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JP3312283B2 - 糸選択装置 - Google Patents
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JP3312283B2 - 糸選択装置 - Google Patents

糸選択装置

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JP3312283B2
JP3312283B2 JP35517192A JP35517192A JP3312283B2 JP 3312283 B2 JP3312283 B2 JP 3312283B2 JP 35517192 A JP35517192 A JP 35517192A JP 35517192 A JP35517192 A JP 35517192A JP 3312283 B2 JP3312283 B2 JP 3312283B2
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次博 古下
正延 渡辺
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株式会社バルダン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の糸を選択的に用い
て縫製を行うミシンに用いることのできる糸選択装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】夫々個別の糸供給源から縫製用の糸の供
給を受けるようにした複数の針をミシンヘッドにおける
横動自在のフレームに並設し、上記フレームの横動によ
り上記複数の針を選択的に用いて縫製を行うようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のミシンで
は、選択可能な糸の数が多くなればなる程針の数も多く
なり、ミシンヘッドの形態が極めて大型化する問題点が
あった。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、選択可能な糸の
数が多くてもミシンヘッドの形態を小型化できるように
したミシンに用いることのできる多糸選択装置を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明における糸選択
装置は、糸を供給する為の複数の糸供給源9から供給さ
れる複数の糸の内の1本を選択する為の選択装置10は、
ケーシング24と、上記ケーシング24の一端に設けられ
た、糸を導入する為の複数の導入口33と、上記ケーシン
グ24の他端に設けられ、しかも上記複数の導入口33に夫
々位置する糸の内から選択された1本の糸を導出する為
に上記複数の導入口33に糸通路35, 36を通じて連通して
いる導出口34と、各導入口33に夫々導入されている糸
を、夫々個別のエアー流によって導出口34に送る為に
ケーシング24に備えさせた複数の駆動手段37と、ケ
ーシング24の周囲を取り囲むよう設けてある駆動手段
37へのエアーの分配の為の環状のエアー供給路125
と、上記ケーシング24におけるエアー供給路125か
ら各駆動手段37への通路に対して、通路を個別に開閉
するために設けられた複数のバルブ133と、ケーシン
グ24の周囲に設けてある上記複数のバルブ133を個
別に制御するための複数の電磁石146とを備えたもの
である。
【0006】
【作用】ミシンに糸選択装置を装着すると、複数の糸供
給源から夫々供給される糸は選択装置によってその内の
一つが選択され、その糸が天秤を経て縫製用の針に供給
される。糸の供給を受けた縫製用の針の作動により布に
対する縫製が行われる。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。多頭ミシンにおける一頭のミシンを示す図1及び図
2において、1は多頭ミシンにおける横長の基枠で、ブ
リッジとも称されるものである。2は上記ブリッジ1に
