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JP3303653B2 - 半導体レーザ装置、その駆動方法及びそれを用いた光通信システム - Google Patents
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JP3303653B2 - 半導体レーザ装置、その駆動方法及びそれを用いた光通信システム - Google Patents

半導体レーザ装置、その駆動方法及びそれを用いた光通信システム

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JP3303653B2 JP04953496A JP4953496A JP3303653B2 JP 3303653 B2 JP3303653 B2 JP 3303653B2 JP 04953496 A JP04953496 A JP 04953496A JP 4953496 A JP4953496 A JP 4953496A JP 3303653 B2 JP3303653 B2 JP 3303653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速変調時においても
動的波長変動を抑え、安定に高密度の波長多重光通信な
どを実現するための光通信用光源装置及びそれを用いた
光通信方式、光通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信分野において伝送容量の拡
大が望まれており、複数の波長あるいは光周波数を1本
の光ファイバに多重させた光周波数多重(光FDM)伝
送の開発が行なわれている。その光FDMにおいて、伝
送容量をなるべく多くするためには、波長間隔を小さく
することが重要である。そのためには、光源となるレー
ザの占有周波数帯域あるいはスペクトル線幅が小さいこ
とが望ましい。しかし、現状の光通信に用いられている
直接強度変調方式は、変調時のスペクトル線幅が0.3
nm程度に広がってしまい、光FDMには向かない方式
であることが指摘されている。
【0003】変調時にスペクトル線幅が広がらない方式
として、外部変調方式や直接偏波変調方式(特開昭62
−42593,特開昭62−144426,特開平2−
159781等)などが考案されている。ここでは、直
接偏波変調方式に関することを扱おうとしている。
【0004】この偏波変調は、図11(b)のようにT
EとTMモードがスイッチングする点にバイアス電流を
固定し、I1を微小矩形電流ΔI1で変調すると、図1
1(c)のように偏波面がスイッチングする方式であ
る。これを用いて、図11(a)のようにレーザ100
0の出力端に偏光子1001を置いて、どちらかの偏波
面のみ選択的に取り出すことで、ASKを行なうもので
ある。この方式によれば、通常のDFBレーザ(分布帰
還型レーザ)の構造を工夫するだけで、直接変調するに
もかかわらず波長変動が外部変調方式に比べてさらに小
さい。
【0005】原理を簡単に述べる。図11(a)のレー
ザ1000の一方の電極にI2の一定電流を流し他方の
電極にI1と変調電流ΔI1を流すことで、DFBレー
ザ内のround tripの位相差が変化する。それ
によって回折格子による損失が変化、すなわちしきい値
利得が変化するが、TEモードとTMモードでは導波路
の有効屈折率が異なるため、位相差の変化の仕方、すな
わちしきい値利得の変化の仕方が異なる。従って、TE
モードとTMモードのしきい値の大小関係を変化させる
ことができ、これによって偏波変調が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】従来提案されてい
る偏波変調DFBレーザは、位相を制御することにより
偏波スイッチングを実現しており、利得自体はあまり変
化できない。従って、DFBモードの発振波長近傍(ブ
ラッグ波長近傍)において、TE/TMの利得が近くな
るように、精度良く作製しなければならない。具体的に
は、活性層においてTE/TMの利得ピークを一致させ
たり、利得ピークと回折格子のブラッグ波長の位置関係
を数nmオーダーで一致させる必要があり、再現性よく
作製するのが難しい。また、回折格子の位相シフト量や
端面反射による影響も大きいため、位相シフト量、無反
射コーティング等も精度を要求される。
【0007】また、ある程度精度よく作製したとして
も、作製誤差によって、素子間でTE/TMのしきい値
利得差や、回折格子の初期位相差などがばらつき、その
結果、偏波スイッチングするためのレーザバイアス電流
や、変調電流の変調振幅などにばらつきが生じるため、
生産性がよくない。
【0008】このような課題に鑑み、本発明の目的は、
位相制御ではなく、光導波路への光の閉じ込めを制御し
てTEモードとTMモードのしきい値利得の大小関係を
変化させ得る、生産性の高い偏波スイッチング可能な半
導体レーザを提供すること(特に請求項1、2に対
応)、閉じ込め制御をより効果的に行ない得る半導体レ
ーザを提供すること(特に請求項3に対応)、単一縦モ
ード発振可能な半導体レーザを提供すること(特に請求
項4、5、14に対応)、波長多重を必要としない簡易
な光通信や空間伝搬光通信などに適用できる半導体レー
ザを提供すること(特に請求項6に対応)、閉じ込め制
御を効率的に行なうための閉じ込め制御層を持つ半導体
レーザを提供すること(特に請求項7、8、9に対
応)、半導体レーザで偏波スイッチングを効率よく行な
うためにTEモードとTMモードの利得を近くするため
の手段を持つ半導体レーザを提供すること(特に請求項
10、11、12に対応)、レーザ活性層への注入効率
が向上して、しきい値電流が低減できるとともに光出力
のハイパワー化が可能な半導体レーザを提供すること
