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JP3319486B2 - ヘテロ接合半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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JP3319486B2 - ヘテロ接合半導体装置とその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合半導体装置とその製造方法

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JP3319486B2
JP3319486B2 JP04887294A JP4887294A JP3319486B2 JP 3319486 B2 JP3319486 B2 JP 3319486B2 JP 04887294 A JP04887294 A JP 04887294A JP 4887294 A JP4887294 A JP 4887294A JP 3319486 B2 JP3319486 B2 JP 3319486B2
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semiconductor layer
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etching
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置とその製造
技術に関し、特にヘテロ接合化合物半導体積層を有する
半導体装置とその製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体装置には、ヘテロ接合化合
物半導体積層を有するものが多数ある。たとえば、電界
効果型トランジスタ(FET)の1種であるヘテロ接合
FET(HFET)(高電子移動度トランジスタ(HE
MT)を含む)は、2次元電子(正孔)ガスの走行チャ
ネルとなる比較的狭いバンドギャップの化合物半導体層
(キャリア走行層)と比較的広いバンドギャップの化合
物半導体バリア層(HEMTの場合は不純物をドープさ
れたキャリア供給層)とがヘテロ接合を形成する。
【0003】バリア層と接合するキャリア走行層界面に
は狭いポテンシャルの谷が形成され、2次元電子ガスの
走行チャネルを提供する。バリア層をn型にドープし、
キャリア走行層をノンドープまたは低不純物濃度とした
場合が高電子移動度トランジスタ(HEMT)である。
【0004】バリア層はドープしなくても2次元電子ガ
スの走行チャネルは形成され、たとえばソース電極から
キャリアを供給すれば電流が流れる。キャリア走行層の
不純物濃度は低いほど高移動度が可能となるが、キャリ
ア走行層をドープしてもよい。キャリアとして正孔を用
いてもよい。これらの変形を含めたHEMT的トランジ
スタがHFETである。
【0005】低消費電力化に有利な相補型HFET(H
EMT)回路を構成する時は、通常nチャネル用のキャ
リア走行チャネル/バリア層とpチャネル用のキャリア
走行チャネル/バリア層とを積層している。
【0006】下側に配置された半導体層を用いてトラン
ジスタを形成するには、上側に配置された半導体層をエ
ッチングで除去している。特に集積回路装置を量産する
時には、半導体素子の特性を揃えるためエッチング量を
正確に制御する必要がある。
【0007】図8(A)〜(C)に、従来技術による相
補型HFETの製造方法の例を示す。なお、このHFE
TはいわゆるHEMTである。図8(A)に示すよう
に、半絶縁性GaAsウエハ81の上に有機金属気相成
長法(MOCVD)により、i型GaAs層82、p型
AlGaAs層83、i型GaAs層84、n型AlG
aAs層85、i型GaAs層86をこの順序で積層す
る。
【0008】図8(B)に示すように、p型HFETを
形成する領域に開口を有するレジストマスク89をウエ
ハ表面上に形成し、H2 2 +HF水溶液をエッチャン
トとして、i型GaAs層86、n型AlGaAs層8
5およびi型GaAs層84の一部をエッチングし、所
定厚さのi型GaAs層84aが残るようにする。その
