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JP3307290B2 - 在庫管理方法及び在庫管理装置並びに記録媒体 - Google Patents
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JP3307290B2 - 在庫管理方法及び在庫管理装置並びに記録媒体 - Google Patents

在庫管理方法及び在庫管理装置並びに記録媒体

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JP3307290B2
JP3307290B2 JP23154797A JP23154797A JP3307290B2 JP 3307290 B2 JP3307290 B2 JP 3307290B2 JP 23154797 A JP23154797 A JP 23154797A JP 23154797 A JP23154797 A JP 23154797A JP 3307290 B2 JP3307290 B2 JP 3307290B2
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克暢 淺田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の製品に
係る実績注文量に基づいて、入庫すべき製品の種類及び
その在庫量を管理するための方法、及びその実施に使用
する装置、並びにそのプログラムが記録してある機械読
み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】複数種類の製品の実績注文量に基づい
て、各製品を予め定めた適正在庫量になるように入庫
し、製品の在庫量を管理する在庫管理では、予め設定し
た評価指数が所要の値になるように、各適正在庫量を短
時間で決定することが重要である。そのような適正在庫
量を決定する方法として、次の(1)式を用いて適正在
庫量Tを算出する方法が提案されている。 T=L×μ+S×√L×σ …(1) L:製品発注から製品入庫までの期間である調達期間 μ:管理対象期間内の平均注文量 S:安全係数 σ:受注量の標準偏差
【0003】この方法によって複数品目の製品の在庫管
理を行う場合、各品目毎に(1)式を用いてその適正在
庫量をそれぞれ算出し、例えば各製品の在庫量が、算出
した各適正在庫量になったとき、各品目の製品を発注し
ていた。しかし、このような方法では次のような問題が
あった。
【0004】いま、注文A及び注文Bに対して、発注回
数に対する品切れ回数の割合を所定の値にする安全係数
S及び調達期間Lが共に同じである2つの製品A及び製
品Bがあるとすると、前述した方法によって求めた、両
製品A,製品Bの合計の適正在庫量TA+B は次の(2)
式のように表される。 TA+B =TA +TB =(L×μA +S×√L×σA )+(L×μB +S×√L×σB ) =L×(μA +μB )+S×√L×(σA +σB ) …(2)
【0005】このとき、注文A及び注文Bに対して製品
A又は製品Bをそれぞれ出庫することができる場合、注
文A及び注文Bに対して製品Aのみを在庫として保有す
ることができ、その場合の適正在庫量TA はつぎの
(3)式で表される。 TA =L×(μA +μB )+S√L×σA,B …(3) 但し、σA,B :製品A及び製品Bの受注量の標準偏差
【0006】(2)式及び(3)式において、(σA
σB )≧σA,B であるため、TA+B≧TA である。この
ように、注文Aに対する製品A及び注文Bに対する製品
Bに代替させた製品Aを在庫として保有した場合、前述
したように、注文Aに対する製品A及び注文Bに対する
製品Bを各別に在庫として保有した場合より、全在庫量
を低減させ得るのである。
【0007】この代替可能な製品を含む複数の製品の在
庫を管理する方法として、西田 俊夫,石井 博昭及び
下左近 多喜男は、「代替費用を考慮した3品目在庫管
理システム」,日本OR学会秋季研究発表会アブストラ
クト集,p.144 (1982)において、製品aは製品b及び
製品cと代替可能であり、製品bは製品cと代替可能で
ある3品目の製品A,B,Cについて、予め設定された
モデルを定式化し、製品を在庫として所定期間保管した
場合に要するコストである在庫コストが最小になるよう
に、入庫すべき品目及びその適正在庫量を演算する方法
を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法にあっては、代替可能な製品の品目数又は
代替の条件等が変更される都度、それに対応するモデル
を定式化しなければならず、モデルの定式化に多くの手
間を要するという問題があった。更に、代替可能な製品
の品目数が多くなるに従って、また、代替の条件が多様
になるに従ってモデルの定式化が困難になり、代替すべ