(特に請求項13に対応)、レーザの活性層と近傍部分
または埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層に独
立して電流あるいは電圧を加える手段を持つ半導体レー
ザ及びこの半導体レーザを偏波スイッチングさせる駆動
方法を提供すること(特に請求項15、19に対応)、
発振波長を変えながら、レーザの活性層と近傍部分また
は埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層に独立し
て電流あるいは電圧を加える手段を持つ半導体レーザ及
びこの半導体レーザを偏波スイッチングさせる駆動方法
を提供すること(特に請求項16、20に対応)、変調
時の波長変動を小さくできる分布反射型レーザ及びこの
半導体レーザを偏波スイッチングさせる駆動方法を提供
すること(特に請求項17、21に対応)、作製を容易
にした変調時の波長変動を小さくできる分布反射型レー
ザ及びこの半導体レーザを偏波スイッチングさせる駆動
方法を提供すること(特に請求項18、22に対応)、
上記のような半導体レーザを駆動して、簡単に光通信を
行なう光通信方式を提供すること(特に請求項23、2
4に対応)、上記のような半導体レーザで高密度波長多
重光伝送を行なう光通信方式を提供すること(特に請求
項25、26に対応)、上記のような高密度波長多重光
伝送を用いて、光LANシステムを構築すること(特に
請求項27、28に対応)である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の半導体レーザ装置は、発光用の活性層を少なく一部
に含む光導波路が共振器方向に伸びており、光導波路の
少なくとも一部の近傍にある近傍部分と光導波路での屈
折率の分布状態を制御できるように構成されており、活
性層は光導波路の2つの導波モードであるTEモードと
TMモードの利得がほぼ等しいことを特徴とする。
【0010】上記より具体的な目的を達成する為に、以
下の様な構成も可能である。光導波路が埋め込みヘテロ
構造で形成され、埋め込みヘテロ構造には、光導波路に
おける活性層より屈折率がわずかに小さく、光導波路の
横方向の光閉じ込めを制御し得る近傍部分である閉じ込
め制御層が、レーザの発振光が結合する程度の近傍に設
けてある。近傍部分または埋め込みヘテロ構造における
閉じ込め制御層が、レーザの活性層と隣接して設けてあ
る。半導体レーザは、活性層近傍に回折格子を具備した
分布帰還型レーザである。半導体レーザは、共振器方向
に直列に回折格子を具備した分布反射器を持つ分布反射
型レーザである。半導体レーザは、両端面へき開のファ
ブリペロ型レーザである。半導体レーザにおいて、近傍
部分または埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層
は多重量子井戸構造であり、近傍部分または閉じ込め制
御層に逆電圧を印加すること又は順方向電流を注入する
ことによって近傍部分または閉じ込め制御層の屈折率が
変化するときに、TEモードに対する変化率がTMモー
ドに対する変化率よりも大きい。半導体レーザにおい
て、近傍部分または埋め込みヘテロ構造における閉じ込
め制御層は多重量子井戸構造であり、近傍部分または閉
じ込め制御層に順方向電流を注入することによって近傍
部分または閉じ込め制御層の屈折率が変化するときに、
TEモードに対する変化率がTMモードに対する変化率
よりも大きい。多重量子井戸において、井戸層に圧縮歪
みが与えられている。活性層においてTEモードとTM
モードの利得をほぼ等しくすることが、主にTMモード
に利得を与えるライトホール基底準位と電子の基底準位
間のエネルギーバンドギャップに対する波長の近傍にブ
ラッグ波長がくるように活性層近傍に具備した回折格子
のピッチを設定することで行われ、ブラッグ波長でのし
きい値利得がTEモードとTMモードでほぼ等しくなる
ように構成されている分布帰還型レーザである。活性層
においてTEモードとTMモードの利得をほぼ等しくす
ることが、主にTMモードに利得を与えるライトホール
基底準位と電子の基底準位間のエネルギーバンドギャッ
プに対する波長の近傍にブラッグ波長がくるように共振
器方向に直列に形成された回折格子のピッチを設定する
ことで行われ、ブラッグ波長でのしきい値利得がTEモ
ードとTMモードでほぼ等しくなるように構成されてい
る分布反射型レーザである。活性層においてTEモード
とTMモードの利得をほぼ等しくすることが、活性層に
おいて引っ張り歪が導入された多重量子井戸で構成さ
れ、ヘビーホールの基底準位とライトホールの基底準位
がほぼ等しいか若しくはライトホールの基底準位が電子
の基底準位に近い構成とすることで行われている。近傍
部分または埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層
と活性層との間の電気的絶縁性を高める為に、両者の間
の底面と側面に高抵抗層が形成されている。回折格子に
位相シフトを持たせる。レーザ活性層への電流注入と近
傍部分または埋め込みヘテロ構造の閉じ込め制御層への
電圧印加または電流注入を独立に行なえるように電極が
設けられている。光導波路の光の進行方向に2つ以上の
複数の電極を設け、光導波路の光の進行方向に不均一に
電流注入および電圧印加をすることが可能である。分布
反射型レーザの分布反射器およびそれ以外の光導波路の
部分において、分布反射器の光導波路への電流注入と分
布反射器の近傍部分または埋め込みヘテロ構造の閉じ込
め制御層への電圧印加または電流注入とを独立に行なえ
るように電極が設けられている。分布反射型レーザの分
布反射器およびそれ以外の光導波路の部分において、レ
ーザ活性層への電流注入と分布反射器の光導波路への電
圧印加とを独立に行なえるように電極が設けられてい