備えさせた一頭のミシンを示す。3は該ミシンにおける
ヘッド、4はヘッドフレームで、上記基枠1に取付けて
ある。5は針棒、6はその下端に取付けた縫製用の針、
7は布押えで、これらは周知の昇降機構によって上下動
されるようになっている。次に8は上記針6に対して糸
を供給する為の糸供給装置を示す。9は該装置における
複数の糸供給源で、上記基枠1に備えさせてある。10は
ヘッドフレーム4に取付けた選択装置で、上記各糸供給
源9から供給される複数の糸を選択して送り出す為のも
のである。11は準備状態復帰装置を示し、選択装置10に
対する複数の糸の状態を準備状態に復帰させる為のもの
である。次に12は上記糸供給装置8から上記針6への糸
の供給経路の途中に設けた周知の天秤、13はテンション
装置を示し、上記天秤12に向かう糸に所定のテンション
を与える為のものである。14は上記選択装置10から天秤
12に向けての通糸を行う為の通糸装置、15は天秤12から
針6へ向けての通糸を行う為の通糸装置を夫々示す。16
はミシンにおけるテーブル面を示し、周知の如く針板が
備えられ更にその下方には周知の釜が備えられている。
尚上記針板の下側には周知の糸切断装置が備えられる。
【0008】次に上記糸供給源9について説明する。各
糸供給源9は基枠1に取付けた雛段状の台座18上に設け
られている。19は台座18に取付けたボビン立、20は縫製
用の糸(上糸)を示し、ボビン21に巻かれた状態でもっ
て上記ボビン立19に立てられている。
【0009】次に上記選択装置10を示す図3乃至図8に
ついて説明する。選択装置10は本体22とそれに周設した
操作体23とから成る。先ず本体22について説明する。図
3において、24はケーシングを示し、略円柱状に形成さ
れた主体部材25とコーン状の第1案内部材26とキャップ
状の第2案内部材27とから構成してある。第1案内部材
26は図示の如くねじ連結部26aにおいて主体部材25に連
結してある。第2案内部材27は主体部材25に対して鍔25
a,27aを利用して止付ねじ29によって連結してある。
28はエアー漏れ防止用のパッキンである。第1案内部材
26の外周側面及び第2案内部材27の内周側面は何れも糸
の滑りが良好となるよう滑面にしてある。次に33は主体
部材25の上端部に設けた糸の導入口を示し、主体部材25
の軸心を中心とする一つの円周上に多数(例えば16
個)が並べて設けてある。34は主体部材25の下端の軸心
位置に設けた糸の導出口を示す。35は主体部材25の内部
において上記導入口33と対応する位置に設けた糸の保持
部で、上記導入口33から導入された糸の先端を保持して
おく為の部分であり、導入口33に連通する小透孔状に形
成されている。該保持部35は複数の糸に対して個別に設
けられ、図4の(A)に示す如く主体部材25の軸心を中
心とする円周上に並んでいる。図3の36は第1案内部材
26と第2案内部材27との間に形成された糸の案内路で、
前記保持部35と導出口34とを結んでいる。該案内路36は
図示の如く幅広の空間として形成してある。尚図1、2
における61は糸を導入口33に向けて案内する為の糸ガイ
ドである。
【0010】再び図3において、次に糸を保持部35から
導出口34を通して送り出すための駆動手段について説明
する。該駆動手段は各保持部35にある糸を案内路36の途
中まで送る為に各々の保持部35に対して個別に設けられ
た複数の第1駆動手段37と、案内路36の途中まで送られ
た糸をそこから導出口34へ送り、その導出口34から送り
出す為の一つの第2駆動手段38とから成る。第1駆動手
段37は主体部材25の軸心を中心とする円周上に複数が配
列してある。先ずこの第1駆動手段37を詳細に示す図5
について説明する。第1駆動手段37は前記主体部材25に
穿設した多数のノズル孔41に夫々ノズル部材42を備えさ
せて構成してある。ノズル部材42への取付手段はねじ部
42aによる螺着である。43は主体部材25の外周面に開口
する受入口で、図8にも示す如く上記ノズル孔41と連通
する状態に形成してある。46はノズル部材42の中間部の
周囲に形成した環状通気路、47はエアー案内部で、エア
ーをノズル孔41の軸線と平行に真直ぐ下向きに流すよう
