JP3319790B2 - 異物検査方法及びその装置 - Google Patents
異物検査方法及びその装置Info
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Description
(以下、レチクル等と云う)の回路パターン上に付着し
た異物を検出する異物検出方法及びその装置に係り、特
に位相シフト膜を有するレチクル上のサブミクロンの異
物を検査するのに好適なものに関する。
のに使用されるレチクル等の露光行程においては、回路
パターン上に微小異物が存在すると、異物の影も転写さ
れてしまい、その結果、チップ全数が不良になる問題が
ある。この問題は、最近のLSIの高集積化に伴い一層
顕在化し、例えばより微小なサブミクロン単位の異物の
存在も許容されなくなってきている。このため、レチク
ル等の管理上、従来から異物検査装置が提案され、一般
的に、レチクル等の回路パターンの異物検査は、検査面
に対しレーザ光等のように指向性の良い光源で斜め上方
から照射して異物に散乱光を発生させ、異物からの散乱
光を検出する方法が検査速度及び感度の点から有利であ
るとされている。ところが、上記検査方法においては、
回路パターンを照射した場合、異物から散乱光が発生す
るばかりでなく、回路パターンのエッジ部からも回折光
が発生するため、この回折光から異物のみを弁別して検
出する工夫が必要となり、そのための技術が種々提案さ
れ、実用に供されている。
光レーザと、特定の入射角度で該レーザ光を斜めから照
射する手段と、偏光板及びレンズを用いた斜方結像光学
系を有する異物検査装置(例えば、特開昭54−101
390号公報)があり、直線偏光を照射した際、回路パ
ターンからの回折光と異物からの散乱光とでは、光の偏
光方向が異なることを利用し、異物だけを輝かせて検出
するようにしたものがある。従来技術その2として、回
路パターンのエッジ部で生じた回折光には指向性がある
が、異物による散乱光には指向性がないことに着目し、
斜方に設置した複数の検出器の夫々の検出出力の論理積
をとることで異物を弁別する構成のもの(例えば、特開
昭57−80546号公報)がある。従来技術その3と
して、回路パターンのエッジ部からの回折光はある特定
の方向のみに集中していくのに対し、異物からの散乱光
は全ての方向に散乱していくという現象を利用し、複数
の検出器を配置して異物を弁別するもの(例えば、特開
昭60−154634号公報,同60−154635号
公報)がある。従来技術その4として、レーザ光を斜方
から被検査試料に照射し走査する手段と、レーザ光の照
射点と集光点面とがほぼ一致するように被検査試料の上
方に設けられ、レーザ光の散乱光を集光する第1のレン
ズと、該第1のレンズのフーリエ変換面に設けられ、被
検査試料の回路パターンからの規則的回折光を遮光する
直線状の遮光板(直線状の空間フィルタ)と、該空間フ
ィルタを通して得られる異物からの散乱光を逆フーリエ
変換する第2のレンズと、該第2のレンズの結像点に設
けられた被検査試料上のレーザ光照射点以外からの散乱
光を遮光するスリットと、該スリットを通過した異物か
らの散乱光を受光する受光器とから構成された異物検査
装置(例えば、特開昭59−65428号公報,特開平
1−117024号公報,同1−153943号公報)
がある。この装置は、回路パターンが一般的に視界内で
同一方向か2〜3の方向の組合わせで構成されているこ
とに着目し、その方向の回路パターンによる回折光をフ
ーリエ変換面に設置した空間フィルタで除去することに
より、異物からの散乱光だけを強調して検出するように
している。従来技術その5として、LSIなどのレチク
ル・ホトマスクの回路パターンが繰り返し性(周期性)
を有していることに着目し、周期性の回路パターンから
の回折光がそのフーリエ変換面上で夫々の回路パターン
の形状の固有の位置に集光する原理を利用し、夫々の被
検査試料に対応した空間フィルタに書換または交換可能
な構成として、該空間フィルタを各種回路パターンのフ
ーリエ変換像に適合させて作成し、被検査試料ごとに交
換することによって回路パターンからの回折光を効果的
に遮光して、検出能力の向上を狙ったもの(例えば、特
開昭56−89714号公報,特開平1−158308
号公報,同2−114386号公報,同2−17424
3号公報,同3−130647号公報,4−10915
2号公報)がある。従来技術その6として、一次元固体
撮像素子のようなアレイ状の検出器を使用し、アレイを
構成する各画素と画素とにまたがって異物が検出された
場合、異物からの出力が複数の画素に分散されて検出さ
れる。結果として、検出器からの出力が分散された分だ
け小さなものとなり、異物を見逃すおそれがあることか
ら、これを避けるため、アレイ状の検出器の配置を試料
台の走査方向に対して傾斜させるもの(例えば、特開昭
61−104242号公報)や、特殊や形状・配列のア
レイ状検出器を使用するもの(例えば、特開昭61−1
04244号公報)がある。従来技術その7として、照
明むらや変動は、検出の再現性や精度に影響を及ぼすこ
とから、散乱光の強度を予め測定した標準試料を用いて
自動校正するもの(例えば、特開昭60−038827
号公報)がある。従来技術その8として、大きな異物か
ら発生する多量の散乱光を、多数の小異物からの散乱光
と誤認しないようにするもの(例えば、特開昭56−1
32549号公報)がある。なお、その他の微小異物検
査に関連するものとして、シュリーレン法、位相差顕微
鏡、有限の大きさの光源の回折像等に関する技術が、例
えば久保田 広著「応用光学(岩波全書)」第129頁
〜第136頁に記述されている。また書換可能な空間フ
ィルタに利用可能な材料に関する技術が、田中 敏治
他著「光学的測定ハンドブック(朝倉書店)」第106
頁〜第109頁に記述されている。
来技術においては、検出すべき異物がサブミクロン単位
のように極めて微小になると、以下に述べる問題があ
る。即ち、従来技術その1では、微小異物からの散乱光
の偏光方向と、回路パターンのエッジ部からの回折光の
偏光方向との差異が小さくなるので、異物だけを弁別す
ることが困難となる問題がある。従来技術その2及びそ
の3では、装置構成上、十分な集光能力をもつ光学系を
採用することが困難であり、微小な異物から発生する微
弱な散乱光を検出するのは難しいのが現状である。従来
技術その4では、直線状の空間フィルタによって回路パ
ターンからの規則的回折光を遮光するとしているが、回
路パターンの交差部分からの回折光には、直線部分から
の回折光のように特定位置に偏る傾向が小さく、そのた
め、前記空間フィルタによって回路パターンの交差部分
からの回折光を完全に遮光することができず、しかも近
年のLSI高集積化に伴うミクロンオーダーの微細構造
のパターンを有する回路パターンにおいては、これから
発生した回折光が異物からの散乱光と挙動が類似してき
ているため、いっそう困難となる問題がある。また最近
になり、レチクル上の回路パターンの転写解像度の向上
を目的とし、レチクル上の回路パターン間に位相シフト
膜或いは位相シフタと呼ばれる透明膜,若しくは半透明
膜(概ね露光光源の波長の1/2の奇数倍の膜厚を有す
る)からなる回路パターンを設けたレチクルが開発され
た。この膜は、クロム等の金属薄膜で形成された、厚さ
0.1ミクロン程度からなる回路パターンの数倍の大き
さの構造を有しているため、膜のエッジ部からの回折光
が、従来の回路パターンエッジ部からの回折光に比較し
て数倍から数十倍もの大きなものとなり、異物の検出感
度を著しく低下させてしまう。このため、簡単に構成さ
れた直線状の空間フィルタでは、異物を回路パターンか
ら分離して検出することが事実上困難である。従来技術
その5では、上述の如く、周期性の回路パターンからの
回折光がそのフーリエ変換面上で夫々の回路パターンの
形状に固有の位置に集光する原理を利用し、しかもこれ
ら大部分の従来技術では、被検査試料への照明を、試料
への透過または落射(明視野)で行っているため、正透
過光または正反射光(0次回折光)を遮光する空間フィ
ルタを配置している。しかしながら、0次回折光は一次
以上の回折光と比較して著しく明るいため、それを遮光
する空間フィルタが厳密な位置を要求されてしまい、し
かも検出系の開口(NA)中に占める空間フィルタの割
合が大きなものとなり、実質的なNAが減少し、16M
DRAMに代表される0.5ミクロンLSI以降に要求
されるサブミクロン単位の異物検出には、不向きであ
る。特に、位相シフトレチクルに対しては、金属薄膜に
よる回路パターンと比較して位相シフト膜の形状が不安
定なため、空間フィルタの位置決めが困難なものとな
る。また、その5における全ての従来技術は、一次以上
の回折光と比較して著しく明るい0次回折光の範囲を極
力狭くするため、平行ビームによる照明を行っており、
その照明では集光ビームによる照明と比較して照度が低
いので、S/Nの低いサブミクロンオーダーの検出のた
めには何等かの対策が必要となる問題点がある。さら
に、回路パターンの繰り返し性(周期性)が前提となっ
ているため、LSIチップ中に部分的に存在する繰り返
し性のない部分においては、空間フィルタによる回路パ
ターンからの散乱光を除去できず、何等からの対策が必
要となる。特開平4−109152号公報にはこの対策
の一例が開示されているが、これは、設計データ等から
繰り返し性のない部分を予め抽出しておき、自動検査時
に該当箇所をマスキングすることによって検査範囲から
除くようにしている。そして、検出された状況から、マ
スキングされた領域を含む全ての被検査試料領域上の異
物の付着状況を推定する方式であり、半導体ウエハのよ
うに異物検査がモニタ手段として用いられ、被検査試料
全面上の全ての異物を検出する必要のない場合には有効
な方式である。しかし、レチクルはLSIの原版となる
ものであり、回路パターンが形成された試料全面の全て
の異物を検出しなければならないので、上記公報の如く
検査領域をマスキングする方式を適用することができな
い問題がある。従来技術その6では、構成上必要でかつ
特殊な検出器を特別に製作しなければならないばかりで
なく、特殊な光学系を構成する必要があり、それだけコ
ストがかさむ問題点がある。従来技術その7では、高速
検出に適したアレイ状検出器への対応、微小異物に対応
する構成精度の点で問題がある。従来技術その8では、
大きな異物の1点だけを代表とするため、特に細長い異
物の形状を正確に認識できない問題点がある。
鑑み、レチクルやホトマスク等の回路パターン上に付着
したサブミクロン単位の微細な異物を、簡単な構成でか
つ容易に安定して検出することができる異物検査方法及
びその装置を提供することにある。
にパターンを形成した基板を載置して平面内で移動可能
な検査ステージと、該検査ステージに載置した基板の表
面を該表面に対して斜めの方向から光で照明する照明手
段と、該照明手段の照明による前記基板表面からの回折
光を遮光パターンを用いて前記基板表面のパターンから
の反射光による回折光を遮光して検出する検出手段と、
該検出手段で前記基板表面からの反射光を検出して得た
検出信号を処理して前記試料表面の異物欠陥を抽出する
欠陥抽出手段とを備えた異物検査装置であって、前記基
板表面のパターンからの反射光による回折光を遮光する
前記検出手段の遮光パターンが、前記基板表面のパター
ンの設計情報を用いて前記基板表面のパターンの形状に
応じて制御されるようにしている。
tics”pp.647−664などの文献によれば、
微小な粒子が照明光の波長と同程度の大きさになった場
合、異物からの散乱光は均一にはならずに鋭い分布をも
つことが論じられている。本発明者は、微小な異物を見
逃すのは、その微小な異物からの散乱光が分布をもつた
めであることに着目した。従来、検出光学系の開口数に
関しては言及されていなかっただけでなく、異物を検出
する場合、検出光学系が異物を解像できない場合であっ
ても検出は可能であると考えられていた。ところが、上
記の文献に示されたように、微小異物からの散乱光は不
規則な指向性をもつため、開口数(NA)の小さな検出
光学系では検出できない可能性があり、その結果、異物
の検出見逃しが起こると考えられる。即ち、従来技術の
有する分解能の検出光学系では、「微小異物を検出でき
ることもある」のであって、「安定して検出できる」の
でないことが明らかである。「異物の検出」と云う目標
を達成するためには、検出すべき異物の大きさを解像す
る程度の分解能が必要であることが判明した。以下にそ
の検討の過程を述べる。空間に浮遊した単一の球に平面
波が照射された場合と云った最も簡単な問題が、190
8年にGustav Mieによって初めて解析され
た。Mieの理論として知られている解析法は、球状ハ
ーモニスクと呼ばれる数学関数の求和級数であるが、本
発明の要点から外れるので言及しない。しかしながら、
その解釈は比較容易である。ラテックス球などのパーテ
ィクルは、反射,屈折,吸収そして回折といったプロセ
スの組合せで、入射ビーム中の光を散乱する。球状異物
(粒子)からの散乱光強度を図46に示す。図46は、
Mie散乱の理論値を、基板上に付着した粒子の場合に
適用したものであり、縦軸が散乱光強度を表し、横軸が
検出光の波長λ(例えば550nm)、dが検出異物径
を用いた無次元数を表している。ここで、πd/λが概
ね4より小さな領域(λ=550nmのとき、d=0.
