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JP3309705B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents
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JP3309705B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents

音響信号処理装置

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JP3309705B2
JP3309705B2 JP10627196A JP10627196A JP3309705B2 JP 3309705 B2 JP3309705 B2 JP 3309705B2 JP 10627196 A JP10627196 A JP 10627196A JP 10627196 A JP10627196 A JP 10627196A JP 3309705 B2 JP3309705 B2 JP 3309705B2
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響信号が記録され
ている記録媒体の記録情報を、記録時に要した時間より
も短い時間で再生することにより、ピッチが高くなった
音響信号に信号処理を施し、良好に聞き取れることがで
きる再生信号が得られるようにする音響信号処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】情報信号が記録されている記録媒体の記
録情報を、記録時に要した時間よりも短い時間で再生す
ることは、例えばビデオテープレコーダ(VTR)やテ
ープレコーダ等からの再生時に、従来から広く行なわれ
て来ていることは周知のとおりである。すなわち、ドラ
ムの周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の
走行速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再
生動作を行なうようにしている所謂ヘリカル・スキャン
型のビデオ・テープ・レコーダ(VTR)[またはビデオ・
カセット・レコーダ(VCR)]では、走行する磁気テー
プの基準縁に対して、回転磁気ヘッドの回転軌跡が90
度以下の傾斜角を示すような状態で記録再生を行なうよ
うな構成とされているヘリカルスキャン方式のVTRで
は、1本の記録跡に1フィールド期間の映像信号を記録
させてあるから、記録動作時における磁気テープの走行
速度よりも早い磁気テープの走行速度で再生させる、所
謂、高速再生動作を行なった場合でも、磁気テープに記
録されている画像内容を確め得る程度の再生画像を見る
ことが可能であるために、磁気テープに記録されている
画像内容を、画像の記録時に要した時間に比べて短い時
間内に確めたい、というような場合に、高速再生動作が
行なわれていた。
【0003】ところで、前記したようなヘリカル・スキ
ャン型のVTRの回転磁気ヘッドの回転軌跡に従って磁
気テープに形成される記録跡のパターンは、ドラムの直
径、回転磁気ヘッドの回転数、回転磁気ヘッドの回転方
向、磁気テープの走行速度、磁気テープの走行方向、ト
ラック角度、ヘッドトラック幅、磁気テープの記録領域
幅等の諸条件によって定まるから、VTRの動作モード
(ノーマル再生モード、高速再生モード、その他の各種
のトリックプレー動作モード)の変更により、例えば、
磁気テープの走行方向や走行速度等の条件が変化した場
合には、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描かれる
回転磁気ヘッドの回転軌跡のパターンが変化することに
なる。
【0004】したがって、通常記録再生時(ノーマル記
録再生時)に、回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に
描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡と、トリックプレイ
時に回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に描かれる回
転磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態になる。それ
で、トリックプレイ時に再生される再生信号の周波数被
変調波信号の信号レベルは、回転磁気ヘッドが記録跡を
横切る度毎に大きく変化しており、1垂直走査期間にお
ける再生信号の周波数被変調波信号のエンベロープをみ
ると、1垂直走査期間中に大きな起伏が生じているもの
になるから、トリックプレイ時における再生画像として
は、画像中にノイズバーが生じている品質の悪い再生画
像しか得られない。
【0005】前述の問題点を解決するのには、回転磁気
ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを一致させ
ればよいのであり、従来から開ループ制御回路または
閉ループ制御回路におけるアクチュエータとして使用さ
れる電気ー機械変換素子に回転磁気ヘッドを取付けてお
き、電気ー機械変換素子によって回転磁気ヘッドを変位
させて、回転磁気ヘッドを磁気テープの記録跡に追跡さ
せるようにしたり、例えば実公昭63ー34126号
公報、実開昭61ー158633号公報等に開示されて
いるように、回転磁気ヘッドを取付けた回転ドラムと下
ドラムとを一体的に傾斜させて、回転ヘッドが磁気テー
プTの記録跡を追跡できるようにしたり、例えば特公
昭61ー22376号公報に開示されているように、ド
ラムに対する磁気テープの進入側とドラムからの磁気テ
ープの離脱側とに設けられている磁気テープの幅方向の
高さを制限するためのガイドの高を変化させて、回転ヘ
ッドが磁気テープTの記録跡を追跡できるようにした
り、する等の各種の解決手段が提案されて来ている他、
上,下ドラムの周面の一部へ巻回される磁気テープに
対する摺接面を備えている上ドラムと、回転磁気ヘッド
と、上ドラムにおける磁気テープの摺接面の延長面上に
位置する磁気テープの摺接面を備えているとともに、上
ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、磁気テー
プに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回
転軌跡面が一致する状態になると予定された角度だけ前
