Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP3307699B2 - 帯電防止性樹脂製品 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP3307699B2 - 帯電防止性樹脂製品 - Google Patents

帯電防止性樹脂製品

Info

Publication number
JP3307699B2
JP3307699B2 JP33672292A JP33672292A JP3307699B2 JP 3307699 B2 JP3307699 B2 JP 3307699B2 JP 33672292 A JP33672292 A JP 33672292A JP 33672292 A JP33672292 A JP 33672292A JP 3307699 B2 JP3307699 B2 JP 3307699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
antistatic
general formula
embedded image
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33672292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06157789A (ja
Inventor
弘明 山岡
隆之 太田
志穂 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP33672292A priority Critical patent/JP3307699B2/ja
Publication of JPH06157789A publication Critical patent/JPH06157789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3307699B2 publication Critical patent/JP3307699B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性樹脂製品に
関するものであり、詳しくは、高い帯電防止性を長期的
に有し、帯電防止剤のブリードアウトによる表面の汚染
がなく、しかも、光学特性と機械的特性にも優れた帯電
防止性樹脂製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高分子シート又はフィルム(以
下、「樹脂基材」と言う)は、電気絶縁性に優れて帯電
し易いため、ホコリが付着し、外観が損なわれるばかり
か、静電気による様々なトラブルを惹起する。また、O
A機器などの電気製品に使用された場合には、蓄積した
静電気により誤動作が惹起され易い。
【0003】従来、樹脂基材の帯電防止方法として、樹
脂基材の表面に界面活性剤(帯電防止剤)を塗布する方
法が知られている。斯かる方法は、簡便で速効性を有す
るが、樹脂基材の面が粘着性を帯びる言う欠点があ
り、また、容易に帯電防止剤が剥落して耐久性に欠ける
と言う問題がある。
【0004】一方、長期にわたって安定した帯電防止性
能を得る方法として、帯電防止剤を予め樹脂自体に練り
込む方法が採用されている。練り込み法は、上記の塗布
法と異なり、表面の帯電防止剤層が失われても、濃度勾
配によって内部の帯電防止剤が表面に拡散し、新たな帯
電防止剤層が形成されるため、帯電防止性能を長期的に
維持し得ると言われている。
【0005】しかしながら、練り込み法は、帯電防止剤
が表面へブリードアウトすることを前提としているた
め、しばしば、塗布法の場合と同様の問題がある。すな
わち、帯電防止剤が練り込まれた樹脂基材の表面は汚染
され易いため、しばしば、樹脂基材の表面の水拭きを行
う必要があるが、斯かる水拭きにより表面の帯電防止剤
層が失われ、一時的にではあるが、帯電防止性が失われ
る。
【0006】上記の諸問題を解決するため、帯電防止性
を有するモノマーと種々のモノマー又はマクロモノマー
とを共重合した高分子量帯電防止剤を塗布する方法が提
案されている。しかしながら、従来の高分子量帯電防止
剤は、樹脂基材への密着性が不十分であって、相溶性と
帯電防止性とを高いレベルで両立させることは困難であ
り、更なる改良が望まれている。本発明者等は、先に、
ポリエステルマクロマーとビニル系単量体の共重合体を
提案した(特開平4−161415号)。この共重合体
は、高分子帯電防止剤として極めて有用であるが、樹脂
基材に対する接着性あるいは塗布性が十分ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
帯電防止性を長期的に有し、帯電防止剤のブリードアウ
トによる表面の汚染がなく、しかも、光学特性と機械的
特性にも優れた帯電防止性樹脂製品を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、下記の一般式[I ]及び[II]で表される繰り返し
単位から成り、[I ]と[II]の比率が重量比で10:
90〜90:10の範囲にあり、且つ、極限粘度ηinh
が0.02以上の共重合体とバインダー樹脂とから成る
帯電防止層を樹脂製品(但し、ポリ塩化ビニル樹脂製品
を除く)の表面に形成して成ることを特徴とする帯電防
