する高分
子(ポリアミノ酸など)が挙げられる。これらのうちで
好ましいものはカルボン酸基を含有する高分子およびリ
ン酸基を含有する高分子であり、中でもカルボン酸基を
含有する高分子が特に好ましい。酸基を含有する高分子
の分子量は通常10万〜1000万であり、好ましくは
50万〜800万である。この範囲外では高温での形状
保持性が悪くなる。
する高分子としてはカルボン酸基を含有する高分子
{(メタ)アクリル酸の(共)重合体など}、スルホン
酸基を含有する高分子(スチレンスルフォン酸の(共)
重合体など)、リン酸基を含有する高分子(2−アクリ
ロイルオキシエチルアシッドホスフェートの重合体およ
びその共重合体など)およびアミノ酸基を含有する高分
子(ポリアミノ酸など)が挙げられる。これらのうちで
好ましいものはカルボン酸基を含有する高分子およびリ
ン酸基を含有する高分子であり、中でもカルボン酸基を
含有する高分子が特に好ましい。酸基を含有する高分子
の分子量は通常10万〜1000万であり、好ましくは
50万〜800万である。この範囲外では高温での形状
保持性が悪くなる。
【0011】本発明実施例におけるアミン化合物として
は、1級アミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミンなど)、2
級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン、メチルエチルアミン、ジフェニルアミンな
ど)、3級アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリフェニルアミン、トリエ
チレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミ
ン、テトラメチルトリメチレンジアミン、ピペラジン、
ヒドラジン、モルフォリン、ビス(2−ジメチルアミノ
エチル)エーテル、1,8ジアザビシクロ(5,4,
0)−ウンデセン−7など)などが挙げられる。これら
のうちで好ましいものは、ピペラジン、トリエチレンジ
アミンおよびヒドラジンである。
は、1級アミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミンなど)、2
級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン、メチルエチルアミン、ジフェニルアミンな
ど)、3級アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリフェニルアミン、トリエ
チレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミ
ン、テトラメチルトリメチレンジアミン、ピペラジン、
ヒドラジン、モルフォリン、ビス(2−ジメチルアミノ
エチル)エーテル、1,8ジアザビシクロ(5,4,
0)−ウンデセン−7など)などが挙げられる。これら
のうちで好ましいものは、ピペラジン、トリエチレンジ
アミンおよびヒドラジンである。
【0012】次に、本発明実施例における電解コンデン
サ駆動用高分子固体電解質の各成分の重量割合について
記述する。電解質塩は溶媒100重量部に対し通常0.
1〜50重量部であり、好ましくは1.0〜40重量部
である。この範囲外ではイオン伝導度が低い。また高分
子塩は溶媒100重量部に対し通常1.0〜100重量
部であり、好ましくは5〜50重量部である。この範囲
外では電解コンデンサ特性が低下する。
サ駆動用高分子固体電解質の各成分の重量割合について
記述する。電解質塩は溶媒100重量部に対し通常0.