記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドとの中心軸を傾斜
させる第1の傾斜駆動手段と、前記した上,下ドラムと
は別体構成で、かつ、前記した下ドラムの下部に構成さ
せた小径部の外周面に接近した状態に配置させた、磁気
テープの基準縁の位置の規制面を備えている磁気テープ
の位置規制用案内部材と、前記の磁気テープの位置規制
用案内部材を磁気テープの基準縁位置に一致させるよう
に傾斜させる第2の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気記
録再生装置も提案されている。
【0006】そして、前記のような各種の解決手段の適
用により、高速再生モード時においても、バーノイズの
無い良好な再生画像が得られるようなVTRが提供され
るようになったが、前記のように、ノイズの無い良好な
画質の高速再生画像による早見を実現されたとなると、
再生画像に音声が付随していないのが、何かしら物足り
ない、というように思われるようになった他に、映像信
号に付随する音響信号も記録されている磁気テープを高
速再生したときに音響信号についても、その情報内容を
明態に知ることができれば様々な用途の拡大も可能とな
ることから、高速再生時にも音響信号が再生できるよう
にすることが要望された。
【0007】一方、テープレコーダでは、従来から記録
時の磁気テープの走行速度に比べて、再生時の磁気テー
プの走行速度を早くすることにより、長時間の記録内容
を記録時に要した時間に比べて短い時間内に聞きとるよ
うにすることが従来から行なわれて来ている。ところ
が、前記のように高速再生が行なわれた場合に磁気テー
プから再生された音響信号は、周波数が高い方にピッチ
変換された状態になっているために、単に、磁気テープ
の走行速度を記録時に比べて早くしただけでは、その情
報内容を良好に把握することができないので、従来から
磁気テープから高速再生された時間軸圧縮音響信号を短
い標本化周期で標本化量子化して得たデジタルデータを
メモリに記憶させ、前記の時間軸圧縮音響信号のデジタ
ルデータを、標本化周期よりも長い周期で読み出して周
波数を低下させ、良好に聞き取れるような原音響信号が
得られるようなピッチ変換を行なう音響信号処理装置を
備えたテープレコーダやVTRが提案された。
【0008】前記の音響信号処理装置では、所定の時間
毎に区切った1ブロックの時間軸圧縮音響信号毎に、前
記の所定の時間よりも短い時間内の時間軸圧縮音響信号
についてだけ、短い周期で標本化量子化して得たデジタ
ルデータをメモリに記憶させ、前記の時間軸圧縮音響信
号のデジタルデータを、前記の所定の時間にわたり、標
本化周期よりも長い周期で読み出すようにしてピッチ変
換を行なっているから、ある1ブロックの時間軸圧縮音
響信号についての標本化量子化動作が終了し、次の1ブ
ロックの時間軸圧縮音響信号についての標本化量子化が
開始するまでの間の時間軸圧縮音響信号は捨てられてし
まうものである。そして、前記の各1ブロックの時間軸
圧縮音響信号について標本化量子化されて得たデジタル
データは、通常、メモリの最少アドレスから最大アドレ
スまでに一連の信号であるとして記憶されるが、前記の
場合には、メモリに記憶されるデジタルデータが、各1
ブロックの時間軸圧縮音響信号中に、例えば無音期間が
含まれていれば、前記の一連の信号が短いものになり、
聞き取り難い再生信号になるという問題があった。それ
で、無音期間についてはメモリに書込まず、一連の信号
の内容を聞き取り易くした装置(例えば特開平3−20
5656号公報)が提案された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の装置に
よれば、メモリに無音部を書込まず、一連の信号内容が
連続している時間を長くすることにより、聞き取り易い
再生音響信号を得ることは実現出来たが、無音部の検出
のための判断基準の設定の仕方についての問題と、良好
な無音部の削除と画像のシーンに適した音声処理とを両
立させることが困難であるという問題とがあった。次
に、前記の問題点について具体的に説明する。前記のよ
うに、無音部を削除するためには、無音部の検出が必要
である。そして、前記の無音部の検出装置としては、あ
るしきい値に対する音響信号のレベルにより判定を行う
なうな構成のものが使用される。ところが、記録の対象
にされている音響信号は、通常、会話の音声だけではな
く、周囲の音等も混入しており、更に、信号にはノイズ
も混入している。それで、前記の無音部の検出装置に設
定されるべきしきい値は、信号レベル0の状態によって
無音状態が判定されるようにするのではなく、0に近い
微小値に設定され、前記の微小値よりも小さい音響信号
が無音と判断される。
【0010】図5は従来装置のブロック図である。図5
において1は高速再生された時間軸圧縮音響信号の入力
端子であり、入力端子1に供給された時間軸圧縮音響信
号は、ローパスフィルタ(LPF)2を介してアナログ
デジタル変換器(ADC)3に入力される。前記の時間
軸圧縮音響信号は、アナログデジタル変換器3におい
て、予め定められた標本化周期で高速に標本化量子化さ
れ、前記の時間軸圧縮音響信号によるデジタルデータは
メモリ10に書込まれる。また、前記のメモリ10か
ら、前記した標本化周期よりも長い所定の周期で読出さ
れたデジタルデータは、デジタルアナログ変換器(DA
C)4によりアナログ信号に変換された後に、ローパス
フィルタ(LPF)5を介して出力端子6に送出され
る。
【0011】9は制御回路(CTL)であり、この制御回
路9では、メモリ書込みアドレスカウンタ(WCNT)
13のクロック信号WCKの基準信号となる信号CK
1、メモリ読出しカウンタ(RCNT)16のクロック信
号RCKの基準信号となる信号CK2、書込み読み出し
選択信号RWとメモリ制御信号CS、アナログデジタル
変換器3のクロック信号ADCK、デジタルアナログ変
換器4のクロック信号信号DACK、その他、必要な諸
信号を発生する。また、図5中のWADは書込みアドレ
ス値を示し、またRADは読出しアドレス値を示してい
る。17は比較器(CMP)であって、この比較器17
は書込みアドレス値WADと読出しアドレス値RADと
が一致したときにハイレベルの状態の信号EQ[図6の
(d)参照]を出力する。
【0012】11はアドレス選択回路(SEL)であり、
このアドレス選択回路11は書込み読出し選択信号RW
がハイレベルの状態のときには、読出しアドレス値RA
Dを選択して、それをアドレス信号ADRとしてメモリ
10に供給し、また前記の書込み読出し選択信号RW
が、ローレベルの状態のときには、書込みアドレス値W
ADを選択して、それをアドレス信号ADRとしてメモ