る。
【0011】また、上記目的を達成する為に、本発明の
半導体レーザ装置の駆動方法は、近傍部分または埋め込
みヘテロ構造の閉じ込め制御層への電圧印加または順方
向電流注入によって、レーザの発振モードをTEモード
とTMモードでスイッチさせることを特徴とする。ま
た、本発明の半導体レーザ装置の駆動方法は、電流の不
均一注入によってレーザ発振波長を変化させ、近傍部分
または埋め込みヘテロ構造の閉じ込め制御層への電圧印
加または順方向電流注入を光導波路の一部で変化させる
ことで偏波スイッチングせしめることを特徴とする。ま
た、本発明の半導体レーザ装置の駆動方法は、分布反射
器の光導波路に注入する電流によって発振波長を変化せ
しめ、分布反射器の近傍部分または埋め込みヘテロ構造
の閉じ込め制御層への電圧印加または順方向電流注入に
よって偏波スイッチングせしめることを特徴とする。ま
た、本発明の半導体レーザ装置の駆動方法は、分布反射
器の光導波路に印加する電圧によって偏波スイッチング
せしめることを特徴とする。
【0012】また、上記目的を達成する為に、本発明の
光通信方式は、上記の半導体レーザ装置の駆動方法で偏
波スイッチングによる変調を行ない、偏光子などの偏光
選択手段によっていずれか一方の偏波モードのみを取り
出して信号検波することを特徴とする。また、本発明の
光通信方式は、上記の半導体レーザ装置の駆動方法で発
振波長を変化させ、同駆動方法で偏波スイッチングによ
って変調を行ない、受信装置において、光バンドパスフ
ィルタを通して、所望の波長の光にのせた信号のみを取
り出して信号検波することを特徴とする。また、本発明
の光通信方式は、1本の光ファイバに上記の半導体レー
ザ装置および受信装置を複数接続し、複数の波長の光を
それぞれ伝送させ、受信装置において波長可変光バンド
パスフィルタを通して所望の波長の光にのせた信号のみ
を取り出して信号検波するように、波長分割多重伝送す
ることを特徴とする。また、本発明の光通信方式は、上
記の半導体レーザの駆動方法で波長を変えることがで
き、偏波スイッチングによる変調を行なって、その出力
端に偏光子などの偏光選択手段を配して一方の偏波モー
ドのみを取り出す光通信用光源装置を、1本の光ファイ
バに複数接続して複数の波長の光をそれぞれ伝送させ、
受信装置において波長可変光バンドパスフィルタを通し
て所望の波長の光にのせた信号のみを取り出して信号検
波するように、波長分割多重伝送することを特徴とす
る。
【0013】また、上記目的を達成する為に、本発明の
光−電気変換装置は、半導体レーザと受信装置を1つに
まとめ、上記の光通信方式による光送受信を行うことを
特徴とする。また、上記目的を達成する為に、本発明の
波長分割多重光伝送システムは、上記の光−電気変換装
置を用いることを特徴とする。
【0014】本発明の原理を具体例を用いて説明する。
本発明では、位相を変化させるかわりに、TE/TMの
利得を積極的に変化させることで偏波スイッチングを行
なえるようにする。本発明による具体的素子構造を図1
に沿って説明する。通常の埋め込みヘテロ構造DFBレ
ーザに類似しているが、埋め込み部は、レーザの活性層
と隣接してその活性層よりはエネルギーバンドギャップ
の高い(屈折率の低い)近傍部分(閉じ込め制御層)を
有している。この閉じ込め制御層に逆電界を加えると、
エネルギーバンドギャップが低く(屈折率が高く)な
り、レーザ活性層のエネルギーバンドギャップに近づ
く。すると、レーザ発振光の横方向の閉じ込めが劣化
し、発振しきい値が上昇する。このとき、閉じ込め制御
層として多重量子井戸(MQW)を用いると、電界に対
するバンドギャップすなわち屈折率の変化の割合が異な
り(図2)、TEモードに対しては大きく変化するが、
TMモードに対してはあまり変化しない。このようなM
QWの電界によるエネルギーバンドギャップの変化を量
子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)と呼ぶが、この
QCSEの偏波依存性を利用すれば偏波スイッチングが
可能となる。すなわち、電界をかけない状態でTEモー
ドのしきい値が低くなるように設定しておけば、無電界
でTEモードが発振し、閉じ込め制御層に電界をかける
とTEモードのみしきい値が上昇して、TMモードのし
きい値の方が低くなりTMモードで発振する。
【0015】この埋め込み層には、電圧ではなく電流を
流す方法もある。電流注入によってプラズマ効果により
屈折率が低下する。特にTEモードに対して効果が大き
く屈折率低下によって閉じ込めが良くなり、しきい値利
得が低減する。すなわち電流注入によって電圧印加とは
逆にTMモードからTEモードに発振が遷移するように
動作ができる。以上の原理は、図1とは若干構成を変更
したものでも実質的に同じである。
【0016】このような方法で偏波変調すれば、レーザ
バイアス及び電界と2つの設定パラメータがあり、作製
誤差をドライブ方法でカバーすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施例1 本発明による第1の実施例を説明する。図1は本発明に
よるDFBレーザの断面図(共振器方向と垂直な面での
断面)で、活性層はバンドギャップ波長で1.56μ
m、埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層はバン
ドギャップ波長で1.45μmとなるようなSCH−M
QWとなっている。層構成を以下に詳しく述べる。図1
において、101は基板となるn−InP、102は深
さ0.05μmの回折格子が形成されたn−InPバッ
ファ層、103は厚さ0.1μmでバンドギャップ波長
λg=1.25μmのn−InGaAsP下部光ガイド
層、104は井戸層であるi−In0.28Ga0.72As