き品目の決定及び各製品の適正在庫量を求めることがで
きない虞もあった。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは製品の種類別に、そ
の種類が核要素であり、該核要素の製品で代替し得る他
の製品の種類が要素である1又は複数の製品集合をそれ
ぞれ生成し、予め定めた条件を満足する1又複数の製品
集合を選択し、選択した製品集合に含まれる核要素の製
品の適正在庫量を求めることによって、代替可能な製品
の種類が多く、また代替の条件が多様であっても、入庫
すべき種類の製品及びその適正在庫量を容易に求めるこ
とができる在庫管理方法、及びその実施に使用する装
置、並びにそのプログラムが記録してある機械読み取り
可能な記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る在庫管理
方法は、コンピュータを用い、複数種類の注文に対し
て、対応する種類の製品又はその種類の製品に代替し得
る他の種類の製品を出庫する場合に、各種類の注文の実
績注文量及び予め定めた条件に基づいて、入庫すべき製
品の種類及びその適正在庫量を求め、得られた適正在庫
量を用いて複数種類の製品の在庫を管理する方法におい
て、記憶部に記憶されている製品間の代替情報を読み出
して、算定部が製品の種類別に、その種類が核要素であ
り、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類が要素
である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成し、次いで
データベースから各製品集合に含まれる核要素及び要素
にそれぞれ対応する注文の実績注文量を読み出し、算定
部は各製品集合の適正在庫量をそれぞれ算出し、製品の
種類別に生成した複数の製品集合から、前記条件を満足
する1又は複数の製品集合を選択し、選択した製品集合
に含まれる核要素の製品の適正在庫量をその製品集合の
適正在庫量に定め、他の種類の製品の適正在庫量を零に
定めることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る在庫管理方法は、コンピュ
ータを用い、複数種類の注文に対して、対応する種類の
製品又はその種類の製品に代替し得る他の種類の製品を
出庫する場合に、複数の単位期間それぞれの各種類の注
文の実績注文量及び予め定めた条件に基づいて、入庫す
べき製品の種類及びその適正在庫量を求め、得られた適
正在庫量を用いて複数種類の製品の在庫を管理する方法
において、記憶部に記憶されている製品間の代替情報を
読み出して、算定部が製品の種類別に、その種類が核要
素であり、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類
が要素である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成し、
また、データベースに記憶してある各種類の注文の各実
績注文量から最小実績注文量をそれぞれ求め、算定部は
各実績注文量から対応する最小実績注文量をそれぞれ減
算処理し、製品集合に含まれる核要素及び要素にそれぞ
れ対応する注文の減算処理した実績注文量を用いて、各
製品集合の適正在庫量をそれぞれ算出し、記憶部から
品の種類別に生成した複数の製品集合を読み出し、算定
部は前記条件を満足する1又は複数の製品集合を選択
し、選択した製品集合に含まれる核要素の製品の適正在
庫量を、その製品集合の適正在庫量及び核要素の製品に
係る最小実績注文量を用いて算定し、他の種類の製品の
適正在庫量を、その種類の製品に係る最小実績注文量を
用いて算定することを特徴とする。
【0012】第3発明に係る在庫管理装置は、複数種類
の注文に対して、対応する種類の製品又はその種類の製
品に代替し得る他の種類の製品を出庫する場合に、各種
類の注文の実績注文量及び予め定めた条件に基づいて、
入庫すべき製品の種類及びその適正在庫量を求め、得ら
れた適正在庫量を用いて複数種類の製品の在庫を管理す
、コンピュータを用いてなる装置において、製品間の
代替情報を記憶してある記憶部と、算定部とを備え、算
定部は、記憶部から代替情報を読み出して、製品の種類
別に、その種類が核要素であり、該核要素の製品で代替
し得る他の製品の種類が要素である1又は複数の製品集
合をそれぞれ生成する手段、データベースから各製品集
合に含まれる核要素及び要素にそれぞれ対応する注文の
実績注文量を読み出し、各製品集合の適正在庫量をそれ
ぞれ算出する手段と、製品の種類別に生成した複数の製
品集合から、前記条件を満足する1又は複数の製品集合
を選択する手段と、選択した製品集合に含まれる核要素
の製品の適正在庫量をその製品集合の適正在庫量に定め
る手段、及び他の種類の製品の適正在庫量を零に定める
段を備えることを特徴とする。
【0013】第4発明に係る在庫管理装置は、複数種類
の注文に対して、対応する種類の製品又はその種類の製