後、レジストマスク89は除去する。
【0009】図8(C)に示すように、ウエハ表面にW
Si層を成膜し、レジストマスク等を利用してパターニ
ングすることにより、n型HFET用のゲート電極Gn
およびp型HFET用のゲート電極Gpを作成する。
【0010】次に、p型HFETのオーミック電極形成
領域を露出するレジストマスクを形成し、開口からBe
およびFをイオン注入する。なお、p型不純物としてB
eの代わりにMg等を用いてもよい。また、不純物の活
性化率を増大させるFは省略してもよい。
【0011】次に、n型HFETのオーミック電極形成
領域を露出するレジストマスクを形成し、Siをイオン
注入する。これらp型、n型不純物のイオン注入後、ウ
エハを加熱して活性化アニールを行なう。このアニール
により、Si注入領域はn+ 型領域87となり、Be、
F注入領域はp+ 型領域88となる。
【0012】次に、n型HFETおよびp型HFETを
それぞれ分離する形状の開口を有するレジストマスクを
形成し、酸素イオンをイオン注入し、分離領域91を形
成する。
【0013】その後、p型HFET、n型HFETに対
して、それぞれオーミック電極形成領域に開口を有する
レジストマスクを形成し、オーミック電極材料を蒸着
し、リフトオフ後、アロイイングすることにより、ソー
ス/ドレイン電極S/Dを形成する。n型HFETのソ
ース/ドレイン電極S/Dnとしては、AuGe層、N
i層、Au層の積層を用い、p型HFETのソース/ド
レイン電極S/Dpとしては、Au層、Zn層、Au層
の積層を用いる。その後、n型HFETおよびp型HF
ETの各電極に配線を接続する。
【0014】p型HFETのチャネルを形成するi型G
aAs層82は、ゲート電極Gpとp型AlGaAs層
83および残ったi型GaAs層84aによって隔てら
れている。したがって、p型HFETの閾値電圧は、残
ったi型GaAs層84aの厚さによって変化する。p
型HFETの特性を揃えるためには、i型GaAs層8
4のエッチング量を精密に制御することが必要である。
【0015】なお、p型HFETを形成する領域を等方
的なウエットエッチングによって露出するため、その周
辺には斜面が表出する。この斜面領域は、デバイス領域
として用いることは困難である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】2種類以上の化合物半
導体層が積層したヘテロ接合構造を効率良く、かつ正確
にエッチングすることは容易ではない。
【0017】本発明の目的は、製造が容易で特性を制御
し易いヘテロ接合半導体装置を提供することである。本
発明の他の目的は、ヘテロ積層構造を効率良く、かつ正
確にエッチングすることのできるエッチ工程を含むヘテ
ロ接合電界効果型トランジスタの製造方法を提供するこ
とである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のヘテロ接合半導
体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成さ
れ、組成中にAlを含まない第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層上に形成され、組成中にAl
を含む第2の化合物半導体層と、前記第2の化合物半導
体層上の一部分上にのみ形成され、組成中にAlを含ま
ない第3の化合物半導体層と、前記第3の化合物半導体
層上に形成され、組成中にAlを含む第4の化合物半導
体層と、前記第2の化合物半導体層上に形成され、第1
の電界効果型トランジスタの端子を構成する第1組の電
極と、前記第4の化合物半導体層上に形成され、第2の
電界効果型トランジスタの端子を構成する第2組の電極
とを有し、さらに前記第2の化合物半導体層と第3の化
合物半導体層との間に、前記第2の化合物半導体層の上
に形成され、組成中にAlを含まない第5の化合物半導
体層と、前記第5の化合物半導体層上に形成され、組成
中にAlを含む第6の化合物半導体層とを有する。
【0019】本発明のヘテロ接合電界効果型トランジス
タの製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に形
成され、組成中にAlを含まない第1の化合物半導体層