止性樹脂製品に存する。
【0009】
【化4】
【0010】上記の一般式[I ]中、R1 は炭素数1〜
20のアルキル基またはアラルキル基、R2 は脂肪族炭
化水素基、R4 は水素原子またはメチル基、nは2〜2
00の整数を表し、R3 は下記(a)〜(e)に示され
る何れかの基を表し、これらの基において、R5 は、炭
素数1〜20のアルキル基、水素原子またはハロゲン原
子、mは1〜4の整数、l(エル)は1〜10の整数を
表す。そして、−CONH−部は、一般式[I ]中の−
CO−R2 −O−部の−O−と隣接してウレタン結合を
形成する。
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】上記の一般式[II]中、R6 は水素原子ま
たはメチル基、Xは4級アンモニウム塩または金属塩を
有するイオン性残基を表す。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、前記の一般式[I ]及び[II]で表される繰
り返し単位から成り、[I ]と[II]の比率が重量比で
10:90〜90:10の範囲にあり、且つ、極限粘度
ηinh が0.02以上の共重合体を高分子帯電防止剤と
して使用する。
【0015】上記の共重合体は、通常、下記一般式[II
I ]で表されるポリエステルマクロモノマーと下記一般
式[IV]で表されるビニル系単量体をラジカル開始剤の
存在下に共重合させることによって得られる。
【0016】
【化7】
【0017】先ず、一般式[III ]で表されるポリエス
テルマクロモノマーについて説明する。一般式[III ]
中、R1 は、炭素数1〜20のアルキル基またはアラル
キル基、R2 は、脂肪族炭化水素基を表す。R2 として
は、分岐または直鎖状の炭素数3〜8の脂肪族炭化水素
基が好ましく、具体的には、下記に記載の脂肪族炭化水
素基が挙げられる。これらは、後述するラクトン化合物
の開環重合によるポリエステルの脂肪族炭化水素基に相
当する。
【0018】
【化8】
【0019】一般式[III ]中、R3 は下記(a)〜
(e)に示される何れかの基を表す。そして、これらの
基において、R5 は、炭素数1〜20のアルキル基、水
素原子またはハロゲン原子、mは1〜4の整数、l(エ
ル)は1〜10の整数を表す。そして、−CONH−部
は、一般式[I ]中の−CO−R2 −O−部の−O−と
隣接してウレタン結合を形成している。
【0020】
【化9】
【0021】一般式[III ]中、R4 は水素原子または
メチル基であり、前記のR3 が−CO−NH−基を有す
る基の場合は、R4 としてはメチル基が好ましい。ま
た、nは2〜200の整数を表し、ポリエステル構造の
重合度を表す。好ましいnは2〜100、特に好ましい
nは2〜50である。特に好適なポリエステルマクロモ
ノマーは、次の通りである。
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】一般式[III ]で表されるポリエステルマ
クロモノマーは、通常、以下の2工程により製造され
る。 (1)第1工程 本工程において、R1 −OH(R1 は前記一般式[I ]
におけるのと同義)で表されるアルコール化合物を開始
剤とし、下記の一般式[V ]で表されるラクトン化合物
を開環重合して下記の一般式[VI]で表されるポリエス
テルアルコールを得る(各一般式におけるR1 は前記一
般式[I ]におけるのと同義、nは2〜約200の整
数)。
【0026】
【化13】
【0027】上記のアルコール化合物としては、メタノ
ール、n−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタ
ノール、2−エチルヘキサノール等が好ましい。また、
ラクトン化合物としては、炭素数3〜8のラクトンが好
ましく、特に、ε−カプロラクトン、β−メチル−δ−
バレロラクトン、βエチル−δ−バレロラクトンが好
ましい。
【0028】上記の反応は、通常、触媒の存在下に行わ
れる。そして、触媒としては、ラクトンの開環重合に使
用される公知の触媒、例えば、硫酸、リン酸などの鉱
酸、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、n−ブチルリチウム等のアルキル金属化合物、チタ
ンテトラブトキシド等の金属アルコキシドを使用するこ
とが出来る。
【0029】上記の反応は、無溶媒で行い得るが、必要
に応じて溶媒を使用してもよい。溶媒としては、例え
ば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホル
ム、四塩化炭素などを使用することが出来る。反応温度
は通常0〜200℃、反応時間は通常10分から30時
間の範囲である。また、一般式[VI]中のnは、重合度
であり、開始剤とラクトン化合物のモル比によってコン
トロールすることが出来る。
【0030】(第2工程)本工程において、一般式[V
I]で表されるポリエステルアルコールと下記の一般式
[VII ]で表される化合物または下記の一般式[VIII]
で表される化合物とを反応させる。
【0031】
【化14】
【0032】上記の一般式[VII ]中、R4 は、前記一
般式[I ]におけるのと同義であり、R7 は、下記に示
される何れかの基を表し、これらの基において、R5