品に代替し得る他の種類の製品を出庫する場合に、複数
の単位期間それぞれの各種類の注文の実績注文量及び予
め定めた条件に基づいて、入庫すべき製品の種類及びそ
の適正在庫量を求め、得られた適正在庫量を用いて複数
種類の製品の在庫を管理する、コンピュータを用いてな
装置において、製品間の代替情報を記憶してある記憶
部と、算定部とを備え、算定部は、記憶部から代替情報
を読み出して、製品の種類別に、その種類が核要素であ
り、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類が要素
である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成する手段、
データベースに記憶してある各種類の注文の各実績注文
量から最小実績注文量をそれぞれ求める手段、各実績注
文量から対応する最小実績注文量をそれぞれ減算処理す
る手段、製品集合に含まれる核要素及び要素にそれぞれ
対応する注文の減算処理した実績注文量を用いて、各製
品集合の適正在庫量をそれぞれ算出する手段、製品の種
類別に生成した複数の製品集合から、前記条件を満足す
る1又は複数の製品集合を選択する手段、選択した製品
集合に含まれる核要素の製品の適正在庫量を、その製品
集合の適正在庫量及び核要素の製品に係る最小実績注文
量を用いて算定する手段、及び他の種類の製品の適正在
庫量を、その種類の製品に係る最小実績注文量を用いて
算定する手段を備えることを特徴とする。
【0014】第5発明に係る記録媒体は、コンピュータ
に、複数種類の注文に対して、対応する種類の製品又は
その種類の製品に代替し得る他の種類の製品を出庫する
場合の各種類の製品の在庫を管理させるべく、予め与え
られた各種類の注文の実績注文量及び条件に基づいて、
入庫すべき製品の種類及びその適正在庫量を求めさせる
プログラムが記録してある機械読み取り可能な記録媒体
において、コンピュータを、記憶部に記憶されている製
品間の代替情報を読み出して、製品の種類別に、その種
類が核要素であり、該核要素の製品で代替し得る他の製
品の種類が要素である1又は複数の製品集合をそれぞれ
生成させる手段と、データベースから各製品集合に含ま
れる核要素及び要素にそれぞれ対応する注文の実績注文
量を読み出して、各製品集合の適正在庫量をそれぞれ算
出させる手段と、製品の種類別に生成された複数の製品
集合から、前記条件を満足する1又は複数の製品集合を
選択させる手段と、選択された製品集合に含まれる核要
素の製品の適正在庫量をその製品集合の適正在庫量に定
めさせる手段と、他の種類の製品の適正在庫量を零に定
めさせる手段として機能させるためのプログラムが記録
してあることを特徴とする。
【0015】第6発明に係る記録媒体は、コンピュータ
に、複数種類の注文に対して、対応する種類の製品又は
その種類の製品に代替し得る他の種類の製品を出庫する
場合の各種類の製品の在庫を管理させるべく、予め与え
られた複数の単位期間それぞれの各種類の注文の実績注
文量及び条件に基づいて、入庫すべき製品の種類及びそ
の適正在庫量を求めさせるプログラムが記録してある機
械読み取り可能な記録媒体において、コンピュータを、
記憶部に記憶されている製品間の代替情報を読み出し
て、製品の種類別に、その種類が核要素であり、該核要
素の製品で代替し得る他の製品の種類が要素である1又
は複数の製品集合をそれぞれ生成させる手段と、データ
ベースに記憶してある各種類の注文の各実績注文量から
最小実績注文量をそれぞれ求めさせる手段と、各実績注
文量から対応する最小実績注文量をそれぞれ減算処理す
る手段と、製品集合に含まれる核要素及び要素にそれぞ
れ対応する注文の減算処理した実績注文量を用いて、各
製品集合の適正在庫量をそれぞれ算出させる手段と、製
品の種類別に生成された複数の製品集合から、前記条件
を満足する1又は複数の製品集合を選択させる手段と、
選択された製品集合に含まれる核要素の製品の適正在庫
量を、その製品集合の適正在庫量及び核要素の製品に係
る最小実績注文量を用いて算定させる手段と、他の種類
の製品の適正在庫量を、その種類の製品に係る最小実績
注文量を用いて算定させる手段として機能させるための
プログラムが記録してあることを特徴とする。
【0016】第1,第3及び第5発明にあっては、例え
ば、注文A,B,Cに対応する製品A,B,Cがあり、
各注文について、対応する種類の製品以外の種類の製品
をそれぞれ出庫し得る場合、次のようにして入庫すべき
製品の種類及びその適正在庫量を求める。
【0017】製品A,B,Cの別に、当該製品、及び当
該製品で代替可能な製品の組み合わせである製品集合を
生成する。前述した前提から、製品Aに係る製品集合
は、{A},{B,A},{C,A}及び{C,B,
A}である。このとき、Aは核要素であり、B及びCは
要素である。製品B及び製品Cに係る製品集合を、前同
様に生成する。在庫管理の単位期間、例えば1ヵ月毎の
注文A,注文B及び注文Cの各注文量の平均及び標準偏
差等を用いて、各製品集合{A},{B,A},{C,
A},{C,B,A},…の適正在庫量をそれぞれ算出
する。
【0018】生成した複数の製品集合の集合{{A},
{B,A},{C,A},{C,B,A},…}から、
全種類の注文の実績注文量を満たし、製造コスト又は在
庫コスト等を低減するといった条件を満足する1又は複
数の製品集合を、例えば分枝限定法に従って選択する。
そして、前述した複数の製品集合の集合から、例えば製
品集合{C,B,A}が選択されたとすると、その製品
集合の核要素Aに対応する製品Aを製品B及び製品Cに
代替して入庫することに決定すると共に、製品Aの適正
在庫量を、製品集合{C,B,A}の適正在庫量に定
め、製品B,製品Cの適正在庫量を零に定める。
【0019】第2,第4及び第6発明に係る在庫管理方
法は、在庫管理の単位期間毎の注文A,注文B及び注文
Cの各実績注文量の中から、注文Aの最小実績注文量
a、注文Bの最小実績注文量b、及び注文Cの最小実績
注文量cをそれぞれ求める。そして、注文Aの各実績注
文量から最小実績注文量aをそれぞれ減算し、注文Bの
各実績注文量から最小実績注文量bをそれぞれ減算し、
注文Cの各実績注文量から最小実績注文量cをそれぞれ
減算処理し、減算処理実績注文量を求める。
【0020】この減算処理実績注文量を用いて、前述し
た如く生成した製品集合{A},{B,A},{C,
A},{C,B,A},…の適正在庫量を算出する。ま
た、製品集合の集合{{A},{B,A},{C,
A},{C,B,A},…}から、全種類の注文の実績
注文量を満たし、製造コスト又は在庫コスト等を低減す
るといった条件を満足する組み合わせの製品集合を、前
同様に選択する。このとき、製品集合{C,B,A}が
選択されたとすると、その核要素Aに対応する製品Aの
適正在庫量を、製品集合{C,B,A}の適正在庫量に
(最小実績注文量a)×(単位期間に対する製品Aを発
注してから入庫されるまでの期間)の演算値を加えるこ
とによって求まる値に定める。また、製品B及び製品C
の適正在庫量を、最小実績注文量b及び最小実績注文量
cと(単位期間に対する製品Aを発注してから入庫され
るまでの期間)とをそれぞれ乗算することによって求め
る。これによって、各種類の製品の一部を他の種類の製
品によって代替することができ、総在庫量を低減し得る
と共に代替に要するコストを削減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施に使用する装置の
構成を示すブロック図であり、図2は図1に示したコン
ピュータ1によって入庫すべき製品の品目及びその適正
在庫量を決定する手順を示すフローチャートである。キ
ーボード又はマウス等の入力部3から、代替可能な製品
の品目を定めた代替情報が入力されると、CPU2はそ
れを記憶部5の所定アドレスに与え、そこに記憶させる
(ステップS1,S2)。
【0022】図5は代替情報の一例を説明する図表であ
る。図5に示した例にあっては、注文Aに対しては、製
品A,製品B又は製品Cを納入することができ、注文B
に対しては、製品B又は製品Cを納入することはできる
が、製品Aを納入することはできない。また、注文Cに
対しては製品Cを納入することができ、注文Zに対して
は、製品A又は製品Zを納入することができる。
【0023】CPU2は、入庫すべき製品の品目及びそ
の適正在庫量決定の実行指令が入力されるまで待機し
(ステップS3)、それが入力された場合、例えば1ヵ
月というような単位期間毎に、複数品目の注文の実績注
文量が登録してある実績注文量データベース(D・B)
11から、予め設定された複数の単位期間の実績注文量を
読み出し(ステップS4)、それを記憶部5の所定アド
レスに記憶させる(ステップS5)と共に、入庫すべき
製品の品目及びその適正在庫量を算定する算定部6を起
動させる。
【0024】図6は実績注文量データベース11から読み
出された実績注文量の一例を説明する図表であり、直近
の1年間の実績注文量を読み出した場合を示している。
図6に示した如く、注文A〜Zについて、各月の実績注
文量が12ヵ月間に渡って読み出されている。
【0025】算定部6は、記憶部5に記憶させた代替情
報を参照して、各製品A,B,C…の別に、当該製品を
核要素とする代替可能製品集合を次のように生成する
(ステップS6)。図5において、製品Cは注文A,
B,Cに対して納入可能である。そして、製品Cは注文
A,B,C以外の他の注文に対しては納入することがで
きないとすると、製品Cの代替可能製品集合として、
{C},{A,C},{B,C},{A,B,C}が生
成される。このとき、核要素はCである。
【0026】このようにして製品A〜Zについて、代替
可能製品集合を全て生成すると、算定部6は、各製品
A,B,C…の調達期間,安全係数等のデータが登録し
てある在庫管理情報データベース12から所要のデータを