7μmより小さな異物)は、特にレーリー散乱領域と呼
ばれ、異物からの散乱光は、直径の6乗に逆比例して急
激に減少する。従って、この領域の異物の検出には、検
出器の感度には十分な注意を払う必要がある。πd/λ
が概ね4より大きな領域では、その散乱光は回折の理論
に従って方向性をもって散乱する。その様子は図14に
示すとおりである。この領域の異物を検出するために
は、異物からの散乱光が分布をもつため、検出器のNA
を異物の分布に注意して決定する必要がある。図47に
レチクル6上の異物70に対し、レーザ照明4721を
行った場合の回折光の方向を示す。異物70からの回折
光は、0次回折光4722,一次元回折光4723,さ
らに角度θだけ離れて二次回折光……と続く。同図にお
いて、0次回折光4722はレーザ照明4721の正反
射光であり、異物からの散乱光を検出すると云うこと
は、一次以上の回折光を検出することになる。ここで、
θは、回折光の式から、do・sinθ=λで求められ
る。但し、doは、不定形な異物に対しては、直径,
幅,長さ或いは直径の平均値など様々な定義が考えられ
るが、以下の議論はdoの値によらず成り立つので、上
記のいずれの定義でも、結果に影響を及ぼさない。そこ
で、ここではdo=d、即ちdoを異物径と仮定した。
また検出光学系の必要なNAを、最も条件の厳しいπd
/λ=4の場合について求めると、次式の如くなる。
ることを意味し、従って、52°以上の開口を有する検
出光学系を用いれば、最低でも一次の回折光だけは検出
できることになり、異物を見逃すと云うことにはならな
い。
示した図である。同図において、NA=sin(θ/
2)とすれば、検出系対物レンズ41のNAは求めら
れ、NA=1・sin(52°/2)=0.44とな
る。よって、概ね0.44より大きなNAをもち検出系
により異物からの散乱光を見逃しなく検出できることが
わかる。この場合、NAが大きい程検出に余裕ができ、
またレーリー領域の異物の検出にも都合がよくなる。そ
して、NA≧0.44を満たさない場合でも、NA=
0.4程度ならば、回折光にある程度の幅があるため、
実用上は異物の検出は可能となる。逆に、NAを0.5
より大きくすると、後で述べる理由によって回路パター
ンからの回折光が検出系に入射してしまい、異物からの
散乱光だけを検出する要求に障害を及ぼし、NAをわざ
わざ大きくするメリットが減少する。このため、おおよ
そ0.4〜0.6位までのNAが実用上適切なNAとな
る。
述べる。先に述べたように、従来技術の有する分解能の
検出光学系では、「微小異物を検出できることもある」
のであって、「安定して検出できる」のではない。「異
物の検出」と云う目標を達成するためには、検出すべき
異物の大きさを解像できる程度の分解能が必要である。
本発明においては、その検出すべき異物を解像し得る程
度の開口数(NA)を有する検出光学系を有する。具体
的には次式により、算出される。
ましい。なお、dは検出すべき異物の寸法、λは照明系
の波長、NAは開口数である。また、検出系のNAを上
記式を満たすように設定できない場合、照明系の波長λ
を短くして上記式を満たす必要がある。即ち、異物検査
のための検出光学系では、従来は異物を解像する解像力
が必要と考えられていたが、本発明においては、上記式
に示すような異物を解像する検出光学系が必要であると
云う、新規な考え方にたっている。但し、上記式の係数
は、0.6と云う一般の解像度を算出する際の値ほど大
きい必要がなく、本願発明者の実験によると、0.24
〜0.6の範囲であれば、必要とされる異物検出性能は
発揮されることが判明した。図49には、横軸に異物径
をかつ縦軸に散乱断面積を夫々表している。この散乱断
面積は、異物から発生する散乱光に比例し、Mieの散
乱の理論から求められる。その解釈は、発生する散乱光
を観察した場合、あたかも図中の実線で示した異物から
発生する散乱光であるかのように、観察されることを意
味する。同図には破線にて、幾何学的に断面積も合わせ
て示した。図49から、散乱光で観察した場合には、実
際の異物寸法よりも大きく観察されることがわかる。こ
のことは、まさしく異物検査が散乱光で行われている理
由である。そして、その比率は、面積比で約3倍〜6
倍、従って直径では√3〜√6となる。その場合、下記
の式となり、先の実験結果を説明できる。
べき異物サイズdはレチクル最小寸法の1/4程度され
ているため、レチクル上最小寸法2.5μm(5:1縮
小転写の場合、ウエハ上0.5μmとなり、これは16
MDRAMに相当)の場合で0.6μm、レチクル上最
小寸法1.5μm(64MDRAMに相当)の場合で
0.4μmである。従って、0.4μmの大きさの異物
を、先の検討から求められたNA=0.4の検出光学系
で検出するためには、上記数4の式を変形した下記の式
から求められる。
波長の短い光源が必要となる。
成されたレチクルのような試料上の異物検査に適した波
長を選択する検討を行うが、その前に、前提となる異物
を回路パターンから光学的に分離して検出する原理につ
いて説明する。回路パターンが指向性のよいレーザ光等
で入射角θ(θ<90°)で斜方から照射された場合、
回路パターンの直線部分からの回折光のフーリエ変換像
は、照明視野内の回路パターンの位置によらず、フーリ
エ変換像面上の特定の位置へ細い直線状に集光され、一
方、異物からの散乱光は、フーリエ変換像面上の特定の
位置へ偏らないことが知られている。そこで、フーリエ
変換像面上の特定位置に遮光板(空間フィルタ)を配置
し、該遮光板によって回路パターンの直線部分からの回
折光を遮光し、異物からの散乱光だけを検出できること
が容易に考えられる。ところが、その場合、回路パター
ンのコーナー部及びコーナー部が連続する微細構造部か
らの回折光は遮光しきれない。そのため、従来のような
検出器、例えば10×20μm2の検出画素を有する検
出器で検出を行った場合、画素中に複数のパターンコー
ナー部分からの回折光が入射してしまい、異物だけを検
出することができない。波長λのレーザ等の可干渉な平
行光、または概ね平行光或いは概ねNA≦0.2の集光
光で被検査試料を照明し、繰り返しの周期Tを有する周
期性回路パターンから発生した回折光を、焦点距離fの
フーリエ変換レンズでフーリエ変換した場合、回折光は
λ・f/Tの整数倍の位置に離散的に集光する。結果と
して、フーリエ変換面上で夫々の回路パターンの形状に
固有の位置に輝点となって集光する。一方、周期性のな
い異物は広く分布するため、フーリエ変換面上で前記回
路パターンの像の集光位置を空間フィルタにより遮光す
れば、異物の像だけを検出できることが知られている。
しかし、そのような従来のものでは、以下の三つの点で
共通している。即ち、(1)フーリエ変換像の集光の度
合いを高くするため、平行ビームで照明を行う。(2)
フーリエ変換後に逆フーリエ変換を行い、検査試料上の
像を復元(再結像)する際に、より完全な像を復元せん
として、試料面に対し垂直な落射照明或いは透過照明を
行い、照明により発生する回折光を0次光を含めてフー
リエ変換レンズに入射させている。(3)周期性のある
回路パターンだけに対応し、周期性パターンの周辺に存
在する非周期性の回路パターンは検査対象外としている
ため、被検査試料の全面積の異物の検出が求められるレ
チクル等の異物検査には適用し難い。そこで、本発明に
おいては、異物の検出、即ち異物の存在の有無を判定で
きればよいのであれば、逆フーリエ変換後の再結像像が
完全である必要は全くないという点に着目したものであ
る。即ち、本発明においては、上述の如く、試料を該試
料面と平行な同一平面上で互いに直交する方向と該平面
に対して垂直な方向とに夫々選択的に移動する検査ステ
ージと、試料の表面の所望位置を斜方から照射する照明
系と、試料の照明領域の垂直上方位置におけるフーリエ
変換面上に夫々設けられ、かつ回路パターンにおける照
明系の照射方向と直交する方向の特定角度のパターンか
ら発生する一次以上の回折光を局部的に遮光すると共
に、他の部分が回路パターンから発生する散乱光を透過
させる書換可能な空間フィルタを有する検出光学系と、
試料からの散乱光を上記検出光学系を介して検出する検
出器と、検出器からの検出信号を2値化し、試料上の異
物からの散乱光を弁別する判定手段とを備えて構成した
ので、試料上を照明系で斜方より照射し、回路パターン
に発生する回折光を検出光学系で集光すると、特定角度
パターンからの回折光が空間フィルタの遮光部で遮光さ
れ、特定角度以外の角度パターンからの回折光が検出光
学系に入射しないことから何れの回折光も検出器に検出
されることがない。一方、回路パターンに付着した異物
からの散乱光は方向性がないためフーリエ変換面上で全
面に広がるが、散乱光が空間フィルタの透過部を通り、
検出器に結像するので、異物を回路パターンと弁別して
検出する。これにより、レチクル全面上のサブミクロン
オーダーの異物を確実に検出することが可能となる。そ
の際、検出器としての画素寸法がレチクル上の最も最小
パターン寸法程度に高分解能すれば、パターンコーナー
からの回折光に左右されることなく、異物検出がより可
能となる。また、被検査試料に対する照明の入射角を特
定の角度で斜方から行い、一次以上の回折光と比較して
著しく明るい(一般に数十〜数百倍以上)照明光の正反
射光(0次回折光)が検出光学系の開口に入射しないよ
うに構成し、これにより以下に述べる三つの利点をもた
らす。その第1は、空間フィルタ上に0次回折光を遮光
する遮光部分をもうける必要がなく、検出光学系の開口
(NA)中に占める遮光部分の割合が小さく、実質的な
NAが確保されるため、16MDRAMに代表される
0.5ミクロンLSI以降に要求されるサブミクロンオ
ーダーの異物の安定な検出が可能となる。その第2は、
検出光学系に著しく明るい0次回折光が入射する場合と
比較して、空間フィルタの位置ずれが及ぼす影響も軽減
される。このことは、回路パターンの形状に適応させて
空間フィルタを変更するのに重要な利点となるばかりで
なく、金属薄膜による回路パターンと比較して、膜の形
状の不安定な位相シフトレチクル上のレチクル異物検出
を可能とする。その第3は、一次以上の回折光と比較し
て著しく明るい0次回折光の範囲を極力狭くするための
平行ビームによる照明が不要となり、S/Nの低いサブ
ミクロンオーダーの異物検出が可能な集光ビームによる
照明が実現できる。
する。図1は本発明による異物検査装置の一実施例を示
す全体構成図である。図1において、1は検査ステージ