と、前記第1の化合物半導体層上に形成され、組成中に
Alを含む第2の化合物半導体層と、前記第2の化合物
半導体層上に形成され、組成中にAlを含まない第3の
化合物半導体層と、前記第3の化合物半導体層上に形成
され、組成中にAlを含む第4の化合物半導体層とを含
む半導体積層の第4の化合物半導体層と第3の化合物半
導体層の一部とをClまたはBrを含み、Fを含まない
エッチングガスでエッチする第1エッチ工程と、前記第
1エッチ工程に続いて前記第3の化合物半導体層の残り
をFとClまたはFとBrを含むエッチングガスでエッ
チする第2エッチ工程とを含み、前記半導体積層がさら
に前記第2の化合物半導体層と第3の化合物半導体層と
の間に、前記第2の化合物半導体層上に形成され、組成
中にAlを含まない第5の化合物半導体層と、前記第5
の化合物半導体層上に形成され、組成中にAlを含む第
6の化合物半導体層とを含み、前記第2エッチ工程が前
記第6の化合物半導体層表面で自動停止する。
【0020】
【作用】Alを含む化合物半導体層と、Alを含まない
化合物半導体層とが積層されている場合、エッチングガ
スにFを添加することにより、Alを含む化合物半導体
層をエッチストップ層として利用することができる。A
lを含む化合物半導体層は、Fを含むエッチングガスを
用いたドライエッチングによって実質的にエッチされな
いようにすることができるため、正確なエッチングを行
なうことができる。
【0021】エッチングを正確に制御することが可能な
ため、製造されるヘテロ接合半導体装置の特性が正確に
制御できる。
【0022】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1(A)は、エッチング装置の構成例を示す。主
エッチングガス源1は、たとえばSiCl4 ガスを含
み、電磁バルブ2aを介して気密チャンバ8の主エッチ
ングガス供給口4aに接続されている。また、添加ガス
源3は、たとえばSF 6 ガスを収容し、電磁バルブ2b
を介して気密チャンバ8の添加ガス供給口4bに接続さ
れている。
【0023】電磁バルブ2a、2bは、制御回路5から
の制御線6a、6bを介して供給される制御信号によっ
てその開閉の程度が制御される。気密チャンバ8内に
は、平行平板電極13a、13bが配置されている。
【0024】下側に配置された電極13bは、接地電位
に接続され、その上に加工対象物であるウエハ11を載
置することができる。上側に配置された電極13aは、
高周波電力源14に接続されている。気密チャンバ8
は、排気装置9に接続され、その内部を所望の真空度に
排気することができる。
【0025】気密チャンバ8内を排気し、主エッチング
ガス供給口4aからエッチングガスを所定圧力供給し、
対向電極13a、13b間に高周波電力を供給すると、
エッチングガスのプラズマが発生する。
【0026】このプラズマからの発光を受光できる気密
チャンバ8の位置に窓15が設けられている。窓15に
は光ファイバ16が接続され、入射したプラズマ発光か
らの光を導出することができる。光ファイバ16は分光
器17に接続され、プラズマ発光を分光することができ
る。
【0027】分光器17によって分光された単色光は、
高電子増倍管等の光ディテクタを含む検出回路18に供
給され、検出信号を発生する。検出回路18の検出信号
は、信号線21を介して制御回路5に供給される。制御
回路5にはエッチング開始信号、エッチング終了信号等
の他の信号も供給される。
【0028】エッチング対象であるウエハ11が、Ga
As層とAlGaAs層の交互積層を含み、主エッチン
グガスがSiCl4 であり、添加ガスがSF6 である場
合を以下に説明する。
【0029】図1(B)は、SiCl4 ガスにSF6
スを添加した時のGaAsに対するエッチング速度とA
lGaAsに対するエッチング速度とを示すグラフであ
る。図中横軸にはSiCl4 ガスとSF6 ガスとの合計
流量に対するSF6 ガスの流量(添加量)をV%で示
し、縦軸はエッチング速度をÅ/分で示す。
【0030】SF6 ガスを全く添加せず、SiCl4
スのみでエッチングを行なう場合、GaAsに対するエ
ッチング速度とAlGaAsに対するエッチング速度は
ほぼ等しい。SiCl4 ガスにSF6 ガスを添加する