リ10に供給する。7は無音検出部であり、この無音検
出部7は入力信号が所定のレベル以下になった場合に、
ハイレベルの状態(無音状態を示す)の無音状態信号SI
[図6の(b)参照]を出力する。前記の無音状態信号S
Iがローレベルの状態(有音状態を示す)になると、イン
バータ8から出力された書込みイネーブル信号WEN
[図6の(c)参照]がハイレベルの状態となり、それに
より、メモリ書込みアドレスカウンタ13の基準信号C
K1が、アンド回路12を介してメモリ書込みアドレス
カウンタ13のクロック信号WCKとされて、それがメ
モリ書込みアドレスカウンタ13に入力してアドレスを
進める。前記の無音状態信号SIがハイレベルの状態の
ときには、メモリ書込みアドレスカウンタ13のクロッ
ク信号WCKは発生しない。
【0013】また、前記の無音状態信号SIがハイレベ
ルの状態(無音状態)で、かつ、書込みアドレス値WA
Dと読出しアドレス値RADとが一致して、比較器17
の出力信号EQがハイレベルの状態になったときには、
ナンド回路(NAND)14から出力された読出しイネー
ブル信号REN[図6の(e)参照]がローレベルの状
態となり、アンド回路15の出力信号RCKはローレベ
ルの状態となり、メモリ読出しカウンタ16の計数動作
が停止する。ナンド回路14から出力された読出しイネ
ーブル信号RENは、前記以外の条件においてはハイレ
ベルの状態となる。前記の読出しイネーブル信号REN
がハイレベルの状態のときには、前記の基準信号CK2
がアンド回路15を介して、メモリ読出しカウンタ16
のクロック信号RCKとされて、それにより、メモリ読
出しカウンタ16がアドレスを進める。
【0014】図6は図5に示す従来装置が、記録時にお
ける記録速度の2倍の速度で記録媒体から再生された時
間軸圧縮音響信号の信号処理を行なっている場合におけ
るメモリアドレスの変化状態[図6の(a)]と、装置
の各構成部分の出力信号の内の無音状態信号SI[図6
の(b)]、インバータ8から出力された書込みイネー
ブル信号WEN[図6の(c)]、比較器17の出力信
号EQ[図6の(d)]、ナンド回路14から出力され
た読出しイネーブル信号REN[図6の(a)]の変化
状態とを例示しているタイムチャートである。
【0015】そして、この図6に示す例においては、装
置が時刻t1で書込み動作と読み出し動作とが開始して
いるものとしている。まず、時刻t1から時刻t4までの
期間は、無音状態信号SIがローレベルの状態を示して
いる有音部であるために、インバータ8から出力された
書込みイネーブル信号WENがハイレベルの状態である
ために、アンド回路12を介して、メモリ書込みアドレ
スカウンタのクロック信号WCKが、メモリ書込みアド
レスカウンタ13に供給されている状態にあるから、前
記の時刻t1から時刻t4までの期間にわたり、メモリ書
込みアドレスカウンタ13は計数動作を続行する。前記
した時刻t1から時刻t4までの有音部期間にわたるメ
モリ書込みアドレスカウンタ13の計数動作による書込
みアドレス値WADの変化態様は図6の(a)中の点イ
→点ロ→点ハ→点ニ… …点リ→点ヌ→点ル→点ヲの各
点間を結ぶ破線で書いてある直線によって示されてい
る。なお、図6の(a)中において図面符号RADを付
して指示してある実線図示の線は、読出しアドレス値R
ADの変化の状態を示し、また、図の左端のMINはメ
モリの先頭アドレス値、MAXはメモリの最終アドレス
値を示している。
【0016】次に、時刻t4〜時刻t5の期間は、無音状
態信号SIがハイレベルの状態を示している無音部であ
り、この無音部期間にはインバータ8から出力された書
込みイネーブル信号WENがローレベルの状態となって
いる。それで、前記の無音部期間にはアンド回路12か
らメモリ書込みアドレスカウンタ13に対するメモリ書
込みアドレスカウンタのクロック信号WCKの供給が停
止するために、前記の時刻t4〜時刻t5の無音部期間に
は、無音メモリ書込みアドレスカウンタ13は計数動作
を行なわない。それで、前記した時刻t1から時刻t4ま
での無音部期間中の書込みアドレス値WADは、図6の
(a)中の点ヲ→点ワを結ぶ直線によって示されている
ように同一値を保持している。
【0017】次いで、時刻t5で無音状態信号SIがロ
ーレベルの状態を示す有音部になったので、時刻t5に
インバータ8から出力された書込みイネーブル信号WE
Nがハイレベルの状態となり、メモリ書込みアドレスカ
ウンタ13が計数動作を再開する。そして、前記のメモ
リ書込みアドレスカウンタ13の計数動作は、前記の無
音状態信号SIがローレベルの状態からハイレベルの状
態で示される無音部に変化する時刻t6までの有音部期
間にわたって続行する。それで前記した時刻t5から時
刻t6までの有音部期間にわたるメモリ書込みアドレス
カウンタ13の計数動作による書込みアドレス値WAD
の変化態様は、図6の(a)中の点ワ→点カ→点ヨ→点
タの各点間を結ぶ破線で書いてある直線によって示され
るものになる。
【0018】時刻t6〜時刻t8の期間は無音状態信号S
Iがハイレベルの状態を示している無音部であり、この
無音部期間には既述のようにメモリ書込みアドレスカウ
ンタ13は計数動作を行なわないから、前記した時刻t
6から時刻t8までの無音部期間中の書込みアドレス値W
ADは、図6の(a)中の点タ→点レを結ぶ直線によって
示されているように同一値を保持する。図示の動作例に
おいて、比較器17の出力信号EQは、図6の(d)に示
されているように、時刻t1,時刻t2,時刻t3,時刻t7
〜時刻t8でハイレベルの状態となる。そして、前記の
各時刻t1、時刻t2、時刻t3では無音状態信号SIが
ローレベルの状態であるために、ナンド回路14から出
力された読出しイネーブル信号RENがハイレベルの状
態のままである。
【0019】前述の時刻t6〜時刻t8の無音部期間にメ
モリ書込みアドレスカウンタ13は計数動作を停止して
いるが、時刻t6から時刻t8までの無音部期間が長いた
めに、時刻t7で書込みアドレス値WADと読出しアド
レス値RADとが同じアドレス値となり、比較器17の
出力信号EQがハイレベルの状態になる。それで、時刻
t7にナンド回路14から出力された読出しイネーブル
信号RENがローレベルの状態となり、時刻t7にアン
ド回路15のアンド条件が満たされなくなるために、そ
れまでアンド回路15を介してメモリ読出しカウンタ1
6に供給されていたメモリ読出しカウンタのクロック信
号RCKが、メモリ読出しカウンタ16に供給されなく
なり、メモリ読出しカウンタ16の計数動作が時刻t7
に停止する。
【0020】時刻t8において無音状態信号SIがロー
レベルの状態を示している有音部となって、インバータ
8から出力された書込みイネーブル信号WENがハイレ
ベルの状態となり、メモリ書込みアドレスカウンタのク
ロック信号WCKが、アンド回路12を介してメモリ書
込みアドレスカウンタ13に供給される状態になり、前
記の時刻t8からメモリ書込みアドレスカウンタ13が
計数動作を開始する。前記した時刻t8からの有音部期
間におけるメモリ書込みアドレスカウンタ13の計数動
作による書込みアドレス値WADの変化態様は、図6の
(a)中の点レ→点ソ→点ツ→点ネ→点ナの各点間を結ぶ
破線で示す直線によって示してある。
【0021】さて、これまでに図5及び図6を参照して
説明して来た従来装置では、入力信号が所定のレベル以
下になった場合に、ハイレベルの状態の無音状態信号S
Iを出力する無音判定部7により無音状態と判定された
期間が、例えば図6に示されている時刻t6〜時刻t8の
期間のように長時間にわたるときは、前記の期間中の時
刻t7で書込みアドレス値WADと読出しアドレス値R
ADとが同じアドレス値となると、比較器17の出力信
号EQがハイレベルの状態になり、ナンド回路14から
出力された読出しイネーブル信号RENがローレベルの
状態となり、時刻t7にアンド回路15のアンド条件が
満たされなくなり、時刻t7にメモリ読出しカウンタの
クロック信号RCKがメモリ読出しカウンタ16に供給
されなくなり、メモリ読出しカウンタ16の計数動作が
時刻t7に停止するから、時刻t7〜時刻t8で示される
期間におけるメモリ10では、アナログデジタル変換器
3から順次に出力されている時間軸圧縮音響信号による
デジタルデータを同一アドレスに繰返し書込み、また前
記の書込まれたデジタルデータを読出すという動作を行
なうことになる。
【0022】ところで、前記の無音判定部7による無音
状態の判定は、あるしきい値を設定することにより、入
力信号が所定のレベル以下になったか否かによって行な
われており、前記した無音判定部7によって無音状態で
あるというような判定が行なわれた場合でも、しきい値
以下の周囲音等の音響信号が入っている場合が多いか
ら、前記した無音判定部7により無音状態と判定された
時刻t6〜時刻t8の期間中の時刻t7〜時刻t8の期間で
は、メモリ10で行なわれている既述のような書込み,
読出し動作によって、結局、時間軸伸長が行なわれてい
ない状態の微小な信号レベルの音響信号が出力されるこ
とになる。そして、前記の状態で再生される音響は意味
不明の雑音となる。
【0023】前記の問題は無音判定部7により無音状態
と判定された時刻t6〜時刻t8の期間中の時刻t7〜時
刻t8の期間については、メモリ10の書込み動作と読
出し動作とを停止させればよいが、そのような手段を適
用した場合には、前記した時刻t7〜時刻t8の期間が完
全な無信号状態になり、視聴者に大きな違和感を与える
ことになる。特に早見が行なえるような機能を備えてい
るVTRでは、再生画像が表示されている状態で周囲音
がある筈であるのにも拘らずに突然完全な無音状態にな
るという状態が起こるのでは、非常に不自然な感じを与
える。前記のような不自然な状態が起こらないようにす
るために、例えば無音判定部7におけるしきい値を非常
に低いレベルに設定することが考えられるが、この場合
に会話の間の微小レベルの不要音を除去することが困難
となり、本来の目的である効率のよい無音除去動作が出
来なくなるということが問題になる。
【0024】また従来の装置では、無音部が多ければ、
無音除去動作により一連の連続した処理時間が長くなる
が、無音部が少ないと直に読み出しアドレスが書込みア
ドレスに追い越されてしまい、既に書込まれていて未だ
読み出していない情報の上に更に書込みが行なわれるの
で聞き取り難い再生音になるという問題がある。それで
前記のような諸問題点のない音響信号処理装置が求めら
れた。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は記録時における
記録速度よりも大きな速度で記録媒体から再生された時
間軸圧縮音響信号を、予め定められた標本化周期で標本
化量子化して音響信号のデジタルデータを得るアナログ
デジタル変換手段と、前記した音響信号のデジタルデー
タを、前記した予め定められた標本化周期で書込み記憶
するメモリと、前記した標本化周期よりも長い読出し周
期で、前記のメモリから前記した音響信号のデジタルデ
ータを読出す手段と、メモリから読出された音響信号の
デジタルデータをデジタルアナログ変換してアナログ信
号形態の音響信号として出力するデジタルアナログ変換
手段とを備えている音響信号処理装置において、前記し
たメモリからの音響信号のデジタルデータの読出しが、
前記したメモリの先頭アドレスから最終アドレスまでの
間で循環的に行なわれているようにする手段と、無音状
態を含む予め定められた信号レベル以下の小音状態を検
出する小音状態の検出手段と、無音状態を含む予め定め
られた信号レベル以下の小音状態になった場合に、書込
みアドレスの進行を中断させる手段と、無音状態を含む
予め定められた信号レベル以下の小音状態のために書込
みアドレスの進行が停止している状態で、書込みアドレ
ス値が読出しアドレス値に一致したり、書込みアドレス
値が読出しアドレス値の近傍の値になった場合に、書込
みアドレスの進行を再開させる手段と、前記の書込みア
ドレス再開手段により書込みアドレスの進行が再開した
後に、前記した予め定められた信号レベル以上の大音状
態になったときに、書込みアドレスと読み出しアドレス
とを一致または近傍値にさせる手段とを備えてなる音響
信号処理装置を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の音響信号処理装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1は本発明の音響信号処理装置の一実施例を示すブロ
ック図である。図1に示す本発明の音響信号処理装置に
おいて、1は高速再生された時間軸圧縮音響信号の入力
端子であり、入力端子1に供給された時間軸圧縮音響信
号は、ローパスフィルタ(LPF)2を介してアナログ
デジタル変換器(ADC)3に入力される。前記の時間
軸圧縮音響信号はアナログデジタル変換器3において、
予め定められた標本化周期で高速に標本化量子化され、
前記の時間軸圧縮音響信号によるデジタルデータはメモ
リ10に書込まれる。前記のメモリ10から、前記した
標本化周期よりも長い所定の周期で読出されたデジタル
データは、デジタルアナログ変換器(DAC)4により
アナログ信号に変換された後に、ローパスフィルタ(L
PF)5を介して出力端子6に送出される。
【0027】9は制御回路(CTL)であり、この制御回
路9では、メモリ書込みアドレスカウンタ(WCNT
p)27のクロック信号WCKの基準信号となる信号C
K1、メモリ読出しカウンタ(RCNT)28のクロック
信号RCK、書込み読み出し選択信号RW、メモリ制御
信号CS、アナログデジタル変換器3のクロック信号A
DCK、デジタルアナログ変換器4のクロック信号信号
DACK、その他、必要な諸信号を発生する。また、図
1中のWADは書込みアドレス値を示し、またRADは
読出しアドレス値を示している。前記したメモリ書込み
アドレスカウンタ(WCNTp)27は、プリセット機
能付きのカウンタであり、このメモリ書込みアドレスカ
ウンタ27は、それに与えられるプリセット信号PRが
ハイレベルの状態になったときに、後述のように読出し
アドレス値RADをロードする。
【0028】11はアドレス選択回路(SEL)であ
り、このアドレス選択回路11は、書込み読出し選択信
号RWがハイレベルの状態のときには、読出しアドレス
値RADを選択して、それをアドレス信号ADRとして
メモリ10に供給し、また前記の書込み読出し選択信号
RWが、ローレベルの状態のときには、書込みアドレス
値WADを選択して、それをアドレス信号ADRとして
メモリ10に供給する。29は小音検出部であり、この
小音検出部29は入力信号が所定のレベル以下になった
場合に、ハイレベルの状態(小音状態を示す)の小音状
態信号SM[図図4の(b)参照]を出力する。
【0029】図2は前記した小音検出部29の構成例を
示すブロック図であり、また図3は図2に示す小音検出
部29の動作説明用の波形図である。図2に示す小音検
出部の構成例において、31は整流回路(RCT)であ
り、小音検出部29の入力端子29aに供給された図3
の(a)に示されているような時間軸圧縮音響信号Sa
は、整流回路31において整流されて図3の(b)に示
すような信号Sbにされる。整流回路31の出力信号S
bは電圧比較器33に供給される。前記の電圧比較器3
3には参照電圧発生回路(REF)32で発生されたし
きい値電圧Vcが供給されている。
【0030】それで、前記した前記の電圧比較器33で
は、整流回路31から出力された図3の(b)に示され
ている整流回路31の出力信号Sbと、参照電圧発生回
路32で発生されたしきい値電圧Vcとを比較して、図
3の(c)に示すようなパルス列Pdを出力して、それ
をリトリガラブル単安定マルチバイブレータ34にトリ
ガ信号として供給する。前記のリトリガラブル単安定マ
ルチバイブレータ34は、それに順次に供給されるトリ
ガ信号の間隔が予め定められた時間内の場合には再トリ
ガされるために、図3の(d)に示されているような音響
信号の信号レベルが所定のレベル以下になった場合に、
ローレベルの状態となり、音響信号の信号レベルが所定
のレベル以上になった場合に、ハイレベルの状態となる
パルスPeを発生して、それをインバータ35に与え
る。それで、前記のインバータ35からは図3の(e)に
示されているように、音響信号の信号レベルが所定のレ
ベル以下になった場合に、ハイレベルの状態(小音状態
を示す)となり、音響信号の信号レベルが所定のレベル
以上になった場合に、ローレベルの状態(大音状態を示
す)となる小音状態信号SMを出力端子29bに送出す
る。
【0031】図1において、メモリ書込みアドレスカウ
ンタの基準信号CK1はアンド回路26を介してメモリ
書込みアドレスカウンタのクロックWCKとなり、メモ
リ書込みアドレスカウンタ27に入力してアドレスを進
める。また、メモリ読出しカウンタ28は、メモリ10
の先頭アドレスから最終アドレスまでの間で循環的に常
に加算動作を行なってアドレスを進めている。前記した
メモリ書込みアドレスカウンタ27の計数値として示さ
れる書込みアドレス値WADは、図4の(a)中の破線
WADによって例示されているように、原音響信号の信
号レベルの変化の状態に基づいて、アドレスの進行が停
止したり、アドレスの進行を再開したりするのに応じて
変化している。
【0032】またメモリ読出しカウンタ28の計数値と
して示される読出しアドレス値RADは、図4の(a)
中に実線RADによって例示されているように、読出し
アドレス値RADがメモリ10の先頭アドレスから最終
アドレスまで変化した後に、再びメモリ10の先頭アド
レスから最終アドレスまで変化するというような変化を
時間軸上で連続して行なっているというような変化態様
を示すものであり、メモリ読出しカウンタ28が既述の
ようにメモリ10の先頭アドレスから最終アドレスまで
の間で循環的に読出しアドレス値RADを変化させるこ
とにより前記のような変化態様の読出しアドレス値RA
Dが得られるのである。
【0033】図4は、前記した音響信号処理装置が、記
録時における記録速度の2倍の速度で記録媒体から再生
された時間軸圧縮音響信号の信号処理を行なっている場
合におけるメモリアドレスの変化状態[図4の(a)]
と、装置の各構成部分の出力信号の変化の状態[図4の
(b)〜(k)]とを例示してするタイムチャートであ
る。この図4に示す例において、時刻t1から時刻t4ま
での期間と、時刻t5から時刻t6までの期間と、時刻t
9以降の期間とは有音部期間(大音部期間)であって、小
音検出部29から出力されている小音状態信号SM[図
4の(b)]はローレベルの状態を示しており、また時
刻t4から時刻t5までの期間と、時刻t6から時刻t9ま
での期間とは小音部期間であって、小音検出部29から
出力されている小音状態信号SM[図4の(b)]はハ
イレベルの状態を示している。
【0034】時刻t1に音響信号処理装置における端子
30に、動作開始パルスPRS[図4の(g)]が入力
すると、音響信号処理装置は時刻t1で書込み動作と読
み出し動作とを開始する。前記した動作開始パルスPR
Sが、オア回路22を介してメモリ書込みアドレスカウ
ンタ27のプリセット端子PRTに入力すると、メモリ
書込みアドレスカウンタ27は、読出しアドレス値RA
Dをロードし、書込みアドレス値WADを読出しアドレ
ス値RADに一致させる。また、前記の動作開始パルス
PRSはオア回路21にも与えられている。それで、前
記の動作開始パルスPRSはオア回路21から、セット
信号Ps2[図4の(h)]としてセット・リセット・
フリップフロップ24のセット端子Sに供給される。そ
れにより前記のセット・リセット・フリップフロップ2
4は、時刻t1にQ端子から書込みイネーブル信号WE
Nを出力して、それをアンド回路26に供給する。前記
のアンド回路26は、それに制御回路9から与えられて
いるメモリ書込みアドレスカウンタのクロック信号WC
Kの基準信号CK1を、メモリ書込みアドレスカウンタ
のクロック信号WCKとしてメモリ書込みアドレスカウ
ンタ27に供給する。
【0035】それによりメモリ書込みアドレスカウンタ
27は、時刻t1から計数動作を開始する。図4の
(a)に示す例において、時刻t1における書込みアド
レス値WADと読出しアドレス値RADとは、点イと対
応するアドレス値を示すものとされている。前記のメモ
リ書込みアドレスカウンタ27の計数動作により、メモ
リ書込みアドレスカウンタ27から出力される書込みア
ドレス値WADは、図4の(a)中の点イ→点ロ→点ハ
… …→点ヌ→点ル→点ヲの各点を結ぶ破線で示す直線
WAD上で変化して行く。一方、メモリ読出しアドレス
カウンタ28は、既述のように常にメモリ10の先頭ア
ドレス値と最終アドレス値までの間循環的に変化する読
出しアドレス値RADを出力している。前記した読出し
アドレス値RADの変化の状態は、図4の(a)でRA
Dとして示してある実線によって示されている。
【0036】前記のように、時刻t1に書込みアドレス
値WADと読出しアドレス値RADとが同一になったこ
とにより、比較器17は時刻t1にハイレベルの状態の
一致パルスEQ[図4の(e)]を出力して、それをア
ンド回路20に与えるが、有音部である時刻t1におい
て、小音状態信号SM[図4の(b)]はローレベルの
状態を示しているために、アンド回路20はゲートを閉
じているために、時刻t1に比較器17から出力された
ハイレベルの状態の一致パルスEQは無効とされて、回
路動作には影響を与えない(セット・リセット・フリッ
プフロップ23をセットさせることがない)。同様に、
図4中で小音状態信号SMがローレベルの期間中の時刻
t2,t3に比較器17から出力された一致パルスEQも
無効とされて、回路動作には影響を与えない。
【0037】時刻t4に大音部期間から小音部期間に変
化して、小音検出部29から出力されている小音状態信
号SM[図4の(b)]がローレベルの状態からハイレ
ベルの状態に変化すると、時刻t4に単安定マルチバイ
ブレータ19がトリガされ、前記の単安定マルチバイブ
レータ19からは、時刻t4に図4の(c)に示すパルス
SMuを発生する。前記の単安定マルチバイブレータ1
9から時刻t4に発生されたパルスSMuは、セット・
リセット・フリップフロップ24のリセット端子Rに与
えられることにより、前記のセット・リセット・フリッ
プフロップ24は、時刻t4にリセットする。それによ
り、前記したセット・リセット・フリップフロップ24
のQ端子から出力されていた書込みイネーブル信号WE
N[図4の(i)]が、時刻t4にハイレベルの状態か
らローレベルの状態に変化してアンド回路26がゲート
を閉じるために、それまでアンド回路26からメモリ書
込みアドレスカウンタ27に供給されていたクロック信
号WCKが、メモリ書込みアドレスカウンタ27に与え
られなくなり、時刻t4にメモリ書込みアドレスカウン
タ27の計数動作が停止する。
【0038】時刻t5において、小音検出部29から出
力されている小音状態信号SM[図4の(a)]がハイ
レベルの状態(小音部,無音部)からローレベルの状態
(大音部,有音部)に変化するが、前記した小音状態信
号SMがハイレベルの状態からローレベルの状態への変
化時に、インバータ8から出力されている信号がローレ
ベルの状態からハイレベルの状態に変化するために、単
安定マルチバイブレータ18がトリガされて、時刻t5
に前記の単安定マルチバイブレータ18からは、時刻t
5に図4の(d)に示すパルスSMdを発生する。前記
の単安定マルチバイブレータ18から出力されたパルス
SMdは、オア回路21を介し、セット信号Ps2とし
てセット・リセット・フリップフロップ24のセット端
子Sに与えられるとともに、セット・リセット・フリッ
プフロップ23のリセット端子Rにも与えられる。
【0039】前記したセット・リセット・フリップフロ
ップ24は、時刻t5にQ端子から書込みイネーブル信
号WENを出力して、それをアンド回路26に供給す
る。そして、前記のアンド回路26は、メモリ書込みア
ドレスカウンタのクロック信号WCKをメモリ書込みア
ドレスカウンタ27に供給し、それによりメモリ書込み
アドレスカウンタ27は時刻t5から計数動作を開始す
る。前記した時刻t5における書込みアドレス値WAD
は図中の点ワと対応するアドレス値[図4の(a)中の
点ヲで示される時刻t4における書込みアドレス値WA
Dと対応するアドレス値と同じ]である。そして前記の
メモリ書込みアドレスカウンタ27の計数動作により、
メモリ書込みアドレスカウンタ27から出力される書込
みアドレス値WADは、図4の(a)中の点ワ→点カ→
点ヨ→点タの各点を結ぶ破線で示す直線WAD上で変化
して行く。
【0040】一方、時刻t5に前記の単安定マルチバイ
ブレータ18から出力されたパルスSMdは、セット・
リセット・フリップフロップ23のリセット端子Rにも
供給されるが、時刻t5において前記のセット・リセッ
ト・フリップフロップ23は、セットされていない状態
のために、時刻t5にセット・リセット・フリップフロ
ップ23のリセット端子Rに供給されたパルスSMd
は、セット・リセット・フリップフロップ23の動作状
態に変化を与えず、セット・リセット・フリップフロッ
プのQバー端子は時刻t5においてもハイレベル状態の
ままとされる。
【0041】次に、小音検出部29から出力されている
小音状態信号SMが、時刻t6にローレベルの状態(大
音部,有音部)からハイレベルの状態(小音部,無音
部)に変化して、単安定マルチバイブレータ19がトリ
ガされると、前記の単安定マルチバイブレータ19は、
時刻t6に図4の(c)に示すパルスSMuを発生し、
それをセット・リセット・フリップフロップ24のリセ
ット端子Rに与える。それにより、前記のセット・リセ
ット・フリップフロップ24は、時刻t6にリセットし
て、それのQ端子から出力している書込みイネーブル信
号がハイレベルの状態からローレベルの状態に変化し、
アンド回路26のゲートが閉じるために、メモリ書込み
アドレスカウンタ27へのクロック信号WCKの供給が
停止されて、メモリ書込みアドレスカウンタ27の計数
動作は時刻t6に停止する。
【0042】そして、メモリ書込みアドレスカウンタ2
7の計数動作が停止した時刻t6以降にも、メモリ読出
しアドレスカウンタ28のアドレスが進行しているため
に、時刻t7に書込みアドレス値WADと読出しアドレ
ス値RADとが一致[図4の(a)中の点レを参照]す
る。それにより比較器17からハイレベル状態の一致パ
ルスEQが出力されてアンド回路20に供給される。既
述のように時刻t6から時刻t9までの期間は小音部期間
であり、前記の期間中の時刻t7では小音検出部29か
ら出力されている小音状態信号SM[図4の(b)]が
ハイレベルの状態を示しているから、前記のアンド回路
20からはパルスPwが出力される。前記のアンド回路
20からの出力パルスPwは、オア回路21を介してセ
ット信号Ps2としてセット・リセット・フリップフロ
ップ24のセット端子Sに供給されるとともに、前記の
出力パルスPwはセット・リセット・フリップフロップ
23のセット端子Sにも与えられている。
【0043】前記のようにオア回路21からのセット信
号Ps2[図4の(h)]が与えられたセット・リセッ
ト・フリップフロップ24は、時刻t6から始まった小
音部期間中であるのにもかかわらず、時刻t7にQ端子
から書込みイネーブル信号WENを出力して、それをア
ンド回路26に供給する。前記のアンド回路26は、メ
モリ書込みアドレスカウンタのクロック信号WCKをメ
モリ書込みアドレスカウンタ27に供給し、それにより
メモリ書込みアドレスカウンタ27は時刻t7から計数
動作を開始する。前記した時刻t7における書込みアド
レス値WADは図中の点レと対応するアドレス値[図4
の(a)中の点タで示される時刻t6における書込みア
ドレス値WADと対応するアドレス値と同じ]である。
【0044】そして前記のメモリ書込みアドレスカウン
タ27の計数動作により、メモリ書込みアドレスカウン
タ27から出力される書込みアドレス値WADは、図4
の(a)中の点レ→点ソ→点ツ→点ネ→点ナ→…の各点
を結ぶ破線で示す直線WAD上で変化して行く。時刻t
8に書込みアドレス値WADと読出しアドレス値RAD
とが一致[図4の(a)中の点レを参照]して、比較器
17からハイレベル状態の一致パルスEQが出力されて
アンド回路20に供給される。時刻t8は時刻t6から時
刻t9までの小音部期間中であるから、時刻t8に小音
検出部29から出力されている小音状態信号SM[図4
の(b)]はハイレベルの状態であり、前記のアンド回
路20からはパルスPwが出力され、それがオア回路2
1を介してセット信号Ps2としてセット・リセット・
フリップフロップ24のセット端子Sに供給されるとと
もに、前記の出力パルスPwはセット・リセット・フリ
ップフロップ23のセット端子Sに与えられる。
【0045】ところが、前記した各セット・リセット・
フリップフロップ23,24は、既述のように時刻t7
に既にセット状態にされているから、時刻t8に前記の
各セット・リセット・フリップフロップ23,24のセ
ット端子Sに再び与えられたセット信号によっても動作
状態は変化しない。それで、前記した時刻t7以降にお
けるメモリ書込みアドレスカウンタ27から出力される
書込みアドレス値WADは、図4の(a)中の点レ→点
ソ→点ツ→点ネ→点ナ→点ラ→点ム→点ウの各点を結ぶ
破線で示す直線WAD上で変化して行く。
【0046】次いで、小音検出部29から出力されてい
る小音状態信号SMが、時刻t9にハイレベルの状態
(小音部,無音部)からローレベルの状態(大音部,有
音部)に変化すると、インバータ8から出力されている
信号がローレベルの状態からハイレベルの状態に変化す
るために、単安定マルチバイブレータ18がトリガされ
て、単安定マルチバイブレータ18からは、時刻t9に
図4の(d)に示すパルスSMdを発生する。前記の単
安定マルチバイブレータ18から出力されたパルスSM
dは、オア回路21を介し、セット信号Ps2としてセ
ット・リセット・フリップフロップ24のセット端子S
に与えられるとともに、セット・リセット・フリップフ
ロップ23のリセット端子Rにも与えられる。
【0047】時刻t9における前記のセット・リセット
・フリップフロップ24は、それ以前からセット状態に
あるために、前記のセット信号Ps2がセット端子Sに
供給されても、その動作状態は変化せず、したがって、
時刻t9以降においてもハイレベルの状態の書込みイネ
ーブル信号WENをアンド回路26に供給し、前記のア
ンド回路26からは、メモリ書込みアドレスカウンタの
クロック信号WCKがメモリ書込みアドレスカウンタ2
7に供給され続ける。一方、時刻t9に前記の単安定マ
ルチバイブレータ18から出力されたパルスSMdが、
リセット端子Rに供給されたセット・リセット・フリッ
プフロップ23は時刻t9にリセットされて、それのQ
バー端子から出力されているパルスPwtが図4の
(j)に示されているように、時刻t9にローレベルの
状態からハイレベルの状態に変化して、単安定マルチバ
イブレータ25がトリガされる。
【0048】それにより時刻t9に前記の単安定マルチ
バイブレータ25から出力されたパルスPRxが、オア
回路22を介してプリセット信号PRとしてメモリ書込
みアドレスカウンタ27のプリセット端子PRTに与え
られる。それで、前記のメモリ書込みアドレスカウンタ
27の時刻t9における書込みアドレス値WADは、図
4の(a)中の点ウ→点ノに例示してあるように、時刻
t9における読出しアドレス値RADと一致するように
強制的変更される。
【0049】さて、本発明の音響信号処理装置では、図
4の(a)に示してある設例における時刻t6〜時刻t9
までの小音部期間のように、長時間にわたり小音(また
は無音)の状態が続く場合には小音部期間中の時刻t7か
ら時刻t9までの期間にもメモリ10に小音部期間中の
小さな信号レベルの時間軸圧縮音響信号を書込むように
しているので、小音部期間が長い場合でも再生音響が途
切れるような事態を生じさせないことができるが、時刻
t9に小音部期間から大音部期間に変化したときに、再
生画像の内容と再生音響の内容とのずれが生じないよう
にしないと視聴者に違和感を感じさせるようなことが生
じ易い。
【0050】すなわち、本発明の音響信号処理装置も含
め、時間軸圧縮音響信号を時間軸伸長して再生音響信号
を得るようにしている音響信号処理装置においては、そ
の動作原理上から、信号処理が行なわれている音響信号
の一連のブロックの先頭部については、前記した信号処
理が行なわれている音響信号が付随している再生画像の
画像内容に対応している内容の音響信号になっている
が、時間軸伸長された状態で再生されている再生音響
は、早送り状態の再生画像内容に対して次第に遅れてい
る状態になっている。
【0051】ところで、前記のような状態で音響信号が
再生されている場合でも、VTRの早見を行なっている
視聴者は、再生音響の信号レベルが一様な状態で続いて
いる場合には、別段気にしないで視聴していて、時間軸
伸長された状態で再生されている再生音響と、早送り状
態の再生画像内容とに僅かな時間ずれがあっても気付か
ないことが普通であるが、前記のように小さな信号レベ
ルの再生音響が続いた後に、突然大きな信号レベルの再
生音響に変化した場合に、その再生音響の内容と再生画
像の内容との間にずれがあった場合には、視聴者に大き
な違和感を感じさせることになる。例えば、VTRでゴ
ルフのシーンを早見再生している場合を例にして上記の
点を説明すると次のとおりである。静かな時間が続いた
後にボールを打って大きな音が発生したときに、画像上
ではボールがゴルフクラブに当ったのに何の音も出ず、
遅れて打音が聞こえて来たような場合には視聴者に違和
感を与えることになる。
【0052】そこで、本発明の音響信号処理装置では、
前記のように小音部期間中にメモリ10に小音部期間中
の小さな信号レベルの時間軸圧縮音響信号を書込むよう
にした期間から大音部期間に変化したときには、書込み
アドレス値WADを、その時点における読出しアドレス
値RADと一致または近傍値となるように強制的に変更
させるようにしている。すなわち、前記のように小音部
期間内の時刻t6から開始されたメモリ書込みアドレス
カウンタ27の計数動作によって、メモリ書込みアドレ
スカウンタ27から出力される書込みアドレス値WAD
が、既述のように図4の(a)中の点レ→点ソ→点ツ→
点ネ→点ナ→点ラ→点ム→点ウの各点を結ぶ破線で示す
直線WAD上で変化して行っているときに、時刻t9で
小音部期間から大音部期間に変化したときは、前記の時
刻t9における図4の(a)中の点ウと対応するアドレ
ス値を示す書込みアドレス値WADを、時刻t9におけ
る図4の(a)中の点ノと対応するアドレス値を示す読
出しアドレス値RADに強制的に変更させて、時刻t9
以降には図4の(a)中の点ノ→点オ→ク→ヤ→点マの
各点を結ぶ破線で示す直線WAD上で変化して行くよう
にし、小レベルの音声から急に大レベルの音声になった
時点で、VTRの再生映像と再生音声とを一致させるよ
うにして、違和感を軽減させるようにしているのであ
る。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の音響信号処理装置では、高速再生時
における音声の聞き取りを可能とするばかりでなく、無
音を含む小音状態になったときに書込みアドレスの進行
を中断させることにより、効率の良く一連のブロック時
間の長い聞き取り易い処理を実現するとができ、また、
無音を含む小音状態期間と大音状態期間とが混在する場
合に、無音を含む小音状態期間の音響信号を除去し、大
音状態期間における時間軸圧縮音響信号をメモリに書き
込むようにして効率的な音響信号処理を実現し、さら
に、小レベルの音響信号が続く場合でも、強制的に小レ
ベルの信号の時間軸圧縮音響信号をメモリに書込んで、
突然完全な無音状態になる様な不自然なことを生じさせ
ず、さらに前記のように小音部期間中にメモリに小音部
期間中の小さな信号レベルの時間軸圧縮音響信号を書込
むようにした期間から大音部期間に変化したときには、
書込みアドレス値を、その時点における読出しアドレス
値と一致または近傍値となるように強制的に変更させる
ことにより、VTRで映像と音の出だしを一致させて違
和感を軽減させることができるので、再生画像との雰囲
気を合わせることができるので最適であり、さらにまた
簡単な回路で実施可能なために低コストで装置を提供す
ることが可能となり、本発明によれば既述した従来装置
における諸問題点は良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響信号処理装置の一例構成を示すブ
ロック図である。
【図2】小音検出部の構成例を示すブロック図である。
【図3】小音検出部の動作説明のための波形図である。
【図4】本発明の音響信号処理装置の動作説明用の波形
図である。
【図5】従来の音響信号処理装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】従来の音響信号処理装置の動作説明用の波形図
である。
【符号の説明】
2,5…ローパスフィルタ、3…アナログデジタル変換
器、4…デジタルアナログ変換器、7…無音部検出部、
8…インバータ、9…制御回路、10…メモリ、11…
アドレス選択回路、20,26…アンド回路、13,2
7…メモリ書込みアドレスカウンタ、16,28…メモ
リ読出しカウンタ、17…比較器、18,19,25…
単安定マルチバイブレータ、21,22…オア回路、2
3,24…セット・リセット・フリップフロップ、29
…小音検出部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 21/04 G11B 20/02 H03M 1/00 H04N 5/91

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録時における記録速度よりも大きな速
    度で記録媒体から再生された時間軸圧縮音響信号を、予
    め定められた標本化周期で標本化量子化して音響信号の
    デジタルデータを得るアナログデジタル変換手段と、前
    記した音響信号のデジタルデータを、前記した予め定め
    られた標本化周期で書込み記憶するメモリと、前記した
    標本化周期よりも長い読出し周期で、前記のメモリから
    前記した音響信号のデジタルデータを読出す手段と、メ
    モリから読出された音響信号のデジタルデータをデジタ
    ルアナログ変換してアナログ信号形態の音響信号として
    出力するデジタルアナログ変換手段とを備えている音響
    信号処理装置において、前記したメモリからの音響信号
    のデジタルデータの読出しが、前記したメモリの先頭ア
    ドレスから最終アドレスまでの間で循環的に行なわれて
    いるようにする手段と、無音状態を含む予め定められた
    信号レベル以下の小音状態を検出する小音状態の検出手
    段と、無音状態を含む予め定められた信号レベル以下の
    小音状態になった場合に、書込みアドレスの進行を中断
    させる手段と、無音状態を含む予め定められた信号レベ
    ル以下の小音状態のために書込みアドレスの進行が停止
    している状態で、書込みアドレス値が読出しアドレス値
    に一致したり、書込みアドレス値が読出しアドレス値の
    近傍の値になった場合に、書込みアドレスの進行を再開
    させる手段と、前記の書込みアドレス再開手段により書
    込みアドレスの進行が再開した後に、前記した予め定め
    られた信号レベル以上の大音状態になったときに、書込
    みアドレスと読み出しアドレスとを一致または近傍値に
    させる手段とを備えてなる音響信号処理装置。
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