図5の(B)に示される如き断面形状でノズル部材42の
軸線と平行な方向の多数の溝47aがノズル部材42の周囲
に多数形成してある。48はノズル部材42における下部の
細径部、49はノズル孔41における下部の細径部を示し、
これらは何れも図示の如きストレート状に形成されて、
両者間に狭幅の環状で軸線方向にストレートな形状の通
気路50を形成してある。51は通気路50における下端の吹
出口を示す。52はノズル部材42の軸心部に形成された通
糸孔で、その上端の開口部が前記糸の導入口33となって
いる。尚上記細径部48の外径は例えば2.2mm、細径
部49の内径は例えば3mm、通糸孔52の内径は例えば
1.5mmである。
【0011】次に図3の第2駆動手段38について説明す
る。56は第1案内部材26の軸心部に形成した通気孔、図
3の57及び図8の58は夫々主体部材25に形成した通気路
で、通気路58の一端はエアーの受入口59として、上記第
1駆動手段37における受入口43と同様に主体部材25の外
周面に開口している。図3の60は通気孔56の下端の吐出
口を示す。尚吐出口60の内径は例えば1.5mm、吐出
口60の部分における第1案内部材26の外径は2.5mm
である。又上記本体22における各部の寸法の一例を示せ
ば、D1=66mm、D2=57mm、D3=30m
m、D4=5.5mm、θ1=20゜、θ2=40゜、
L1=50mm、L2=58mmである。
【0012】次に操作体23を詳細に示す図6について説
明する。121は環状の基枠を示し、第1要素122、第2要
素123及び第3要素124の三つの要素を軸線方向に積み重
ねて構成してあり、これらは図示外の連結用ボルトでも
って連結一体化してある。第1要素122は例えば合成樹
脂材料で形成される。先ず該要素122に設けられた構成
について説明する。125はエアー供給路で、図7の
(A)に示すように環状に形成されている。該供給路12
5の一部には図7の(B)に示すようにエアーの受入口1
26が設けられ、そこには接続具127を介してエアー供給
管128(例えばホース)の一端が接続される。エアー供
給管128の他端は図9の如くエアー源129例えばコンプレ
ッサに接続される。図6の130はエアー供給口で、図8
のように多数が夫々前記受入口43,59と対応する位置に
設けられている。131はシール部材で、弾性材例えばゴ
ムで形成され、前記エアー供給口130の周囲には前記本
体22の主体部材25における受入口43,59の周囲の部分に
圧接して気密を保持する為の気密保持部132例えば図示
の如き膨出部を備えている。133はバルブで、各エアー
供給口130に対応して複数が設けてある。134はバルブに
おける弁座で、その外周側が該バルブにおけるエアーの
受入部140、内周側が吐出部139となっている。135は弁
体で、硬質材例えばステンレス製の基材136に密着部材1
37(例えば柔軟なゴム材)を貼付して形成されている。
138はバルブ閉止用のばねである。141,142は吐出部133
をエアー供給口130に接続する送気孔で、各々の直径は
例えば0.5mm及び2.5mmである。143は送気孔1
41,142の形成の為に生じた第1要素122の開口部を塞ぐ
為の蓋で、第1要素122に気密的に接着してある。
【0013】次に第2要素123は合成樹脂材料でもって
断面形状を凹状に形成してある。146は第2要素123内に
備えさせた電磁石で、前記バルブ133を作動させる為の
ものであり、個々のバルブに対応して設けてある。この
電磁石146は周知の構成で、147は固定鉄心、148,149は
夫々ヨークで、共に円板状に形成してある。150は筒状
のヨークである。151はコイル、152はそのボビン、153
は巻線を夫々示す。154はプランジャで、前記弁体135の
基材136が一体に形成してある。次に155は充填材で、第
2要素123の内面と多数の電磁石146との間の空間を埋め
るように充填されている。該充填材155としては例えば
注型樹脂が用いられる。156は充填材155中に埋められた
多数のリード線を示し、一方の端は前記各コイルの巻線
153に、他方の端は第2要素123に対し前記エアー受入口
126と同じ側の外壁面に取付けた図示外のコネクターに
接続してある。次に157は前記エアー供給路125からのエ
アーの漏れを防止する為のパッキンで、エアー供給路12
5に沿った環状(図6の(C)参照)に形成してあり、
各電磁石146と対応する位置にはプランジャ貫通用の透
孔157aが形成してある。158は各電磁石146におけるヨー
ク149とボビン152との間に介設した環状のガスケット、
159は固定鉄心147とボビン152との間に介設したOリン
グで、これらはいずれもエアー供給路125に連通する空
間からのエアー漏れ防止用である。尚第3要素124は例
えばアルミニウム製である。又上記のような構成の操作
体23の外径は例えば95mmである。
【0014】上記本体22における第1駆動手段37及び第
2駆動手段38と、上記操作体23におけるバルブ133と、
エアー源129との関係は図9に示す通りである。尚上記
各第1駆動手段37に対応するバルブは符号133a,133b,13
3c・・・・で示し、第2駆動手段38に対応するバルブは符号
133Aで示す。
【0015】次に前記図2の準備状態復帰装置11につい
て説明する。該装置は前記複数の糸供給源9から選択装
置10へ向けての各糸の供給経路に夫々個別に設けた引戻
装置70によって構成してある。各引戻装置70は例えば基
枠1の上方に固定的に配設された支承枠1aに取付けてあ
る。以下該引戻装置70を詳細に示す図10乃至図12に
ついて説明する。71はベースで、前記支承枠1aに取付け
てある。72はベース71に固定した巻付ドラムで、外周面
には軸線方向の多数の溝73が形成されている。この溝73
の形成により、巻付ドラム72の外周における糸接触面74
の面積が狭くなって、ドラム72に対する糸の滑りが良好
となっている。次に75はドラム72に対する糸の巻付機構
を示す。76は該機構におけるモータで、ベース71に固定
してある。76aはその回動軸を示す。該モータ76として
は例えばパルスモータのような回転角の制御が可能なモ
ータが使用される。77は巻付部材で、ブラケット78を用
いて回動軸76aに取付けてある。巻付部材77は図示の如
く筒状に形成され、その一端には巻付ドラム72の周囲を
回動するガイド部77aを有し、他端には回動中心に位置
するガイド部77bを有する。79はベース71に取付けた糸
ガイドで、その糸挿通用の透孔79aは上記回動軸76aの
回動中心の延長線上に位置している。80はベース71に取
付けた糸保持具で、周知のように糸を挟着してその移動
を停止させたり、挟着を解除して糸の移動を自由にした
りできるよう構成したものである。尚図2における81は
周知の糸ガイドである。
【0016】次に前記テンション装置13は本実施例では
図2に示されるように各引戻装置70から選択装置10に至
る各糸の供給経路に配設した糸調整装置83を用いて構成
してある。この糸調整装置83は糸に所定のテンションを
与えたり、テンションの付与を解いたりすることができ
るよう電磁石を用いて構成された公知のもの(例えば特
公昭58−10115号公報参照)である。尚84は周知
の糸ガイドである。
【0017】次に前記図1、2の通糸装置14及び通糸装
置15は何れも例えばエアーを用いた公知のもの(例えば
特公昭57−31916号公報或いは特開昭51−42
652号公報参照)である。
【0018】次に上記構成のミシンの動作を説明する。
先ず準備作業として、各糸供給源9におけるボビン立19
に糸20の巻かれたボビン21を装着し、各々から引き出し
た糸20を糸ガイド81、引戻装置70、糸調整装置83、糸ガ
イド84, 61を通して選択装置10にもたらす。この場合、
引戻装置70においては図10に示されるように糸20を糸
保持具80を通して、図示の如き状態となっている巻付部
材77に挿通し、更に糸ガイド79の透孔79aに挿通する。
又選択装置10においては図3に示されるように糸20を導
入口33から挿入し、保持部35にまで至らせておく。
【0019】この状態において、コンピュータその他の
制御装置による制御により所定のプログラムに基づいて
各装置の動作が次のように行われる。先ず縫製に用いよ
うとする糸に係わる引戻装置70においては糸保持具80が
解除され、又その糸に係わる糸調整装置83においてもテ
ンションの付与が解除され、糸はフリーの状態となる。
この状態において図9のバルブ133A及び上記の糸に対応
した第1駆動手段37に係わるバルブ例えば133aが開かれ
る。これらのバルブの開放は、各々のバルブに連繋する
電磁石146の励磁によって行われる。即ち電磁石146が励
磁されると図6の(B)に示す如く弁体135が弁座134か
ら離れてバルブが開く。バルブ133Aを通ったエアーは第
2駆動手段38における図8及び図9の通気路58にその受
入口59から流入し、図3の通気路57及び通気孔56を通っ
て吐出口60から導出口34に向けて勢い良く吹き出され
る。又バルブ133aを通ったエアーは第1駆動手段37にお
ける図5の受入口43から環状通気路46に流れ込み、案内
部47の溝47aを通って真直ぐ下方に向け流れ、更に狭幅
の通気路50を通って吹出口51から保持部35に向けて勢い
良く真直ぐに吹出される。上記第1駆動手段37によるエ
アーの流れにより、保持部35にある糸20の下端は保持部
35から図3の案内路36に至り、その案内路36の下部の符
号36aで示される細幅部まで至る。細幅部36aにおいて
は、第2駆動手段38の吐出口60から吹出すエアーによっ
て細幅部36aから導出口34に向かうエアーの流れができ
ている為、細幅部36aに至った上記の糸はそのエアーの
流れにより導出口34に至り更にそこから下方に向けて送
り出される。このようにして縫製に用いるべき糸が導出
口34から送り出されると、上記バルブ133A,133aは閉じ
られてエアーの流通が停止する。尚上記エアーの流通開
始から停止までの時間は例えば0.2〜0.5秒(1秒
でも可)程度である。エアーの圧力は例えば2〜4kg/
cmである。
【0020】上記のようにして通糸が行われる場合、保
持部35から導出口34への通糸は次の理由により確実であ
る。即ち、バルブ133Aはバルブ133aに比べて僅かに早く
(例えば0.1秒)開かれる。従って案内路36から導出
口34に向かうエアーの流れが予め形成され、その案内路
36に保持部35からのエアーが流出する。又案内路36は広
い空間となっている。この為、保持部35から案内路36に
エアーが吹き出した場合、案内路36での圧力上昇が小さ
くて、案内路36内での乱流や、第1案内部材26を中心と
するその周囲での旋回流が生じ難く、そのエアーは円滑
に導出口34に向かう。従って保持部35から案内路36に送
り出された糸は、第1案内部材26に絡まったりすること
無く確実に導出口34に向かいそこから送り出される。
【0021】図5の(A)の吹出口51から吹き出すエア
ーや図3の吐出口60から吹き出すエアーは、何れも真直
ぐに流れるエアーである為、糸を真直ぐに送ることがで
き、上記のような通糸を極めてスムーズに行うことがで
きる。又上記のようなエアーの流れである為糸に撚りを
与えたり或いは撚りを戻したりする問題の発生も防止さ
れる。
【0022】又上記のようにしてバルブ133の開閉によ
り第1及び第2駆動手段37,38へエアーを送ったり止め
たりする場合、各バルブ133がそれらの駆動手段37,38の
極近傍に設けてある為、バルブとそれら駆動手段との間
のエアーの弾性的な伸縮の影響が極めて小さく、従って
上記バルブの開閉の制御(例えば上記電磁石への通電及
びその停止)に対する第1及び第2駆動手段の動作の応
答性が良い。このことは各駆動手段の高速動作を可能に
する。
【0023】上記第2駆動手段38が作動した場合、縫製
に用いる糸以外の糸に係わる保持部35においても案内路
36の側へ向けてエアーの流れが生ずる。しかしその流量
は僅かであって糸を進行させるには至らない。
【0024】上記のようにして導出口34から送り出され
た糸20は図1、2の通糸装置14によって天秤12に通さ
れ、更に通糸装置15によって針6の針孔に挿通される。
【0025】上記のようにして縫製に用いる糸が針6ま
で通されると、その糸に係わる糸調整装置83はその糸に
対してテンションを付与する状態となり、又周知の如く
ミシン主軸の回動が開始されて針6の上下動及び釜の回
動が開始される。又それと連動して天秤12の作動が行わ
れ、テーブル上の布に対する縫製が周知のミシンと同様
に行われる。
【0026】次に縫製に用いる糸を他の糸に変更する場
合における動作は次のように行われる。針6が上死点に
到達した状態においてミシン主軸の回動が停止され、針
6や釜の作動が停止する。針板の下においては糸切断装
置による上糸の切断が行われる。その後その糸に係わる
図10の糸保持具80が作動されて該保持具80の部分にお
ける糸の移動が停止されると共に、図2の糸調整装置83
による糸に対するテンションの付与が解除される。次に
図10の巻付部材77が回動され、ガイド部77aはドラム
72の周囲を回動する。その結果、糸20は図12に示すよ
うに糸ガイド79を通して引き戻されながら巻付ドラム72
の周囲に巻き付けられる。この糸の引き戻しにより、針
6の針孔を通っていた糸はその針孔から引き抜かれ、更
に天秤12を引き抜かれて選択装置10における保持部35ま
で引き戻される。引き戻しが完了するとモータ76は停止
する。尚引き戻し寸法の制御はモータ76の回動角の制御
によって行われ、糸20の引き戻しは糸20の下端が保持部
35に到達した時点で終了する。上記のような糸の引き戻
しの後、次に用いる糸の通糸が前記説明と同様に行わ
れ、その新規な糸20による縫製が前記説明と同様に行わ
れる。
【0027】次に既に前述の如き引き戻しを行ったこと
のある糸を用いて再び縫製を開始する場合の動作は次の
通りである。この場合は引戻装置70における糸保持具80
が保持状態におかれ、且つモータ76の回動が前記引き上
げ時とは反対方向に行われる状態において、前記選択装
置10、通糸装置14, 15の動作が行われる。従って引戻装
置70におけるガイド部77aがドラム72の周囲を回動して
ドラム72に巻き付けられている糸が解かれると共に、そ
の糸は糸ガイド79を通り更にテンション装置13を通って
選択装置10に向けて送られて、前述の如き通糸作業が行
われる。この場合モータ76の回動は前記巻き付けを行っ
た角度と同じ角度だけ反対方向に行われ、前記引き戻し
た長さと同じ長さの糸が針6に向けて供給される。その
後、保持部80が解除されて、前述の場合と同様に縫製が
開始される。
【0028】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、複数
の糸を夫々個別の駆動手段37で駆動するようにし、各
駆動手段37には個別のバルブ133を通してエアーの
供給を行なうようにしている。従って、上記選択した糸
を送り出す場合、複数ある駆動手段37のうちから、そ
の選択した糸に係わる駆動手段37にのみエアーを送っ
て糸の送り出を行なうことが出来る。このことは糸の送
り出しの為に必要となるエアーの量が少なくなり、エア
ー供給の為のエネルギーが少なくなって、省エネルギー
に貢献する効果がある。
【0029】さらに本願発明にあっては、選択した一つ
の糸を送り出す場合、送り出しの為の操作をしてから、
糸が送り出されるまでを短時間で迅速に行なわせ得る効
果がある。即ち、本発明では、上記駆動手段37に対す
るエアー供給を行なう為のエアー供給路125を、上記
駆動手段37が備わっているケーシング24の周囲を取
り囲む状態に設けている。従ってエアー供給路125は
比較的大きい容積を確保できる特長がある。このように
エアー供給路125の保有エアー量が多いと、上記一つ
の駆動手段37へはバルブ133を開いた瞬間から高速
のエアーを連続して送ることができる。従って、上記バ
ルブ133を開いた瞬間から糸を高速に連続して駆動で
きる。その結果、バルブ133を開く操作から極めて短
時間のうちに糸を送出すことが出来る。このように糸を
短時間の内に送り出すことができることは、複数の糸の
交換とその交換した糸による縫製とを次々と繰り返す縫
製作業の場合にその能率の向上に効果がある。
【0030】さらに本願発明にあっては、プランジヤ1
54の動作方向がケーシング24の軸線方向と平行にな
るように配置している。一般に電磁石146はプランジ
ヤ154の動作方向の寸法が大きくそれと直交する方向
の寸法が小さい。本発明ではそのような電磁石146を
上記のような状態に配置するので、糸選択装置としての
直径は、上記ケーシング24の直径に上記電磁石146
の小さい側の寸法が加わった寸法となる。即ち、糸選択
装置の直径を最小限にすることができる。上記のように
糸選択装置の直径を小さくできることは、多頭ミシンに
おいてミシンベッドの配列ピッチを小さくしたいという
要求に応え得る効果がある。即ち多頭ミシンでは布の一
定の範囲内にできるだけ多数の柄を同時に縫うことがで
きるよう、ミシンベッドの配列ピッチを小さくしたいと
いう要求がある。ミシンベッドの配列ピッチを小さくす
ると、各ミシンベッドに対して一台ずつ設けられる糸選
択装置も、ミシンベッドと同様に配列ピッチを小さくす
るという要求が生ずる。本発明では上記のように糸選択
装置の直径を小さく抑えることができる効果がある。従
ってミシンヘッドの形態を極めて小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭ミシンにおける一頭のミシンの正面図。
【図2】同側面図。
【図3】選択装置の一部破断拡大図。
【図4】(A)は図3における4A−4A線断面図、
(B)は4B−4B線断面図。
【図5】(A)は第1駆動手段を示す縦断面図、(B)
は(A)におけるV−V線断面図。
【図6】(A)は操作体の縦断面拡大図、(B)はバル
ブ開放状態の部分図、(C)はパッキンの斜視図(部分
図)。
【図7】(A)は図3におけるVII−VII線断面図、
(B)は供給路におけるエアーの受入口を示す断面図。
【図8】図3におけるVIII−VIII線断面図。
【図9】駆動手段とバルブとエアー源との関係を示す
図。
【図10】引戻装置の一部破断側面図。
【図11】巻付ドラムの縦断面図。
【図12】巻付ドラムに対する糸の巻き付け状態を示す
側面図。
【符号の説明】
2 ミシン 6 針 8 糸供給装置 9 糸供給源 10 選択装置 12 天秤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−123257(JP,A) 特開 昭51−30054(JP,A) 特開 昭51−42652(JP,A) 特開 昭61−89365(JP,A) 特開 昭50−84354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 1/00 - 97/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸を供給する為の複数の糸供給源9から
    供給される複数の糸の内の1本を選択する為の選択装置
    10は、ケーシング24と、上記ケーシング24の一端に設け
    られた、糸を導入する為の複数の導入口33と、上記ケー
    シング24の他端に設けられ、しかも上記複数の導入口33
    に夫々位置する糸の内から選択された1本の糸を導出す
    る為に上記複数の導入口33に糸通路35, 36を通じて連通
    している導出口34と、各導入口33に夫々導入されてい
    る糸を、夫々個別のエアー流によって導出口34に送る
    為にケーシング24に備えさせた複数の駆動手段37
    と、ケーシング24の周囲を取り囲むよう設けてある駆
    動手段37へのエアーの分配の為の環状のエアー供給路
    125と、上記ケーシング24におけるエアー供給路1
    25から各駆動手段37への通路に対して、通路を個別
    に開閉するために設けられた複数のバルブ133と、ケ
    ーシング24の周囲に設けてある上記複数のバルブ13
    3を個別に制御するための複数の電磁石146とを備え
    ていることを特徴とする糸選択装置。
  2. 【請求項2】 上記の電磁石146は、夫々のプランジ
    ヤ154の動作方向がケーシング24の軸線方向と平行
    になるように配置してあることを特徴とする請求項1記
    載の糸選択装置。
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