1〜50重量部であり、好ましくは1.0〜40重量部
である。この範囲外ではイオン伝導度が低い。また高分
子塩は溶媒100重量部に対し通常1.0〜100重量
部であり、好ましくは5〜50重量部である。この範囲
外では電解コンデンサ特性が低下する。
【0013】次に、本発明実施例の電解コンデンサ駆動
用高分子固体電解質の製造方法を例示する。第1の製造
方法は、溶媒と電解質塩を混合した電解液にアミン化合
物を溶解させた後、酸基を含有する高分子を混合し、固
体化する方法である。第2の製造方法は、溶媒に酸基を
含有する高分子を添加して加熱溶解させ、ついで電解質
を加えて加熱溶解後、アミン化合物を混合し、固体化す
る方法である。これら以外の製造方法では良好な電解コ
ンデンサ駆動用高分子固体電解質は得られない。
用高分子固体電解質の製造方法を例示する。第1の製造
方法は、溶媒と電解質塩を混合した電解液にアミン化合
物を溶解させた後、酸基を含有する高分子を混合し、固
体化する方法である。第2の製造方法は、溶媒に酸基を
含有する高分子を添加して加熱溶解させ、ついで電解質
を加えて加熱溶解後、アミン化合物を混合し、固体化す
る方法である。これら以外の製造方法では良好な電解コ
ンデンサ駆動用高分子固体電解質は得られない。
【0014】本発明実施例の電解コンデンサ駆動用高分
子固体電解質は副資材と複合化することができる。複合
化する場合は本発明実施例の電解コンデンサ駆動用高分
子固体電解質を固体化する前に副資材に塗布すればよ
い。副資材としてはフィルム、紙、布、不織布、ガラス
マットなどが挙げられる。
子固体電解質は副資材と複合化することができる。複合
化する場合は本発明実施例の電解コンデンサ駆動用高分
子固体電解質を固体化する前に副資材に塗布すればよ
い。副資材としてはフィルム、紙、布、不織布、ガラス
マットなどが挙げられる。
【0015】以下、本発明の具体的な実施例について説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以
下、部は重量部を示す。 (実施例1)エチレングリコール100部にアジピン酸
ジアンモニウム14部を60℃で溶解し、ついでトリエ
チレンジアミン5部を溶解した。これにポリアクリル酸
(分子量140万)10部を添加して均一に混合し、電
解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を得た。 (実施例2)エチレングリコール100部にアゼライン
酸ジアンモニウム15部を60℃で溶解し、ついでトリ
エチレンジアミン7部を溶解した。これにポリアクリル
酸(分子量500万)10部を添加して均一に混合し、
電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を得た。 (実施例3)プロピレングリコール100部に2−アク
リロイルオキシエチルアジッドホスフェート重合体5部
を60℃で加熱混合した。ついでアジピン酸ジアンモニ
ウム13部を加え60℃で加熱混合後、1,8ジアザビ
シクロ(5,4,0)−ウンデセン−7を12.5部混
合し、電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を得た。 (比較例1)ヘキサフルオログルタール酸カリウムに3
×10-5g/モル濃度のポリエチレンオキシドを50
%、ポリエチレングリコール350ダルトン・シロキサ
ンを40%、スチレンを10%溶かし、カリウム塩をエ
チレンオキシド繰り返し単位1モル当り0.04モルの
濃度としたポリマー電解液を作り、このポリマー電解液
を105℃で8時間放置することにより電解コンデンサ
駆動用高分子固体電解質を得た。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以
下、部は重量部を示す。 (実施例1)エチレングリコール100部にアジピン酸
ジアンモニウム14部を60℃で溶解し、ついでトリエ
チレンジアミン5部を溶解した。これにポリアクリル酸
(分子量140万)10部を添加して均一に混合し、電
解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を得た。 (実施例2)エチレングリコール100部にアゼライン
酸ジアンモニウム15部を60℃で溶解し、ついでトリ
エチレンジアミン7部を溶解した。これにポリアクリル
酸(分子量500万)10部を添加して均一に混合し、
電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を得た。 (実施例3)プロピレングリコール100部に2−アク
リロイルオキシエチルアジッドホスフェート重合体5部
を60℃で加熱混合した。ついでアジピン酸ジアンモニ
ウム13部を加え60℃で加熱混合後、1,8ジアザビ
シクロ(5,4,0)−ウンデセン−7を12.5部混
合し、電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質を得た。 (比較例1)ヘキサフルオログルタール酸カリウムに3
×10-5g/モル濃度のポリエチレンオキシドを50
%、ポリエチレングリコール350ダルトン・シロキサ
ンを40%、スチレンを10%溶かし、カリウム塩をエ
チレンオキシド繰り返し単位1モル当り0.04モルの
濃度としたポリマー電解液を作り、このポリマー電解液
を105℃で8時間放置することにより電解コンデンサ
駆動用高分子固体電解質を得た。
【0016】以上のようにして得られた本発明の実施例
1〜3および比較例1の電解コンデンサ駆動用固体電解
質の25℃でのイオン伝導度を、白金を電極としたイン
ピーダンス測定をすることによって測定した。また、純
度99.99%のアルミニウム箔を陽極とし、かつ白金
を陰極として定電流化成を行い、火花発生電圧を測定し
た。さらに、125℃中に200時間放置した際の形状
変化の様子を観察した。これらの結果を表1に示した。
1〜3および比較例1の電解コンデンサ駆動用固体電解
質の25℃でのイオン伝導度を、白金を電極としたイン
ピーダンス測定をすることによって測定した。また、純
度99.99%のアルミニウム箔を陽極とし、かつ白金
を陰極として定電流化成を行い、火花発生電圧を測定し
た。さらに、125℃中に200時間放置した際の形状
変化の様子を観察した。これらの結果を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】この表1から明らかなように、本発明の実
施例1〜3は、比較例1に比べて室温におけるイオン伝
導度が大きく、かつ火花発生電圧も高く、また形状保持
性も良好なものとすることができた。
施例1〜3は、比較例1に比べて室温におけるイオン伝
導度が大きく、かつ火花発生電圧も高く、また形状保持
性も良好なものとすることができた。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の電解コンデンサ駆
動用高分子固体電解質は、分子量が400以下の多価ア
ルコール系溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に酸
基を含有する高分子と、アミン化合物よりなる高分子塩
とにより構成しているもので、この構成により高分子塩
の3次元架橋体が形成され、それと同時に分子量が40
0以下の多価アルコール系溶媒を含む溶媒と電解質塩が
その3次元架橋体のマトリックス中に取り込まれるた
め、室温におけるイオン伝導度が大きい電解コンデンサ
駆動用高分子固体電解質を形成することができる。ま
た、本発明の高分子固体電解質を用いたアルミ電解コン
デンサはアルミニウム箔と反応することもなく、火花発
生電圧が高く、成形性ならびに長寿命化の点で優れてい
るものである。
動用高分子固体電解質は、分子量が400以下の多価ア
ルコール系溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に酸
基を含有する高分子と、アミン化合物よりなる高分子塩
とにより構成しているもので、この構成により高分子塩
の3次元架橋体が形成され、それと同時に分子量が40
0以下の多価アルコール系溶媒を含む溶媒と電解質塩が
その3次元架橋体のマトリックス中に取り込まれるた
め、室温におけるイオン伝導度が大きい電解コンデンサ
駆動用高分子固体電解質を形成することができる。ま
た、本発明の高分子固体電解質を用いたアルミ電解コン
デンサはアルミニウム箔と反応することもなく、火花発
生電圧が高く、成形性ならびに長寿命化の点で優れてい
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐村 徹也 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の 1 三洋化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−248509(JP,A) 特開 平1−309205(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/028 H01G 9/035
Claims (1)
- 【請求項1】 分子量が400以下の多価アルコール系
溶媒を含む溶媒と、電解質塩と、分子中に酸基を含有す
る高分子と、アミン化合物よりなる高分子塩とにより構
成したことを特徴とする電解コンデンサ駆動用高分子固
体電解質。
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|---|---|---|---|
| JP34166491A JP3297066B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34166491A JP3297066B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質 |
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| JPH05175083A JPH05175083A (ja) | 1993-07-13 |
| JP3297066B2 true JP3297066B2 (ja) | 2002-07-02 |
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ID=18347837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34166491A Expired - Fee Related JP3297066B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電解コンデンサ駆動用高分子固体電解質 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3297066B2 (ja) |
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1991
- 1991-12-25 JP JP34166491A patent/JP3297066B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05175083A (ja) | 1993-07-13 |
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