それぞれ読み出し(ステップS7)、読み出した各デー
タ及び次の(4)式を用いて、各代替可能製品集合の適
正在庫量O(j)をそれぞれ求める(ステップS8)。 O(j)=(核要素の調達期間) ×(代替可能製品集合に含まれる要素に係る実績受注量の平均値) +(代替可能製品集合に含まれる要素に係る安全係数内の最大値) ×√(核要素の調達期間) ×(代替可能製品集合に含まれる要素に係る実績受注量の標準偏差) …(4)
【0027】なお、単位期間当たりの注文量が正規分布
N(μ,σ2 )に従うとき、調達期間に対する品切れ期
間の比率である品切れ率をαにする安全係数は、次の
(5)式から求めることができる。
【0028】
【数1】
【0029】算定部6には、例えば次の(6)式で表さ
れる評価指標、(7)式で表される目的関数、並びに
(8)式及び(9)式で表される制約条件が予め設定さ
れており、算定部6は(7)式〜(9)式を満足する
解、即ち代替可能製品集合の組み合わせを分枝限定法に
従って次のように選択する(ステップS9)。
【0030】
【数2】
【0031】図3及び図4は図1に示した算定部6によ
る代替可能製品集合の選択手順を示すフローチャートで
ある。算定部6は最適値Zに∞を設定する(ステップS
91)。算定部6は、解xに含まれる要素xj の内の未固
定のxj について、(9)式の0−1整数制約条件を適
用することなく解xを求め(ステップS92)、得られた
解xが実行可能であるか否か、(7)式による目的関数
の値z≧Zであるか否かをそれぞれ判断し(ステップS
93,S94)、そうである場合、後述するステップS102
へ移る。
【0032】算定部6は、ステップS93及びステップS
94で、実行可能及びz<Zであると判断すると、得られ
た解xが0及び/又は1からなる整数解であるか否かを
判断し(ステップS95)、整数解でない場合、解xに含
まれる各要素xj の内、1/2に近いものから順に所定
個数だけ抽出する(ステップS96)。算定部6は、抽出
した各要素xj について、次の(10)式にて求まる値を
それぞれ算出し(ステップS97)、その値が最も小さい
ものに対応する要素xj を1に固定する(ステップS9
8)。
【0033】
【数3】
【0034】算定部6は、ステップS95で、整数解であ
ると判断するまで、ステップS92〜ステップS98までの
操作を繰り返し、解xが整数解であると判断すると、そ
の解xを最適解Xにすると共に最適解Xを(7)式に代
入して得られる値を最適値Zとする(ステップS100 ,
S101 )。
【0035】算定部6はバックトラックが可能であるか
否かを判断し(ステップS102 )、それが可能である場
合、1つバックトラックし(ステップS103 )、対応す
る要素xj を0に固定し(ステップS104 )た後、ステ
ップS92へ戻る。算定部6は、ステップS102 でバック
トラックすることができないと判断するまで、ステップ
S92〜ステップS104 までの操作を繰り返した後、最適
値Z=∞であるか否かを判断し(ステップS105 )、Z
=∞でない場合、その最適解Xを採用し(ステップS10
6 )、Z=∞である場合、実行不可能であると判断する
(ステップS107 )。これによって、複数の注文A,
B,…の所定期間間内における注文量を満足する製品を
在庫として保管すると共に、在庫コストと代替コストと
の和である評価指標が可及的に小さい代替可能製品集合
の組み合わせを得ることができる。
【0036】そして、算定部6は、得られた各代替可能
製品集合について、核要素の製品の適正在庫量をその代
替可能製品集合の適正在庫量にし(ステップS10)、他
の要素の製品の適正在庫量を零にする(ステップS11)
操作をそれぞれ行って、各製品A,B,…それぞれの適
正在庫量をそれぞれ算定し、得られた各製品A,B,…
の適正在庫量を表示部4に表示させる(ステップS1
2)。
【0037】(実施の形態2)図7及び図8は入庫すべ
き製品の品目及びその適正在庫量を決定する他の手順を
示すフローチャートである。入力部3から、代替可能な
製品の品目を定めた代替情報が入力されると、CPU2
はそれを記憶部5の所定アドレスに与え、そこに記憶さ
せる(ステップS20,S21)。
【0038】CPU2は、入庫すべき製品の品目及びそ
の適正在庫量決定の実行指令が入力されるまで待機し
(ステップS22)、それが入力された場合、単位期間毎
に複数品目の注文の実績注文量が登録してある実績注文
量データベース11から、予め設定された複数の単位期間
の実績注文量を読み出し(ステップS23)、それを記憶
部5の所定アドレスに記憶させる(ステップS24)と共
に、算定部6をして、各品目の注文別に、最小実績注文
量をそれぞれ選定せしめる(ステップS25)。算定部6
は、各品目の注文の最小実績注文量を選定すると、選定
した最小実績注文量の品目の注文に係る各実績注文量か
らその最小実績注文量をそれぞれ減算処理し(ステップ
S26)、減算処理実績注文量を求める。
【0039】図9は、減算処理実績注文量を求める方法
を説明する図表であり、(a)は実績注文量データベー
ス11から読み出された実績注文量を、(b)は減算処理
実績注文量を示している。図9(a)から明らかな如
く、注文A,注文B,注文Cの最小実績注文量は、それ
ぞれ50,49,124である。そして、注文Aの各月
の実績注文量から最小実績注文量である50をそれぞれ
減じ、注文Bの各月の実績注文量から最小実績注文量で
ある49をそれぞれ減じ、注文Cの各月の実績注文量か
ら最小実績注文量である124をそれぞれ減じて、減算
処理実績注文量を求めると、図9(b)に示した各減算
処理実績注文量が得られる。
【0040】算定部6は、記憶部5に記憶させた代替情
報を参照して、各製品A,B,C…の別に、当該製品を
核要素とする代替可能製品集合を生成し(ステップS2
7)、在庫管理情報データベース12から所要のデータを
それぞれ読み出し(ステップS28)、読み出した各デー
タ及び減算処理実績注文量を(4)式に適用して、各代
替可能製品集合の適正在庫量O(j)をそれぞれ求める
(ステップS29)。
【0041】算定部6には、(6)式で表される評価指
標、(7)式で表される目的関数、並びに(8)式及び
(9)式で表される制約条件が予め設定されており、算
定部6は(7)式〜(9)式を満足する解、即ち代替可
能製品集合の組み合わせを、前同様にして選択する(ス
テップS30)。
【0042】算定部6は、選択した組み合わせに含まれ
る各代替可能製品集合の核要素の製品の適正在庫量を次
の(11)式によって算定し、それ以外の品目の製品の適
正在庫量を次の(12)式によって算定する(ステップS
31,32)。そして、算定部6は、得られた各製品A,
B,…の適正在庫量を表示部4に表示させる(ステップ
S33)。このように、最小実績在庫量を越える部分を、
代替可能な品目の製品で代替するため、代替コストを更
に低減することができる。 (適正在庫量)=(代替可能製品集合の適正在庫量)+(最小実績在 庫量)×(調達期間) …(11) (適正在庫量)=(最小実績在庫量)×(調達期間) …(12)
【0043】なお、図2乃至図4並びに図7及び図8に
示した在庫管理のコンピュータプログラムは、図1に示
したような構成のコンピュータのROMに書き込んでお
く以外に、図10に示したように、フレキシブルディスク
又はコンパクトディスク等の記憶媒体RMに記憶させてお
き、この記憶媒体RMをコンピュータのディスクドライブ
に装填してロードし、複数の品目の適正在庫量を算定さ
せる構成であってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1,第3及び第5
発明にあっては、代替可能な製品の種類が多く、また代
替の条件が多様であっても、入庫すべき種類の製品及び
その適正在庫量を容易に求めることができる。
【0045】第2,第4及び第6発明にあっては、最小
実績在庫量を越える部分を、代替可能な種類の製品で代
替するため、総在庫量を低減し得ると共に、代替に要す
るコストを削減することができる等、本発明は優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示したコンピュータによって入庫すべき
製品の品目及びその適正在庫量を決定する手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1に示した算定部による代替可能製品集合の
選択手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した算定部による代替可能製品集合の
選択手順を示すフローチャートである。
【図5】代替情報の一例を説明する図表である。
【図6】実績注文量データベースから読み出された実績
注文量の一例を説明する図表である。
【図7】入庫すべき製品の品目及びその適正在庫量を決
定する他の手順を示すフローチャートである。
【図8】入庫すべき製品の品目及びその適正在庫量を決
定する他の手順を示すフローチャートである。
【図9】減算処理実績注文量を求める方法を説明する図
表である。
【図10】他の実施の形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 CPU 6 算定部 11 実績注文量データベース 12 在庫管理情報データベース
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−189762(JP,A) 特開 平5−135066(JP,A) 特開 平5−250394(JP,A) 特開 平6−203054(JP,A) 西田 他,代替費用を考慮した3品目 在庫管理システム,日本OR学会秋季研 究発表会アブストラクト集,日本,日本 オペレーションズ・リサーチ学会,1982 年9月17日,144−145,001,83A 0296818 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 116 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用い、複数種類の注文に
    対して、対応する種類の製品又はその種類の製品に代替
    し得る他の種類の製品を出庫する場合に、各種類の注文
    の実績注文量及び予め定めた条件に基づいて、入庫すべ
    き製品の種類及びその適正在庫量を求め、得られた適正
    在庫量を用いて複数種類の製品の在庫を管理する方法に
    おいて、記憶部に記憶されている製品間の代替情報を読み出し
    て、算定部が 製品の種類別に、その種類が核要素であ
    り、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類が要素
    である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成し、次いで
    データベースから各製品集合に含まれる核要素及び要素
    にそれぞれ対応する注文の実績注文量を読み出し、算定
    部は各製品集合の適正在庫量をそれぞれ算出し、製品の
    種類別に生成した複数の製品集合から、前記条件を満足
    する1又は複数の製品集合を選択し、選択した製品集合
    に含まれる核要素の製品の適正在庫量をその製品集合の
    適正在庫量に定め、他の種類の製品の適正在庫量を零に
    定めることを特徴とする在庫管理方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータを用い、複数種類の注文に
    対して、対応する種類の製品又はその種類の製品に代替
    し得る他の種類の製品を出庫する場合に、複数の単位期
    間それぞれの各種類の注文の実績注文量及び予め定めた
    条件に基づいて、入庫すべき製品の種類及びその適正在
    庫量を求め、得られた適正在庫量を用いて複数種類の製
    品の在庫を管理する方法において、記憶部に記憶されている製品間の代替情報を読み出し
    て、算定部が 製品の種類別に、その種類が核要素であ
    り、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類が要素
    である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成し、また、
    データベースに記憶してある各種類の注文の各実績注文
    量から最小実績注文量をそれぞれ求め、算定部は各実績
    注文量から対応する最小実績注文量をそれぞれ減算処理
    し、製品集合に含まれる核要素及び要素にそれぞれ対応
    する注文の減算処理した実績注文量を用いて、各製品集
    合の適正在庫量をそれぞれ算出し、記憶部から製品の種
    類別に生成した複数の製品集合を読み出し、算定部は
    記条件を満足する1又は複数の製品集合を選択し、選択
    した製品集合に含まれる核要素の製品の適正在庫量を、
    その製品集合の適正在庫量及び核要素の製品に係る最小
    実績注文量を用いて算定し、他の種類の製品の適正在庫
    量を、その種類の製品に係る最小実績注文量を用いて算
    定することを特徴とする在庫管理方法。
  3. 【請求項3】 複数種類の注文に対して、対応する種類
    の製品又はその種類の製品に代替し得る他の種類の製品
    を出庫する場合に、各種類の注文の実績注文量及び予め
    定めた条件に基づいて、入庫すべき製品の種類及びその
    適正在庫量を求め、得られた適正在庫量を用いて複数種
    類の製品の在庫を管理する、コンピュータを用いてなる
    装置において、製品間の代替情報を記憶してある記憶部と、算定部とを
    備え、算定部は、記憶部から代替情報を読み出して、
    品の種類別に、その種類が核要素であり、該核要素の製
    品で代替し得る他の製品の種類が要素である1又は複数
    の製品集合をそれぞれ生成する手段、データベースから
    各製品集合に含まれる核要素及び要素にそれぞれ対応す
    る注文の実績注文量を読み出し、各製品集合の適正在庫
    量をそれぞれ算出する手段と、製品の種類別に生成した
    複数の製品集合から、前記条件を満足する1又は複数の
    製品集合を選択する手段と、選択した製品集合に含まれ
    る核要素の製品の適正在庫量をその製品集合の適正在庫
    量に定める手段、及び他の種類の製品の適正在庫量を零
    に定める手段を備えることを特徴とする在庫管理装置。
  4. 【請求項4】 複数種類の注文に対して、対応する種類
    の製品又はその種類の製品に代替し得る他の種類の製品
    を出庫する場合に、複数の単位期間それぞれの各種類の
    注文の実績注文量及び予め定めた条件に基づいて、入庫
    すべき製品の種類及びその適正在庫量を求め、得られた
    適正在庫量を用いて複数種類の製品の在庫を管理する
    コンピュータを用いてなる装置において、製品間の代替情報を記憶してある記憶部と、算定部とを
    備え、算定部は、記憶部から代替情報を読み出して、
    品の種類別に、その種類が核要素であり、該核要素の製
    品で代替し得る他の製品の種類が要素である1又は複数
    の製品集合をそれぞれ生成する手段、データベースに記
    憶してある各種類の注文の各実績注文量から最小実績注
    文量をそれぞれ求める手段、各実績注文量から対応する
    最小実績注文量をそれぞれ減算処理する手段、製品集合
    に含まれる核要素及び要素にそれぞれ対応する注文の減
    算処理した実績注文量を用いて、各製品集合の適正在庫
    量をそれぞれ算出する手段、製品の種類別に生成した複
    数の製品集合から、前記条件を満足する1又は複数の製
    品集合を選択する手段、選択した製品集合に含まれる核
    要素の製品の適正在庫量を、その製品集合の適正在庫量
    及び核要素の製品に係る最小実績注文量を用いて算定す
    る手段、及び他の種類の製品の適正在庫量を、その種類
    の製品に係る最小実績注文量を用いて算定する手段を
    えることを特徴とする在庫管理装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータに、複数種類の注文に対し
    て、対応する種類の製品又はその種類の製品に代替し得
    る他の種類の製品を出庫する場合の各種類の製品の在庫
    を管理させるべく、予め与えられた各種類の注文の実績
    注文量及び条件に基づいて、入庫すべき製品の種類及び
    その適正在庫量を求めさせるプログラムが記録してある
    機械読み取り可能な記録媒体において、コンピュータを、記憶部に記憶されている製品間の代替
    情報を読み出して、 製品の種類別に、その種類が核要素
    であり、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類が
    要素である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成させる
    手段と、データベースから各製品集合に含まれる核要素
    及び要素にそれぞれ対応する注文の実績注文量を読み出
    して、各製品集合の適正在庫量をそれぞれ算出させる手
    段と、製品の種類別に生成された複数の製品集合から、
    前記条件を満足する1又は複数の製品集合を選択させる
    手段と、選択された製品集合に含まれる核要素の製品の
    適正在庫量をその製品集合の適正在庫量に定めさせる手
    段と、他の種類の製品の適正在庫量を零に定めさせる手
    として機能させるためのプログラムが記録してあるこ
    とを特徴とする機械読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 コンピュータに、複数種類の注文に対し
    て、対応する種類の製品又はその種類の製品に代替し得
    る他の種類の製品を出庫する場合の各種類の製品の在庫
    を管理させるべく、予め与えられた複数の単位期間それ
    ぞれの各種類の注文の実績注文量及び条件に基づいて、
    入庫すべき製品の種類及びその適正在庫量を求めさせる
    プログラムが記録してある機械読み取り可能な記録媒体
    において、コンピュータを、記憶部に記憶されている製品間の代替
    情報を読み出して、 製品の種類別に、その種類が核要素
    であり、該核要素の製品で代替し得る他の製品の種類が
    要素である1又は複数の製品集合をそれぞれ生成させる
    手段と、データベースに記憶してある各種類の注文の各
    実績注文量から最小実績注文量をそれぞれ求めさせる手
    段と、各実績注文量から対応する最小実績注文量をそれ
    ぞれ減算処理する手段と、製品集合に含まれる核要素及
    び要素にそれぞれ対応する注文の減算処理した実績注文
    量を用いて、各製品集合の適正在庫量をそれぞれ算出さ
    せる手段と、製品の種類別に生成された複数の製品集合
    から、前記条件を満足する1又は複数の製品集合を選択
    させる手段と、選択された製品集合に含まれる核要素の
    製品の適正在庫量を、その製品集合の適正在庫量及び核
    要素の製品に係る最小実績注文量を用いて算定させる手
    段と、他の種類の製品の適正在庫量を、その種類の製品
    に係る最小実績注文量を用いて算定させる手段として機
    能させるためのプログラムが記録してあることを特徴と
    する機械読み取り可能な記録媒体。
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