(厚さ10nm)、バリア層であるi−InGaAsP
(λg=1.25μm、厚さ10nm)10層からなる
歪み多重量子井戸構造の活性層、105は0.02μm
のp−InGaAsP(λg=1.25μm)上部光ガ
イド層、106はp−InPクラッド層、107はp−
In0.53Ga0.47Asコンタクト層、108はp−In
P埋め込み層、109は厚さ0.2μmのp−InGa
AsP(λg=1.15μm)、i−In0.53Ga0.47
As井戸層(厚さ4nm)とi−InGaAsP(λg
=1.15μm、厚さ10nm)バリア層10層、及び
厚さ0.2μmのn−InGaAsP(λg=1.15
μm)から成るSCH−MQW閉じ込め制御層、110
はn−InP埋め込み層、111,112はp側の電極
であるCr/AuZnNi/Au層、113,114は
n側の電極であるAuGeNi/Au層、115は絶縁
層である。p−InPクラッド層106での電極はオー
ミックを得やすいように、一部Zn拡散によってキャリ
ア濃度を高くした。
【0018】ここで、このDFBレーザでは活性層10
4が引っ張り歪みを持つ多重量子井戸層になっており、
Ehh0−Ee0とElh0−Ee0の遷移エネルギー
を等しく設計してあるため、通常のDFBレーザに比べ
るとTM偏波での発振しきい値が低く、効率よく偏波ス
イッチングできる構成になっている。
【0019】上記構成で、図3(a)の断面斜視図(右
半分のみ示す)にあるように電極114−111間に順
バイアス電流を流し、レーザ発振直前の状態にした時の
発光スペクトルを図3(b)に示す。ライトホールと電
子の基底準位間遷移エネルギー(Elh0−Ee0)に
対応する波長は1.56μm、ヘビーホールと電子の基
底準位間遷移エネルギー(Ehh0−Ee0)に対応す
る波長も1.56μmとなる。またTEモード(実線)
とTMモード(破線)の発光スペクトルはほぼ重なる
が、回折格子による分布帰還波長は、Elh0−Ee0
に対応する波長より短波長側となるように、回折格子の
ピッチを240nmに設定し、TEモードで1.562
μm、TMモードで1.558μmでブラッグ波長を持
つ構成にしている。
【0020】電極114−111間に順バイアス電流を
流していくと、しきい値約20mAでTEモードで発振
する。ここで、電極113−112間に逆電界5Vをか
けると、図2に示すように、埋め込みヘテロ構造の閉じ
込め制御層109の屈折率がTEモードに対して高くな
って活性層104への閉じ込めが劣化して、TMモード
の方がしきい値が低くなり、発振はTEモードからTM
モードに遷移する。電界は左右両側に印加するのが効率
的だが、片方だけでもよい。また、電極111と電極1
13は短絡してもよい。
【0021】そこで、電極113−112間に振幅5V
のデジタル信号を印加させると、TE/TMの偏波変調
ができる。このときの時間波形を図4に示す。図4の
1)は変調電圧波形、2)はレーザの出力光、3)はT
E偏光の光、4)はTM偏光の光を表している。この図
のようにレーザ出力光は変調によって大きく変化しない
が、偏光分離後はそれぞれ逆相で変調されていることが
わかる。この時、変調帯域はDC〜3GHzであった。
【0022】この変調光を伝送する場合には、例えばレ
ーザ出射端面に偏光子305を置いて、TEモードまた
はTMモードの一方を選択して、強度変調光として取り
出せばよい。このとき、発振波長の動的変動すなわちチ
ャーピングは0.01nm以下であった。
【0023】本実施例では、レーザの活性層104とし
て引っ張り歪みMQWを用いたが、バンドギャップ波長
1.55μmのInGaAsP単層や、歪みなしのMQ
Wでブラッグ波長をElh0−Ee0のバンドギャップ
波長近傍に設定したものでもよい。また埋め込みヘテロ
構造の閉じ込め制御層109は無歪みのMQW構造とし
たが、偏波依存性を大きくするために圧縮歪みMQW
(例えば、In0.7Ga0.3As(厚さ2nm)/InG
aAsP)としてもよい。図1では閉じ込め制御層10
9と活性層104はほぼ同じ高さでそろっているが、多
少ずれたり、閉じ込め制御層が曲がっていてもかまわな
い。もちろん、回折格子にλ/4シフト構造を導入した
り、端面に無反射コーティングを施して単一モード性を
向上させることも有用である。
【0024】本実施例では、従来の位相制御方式による
偏波変調レーザに比べ、活性層の利得ピークとブラッグ
波長の関係や無反射コーティングなどに要求される作製
精度が緩和される。
【0025】実施例2 本発明による第2の実施例は、実施例1とほぼ同じ構成
(層の組成が若干異なる)のレーザで、埋め込みヘテロ
構造における閉じ込め制御層の屈折率変化を電流注入で
行なうものである。実施例1と異なる部分は、閉じ込め
制御層をバンドギャップ波長で1.48μmとなる層に
した点である。それにより閉じ込め制御層に電流注入が
ないときは、TEモードにおいては活性層と閉じ込め制
御層のバンドギャップの差が小さく、光閉じ込めの効果
が小さいため発振を抑制できる。また、回折格子のピッ
チも、実施例1と若干異なり、この層構成において、閉
じ込め制御層への電流注入がない場合にTMモードで発
振するように、ブラッグ波長をTMモードで利得ピーク
付近の1.56μm、TEモードで1.564μmとな
るように設定して、TMモードの利得がわずかに大きく
なるようにする。閉じ込め制御層に電流を注入していく
とプラズマ効果により屈折率が小さくなり、特にTEモ
ードの横方向の閉じ込めがよくなって、TEモードのし
きい値利得が低減し、40mA程度で発振モードはTM
からTEに遷移する。これによって偏波変調が可能とな
る。
【0026】作製誤差等で初期状態がTM発振で実施例
1のように駆動できない場合にも、本実施例のように駆
動すればよい。
【0027】実施例3 本発明による第3の実施例は、第1の実施例のレーザを