部で、該検査ステージ部1は、ペリクル7を有するレチ
クル6を固定手段8により上面に固定してZ方向に移動
させるZステージ9と、Zステージ9を介してレチクル
6をX方向に移動させるXステージ10と、同じくレチ
クル6をY方向に移動させるYステージ11とを有して
いる。これらZステージ9,Xステージ10,Yステー
ジ11の各々はステージ駆動系12によって選択的に駆
動され、またレチクル6のZ方向の位置が焦点位置検出
用の制御系13によって検出される。焦点位置検出用の
制御系13は、エアマイクロメータを用いるもの、或い
はレーザ干渉法で位置を検出するものでもよく、さらに
は縞パターンを投影し、そのコントラストを検出する構
成のものでもよい。Xステージ10及びYステージ11
は図2に示す如く同一平面上で互いに直交する方向に走
査され、その走査速度を任意に設定することができるよ
うになっている。例えば、Xステージ10が約0.2秒
の等加速時間と、4.0秒の等速運動と、0.2秒の等
減速時間とに設定し、約0.2秒の停止時間を1/2周
期で最高速度約25mm/秒、振幅105mmの周期運
動をするようにし、Yステージ11がXステージ10の
等加速時間及び等減速時間に同期してレチクル6を0.
5mmずつステップ状にY方向に移送するように構成し
た場合、一回の検査時間中に200回移送すると、約9
60秒で100mm移送することが可能となり、100
mm四方の領域を約960秒で走査できることとなる。
り、両者は互いに独立していてかつ同一の構成要素から
なっている。即ち、第1,第2の照明系の夫々は大別す
ると、レーザ光源21,31と、集光レンズ22,32
とを有して構成されている。本例ではレーザ光源21の
波長λが514.5nm、レーザ光源31の波長λが5
32nmと異なっているが、同一の波長でもよい。集光
レンズ22,32はレーザ光源21,31より射出され
た光束を夫々集光してレチクル6の回路パターン上に照
射する。この場合、回路パターンに対する両者の入射角
θは、後述する検出光学系4の対物レンズ41を避ける
ため、また被検査試料からの0次回折光が対物レンズ4
1に入射するのを避けるために約20°より大きくし、
さらに被検査試料がペリクル7を装着したレチクル6の
場合は、ペリクル7を避けるためにほぼ80°より小さ
くしなければならず、従って、おおよそ20°≦θ≦8
0°の範囲であることが望ましい。第1の照明系2の詳
細な構成例を図3により説明する。図3において、図1
と同一符号のものは同じものを表し、21はレーザ光
源、22は集光レンズである。223は凹レンズ、22
4はシリンドリカルレンズ、225はコリメータレン
ズ、226は集光レンズであり、これら223〜226
により集光レンズ22を構成している。レーザ光源21
は、X′方向に電界ベクトルをもつ直線偏向(この状態
をS偏向と呼ぶ)を有するように配置される。S偏向に
するには、例えば入射角iが約60°の場合、ガラス基
板上における反射率が、P偏向の場合より約5倍程度高
いからで(例えば、久保田 広著「応用光学(岩波全
書)第148頁」)、より小さい異物まで検出すること
が可能になるためである。そして、第1の照明系2,第
2の照明系3の照度を高めるため、集光系の開口数(N
A)を約0.1にし、レーザビームを約10μmまで絞
り込んでいる。この場合、その絞り込みによって焦点深
度が約30μmと短くなり、図3に示す検査視野15の
全域S(500μm)に焦点を合わせることができなく
なるおそれがある。しかし、本例においてはその対策と
して、シリンドリカルレンズ224を図3に示すように
X′の軸回りに傾動可能に取付け(図示例ではすでに傾
動した状態を示す)、該シリンドリカルレンズ224を
図示しない手段で傾動させることにより、全域Sに焦点
を確実に合わせることができるようにしている。さら
に、シリンドリカルレンズ224を図3に示すX′の軸
回りに加え、Y′の軸回りにも傾動可能に取付け、図示
しない手段でその軸回りに傾動させることにより、検査
視野15の全域S上を高い照度で、かつ均一な分布の直
線状の照明を行えるようにしている。これにより、レー
ザ光源21の出力を大きくし、集光光学系のNAを小さ
くして焦点深度をかせいだ場合、照明の照度分布の均一
化を図ることができる。なお、図3では第1の照明系2
のみを図示したが、第2の照明系3は同一構成であるの
で、ここではその説明を省略する。
チクル6に相対する対物レンズ41と、対物レンズ41
の結像位置付近に設けられた視域レンズ(以下、フィー
ルドレンズと呼ぶ)43と、該フィールドレンズ43に
より集光された光束の波長分離用のミラー42と、直線
状の空間フィルタ44,444と、可変空間フィルタ4
7,447と、結像レンズ45,445とを有し、レチ
クル6上の検査視野15を判定処理系5の検出器51,
551に結像し得るように構成されている。フィールド
レンズ43は、対物レンズ41上の上方の焦点位置46
を直線状の空間フィルタ44,444及び可変空間フィ
ルタ47,447上に結像するものである。直線状の空
間フィルタ44,444は、レチクル6の検査視野15
に対するフーリエ変換の位置に設けられた遮光部と、そ
の外部に透過部とを有して形成され、回路パターン80
が照射されたとき、前記遮光部により回路パターンにお
いて照射方向と直交する角度パターンから発生する一次
以上の回折光を遮光する一方、前記透過部により回路パ
ターンに付着した異物から発生する散乱光を透過するよ
うにしている。可変空間フィルタ47,447は異物の
付着していない部分から発生する散乱光のフーリエ変換
像に合わせて書換可能、或いは交換可能となっており、
詳細は後述する。これら、直線状の空間フィルタ44,
444と可変空間フィルタ47,447とは共に空間光
変調素子であって、光学的位置をほぼ同一としており、
光学的に光路長の十分短い(薄い)部品で構成されてい
る。
出器51,551と、該検出器51,551の出力を2
値化処理する第1及び第2の2値化回路52,552
と、論理積回路53と、マイクロコンピュータ54と、
表示手段55とからなっている。検出器51,551
は、例えば電荷移動形の一次元固定撮像素子などにて構
成され、Xステージ10を走査したとき、検出光学系4
を介しレチクル6上の回路パターンからの信号を検出す
る。その場合、レチクル6上に異物が存在していると、
入力する信号レベル及び光強度が大きくなるため、それ
に伴い検出器51,551の出力も大きくなるように構
成されている。2値化回路52,552は、2値化の閾
値が予め設定されており、検出器51,551より目標
とする大きさの異物に相当する反射光強度以上の出力値
が入力された場合、論理レベル”1”を出力する。論理
積回路53は2値化回路52,552によって2値化さ
れた出力信号の論理積を演算処理する。マイクロコンピ
ュータ54は、論理積回路53によって演算された処理
信号がブロック処理回路112を介して入力されると、
それに応じ異物があるか否かを判定するものであり、し
かも異物ありの判定の場合にはXステージ10及びYス
テージ11の位置情報、検出器51,551の画素位置
から計算される異物の位置情報及び検出器51,551
の検出出力値を異物データとして記憶し、その結果を表
示手段55に出力するように構成されている。なお図1
において、113,123は検出器51,551からの
検出値を照明むらに合わせて補正するシェーディング補
正回路、114,124は4画素加算処理部であり、こ
れらについては後述する。
から図45を参照して説明する。図4は検出系の原理構
成を示す斜視図、図5は回路パターンの角度パターンを
説明する平面図、図6はフーリエ変換面上における散乱
光を回折光の分布状況を示す図、図7(A)は回路パタ
ーンのコーナー部を示す図、図7(B)は同図(A)
の”ア”部の詳細図、図8は異物からの散乱光検出出力
値と回路パターンからの検出出力値との関係説明図、図
9は微細構造パターンを有する回路パターンを示す図、
図10は異物及び回路パターンのコーナー部から検出さ
れる検出信号の出力値レベルを示す図である。図4
(A)において、70は固定手段8によりZステージ9
上に固定されたレチクル6上の異物、81は回路パター
ン80の直線部分、82は回路パターン80のコーナー
部である。レチクル6上を第1の照明系2と第2の照明
系3との一方(または双方)によって斜方より照射し、
回路パターン80によって発生する回折光を対物レンズ
41で集光すると、図5に示すように、レチクル6上の
回路パターン80と、照明系2または3のレチクル6面
上への投影像60との位置関係で定義される角度θが0
°のときの角度パターン、即ち照明方向に対し直交する
方向の角度パターン(以下、0°パターンと云う)の回
折光は、対物レンズ41のフーリエ変換面上では図6
(A)に示すように帯状に表れる。ここで、前記回路パ
ターン80の角度θの種類は、0°,45°,90°の
角度パターンに限られており、図4(A)に示すよう
に、45°及び90°の角度パターンからの回折光
(b),(c)が、対物レンズ41に入射しないため、
検出器51,551に検出されることがない。一方、異
物70からの散乱光は方向性がないため、対物レンズ4
1のフーリエ変換面上では図6(C)に示すように全面
に広がる。このため、フーリエ変換面上に帯状の遮光部
と、その外部に透過部とを有する直線状の空間フィルタ
44,444を夫々配置すれば、該空間フィルタ44,
444の遮光部によって図4(A)に示す如く0°パタ
ーンからの回折光(a)を遮光することができ、また異
物70からの散乱光が透過部を通過し、結像レンズ4
5,445を経て検出器51,551に結像するので、
異物70を回路パターン80と弁別して検出することが
できる。これにより、高NA検出光学系を実現すること
ができ、NAを例えば0.5に選んだ場合、その開口面
積は、低NA検出光学系の約20倍にもできる。またそ
の場合、回路パターン80のコーナー部82からの回折
光は、図4(D)に示すように、直線状の空間フィルタ
44,444では十分に遮光しきれないおそれもある。
このため、、従来技術のように10×20μm2の検出
画素で検出を行った場合、図4(B)に示すように、画
素中に複数のパターンコーナー部分からの回折光が入射
してしまい、異物だけを検出することができない。そこ
で、本実施例においては、図4(C)に示すように、検
出器51,551の画素を2×2μm2にまで高分解能
化し、回路パターン80からの影響を極力排除し、0.