と、GaAsに対するエッチング速度は緩やかに増大す
るのに対し、AlGaAsに対するエッチング速度は急
激に低下する。
【0031】SF6 ガスを約20%程度添加すると、A
lGaAsに対するエッチング速度は、GaAsに対す
るエッチング速度の1/80以下となり、SF6 ガスを
30%以上添加すると、AlGaAsに対するエッチン
グ速度はGaAsに対するエッチング速度の約1/10
0以下となる。このように、エッチング速度に約二桁の
差がある場合には、エッチング速度の遅い層はほとんど
エッチングされないと見なすことができる。この状態を
実質的にエッチされない状態と呼ぶ。
【0032】主エッチングガス源1からSiCl4 ガス
を気密チャンバ8内に供給し、高周波電力源14から高
周波電力を対向電極間に供給すると、気密チャンバ8内
でプラズマが発生し、ウエハ11の表面がGaAsであ
ってもAlGaAsであってもエッチングはほぼ等速的
に進行する。SiCl4 ガスにSF6 ガスを所定量以上
添加すると、AlGaAsは実質的にエッチされなくな
る。
【0033】図2(A)は、図1(A)に示すエッチン
グ装置を用いて効率的にかつ高精度にエッチングを行な
うことのできるヘテロ積層構造の構成例を示す。基板2
2の上に、GaAs層LとAlGaAs層Kの組がn組
積層され、その上に開口を有するレジストマスク24が
形成されている。このような基板22を、図1(A)に
示すエッチング装置の下方電極13b上に載置し、開口
部に露出したGaAs/AlGaAs積層をエッチング
する。
【0034】図2(B)は、図2(A)に示す基板を図
1(A)に示すエッチング装置の平板電極13b上に装
架し、主エッチングガスであるSiCl4 ガスを供給し
てエッチングを行なった時に、検出回路18が供給する
検出信号を示す概略図である。分光器17は、Al−C
l結合の発光ピーク波長である261nmに設定され、
検出回路18は261nmの波長の光を検出する。
【0035】最上層であるGaAs層L1をエッチング
している間、組成中にAlがなく、Al−Cl結合の発
光ピークは発生しないため、検出回路の検出信号はロー
レベルである。次のAlGaAs層K1のエッチングが
始まると、Al−Cl結合の発光が始まり、検出回路1
8の検出信号はハイレベルに変化する。AlGaAs層
K1のエッチングが終わると、Al−Cl結合の発光ピ
ークは消滅し、検出信号はローレベルに変化する。
【0036】第2組のGaAs層L2がエッチングされ
ている間、Al−Cl結合の発光ピークは発生せず、検
出信号はローレベルに保たれる。第2組のAlGaAs
層K2のエッチングが始まると、Al−Cl結合の発光
強度は再びハイレベルに変化する。
【0037】このように、GaAs層がエッチングされ
ている間、Al−Cl結合の発光は生じず、AlGaA
s層がエッチングされると、Al−Cl結合の発光が発
生し、検出信号はハイレベルに変化する。このようにし
て、検出回路の検出信号をモニタすることにより、どの
層を現在エッチングしているかを知ることができる。
【0038】第i組目のAlGaAs層Kiの表面でエ
ッチングを停止しようとする場合には、i−1番目のA
l−Cl結合発光ピークが消滅した後に、添加ガスであ
るSF6 ガスを所定量添加する。エッチングガスにSF
6 が添加されると、i組目のGaAs層Liはエッチさ
れるが、ウエハ表面にAlGaAs層が露出したときに
はAlの弗素化合物が形成され、エッチング速度は急激
に低下し、実質的にエッチされない状態となる。
【0039】i組目のGaAs層Liをエッチングする
のに十分な時間SiCl4 +SF6ガスでエッチングを
行なった後、高周波(RIE)電力を切り、エッチング
ガスの供給を停止すれば、i組目のAlGaAs層Ki
表面が露出した状態でエッチングが停止する。
【0040】このように、プラズマ発光中の所定発光ピ
ークを検出して現在エッチングされている層がどの層で
あるかをモニタし、GaAs層Lのエッチング中にSF
6 ガスを所定量添加することにより、次のAlGaAs
層表面でエッチングを停止させることができる。
【0041】最後にエッチングすべき層に到達するまで
は、GaAs層とAlGaAs層を共にエッチングでき
るエッチングガスで積層をエッチングすることにより、
効率的にエッチングを進行させることができる。添加ガ
スを添加すると、エッチングは自動的に停止するため、
高精度かつ均一にエッチングを停止させることができ
る。
【0042】AlGaAs層の上にGaAs層が積層さ
れて1組の単位を構成する場合を説明したが、GaAs
層の上にAlGaAs層が配置されていても同様の制御
が行える。各組のAlGaAs層の組成は同一である必
要はない。
【0043】なお、Alを成分として含む層と、Alを
成分として含まない層の積層をエッチングする場合を説
明したが、このようにエッチング速度を大幅に変化さ
せ、エッチングを自動停止できる層の組み合わせはAl
を含む層とAlを含まない層の組み合わせに限らない。
Inを含む層とInを含まない層に対しても、同様のエ
ッチングガスおよび添加ガスを用いてエッチングを自動
停止させることができる。SiCl4 ガスはInを含む
層もInを含まない層もほぼ同等にエッチングできる
が、SiCl4 にSF6 を所定量以上添加すると、In
を含む層はエッチングされなくなる。
【0044】したがって、SiCl4 を主エッチングガ
スとし、SF6 を添加ガスとした場合、Inを含む層の
表面でエッチングを自動停止させることができる。この
ような構成の例として、Inを含む層としてInGaA
s層、Inを含まない層としてGaAs層を積層した構
成がある。
【0045】AlまたはInを含むか含まないかによら
ず、エッチングを行なうことのできるガスとしてSiC
4 を用いたが、この他、CCl4 ガスを用いることも
できる。
【0046】また、AlまたはInを含む層でエッチン
グを停止させるための添加ガスとしてSF6 ガスを用い
たが、同様の機能を発揮するガスとして、四弗化炭素C
4、クロロフルオロカーボンCClx y 、ハイドロ
クロロフルオロカーボンCH x Cly z 、ハイドロフ
ルオロカーボンCHx y 、弗素を含むハロンCBr x
Cly z のうちの一種または組み合わせを用いること
ができる。
【0047】クロロフルオロカーボンとしては、たとえ
ばCClF3 、CCl2 2 、CCl3 Fがある。ハイ
ドロクロロフルオロカーボンの例としては、CHClF
2 、CHCl2 F、CH2 ClFがある。ハイドロフル
オロカーボンの例としては、CHF3 、CH3 Fがあ
る。
【0048】図3(A)、(B)は、このようなエッチ
ングにより効率的かつ高精度にエッチングを行なうこと
のできるヘテロ接合積層構造の他の例を示す。図3
(A)は基板22の上にAlおよびInを含まない層L
Aと、Alまたは/およびInを含む層LBとが交互に
積層された構成を示す。このヘテロ積層構造の上にはレ
ジストマスク24が形成されている。主エッチングガス
のみを用いている間は、AlおよびInを含まない層A
lと、AlまたはInを含む層LBとを共にエッチング
することができる。Alを含む層が含まれている場合に
は、波長261nmで発光強度をモニタすれば、Al−
Cl結合の発光を検出することができる。
【0049】また、Inを含む層を用いている場合に
は、451nmの発光強度をモニタすれば、Inの発光
をモニタすることができる。これらの発光ピークの強度
をモニタし、i番目の発光ピークが消滅した後、添加ガ
スを所定量以上添加すると、i+1番目のAlまたはI
nを含む層の表面でエッチングは自動停止する。
【0050】なお、ヘテロ接合積層構造は、Alまたは
Inを含む層とAlおよびInを含まない層の2種類の
積層構造に限らない。たとえば、図3(B)に示すよう
に、3種類の層LA、LB、LCが順次積層された構成
の場合、3種類の層の1つがAlまたはInを含む層で
あり、残りがAlおよびInを含まない層である場合
は、同様の制御を行なうことができる。
【0051】AlまたはInを含む層は単一層でなくて
もよい。Alを含む層とInを含む層とがAlおよびI
nを含まない層と共に積層されている場合は、分光器1
7で261nmの発光ピークと波長451nmの発光ピ
ークとを交互または同時に検出することもできる。
【0052】エッチャントガスAが組成xの層と組成y
の層を共にエッチでき、ガスBをエッチャントガスAに
添加した時、組成xの層はエッチできるが、組成yの層
はエッチできなくなる場合、上述のエッチング方法を同
様に実施することができる。
【0053】図4は、このようなエッチング制御を好適
に適用することのできる相補型HFETの製造方法を示
す。図4(A)に示すように、半絶縁性GaAs基板3
1の上に、分子線エピタキシャル法(MBE)または有
機金属気相成長法(MOCVD)により、厚さ約500
nmのi型GaAs層32、厚さ約20nm、Mg濃度
約2×1018cm-3のp型Al0.3 Ga0.7 As層3
3、厚さ約5nmのi型GaAs層34、厚さ約5nm
のi型AlGaAs層35、厚さ約30nmのi型Ga
As層36、厚さ約30nm、Si濃度約2×1018
-3のn型Al0.3 Ga0.7 As層37、厚さ5nmの
i型GaAs層38をこの順序でエピタキシャルに成長
する。
【0054】図4(B)に示すように、p型HFETを
形成する部分に開口を有するレジストマスク39を図4
(A)に示すヘテロ接合エピタキシャル積層上に作成す
る。レジストマスク39を作成したウエハを、図1
(A)に示すようなエッチング装置内に装架し、開口部
分のエッチングを行なってi型AlGaAs層35の表
面でエッチングを停止させる。このエッチング制御を、
図5を参照して説明する。
【0055】図5において、最上段には波長261nm
の発光強度のモニタ信号を示す。図5の次段および最下
段には、主エッチングガスSiCl4 ガスの供給状況
と、添加ガスSF6 ガスの供給状況を概略的に示す。S
iCl4 ガスのみが供給され、プラズマが発生すると、
エッチングが開始する。最上層のi型GaAs層38が
エッチングされている間、波長261nmのAl−Cl
結合発光ピークは発生しない。
【0056】i型GaAs層38のエッチングが終了
し、次のn型AlGaAs層37がエッチングされ始め
ると、Al−Cl結合の発光が開始する。したがって、
モニタ信号はハイレベルに変化する。
【0057】n型AlGaAs層37のエッチングが終
了すると、波長261nmの発光ピークは消滅する。モ
ニタ信号の終了を検出し、添加ガスSF6 の添加を開始
する。エッチングガスが主エッチングガスSiCl4
添加ガスSF6 の混合ガスになる。この混合ガスはi型
GaAs層36はエッチングするが、その下に配置され
ているi型AlGaAs層35は実質的にエッチングで
きない。したがって、エッチングはi型AlGaAs層
35が露出した状態で自動停止する。
【0058】i型GaAs層36を完全にエッチングで
きる時間エッチングを行ない、その後高周波電力および
主エッチングガス、添加ガスを停止することにより、ウ
エハ表面にはi型AlGaAs層35表面が露出する。
【0059】このようにして、ドライエッチングを自動
停止させ、図4(B)に示す状態を得ることができる。
その後、ホトレジストマスク39は除去する。図4
(C)に示すように、ウエハ表面にWSi層を形成し、
ホトレジストマスク等を用いてパターニングすることに
より、n型HFETのゲート電極Gnとp型HFETの
ゲート電極Gpを形成する。
【0060】このようにして形成したゲート電極Gn、
Gpおよびホトレジストマスクを用い、n型HFETお
よびp型HFETのソース/ドレイン領域を形成する。
たとえば、Si4 を注入することにより、n型不純物ド
ープ領域41を形成し、BeまたはMgとFイオンを注
入することにより、p型不純物ドープ領域42を形成す
る。Be、Mgはp型不純物であり、Fは不純物の活性
化率を向上させる添加物である。Fは、必ずしも用いな
くてもよい。
【0061】これらのイオン注入領域を形成した後、レ
ジストマスクがあれば除去し、不純物活性化のためのア
ニールを行なう。アニールによって不純物が活性化する
と、n+ 型領域41、p+ 型領域42が形成される。
【0062】その後、p型HFET、n型HFETを分
離するため、分離領域を露出するホトレジストマスクを
形成し、酸素イオンを注入することによって酸素イオン
注入分離領域43を形成する。
【0063】次に、n型HFETのオーミック電極を形
成する領域を露出するレジストマスクを形成し、n型オ
ーミック電極を形成するためのAuGe層、Ni層、A
u層の積層を蒸着し、リフトオフしてn型HFETのオ
ーミック電極S/Dnを形成する。
【0064】続いて、p型HFETのオーミック電極を
形成する領域を露出するホトレジストマスクを形成し、
p型オーミック電極を形成するためのAu層、Zn層、
Au層を蒸着し、リフトオフすることによりp型HFE
Tのオーミック電極S/Dpを形成する。
【0065】その後、n型HFETのソース/ドレイン
電極S/Dnの一方およびp型HFETのソース/ドレ
イン電極S/Dpの一方を配線によって接続し、p型H
FETのゲート電極Gnとp型HFETのゲート電極G
pを配線によって接続する。
【0066】その他必要な配線を形成すると、相補型H
FET回路が完成する。図4の実施例においては、p型
HFETが下側に配置され、n型HFETが上側に配置
されたが、これらの配置は逆にすることもできる。
【0067】図6は、下側にn型HFETを配置し、上
側にp型HFETを配置する構成例を示す。半絶縁性G
aAs基板31の上に、i型GaAs層32、n型Al
GaAs層37、i型GaAs層34、i型AlGaA
s層35、i型GaAs層36、p型AlGaAs層3
3、i型GaAs層38を順次エピタキシャルに成長す
る。すなわち、n型AlGaAs層37とp型AlGa
As層33とが図4の構成と比べ、交換された構成を作
成する。
【0068】図6のヘテロ接合積層構造は、Alを含む
層か含まない層かの点に関しては、図4の構成と同等で
あるため、同等のエッチング処理等を行なうことができ
る。このようにして、上側にp型HFET、下側にn型
HFETを配置した構成を作成することができる。
【0069】図4、図6の構成においては、エッチング
を自動停止させるためにi型AlGaAs層35を用い
た。このi型AlGaAs層は必ずしも必要ではない。
図7は、相補型HFET回路の他の構成例を示す。半絶
縁性GaAs基板31の上に、i型GaAs層32、i
型AlGaAs層33、i型GaAs層35、n型Al
GaAs層36が積層されている。p型HFETはi型
GaAs層32の上にi型AlGaAs層33を有し、
いわゆるHEMTと異なる構成であるが、ほぼHEMT
同様の動作を行なう。
【0070】このヘテロ接合積層構造に対し、図4の実
施例同様のエッチングを行なうと、エッチングはi型A
lGaAs層33表面で停止する。その後、図4同等の
工程を行なうことにより、図7に示す構成を得ることが
できる。
【0071】この構成においては、p型HFETの電極
はi型AlGaAs層33表面に直接形成されている。
また、n型HFETにおいては、n型AlGaAs層3
6表面に直接電極が形成されている。この構成において
も、i型GaAs層35のエッチング中にSF6 ガスを
添加することにより、エッチングをi型AlGaAs層
33表面で自動停止させることができる。したがって、
エッチングを効率的かつ高精度に行なうことができる。
【0072】以上、相補型HFET回路を形成する場合
を説明しが、本発明はこれらの実施例に制限されるもの
ではない。たとえば、AlまたはInを含む層とAlお
よびInを含まない層を積層したIII−V族化合物半
導体光デバイスの製造にも同様に利用することができ
る。
【0073】その他、種々の変更、改良、組み合わせ等
が可能なことは当業者に自明であろう。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、主エッチングガス
と添加ガスを用いることにより、エッチングを自動停止
させ、効率的かつ高精度のエッチングを行なうとこがで
きる。
【0075】相補型電界効果型回路を作成する場合、特
性を揃え、歩留り良く、高性能の回路を作成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いるエッチング装置および
エッチング速度を示す概略ブロック図およびグラフであ
る。
【図2】エッチングするヘテロ接合積層構造の構成例お
よびモニタ信号の信号波形を示す概略図である。
【図3】ヘテロ接合積層構造の他の例を示す概略断面図
である。
【図4】相補型HFET構造の製造方法を説明するため
の概略断面図である。
【図5】エッチング工程を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図6】相補型HFET構造の他の構成例を示す概略断
面図である。
【図7】相補型HFET構造の他の構成例を示す概略断
面図である。
【図8】従来技術による相補型HFET構造の製造方法
を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1 主エッチングガス源 2 バルブ 3 添加ガス源 4 ガス供給口 5 制御回路 6 制御線 8 気密チャンバ 9 排気装置 11 ウエハ 13 対向電極 14 高周波電源 15 窓 16 光ファイバ 17 分光器 18 検出回路 21 信号線 22 基板 24 レジストマスク 31 半絶縁性GaAs基板 32 i型GaAs層 33 p型(i型)AlGaAs層 34、36、38 i型GaAs層 35 i型AlGaAs層 37 n型AlGaAs層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−67275(JP,A) 特開 昭64−12581(JP,A) 特開 平5−36972(JP,A) 特開 平6−29573(JP,A) 特開 平4−63425(JP,A) Applied Physics L etters,米国,1987年10月 5 日,Vol.51,No.14,p.1083− 1085 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/095 H01L 21/338 H01L 29/778 H01L 29/812 H01L 21/3065

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成され、組成中にAlを含まない
    第1の化合物半導体層と、 前記第1の化合物半導体層上に形成され、組成中にAl
    を含む第2の化合物半導体層と、 前記第2の化合物半導体層上の一部分上にのみ形成さ
    れ、組成中にAlを含まない第3の化合物半導体層と、 前記第3の化合物半導体層上に形成され、組成中にAl
    を含む第4の化合物半導体層と、 前記第2の化合物半導体層上に形成され、第1の電界効
    果型トランジスタの端子を構成する第1組の電極と、 前記第4の化合物半導体層上に形成され、第2の電界効
    果型トランジスタの端子を構成する第2組の電極とを有
    し、さらに前記第2の化合物半導体層と第3の化合物半
    導体層との間に、 前記第2の化合物半導体層の上に形成され、組成中にA
    lを含まない第5の化合物半導体層と、 前記第5の化合物半導体層上に形成され、組成中にAl
    を含む第6の化合物半導体層とを有するヘテロ接合半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、前記半導体基板上に形成
    され、組成中にAlを含まない第1の化合物半導体層
    と、前記第1の化合物半導体層上に形成され、組成中に
    Alを含む第2の化合物半導体層と、前記第2の化合物
    半導体層上に形成され、組成中にAlを含まない第3の
    化合物半導体層と、前記第3の化合物半導体層上に形成
    され、組成中にAlを含む第4の化合物半導体層とを含
    む半導体積層の第4の化合物半導体層と第3の化合物半
    導体層の一部とをClまたはBrを含み、Fを含まない
    エッチングガスでエッチする第1エッチ工程と、 前記第1エッチ工程に続いて前記第3の化合物半導体層
    の残りをFとClまたはFとBrを含むエッチングガス
    でエッチする第2エッチ工程とを含み、前記半導体積層
    がさらに前記第2の化合物半導体層と第3の化合物半導
    体層との間に、前記第2の化合物半導体層上に形成さ
    れ、組成中にAlを含まない第5の化合物半導体層と、
    前記第5の化合物半導体層上に形成され、組成中にAl
    を含む第6の化合物半導体層とを含み、前記第2エッチ
    工程が前記第6の化合物半導体層表面で自動停止するヘ
    テロ接合電界効果型トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のエッチ工程がプラズマエッチ
    ングであり、プラズマ発光のピークをモニタしつつ行な
    う請求項2記載のヘテロ接合電界効果型トランジスタの
    製造方法。
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