共振器方向に多電極化したものである。図5に本発明に
よる3電極型のレーザの断面斜視図を示す(素子の右半
分を示す)。λ/4シフト407が電極402の中央に
設けてあり、両端面に無反射コーティングを施してあ
る。電極長は(401,404)、(402,40
5)、(403,406)でそれぞれ300μm、10
0μm、300μmとしてある。それぞれの電流の比率
を変えることで発振波長を変化できる。本素子では、4
01の電流I1、402の電流I2、403の電流I3
として、I2/(I1+I2+I3)の値を0.1から
0.5まで変化させることで、発振波長を連続的に約2
nm変えることができる。これによって、素子を波長多
重伝送の光源として使うことができる。尚、図5におい
て、図1の符号と同符号のものは同機能部を示す。
【0028】偏波変調の駆動は、電極405のみに振幅
8Vの電圧信号を印加することで行なうことができる。
実施例1より、電圧振幅が大きいのは、閉じ込め制御を
行なう領域が中央部のみと短いからである。しかし、実
施例1に比べると、寄生容量が低減されるので、変調帯
域が伸びて10GHzまでの変調が可能となる。
【0029】実施例4 本発明による第4の実施例は、分布反射(DBR)レー
ザに適用したものである。図6は本発明によるDBRレ
ーザの共振器に平行な断面図で、これと垂直な断面すな
わち埋め込みヘテロ構造については実施例1とほぼ同じ
である。電極511、512、513は実施例3と同様
にレーザ注入電極、電界印加電極ともに3つに分割され
ており、それぞれ、活性領域、位相調整領域、DBR領
域に対応する。DBR領域の埋め込み層に電界を印加
し、横方向の閉じ込めをTEモードに対して弱くする
と、活性領域に分布反射される光量がTMモードの方が
大きくなって、発振モードがTEからTMに遷移する。
【0030】本素子では、活性層515を備えた活性領
域の層構成は実施例1とほぼ同じである。DBR領域で
は、InP基板516までエッチングしてから回折格子
を形成し、バンドギャップ波長1.4μmのInGaA
sP光ガイド層501、p−InPクラッド層502、
p−InGaAsコンタクト層503を再成長してい
る。また、埋め込み層の閉じ込め制御層は、実施例1と
異なり、バンドギャップ波長1.3μmのMQWにして
いる。
【0031】本素子では、DBR領域及び位相調整領域
の注入電流(電極513と電極514間及び電極512
と電極514間)の変化によって、発振波長を約3nm
変えることができる。従って、実施例3のように波長多
重伝送の光源として使うことができる。
【0032】実施例5 本発明による第5の実施例は、実施例4と同様のDBR
レーザであるが、DBR領域の光導波路自体のバンドギ
ャップ波長を電界によって変化させるものである。図7
は、本発明によるDBRレーザの共振器方向断面図であ
り、基板616上に形成された回折格子上に、バンドギ
ャップ波長1.25μmの光ガイド層601、バンドギ
ャップ波長1.45μmのInGaAs/InGaAs
P10層のMQW層(実施例1の閉じ込め制御層109
と同じ)602、InPクラッド層603、InGaA
sコンタクト層604が再成長されている。横方向の埋
め込み構造は実施例1〜4と異なり、高抵抗のInPの
みで構成されている。活性層615を備えた活性領域の
層構成は実施例1と同様である。
【0033】本素子で活性領域に電流注入(電極611
と電極614間)してDBR発振を得るが、DBR領域
に電界を印加(電極613と電極614間)すると、T
Eモードに対する閉じ込めが悪化して分布反射される光
量が減少し、TMモードに対する分布反射量の方が多く
なる。従って、TEモードからTMモードに遷移する。
【0034】このように本素子では、DBR領域の電界
によって偏波変調を行なうので、波長可変動作は行なわ
ない。また、位相調整領域については、波長可変時に調
整するのではなく、DBR発振が安定になるような初期
設定のときに電極612を使う、あるいは、DBR領域
に逆電界を印加する際に活性領域からの電流の流れ込み
を防ぐために使うことができる。
【0035】実施例6 実施例1から5まで、回折格子を有した動的単一モード
レーザの実施例を示してきたが、本発明の考え方は、回
折格子がなく両端面へき開のファブリペローレーザにも
適用できる。構造は図1とほぼ同じで、下部光ガイド層
103を0.02μmと薄くし回折格子は作製していな
い。単一モード性は良くないが、実施例1と同様に偏波
変調することができる。本実施例は、波長多重を必要と
しない簡易的な光通信や、空間伝搬光通信、光情報処理
などに適用することができる。
【0036】実施例7 図8に本発明による第7の実施例であるDFBレーザの
断面図を示す。構造は実施例1とほぼ同じである。本実
施例では、活性層104と閉じ込め制御層109の電気
的絶縁性を高めるために、メサエッチング後に0.3μ
mの高抵抗InP層901を底面及び側面に成長させて
から、実施例1と同様に埋め込み成長したものである。
このInPの成長には、導波路の光の導波方向を逆メサ
方向にすると、減圧MOCVD法で成長することでメサ
側面と底面の成長レートがほぼ等しくなることを利用す
ればよい。
【0037】本実施例では、漏れ電流が低減できるため
レーザの活性層104への注入効率が向上して、しきい
値電流が低減できるとともに光出力のハイパワー化が可
能となる。
【0038】実施例8 本実施例は、本発明による半導体レーザを用いた強度変
調光伝送を波長多重光LANシステムに応用する例であ
る。図9に、この場合の各端末に接続される光−電気変
換部(ノード)の構成例を、図10にそのノードを用い
た光LANシステムの構成例を示す。
【0039】各部に接続された光ファイバ701を媒体
として、光信号がノードに取り込まれ、分岐部702に
