JP3323670B2 - 放射線分光器 - Google Patents
放射線分光器Info
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Description
線を有効に集束させる放射線分光器に関するものであ
る。
ては、試料に1次X線を照射し、試料から発生する2次
X線のうち特定の蛍光X線の波長に応じて、適切な格子
面間隔をもつ単一の分光素子を適切な分光角度で設置
し、その蛍光X線を分光してX線検出器に入射させてい
る。
技術では、特に軽元素から発生する長波長の蛍光X線に
おいて、X線検出器に入射される蛍光X線の強度が十分
でなく、正確な分析が困難になる場合がある。
たもので、試料から発生する2次放射線が長波長であっ
ても、放射線検出器に入射される2次放射線の強度が十
分で、正確な分析が可能となる放射線分光器を提供する
ことを目的とする。
に、請求項1の分光器は、放射線源から発生する1次放
射線を照射された試料から発生する2次放射線の通路に
互いに並列に配置されて、格子面間隔が相異なる複数の
分光素子を備え、これら分光素子は、同一波長の2次放
射線を回折して単一の放射線検出器に入射させるように
設定されている放射線分光器である。
が相異なる複数の分光素子によって、試料から発生する
同一波長の2次放射線が回折され、単一の放射線検出器
に入射されるので、単一の分光素子によって分光する場
合よりも、放射線検出器に入射される2次放射線の強度
が増加する。これにより、感度向上が計られ、2次放射
線が長波長であっても、正確な分析が可能となる。
明する。まず、第1実施例について説明する。図1にお
いて、X線源1から発生する1次X線2が試料3に照射
され、その試料3から発生する2次X線が発散スリット
4により絞られている。ここで、X線分光器である第1
実施例の放射線分光器20は、この発散スリット4を通
過した2条の2次X線5,6のそれぞれの通路に互いに
格子面11,12が平行になるように配置され、前記2
次X線5,6がそれぞれ入射角度θ1 ,θ2で入射され
て、特定の同一波長の蛍光X線14,15を分光する人
工格子からなる湾曲した第1および第2分光素子7,8
を備えている。その蛍光X線14,15以外のX線は受
光スリット9により排除され、その受光スリット9を通
過した前記蛍光X線14,15は単一のX線検出器10
に入射される。前記湾曲した第1および第2分光素子
7,8としては、例えば、ヨハン型、ヨハンソン型、ま
たはログ・スパイラル型を用いることができる。
も大きいものとし、相異なる第1分光素子7の格子面間
隔d1 と第2分光素子8の格子面間隔d2 とは、以下の
ような関係がある。まず、ブラッグの条件から、分光し
ようとする蛍光X線14,15の波長をλとすると、 2d1 × sinθ1 =λ …(1) 2d2 × sinθ2 =λ …(2) また、発散スリット4を通過した2条の2次X線5,6
のなす角度をφとし、その2次X線5,6の分光素子
7,8へのそれぞれの入射点、すなわち分光素子7,8
それぞれの下面中央の点A,Bを通る格子面11,12
に対する法線13を考えると、幾何学的な関係から、 θ1 =θ2 −φ …(3)
素子7における格子面間隔d1 および入射角度θ1 なら
びに第2分光素子8における格子面間隔d2 および入射
角度θ2 を適切に設定できる。仮にある格子面間隔d1
の第1分光素子7を採用したとすると、第1分光素子7
における入射角度θ1 は、分光しようとする蛍光X線1
4の波長λから、(1)式を変形した次の(4)式で決
定される。 θ1 = sin-1(λ/2d1 ) …(4) 第1分光素子7における入射角度θ1 が決定されると、
第2分光素子8における入射角度θ2 は、発散スリット
4を通過した2条の2次X線5,6のなす角度φを決め
れば、(3)式を変形した次の(5)式で決定される。 θ2 =θ1 +φ …(5) 第2分光素子8における入射角度θ2 が決定されると、
第2分光素子8の格子面間隔d2 は、(2)式を変形し
た次の(6)式で決定される。 d2 =λ/2 sinθ2 …(6)
7,8を用いるので、例えば、発散スリット4を通過し
た一方の2次X線5は、第1分光素子7の下面への入射
点に係わらず、下面中央の点Aでなくても同様に入射角
度θ1 をもって回折する。すなわち、図1においては、
簡単のため、発散スリット4を通過した一方の2次X線
5については、第1分光素子7の下面中央の点Aに入射
する2次X線5を代表例として図示したが、実際には2
次X線5が発散スリット4を通過した点P1 から第1分
光素子7の下面全体へ広がる2次X線である。
も、第1分光素子7の下面中央の点Aから受光スリット
9への入射点Q1 に入射する蛍光X線14を代表例とし
て図示したが、実際には、第1分光素子7の下面全体か
ら、受光スリット9への入射点Q1 に集束する蛍光X線
である。この状況は、第2分光素子8に入射する他方の
2次X線5および回折された蛍光X線15についても同
様である。
る。X線源1から発生した1次X線2は試料3に照射さ
れ、試料3から発生した2次X線は発散スリット4によ
って2条の2次X線5,6に絞られ、この発散スリット
4を通過した2条の2次X線5,6はそれぞれX線分光
器20の第1および第2分光素子7,8に入射されて、
所望の同一波長の蛍光X線14,15にそれぞれに分光
され、受光スリット9を通過して単一のX線検出器10
へ入射される。これにより、X線検出器10へ入射され
る蛍光X線強度が高くなる。
光素子7を図1の左右方向に長い大きなものにし、第2
分光素子8に入射されている2次X線6をも第1分光素
子7に入射されるようにして、第1分光素子7のみで第
1実施例と同等の強度の蛍光X線を分光しX線検出器1
0へ入射させることも考えられる。しかし、そのような
大型の湾曲した分光素子は製造が困難であり、また製造
できたとしても、その分光素子の回折面の中央部と端部
に入射して回折したX線の集光点がずれることは避けら
れず、X線検出器10への集束性が悪い。これに対し、
本発明ではそのような欠点がない。
X線検出器へ入射される蛍光X線の強度は、そのX線の
光路が長いほど、また分光素子の格子面間隔が狭いほ
ど、弱くなる。第1実施例では、第2分光素子8で分光
されてX線検出器10へ入射される蛍光X線15は、第
1分光素子7で分光される蛍光X線15に比べ、試料3
から発してからX線検出器10へ入射されるまでの光路
が長く、また、格子面間隔d2 の狭い第2分光素子8で
分光されるので、X線検出器10へ入射される蛍光X線
強度は弱くなる。
分光される同一波長の蛍光X線14,15を合わせて単
一のX線検出器10へ入射すれば、単一の第1分光素子
7で分光される蛍光X線14のみの場合の1.5倍以上
の強度が得られる。これにより、試料3から発生する2
次X線5,6が長波長であっても、X線検出器10に入
射される蛍光X線14,15の強度が十分で、正確な分
析が可能となる。
実施例では、第1および第2分光素子7,8を、それら
の格子面11,12が平行になるように配置したが、本
発明は、格子面11,12が平行であることに限定され
ない。例えば、図2に示した第2実施例では、受光スリ
ット29に間隙Q3 が1つだけある場合で、1次X線2
の試料3への入射点Oと発散スリット24の下側の間隙
P3 とを結ぶ直線5と、その間隙P3 と受光スリット2
9の間隙Q3 とを結ぶ線分31の垂直2等分線23との
交点Dを第1分光素子27の下面中央の点とし、第1分
光素子27の入射角度θ3 は、格子面21を前記垂直2
等分線23に垂直に設定することで決められる。
Oと発散スリット24の上側の間隙P4 とを結ぶ直線6
と、その間隙P4 と受光スリット29の間隙Q3 とを結
ぶ線分32の垂直2等分線25との交点Eを求めること
で、第2分光素子28の配置と入射角度θ4 が決められ
る。第1および第2分光素子27,28の格子面間隔d
3 ,d4 は、前記(6)式から求められる。これによっ
て構成されるX線分光器30も、第1実施例のX線分光
器20と同様の作用がある。
において、発散スリット4の間隙を1つだけとすること
もできる。1次X線2の試料3への入射点は、実際には
1点Oのみでなく、試料3の表面に分布しており、異な
った入射点から発生した2次X線を発散スリット4の単
一の間隙を通過させることにより、第1実施例と同様
に、複数条の2次X線5,6をそれぞれ複数の分光素子
7,8へ入射させることができるからである。また、例
えば図1において、格子面11,12が平行でなく、第
1分光素子7の下面中央の点Aから出た蛍光X線14
が、受光スリット9の上側の間隙Q2 に入射し、第2分
光素子8の下面中央の点Bから出た蛍光X線15が、受
光スリット9の下側の間隙Q1 に入射するように配置す
ることもできる。
d1 ,d2 の相異なる2つの湾曲した分光素子7,8を
用いたが、本発明に用いる分光素子は湾曲したものに限
られず、格子面間隔の相異なる2つの平板の分光素子を
用いてもよい。この場合には、発散スリット4および受
光スリット9にソーラースリットを用いて、平行光の状
態で分光素子7,8またはX線検出器10に入射させ
る。また、本発明に用いる分光素子は2つに限られず、
3つ以上の複数の分光素子を用いることもできる。
る放射線をX線としたが、本発明で分光できる放射線は
X線に限定されず、X線以外の放射線、例えばシンクロ
トロン放射光等にも本発明を用いることができる。
料から発生する2次放射線7,8…分光素子、10…放
射線検出器、14,15…回折された同一波長の2次放
射線、20…放射線分光器。
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線源から発生する1次放射線を照射
された試料から発生する2次放射線の通路に互いに並列
に配置されて、格子面間隔が相異なる複数の分光素子を
備え、 これら分光素子は、同一波長の2次放射線を回折して単
一の放射線検出器に入射させるように設定されている放
射線分光器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27038094A JP3323670B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 放射線分光器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27038094A JP3323670B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 放射線分光器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08110312A JPH08110312A (ja) | 1996-04-30 |
| JP3323670B2 true JP3323670B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=17485456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27038094A Expired - Lifetime JP3323670B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 放射線分光器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3323670B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5204672B2 (ja) * | 2009-01-09 | 2013-06-05 | 日本電子株式会社 | X線分光情報取得方法及びx線分光装置 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP27038094A patent/JP3323670B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08110312A (ja) | 1996-04-30 |
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