m、l(エル)は、前記一般式[I ]におけるのと同義
である。
【0033】
【化15】
【0034】一般式[VII ]で表される化合物の具体例
としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。
【0035】
【化16】
【0036】上記の一般式[VIII]中、R4 は、前記一
般式[I ]におけるのと同義であり、Yは、ハロゲン原
子、炭素数1〜8のアルコキシ基またはフェノキシ基を
表す。また、上記の一般式[VIII]で表される化合物の
具体例としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。
【0037】
【化17】
【0038】前記の一般式[VI]で表されるポリエステ
ルアルコールと一般式[VII ]で表される化合物との反
応は、ウレタン結合生成反応であり、両者は等モルの割
合で反応させられる。反応は、無触媒でも進行するが、
反応速度を速めるため、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズジオクトエート、ジブチルスズメルカプチド
のようなスズ触媒を使用してもよい。
【0039】前記の一般式[VI]で表されるポリエステ
ルアルコールと一般式[VIII]で表される化合物との反
応は、縮合反応またはエステル交換反応であり、両者は
等モルの割合で反応させられる。縮合反応を採用する場
合は、ハロゲン化水素が副生するため、3級アミンのよ
うな脱酸剤の存在下または不活性ガス気流下に反応を行
なってもよい。エステル交換反応を採用する場合は、公
知のエステル交換触媒、例えば、塩酸や硫酸などの鉱
酸、亜鉛、カルシウム、マグネシウム等の金属塩、チタ
ンテトラブトキシド等の金属アルコキシドを使用しても
よい。
【0040】上記の反応は、何れも無溶媒で行い得る
が、必要に応じて溶媒を使用してもよい。溶媒として
は、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などが挙げられる。そして、反
応温度は通常0〜200℃、反応時間は通常30分から
50時間の範囲である。
【0041】次に、前記の一般式[IV]で表されるビニ
ル単量体について説明する。一般式[IV]中、R6 は水
素原子またはメチル基を表し、Xは4級アンモニウム塩
または金属塩を有するイオン性残基を表す。一般式[I
V]で表されるビニル単量体は、従来公知のラジカル重
合性モノマーである。斯かるビニル単量体としては、ア
ニオン性またはカチオン性のイオン性残基を有するビニ
ル単量体、または、重合後に容易にイオン性基を導入し
得るビニル単量体であれば特に制限はない。
【0042】カチオン性基を有するビニル単量体として
は、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプ
ロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロ
ピルアミノ(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノビニルサルファイ
ド、ジエチルアミノエチルビニルエーテル、ビニルベン
ジル−N,N′−ジメチルアミン、ビニルピリジン、ビ
ニルキノリン等の含窒素モノマーの4級化物などが挙げ
られる。
【0043】上記の4級化反応は、公知の手法により、
第3級アミノ基に4級化剤を作用させて行うことが出来
る。4級化剤としては、塩化水素、臭化水素、硫酸など
の無機酸やベンジルクロライド、ベンジルブロマイド、
メチルクロライド、メチルブロマイド等が挙げられる。
4級化反応は、共重合の前後のいずれの段階で行っても
よい。
【0044】アニオン性基を有するビニル単量体として
は、例えば、(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)
アクリル酸、ビニルスルホン酸、スルホン化スチレン、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
スルホメチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチル
(メタ)アクリレート、3−スルホエチル(メタ)アク
リレート、3−スルホプロピル(メタ)アクリレート、
アリルスルホン酸、1−フェニルビニルスルホン酸、ア
シッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−アミドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート等のカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基
を有するビニル系単量体、または、これらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、もしくは、ジメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン
塩、テトラブチルホスホニウム塩などが挙げられる。
【0045】一般式[IV]で表されるビニル単量体とし
て、金属塩または有機塩を使用する場合は、相当するモ
ノマーを直接重合に供してもよいが、重合した後に中和
を行ってもよい。