よりその一部が波長可変フィルタを備えた受信装置70
3に入射する。波長可変フィルタとしては、ファイバフ
ァブリペロフィルタを用いたが、その他にマッハツェン
ダフィルタや干渉膜フィルタ等でもよい。この受信装置
703により所望の波長の光信号のみを取り出して信号
検波を行なう。一方、ノードから光信号を送信する場合
には、実施例3の波長可変DFBレーザあるいは実施例
4の波長可変DBRレーザ704を偏波変調し、偏光子
705で強度変調に変換された光を分岐部707を介し
て光伝送路に入射せしめる。このとき、レーザへの戻り
光の影響を避けるために、アイソレータ706を入れて
もよい。端末によっては、単一波長のみを送信すればよ
い場合があり、その場合は、実施例1のDFBレーザあ
るいは実施例5のDBRレーザを用いる。逆に、波長可
変範囲をさらに広げる必要がある場合には、複数の波長
可変レーザを設けてやればよい。
【0040】光LANシステムのネットワークとして、
図10に示すものはバス型であり、AおよびBの方向に
ノードを接続し、ネットワーク化された多数の端末およ
びセンタを設置することができる。ただし、多数のノー
ドを接続するためには、光の減衰を補償するために光増
幅器を伝送路上に設置する必要がある。また、各端末に
ノードを2つ接続し伝送路を2本にすることで、DQD
B方式による双方向の光伝送が可能となる。
【0041】本発明による偏波変調では、実施例1に述
べたように変調時の波長変動が0.01nm以下である
ため、波長可変幅2nmの場合、2/0.01=200
チャンネルの高密度波長多重伝送による光ネットワーク
システムを構築できる。また、ネットワークの形態とし
て、図10のAとBを接続したループ型や、スター型、
あるいはそれらを複合した形態のものでもよい。
【0042】また、本実施例において偏光子を除いて両
偏波モードの信号を伝送し(図4の3)と4)を参
照)、受信側で両者の信号の差動出力を取って受信検波
してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したような本発明の構成によ
れば次のような効果がある。レーザ作製上の設計値から
のずれに特性が大きく左右されることがなく、安定に歩
留まりよく偏波スイッチング可能な半導体レーザを製造
できる(特に請求項1、2に対応)。偏波スイッチング
制御をより効果的に行ない得る半導体レーザとできる
(特に請求項3に対応)。単一縦モード発振可能な半導
体レーザとできる(特に請求項4、5、14に対応)。
半導体レーザで偏波スイッチングを効率的に行なうため
の閉じ込め制御層を提供できる(特に請求項7、8、9
に対応)。半導体レーザで偏波スイッチングを効率よく
行なうためにTEモードとTMモードの利得を近くする
ことができる(特に請求項9、10、11に対応)。レ
ーザ活性層への注入効率が向上して、しきい値電流が低
減できるとともに光出力のハイパワー化が可能な半導体
レーザとできる(特に請求項13に対応)。レーザの活
性層と近傍部分または埋め込みヘテロ構造における閉じ
込め制御層に独立して電流あるいは電圧を加えることが
でき、変調に要する消費電力が小さく、高速ドライブが
容易になる。また、設計の自由度が広がる(特に請求項
15、19に対応)。発振波長を変えながら、レーザの
活性層と近傍部分または埋め込みヘテロ構造における閉
じ込め制御層に独立して電流あるいは電圧を加えること
ができ、変調に要する消費電力が小さく、高速ドライブ
が容易で、しかも波長多重光伝送の光源として適用でき
る。また、設計の自由度が広がる(特に請求項16、2
0に対応)。変調に要する消費電力が小さく、高速ドラ
イブが容易になり、変調時の波長変動を小さくできる分
布反射型レーザを実現できる。また、設計の自由度が広
がる(特に請求項17、21に対応)。さらに作製を容
易にした変調時の波長変動を小さくできる分布反射型レ
ーザを実現できる(特に請求項18、22に対応)。本
発明の半導体レーザを駆動して、簡単に光通信を行なう
ことができる(特に請求項23、24に対応)。本発明
の半導体レーザで低コストで多重度の高い波長多重光伝
送を実現できる(特に請求項25、26に対応)。上記
のような高密度波長多重光伝送を用いて、低コストでス
ループットの高い光LANシステムを構築できる(特に
請求項27、28に対応)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるDFBレーザ(実施例1)の横断
面図。
【図2】多重量子井戸の電界に対する屈折率の変化の偏
波による違いを説明する図。
【図3】本発明によるDFBレーザの駆動方法、発振波
長を説明する図。
【図4】本発明によるDFBレーザの変調波形などを説
明する図。
【図5】本発明による3電極DFBレーザ(実施例3)
の縦断面斜視図。
【図6】本発明による波長可変DBRレーザ(実施例
4)の縦断面図。
【図7】本発明によるDBRレーザ(実施例5)の縦断
面図。
【図8】本発明によるDFBレーザ(実施例7)の横断
面図。
【図9】本発明によるレーザを用いた光LANシステム
に用いられる光−電気変換部の構成例を示す図。
【図10】光LANシステムのネットワークを説明する
図。
【図11】偏波変調レーザ及びその駆動方法の従来例を
説明する図。
【符号の説明】
101,516616 基板 102 バッファ層 103,105,501,601 光ガイド層 104,515,615 活性層 106,502,603 クラッド層 107,503,604 コンタクト層 108,110 埋め込み層 109,602 MQW層 111,112,113,114,401,402,4
03,404,405,406,511,512,51
