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JP3320899B2 - 粉体分散装置 - Google Patents
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JP3320899B2 - 粉体分散装置 - Google Patents

粉体分散装置

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JP3320899B2
JP3320899B2 JP11547594A JP11547594A JP3320899B2 JP 3320899 B2 JP3320899 B2 JP 3320899B2 JP 11547594 A JP11547594 A JP 11547594A JP 11547594 A JP11547594 A JP 11547594A JP 3320899 B2 JP3320899 B2 JP 3320899B2
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pressure vessel
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田 博 村
上 猛 志 村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体分散装置に関し、詳
しくは、粉体の性質を調べる際に必要となる浮遊粉体を
発生し、粉体測定器などに浮遊粉体を供給することがで
きる粉体分散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、粉体の特徴として、集合体として
の粉体のマクロ的な性質のみならず、粉体粒子自身のミ
クロ的な性質の解明が要求される場合が増加している。
粉体のミクロ的な性質を調べるためには、例えば、粉体
粒子の一粒づつの粒径や、粒の形、電荷などを測定する
必要がある。従来は篩などを用いることにより、粉体の
粒径に応じて、その分類を行うこともできたが、近来で
は粉体自身の粒径が微少になる傾向が強く、粒径が1〜
2μm程度、または、それ以下の粒子の研究が盛んに行
われているが、このような微少な粉体に対しては、当然
のことながら篩を用いて分類することなどはできない。
【0003】そこで、微少な粉体の粒度測定をするため
に、篩の網目を使用する方法ではなく、1つの粒子にレ
ーザーや、その他の光線を当て、その反射、投影あるい
は撮影された映像などにより、粉体の粒度測定を行う粉
体測定器等が使用されているが、このような測定器に
は、粉体粒子を一つづつ完全に分離させることができる
装置、即ち、粉体分散装置が必要となる。従って、粉体
粒子を一つづつ完全に分離させるための一つの手段とし
て、粉塵としての浮遊粉体を作り出すことができ、しか
も、その濃度を一定にすることができる装置への要望が
高まっている。
【0004】上述する浮遊粉体を作り出すためには、少
量の粉体を大量の気体中に分散させる必要がある。この
種の装置では、粉体を粉体分散装置に供給する手段とし
ては、スクリューフィーダーや振動フィーダーが用いら
れるのが一般的である。しかしながら、スクリューフィ
ーダーや振動フィーダーでは、構造的に寸法が大きいこ
とから、一定量の浮遊粉体を供給するためには、多量の
試料粉体が必要となるし、逆に、寸法を小さくすると、
粉体の調査に必要な数g〜数十g/時の供給をコンスタ
ントに行うことができないという問題点があった。
【0005】一方、粉体分散装置に供給された粉体を一
定の気体流に混入する手段としては、エジェクターがよ
く用いられる。しかしながら、エジェクターでは脈動が
大きく、濃度一定の気体流を発生させることができない
し、分散圧力も低いので、分散度が不十分であるという
問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく種々の問題点をかえりみて、少量の試
料粉体であっても、一定量づつ気体中に分散させて、連
続的に所望濃度の浮遊粉体を発生させることができる粉
体分散装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】既に、本発明者らは、少
量の試料粉体をバッチ式で発生させる手段として、特願
平5−176734号において、細管中に粉を置き、片
側からの気体の爆発的な放出を利用して、粉体を気体中
に分散させる装置を開示している。この装置は、例え
ば、粉塵爆発の実験のような定性的かつ瞬間的な場合に
は非常に有用であるが、粉体を連続的かつ定量的に長時
間続けて送るようなことはできないという課題が残され
ていた。
【0008】上記目的、さらには上述する課題をも達成
するために、本発明は、空気供給口および排出口を有す
る中空の密閉圧力容器と、この密閉圧力容器内に設けら
れ、粉体が収納される粉体収納部材と、前記密閉容器の
排出口に連通し、かつ前記粉体収納部材に対して空気通
路を形成するように所定間隙を有して挿入された吸引ノ
ズルと、この吸引ノズルの先端から突出するよう配設さ
れた攪拌羽根と、この攪拌羽根と前記粉体収納部材とを
相対的に回転させる回転手段と、前記攪拌羽根と前記粉
体収納部材とを相対的に上下動させる上下動手段とを備
えることを特徴とする粉体分散装置を提供するものであ
る。
【0009】ここで、前記攪拌羽根および前記吸引ノズ
ルは、前記密閉圧力容器に固定されており、かつ前記回
転手段および前記上下動手段は、前記密閉圧力容器内に
収容され、前記粉体収納部材を回転させつつ上下動させ
るのが好ましい。
【0010】また、前記回転手段および前記上下動手段
は、前記密閉圧力容器内の仕切り板に固定されるナット
と、このナットの雌ねじと螺合し、上下動可能なボール
ネジと、このボールネジを回転するモータと、このモー
タが固定される回り止めと、この回り止めを上下に摺動
可能に係合し、前記密閉圧力容器の内壁に前記ボールネ
ジの軸と平行に固定されるモータガイドとを有し、前記
モータの回転によって、前記ボールネジの先端に固定さ
れた円筒状粉体収納部材を回転させると同時に上下動さ
せるのが好ましい。
【0011】さらに、前記上下動手段は、前記密閉圧力
容器内の仕切り板に固定される上下動用モータと、この
上下動用モータによって回転駆動されるボールネジと、
このボールネジと螺合する雌ねじ部を有する上下動部材
と、前記密閉圧力容器の内壁に固定され、前記上下動部
材を上下動可能に支持するリニアベアリングとを有し、
前記回転手段は、前記上下動部材に固定される回転用モ
ータと、この回転用モータによって回転駆動され、その
先端に円筒状粉体収納部材が固定される回転軸とを有す
るのも好ましい。
【0012】
【発明の作用】本発明の粉体分散装置は、試料粉体のミ
クロ的な性質を調べる際に必要となる分散度が高い、例
えば、完全に1粒1粒が分離された定濃度の浮遊粉体を
連続的に発生するものであって、粉体収納部材に収納さ
れた試料粉体を攪拌羽根によって攪拌して浮遊させ、こ
の浮遊粉体を、空気供給口から密閉圧力容器内に供給さ
れ、吸引ノズルと粉体収納部材との間の空気通路を通過
した圧縮空気によって、分散して担持して輸送して、密
閉圧力容器の排出口から粉体分散装置の外部に排出させ
るものである。この粉体分散装置の密閉容器の排出口に
は、例えば粉体測定器等が接続される。
【0013】この粉体分散装置において、粉体収納部材
に試料粉体を収納して、回転手段および上下動手段によ
り、攪拌羽根を回転させながら下降させるか、粉体収納
部材を回転させながら上昇させる、あるいは、これらを
組み合わせて攪拌羽根と粉体分散部材とを相対的に回転
および上下動させると共に、密閉圧力容器の空気供給口
から乾燥圧縮空気を供給する、即ち、回転手段および上
下動手段により、試料粉体は攪拌羽根で攪拌されて浮遊
され、これと同時に、密閉圧力容器の空気供給口から乾
燥圧縮空気を供給することにより、この乾燥圧縮空気
は、乾燥圧縮空気と密閉圧力容器の排出口に接続される
粉体測定器等の内部との圧力差によって、吸引ノズルの
外側壁と粉体収納部材の内側壁との間隙の空気通路を通
り、吸引ノズルの吸引口に到達し、浮遊粉体を担持ある
いは分散・混合し、この粉体混合空気(浮遊粉体)は吸
引ノズルを通って輸送され、排出口から粉体分散装置の
外部に排出されて、例えば粉体測定器等に供給される。
【0014】なお、本発明の回転手段は、例えば、粉体
収納部材か攪拌羽根、あるいはこれらを相対的に回転さ
せて、粉体収納部材に収納される粉体を攪拌羽根により
攪拌することができれば、どのようなものであっても良
いし、本発明の上下動手段は、例えば、粉体収納部材を
上昇させるか、攪拌羽根を下降させる、あるいはこれら
を相対的に上昇および下降させて、粉体収納部材に収納
される粉体を攪拌羽根により攪拌することができれば、
どのようなものであっても良い。特に、本実施例のよう
に、ネジ式の上下装置を使用すると上昇と回転が同時に
できて都合が良い。
【0015】従って、本発明の粉体分散装置によれば、
少量の試料粉体であっても、浮遊粉体を発生することが
できるし、圧力差による圧送のため、粉体の分散性も極
めて良く、例えば1粒1粒完全に分離された粉体を得る
ことができる。また、本発明の粉体分散装置によれば、
脈動することも無いので、常に一定の濃度で粉体を分散
させることができるし、粉体収納部材の移動速度を変更
することで、浮遊粉体の濃度を自由に設定することがで
きる。さらに、本発明の粉体分散装置によれば、粉体収
納部材に粉体を収納し、乾燥圧縮空気を供給して、回転
手段および上下動手段により粉体収納部材を回転・上昇
させるだけで簡単に浮遊粉体を発生できるので、操作性
に優れているばかりでなく、使用後は粉体収納部材内に
残留する粉体は殆ど無いので、装置内の洗浄が不要で保
守性にも優れている。なお、粉体の浮遊濃度は、収納部
の上昇速度に大きく影響されるので、上昇用の移動手段
と収納部の回転手段とを別々にして、それぞれ適切な値
を選ぶようにしても良い。
【0016】
【実施例】以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づ
いて、本発明の粉体分散装置を詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0017】図1は、本発明の一実施例となる粉体分散
装置の側面図である。同図に示す粉体分散装置10にお
いて、密閉圧力容器11は、下部側面に乾燥圧縮空気が
供給される空気供給口26と、上部側面に、例えば粉体
測定器(図示せず)等が接続される排出口34とを有
し、その内部の中央付近において、貫通口28を有する
仕切り板27により上下の2つの空間に分割されてい
る。
【0018】そして、この密閉圧力容器11の内部に
は、密閉圧力容器11の上部に設けられた排出口34か
らその内部に延在して粉体分散空気通路を形成し、上端
部が密閉圧力容器11に固定され、下端部が粉体分散空
気通路と連通する吸引口32を有する中空の吸引ノズル
30と、この吸引ノズル30の吸引口32から吸引ノズ
ル30内に挿通され、その一端が吸引ノズル30の排出
口34側の端部に固着された支持棒38と、この支持棒
38の他端に、吸引ノズル30の吸引口32から突出す
るよう固定的に配設されたスクリュー40と、密閉圧力
容器11の内壁に垂直方向に延在するよう固定されたモ
ータガイド24と、このモータガイド24に沿って垂直
方向に摺動可能に、かつ板状の回転止め22によって水
平方向に回転不能に取り付けられた回転上下動用モータ
(以下、単にモータと記述する)18と、このモータ1
8に直結されて回転され、その先端に回転台14が取り
付けられたボールネジ16と、密閉圧力容器11の中央
部に形成された仕切り板27に固定され、ボールネジ1
6が螺合された雌ねじが形成されたナット20と、吸引
ノズル30の真下かつボールネジ16の先端に取り付け
られた回転台14の上に、その開口部が吸引ノズル30
の吸引口32側を向くように載置固定され、その内側壁
と吸引ノズル30の外側壁とが所定間隙の空気通路を有
し、かつその底面とスクリュー40とが所定間隙を有す
るよう配設され、内部に粉体36が収納されたシリンダ
12とを備えている。
【0019】ここで、上述するスクリュー40およびシ
リンダ12は、それぞれ本発明の攪拌羽根および粉体収
納部材となるものであり、モータガイド24、モータ1
8、ボールネジ16およびナット20は、本発明の回転
手段および上下動手段を構成するものである。また、密
閉圧力容器11は、図示していないが、例えば、密閉圧
力容器11の排出口34およびこの排出口34より密閉
圧力容器11の内部に延在する吸引ノズル30の部分
(以下、密閉圧力容器11の蓋部と記述する)と、密閉
圧力容器11のこれら以外の残りの部分とが、例えば、
ねじ等により着脱自在に螺合されている。これは、吸引
ノズル30、スクリュー40および支持棒38が固定さ
れた密閉圧力容器11の蓋部を取り外すことができるよ
うにすることで、シリンダ12の中に容易に粉体36を
収納することができるようにするものである。
【0020】このように構成される本発明の粉体分散装
置10を使用するには、まず、密閉圧力容器11の蓋部
を吸引ノズル30、スクリュー40および支持棒38と
ともに取り外し、シリンダ12内部に試料粉体36を収
納して、再度、密閉圧力容器11の蓋部を取り付ける。
そして、密閉圧力容器11の空気供給口26に乾燥圧縮
空気を供給する圧縮空気供給源(図示せず)と、密閉圧
力容器11の排出口34に、例えば粉体測定器(図示せ
ず)等とを接続した後、モータ18を作動させて、ボー
ルネジ16を回転させると共に、密閉圧力容器11の空
気供給口26から乾燥圧縮空気を供給する。こうして、
回転するシリンダ12内に収納された粉体36にスクリ
ュー40が挿入され、粉体36を攪拌して浮遊させ、こ
の浮遊粉体を通過する圧縮空気に担持させることによっ
て、粉体36が乾燥圧縮空気に分散混合された粉体混合
空気が、吸引ノズル30の吸引口32を通って排出口3
4から粉体分散装置10の装置外に排出され、例えば図
示しない粉体測定器等に供給される。
【0021】即ち、モータ18を作動させた時、モータ
18は、密閉圧力容器11の内壁に垂直方向に延在する
よう固定されたモータガイド24に、垂直方向に摺動可
能に、かつ回転止め22によって水平方向に回転不能に
取り付けられているので、モータ18は回転軸に取り付
けられたボールネジ16を回転させることができる。ま
た、モータ18がボールネジ16を回転させると、ボー
ルネジ16の先端に取り付けられた回転台14の上に載
置固定されたシリンダ12が回転すると同時に、ボール
ネジ16は密閉圧力容器11の内部中央付近に形成され
た仕切り板27に固定されたナット20の雌ねじに螺合
し、かつ支持されているので、ボールネジ16が1回転
する毎にナット20に対して、ボールネジ16、モータ
18およびシリンダ12は、ボールネジ16のピッチに
応じて上昇する。
【0022】一方、密閉圧力容器11の空気供給口26
から供給された乾燥圧縮空気は、この乾燥圧縮空気と粉
体分散装置10の外部の圧力、例えば密閉圧力容器11
の排出口34に接続された粉体測定器等の内部圧力との
圧力差により、密閉圧力容器11の仕切り板27に開口
された貫通口28を通り、吸引ノズル30の外側壁とシ
リンダ12の内側壁との間隙の空気通路を通ってシリン
ダ12に収納された粉体36に到達する。ここで、上述
するように、シリンダ12は回転かつ上昇しているの
で、粉体36はスクリュー40によって攪拌されて浮遊
し、さらに、浮遊粉体36は吸引ノズル30の吸引口3
2に到達した乾燥圧縮空気に担持あるいは分散・混合さ
れて、この粉体混合空気は、中空の吸引ノズル30の内
部を通って排出口34から粉体分散装置10の外部に排
出され、例えば粉体測定器に供給される。
【0023】従って、ボールネジ16の先端に取り付け
られた回転台14の上に載置固定されたシリンダ12を
高速回転させながら、かつボールネジ16のピッチに応
じた速度で上昇させて、スクリュー40により粉体36
を攪拌して浮遊させ、同時に、密閉圧力容器11の空気
供給口26から乾燥圧縮空気を供給することで、粉体3
6は乾燥圧縮空気に担持あるいは分散・混合され、密閉
圧力容器11の空気供給口26から供給される乾燥圧縮
空気と密閉圧力容器11の排気口に接続される図示しな
い粉体測定器等の内部圧力との圧力差により、この粉体
混合空気を図示しない粉体測定器等に供給することがで
きる。
【0024】なお、本発明の粉体分散装置10は、所定
長だけシリンダ12を上昇させた後、モータ18を逆回
転させて、ボールネジ16を逆回転させることによっ
て、モータ18、ボールネジ16およびシリンダ12を
元の位置(上昇開始位置)に復帰させることができる。
また、本発明の粉体分散装置10は、密閉圧力容器11
内に全てを密封するため、空間的な専有面積を小さくし
て構造をできるだけ簡単にしたい場合には、本発明の回
転手段および上下動手段を上述するように1つのモータ
18で構成するのが好ましい。
【0025】続いて、図2に本発明の別の実施例となる
粉体分散装置の側面図を示す。同図に示す粉体分散装置
50は、図1に示す粉体分散装置10と比較して、密閉
圧力容器11の中央部に貫通口28を有する仕切り板2
7を有さない点、および、回転手段および上下動手段が
異なる点を除いて全く同一であるので、同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0026】即ち、図2に示す粉体分散装置50と図1
に示す粉体分散装置10との相違点は、まず、密閉圧力
容器11の下部側面に空気供給口26および上部側面に
排出口34のみを有する点、そして、本発明の回転手段
および上下動手段として、密閉圧力容器11の内周壁に
垂直方向に延在するよう形成されたリニアベアリング4
2と、このリニアベアリング42に沿って垂直方向に摺
動可能に、かつ水平方向に回転不能(例えば水平断面形
状を矩形にするなど、正円でない形状にする)に取り付
けられ、貫通口28および雌ねじが形成されたナット2
0を有する上下動部材44と、この上下動部材44に固
定され、シリンダ12が載置固定される回転台14が取
り付けられた回転用モータ46と、密閉圧力容器11の
内壁から延在する支持板47に固定され、直結されたボ
ールネジ16が上下動部材44のナット20の雌ねじに
螺合されて支持され、上下動部材44を上下動させる上
下動用モータ48とを備えている点である。
【0027】このように構成される本発明の粉体分散装
置50において、回転用モータ46を作動させた時、上
下動部材44は、密閉圧力容器11の内周壁に垂直方向
に延在するよう形成されたリニアベアリング42に、垂
直方向に摺動可能に、かつ水平方向に回転不能に取り付
けられ、さらに、回転用モータ46はこの上下動部材4
4に固定されているので、回転用モータ46は回転台1
4上に載置固定されたシリンダ12を回転させることが
できる。同時に、上下動用モータ48を作動させた時、
上下動用モータ48は、密閉圧力容器11の内壁から延
在する支持板47に固定され、さらに、上下動用モータ
48に直結されたボールネジ16が、上下動部材44の
ナット20の雌ねじに螺合し、かつ支持されているの
で、ボールネジ16が1回転する毎に、上下動部材4
4、回転用モータ46およびシリンダ12は、ボールネ
ジ16のピッチに応じて上昇する。
【0028】一方、密閉圧力容器11の空気供給口26
から供給された乾燥圧縮空気は、この乾燥圧縮空気と密
閉圧力容器11の排出口34に接続された図示しない粉
体測定器等の内部圧力との圧力差により、上下動部材4
4に開口された貫通口28を通り、吸引ノズル30の外
側壁とシリンダ12の内側壁との間隙の空気通路を通っ
てシリンダ12に収納された粉体36に到達する。ここ
で、上述するように、シリンダ12は回転かつ上昇して
いるので、粉体36はスクリュー40によって攪拌され
て浮遊し、さらに、浮遊粉体36は吸引ノズル30の吸
引口32に到達した乾燥圧縮空気に担持あるいは分散・
混合されて、この粉体混合空気は、中空の吸引ノズル3
0の内部を通って粉体分散装置50の装置外に排出口3
4から排出され、例えば図示しない粉体測定器等に供給
される。
【0029】従って、ボールネジ16の先端に形成され
た回転台14の上に載置固定されたシリンダ12を回転
用モータ46により高速回転させながら、かつ上下動用
モータ48により低速度で上昇させることで、スクリュ
ー40により粉体36を攪拌して浮遊させ、同時に、密
閉圧力容器11の空気供給口26から乾燥圧縮空気を供
給することで、粉体36は乾燥圧縮空気に担持あるいは
分散・混合されて、乾燥圧縮空気と図示しない粉体測定
器等の内部圧力との圧力差により、この粉体混合空気を
図示しない粉体測定器等に供給することができる。
【0030】なお、本発明の粉体分散装置50は、所定
長だけシリンダ12を上昇させた後、上下動用モータ4
8を逆回転させて、上下動部材44、回転用モータ46
およびシリンダ12の垂直位置を元通りに回復させるこ
とができる。また、本発明の粉体分散装置50は、空間
的な専有面積が大きくても良い場合には、本発明の回転
手段および上下動手段を上述するように別々の回転用モ
ータ46と上下動用モータ48とで構成するのが好まし
い。このように本発明の粉体分散装置50を構成すれ
ば、モータとして、それぞれ高回転のもの、および高ト
ルクのものに分割することができるので、モータの価格
としては安価にすることができ、回転用モータ46によ
りシリンダ12を高速回転させると共に、上下動用モー
タ48によりシリンダ12を低速上下動させれば、任意
に最適な回転速度と上下動速度とを得ることができる。
【0031】(実施例1)図1に示すように、内径20
mmφ、深さ80mmのシリンダ12内に粉体36を入
れて、投入した粉体36がシリンダ12の底から15〜
30mmの高さになるよう押し固めた後に、シリンダ1
2を密閉圧力容器11内の回転台14の上に置いて固定
した。回転台14は直径10mmφ、ねじ山間のピッチ
1mm、長さ90mmのボールネジ16を介してモータ
18に直結し、ボールネジ16は密閉圧力容器11内の
仕切り板27に固定されたナット20の雌ねじに螺合し
た。また、モータ18は回転止め22を介して密閉圧力
容器11の内壁と平行に取り付けたモータガイド24に
沿って移動可能に取り付けた。そして、モータ18を1
0〜80rpmの速度で回転させると、回転台14に固
定したシリンダ12は回転するのと同時に、ボールネジ
16の回転速度およびボールネジ16のピッチに依存し
た10〜80mm/minの速度で、モータ18と共に
容器11内の上方に向かって上昇した。
【0032】同時に、空気供給口26から密閉圧力容器
11内に、圧力1〜3kgf/cm 2 、流量50〜20
0L/minで乾燥圧縮空気を供給した。密閉圧力容器
11内に供給された乾燥圧縮空気は、ナット20が固定
された仕切り板27に開口された直径3mmの貫通孔2
8を通り、さらに、シリンダ12上部に固定した直径1
9mm、密閉圧力容器11内側部分の長さ90mmの吸
引ノズル30とシリンダ12との間隙の空気通路を通っ
て、吸引ノズル30に設けた直径12mmの吸引口32
から吸引ノズル30の内部を通り、排出口34より粉体
分散装置10の外部へ排出された。シリンダ12が密閉
圧力容器11内の上方に向かって上昇するにつれて、シ
リンダ12内の粉体36は吸引ノズル30内部の中央に
固定した直径6mmの支持棒38の先端部に、吸引ノズ
ル30の吸引口32から外部へ突出するよう吸引ノズル
30との間に5mmの間隔を持たせて取り付けた外径1
9mmのスクリュー40により徐々にかき出され、浮遊
した。スクリュー40によりかき回された粉体36は、
シリンダ12と吸引ノズル30との間隙の空気通路から
シリンダ12内部に流入する空気流により分散・混合さ
れて運搬され、空気と共に吸引ノズル30の吸引口32
から吸引ノズル30の内部を通り、排出口34から粉体
分散装置10の外部へ連続的に供給することができた。
【0033】(実施例2)また、図2に示すように、図
1に示した粉体分散装置10の回転手段および上下動手
段として、シリンダ12を回転させるモータ46と上昇
させるモータ48とを別々に設置した。また、密閉圧力
容器11と上下動部材44との間には、滑りを良くする
ためにリニアベアリング42を設けた。シリンダ12を
回転用モータ46により80〜300rpmの高速で回
させながら、上下動用モータ48により0.1〜10m
m/minの低速度で上昇させ、以後は、実施例1と同
様に行った。図2に示す粉体分散装置50では、図1に
示した粉体分散装置10よりも、さらに分散度と濃度調
整を適切に行うことができた。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の粉体
分散装置は、粉体収納部材に試料粉体を収納して、密閉
圧力容器の空気供給口から乾燥圧縮空気を供給すると共
に、回転手段および上下動手段により粉体収納部材を回
転させながら上昇させることで、試料粉体が攪拌羽根に
より攪拌されて浮遊すると共に、密閉圧力容器の空気供
給口から供給された乾燥圧縮空気が、この乾燥圧縮空気
と密閉圧力容器の排気口に接続される粉体測定器等の内
部との圧力差によって、吸引ノズルの外側壁と粉体収納
部材の内側壁との間隙の空気通路を通り、試料粉体と乾
燥圧縮空気とが分散・混合されて、この粉体混合空気が
吸引ノズルの吸引口を介して排出口から粉体分散装置の
外部に排出されるものである。
【0035】従って、本発明の粉体分散装置によれば、
少量の試料粉体であっても、浮遊粉体を発生することが
できるし、圧力差による圧送のため、粉体の分散性も極
めて良い。また、本発明の粉体分散装置によれば、脈動
することが無いので、常に一定の濃度で粉体を空気中に
分散・混合させることができるし、粉体収納部材の移動
速度を変更することで、浮遊粉体の濃度を自由に設定す
ることができる。さらに、本発明の粉体分散装置によれ
ば、粉体収納部材に粉体を収納し、乾燥圧縮空気を供給
して、回転手段および上下動手段により粉体収納部材を
回転・上昇させるだけで簡単に浮遊粉体を発生できるの
で、操作性に優れているばかりでなく、使用後は粉体収
納部材内に残留する粉体は殆ど無いので、装置内の洗浄
が不要で保守性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例となる粉体分散装置の側面
図である。
【図2】 本発明の別の実施例となる粉体分散装置の側
面図である。
【符号の説明】
10、50 粉体分散装置 11 密閉圧力容器 12 シリンダ(粉体収納部材) 14 回転台 16 ボールネジ 18 回転上下動用モータ 20 ナット 22 回転止め 24 モータガイド 26 空気供給口 28 貫通口 30 吸引ノズル 32 吸引口 34 排出口 36 粉体 38 支持棒 40 スクリュー(攪拌羽根) 42 リニアベアリング 44 上下動部材 46 回転用モータ 48 上下動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村 上 猛 志 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1 号 日清製粉株式会社 生産技術研究所 内 (56)参考文献 特開 昭54−149973(JP,A) 特開 平4−2781(JP,A) 特開 昭59−162934(JP,A) 実開 昭61−115134(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 1/00 - 5/26 B01F 7/00 - 7/32 B01F 9/00 - 13/10 B65G 53/00 - 53/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気供給口および排出口を有する中空の密
    閉圧力容器と、この密閉圧力容器内に設けられ、粉体が
    収納される粉体収納部材と、前記密閉容器の排出口に連
    通し、かつ前記粉体収納部材に対して空気通路を形成す
    るように所定間隙を有して挿入された吸引ノズルと、こ
    の吸引ノズルの先端から突出するよう配設された攪拌羽
    根と、この攪拌羽根と前記粉体収納部材とを相対的に回
    転させる回転手段と、前記攪拌羽根と前記粉体収納部材
    とを相対的に上下動させる上下動手段とを備えることを
    特徴とする粉体分散装置。
  2. 【請求項2】前記攪拌羽根および前記吸引ノズルは、前
    記密閉圧力容器に固定されており、かつ前記回転手段お
    よび前記上下動手段は、前記密閉圧力容器内に収容さ
    れ、前記粉体収納部材を回転させつつ上下動させる請求
    項1に記載の粉体分散装置。
  3. 【請求項3】前記回転手段および前記上下動手段は、前
    記密閉圧力容器内の仕切り板に固定されるナットと、こ
    のナットの雌ねじと螺合し、上下動可能なボールネジ
    と、このボールネジを回転するモータと、このモータが
    固定される回り止めと、この回り止めを上下に摺動可能
    に係合し、前記密閉圧力容器の内壁に前記ボールネジの
    軸と平行に固定されるモータガイドとを有し、前記モー
    タの回転によって、前記ボールネジの先端に固定された
    円筒状粉体収納部材を回転させると同時に上下動させる
    請求項2に記載の粉体分散装置。
  4. 【請求項4】前記上下動手段は、前記密閉圧力容器内の
    仕切り板に固定される上下動用モータと、この上下動用
    モータによって回転駆動されるボールネジと、このボー
    ルネジと螺合する雌ねじ部を有する上下動部材と、前記
    密閉圧力容器の内壁に固定され、前記上下動部材を上下
    動可能に支持するリニアベアリングとを有し、前記回転
    手段は、前記上下動部材に固定される回転用モータと、
    この回転用モータによって回転駆動され、その先端に円
    筒状粉体収納部材が固定される回転軸とを有する請求項
    2に記載の粉体分散装置。
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