【0046】イオン性残基を有する単量体として、特に
好ましい単量体は、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレートの4
級アンモニウム塩および(メタ)アクリル酸の金属塩で
ある。
【0047】次に、一般式[III ]で表されるポリエス
テルマクロモノマーと一般式[IV]で表されるビニル系
単量体の共重合について説明する。ポリエステルマクロ
モノマーとビニル系単量体とは、重量比で10:90〜
90:10の範囲、好ましくは、20:80〜80:2
0の範囲で共重合させられる。ビニル系単量体の比率が
10未満の場合は、帯電防止性の優れた共重合体が得ら
れず、また、ポリエステルマクロモノマーの比率が10
を超える場合は、得られる共重合体のバインダー樹脂へ
の親和性が悪くなる。
【0048】上記の共重合は、通常のラジカル重合法で
容易に行うことが出来る。ラジカル重合開始剤として
は、アゾ化合物、過酸化物などが使用され、その使用割
合は、通常、0.1〜10重量%とされる。反応温度は
0〜200℃、反応時間は1〜24時間とされる。ま
た、重合度を調節するために、アルキルメルカプタン等
の連鎖移動剤を使用することも出来る。重合法は、ラジ
カル重合で通常採用される、塊状重合、溶液重合、乳化
重合、懸濁重合などの何れの重合法を採用してもよい。
【0049】上記の共重合体は、メチルエチルケトン/
メタノール(7/3)混合溶媒を使用し、濃度0.5g
/dl、温度25℃の条件下に測定した極限粘度ηinh
が0.02以上でなければならない。共重合体の極限粘
度が0.02より低い場合は、高分子量化したことによ
る利点が失われ、樹脂基材から共重合体がブリードアウ
トし易くなり帯電防止性能が低下する。
【0050】本発明においては、上記の共重合体を高分
子量帯電防止剤として使用し、そして、バインダー樹脂
と共に使用することが重要である。そして、バインダー
樹脂としては、熱可塑性樹脂、ウレタン硬化型樹脂、紫
外線硬化型樹脂の中から選ばれる1種または2種以上の
バインダー樹脂が好適である。
【0051】上記の熱可塑性樹脂としては、溶媒に可溶
であれば特に制限はなく、塗布する樹脂基材の種類に応
じて適宜選択すればよい。熱可塑性樹脂の具体例として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
アクリル酸エステル、ポリウレタン等が挙げられる。本
発明において、帯電防止層は、高分子量帯電防止剤と熱
可塑性樹脂とを両者の共通の溶媒に溶解して樹脂基材に
塗布したのち乾燥させることにより形成される。
【0052】塗膜により高い強度、耐薬品性などが要求
される場合は、バインダー樹脂として熱硬化性樹脂の使
用が効果的である。すなわち、ウレタン工業で一般に使
用されるポリオール類に本発明の高分子量帯電防止剤を
混合し、更に、イソシアナート化合物を含む硬化剤と混
合させた後、樹脂基材に塗布し、硬化、乾燥すれば、よ
り耐摩耗性に優れた耐久性の高い塗膜を形成させること
が出来る。この際、ウレタン工業で一般に使用される溶
媒および硬化触媒などの添加剤を使用してもよい。
【0053】また、速乾性で硬度の高い塗膜が要求され
る場合は、バインダー樹脂として紫外線硬化樹脂の使用
が効果的である。すなわち、公知の紫外線硬化型樹脂組
成物に本発明の高分子量帯電防止剤を配合し、樹脂基材
に塗布後、常法に従って紫外線で硬化させることによ
り、短時間で表面性のよい塗膜を形成させることが出来
る。紫外線硬化型樹脂としては、特に制限はなく、例え
ば、ブチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、ビニルピロリドン等の単官能モノマー、ポリ
ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等の
多官能オリゴマーが挙げられる。
【0054】高分子量帯電防止剤の使用割合は、1〜9
9重量%の範囲がよい。高分子量帯電防止剤の使用割合
が1重量%未満の場合は十分な帯電防止性能が得られ
ず、また、99重量%を超える場合は、塗膜形成能が劣
り、割れ、シワを発生する。高分子量帯電防止剤の好ま
しい使用割合は、10〜90重量%の範囲である。
【0055】塗膜の形成は、公知の方法、例えば、スプ
レー法、バーコート法、ロールコート法、スピンコート
ディッピング法などを採用することが出来る。形成する
塗膜の厚みは0.1〜20μmの範囲がよい。塗膜の厚
みが0.1μm未満では帯電防止性能が劣り、20μm
を超える場合は得られる性能に対してコスト高となる。
塗膜の厚みは1〜10μmの範囲が好ましい。
【0056】本発明において、樹脂基材としては、熱可
塑性樹脂または熱硬化性樹脂の各種の製品、例えば、フ
ィルムやシート等が挙げられる。熱可塑性樹脂として
は、特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リスチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂、ABS樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル
酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