5μm程度の異物検出を可能としている。なお、検出器
の画素を2×2μm2と設定したが、この理由は以下に
述べるものであり、必ずしもその値にする必要はない。
即ち、この場合の画素寸法は、レチクル6上の最も小さ
いパターン寸法よりも小さければよく、従って、16M
DRAM等の0.5μmプロセスLSIを縮小率1/5
のステッパで露光する場合のレチクルでは、回路パター
ンの最小線幅が概ね0.5μmなので、0.5×5=
2.5μm、また64MDRAMでは回路パターンの最
小線幅が概ね0.4μmなので、0.4×5=2μmよ
りも小さい画素で検出すればよい。実際には、パターン
コーナーからの影響を十分に小さくできる値であれば、
より大きくても、或いは小さくともよい。具体的には、
検査対象となるレチクル上の最小パターン寸法程度が望
ましい。この最小パターン寸法程度の大きさであれば、
検出器の1画素に2個未満のコーナーのみが入ることに
なり、図10にて示す実験結果によっても、この値で十
分であることがわかる。さらに具体的に述べると、縮小
率1/5のレチクル上での最小寸法が2μm程度の64
MDRAM用レチクルでは、1〜2μm程度の画素寸法
が望ましい。この理由を図7を用いて詳細に説明する。
図7(A)に示す回路パターン80において交差部分に
できるコーナー部82を、微視的に見ると、同図(B)
に示すように、連続的な角度のコーナー820で形成さ
れていることとなり、そのため、コーナー部82からの
回折光も、異物からの散乱光の場合に類似して、フーリ
エ変換面上で広がる傾向があり、直線状の空間フィルタ
44,444により完全に遮光することができず、その
結果、図6(B)に示すようになる。そのため、一つの
検出器51または551に複数のコーナー部82からの
回折光が入射すると、該検出器の出力Vが増大するの
で、異物70との弁別検出ができなくなってしまう。図
8はその状態を示したもので、複数のコーナー部82か
らの検出出力値822が単一のコーナー部82からの検
出出力値821に比べ、高い値になり、点線90のレベ
ルで2値化したのでは、異物70からの検出出力値70
1を分離して検出することができないことを表してい
る。従って、1画素に複数のパターンコーナー部からの
回折光が入射すると、レベル90の値によっては検出で
きなくなる。この不具合の対策として、本実施例におい
ては、レチクル6上の検査視野15を対物レンズ41,
結像レンズ45,445等を介して検出器51,551
に結像するように構成し、検出器51,551の寸法と
結像倍率を選択することにより、レチクル6面上におけ
る検出視野15を、複数のコーナー部82からの回折光
が検出器51,551に同時に入射しないような寸法
(例えば、上記の如く2×2μm2)に設定し、これに
より簡易な検出光学系4であっても、異物からの散乱光
を弁別し得るようにしている。
出することができても、サブミクロンオーダーの異物の
検出においては、回路パターン80の形状によっては一
部のコーナー部82との分離検出がなお不十分となるこ
ともあり、しかもLSIの高集積化により、図9に示す
ように回路パターン80の通常の構造部分の間隙83よ
りも微細なミクロンオーダーの寸法84を有する回路パ
ターンを形成した場合、該回路パターンから発生するよ
うな回折光は、異物70からの散乱光と挙動が類似して
きているため、異物70を回路パターンから分離して検
出することがいっそう難しくなってきている。本実施例
においては、図9に示すようなミクロンオーダーの寸法
84を有する回路パターンに対しても、以下に説明する
対策を有し、それにより異物を検出するものである。図
10において、701,702はサブミクロンオーダー
の微小な異物70からの散乱光検出出力値。864,8
74,865,875,866,876,867,87
7は0°,45°,90°の各角度パターンに形成され
るすべてのコーナー部82からの回折光の検出出力値。
861,871,862,872,863,873はミ
クロンオーダーの寸法84を有する微細構造回路パター
ンからの回折光の検出出力値を夫々示す。このうち、7
01,861,862,863,864,865,86
6,867は第1の照明系2による検出出力値を、また
702,871,872,873,874,875,8
76,877は第2の照明系3による検出出力値を夫々
示し、例えば861←→871は、回路パターンの同一
位置における照明系別の検出出力値で、861が第1の
照明系2による値を、871が第2の照明系3による値
を夫々示す。また異物70は、図からもわかるように回
路パターンに比べ、照射方向による散乱光の検出出力値
の変動が小さい。なお、図中の点線91は検出出力値の
閾値を示す。図10から、同一の回路パターンでも、照
射される方向により回折光の出力が大きくなることが判
明し、しかもレチクル6面上を180°の方向をずらし
た対向する2方向の斜方から照明した場合、何れか一方
のがわの回折光の出力値は、図中の●印にて示すよう
に、サブミクロンオーダーの異物からの出力値よりも必
ず小さいことがわかる。実施例においては、レチクル6
上の同一位置からの上記各出力値を、検出器51と55
1とにより別個に検出し、前記●印で示した値の小さい
方の検出出力値を採用し、2値化回路52と552とに
より2値化した後、論理積回路53で論理積をとり、サ
ブミクロンオーダーの異物70のみを回路パターン80
から分離し検出する。その場合、図10に示すように、
2値化回路52と552とに閾値91を設定すると、該
閾値91以上の値は、異物70の検出出力値701,7
02と、回路パターンの検出出力値861,863,8
74,875とになるが、これら回路パターンからの2
値化出力が2値化回路52または552の何れか一方か
らのみの出力となるため、論理積回路53からは出力さ
れず、従って、異物70のみを回路パターンから分離し
て検出することができる。また回路パターンからの回折
光量が小さく、かつ異物からの散乱光量が大きいので、
このような論理積検出手段が不要な場合には、論理積回
路53の代わりに論理和回路を用いれば、2方向からの
照明による検出結果が得られ、より安定した検出が可能
となる。さらにその際、常に、論理和回路を使用する程
度の検出感度しか求められない場合には、波長分離用の
ミラー42,直線状の空間フィルタ444,可変空間フ
ィルタ447,結像レンズ445,検出器551,2値
化回路552を省略し、より簡単な構成で同等な性能を
得ることも可能となる。そして、異物からの散乱光が検
出されると、マイクロコンピュータ54により、検出時
のXステージ10及びYステージ11の位置情報の他、
検出器51(551)の素子中の画素位置から計算され
る異物70の位置情報及び検出器の検出出力値が、異物
データとしてメモリに記憶されると共に、該記憶内容が
演算処理されてCRT等の表示手段55に表示される。
これにより、異物70の状況が表示されることとなる。
式と、複数の検出器の出力を比較する方式との従来技術
を夫々示しており、その何れもが回路パターンから発生
する回折光の影響を避けるため、NA0.1程度の開口
の小さな光学系が回路パターンからの回折光を避けた方
向に配置されていた。このような従来技術の構成では、
不規則な形状の異物を見逃しやすいと云う問題を生じ
る。即ち、従来技術で用いたNAは、レンズの開口径と
対象物体までの距離で決まり、レンズの特性を表現する
数値であり、具体的には図中右側に示すθを用い、NA
=sinθで求められる数値である。もう一つの問題点
は、回路パターンの微細化に対応し、各種検査技術で補
助的に用いられ出したパターンの除去技術である。パタ
ーンの除去技術の多くは、検査中に回路パターンを見つ
けると、自動的に異物検出器の検出感度を下げる方式を
とっており、このような方式では、回路パターンの誤検
出を減らすことができるものの、その反面、図11
(A)〜(C)に示す如く、回路パターンのエッジ近傍
に付着した異物を見逃してしまうと云う問題が発生す
る。以下に、これら2つの問題点に対する、本発明の解
決対策を述べる。図14中の写真部1004,1005
は、異物にレーザを照射したときに発生する散乱光を上
方より観察したものである。この写真部1004,10
05で注目すべきことは、異物からの散乱光(e)が方
向性をもっている分布していることである。このため、
従来のような低NA検出器1001では、図13に示す
如く検出器の設置位置を適正にしないと、異物から発生
する散乱光(e)がほどよい具合に低NAの光学系に入
射するとは限らず、見逃しが発生する。しかも、これら
散乱光の分布の具合は異物の大きさや形状により異なる
ため、全ての異物に対し、低NAの光学系を適正に配置
することが事実上不可能である。このことを実験的に測
定した結果を図13に示している。図13は、異物に入
射角60°のレーザ光で照明した場合の散乱光分布を、
NAの低い(NA=0.1)検出光学系1001,10
02で検出角を変えながら、上記異物からの散乱光レベ
ルを測定して示した。同図から、検出光学系1001に
よる点Aでは検出レベルが検出閾値を越えているのに対
し、検出光学系1002による点Bでは検出レベルが検
出閾値を越えず、検出できないことを表している。実際
の異物の散乱光分布は一定していないため、上記A,B
のような低開口数の検出方式では検出性能が安定しない
ことを示す。そこで、本実施例においては、開口の大き
な高NA検出光学系により、様々な散乱分布をもつ異物
からの散乱光を有効に集光するようにしている。即ち図
15に示すように、検出光学系の一部を構成する対物レ
ンズ41として高NAのものを用い、高NAの対物レン
ズ41により、様々な散乱分布をもつ異物からの散乱光
を集光させるようにしている。但し、この場合、対物レ
ンズ41のNAが大き過ぎると、パターンからの回折光
が入るので、NAの大きさを適切に選定することが重要
である。このような高NAの対物レンズ41を装置に用
いた場合の異物検査結果を図16に示す。図16におい
て、5枚のレチクル6で検出された異物70の合計を縦
軸に、検出された異物の寸法を横軸に夫々示している。
また異物のうち、従来技術でも検出された異物について
は色を変えて示している。同図から、従来技術の検出能
力は、0.8μmとされていた。このため、1μmより
小さい異物の領域で検出能力に本発明との差が存在する
のは理解できよう。しかし、1μmより大きな異物の領
域においても、本発明では、大幅な検出個数の向上が見
られる。この検出率は、従来技術の検出個数の比で約1
0倍にもなる。これは、本発明が採用したて高NA検出
光学系が不規則な形状の異物によく対応し、異物からの
散乱光を安定して検出しているためである。なお図15
においては、可変空間フィルタが図示されていないが、
直線状の空間フィルタ44とほぼ同一位置に配置されて
いるものとする。次に、回路パターンのエッジ部に付着
した異物の検出状況について図17により説明する。図
17は図16で検出した異物を付着位置別に分類した結
果を表している。異物の付着位置としては、レチクル6
上のガラス部(透過部分)と、回路パターン80のクロ
ム部(クロム等の金属薄膜で形成されることの多い遮光
部分)と、それら両者の境界部分である回路パターン8
0のエッジ部の3領域に分類した。図17によれば、異
物の付着がエッジ部で多いことから、エッジ部が異物付
着の影響を大きく受けることがわかる。また、クロム部
では異物の付着が比較的少ないが、該クロム部上に異物
が留まる限り、転写には影響を及ぼすことがない。
ンとしてのクロム部を有するレチクルに適用した例を示
したが、図18に示すように、回路パターン80として
のクロム部間に、転写解像度の向上を目的とした位相シ
フタ膜によるパターン(シフタパターン)1003を形
成したレチクル6にも同様に適用することができる。即
ち、シフタパターン1003は透明をなしているが、ク
ロム部(厚さ0.1μm程度)の数倍(ステッパでの露
光光が水銀スペクトルのi線の場合、厚さが約0.4μ
m程度)の大きさの構造をなしているため、そのエッジ
部からの回折光がクロム部のエッジ部からの回折光に比
較するとかなり大きなものとなる。そのため、異物を検
出することができないおそれがある。しかし、シフタパ
ターン1003を用いた露光技術は、回路パターンの繰
り返し性を基本的に利用したものであり、逆にこの回路
パターンの繰り返し性、即ちシフタパターンの繰り返し
性を利用することによってシフタパターン1003から
の散乱光を除去することもできる。繰り返しの周期Tの
回路パターンに対し、波長λのコヒーレント光源により
照明した像を、焦点距離fのフーリエ変換レンズでフー
リエ変換した場合、λ・f/Tの整数倍の位置に離散的
に集光することになる。一方、繰り返し性のない異物は
広く分布する。このため、フーリエ変換面上で回路パタ
ーンの像の集光位置を従来技術のようなフィルタにより
遮光すれば、異物の像だけの検出が可能となるので、従
来から多くの提案がなされている。しかし、従来技術に
おいては、以下の二つが共通している。 (1)フーリエ変換像の集光位置の度合いを高くするた
め、平行ビームで照明を行う。 (2)フーリエ変換後に逆フーリエ変換を行い、検査試
料上の像を復元(再結像)する際により完全な像を復元
するため、試料面に対し垂直な落射照明或いは透過照明
を行い、該照明による回折光を0次光を含めてフーリエ
変換レンズに入射させている。 ところが、異物を検出すればよいのであれば、即ち、異
物の存在の有無を判定できればよいのであれば、逆フー
リエ変換する必要がないばかりでなく、逆変換後の再結
像像が完全である必要も全くない。本実施例では、前述
の如く、検出光学系4に直線状の空間フィルタ及び可変
空間フィルタからなる空間フィルタを有し、しかもレチ
クル6に対し、入射角θが20°≦θ≦80°の角度と
なるよう第1,第2の照明系2,3により斜方から行う
ように構成したので、これにより、一次以上の回折光と
比較して著しく明るい照明光(一般に数十〜数百倍以
上)の正反射光(0次回折光)が検出光学系4に入射す
ることがない。従って、以下に述べる利点を有する。第
一は、従来技術比較すると、空間フィルタ上の0次回折
光を遮光する遮光部分を設けることが不要になり、その
ため、検出光学系4の開口(NA)中に占める遮光部分
の割合を小さくすることができ、実質的なNAを確保す
ることができるので、16MDRAMに代表される0.
5ミクロンLSI以降に要求されるサブミクロンオーダ
ーの異物の安定の安定な検出が可能となる。第2は、検
出光学系に著しく明るい0次回折光が入射する従来技術
に比較すると、空間フィルタの位置ずれが及ぼす影響も
軽減される。このことは、回路パターン80の形状に適
応された空間フィルタの位置を変更する本方式において
重要な利点となるばかりでなく、金属薄膜による回路パ
ターンと比較して膜の形状の不安定な位相シフトレチク
ル上のレチクル異物検出を可能とする。第3は、0次回
折光の範囲を極力狭くするたの平行ビームによる照明が
不必要となり、S/Nの低いサブミクロンオーダーの異
物検出が可能な集光ビームによる照明を実現できる。従
って、位相シフタパターンを有するレチクルに本装置を
適用しても、異物の検出を確実に行えるばかりでなく、
安定した検出を確保できる。
云う要求もある。このような場合、本実施例の装置で
は、詳細に図示してないが、異物の検出位置をマイクロ
コンピュータ54で記憶し、観察時にその位置を表示手
段55で再現し、装置に組み込まれた落斜照明で観察す
るようにも構成している。その場合、観察用には、レー
ザ照明のようなコヒーレント光ではなく、ハロゲンラン
プのような白色照明の方が安価で簡便であり、かつ干渉
の影響がない。但し、観察時の解像度を高めるために共
焦点顕微鏡の構成が求められるときはこの限りではな
い。
9〜図34より説明する。図19に示す実施例は、空間
フィルタが空間光変調素子として作用するのであること
から、空間フィルタとして写真乾板1901を用いた例
である。写真乾板であれば最も簡便である。この場合、
検査前に、写真乾板を未露光の状態でフーリエ変換面上
に設置し、被検査パターンからの散乱光(回折光)を露
光した後で写真乾板を一旦取り出し、現像後、再び写真
乾板をフーリエ変換面上に位置決めして戻すことにより
使用する。写真乾板としては、ネガタイプのものを用い
れば、回路パターンからの散乱光が露光された部位がそ
のまま遮光部分となる。例えば、インスタントカメラタ
イプのネガフィルムを用いると、現像のプロセスが簡単
になる。また、現像後の位置決めのためには図示するよ
うに、写真乾板1901のホルダ1902に位置決めピ
ン等からなる位置決め手段1903を設け、該手段を利
用することによって写真乾板1901を位置決めすれ
ば、現像後の位置決めが容易となる。図20に示す実施
例は、可変空間フィルタ47(447)の位置状況を確
認する手段を用いたものである。即ち、可変空間フィル
タ47におけるフーリエ変換面2003の後方位置にハ
ーフミラー2002を配置すると共に、該ハーフミラー
2002を傾動させる挿入機構2001を設け、挿入機
構2001の駆動によってハーフミラー2002を所望
位置に位置決めすれば、ハーフミラー2002によって
分岐される光路を目2004で観察することができ、可
変空間フィルタ47の位置決め状況を確認することがで
きる。この挿入機構2001及びハーフミラー2002
は可変空間フィルタ47の位置決めの際に使用し、位置
決めが終了すると、取り除くようにする。
図21に示すように、可変空間フィルタ47の位置の像
を結像レンズ2101を介してTVカメラ2102で撮
像すれば、位置決め状況を確実に把握することができ
る。このような、可変空間フィルタ47の位置状況を確
認する手段は、該フィルタの後方に十分な空間が存在す
る場合には、ミラー2002で光路を分岐することな
く、観察時だけ挿入することによって使用することもで
きる。また図20及び図21において、可変空間フィル
タ47の位置を移動させる位置移動機構2005を用い
ると、微妙な位置調整を容易に行える。図22に示す実
施例は、写真乾板1901のホルダ2201を、ガラス
等の光学的に透明な材料からなる水槽状に形成し、該ホ
ルダ2201に現像液,停止液,定着液,水洗液を供給
する供給経路2202と、それらの液を排出する排出経
路2203とを接続し、写真乾板1901を取り外すこ
となく現像できるようにしたものである。この場合、乾
燥ができないので、撮影時に水槽状のホルダ2201に
現像液を満たした状態で露光すれば、検査時に液を満た
した状態で使用でき、乾燥が不要となる。この場合、ホ
ルダ2201を光学的に透明な材料で構成すれば、露光
が容易となるばかりでなく、写真看板1901の露光さ
れた状態を外部から確認することができる。
7)として、現像が不要な空間光変調素子を用いたもの
である。即ち、この実施例では、空間光変調素子として
ホトクロミック材料からなるガラス2301を使用した
ものである。これは、ガラスに銀塩をドープしたもの
で、光照射によりそれ自身の光透過率を可逆的に変化さ
せることができ、半永久的な寿命を有する。ホトクロミ
ックガラス2301の光透過率TR(%)の特性は、図
24に示すように、例えば波長488nmの光照射によ
って約1分で光透過率が20%に減少(黒化)し、また
光の照射を停止すると、約5分〜10分で元の透過率に
戻る(退色)ものである。また、ホトクロミックガラス
2301の退色は、過熱されると促進される特性もあ
る。このような性質を利用すると、以下の手順で異物の
検出を実現することができる。 (1)被検査試料中の周期性パターンを検査視野に呼び
出す。(2)検査ステージの静止状態で照射光を約1分
間照射し、ホトクロミックガラス2301上に周期性パ
ターンのフーリエ変換像を露光する。これにより、周期
性回路パターンのフーリエ変換像に該当する箇所が黒化
する。(3)被検査試料を走査して検査を行う。この場
合、異物からの散乱光がホトクロミックガラス2301
の黒化していない部分を透過して検出される。また、異
物からの散乱光が被検査試料の走査中に一瞬検出される
だけであるので、ホトクロミックガラスを黒化させるに
は至らず、次の異物の検出に影響を及ぼすことがない。
しかも、被検査試料の大部分の領域を占める周期性回路
パターンからの回折光は検査中の殆どの時間ホトクロミ
ックガラス2301に当たり続けるので、該ガラス上の
周期性回路パターンのフーリエ変換像は黒化状態が維持
される。(4)検査終了時、検査終了したホトクロミッ
クガラス2301を過熱機構2302により過熱して退
色させ、次の検査に入ることとなる。なお本例では、ホ
トクロミックガラス2301の退色を促進させるために
過熱機構2302を用いた例を示したが、過熱機構を用
いることなく行うこともできる。即ち、ホトクロミック
ガラス2301を同一平面上に複数設けると共に、これ
ら複数のものを移動させる位置移動機構2303を用意
し、該位置移動機構2303により、検査が終了した一
方のホトクロミックガラス2301を退避させると同時
に、他方のホトクロミックガラス2301を検査位置に
移動し、検査すれば、その検査中に、前回使用した箇所
の像が自然に退色するので、過熱機構2302が不要に
なる。このように、ホトクロミックガラス2301を使
用すれば、写真乾板を用いる前述の実施例に比較する
と、現像のプロセスがないぶんだけ簡素化することがで
きる。また、可変空間フィルタを作成(露光)する際、
可変空間フィルタに対して直線状の空間フィルタの像を
多重露光等によって書き込んでしまえば、双方を一体的
に形成することができ、図1に示す実施例のような直線
状空間フィルタ44,444を別個に用いるのが不要と
なることは、写真乾板を用いた実施例と同様である。
してサーモプラスチックを使用したものである。これ
は、透明基板2501上に透明導電体2502,光導電
体2503,熱可塑性樹脂2504を順次積層して構成
した素子であり、帯電器2505により全面に帯電後、
露光,過熱されることによって静電気力で熱可塑性樹脂
2504を露光パターンに合わせて変形し、そして再生
させるもので、一種の電子写真をなす。サーモプラスチ
ックのように画像記憶機能を有する素子は、光アドレス
式の空間光変調素子と呼ばれ、入力光(本発明の場合で
は記録したいフーリエ変換像)により電気抵抗が変化す
る光導電体膜(CdS、アモルファスSi、BSO、Z
nS、アモルファスSe、PVK等)と、それにより形
成された電界強度分布によって複屈折率が変化する膜
(液晶、電気光学結晶(DKDP、LiNbo、PLZ
T、BSO等))を設け、変調させたい出力光(本発明
では検出光)を通すと、偏向状態に変調がかかり、検公
子を通過させれば振幅変調された画像が得られるもの
で、光導電膜とその膜厚及び複屈折材料の組み合わせに
より様々な素子が提案されており、本発明に同様に適用
することができる。また、可変空間フィルタを作成(露
光)する際に、可変空間フィルタに対して直線状の空間
フィルタの像を多重露光で書き込んでしまえば、図1に
示す直線状の空間フィルタ44,444を可変空間フィ
ルタに一体的に形成することができる。上記サーモプラ
スチックのような画像記憶機能を有する素子の中には、
記録光の波長と検出光の波長とを変える必要のある素子
もある。即ち、繰り返しの周期Tの回路パターンに、波
長λのコヒーレント光源によって照明した像を、焦点距
離fのフーリエ変換レンズでフーリエ変換した場合、λ
・f/Tの整数倍の位置に離散的に集光するため、異な
る波長での記録と検出を行うためには、記録時の波長λ
1と検出時の波長λ2に合わせ、記録時のフーリエ変換
レンズの焦点距離f1と検出時のフーリエ変換レンズの
焦点距離f2との関係がf1:f2=λ2:λ1となる
ようにフーリエ変換レンズを交換する必要がある。異物
検査の場合、波長によって光学的物性が変化するのは、
被検査試料や異物の屈折率反射率、散乱特性などの多岐
にわたり、厳密にはフーリエ変換レンズの焦点距離だけ
で記録光と検出光のフーリエ変換像を合わせるのは困難
であるが、本発明の目的を考慮すれば、記録光、検出光
を同一の波長の光源で行う構成としている。また、複屈
折、即ち偏向面の回転現象を使っているため、偏向照明
による異物の検出には特別な配慮が必要となる。図26
〜図28にその例を示す。図26は照明系として無偏向
の斜方照明2601でレチクル6を検査する場合であ
る。この場合は、検出光学系に取り込まれた検出光も無
偏向状態であるため、変調素子2602に入射する前に
検光子2603で直線偏向にしておき、変調素子260
2及び検光子2604で変調するようにしている。従っ
て、この実施例では、検光子2603と変調素子260
2と検光子2604とで可変空間フィルタ47,447
を構成している。図27はS偏向(紙面に垂直な偏向面
をもつ直線偏向)の斜方照明2701でレチクル6を検
査する場合である。回路パターンからの回折光がP偏向
を保存しているのに対し、異物からの散乱光はP偏向の
一部がS偏向に変化し、結果として、P偏向,S偏向が
混合した散乱光が検出光学系に入る。そのため図27の
場合と同様に、フィールドレンズ43の後方位置には、
図26に示す検光子2603が不要となり、また入射す
る前にP偏向だった偏向成分を遮光するよう、変調素子
2602及び検光子2604を配置して可変空間フィル
タ47,447を構成している。図26〜図28におい
ては、記録フーリエ変換像をそのまま空間フィルタのデ
ータとして用いているため、構成が簡単になっている
が、空間フィルタと遮光したいレチクル上の周期性パタ
ーンとが全く同一であり、位置合わせに余裕がない。ま
た、検出された散乱光に0次光が含まれないため、位置
ずれに対して従来方式より寛容となるが、さらに高感度
の検出を望む場合には、以下の手順の光学処理で余裕を
もった空間フィルタを形成することもできる。即ち、集
光ビームで照明された場合の周期性パターンからのフー
リエ変換像は、離散的に輝点として集光するが、その輝
点の大きさは、集光されるビームのNAが大きいと大き
く、NAが小さいと小さくなる。例えば、集光レンズの
焦点距離が一定の場合、図44に示す如く、ビームエク
スパンダ等で作られた大きな開口のビーム3501を集
光レンズ3502で集光し、これを照明光とした場合、
周期性パターンからのフーリエ変換面像3504は、同
図に拡大して明示したように離散点に大きな輝点350
3となってしまう。一方、図45に示す如く、レンズ系
3503の操作または小さな開口の開いた遮光板360
5により小さな開口のビーム3601に集光させ、これ
を照明光とした場合、周期性パターンからのフーリエ変
換面像3504は、離散適に小さな輝点3603とな
る。この関係は、前述の如く集光光学系のNAによるの
で、ビームの開口を一定にしてレンズの焦点距離を変化
させても、またビームの開口とレンズの焦点距離との両
方を変化させても実現できる。このように、輝点の大き
さを制御した場合、空間フィルタへの記録時には輝点の
大きさを大きくし、検査時には輝点の大きさを小さくす
れは、その大きさの差が位置合わせの誤差の余裕とな
る。
えて、電気アドレス式の空間光変調素子を使用すること
もできる。図29は電気アドレス式の空間光変調素子と
して液晶を用いた液晶空間光変調素子2901で可変空
間フィルタ47を構成している。即ち、この液晶空間光
変調素子(Liquid Crystal Spati
al Light Modulator:液晶SLM、
またはLiquidCrystal Display:
LCD)2901は、数百×数百の微小なシャッタのマ
トリクスと考えられるが、液晶の複屈折特性を用いてい
るため、照明光の偏向面と液晶とが遮光すべき偏向面と
の関係に対する注意が、前述の光アドレス式の空間光変
調素子に対するものと同じである。上記液晶SLM29
01の各シャッタの制御は、外部から電気信号により液
晶ドライバ2902を通じて行われるが、液晶SLM単
独では光の検出機能記憶機能は持たない。そのため、記
録したいフーリエ変換像は、図29に示す如く、液晶S
LM2901後方で記録時だけに挿入される挿入機構2
001を有するミラー2002により光路を分岐し、空
間フィルタ位置の像を結像レンズ2101でTVカメラ
2102等に結像し、該TVカメラ2102により記録
したいフーリエ変換像を検出し、これを画像メモリ29
03に一旦蓄えた後、液晶ドライバ2902へ送出す
る。或いは図30に示す如く、液晶SLM2901の前
方で記録時だけに挿入される挿入機構2001を有する
ミラー2002により光路を分岐し、空間フィルタ位置
と共役の位置にTVカメラ2102等を設けて検出し、
記録したいフーリエ変換像を画像メモリ2903に一旦
蓄えた後、液晶ドライバ2902へ送出するように構成
してもよい。なお図29及び図30においては、ミラー
2002の代わりとしてハーフミラーを用いることもで
きる。液晶ドライバ2902は検出された画像を反転
(ネガ)して液晶SLM2901に表示するための制御
信号を出力する。画像メモリ2903に蓄える以前にデ
ータを反転することもできるが、この場合、液晶ドライ
バ2902には画像の反転機能が不要となり、制御信号
の送出だけが液晶ドライバ2902の機能となる。従っ
て、液晶SLMで構成すると、該液晶SLMは、液晶S
LMを駆動する液晶ドライバ2902と、液晶SLM上
の像の共役像を検出するTVカメラ2102と、検出像
の記憶手段としての画像メモリ2903とを有する。
る際、可変空間フィルタに対して直線状の空間フィルタ
の像を多重露光で書き込む手法は、TVカメラ2102
等の検出器では一般に不可能である。このため、直線状
の空間フィルタのデータを、画像メモリ2903の別な
領域に記憶し、ソフトウエア的に可変空間フィルタのデ
ータと合成するか、或いは液晶ドライバ2902に送出
する際にスーパーインポーズ等の機能によつて可変フィ
ルタのデータと直線状の空間フィルタのデータを合成す
れば、図1に示す直線状の空間フィルタ44,444と
同一のものを一体に形成することができる。液晶SLM
上の空間フィルタと周期性パターンからのフーリエ変換
像との位置合わせは、液晶SLM2901の位置移動機
構2005による移動、或いは記録時のTVカメラ21
02の位置移動機構2105による移動、さらには両方
の移動によって行うことができる。または、画像メモリ
2903上の画像を電気的手段またはソフトウエア手段
によりシフトさせることによっても位置合わせをでき
る。図29の場合、挿入機構2001を有するミラー2
002またはハーフミラーによって光路を分岐してTV
カメラ2102で位置合わせ状況を確認することができ
る。さらに、画像メモリ2903上の画像を加工するこ
とにより、記録されている輝点の大きさを電気的手段ま
たはソフトウエア手段により大きくすることにより空間
フィルタの遮光部分に位置合わせの誤差の余裕を作るこ
とができる。このような電気アドレス式の空間光変調素
子の利点は、リーフエ変換像が画像メモリ上にあるた
め、図31に示す如く、一度記録してしまえば、消去し
てしまわない限り任意の画像メモリ2903上の画像デ
ータ3001,3002,3003…を任意のタイミン
グで切換えられることにある。このため、一度画像デー
タを作成した周期性パターンに関しては、再作成は不要
となる。このことは、前述したようにデータの合成によ
って直線状の空間フィルタを省略する場合、直線状の空
間フィルタのデータの採用が一回で済むと云う利点を有
する。また一枚の被検査レチクル中に、異なる周期をも
つ領域が存在する場合でも、図32に示す如く、画像デ
ータを切り換えることにより対応できる。その際、レチ
クルの設計データ3201に基づいて切り換える場合
と、異物の検出個数の変化率3202をモニタし、その
個数が設定値(2値化回路3203中に設定)を越えて
急激に増加したとき、空間フィルタが適合しなくなった
と判断し、画像メモリ上の画像データ3001,300
2,3003…を切り換える場合とがある。そして、画
像メモリ上の画像データ3001,3002,3003
…を切り換えるだけでなく、一旦検査を中断し、新たに
画像データを取り込むことにより空間フィルタを交換す
ることもできる。またさらに、図33に示す如く、レチ
クルの設計データ3301,斜方照明の波長3302,
斜方照明のNA値3303,斜方照明の方向3304,
レチクルの基板ガラスの斜方照明光に対する反射率33
05,レチクルの回路パターン部分の斜方照明光に対す
る反射率3306,レチクルの回路パターン部分の膜厚
3307,検出レンズのNA値3308からフーリエ変
換像を計算機3309によって求め、画像メモリ290
3上へ画像データを作るように構成してもよい。図34
は、本発明の実施例による検出結果の一例である。図
中、縦軸Vに散乱光の検出値(相対値)を示し、異物か
らの検出値が回路パターンからの検出値より大きい場
合、異物の検出が不可能となる。実線が異物(大きさ
0.5μm)からの検出値、破線が位相シフタ付周期性
パターンからの検出値、一点鎖線が非周期性パターンか
らの検出値である。また、横軸に検出条件を示し、Aは
空間フィルタ無しの場合、Bは直線状の空間フィルタの
みの場合、Cは可変空間フィルタのみの場合、Dは可変
空間フィルタと直線状の空間フィルタとの両方からなる
空間フィルタを使用した場合の検出結果である。同図よ
り、直線状の空間フィルタだけでは位相シフタに対応で
きず、また可変空間フィルタだけでは非周期性パターン
に対応できず、可変空間フィルタと直線状の空間フィル
タとの両方を使用することにより、レチクルの全面を高
感度に検出できることがわかる。
法が、レチクル状の最も小さいパターン寸法と同程度で
あればよいことは前述したが、検出器51としてアレイ
型のものを用いた場合には以下のような不都合が生じ
る。即ち、2×2μm2の検出器の画素寸法で異物を検
出し、判定を行った場合を例にすると、図35に示す如
く、異物70が複数(2〜4個)の画素間にまたがって
検出されることがある。そのような場合には、異物70
からの散乱光も複数の画素に分散してしまい、結果とし
て1つの画素の検出出力が1/2〜1/4にまで低下し
てしまい、それだけ異物70の検出力が低下することと
なる(実際には検出器画素間のクロストークの影響で1
/3程度に低下)。また、検出器の画素と微小な異物7
0との位置関係はその寸法から大変微妙であり、毎回の
検査で変化するので、同一試料であっても検査ごとに結
果が異なり、検出の再現性が低下する。そこで、図36
に示す如く、検出画素を1×1μm2に縮小して行い、
各画素の隣接する4つの1×1μm2画素の検出出力を
電気的に加算し、2×2μm2画素による検出出力をシ
ミュレートする。これを1μmずつ重複して求め(同図
ではa,b,c,d)、求めた最大値であるaを2×2
μm2画素による代表出力として異物70の検出判定を
行うようにする。そのため、互いに隣接する4つの画素
の検出出力を電気的に加算し、2×2μm2画素の検出
出力にシミュレートすることによって求めた最大値を代
表出力し得る4画素加算処理の機能をマイクロコンピュ
ータ54にもたせる。これにより、同一異物からの検出
出力の変動が実績で±10%の範囲におさまり、全ての
異物に対して検出再現性を80%以上に確保することが
できる。図16に4画素加算処理機能を適用した場合の
結果(検出再現性が80%以上)を示す。因みに、4画
素加算処理機能を適用しない検出再現性の例を図37に
示し、同図から、4画素加算処理を実施しないと検出再
現性が十分確保できないことが明かである。
38により述べる。この例では、検出器51として1μ
mに縮小した場合の画素を512画素並べた一次元型撮
像素子であり、一次元型撮像素子の奇数番目の画素から
の出力2503と、偶数番目の画素の出力2502とが
夫々別々に出力される一般的なものである。256段シ
フトレジスタ2501と1段シフトレジスタ2504と
加算器2505〜2508により縮小した1画素(1μ
m)ずつ、4方向にシフトした4画素(2×2画素)を
加算し、除算器2509〜2512により各々の平均値
の平均値を求める。そして、最大値判定回路2513に
より4方向のうちの最大値を求め、その最大値を異物か
らの検出値2514として出力する。本例では、光学的
な処理により異物のみを明るく顕在化し、検出を行うた
めに設定された閾値より検出された信号が大きい場合
に、「異物あり」と判定することにより異物の検出を行
うようにしたものである。ところが、その際の検出信号
には、(1)一次元撮像素子検出器の各画素ごとの感度
特性のばらつき(±15%程度)、及び(2)照明光源
の照度分布に起因する感度むら(シェーディング)が存
在する。これにより図39に示すよう、同一異物でも検
出画素(Y方向の位置)により、検出信号の大きさが異
なり、閾値による2値化で異物を安定に検出することが
できなくなるおそれがある。そこで実施例では、図40
(A)に示すように、予め図1の実施例にて示した標準
試料111にて上記画素ごとの感度むらを含んだシェー
ディングを測定し、次に同図(B)に示すように、この
測定データの逆数を演算したシェーディング補正データ
を求め、これにより検出器の検出信号の増幅器ゲインを
各画素ごとに変化させ、同図(C)に示す如くシェーデ
ィングの影響をなくすることにより、異物を検出するよ
うにしている。標準試料111は、図1に示す実施例の
ように検査ステージ部1上に載置されるか、もしくは検
査ステージ部1の近傍に設置されるが、シェーディング
測定時だけレチクルに代えて試料台に載置される構成も
可能である。この標準試料111としては、表面が微小
凹凸で、かつ均一な散乱特性を有するものであればよ
く、例えばガラス基板を研磨した微細な加工痕を付けた
もの、アルミニウムをスパッタ処理で基板上に成膜した
ものなどの微小な凹凸のできる薄膜を付けたものを用い
る。但し、標準試料111上の微小凹凸を画素1×1μ
m2に対して均一に加工することは現実的に困難である
ので、シェーディングの測定を多数回、例えば1000
回繰り返した平均値から補正データを求める。また、微
小凹凸からの散乱光には強弱のむらがあるため、単純な
平均値では、例えば1000回の繰り返しデータを10
00で割ったものでは、その値が小さくなり過ぎ、演算
の精度が低下するおそれがある。このような条件では、
割る値を繰り返し回数の数分の1の値にすればよく、例
えば1000回の繰り返しで200とする。このように
すれば、補正前のシェーディングと補正後とを比較する
と、図40(A)と(C)とに示す如く、補正前には5
0%程度存在したシェーディングが5%以下に補正され
ていることがわかる。なお、上記補正データを毎回の検
査ごとに再測定・更新すれば、照明・検出計等が時間的
に不安定であっても、光学的な変動成分を確実に除去す
ることができる。
図41により説明する。同図において、一次元撮像素子
の検出値をA/D変換(ここでは256階調、8bi
t)した値3212から、一次元撮像素子の暗電流部分
の値を減算器3209によって減算する。該減算器32
09は一次元撮像素子の各画素ごとに同期回路3205
によって制御されたメモリ3206に基づいて減算す
る。次いで、減算されたシェーディング補正倍率を乗算
器3219によって乗算する。乗算器3219は各画素
ごとに同期回路3205によって制御されるメモリ32
07からのデータに基づいて行う。その後、乗算結果を
中位bit出力回路3211によってもとのbitに戻
すことにより行う。従って、中位bit出力回路は、A
/D変換された一次元撮像素子の検出値3212の二倍
のbit数(16bit)になった乗算結果を元のbi
t(8bit)に戻すようにしている。同図からもわか
るように、本例ではデジタル処理によって補正を行う
が、A/D変換前にアナログ的に補正を行っても同様の
結果が得られるのは勿論である。異物判定を例えば2×
2μm2の画素単位で行っている場合、2μm以上の大
きさの異物が存在した場合、該異物を検出した画素の数
は、実際の異物の個数と異なることになる。仮に10μ
m程度の異物が1個存在した場合、(10μm/2μ
m)2=25個程度の画素数で検出されることになり、
このままでは、検出した異物を観察しようとすると、2
5個検出結果全てのを確認する必要があり、不都合が生
じる。従来技術では、異物を検出した画素間の連結関係
を調べ、画素が隣接している場合に、「1個の異物を検
出した」と判断するグルーピング処理機能によりこの不
都合を回避していた。しかし、この従来技術では、ソフ
トウエア的な処理を必要とするため、検出信号が多数の
場合には、例えば検出信号1000個で約10分ほどの
多大の時間を要し、不都合を生じる。そこで実施例で
は、全検査領域を一度に観察できる視野範囲(例えば3
2×32μm2)のブロックに分割し、同一のブロック
内の検出信号を全て同一の異物として判定しかつ処理す
るブロック処理を行うようにした。このようにすると、
大きな異物でもその形状に関係なく、一度で視野範囲内
におさめて観察・確認することが可能となる。ブロック
処理は、機能からすると、簡易なグルーピング処理であ
るが、ハードウエア化が容易であるという特徴を有す
る。実施例では、ブロック処理のハードウエア化により
処理が実時間で行われ、検査時間を含めた装置のスルー
プットを大幅に向上することができ、例えば検出信号1
000個の場合には従来技術に比較して2/3以下に短
縮することができた。検出信号に基いて異物検出を判定
する処理内容を図43に示す。次に、ブロック処理回路
の具体例を図42に示す。同図では、同一異物の判定だ
けではなく、判定の根拠となった検出信号の個数を予め
設定された大/中/小の閾値により分類してカウントす
ることができ、またブロック内の検出信号の最大値も知
ることができる。これらのデータから、異物のおおよそ
の大きさや、複数の異物が同一ブロックに含まれている
状況などが推定できるように工夫されている。また、異
物が検出された信号の数が予め設定された個数になる
と、検査の中止信号を出力する回路も組み込まれてい
る。このように、各々のブロック別にロック処理を行う
と、異物の判定基準をきめ細かくすることも可能とな
り、それだけ異物の検出及び判定をより精緻に行うこと
が可能となる。なお図示実施例では、検出器51,55
1として、分解能を維持したまま検出視野を広くするこ
とができる利点から一次元固体撮像素子を用いた例を示
したが、これに限定されることなく二次元のもの、或い
は単素子のものでも使用することができるのは勿論であ
る。
トマスクやレチクル等の回路パターン付き基板に付着し
たサブミクロンオーダーの微細な異物を空間フィルタに
よって検出し得るように構成したので、異物を簡単かつ
容易にしかも安定して検出することができる顕著な効果
があり、また、特に転写解像度の向上等を目的として位
相シフト膜を有するレチクルにも、容易に対処すること
ができ、有益である。
す全体構成図。
況を示す説明図。
の散乱光,回折光と直線状の空間フィルタとの関係を示
す説明図。
ターンとの関係を示す説明用平面図。
な角度パターンからの回折光を示すフーリエ変換像
(a),回路パターンにおける各パターンコーナー部か
らの回折光を示すフーリエ変換像(d),回路パターン
からの散乱光を示すフーリエ変換像(e)。
(A)及び(A)における”ア”部の拡大説明図
(B)。
折光との検出出力値を示す説明図。
される検出信号の出力値レベルを示す説明図。
図。
点並びに検出性能を示す説明図。
図。
従来技術の低NAの検出光学系を用いた場合との散乱光
の検出を比較した説明図。
例と従来技術との夫々で比較した説明図。
分類して示した説明図。
ルを示す要部の説明断面図。
視図。
決め状況確認の概略構成図。
他の例を示す概略構成図。
他の例を示す概略構成図。
を用いた概略構成図。
を用いた概略構成図。
説明図。
説明図。
説明図。
を用いた場合の説明図。
を用いた場合の他の例を示す説明図。
の一例を示す説明図。
周期をもつレチクルに対応する説明図。
種々のデータに対応する説明図。
説明図。
て検出された場合の説明図。
理するときの説明図。
再現性を示す検出異物個数と検出異物寸法との関係説明
図。
図。
きさが異なる感度むら(シェーディング)を示す説明
図。
次表した説明図。
ック図。
出の確認処理するブロック処理を示すブロック図。
を判定する処理を示すブロック図。
リエ変換像の輝点の大きさを示す説明図。
リエ変換像の輝点の大きさを示す説明図。
の波長及び異物の粒径による無次元数について示した説
明図。
す説明図。
面積と異物径との大きさを示す説明図。
明系、4…検出光学系、5…判定処理系、6…レチク
ル、9…Zステージ、10…Xステージ、11…Yステ
ージ、21,31…レーザ光源、44,444…直線状
の空間フィルタ、47,447…可変空間フィルタ、5
1,551…検出器、52…第1の検出器、552…第
2の検出器、53…論理積回路、70…異物、80…回
路パターン、111…標準試料、112…ブロック処理
回路、113…第1のシェーディング補正回路、123
…第2のシェーディング補正回路、114…第1の4画
素加算処理回路、124…第2の4画素加算処理回路。
Claims (17)
- 【請求項1】 表面にパターンを形成した基板を載置し
て平面内で移動可能な検査ステージと、該検査ステージ
に載置した基板の表面を該表面に対して斜めの方向から
光で照明する照明手段と、該照明手段の照明による前記
基板表面からの回折光を遮光パターンを用いて前記基板
表面のパターンからの反射光による回折光を遮光して検
出する検出手段と、該検出手段で前記基板表面からの反
射光を検出して得た検出信号を処理して前記試料表面の
異物欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを備えた異物検査装
置であって、前記基板表面のパターンからの反射光によ
る回折光を遮光する前記検出手段の遮光パターンは、前
記基板表面のパターンの設計情報を用いて前記基板表面
のパターンの形状に応じて制御されることを特徴とする
異物検査装置。 - 【請求項2】 前記遮光パターンを液晶素子で形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の異物検査装置。 - 【請求項3】 前記検出手段の遮光パターンは、前記基
板表面のパターンの設計情報と前記基板表面のパターン
の画像情報とを用いて形状が制御されることを特徴とす
る請求項1に記載の異物検査装置。 - 【請求項4】 表面にパターンを形成した基板を載置し
て平面内で移動可能な検査ステージと、該検査ステージ
に載置した基板の表面を該表面に対して斜めの方向から
光で照明する照明手段と、該照明手段の照明による前記
基板表面からの回折光を集光して該回折光の光学像を形
成するフーリエ変換レンズを備えた光学系手段と、該光
学系手段のフーリエ変換面に位置して前記基板表面から
の回折光のうち前記基板表面のパターンからの回折光を
遮光する遮光パターンを備えた遮光手段と、該遮光手段
を通過した回折光を検出する検出手段と、該検出手段で
前記基板表面からの反射光を検出して得た検出信号を処
理して前記試料表面の異物欠陥を抽出する欠陥抽出手段
とを備えた異物検査装置であって、前記遮光手段は、前
記遮光パターン形状を制御するパターン形状制御部を備
え、該パターン形状制御部は、前記基板表面のパターン
の設計情報を用いて前記遮光パターンの形状を制御する
ことを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項5】 前記遮光手段を、液晶表示素子を用いて
構成したことを特徴とする請求項4に記載の異物検査装
置。 - 【請求項6】 表面にパターンを形成した基板を載置し
て平面内で移動可能な検査ステージと、該検査ステージ
に載置した基板の表面を該表面に対して斜めの方向から
光で照明する照明手段と、該照明手段の照明による前記
基板表面からの回折光のうち0次回折光が入射しない位
置に設置した光学系を介して前記基板表面からの高次回
折光を遮光パターンを用いて遮光して検出する検出手段
と、該検出手段で前記基板表面からの高次回折光を遮光
して検出して得た検出信号を処理して前記試料表面の異
物欠陥を抽出する欠陥抽出手段と、該欠陥抽出手段で検
出した欠陥を大きさに応じて分類する欠陥分類手段とを
備えた異物検査装置であって、前記基板表面のパターン
からの反射光による回折光を遮光する前記検出手段の遮
光パターンは形状が可変に構成されており、該遮光パタ
ーンの形状を前記基板表面のパターンの形状に応じて変
更することを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項7】 前記遮光パターンは写真乾板で構成され
ており、該写真乾板上に基板表面のパターンの形状に応
じた複数の遮光パターンが形成されていることを特徴と
する請求項6に記載の異物検査装置。 - 【請求項8】 前記遮光パターンを、ホトクロミック材
料で構成したことを特徴とする請求項6に記載の異物検
査装置。 - 【請求項9】 前記遮光パターンを、サーモプラスチッ
ク素子と光アドレス式の空間光変調素子の何れか一方で
構成したことを特徴とする請求項6に記載の異物検査装
置。 - 【請求項10】 前記遮光パターンを、液晶式の空間光
変調素子と電気アドレス式の空間光変調素子の何れか一
方で構成したことを特徴とする請求項6に記載の異物検
査装置。 - 【請求項11】 前記検出手段の光学系は、NA値が
0.4以上であることを特徴とする請求項6に記載の異
物検査装置。 - 【請求項12】 前記照明系は、試料に対する入射角が
20°〜80°の範囲であることを特徴とする請求項6
に記載の異物検査装置。 - 【請求項13】 表面にパターンを形成した基板の該表
面に斜めの方向から光を照射し、該光の照射による前記
基板表面からの散乱光を前記照明による前記基板表面か
らの正反射光が入射しない位置に設置したフーリエ変換
レンズを備えた光学系に入射させ、該光学系のフーリエ
変換面において該光学系に入射した前記基板表面からの
回折光により形成される回折像パターンのうち規則的な
回折像パターンを該回折像パターンの形状に応じて形状
が切替え可能な遮光パターンを用いて遮光し、該遮光パ
ターンで遮光されなかった前記基板表面からの回折光を
検出し、該検出して得た検出信号を処理して前記試料表
面の欠陥を抽出し、該抽出した欠陥を該欠陥の大きさに
応じて分類し、該分類した大きさごとの欠陥の数をカウ
ントすることを特徴とする異物検査方法。 - 【請求項14】 前記形状が切替え可能な遮光パターン
が写真乾板上に形成された複数の遮光パターンで構成さ
れており、前記回折像パターンの形状に応じて前記写真
乾板上に形成された複数の遮光パターンの中から適合す
るパターンを選択して切替えることを特徴とする請求項
13に記載の異物検査方法。 - 【請求項15】 前記形状が切替え可能な遮光パターン
が液晶式の光空間変調素子で構成されており、前記回折
像パターンの形状に応じて前記液晶式の光空間変調素子
の遮光パターンを切替えることを特徴とする請求項13
に記載の異物検査方法。 - 【請求項16】 前記遮光パターンの形状を、前記基板
表面に形成されたパターンの設計情報を用いて切替える
ことを特徴とする請求項13に記載の異物検査方法。 - 【請求項17】 前記遮光パターンの形状を、前記フー
リエ変換面上に形成された前記回折像パターンの光像の
情報を用いて切替えることを特徴とする請求項13に記
載の異物検査方法。
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|---|---|---|---|
| JP32038992A JP3319790B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 異物検査方法及びその装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32038992A JP3319790B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 異物検査方法及びその装置 |
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| JPH06167458A JPH06167458A (ja) | 1994-06-14 |
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ID=18120927
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3319790B2 (ja) |
Cited By (1)
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|---|---|---|---|---|
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| JP5281741B2 (ja) * | 2006-12-13 | 2013-09-04 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 欠陥検査装置 |
| JP5352111B2 (ja) | 2008-04-16 | 2013-11-27 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 欠陥検査方法及びこれを用いた欠陥検査装置 |
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| US12140742B2 (en) * | 2020-05-27 | 2024-11-12 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light irradiation device and sample observation apparatus |
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1992
- 1992-11-30 JP JP32038992A patent/JP3319790B2/ja not_active Expired - Lifetime
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