3,514,611,612,613,614 電極 115 絶縁膜 305,1001 偏光子 407 λ/4シフト部 701 光ファイバ 702,707 光分岐器 703 波長選択受信器 704 本発明の半導体レーザ 705 偏光子 706 光アイソレータ 901 高抵抗InP絶縁層 1000 従来の半導体レーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ装置において、発光用活性
    層を少なくとも一部に含む光導波路が共振器方向に伸び
    ており、該光導波路の少なくとも一部の近傍にある近傍
    部分と該光導波路での屈折率の分布状態を制御できるよ
    うに構成されており、該活性層は該光導波路の2つの導
    波モードであるTEモードとTMモードの利得がほぼ等
    しいことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 該光導波路が埋め込みヘテロ構造で形成
    され、該埋め込みヘテロ構造には、該光導波路における
    活性層より屈折率がわずかに小さく、該光導波路の横方
    向の光閉じ込めを制御し得る該近傍部分である閉じ込め
    制御層が、該レーザの発振光が結合する程度の近傍に設
    けてあることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ
    装置。
  3. 【請求項3】 該近傍部分または該埋め込みヘテロ構造
    における閉じ込め制御層が、該レーザの活性層と隣接し
    て設けてあることを特徴とする請求項1または2記載の
    半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 該半導体レーザは、該活性層近傍に回折
    格子を具備した分布帰還型レーザであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 該半導体レーザは、共振器方向に直列に
    回折格子を具備した分布反射器を持つ分布反射型レーザ
    であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体
    レーザ装置。
  6. 【請求項6】 該半導体レーザは、両端面へき開のファ
    ブリペロ型レーザであることを特徴とする請求項1また
    は2記載の半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 該半導体レーザにおいて、該近傍部分ま
    たは該埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層は多
    重量子井戸構造であり、該近傍部分または該閉じ込め制
    御層に逆電圧を印加することによって該近傍部分または
    該閉じ込め制御層の屈折率が変化するときに、TEモー
    ドに対する変化率がTMモードに対する変化率よりも大
    きいことを特徴とする請求項1または2記載の半導体レ
    ーザ装置。
  8. 【請求項8】 該半導体レーザにおいて、該近傍部分ま
    たは該埋め込みヘテロ構造における閉じ込め制御層は多
    重量子井戸構造であり、該近傍部分または該閉じ込め制
    御層に順方向電流を注入することによって該近傍部分ま
    たは該閉じ込め制御層の屈折率が変化するときに、TE
    モードに対する変化率がTMモードに対する変化率より
    も大きいことを特徴とする請求項1または2記載の半導
    体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 該多重量子井戸において、井戸層に圧縮
    歪みが与えられていることを特徴とする請求項7または
    8記載の半導体レーザ。
  10. 【請求項10】 該活性層においてTEモードとTMモ
    ードの利得をほぼ等しくすることが、主にTMモードに
    利得を与えるライトホール基底準位と電子の基底準位間
    のエネルギーバンドギャップに対する波長の近傍にブラ
    ッグ波長がくるように該活性層近傍に具備した回折格子
    のピッチを設定することで行われ、ブラッグ波長でのし
    きい値利得がTEモードとTMモードでほぼ等しくなる
    ように構成されている分布帰還型レーザであることを特
    徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 該活性層においてTEモードとTMモ
    ードの利得をほぼ等しくすることが、主にTMモードに
    利得を与えるライトホール基底準位と電子の基底準位間
    のエネルギーバンドギャップに対する波長の近傍にブラ
    ッグ波長がくるように共振器方向に直列に形成された回
    折格子のピッチを設定することで行われ、ブラッグ波長
    でのしきい値利得がTEモードとTMモードでほぼ等し
    くなるように構成されている分布反射型レーザであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ装
    置。
  12. 【請求項12】 該活性層においてTEモードとTMモ
    ードの利得をほぼ等しくすることが、該活性層において
    引っ張り歪が導入された多重量子井戸で構成され、ヘビ
    ーホールの基底準位とライトホールの基底準位がほぼ等
    しいか若しくはライトホールの基底準位が電子の基底準
    位に近い構成とすることで行われていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の半導体レーザ装置。
  13. 【請求項13】 該近傍部分または該埋め込みヘテロ構
    造における閉じ込め制御層と活性層との間の電気的絶縁
    性を高める為に、両者の間の底面と側面に高抵抗層が形
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    半導体レーザ装置。
  14. 【請求項14】 該回折格子に位相シフトを持たせるこ
    とを特徴とする請求項4または10記載の半導体レーザ
    装置。
  15. 【請求項15】 該レーザ活性層への電流注入と該近傍
    部分または該埋め込みヘテロ構造の閉じ込め制御層への
    電圧印加または電流注入を独立に行なえるように電極が
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至14のい
    ずれかに記載の半導体レーザ装置。
  16. 【請求項16】 該光導波路の光の進行方向に2つ以上
    の複数の電極を設け、光導波路の光の進行方向に不均一
    に電流注入および電圧印加をすることが可能であること
    を特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の半導
    体レーザ装置。
  17. 【請求項17】 該分布反射型レーザの分布反射器およ
    びそれ以外の光導波路の部分において、該分布反射器の
    光導波路層への電流注入と該分布反射器の該近傍部分ま
    たは該埋め込みヘテロ構造の閉じ込め制御層への電圧印
    加または電流注入とを独立に行なえるように電極が設け
    られていることを特徴とする請求項5または11記載の
    半導体レーザ装置。
  18. 【請求項18】 該分布反射型レーザの分布反射器およ
    びそれ以外の光導波路の部分において、該レーザ活性層
    への電流注入と該分布反射器の光導波路への電圧印加と
    を独立に行なえるように電極が設けられていることを特
    徴とする請求項5または11記載の半導体レーザ装置。
  19. 【請求項19】 請求項15記載の半導体レーザ装置に
    おいて、該近傍部分または該埋め込みヘテロ構造の閉じ
    込め制御層への電圧印加または順方向電流注入によっ
    て、レーザの発振モードをTEモードとTMモードでス
    イッチさせることを特徴とする半導体レーザ装置の駆動
    方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の半導体レーザ装置に
    おいて、電流の不均一注入によってレーザ発振波長を変
    化せしめ、該近傍部分または該埋め込みヘテロ構造の閉
    じ込め制御層への電圧印加または順方向電流注入を光導
    波路の一部で変化させることで偏波スイッチングせしめ
    ることを特徴とする半導体レーザ装置の駆動方法。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の半導体レーザ装置に
    おいて、該分布反射器の光導波路に注入する電流によっ
    て発振波長を変化せしめ、分布反射器の該近傍部分また
    は該埋め込みヘテロ構造の閉じ込め制御層への電圧印加
    または順方向電流注入によって偏波スイッチングせしめ
    ることを特徴とする半導体レーザ装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の半導体レーザ装置に
    おいて、分布反射器の光導波路に印加する電圧によって
    偏波スイッチングせしめることを特徴とする半導体レー
    ザ装置の駆動方法。
  23. 【請求項23】 請求項19,20,21または22に
    記載の半導体レーザの駆動方法で偏波スイッチングによ
    る変調を行ない、偏光選択手段によっていずれか一方の
    偏波モードのみを取り出して信号検波することを特徴と
    する光通信方式。
  24. 【請求項24】 請求項20または21に記載の半導体
    レーザの駆動方法で波長を変化させ、同駆動方法で偏波
    スイッチングによって変調を行ない、受信装置におい
    て、光バンドパスフィルタを通して、所望の波長の光に
    のせた信号のみを取り出して信号検波することを特徴と
    する光通信方式。
  25. 【請求項25】 1本の光ファイバに請求項1乃至14
    のいずれかに記載の半導体レーザ装置及び受信装置を複
    数接続し、複数の波長の光をそれぞれ伝送させ、受信装
    置において波長可変光バンドパスフィルタを通して所望
    の波長の光にのせた信号のみを取り出して信号検波する
    ように、波長分割多重伝送することを特徴とする光通信
    方式。
  26. 【請求項26】 請求項20または21に記載の半導体
    レーザの駆動方法で波長を変えることができ、偏波スイ
    ッチングによる変調を行なって、その出力端に偏光選択
    手段を配して一方の偏波モードのみを取り出す光通信用
    光源装置を、1本の光ファイバに複数接続して複数の波
    長の光をそれぞれ伝送させ、受信装置において波長可変
    光バンドパスフィルタを通して所望の波長の光にのせた
    信号のみを取り出して信号検波するように、波長分割多
    重伝送することを特徴とする光通信方式。
  27. 【請求項27】 半導体レーザと受信装置を1つにまと
    め、請求項23,24,25または26に記載の光通信
    方式による光送受信を行なうことを特徴とする光−電気
    変換装置。
  28. 【請求項28】 半導体レーザと受信装置を1つにまと
    め、請求項23,24,25または26に記載の光通信
    方式による光送受信を行なうことを特徴とする光−電気
    変換装置を用いた波長分割多重光伝送システム。
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