【0057】ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナ
イロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイ
ロン12等が挙げられる。ポリエステル樹脂としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート等が挙げられる。熱硬化性樹脂
としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
【0058】本発明において、高分子帯電防止剤として
使用される前述の共重合体は、種々のバインダー樹脂と
高い相溶性を示すため、均一な塗膜を形成する。従っ
て、斯かる塗膜を形成したフィルム又はシートは、粘着
性がなく、堅牢であり、耐久性に優れる。
【0059】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、表面抵抗値の測
定は、横河−HEWLETT−PACKARD社の23
29A型絶縁抵抗計を使用し、測定電圧を100Vと
し、25℃、50%RHの条件下に測定した。
【0060】参考例A(ポリエステルアルコールの合
成) 攪拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−エチルヘキサノール
5.7gと金属ナトリウム0.1gを仕込、攪拌して金
属ナトリウムを溶解させた。次に、フラスコを40℃の
オイルバスに浸漬し、攪拌しながらβ−メチル−δ−バ
レロラクトン50gを滴下ロートより滴下した。1時間
後、攪拌を停止し、フラスコの内容物を取り出し、精製
したクロロホルム500mlに溶解した。得られた溶液
を500mlの脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、ク
ロロホルム層を分液した。斯かる洗浄をもう一度繰り返
した後、クロロホルム溶液から減圧下に溶媒を留去し、
無色透明のポリエステルアルコールを得た。ポリエステ
ルアルコールの水酸基価は、58.6KOHmg/g、
酸価は、0.03KOHmg/gであった。
【0061】参考例B(ポリエステルマクロモノマーの
合成) 攪拌翼、還流冷却器を備えた反応器に参考例Aで合成し
たポリエステルアルコール20.00g、m−イソプロ
ペニル−α,α′−ジメチルベンジルイソシアナート
4.25g、ジブチルスズジオクトエート(1重量%ト
ルエン溶液)0.12gを仕込み、80℃に加温して9
時間反応を行った。生成物のIRスペクトルとH−NM
Rの測定結果から、以下のような構造のポリエステルマ
クロモノマーが得られたことを確認した。
【0062】
【化18】
【0063】参考例C(ポリエステルアルコールの合
成) 参考例Aにおいて、β−メチル−δ−バレロラクトンを
ε−カプロラクトンに変更した以外、参考例Aと同様の
方法でポリエステルアルコールを得た。得られたポリエ
ステルアルコールの水酸基価は、56.78KOHmg
/g、酸価は、0.50KOHmg/gであった。
【0064】参考例D(ポリエステルマクロモノマーの
合成) 攪拌翼、還流冷却器を備えた反応器に参考例Cで合成し
たポリエステルアルコール20.00g、m−イソプロ
ペニル−α,α′−ジメチルベンジルイソシアナート
4.11g、ジブチルスズジオクトエート(1重量%ト
ルエン溶液)0.12gを仕込み、80℃に加温して9
時間反応を行い、カプロラクトンをベースとするマクロ
モノマーを合成した。
【0065】参考例E(ランダム共重合体の合成) 攪拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコにメ
チルメタアクリレート10.0g、メタアクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0
g、アゾビスイソブチロニトリル 0.9gを仕込み、
更に、溶媒としてトルエン13gとn−ヘキサン7gを
加えて均一溶液とした後、窒素気流下、80℃で8時間
重合を行った。重合後、反応液をメタノール中に投入
し、生成物を析出させ、メタノールで十分洗浄したのち
乾燥した。収率は、ほぼ100%であった。
【0066】実施例1 攪拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに参
考例Bで合成したポリエステルマクロモノマー10.0
g、メタアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド10.0g、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.2g及びイソピロピルアルコール40gを仕込
み、窒素気流下、70℃で8時間重合した。重合後、反
応液をヘキサン中に投入し、生成物を析出させ乾燥し
た。収率は83%であった。得られた共重合体の極限粘
度ηinh は0.15dl/gであった。
【0067】上記の共重合体3gとPMMA樹脂粉末
(三菱レイヨン社製「BR−80」)7gをメチルエチ
ルケトン/メタノールの9/1混合液に濃度10重量%
となるように溶解し、#8のバーコーターを使用してナ
イロンシート(三菱化成社製)上に2mm厚さとなるよ
うに塗布し、120℃で2分間加熱乾燥して帯電防止層
を形成した。帯電防止層の表面抵抗値は、7.5×10
8 Ω/□であった。
