JP3300935B2 - 法面植生工法 - Google Patents
法面植生工法Info
- Publication number
- JP3300935B2 JP3300935B2 JP19835793A JP19835793A JP3300935B2 JP 3300935 B2 JP3300935 B2 JP 3300935B2 JP 19835793 A JP19835793 A JP 19835793A JP 19835793 A JP19835793 A JP 19835793A JP 3300935 B2 JP3300935 B2 JP 3300935B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- base material
- vegetation base
- vegetation
- plant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物種子を混入した植
生基盤材を法面の最表層上に吹き付けて、植物を早期に
繁茂させる法面の植生工法に関する。
生基盤材を法面の最表層上に吹き付けて、植物を早期に
繁茂させる法面の植生工法に関する。
【0002】
【従来の技術】新規道路や造成地においては、法面や斜
面が工事の都合上必然的に形成されることになるが、こ
の法面等に対しては早期に植物を生育させないと、雨等
によって法面の土砂が流れ去る(流亡する)ため、法面
そのものの形状を維持することができなくなる。特に、
法面は、土砂等がそのまま露出したままであると、山肌
等の自然環境を著しく損なうだけでなく、美観が悪くな
り、荒涼とした印象を人に与えることになる。
面が工事の都合上必然的に形成されることになるが、こ
の法面等に対しては早期に植物を生育させないと、雨等
によって法面の土砂が流れ去る(流亡する)ため、法面
そのものの形状を維持することができなくなる。特に、
法面は、土砂等がそのまま露出したままであると、山肌
等の自然環境を著しく損なうだけでなく、美観が悪くな
り、荒涼とした印象を人に与えることになる。
【0003】このため、従来より、新規にできたあるい
は裸地のままの法面上に、植物種子を吹き付けて、この
植物の早期の繁茂を促す吹付工法が採用されてきてい
る。この従来の吹付工法は、前記植物種子を肥料や土壌
改良材とともに法面に吹き付けて、広い面積の法面の短
期的な保護と植物種子の早期の発芽・育生を図るもので
ある。
は裸地のままの法面上に、植物種子を吹き付けて、この
植物の早期の繁茂を促す吹付工法が採用されてきてい
る。この従来の吹付工法は、前記植物種子を肥料や土壌
改良材とともに法面に吹き付けて、広い面積の法面の短
期的な保護と植物種子の早期の発芽・育生を図るもので
ある。
【0004】ところが、この従来の吹付工法は、植物種
子や肥料等(以下単に植物用基盤材という)を大量の水
に混在させて、植物用基盤材等をポンプによって送り込
んで法面上に吹き付けるものであるため、法面が緩傾斜
でかつ吸水性の良い土壌であれば何等問題はない。しか
しながら、法面が急斜面であったり、あるいは岩盤が多
く露出している吸水性の非常に悪い性質のものであった
場合には、折角法面上に吹き付けた植物種子等が大量の
水とともに法面下に流れてしまう(流下する)ことにな
る。
子や肥料等(以下単に植物用基盤材という)を大量の水
に混在させて、植物用基盤材等をポンプによって送り込
んで法面上に吹き付けるものであるため、法面が緩傾斜
でかつ吸水性の良い土壌であれば何等問題はない。しか
しながら、法面が急斜面であったり、あるいは岩盤が多
く露出している吸水性の非常に悪い性質のものであった
場合には、折角法面上に吹き付けた植物種子等が大量の
水とともに法面下に流れてしまう(流下する)ことにな
る。
【0005】また、このような施工時においては、前記
植物種子31等が流下してしまうことがなくても、施工
後に雨等が多量に降った場合に、植生基盤材30が雨水
等の流れとともに流亡してしまうことも十分あり得るこ
とである。
植物種子31等が流下してしまうことがなくても、施工
後に雨等が多量に降った場合に、植生基盤材30が雨水
等の流れとともに流亡してしまうことも十分あり得るこ
とである。
【0006】以上のような施工時における植生基盤材3
0の流下は、当然施工そのものを困難にするだけではな
く、大量の資材を必要ともするため、施工コストを増大
させることになる。
0の流下は、当然施工そのものを困難にするだけではな
く、大量の資材を必要ともするため、施工コストを増大
させることになる。
【0007】また、施工後の植生基盤材30の流亡が生
じると、目的とする法面に植生を確実に行えなくなるこ
とは当然であり、施工地が人里離れた通行に不便な所で
あったりすると、再施工に多大な費用がかかることにも
なるものである。
じると、目的とする法面に植生を確実に行えなくなるこ
とは当然であり、施工地が人里離れた通行に不便な所で
あったりすると、再施工に多大な費用がかかることにも
なるものである。
【0008】そこで、本発明者は、植生基盤材30を施
工時における流下や、施工後における流亡の防止を図る
べく種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したので
ある。
工時における流下や、施工後における流亡の防止を図る
べく種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実情
に鑑みなされたもので、その解決しようとする課題は、
まず第一に植生基盤材の施工時における流下、及び施工
後の流亡を防止することである。第二に法面用アンカー
の打設時及び打設後における回転防止にある。
に鑑みなされたもので、その解決しようとする課題は、
まず第一に植生基盤材の施工時における流下、及び施工
後の流亡を防止することである。第二に法面用アンカー
の打設時及び打設後における回転防止にある。
【0010】そして、まず請求項1に係る発明の第一目
的とするところは、前記法面用アンカー20を千鳥掛け
状に配列するよう多数打ち込み、法面上に分散した状態
に配置することにより、植生基盤材30の吹き付け施工
時における流下を防止することができるとともに、施工
後においても流亡を確実に防止することのできる法面植
生工法を比較的簡単な手段によって提供することにあ
る。そして、前記アンカー軸の回転を打設時及び打設後
において完全に防止ことである。
的とするところは、前記法面用アンカー20を千鳥掛け
状に配列するよう多数打ち込み、法面上に分散した状態
に配置することにより、植生基盤材30の吹き付け施工
時における流下を防止することができるとともに、施工
後においても流亡を確実に防止することのできる法面植
生工法を比較的簡単な手段によって提供することにあ
る。そして、前記アンカー軸の回転を打設時及び打設後
において完全に防止ことである。
【0011】また、請求項2に係る発明の第二目的とす
るとろは請求項1と同様な目的を達成するとともに、更
に、 予め前記植生基盤30中に長繊維32を混入させ
ておく共に、アンカーの羽根板22の表面に長繊維32
の捕捉凹所を多数形成しておくことにより、植生基盤材
30の法面への固定化をさらに確実に向上させることの
できる法面植生工法を提供することにある。
るとろは請求項1と同様な目的を達成するとともに、更
に、 予め前記植生基盤30中に長繊維32を混入させ
ておく共に、アンカーの羽根板22の表面に長繊維32
の捕捉凹所を多数形成しておくことにより、植生基盤材
30の法面への固定化をさらに確実に向上させることの
できる法面植生工法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「植物を繁
茂・育生するための土壌改良材や肥料の他に砂や接合剤
等を混在させた植生基盤材30を法面10の表層上に第
一層が形成されるよう吹き付けて、法面10の表層に直
接に植生を行うための法面植生工法であって、法面10
上において前記アンカー軸21の上方部にはこれと直交
する方向に延びる羽根板22を有し、かつその下方部に
は翼部23を有した法面用アンカー20を千鳥掛け状に
配列するよう多数打ち込み、法面用アンカー20の羽根
板22による多数の堰を法面上に分散した状態で形成さ
せた後に、植生基盤材30の中に植物種子31を混在し
たものを羽根板22の上端部が隠れる状態で各法面用ア
ンカー20間に位置する法面10上の前基第一層の表面
に吹き付けて植生基盤材30の第二層を形成するように
したことを特徴とする法面植生工法」である。
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「植物を繁
茂・育生するための土壌改良材や肥料の他に砂や接合剤
等を混在させた植生基盤材30を法面10の表層上に第
一層が形成されるよう吹き付けて、法面10の表層に直
接に植生を行うための法面植生工法であって、法面10
上において前記アンカー軸21の上方部にはこれと直交
する方向に延びる羽根板22を有し、かつその下方部に
は翼部23を有した法面用アンカー20を千鳥掛け状に
配列するよう多数打ち込み、法面用アンカー20の羽根
板22による多数の堰を法面上に分散した状態で形成さ
せた後に、植生基盤材30の中に植物種子31を混在し
たものを羽根板22の上端部が隠れる状態で各法面用ア
ンカー20間に位置する法面10上の前基第一層の表面
に吹き付けて植生基盤材30の第二層を形成するように
したことを特徴とする法面植生工法」である。
【0013】すなわち、本発明の法面植生工法において
は、法面10上に多数の法面用アンカー20を千鳥掛け
状に配列するよう打ち込んでおいてから、この法面用ア
ンカー20上に植物種子を混在させない植生基盤材30
を吹き付けることにより、法面用アンカー20上に吹き
付けられた第一層目の植生基盤材30を各法面用アンカ
ー20のアンカー軸21によって流下を防止するように
したものである。これにより、施工後においては、各法
面用アンカー20によって法面用アンカー20上の前記
第一層目の植生基盤材30を施工中においても安定化さ
せ得るものである。
は、法面10上に多数の法面用アンカー20を千鳥掛け
状に配列するよう打ち込んでおいてから、この法面用ア
ンカー20上に植物種子を混在させない植生基盤材30
を吹き付けることにより、法面用アンカー20上に吹き
付けられた第一層目の植生基盤材30を各法面用アンカ
ー20のアンカー軸21によって流下を防止するように
したものである。これにより、施工後においては、各法
面用アンカー20によって法面用アンカー20上の前記
第一層目の植生基盤材30を施工中においても安定化さ
せ得るものである。
【0014】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、上記の工法を実施するに際して、法面10上に吹き
付けられるべき植生基盤材30内に、長繊維32を予じ
め混在させておくと共に、前記法面用アンカー20に一
体化して形成した羽根板の表面に長繊維32の捕捉凹所
を多数形成したことである。
は、上記の工法を実施するに際して、法面10上に吹き
付けられるべき植生基盤材30内に、長繊維32を予じ
め混在させておくと共に、前記法面用アンカー20に一
体化して形成した羽根板の表面に長繊維32の捕捉凹所
を多数形成したことである。
【0015】
【発明の作用】以上のように構成した請求項1に係る法
面植生工法の作用につき、説明すると、まず、裸地のま
まの法面10上の表層に直接に多数の法面用アンカー2
0を打ち込むのであるが、地山である裸地はコンクリー
ト擁壁面に比較して柔かいため、アンカー軸の下方部に
形成された翼部23が挿入時の回転防止ガイド役を果た
すため、その際の配列は、図2に示すような整然とした
千鳥掛け状となるのである。また、各法面用アンカー2
0を構成しているアンカー軸21に一体化してある羽根
板22は、横方向つまり水平方向に広がるものとして配
置されると共に、法面用アンカー20の前列と後列との
端部が互い違いになるように、つまり千鳥掛け状になる
ように、打ち込まれるものである。これにより、法面1
0の表層において、吹き付けられた植生基盤材30は垂
直方向に流下し脱落することが防止される。以上のよう
な施工を行うことにより、図2に示すように、法面10
上には、各法面用アンカー20の羽根板22による小さ
な堰が千鳥掛け状に多数整然と配列されることになるの
である。
面植生工法の作用につき、説明すると、まず、裸地のま
まの法面10上の表層に直接に多数の法面用アンカー2
0を打ち込むのであるが、地山である裸地はコンクリー
ト擁壁面に比較して柔かいため、アンカー軸の下方部に
形成された翼部23が挿入時の回転防止ガイド役を果た
すため、その際の配列は、図2に示すような整然とした
千鳥掛け状となるのである。また、各法面用アンカー2
0を構成しているアンカー軸21に一体化してある羽根
板22は、横方向つまり水平方向に広がるものとして配
置されると共に、法面用アンカー20の前列と後列との
端部が互い違いになるように、つまり千鳥掛け状になる
ように、打ち込まれるものである。これにより、法面1
0の表層において、吹き付けられた植生基盤材30は垂
直方向に流下し脱落することが防止される。以上のよう
な施工を行うことにより、図2に示すように、法面10
上には、各法面用アンカー20の羽根板22による小さ
な堰が千鳥掛け状に多数整然と配列されることになるの
である。
【0016】そして、以上のような各法面用アンカー2
0を法面10上に打ち込んだ後に、植物種子31を含ん
だ植生基盤材30を各法面用アンカー20間に位置する
法面10上に吹き付けるのであるが、吹き付けられた植
生基盤材30が法面10上を流下しようとしても、図1
中の実線矢印で示したように、堰を構成している各羽根
板22によって確実に堰止められる。従って、この植生
基盤材30の吹き付け施工時において、この植生基盤材
30は大量に法面10上を流下することがないため、大
量の植生基盤材30を用意する必要がない。また、各植
生基盤材30は、各法面用アンカー20の羽根板22に
よって吹き付け施工時において堰止められるため、従来
の吹付施工法におけるよりも大量の水に植生基盤材30
を混在させ得ることになるのであり、これにより、ポン
プの作動がより確実かつ安定することになる。
0を法面10上に打ち込んだ後に、植物種子31を含ん
だ植生基盤材30を各法面用アンカー20間に位置する
法面10上に吹き付けるのであるが、吹き付けられた植
生基盤材30が法面10上を流下しようとしても、図1
中の実線矢印で示したように、堰を構成している各羽根
板22によって確実に堰止められる。従って、この植生
基盤材30の吹き付け施工時において、この植生基盤材
30は大量に法面10上を流下することがないため、大
量の植生基盤材30を用意する必要がない。また、各植
生基盤材30は、各法面用アンカー20の羽根板22に
よって吹き付け施工時において堰止められるため、従来
の吹付施工法におけるよりも大量の水に植生基盤材30
を混在させ得ることになるのであり、これにより、ポン
プの作動がより確実かつ安定することになる。
【0017】また、請求項2の発明に係る法面植生工法
では、前記植生基盤材30に対して長繊維32を予じめ
混在させておくため、該植生基盤材30とともに法面1
0上に吹き付けられた長繊維32は、法面10上に既に
打ち込んである各法面用アンカー20に絡み付くのであ
る。
では、前記植生基盤材30に対して長繊維32を予じめ
混在させておくため、該植生基盤材30とともに法面1
0上に吹き付けられた長繊維32は、法面10上に既に
打ち込んである各法面用アンカー20に絡み付くのであ
る。
【0018】そして、各法面用アンカー20に絡みつい
た長繊維32は、図1に示したように、さらに植生基盤
材30の一部に絡み付くのであり、結果的に植生基盤材
30を法面10上に固定することになる。つまり、植生
基盤材30の吹き付け施工時における法面10に対する
固定が、長繊維32を介してなされるのであり、植生基
盤材30の流下が確実に防止される。
た長繊維32は、図1に示したように、さらに植生基盤
材30の一部に絡み付くのであり、結果的に植生基盤材
30を法面10上に固定することになる。つまり、植生
基盤材30の吹き付け施工時における法面10に対する
固定が、長繊維32を介してなされるのであり、植生基
盤材30の流下が確実に防止される。
【0019】一方、ポンプによる植生基盤材30の吹き
付け作用時において、この吹き付け力によって羽根板2
2の角度を変えようとしたり、あるいは植生基盤材30
を搬送するためのホールが羽根板22に触れて羽根板2
2の角度を変えようとすることがある。
付け作用時において、この吹き付け力によって羽根板2
2の角度を変えようとしたり、あるいは植生基盤材30
を搬送するためのホールが羽根板22に触れて羽根板2
2の角度を変えようとすることがある。
【0020】しかしながら、そのような力に対しては、
羽根板22の下面を法面10上に直接差し込んで回転し
にくいようにしたり、あるいは、法面用アンカー20の
アンカー軸21を法面10内にしっかりと打ち込むこと
によって対処し得る。さらに、必要に応じて、以下の法
面用アンカー20の実施例で例示するように、アンカー
軸21の下方部(法面10内に打ち込まれる部分)に、
アンカー軸21の回転を阻止する翼部23が一体的に設
けてあるため、羽根板22の回動は阻止される。
羽根板22の下面を法面10上に直接差し込んで回転し
にくいようにしたり、あるいは、法面用アンカー20の
アンカー軸21を法面10内にしっかりと打ち込むこと
によって対処し得る。さらに、必要に応じて、以下の法
面用アンカー20の実施例で例示するように、アンカー
軸21の下方部(法面10内に打ち込まれる部分)に、
アンカー軸21の回転を阻止する翼部23が一体的に設
けてあるため、羽根板22の回動は阻止される。
【0021】また、以上のような施工が終了した法面1
0上にあっては、植生基盤材30が各法面用アンカー2
0の羽根板22の表面に形成してある長繊維の捕捉凹所
(図示略)により長繊維が絡み付き、この長繊維の植生
基盤材30中の脱落防止補強効果や繊維相互の絡み合い
補強効果などによって強固に保持されることになるた
め、雨等が降って再び植生基盤材30中に大量の水が含
まれ、かつ植生基盤材30の表面を水が流れたとして
も、植生基盤材30は流亡しない。
0上にあっては、植生基盤材30が各法面用アンカー2
0の羽根板22の表面に形成してある長繊維の捕捉凹所
(図示略)により長繊維が絡み付き、この長繊維の植生
基盤材30中の脱落防止補強効果や繊維相互の絡み合い
補強効果などによって強固に保持されることになるた
め、雨等が降って再び植生基盤材30中に大量の水が含
まれ、かつ植生基盤材30の表面を水が流れたとして
も、植生基盤材30は流亡しない。
【0022】特に、請求項2の施工法を採用した場合に
は、植生基盤材30はその中の長繊維32によって法面
10上全体いわば家屋における土壁のような互いに結合
し合った状態となると共に、この長繊維が羽根板22の
表面に形成された捕捉凹所に絡み付くことによっている
ため、植生基盤材30の流亡は完全に防止されているこ
とになる。
は、植生基盤材30はその中の長繊維32によって法面
10上全体いわば家屋における土壁のような互いに結合
し合った状態となると共に、この長繊維が羽根板22の
表面に形成された捕捉凹所に絡み付くことによっている
ため、植生基盤材30の流亡は完全に防止されているこ
とになる。
【0023】
【実施例】次に、各請求項に係る発明を、図面に示した
実施例に従って説明するが、請求項1に係る発明は請求
項2に係る発明中に実質的に含まれるものであるため、
以下の説明は請求項2に係る法面植生工法を中心にして
行う。
実施例に従って説明するが、請求項1に係る発明は請求
項2に係る発明中に実質的に含まれるものであるため、
以下の説明は請求項2に係る法面植生工法を中心にして
行う。
【0024】まず、本発明では、図1に示すように、法
面10上に多数の法面用アンカー20を打ち込むのであ
るが、これら法面用アンカー20の配列は、図2に示し
たように千鳥掛け状にすることが肝要である。何故な
ら、図2に示したように配列することにより、法面10
の垂直方向に対して落下する水とともに流下しようとす
る植生基盤材30が法面10の略垂直方向に対して落下
しようとするもの全ての堰の部分で阻止できるためであ
る。勿論、この法面用アンカー20は、そのアンカー軸
21に一体化した羽根板22が水平状態に位置するよう
に配置して打ち込むことが、植生基盤材30の法面垂直
方向への流下を防止する上で最も有効である。従って、
各法面用アンカー20の配列密度としては、少なくとも
1本/m2とすることが好ましい。
面10上に多数の法面用アンカー20を打ち込むのであ
るが、これら法面用アンカー20の配列は、図2に示し
たように千鳥掛け状にすることが肝要である。何故な
ら、図2に示したように配列することにより、法面10
の垂直方向に対して落下する水とともに流下しようとす
る植生基盤材30が法面10の略垂直方向に対して落下
しようとするもの全ての堰の部分で阻止できるためであ
る。勿論、この法面用アンカー20は、そのアンカー軸
21に一体化した羽根板22が水平状態に位置するよう
に配置して打ち込むことが、植生基盤材30の法面垂直
方向への流下を防止する上で最も有効である。従って、
各法面用アンカー20の配列密度としては、少なくとも
1本/m2とすることが好ましい。
【0025】ここで使用される各法面用アンカー20
は、例えば図3〜図5に示すように、法面10中に打ち
込まれるべきアンカー軸21の上方部(法面10の表面
に露出する部分)に、このアンカー軸21に対して直交
して横に延びる羽根板22を一体化したものである。
は、例えば図3〜図5に示すように、法面10中に打ち
込まれるべきアンカー軸21の上方部(法面10の表面
に露出する部分)に、このアンカー軸21に対して直交
して横に延びる羽根板22を一体化したものである。
【0026】かかる羽根板22のアンカー軸21に対す
る一体化は、法面用アンカー20全体を所謂一体成形に
よって形成することにより達成してもよいが、接着また
は溶接によって行ってもよい。接着または溶接する場合
には、図4に示したように、羽根板22の中央部にアン
カー軸21が入り得る凹溝を形成しておいて、この凹溝
によって羽根板22のアンカー軸21に対する接触面積
を大きくしておくことが好ましい。
る一体化は、法面用アンカー20全体を所謂一体成形に
よって形成することにより達成してもよいが、接着また
は溶接によって行ってもよい。接着または溶接する場合
には、図4に示したように、羽根板22の中央部にアン
カー軸21が入り得る凹溝を形成しておいて、この凹溝
によって羽根板22のアンカー軸21に対する接触面積
を大きくしておくことが好ましい。
【0027】各図に示した法面用アンカー20の羽根板
22は、単なる板状のものとして形成したが、この羽根
板22は流下または流亡しようとする植生基盤材30を
堰止めるものであるため、その堰止めを確実に行い得る
ように、法面10の下方に凸の湾曲したもの、あるいは
全体を波型形状にして多数の捕捉凹所を有したものとし
て構成して実施してもよい。
22は、単なる板状のものとして形成したが、この羽根
板22は流下または流亡しようとする植生基盤材30を
堰止めるものであるため、その堰止めを確実に行い得る
ように、法面10の下方に凸の湾曲したもの、あるいは
全体を波型形状にして多数の捕捉凹所を有したものとし
て構成して実施してもよい。
【0028】各法面用アンカー20の配列・固定が済め
ば、これらの間に位置している法面10上に植生基盤材
30を吹き付けるのであるが、本実施例では吹き付けを
2回行うようにした。1回目、すなわち法面10上に直
接吹き付けられるべき植生基盤材30中には植物種子3
1を含まないようにし、2回目の吹付けで形成されるす
なわち植生基盤材30の第二層である法面10の表土と
なる植生基盤材30中には植物種子31を混入するよう
にして、合計2回の吹き付けを行ったのである。その理
由は、植生基盤材30の厚さが厚い場合に、植生のため
の植物種子31が土中深く埋められることになることが
あり、そのような植物種子31は発芽率が低くなって、
あまり良好な植生が法面上に行えなくなるためである逆
に言えば、植生基盤材30の厚さが植物種子31の発芽
に支障ない程度のものである場合には、植生基盤材30
中に植物種子31を最初から含ませておいて、吹き付け
作業を1回で済ませることができるものである。
ば、これらの間に位置している法面10上に植生基盤材
30を吹き付けるのであるが、本実施例では吹き付けを
2回行うようにした。1回目、すなわち法面10上に直
接吹き付けられるべき植生基盤材30中には植物種子3
1を含まないようにし、2回目の吹付けで形成されるす
なわち植生基盤材30の第二層である法面10の表土と
なる植生基盤材30中には植物種子31を混入するよう
にして、合計2回の吹き付けを行ったのである。その理
由は、植生基盤材30の厚さが厚い場合に、植生のため
の植物種子31が土中深く埋められることになることが
あり、そのような植物種子31は発芽率が低くなって、
あまり良好な植生が法面上に行えなくなるためである逆
に言えば、植生基盤材30の厚さが植物種子31の発芽
に支障ない程度のものである場合には、植生基盤材30
中に植物種子31を最初から含ませておいて、吹き付け
作業を1回で済ませることができるものである。
【0029】吹き付けを2回に分けた場合、1回目の植
生基盤材30としては、砂、土壌改良材、肥料、接合材
等を含んだものとして構成した。この場合、砂として
は、施工場所にある土や山砂が利用されるものであり、
また接合剤としては、セメント、石灰あるいは合成樹脂
が用いられる。土壌改良材としては、パーク堆肥あるい
はパーライトが使用され、肥料としては例えば過燐酸石
灰が用いられる。
生基盤材30としては、砂、土壌改良材、肥料、接合材
等を含んだものとして構成した。この場合、砂として
は、施工場所にある土や山砂が利用されるものであり、
また接合剤としては、セメント、石灰あるいは合成樹脂
が用いられる。土壌改良材としては、パーク堆肥あるい
はパーライトが使用され、肥料としては例えば過燐酸石
灰が用いられる。
【0030】さらに具体的には、セメント、水、砂を重
量比で1:2:26の割合で混合したものに肥料を添加
して植生基盤材30とするものであり、これを羽根板2
2が隠れる程度に吹き付けられる。
量比で1:2:26の割合で混合したものに肥料を添加
して植生基盤材30とするものであり、これを羽根板2
2が隠れる程度に吹き付けられる。
【0031】植生基盤材30の第二層は、上述したもの
に法面10の植生をするのに適した種類の植物種子31
を添加したものとしたのであるが、、植物種子31とし
てはケンタッキー、ウィーピンググラス等が選択され
る。この第二層を形成するための植物種子31を混入し
た植生基盤材30の施工後の厚さは、その下に形成され
た植物種子31を含まない第一層の植生基盤材30の厚
さが約12cmの場合、3〜7cm程度のものが好まし
い。
に法面10の植生をするのに適した種類の植物種子31
を添加したものとしたのであるが、、植物種子31とし
てはケンタッキー、ウィーピンググラス等が選択され
る。この第二層を形成するための植物種子31を混入し
た植生基盤材30の施工後の厚さは、その下に形成され
た植物種子31を含まない第一層の植生基盤材30の厚
さが約12cmの場合、3〜7cm程度のものが好まし
い。
【0032】勿論、以上の2回の植生基盤材30中に
は、図1に示したように、長繊維32を予め混在させて
おくものであるが、この長繊維32としては、例えばピ
ートモスのような植物繊維、あるいは連続長繊維形状を
有する木綿や化学繊維等が用いられる
は、図1に示したように、長繊維32を予め混在させて
おくものであるが、この長繊維32としては、例えばピ
ートモスのような植物繊維、あるいは連続長繊維形状を
有する木綿や化学繊維等が用いられる
【0033】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施例にても例示した如く、「植物を
繁茂・育生するための土壌改良材や肥料の他に砂や接合
剤等を混在させた植生基盤材30を法面10の表層上に
第一層が形成されるよう吹き付けて、法面10の表層に
直接に植生を行うための法面植生工法であって、法面1
0上において前記アンカー軸21の上方部にはこれと直
交する方向に延びる羽根板22を有し、かつその下方部
には翼部23を有した法面用アンカー20を千鳥掛け状
に配列するよう多数打ち込み、法面用アンカー20の羽
根板22による多数の堰を法面上に分散した状態で形成
させた後に、植生基盤材30の中に植物種子31を混在
したものを羽根板22の上端部が隠れる状態で各法面用
アンカー20間に位置する法面10上の前基第一層の表
面に吹き付けて植生基盤材30の第二層を形成するよう
にしたこと」にその特徴がある。これにより、植生基盤
材の吹き付け施工時における流下を防止することができ
るとともに、施工後においても流亡を確実に防止するこ
とのできる法面植生工法を簡単な手段によって提供する
ことができる。
においては、上記実施例にても例示した如く、「植物を
繁茂・育生するための土壌改良材や肥料の他に砂や接合
剤等を混在させた植生基盤材30を法面10の表層上に
第一層が形成されるよう吹き付けて、法面10の表層に
直接に植生を行うための法面植生工法であって、法面1
0上において前記アンカー軸21の上方部にはこれと直
交する方向に延びる羽根板22を有し、かつその下方部
には翼部23を有した法面用アンカー20を千鳥掛け状
に配列するよう多数打ち込み、法面用アンカー20の羽
根板22による多数の堰を法面上に分散した状態で形成
させた後に、植生基盤材30の中に植物種子31を混在
したものを羽根板22の上端部が隠れる状態で各法面用
アンカー20間に位置する法面10上の前基第一層の表
面に吹き付けて植生基盤材30の第二層を形成するよう
にしたこと」にその特徴がある。これにより、植生基盤
材の吹き付け施工時における流下を防止することができ
るとともに、施工後においても流亡を確実に防止するこ
とのできる法面植生工法を簡単な手段によって提供する
ことができる。
【0034】また、請求項2に係る法面植生工法によれ
ば、前記植生基盤材30中の中には植物種子31および
長繊維32を予め混在させておくと共に、前記法面アン
カー20の羽根板22の表面には長繊維32の捕捉凹所
が多数形成してあるため、この長繊維32が各法面用ア
ンカー20の羽根板22に絡み付いて、植生基盤材30
や植物種子31等の法面10に対する固定をより一層確
実に行えて、施工時あるいは施工後の植生基盤材30や
植物種子31の流下及び流亡を確実に防止することがで
きる。
ば、前記植生基盤材30中の中には植物種子31および
長繊維32を予め混在させておくと共に、前記法面アン
カー20の羽根板22の表面には長繊維32の捕捉凹所
が多数形成してあるため、この長繊維32が各法面用ア
ンカー20の羽根板22に絡み付いて、植生基盤材30
や植物種子31等の法面10に対する固定をより一層確
実に行えて、施工時あるいは施工後の植生基盤材30や
植物種子31の流下及び流亡を確実に防止することがで
きる。
【図1】 本発明の実施後の法面要部を拡大して示した
部分断面図である。
部分断面図である。
【図2】 図1における各法面用アンカーの配列例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】 本法面植生工法を実施するにあたって使用さ
れる法面用アンカーの拡大正面図である。
れる法面用アンカーの拡大正面図である。
【図4】 同法面用アンカーの平面図である。
【図5】 同法面用アンカーの側面図(イ)及び背面図
(ロ)である。
(ロ)である。
【符号の説明】 10 法面 20 法面用アンカー 21 アンカー軸 22 羽根板 23 翼部 30 植生基盤材 31 植物種子 32 長繊維
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−120315(JP,A) 特開 昭63−78923(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 102 A01G 1/00 301
Claims (2)
- 【請求項1】 植物種子を混入せず、植物を繁茂・育生
する土壌改良材、肥料、砂、接合材等を混在させて植物
の根系の伸長・育成を促進するための植生基盤材層を法
面上に形成する法面植生工法であって、 前記法面上には、アンカー軸の上方部にこれと直交する
方向に延びる前記羽根板を有し、かつその下方部には翼
部を有した法面用アンカーを千鳥掛け状に配列するよう
多数打ち込んで、これら法面用アンカーの羽根板による
多数の堰を法面上に分散した状態で形成させた後に、 前記羽根板の上端部が隠れるような状態で植物種子を混
入しない前記植生基盤材を法面表層上に吹付けて該植生
基盤材の第一層を形成し、 前記植生基盤材の中に植物種子を混入したものを各法面
用アンカー間に位置する法面上の前記第一層の表面に吹
き付けることにより該植生基盤材の第二層を形成するよ
うにしたことを特徴とする法面植生工法。 - 【請求項2】植生基盤材の中には植物種子及び長繊維を
予じめ混在させておくと共に、法面用アンカーの羽根板
の表面には長繊維の捕捉凹所を多数形成したことを特徴
とする請求項1に記載の法面植生工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19835793A JP3300935B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 法面植生工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19835793A JP3300935B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 法面植生工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0748841A JPH0748841A (ja) | 1995-02-21 |
| JP3300935B2 true JP3300935B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=16389768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19835793A Expired - Fee Related JP3300935B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 法面植生工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3300935B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4708265B2 (ja) * | 2006-06-08 | 2011-06-22 | イビデングリーンテック株式会社 | 植生法枠の構築方法 |
| JP4653698B2 (ja) * | 2006-06-15 | 2011-03-16 | イビデングリーンテック株式会社 | 緑化基盤の構築方法 |
-
1993
- 1993-08-10 JP JP19835793A patent/JP3300935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0748841A (ja) | 1995-02-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101457525B (zh) | 一种处治黄土边坡中厚层剥落病害的方法 | |
| JP3300935B2 (ja) | 法面植生工法 | |
| US6012251A (en) | Pourable vegetation soil substrate process for the production thereof and the use thereof | |
| KR0146016B1 (ko) | 경사지의 녹화시공방법 | |
| JP4010800B2 (ja) | 飛砂防止緑化工法 | |
| JP3300934B2 (ja) | 硬質斜面の植生工法 | |
| JP3664673B2 (ja) | 法面緑化工法 | |
| JPS60188532A (ja) | 法面土留装置 | |
| JP3097830B2 (ja) | 法面の緑化工法 | |
| KR900001582B1 (ko) | 특수식생재료의 뿜어붙이기에 의한 법면녹화공법 | |
| JPH0526117Y2 (ja) | ||
| JPS605922A (ja) | 法面保護材料 | |
| JP3073182B2 (ja) | 法面緑化用部材および法面緑化工法 | |
| JP2939850B2 (ja) | 硬質法面の緑化方法 | |
| JPH0790849A (ja) | 硬質法面の緑化方法 | |
| JP2000166386A (ja) | 植物成長抑制マットと筒状体 | |
| JP2912992B2 (ja) | 硬質法面の緑化方法 | |
| KR200172846Y1 (ko) | 환경친화형 사면녹화대 | |
| JPH0587628B2 (ja) | ||
| JPS62182316A (ja) | 法面緑化保護工における丸太伏せ工法 | |
| KR920009411B1 (ko) | 비료혼합 장섬유 보강토의 조성물 | |
| KR200185860Y1 (ko) | 식생기반을 조성하기 위한 다공질 콘크리트블록 | |
| JP2002206242A (ja) | 傾斜地の緑化工法 | |
| JPH0211449Y2 (ja) | ||
| JPS5820335B2 (ja) | 法枠排水工法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100426 Year of fee payment: 8 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |