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JP3315466B2 - 半導体エネルギー線検出器及びその製造方法 - Google Patents
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JP3315466B2 - 半導体エネルギー線検出器及びその製造方法 - Google Patents

半導体エネルギー線検出器及びその製造方法

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JP3315466B2
JP3315466B2 JP10702793A JP10702793A JP3315466B2 JP 3315466 B2 JP3315466 B2 JP 3315466B2 JP 10702793 A JP10702793 A JP 10702793A JP 10702793 A JP10702793 A JP 10702793A JP 3315466 B2 JP3315466 B2 JP 3315466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線やγ線、あるい
は荷電粒子線などの吸収係数が極めて大きいエネルギー
線の照射に対して有効な、裏面照射型の電荷転送型半導
体エネルギー検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電荷転送素子(CCD)は、アナログ電
荷群を外部からクロックパルスに同期した速度で一方向
に順繰りに送るものであり、一端に出力部を設けておけ
ば、空間情報を時系列信号に変換できる極めて巧妙な機
能デバイスである。一般に、実用的なCCD撮像デバイ
スとしては、フレーム転送(FT)、フル・フレーム転
送(FFT)、インターライン転送(IT)構成の三方
式が代表的であり、このうち計測用としては、主にフル
・フレーム転送方式が用いられる。
【0003】図6及び7はフル・フレーム転送方式の構
成を示すものであり、図6はその上面図、図7はその要
部の断面図である。図6に示すようにこの方式では、基
板に形成されたチャンネルストップ拡散層1によって電
荷転送のチャンネルが垂直方向に分割され、水平画素数
に対応する画素列を形成する。一方、このチャンネルス
トップ拡散層1に直交して転送電極群2を配置してい
る。フル・フレーム転送方式CCDでは蓄積部はなく、
電荷を転送する時間中即ち読みだし時間中は、シャッタ
を閉じるなどしてCCDに光が入射しないようにしてい
る。なお、垂直方向の4列の画素列の間には3本のオー
バーフロードレイン5が形成されている。
【0004】図7に示すように、一画素はCCDの一段
分を構成するクロックパルス(φ1〜φ4 )の相数
(4)に対応する数の電極20とチャンネルストップ拡
散層1で囲まれた面積となる。垂直転送クロックパルス
電極群2はクロックパルスφ1 〜φ4 をポリシリコン電
極20に供給する。PSG(リンガラス)による層間絶
縁膜19はポリシリコン電極20の上面に堆積され、こ
の電極20とシリコン基板48上のn−ウェル22との
間にはゲート酸化膜21が介在されている。
【0005】受光領域に光が入射すると、図7に示すよ
うに励起された信号電荷が一つの転送電極(蓄積電
極)、即ち立ち上がったクロックパルスφ1 が加えられ
たポリシリコン電極20下のポテンシャル井戸3に集め
られる。
【0006】光信号を信号電荷に変換する電荷蓄積時間
が終わると、受光領域上にある垂直転送電極群2に与え
られたクロック電圧φ1 〜φ4 が順次立ち上がり、信号
電荷の読み出しが開始される。しかしフル・フレーム転
送CCDにおいては、前述したようにFT−CCDのよ
うな受光部とは別のいわゆる蓄積部というものがない。
このため、信号読み出しを開始する前にシャッタを閉じ
るなどして光信号の入力を遮断しなければ、転送してい
る途中の信号に新たに光信号が混入してくることにな
り、信号純度が低下する。但し、単発現象をとらえる場
合には、信号電荷の転送中に新たな光入力はないと考え
られるから、シャッタ等は必要ない。
【0007】ここで、図6を用いて信号読みだし動作に
ついて説明する。信号電荷は垂直転送用クロックパルス
電極群2に与えられるパルスφ1 〜φ4 によって1行ず
つ下方に送られ、水平読みだしレジスタ6を通して出力
端に転送される。すなわち同図において、まず一番下の
行にある信号電荷が同時に水平読みだしレジスタ6に送
り込まれ、水平方向に高い周波数のクロックφ5 、φ6
で転送され、時系列信号として出力端から読み出され
る。なお、水平転送クロックφ5 、φ6 は水平転送用ク
ロックパルス電極群7から加えられる。このときすでに
次の信号電荷が垂直レジスタの1段下方に移動している
ので、次の垂直転送クロックパルスで水平読みだしレジ
スタ6に入り、出力端に読み出される。このようにし
て、1画面分の信号電荷が全て水平読み出しレジスタ6
を通して読み出されると、シャッタを開き新たな信号蓄
積動作を開始する。以上のように、水平読みだしレジス
タ6は垂直レジスタに比べて高速で動作するので、2相
クロックパルスφ5 、φ6 として高速転送を可能にして
いる。
【0008】フル・フレーム転送方式の特徴は、蓄積部
がなく受光部の面積が大きくとれるので、光の利用率が
高く、したがって計測用など微弱光の用途に広く用いら
れる。反面、入射光が転送電極で吸収されるので、波長
が短い青色の光に対する感度低下が著しい。これは、ポ
リシリコン電極20が隙間なく表面を覆い、またそれぞ
れの電極の分離のため、厚さ数ミクロンにも及ぶPSG
膜19が重ねられているので、これらの膜で光が吸収さ
れることに起因している。特に、ポリシリコンは、40
0nm以下の波長の光や電子を吸収するという性質があ
る。
【0009】このような光検出器に関しては、基板48
を15μmから20μm程度に薄くして、光を裏面から
照射するようにしたものがある。光電変換部はゲ−ト酸
化膜21の下に設けられて、ポリシリコン電極20が隙
間無く覆い、短波長光を吸収してしまうが、基板48の
裏面には薄い酸化膜23の他に障害物はなく、短波長光
に対して高感度が期待できる。この裏面照射型CCDは
0.1nm程度の短波長光まで感度があり、更に電子衝
撃型CCD撮像デバイスにも応用される。このデバイス
は電子衝撃により生じる信号電荷の増倍作用を利用でき
るので、高感度撮像デバイスとして期待される。
【0010】この裏面照射型CCDは新しいタイプのC
CDなので、例は少ないのだが、その製造プロセスの例
としてはつぎのものがある。
【0011】図8(a)は、保護板(サブストレイト)
120の断面構造を示したものであり、この保護板12
0の材料には焼結セラミックなどが用いられる。保護板
のうち後にウエファのCCDが形成された部分には貫通
した穴27が設けられており、セラミックの部分25に
は金属配線26が施されている。
【0012】図8(b)は、CCD31が形成されたウ
エファ130の断面を示したものである。このウエファ
130は、P+ 型ウエファ28にP型エピ層29を成長
させた後、CCD31及びCCD31と外部回路をつな
ぐ金属配線(パッド)32を形成したものである。
【0013】ここで、ウエファ130には、P/P+
エピウエファが用いられ、このエピ層29の比抵抗及び
厚さは、それぞれ30Ω−cm、20μmである。P+
型サブストレイト28の比抵抗及び厚さは、それぞれ
0.01Ω−cm、500μmである。CCDは通常P
/P+ 型エピタキシャル成長ウェファが用いられるのだ
が、これはCCD内蔵読みだし回路のFETがNチャン
ネルになるので、PチャンネルFETに比較してオン抵
抗を小さくでき、発生する熱ノイズ(ジョンソンノイ
ズ)を低減できるから、という理由に基づく。さらに、
基板がP/P+ 型であれば、バルク(ウエファ)中の少
数キャリアのライフタイムが短くなり、バルク中の暗電
流成分がCCDのポテンシャル井戸に流れ込んで暗電流
が大きくなるのが抑えられる、という利点がある。
【0014】また、通常バルク領域は酸素濃度を高くし
ており、プロセス中の熱処理でバルク中には多くの結晶
欠陥が励起されるのであるが、ウェファにはP+ 型領域
が形成されており、この高濃度層が欠陥のシンクとなる
のを抑え、CCDを構成する表面付近に結晶欠陥が生じ
るのが抑えられる。
【0015】保護板120及びウエファ130の位置合
わせをし、金属配線26と金属配線32とをワイアボン
ディングし、ボンディングワイア38aで接続する(図
8(c))。つぎに、保護板120の貫通穴27に低融
点ガラスやエポキシ樹脂などの充填物33を満たす(図
8(d))。この充填物33は、CCD基板130と保
護板120との接着,ボンディングワイアの保護,CC
D基板130に薄膜を形成する際のCCDの保護,CC
D冷却時の冷却媒体などとして機能する。
【0016】そして、CCD基板130の裏面を削って
機械的及び化学的に薄形化する(図9(e))。まず、
グラインダー(ディスコ社)などの機械的な研磨で、C
CD基板130の残り厚が30〜40μmになるまでP
+ 型サブストレイト28を削って機械的なエッチングを
し、バルク中の高濃度欠陥層を除去する。始めに機械的
なエッチングをするのはつぎの理由による。化学的エッ
チングは微視的には酸化−エッチングのプロセスの繰り
返しであり、欠陥層の酸化速度は純粋シリコンの酸化速
度とは異なる。化学的エッチングのみで薄形化するとな
ると、エッチング後の表面に凸凹や曇りを生じそれなり
の手間と工夫が必要になる。そのため、予め機械的なエ
ッチングをある程度行うことで、良好な薄形化を行って
いる。
【0017】また、機械的なエッチングの後に化学的エ
ッチングを行うのは、機械的エッチングの後はどうして
も表面破砕層が残り、その除去が必要なのと、所定の厚
さにCCD基板130をコントロールする必要があるた
めであり、フッ酸−硝酸−酢酸系のエッチング液で化学
的エッチングを行う。例えば、HF:HNO3 :CH3
COOH=1:3:8の割合のエッチング液を用いる
と、数μm/min の速度でエッチングされるが、0.0
68Ω−cm以上の比抵抗を持つP層はエッチングされな
い。したがって、P/P+ 型エピウエファのうち機械的
なエッチングでP+ 層34を残した状態から化学的エッ
チングを行うと20μmのエピタキシャル成長層29は
完全に残り、さらに1018cm-3のP+ 層を残した状態
でエッチングはストップする。このプロセスにより、2
0μmの膜厚のコントロールとアキュムレーションが同
時に行われることになり、P+ 層34がアキュムレーシ
ョン層として機能することになる(アキュムレーション
については後述する)。
【0018】エネルギー線がUV光である場合、反射防
止膜としてSi酸化膜35を形成する(図9(e)の符
号35)。その条件としては120℃水蒸気中で48時
間酸化を行う。
【0019】つぎに、ダイシングを行い、個々のチップ
140に分割する(図9(f)、符号36はダイシング
ラインを示す)。分割された個々のチップ140のアセ
ンブリを行う(図9(f))。まず、セラミックパッケ
ージ37にチップ140をダイボンディングし、チップ
140の金属配線26とパッケージ37の端子41とを
ワイアボンディングし、ボンディングワイア38bで接
続する。そして、チップ140の低融点ガラスの充填物
33と熱的に容易に接続できるように、熱容量が小さい
充填物39を介して放熱用の冷却ブロック40で封止す
る。CCDを冷却してリーク電流やrmsノイズを下げ
ることは微弱光を計測するのに適したものにしている。
【0020】裏面照射型CCDでは、アキュムレーショ
ン層が必要なのはつぎの理由による。
【0021】前述したように、裏面照射型CCDは、C
CDの裏面が光の入射面となる。通常CCDを形成する
シリコンウエファの厚さは400〜600μmである。
また、200nmから300nmの光は吸収係数が非常
に大きく、そのほとんどが表面からわずかに入ったとこ
ろ(具体的には0.01μm程度)で吸収されてしま
う。したがって、数百μmの厚さを有するCCDをその
まま裏面照射型として使用しても、裏面で発生した光電
子は表面にあるCCDのポテンシャル井戸に拡散してい
くことができず、ほとんどは再結合して失われてしま
う。また、そのうちのいくらかはポテンシャル井戸まで
到達できたとしても、長い道のりを拡散してくる間に信
号同士が混じり合い、いわゆる解像度を著しく低下させ
る。そこで、裏面照射型CCDでは、受光面である裏面
をエッチング、研磨によって薄くして、発生した電子が
最短距離で表面のポテンシャル井戸に到達できるように
している。
【0022】しかし、酸化膜には酸化膜電荷や界面準位
が必ず存在し、これらはいずれもP型シリコン基板の表
面を空乏化させるように働く。そのため、裏面から浅い
ところで生じた光電子はCCDのポテンシャル井戸には
行くことができず、裏面酸化膜とシリコンの界面に押し
やられ再結合するのを待つ運命となる。したがって、受
光部を薄形化し裏面にP型シリコンの表面をアキューム
レーション状態にすることにより、裏面の浅いところで
生じた光電子も効率よく表面側のCCDのポテンシャル
井戸に到達することができる。
【0023】図10は、ポテンシャルプロファイルを比
較して示したものであり、実線はアキュームレーション
層がない場合、点線はある場合を示す。左側が裏面、右
側が表面を表している。基板48の裏面には、保護膜で
ある酸化膜23が成長されている。なお、代表的な検出
器において受光面のシリコンの厚さは10〜15μm程
度であり、酸化膜23は、厚さ数十オングストロームか
ら数百オングストロームである。実線のように、裏面か
ら浅いところで生じた光電子は、裏面酸化膜23とシリ
コンの界面に押しやられ再結合し、CCD表面に形成さ
れた蓄積用のポテンシャル井戸には行くことが難しいも
のになる。これに対し、点線のように、裏面の酸化膜2
3に近付くにしたがって電子に対するポテンシャルが高
くなり、裏面から電極側に傾斜を持つポテンシャルが形
成されることにより、光電子が効率よく表面側に到達す
ることができるようになる。
【0024】上述の工程では、エピウエファは予めアル
ミニウム(Al)配線工程まで含めたすべてのCCD製
造プロセスを終了させている。そのため、後の工程で受
光部シリコンの薄形化後にアルミニウム配線を施す場合
と比較して、薄形化した膜の部分に写真食刻法を用いる
のは困難であり、またアルミニウム配線プロセス中に薄
形化した部分が割れるなどのおそれがある、という問題
が抑えられるので、その意味では良好な工程と考えられ
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、つぎのような
問題点がある。まず第1に、図8(c)において保護板
120及びCCD基板130の位置合わせを必要として
いるが、この作業は非常に微妙なものであり、熟練を要
し、作業時間やコストなどを大幅に削減するのは困難で
ある。
【0026】第2に、ボンディングワイアで保護板12
0とCCD基板130との電気的な接続を行っている
が、ボンディングワイアが形成するワイアーループのた
め、図の横方向に余分な面積を必要とする。例えば、チ
ップの両側にワイアボンディングする場合、トータルで
およそ2mmチップが長くなる。1チップが大きくなれば
1枚のウェファからの取れ数が減りチップ単価を上げる
ことになる。また、チップが大きくなった分だけ装置全
体が大きくなり、それだけ熱容量が大きくなる。そのた
め、冷却時の効率が悪くなり、装置の小形化、軽量化の
妨げになる。
【0027】第3に、図8(d)において充填物33を
満たす必要があるが、ボンディングワイアを保護するた
めに、ワイアーループを覆えるだけの厚みで充填物33
を満たす必要がある。したがって、その分だけ余分な充
填物33を必要とし、その分だけ装置全体が大きくな
り、それだけ熱容量が大きくなる。そのため、冷却時の
効率が悪くなり、装置の小形化、軽量化の妨げになる。
信頼性の観点からボンディングワイアの保護は不可欠で
あり、これによる厚さの増加はおよそ500μmと、お
よそ倍の厚みになる。
【0028】また、第4に、充填物33は保護板120
及びCCD基板130を十分に接着するだけの強度を要
するので硬化後に堅くなるものでなければならない。し
かも、その後の工程や使用環境を加味すれば、保護板1
20及びCCD基板130と熱膨張率が良くあってお
り、ボンディングワイアに応力を与えないような材料が
必要である。接着強度の観点からは低融点ガラスが望ま
しいが、低融点ガラスは硬化後は非常に堅くなる一方、
熱膨張率がCCD基板130の材料であるSiとやや異
なる。そのため、冷却時或いは室温に戻す際非常にゆっ
くり行う必要がある。低融点ガラス以外の硬化後はあま
り堅くならず、ある程度柔らかな材料(例えば、ゲル状
の樹脂)を用いれば、Siと熱膨張率が完全に一致して
いなくても急冷急熱を行った場合にただちに破損すると
いうのが少なくなるが、保護板120及びCCD基板1
30の接着強度が十分でなく、その後の工程を加味すれ
ば好ましいものではない。このように、充填物33に用
いる材料は限られているうえに使用上の制限がある。
【0029】そこで本発明は、上記の問題点を解決した
半導体エネルギー検出器を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体エネルギー線検出器は、撮像機能を
持つ回路がその一方の面に形成され、他方の面から入射
したエネルギー線を検出するための基板と、基板をその
内部に格納すると共に外部との電気的接続をするための
リード配線を持つパッケージと、基板を一方の面の側か
ら保護するとともに、リード配線と基板に形成された回
路とを電気的に接続するための保護板とを備え、基板と
保護板、保護板とリード配線はそれぞれバンプボンディ
ングされるとともに、保護板はバンプボンディングされ
た部分に凹部が設けられていることを特徴とする。
【0031】保護板は、基板に形成された回路上に開口
部を有するとともに前記開口部には硬化した充填物がつ
められていることを特徴としても良い。
【0032】パッケージは、充填物若しくは保護板を介
して基板で発生した熱を放熱するとともに、パッケージ
と充填物との間には熱抵抗を低下させるための熱媒体が
塗布されていることを特徴としても良い。
【0033】凹部に導電材料をさらに有することを特徴
としても良い。
【0034】また、本発明の半導体エネルギー線検出器
の製造方法は、基板の一方の面に形成された撮像機能を
持つ回路の端子にバンプを形成する第1の工程と、保護
板に、基板上の回路の位置に対応して開口部と、回路の
各端子及びパッケージのリード配線の位置に対応して凹
部と、回路に電気的に接続するための配線とを設けてお
き、凹部とバンプとを重ね合わせて保護板と基板とのバ
ンブボンディングをする第2の工程と、開口部に硬化性
の流動物をいれて硬化させ、開口部に充填物をつめる第
3の工程と、回路が形成された反対側の基板の面を機械
的或いは化学的に削る第4の工程と、保護板及び基板を
回路ごとに切断し、切断された保護板及び基板をパッケ
ージにいれて保護板の配線と前記リード配線とのバンブ
ボンディングをする第5の工程とを有する。
【0035】第2の工程では、凹部に導電材料を注入し
た後にバンブボンディングをすることを特徴としても良
い。
【0036】第5の工程では、パッケージと充填物との
間には熱抵抗を低下させるための熱媒体を塗布すること
を特徴としても良い。
【0037】
【作用】本発明の半導体エネルギー線検出器では、保護
板で製造時及び使用時で基板の機械的な保護がなされる
ので、基板を薄くして基板上の回路を冷却しやすくな
る。そのため、より感度の良くエネルギー線(例えば、
紫外線、軟X線、電子線など)を検出できる。
【0038】ここで、基板と保護板、保護板とリード配
線がバンプボンディングで重なるように接続・接着がな
されることから、保護板、基板及びパッケージの面積及
び体積を小さくすることができる。また、保護板には凹
部が設けられ、これにあわせてバンプボンディングが可
能であることから、電気的接続・機械的接着をより確実
にして小形化することができる。
【0039】また、開口部に硬化した充填物を詰めるよ
うにすることで、基板上の回路へのダメージを減少させ
ることができ、熱抵抗を低下させるための液体が塗布さ
れていることでより放熱しやすいものになる。さらに、
凹部または貫通口に導電材料をさらに有することで、電
気的接続をより確実にすることができる。
【0040】本発明の半導体エネルギー線検出器の製造
方法では、予め保護板にもうけられた凹部または貫通口
がバンブとあわさるので、基板と保護板、保護板とリー
ド配線の位置合わせが簡単になる。そのため、簡単にバ
ンブボンディングが可能で、基板と保護板、保護板とリ
ード配線の電気的接続・及び接着が簡単なものになる。
保護板で基板の機械的保護がなされることから、基板の
面を機械的薄く削ることができ、開口部につめた充填物
で回路が保護されるから、合わせて化学的に精密に削る
こともできる。そして、保護板及び基板がバンプボンデ
ィングで重なるように接続・接着がなされることから、
保護板、基板及びパッケージの面積及び体積を小さくす
ることができる。
【0041】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
前述の従来例と同一または同等のものについてはその説
明を簡略化し若しくは省略するものとする。
【0042】図1は、本発明の半導体エネルギー線検出
器の実施例についての構造を示したものである。この検
出器は、パッケージ37の内部に、CCD基板130,
保護板220を有し、パッケージ37にはセラミックパ
ッケージが用いられ、基板130上の回路31で発生し
た熱を放熱し冷却できるようになっている。また、CC
D基板130の電極32と保護板220の電極126が
バンプ143で、保護板220の電極126とパッケー
ジ37のリード配線42とがバンプ144で接続され、
バンプ143,144が形成される位置に保護板220
に凹部が設けられている点に特徴を有する。
【0043】CCD基板130は、パッケージ37の内
部にその底面を図の上側にしてバンプボンディングさ
れ、表面には撮像のためのフルフレーム転送方式のCC
D31が形成されている。CCD31の表面には、po
ly−Si電極,層間絶縁膜であるPSGが形成されて
いる。ここで、表面側では吸収係数が大きいエネルギー
線(例えば、紫外線、軟X線、電子線など)を吸収して
しまうので、表面照射型CCDはこのようなエネルギー
線に対して感度が持たない。また、無理に照射を行え
ば、CCDを構成するゲート酸化膜がいわゆる照射損傷
を受け、転送効率が低下する、ノイズが増大するなどの
損傷を生じる。図1の検出器では、吸収係数が大きいエ
ネルギー線に感度を持つようにするために、裏面型CC
Dの構造を持たせ図の上方からの入射光hνを検出する
ようになっている。
【0044】また、通常のCCDを作る基板の厚みは4
00μmであるのに対し、図1の検出器では、CCD基
板130を15μm程度まで薄形化し、その後裏面をイ
オン注入などでアキュムレーション状態にしている。通
常の基板をそのまま用いると、基板の裏面入射面付近で
生じた信号電荷は、表面にあるCCDポテンシャル井戸
まで拡散で移動しなければならず、途中で再結合で失わ
れたり、長い距離を拡散してくる間に横方向に広がり、
解像度を著しく悪化させる。しかし、図1の検出器で
は、裏面界面付近で生じた信号電荷が効率良くCCDポ
テンシャル井戸に流れる構造にし、入射面である裏面か
ら表面にあるCCDポテンシャル井戸までの物理的な距
離を短くして、解像度の劣化を抑えている。そして、使
用時には、ペルチェ素子などでパッケージ37を冷却す
ることにより、CCD31の冷却がなされ、CCD31
で発生するノイズの低減が図られている。
【0045】保護板220は、薄形化したCCD基板1
30を組み立て時及び使用時において保護するとともに
電極126を介してパッケージ37のピン42(外部と
の電気的接続用)とCCD31との電気的に接続をも兼
ねている。保護板220の電極126との接続が、バン
ブ143,144で(導電ペーストを介して)なされ、
バンプ143が形成される位置に凹部が設けられている
ことから、保護板220と重なるようにして接続される
ので、この装置全体を小さく製作することが可能にな
る。これによって良好な冷却が行われ、リーク電流やr
msノイズを下げて微弱光を計測するのに適したものに
している。
【0046】このように、図1の検出器は、薄くなった
シリコンのCCD基板130を十分に保護するとともに
暗電流を低減するための冷却も十分に行える構造になっ
ている。この構造を持つ検出器を良好に製作するには、
その製造工程もそれが十分に配慮されたものであること
を要する。図2,3,4は、図1の検出器の組み立て工
程を示したものであり、この工程は次のようになる。
【0047】図2(a)は、図1の検出器に用いられる
保護板220の断面構造を示したものである。保護板2
20は、前述の従来例と同様にCCD基板130のCC
D31が形成された部分には貫通した穴127が設けら
れ、セラミックの部分125には金属配線126が施さ
れている。さらに、CCD基板130の金属配線(パッ
ド)32のバンプが設けられる部分に凹部141aが設
けられ、保護板の反対側にも凹部141cが設けられ、
これらの凹部141a,141cはバンプに対して余裕
を持った大きさで形成され、凹部141a,141cま
で金属配線126が施されている点に特徴がある。ま
た、この保護板120の材料には、シリコン,ガラス,
窒化アルミニウムなどの研磨性セラミックを用いること
ができ、CCD基板130とよく熱膨張率があったもの
を用いるのがより望ましく、厚さは200μm程度の薄
いものを用いる。
【0048】図2(b)は、CCD基板130を示した
ものであり、このCCD基板130は、前述の従来例と
同様に、シリコンP+ 型ウエファ28にP型エピ層29
を成長させた後、CCD31を形成し、外部回路につな
ぐ金属配線(パッド)32が設けられたものである。
【0049】まず、保護板220の凹部141aに熱硬
化性の導電ペースト142(例えば、銀ガラスなど、導
電性があって硬化前には液相の物質)をいれる(図2
(c))。つぎに、CCD基板130の金属配線32に
金属バンプ143を形成する(図2(d))。このバン
プ143は、ワイヤーボンダーを使用することにより、
直径60μm,高さ80μmのものが容易に形成でき
る。
【0050】そして、導電ペースト142が入った保護
板220(図2(c))と、金属バンプ143を形成し
たCCD基板130(図2(d))とのバンプボンディ
ングを行う(図2(e))。このとき、保護板220の
凹部141aがバンプ143が設けられる部分に設けら
れていることから、凹部141aがバンプ143にかみ
あわさるので、保護板220とCCD基板130との位
置合わせは容易になされる。また、凹部141aの中に
バンプ143が入り込むので、ボンディング後の厚さが
より小さなものになる。そのため、より小さなものにす
ることができる。
【0051】ここで、保護板220の配線126が金
で、バンプ143が金であるならば互いに溶着するの
で、両者の接続に敢えて銀ガラスを使用する必要はない
ともいえる。しかし、バンプの高さのバラツキにより、
接続不良がないとはいえないので、電気的な伝導をより
確実にするため、銀ガラスを介したバンプボンディング
を行っている。
【0052】つぎに、低融点ガラス,エポキシ樹脂,ゲ
ル状樹脂など、硬化前には液相の充填物33を、保護板
220とCCD基板130とで形成された窪み(保護板
220の穴127の部分)に充填した後、充填物33を
硬化する(図3(f))。充填物33は、電気的に絶縁
性であることを要し、さらに、保護板220及びCCD
基板130と熱膨張係数があっていること、熱伝導が良
いことが重要で、シリコンのエッチングに用いるエッチ
ャント(酸またはアルカリ系)に耐えること、数百℃以
上の高温に耐えること、アウトガスがないことがさらに
望ましい。これは、数百℃以上の高温に耐えうること
で、薄形化後のアキュムレーションで熱処理が行いやす
いし、アウトガスがなければ、エレクトロンボンバート
メント用として電子管に封入するのに適するからであ
る。
【0053】また、つぎの薄形化の工程の前に充填物3
3を硬化させているので、もし硬化時に充填物33が体
積減少を起こしても、CCD基板に凸凹が生じることは
なく、薄形化の工程の後に入射面に凸凹が生じることも
少ない。また、従来構造では、充填物33は、接着剤と
しての機能が強く要求され、保護板220とCCD基板
130とを強く接着することを要するのだが、本実施例
では、保護板220とCCD基板130とはバンプで強
く固定されているので、それほど接着剤としての機能が
要求されず、硬化後は若干柔らかくても良い。
【0054】そして、前述の従来例と同様に、CCD基
板130の裏面を削って機械的または化学的に薄形化す
る(図3(g))。化学的エッチングのみで薄形化する
となると、基板のP+ 層は高濃度欠陥層を有し、欠陥層
の酸化速度は純粋シリコンの酸化速度とは異なるので、
エッチング後の表面に凸凹や曇りを生じそれなりの手間
と工夫が必要になる。しかし、この製造工程において
は、保護板220とCCD基板130とがバンプボンデ
ィングされ、充填物33が満たされた構造になっている
ので、CCD基板130全体が補強され、グラインダー
(ディスコ社)などの機械的な研磨での薄形化が可能と
なっている。薄形化後、裏面のアキュムレーション及び
酸化を行ってアキュムレーション層34及び酸化膜35
を形成する。
【0055】つぎに、ダイシングを行い、個々のチップ
140に分割する(図3(h)、符号36はダイシング
ラインを示す)。そして、分割された個々のチップ14
0のアセンブリを行う。まず、保護板220の凹部14
1bに導電ペースト142をいれ(図4(i))、パッ
ケージのリード配線42にバンプを形成する(図4
(j))。チップ140の低融点ガラスの充填物33と
熱的に容易に接続できるようにシリコン樹脂39を予め
ぬっておいてから、チップ140の裏面を上にしてバン
プボンディングをした後(図4(k))、封止する。
【0056】このように、本製造工程では、まず、保護
板220とCCD基板130との位置合わせが、凹部1
41a及びバンプ143でなされるので、高価で取扱い
の面倒なフリップチップボンダーを使用せずに容易に組
み立てが行える。また、従来例のように、保護板220
とCCD基板130との電気的接続をワイアボンディン
グで行う場合、ワイヤーループのために横方向と高さ方
向に余分なスペースを必要とし、チップ自体も離して配
置する必要があったので、1枚あたりのウエファのとれ
数が少なくなる。それに加えて、縦,横,高さ共に大き
くなり小型軽量化が困難なうえに、おおきくなった分熱
容量が大きく、パワーの大きな冷却装置(ペルチェ素
子)を必要としていた。しかし、本発明では、保護板2
20とCCD基板130との電気的接続がバンプ143
でなされるため、薄く小さく構成できるので、小型軽量
化が行え、熱容量が小さくなって冷却効率が向上する。
【0057】さらに、バンプ143で保護板220とリ
ード配線42との接続がなされことから、ワイアボンデ
ィングで行う場合と比較するとワイヤーループのための
スペースを必要としないので、より小型軽量化が行える
(従来例に対し、約1/10程度の熱容量と見積られ
る)。
【0058】また、本製造工程では、薄形化の際、保護
板220とCCD基板130とがバンプボンディングさ
れ、充填物33が満たされた構造で行っている。そのた
め、CCD基板130上のCCDは保護された構造であ
り、薄形化後に入射面に凸凹が生じることもない。さら
に、CCDがある部分は保護板220に穴が開けられて
おり、CCDの保護は充填物33でなされる形なので、
保護板220とCCD基板130との間に熱抵抗の大き
な空気層が入り込む可能性がほとんど無い。したがっ
て、CCDの冷却時に暗電流のユニフォミティが悪化す
るのが小さくなることになる。また、CCD基板130
全体を薄形化するので、機械研磨でほとんど削ってから
最後の仕上げで化学的なエッチングを行うことも可能で
あり、エッチング液の周り込みなどで生じるエッチング
の不均一も生じない。
【0059】さらに、セラミックパッケージで放熱を行
っていることから、放熱のための組み立て部品が減少
し、構成が簡素化するうえ、より小型軽量化が行える。
【0060】図5は、本発明の検出器の変形例を示した
ものであり、保護板220の配線126をスルーホール
で貫通するように構成したものである。(a)はダイシ
ング後のチップ140の外観を、(b)は組み立て後の
チップ140の外観を示したものである。これらの場合
も図1と同様に組み立てられる。
【0061】
【発明の効果】以上の通り本発明の半導体エネルギー線
検出器によれば、保護板、基板及びパッケージの面積及
び体積を小さくすることができ、保護板の凹部にあわせ
てバンプボンディングをして電気的接続をより確実にし
て小形化することができるので、より感度の良いエネル
ギー線の検出をすることができる。
【0062】また、本発明の半導体エネルギー線検出器
の製造方法によれば、保護板と基板との電気的接続・及
び接着が簡単なものになり、保護板で基板の機械的保護
がなされて基板の面を機械的薄く削ることができるの
で、上記半導体エネルギー線検出器を小さく製造する事
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体エネルギー線検出器の第1実施
例の構成図である。
【図2】第1実施例の製造工程図である。
【図3】第1実施例の製造工程図である。
【図4】第1実施例の製造工程図である。
【図5】本発明の半導体エネルギー線検出器の変形例の
構成図である。
【図6】フル・フレーム転送方式の構成を示す上面図で
ある。
【図7】フル・フレーム転送方式の要部を示す断面図で
ある。
【図8】従来例の製造工程図である。
【図9】従来例の製造工程図である。
【図10】従来の裏面照射型検出器のポテンシャルプロ
ファイルを示す図である。
【符号の説明】
31…CCD、32…配線、37…パッケージ、42…
リード配線、126…配線、130…CCD基板、14
1a,c…凹部、142…導電ペースト、143,14
4…金属バンプ、220…保護板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−159760(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像機能を持つ回路がその一方の面に形
    成され、他方の面から入射したエネルギー線を検出する
    ための基板と、 前記基板をその内部に格納すると共に外部との電気的接
    続をするためのリード配線を持つパッケージと、 前記基板を前記一方の面の側から保護するとともに、前
    記リード配線と前記基板に形成された回路とを電気的に
    接続するための保護板とを備え、 前記基板と前記保護板、前記保護板と前記リード配線は
    それぞれバンプボンディングされるとともに、前記保護
    板はバンプボンディングされた部分に凹部が設けられて
    いることを特徴とする半導体エネルギー線検出器。
  2. 【請求項2】 前記保護板は、前記基板に形成された回
    路上に開口部を有するとともに前記開口部には硬化した
    充填物がつめられていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体エネルギー線検出器。
  3. 【請求項3】 前記パッケージは、前記充填物若しくは
    前記保護板を介して前記基板で発生した熱を放熱すると
    ともに、前記パッケージと前記充填物との間には熱抵抗
    を低下させるための熱媒体が塗布されていることを特徴
    とする請求項2記載の半導体エネルギー線検出器。
  4. 【請求項4】 前記凹部に導電材料をさらに有すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体エネルギー線検出
    器。
  5. 【請求項5】 基板の一方の面に形成された撮像機能を
    持つ回路の端子にバンプを形成する第1の工程と、 保護板に、前記基板上の前記回路の位置に対応して開口
    部と、前記回路の各端子及びパッケージのリード配線の
    位置に対応して凹部と、前記回路に電気的に接続するた
    めの配線とを設けておき、前記凹部と前記バンプとを重
    ね合わせて前記保護板と前記基板とのバンブボンディン
    グをする第2の工程と、 前記開口部に硬化性の流動物をいれて硬化させ、前記開
    口部に充填物をつめる第3の工程と、 前記回路が形成された反対側の前記基板の面を機械的或
    いは化学的に削る第4の工程と、 前記保護板及び前記基板を前記回路ごとに切断し、切断
    された前記保護板及び前記基板をパッケージにいれて前
    記保護板の配線と前記リード配線とのバンブボンディン
    グをする第5の工程とを有する半導体エネルギー線検出
    器の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の工程では、前記凹部に導電材
    料を注入した後にバンブボンディングをすることを特徴
    とする請求項5記載の半導体エネルギー線検出器の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記第5の工程では、前記パッケージと
    前記充填物との間には熱抵抗を低下させるための熱媒体
    を塗布することを特徴とする請求項5記載の半導体エネ
    ルギー線検出器の製造方法。
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