【0068】実施例2 攪拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに参
考例Dで合成したポリエステルマクロモノマー40.0
g、メタクリル酸17.0g、アゾビスイソブチロニト
リル0.6g及びイソピロピルアルコール85gを仕込
み、窒素気流下、70℃で8時間重合した。重合後、イ
ソピロピルアルコールを留去し、減圧乾燥した。得られ
た共重合体の極限粘度ηinh は0.11dl/gであっ
た。
【0069】上記の共重合体20gをメチルエチルケト
ン/メタノールの9/1混合溶媒200gに溶解し、5
重量%KOHメタノール溶液41.6gを添加し、室温
で1時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧で留去し、22
gの共重合体を得た。この共重合体を実施例1と同様に
してポリエチレンテレフタレートシート(三菱化成社
製)上に2mm厚さとなるように塗布し、120℃で2
分間加熱乾燥して帯電防止層を形成した。帯電防止層の
表面抵抗値は、8.0×108 Ω/□であった。
【0070】実施例3 実施例1で得られた共重合体のメチルエチルケトン/メ
タノールの7/3混合溶媒(樹脂固形分10重量%)
1.5gとウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂
(50重量%メチルエチルケトン溶液、三菱化成社製
「PR−202」)3.5gを混合し、樹脂固形分23
重量%の溶液を得た。この溶液を#5のバーコーターで
ABS樹脂シート上(モンサント化成社製)に塗布し、
120W/cmの紫外線ランプを12秒間照射して硬化
させ帯電防止層を形成した。帯電防止層の表面抵抗値
は、7.0×108 Ω/□であった。この値は、5分間
の水洗後も変化がなかった。
【0071】実施例4 実施例1において、ナイロンシートの代わりに、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂シート(油化シェルエポキシ
社製)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で帯電
防止層を形成した。帯電防止層の表面抵抗値は、7.8
×108 Ω/□であった。
【0072】比較例1 参考例Eで得られたランダム共重合体3gとPMMA樹
脂粉末(三菱レイヨン社製「BR−80」)7gをメチ
ルエチルケトン/メタノールの9/1混合液に濃度10
重量%となるように溶解し、#8のバーコーターを使用
してナイロンシート(三菱化成社製)上に2mm厚さと
なるように塗布し、120℃で2分間加熱乾燥して塗膜
を形成した。塗膜の表面抵抗値は、7.4.0×1014
であった。また、塗膜はやや白濁していた。
【0073】比較例2 参考例Bで合成したポリエステルマクロモノマー1.5
gと4級アンモニウム塩系モノマー1.5gの混合物を
そのままメチルエチルケトン/メタノールの9/1混合
液に濃度10重量%となるように溶解し、#8のバーコ
ーターを使用してナイロンシート(三菱化成社製)上に
2mm厚さとなるように塗布し、120℃で2分間加熱
乾燥して塗膜を形成した。塗膜の形成直後の表面抵抗値
は1.3×106 Ω/□であったが、5分間水洗した後
には、2.6×1012Ω/□まで上昇した。
【0074】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、高い帯電
防止性を長期的に有し、帯電防止剤のブリードアウトに
よる表面の汚染がなく、しかも、光学特性と機械的特性
にも優れた帯電防止性樹脂製品が提供される。本発明の
帯電防止性樹脂製品は、電気製品のハウジング、床材、
各種フィルム製品など、静電気による弊害を嫌うあらゆ
る製品に好適に使用出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−25463(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 7/04 - 7/06 C09K 3/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式[I ]及び[II]で表され
    る繰り返し単位から成り、[I ]と[II]の比率が重量
    比で10:90〜90:10の範囲にあり、且つ、極限
    粘度ηinh が0.02以上の共重合体とバインダー樹脂
    とから成る帯電防止層を樹脂製品(但し、ポリ塩化ビニ
    ル樹脂製品を除く)の表面に形成して成ることを特徴と
    する帯電防止性樹脂製品。 【化1】 上記の一般式[I ]中、R1 は炭素数1〜20のアルキ
    ル基またはアラルキル基、R2 は脂肪族炭化水素基、R
    4 は水素原子またはメチル基、nは2〜200の整数を
    表し、R3 は下記(a)〜(e)に示される何れかの基
    を表し、これらの基において、R5 は、炭素数1〜20
    のアルキル基、水素原子またはハロゲン原子、mは1〜
    4の整数、l(エル)は1〜10の整数を表す。そし
    て、−CONH−部は、一般式[I ]中の−CO−R2
    −O−部の−O−と隣接してウレタン結合を形成する。 【化2】 【化3】 上記の一般式[II]中、R6 は水素原子またはメチル
    基、Xは4級アンモニウム塩または金属塩を有するイオ
    ン性残基を表す。
  2. 【請求項2】 樹脂製品がフィルム又はシートである請
    求項1に記載の帯電防止性樹脂製品。
  3. 【請求項3】 バインダー樹脂が熱硬化性樹脂である請
    求項1に記載の帯電防止性樹脂製品。
  4. 【請求項4】 バインダー樹脂が紫外線硬化型樹脂であ
    る請求項1に記載の帯電防止性樹脂製品。
JP33672292A 1992-11-24 1992-11-24 帯電防止性樹脂製品 Expired - Fee Related JP3307699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33672292A JP3307699B2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 帯電防止性樹脂製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33672292A JP3307699B2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 帯電防止性樹脂製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06157789A JPH06157789A (ja) 1994-06-07
JP3307699B2 true JP3307699B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=18302117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33672292A Expired - Fee Related JP3307699B2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 帯電防止性樹脂製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3307699B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06157789A (ja) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5973068A (en) Silicone resin-containing emulsion composition, method for making same, and article having a cured film of same
AU671127B2 (en) Sulfopolymer/vanadium oxide antistatic compositions
JP2873482B2 (ja) 光架橋性樹脂組成物
EP0274112B1 (en) A process for preparation of room-temperature curable resins
EP0450844B1 (en) Curable resin compositions
JPH09302257A (ja) 有機ポリマー複合無機微粒子、その製造方法および成膜用組成物
EP0825230B1 (en) Curable polymethylsilsesquioxane composition
US5703139A (en) Photo-curable resin composition and product coated therewith
JPS6259615A (ja) 硬化性樹脂の製法
JPH0615594B2 (ja) 新規硬化性樹脂
EP0534465B1 (en) Curable resin composition
JP3307699B2 (ja) 帯電防止性樹脂製品
JP3280100B2 (ja) 共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品
JPS61283623A (ja) ケイ素含有櫛型ポリマーの製造法
JPH0245513A (ja) 硬化性樹脂及びその製造法
JP3581719B2 (ja) 帯電防止剤
JP2871115B2 (ja) 帯電防止剤
JP4089121B2 (ja) 帯電防止剤
JP7775782B2 (ja) 親水性共重合体および親水性組成物
JPH10316932A (ja) 塗料配合物
US5703142A (en) Photo-curable prepolymer comprising quaternary ammonium salt and process for preparing thereof
JP2571433B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JPH05162265A (ja) 帯電防止性透明フィルム又はシート
JPH06256661A (ja) オルガノポリシロキサングラフト樹脂組成物
JPH03182573A (ja) コーティング用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020419

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees