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JP3329504B2 - 液圧駆動装置 - Google Patents
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JP3329504B2 - 液圧駆動装置 - Google Patents

液圧駆動装置

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JP3329504B2
JP3329504B2 JP03780193A JP3780193A JP3329504B2 JP 3329504 B2 JP3329504 B2 JP 3329504B2 JP 03780193 A JP03780193 A JP 03780193A JP 3780193 A JP3780193 A JP 3780193A JP 3329504 B2 JP3329504 B2 JP 3329504B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮断器の開閉時に発生
するサージ電圧を抑制するための抵抗接点を備えた遮断
器の液圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、550kV級の系統の線路用遮断
器には、主接点投入時のサージ電圧を抑制するため、主
接点と並列に抵抗投入接点を設けた投入抵抗付遮断器が
用いられている。すなわち、主接点の投入よりも先行し
て抵抗接点を投入させ、抵抗に通電させると共に、遮断
時にも主接点より先行して抵抗接点を遮断させるように
構成されている。この機能を簡素な構造で得るため、主
接点と抵抗接点の各可動接触子を直結することで、同一
の駆動装置により同時に駆動させる一方、両接点の遮
断、投入のタイミングは接触子の構造や形状の相違によ
って対応している。
【0003】しかし、1100kV級の更に高い電圧系
統では、絶縁レベルを低減するため、遮断時に発生する
サージ電圧の抑制も必要となる。この場合、遮断器は、
主接点と並列に遮断抵抗接点を設けた構成となる。ここ
で図11の電気回路を参照して、遮断抵抗接点に投入抵
抗接点を併用した抵抗付遮断器の動作概念を説明する。
【0004】図11(a)の遮断器の投入状態におい
て、電流iは通電抵抗値の小さい主接点2を通って流れ
ている。今、遮断器の右端子側で事故が発生したと仮定
する。この場合、図11(b)に示すように駆動装置1
によって主接点2が開離し、電流iを遮断するが、この
瞬間、遮断器の左端子側には高い過渡回復電圧(サージ
電圧)が発生する。しかし、抵抗接点A2の投入状態が
維持されるため、これと直列に設けた抵抗A2aによっ
てサージ電圧は緩和される。このとき、抵抗接点A2と
抵抗A2aを流れる電流irは、系統電圧と抵抗A2a
の値で決まる。
【0005】続いて、図11(c)の様に、抵抗接点A
2を開離すると電流irも遮断され、遮断器は開路状態
となる。この際、サージ電圧を十分抑制するためには、
抵抗接点A2を主接点2よりも20〜30ms遅らせて
開離させる必要がある。一方、遮断器の投入時には、図
11(c)の状態から抵抗接点A2が主接点2に先行し
て投入され、抵抗A2aによりサージ電圧が十分抑制さ
れた時点(約10ms後)で主接点2が投入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように1100
kV級の抵抗付遮断器は、主接点の遮断動作から所定時
間遅れて抵抗接点が開離し、主接点の投入動作より先行
して抵抗接点が投入する機能を備えなければならない。
しかし、従来の550kV系統の投入抵抗付遮断器にみ
られるように、両接触子の構造の相違だけでこのような
機能を実現することは、極めて困難である。
【0007】従って、主接点と抵抗接点の各可動接触子
を別の駆動装置で操作し、動作のタイミングは機械的な
連動装置などによって確保する必要がある。一般に、主
接点は大出力を容易に得ることのできる液圧で駆動し、
抵抗接点はバネの圧縮力で駆動して、両者をリンク機構
で連動する方法が考えられる。しかし、遮断動作の際、
抵抗接点を主接点と同程度の速度で操作する必要があ
り、高速動作を得るために大出力を有する駆動バネを用
いなければならない。
【0008】また、主接点と同様、抵抗接点にも消弧機
能が必要であり、広く用いられているパッファ式の消弧
方式を適用した場合、絶縁ガスを圧縮するための駆動力
を更に付加しなければならない。従って、抵抗接点用の
駆動バネは大形化せざるを得ない。しかも、駆動バネの
大形化に伴って、バネの自重が増加し、応答性の低下を
招く可能性がある。もちろん、抵抗接点の可動接触子な
ど可動部分の軽量化によって、駆動力の低減を進めるこ
とができるが、実用上限界がある。
【0009】更に、駆動バネの蓄勢作用を、主接点を駆
動する液圧駆動装置に頼ることも考えられるが、この場
合、蓄勢力が負荷として加わるため液圧駆動装置の大形
化につながる。このように、抵抗接点を圧縮バネで駆動
する構成は、リンクなど主接点との連動機構も設ける必
要があり、小形化や応答性など実用的見地からは得策で
ない。
【0010】また、抵抗付遮断器では抵抗接点だけが単
独で長時間通電された場合、抵抗の焼損に進展するとい
う問題がある。このため駆動装置の一部に異常が生じ、
抵抗接点の開離が著しく遅延した場合、これを検知して
接点を高速駆動するような緊急保護装置を付加する必要
がある。しかし、このような緊急保護装置は通常、その
構成が複雑であり、液圧駆動装置の大形化を招くという
不具合があった。
【0011】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、主接
点と抵抗接点の各可動接触子の動作および両者の時間差
連動を液圧で行うことにより、駆動装置の小形化、大出
力化を図り、良好な応答性と優れた信頼性を確保する液
圧駆動装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、遮断器の主接点に連結
された主シリンダと、抵抗接点に連結された副シリンダ
を備え、これら各シリンダの各々の液室内へ、圧力流体
を供給または排除することによって前記主接点と抵抗接
点とを各々駆動する主切換弁と副切換弁を有する液圧駆
動装置において、前記副切換弁と、その弁室内へ圧力流
体を給排することによってこれを駆動する前記主切換弁
との間に、副切換弁の弁室内に圧力流体が供給される場
合には大流量の圧力流体が流れ、副切換弁の弁室内から
圧力流体が排除される場合にはその通過流量が制限され
るように絞り付き逆止弁から成る連動弁を設けると共
に、副切換弁が所定距離を動くまでは前記副シリンダの
液室内の圧力流体が排除されないように、副切換弁の弁
体を形成したことを特徴とする。
【0013】請求項2の本発明は、前記主シリンダと前
記主切換弁との間に、前記主切換弁よりも大流量の圧力
流体を前記主シリンダの液室内へ給排することによって
主接点を駆動する主操作弁を設けた液圧駆動装置におい
て、前記抵抗接点を駆動する前記副切換弁の弁室と前記
主シリンダの液室とを、絞り付き逆止弁から成る連動弁
を介して連通させたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の本発明では、前記副切換弁
は、前記副シリンダの液室内に圧力流体を供給する供給
ポートおよび該液室内から圧力流体を排除する排出ポー
トを形成すると共に、前記供給ポートおよび排出ポート
を開閉する2つの弁体を有しており、前記副切換弁の全
動作範囲で前記供給ポートと前記排出ポートとの連通が
常に阻止されるように、前記両弁体に摺動体を設けたこ
とを特徴とする。
【0015】請求項4記載の本発明は、前記副切換弁の
弁室に、外部電気信号により作動し、前記弁室内の圧力
流体を緊急的に排除するよう電磁弁を設けたことを特徴
とする。
【0016】請求項5記載の本発明は、前記副シリンダ
の液室と、該液室内に圧力流体を供給する供給ポートお
よび該液室内から圧力流体を排除する排出ポートを開閉
する副切換弁との間に、外部電気信号により作動して前
記液室内の圧力流体を緊急的に排除すると共に、前記副
切換弁の供給ポートおよび排出ポートを閉止するよう緊
急遮断弁を介在させたことを特徴とする。
【0017】請求項6記載の本発明は、遮断器の主接点
に連結された主ピストンおよび該主ピストンを駆動する
主ピストン機構と、前記遮断器の抵抗接点に連結された
副ピストンシおよび該副ピストンを駆動する副ピストン
機構とを備えると共に、前記各ピストン機構の各液室内
へ圧力流体を流入させ又は各液室内から圧力流体を排出
することによって前記主接点と抵抗接点とを各々駆動す
る主切換弁と副切換弁を有する液圧駆動装置において、
前記副ピストンを前記主ピストンに連動させる連動弁
と、前記主ピストンが所定の位置まで移動したときに前
記連動弁を開閉する開閉機構と、前記副ピストン機構の
液室から圧力流体が排出されるときに、前記主ピストン
と前記副ピストンとを機械的に連動させる連動機構とを
備えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】上記のような構成を有する本発明の請求項1〜
5記載の液圧駆動装置において、遮断時には、主切換弁
または主操作弁が主シリンダ内の圧力流体を排除した
後、副切換弁が所定距離を移動した時点で副シリンダ内
の圧力流体を排除する。しかも、副切換弁の弁室内から
圧力流体を排除する場合、連動弁が圧力流体の通過流量
を制限する。そのため、抵抗接点の開離を主接点よりも
所定の時間差だけ遅らせることができる。一方、主切換
弁または主操作弁が主シリンダ内に圧力流体を供給する
と同時に、副切換弁が副シリンダ内に圧力流体を供給す
る。このとき、絞り付き逆止弁から成る連動弁が大流量
の圧力流体を流すので、抵抗接点は主接点よりも先行し
て投入することができる。
【0019】特に、請求項4また5記載の液圧駆動装置
においては、抵抗接点単独での通電が所定時間を超過し
た場合に、外部電気信号によって電磁弁または緊急遮断
弁が作動して、副切換弁の圧力流体を緊急的に排除する
ので、抵抗接点を高速で緊急的に遮断することができ
る。
【0020】また、本発明の請求項6記載の液圧駆動装
置においては、遮断時には、主ピストンが所定の位置ま
で移動した時点で連動弁を介して副ピストン機構の液室
内に圧力流体が流入するので、抵抗接点の開離は主接点
の開離よりも所定の時間差だけ遅延する。一方、投入時
には、連動弁を介して副ピストン機構の液室内から圧力
流体を排出すると共に、主ピストンと副ピストンとが機
械的に連動するので、抵抗接点の投入は主接点の投入よ
りも先行する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例として、第1〜第6実
施例を図1〜図10により説明する。なお、図11に示
した従来例と同一の部材に関しては同一符号を付して説
明を省略する。また各実施例においても、同一の部材に
関しては同一符号を付すことにする。
【0022】(1)第1実施例の構成 以下、本発明の第1実施例の構成を図1を参照して説明
する。第1実施例は請求項1記載の液圧駆動装置に対応
するもので、遮断器の主接点2および抵抗接点A2を各
々開閉する主操作部3および副操作部A3とを備えてい
る。これら主操作部3および副操作部A3は、主制御弁
部5および副制御弁部A5で制御される圧力流体により
駆動される。
【0023】主操作部3は、主シリンダ30、主ピスト
ン31、主ピストンロッド32から成り、主ピストン3
1の動作で主接点2が開閉するよう、主ピストンロッド
32で両者が連結されている。主シリンダ30の液室3
3は常時圧力流体を蓄えたアキュムレータ6に配管4を
介して連通され、主ピストン31の背部の液室34には
主制御弁部5を介して圧力流体の給排が行われる。
【0024】主制御弁部5は、マニホールド50とその
内部で動作する主切換弁51とで構成され、シリンダポ
ート52、高圧ポート53、及び排液ポート54が形成
されている。シリンダポート52は主シリンダ30内の
液室34と連通され、高圧ポート53は液室33と流路
35で連通され、排液ポート54は低圧タンク9と連通
されている。そして、シリンダポート52と高圧ポート
53との間、あるいはシリンダポート52と排液ポート
54との間は、主切換弁51の移動によって開閉切り換
えが可能になっている。
【0025】また、主制御弁部5において、マニホール
ド50と主切換弁51によって弁室55,56が形成さ
れ、これら弁室55,56は、高圧ポート53と各々絞
り57及び58を介して連通されており、常時圧力流体
が供給される。さらに主切換弁51には前記弁室55及
び56と各々流路55a及び56aとを介して遮断用電
磁弁7及び投入用電磁弁8が連通されている。
【0026】遮断用電磁弁7及び投入用電磁弁8は、主
切換弁51を操作するものであり、電磁ソレノイド7
1,81およびパイロット弁体72,82を備え、電磁
ソレノイド71,81の付勢により、パイロット弁体7
2,82が開くようになっている。また、遮断用電磁弁
7及び投入用電磁弁8には排液流路73,83が形成さ
れており、パイロット弁体72,82が開くと、排液流
路73,83を介して、弁室55または56の圧力流体
が前記低圧タンク9に回収される。
【0027】副操作部A3は、副シリンダA30、副ピ
ストンA31、副ピストンロッドA32から成り、副ピ
ストンA31の動作で抵抗接点A2が開閉するよう、副
ピストンロッドA32で両者が連結されている。副シリ
ンダA30の液室A33は常時圧力流体を蓄えたアキュ
ムレータ6に配管A4を介して連通され、副ピストンA
31の背部の液室A34には副制御弁部A5を介して圧
力流体の給排が行われる。
【0028】副制御弁部A5は、マニホールドA50と
その内部で動作する副切換弁A51で構成されている。
マニホールドA50には、副シリンダA30内の液室A
34と連通するシリンダポートA52、液室A33と流
路A35で連通した高圧ポートA53、及び低圧タンク
9と連通する排液ポートA54が形成されている。そし
て、シリンダポートA52と高圧ポートA53との間、
あるいはシリンダポートA52と排液ポートA54との
間は、副切換弁A51の移動によって開閉切り換えが可
能になっている。
【0029】また、副切換弁A51は、副遮断弁A51
aと副投入弁A51aにより形成される。副遮断弁A5
1aは、摺動体A51cが設けられた弁体から成り、摺
動体A51cの長さに相当する距離を副遮断弁A51a
が移動するまではシリンダポートA52と排液ポートA
54間の連通を阻止するようになっている。さらに、副
制御弁部A5において、マニホールドA50と副遮断弁
A51aによって弁室A55,A56が形成されてい
る。このうち弁室A55は、主切換弁51のシリンダポ
ート52と流路59により、連動弁部A7を介して連通
されている。一方、弁室A56は、高圧ポートA53と
連通されており、ここには常時圧力流体が供給される。
【0030】連動弁部A7は、逆止弁A71と絞りA7
2から成り、主制御弁部5で制御される圧力流体の液圧
に応じて副制御弁部A5が連動するように機能する。す
なわち、主制御弁部5から副制御弁部A5の弁室A55
に圧力流体が供給される場合には、逆止弁A71は開口
し大流量の圧力流体が流れ、逆に弁室A55から圧力流
体が排除される場合には逆止弁A71は閉止し、絞りA
72によって流量が制限される。また絞りA72は、外
部からの流量調整が可能な可変絞りとして構成されてい
る。
【0031】(2)第1実施例の作用 次に、上記の如く構成された第1実施例の作用につい
て、動作状態を示した図2と図3を併用して説明する。
すなわち、図1は主接点2と抵抗接点A2の投入状態を
示している。このとき、主制御弁部5と副制御弁部A5
の各々のシリンダポート52,A52と高圧ポート5
3,A53間は開口され、排液ポート54,A54は閉
止されているため、液室34,A34の圧力流体によっ
て主ピストン31と副ピストンA31は上方位置にて保
持されている。
【0032】この状態から、遮断用電磁弁7に遮断動作
指令を与えると、電磁ソレノイド71の付勢により、パ
イロット弁体72が開いて、流路55a,73が連通す
るため、主制御弁部5の弁室55から圧力流体が流出し
て弁室55側の圧力が低下する。そのため、弁室56内
の圧力流体の作用により主切換弁51は右方に移動す
る。この主切換弁51の移動によりシリンダポート52
と排液ポート54間が開き、主シリンダ30内の液室3
4から圧力流体が流出し、その圧力低下によって主ピス
トン31は下方に動作する。これに伴って、主接点2は
遮断動作を行う。
【0033】この時、シリンダポート52と連通する弁
室A55の液圧が低下し、弁室A56などの圧力流体の
作用により副切換弁A51は一体になって左方へ始動す
る。但し、弁室55から圧力流体が流出するとき、連通
弁部A7の逆止弁A71は閉止し、絞りA72は弁室A
55からの圧力流体の流出を抑制するので、副切換弁A
51は緩やかに動作する。この動作中、副遮断弁A51
aの摺動体A51cが、シリンダポートA52と排液ポ
ートA54との連通を阻止する。そのため、副シリンダ
A30の液室A34内は高圧状態を維持し、副ピストン
A31は抵抗接点A2の投入状態を保持する。
【0034】図2に示すように、遮断動作指令の解除
後、パイロット弁体72の閉止によって弁室55の圧力
が回復しても、シリンダポート52の液圧低下によって
主切換弁51は高圧ポート53の閉止状態を維持し、主
ピストン31は主接点2の遮断状態を保つ。一方、副遮
断弁A51aの摺動体A51cとマニホールドA50と
の重合部における間隙を介して、シリンダポートA52
から小量の圧力流体が排液ポートA54に流出するが、
この間、高圧ポートA53から圧力流体が液室A34に
流入するため、副ピストンA31は抵抗接点A2を投入
位置で確実に保持する。
【0035】副切換弁A51がさらに左方に移動し、摺
動体A51cとマニホールドA50との重合が外れる
と、シリンダポートA52と排液ポートA54の間が開
口し、液室A34内の液圧は急速に下降する。このと
き、副投入弁A51bが高圧ポートA53とシリンダポ
ートA52との間を閉止し、図3に示すように、副ピス
トンA31は下方へ動くため抵抗接点A2が開離する。
このようにして、抵抗接点A2は主接点2よりも遅れて
開離することができる。
【0036】なお、主接点2の開離動作から抵抗接点A
2が開離するまでの遅延時間は、連動弁部A7の絞りA
72の流路断面積や、副遮断弁A51aの摺動体A51
cの長さに相当する重合距離を調節し、副シリンダA3
0内の圧力流体を排除するタイミングを適度に遅らせる
ことによって確保できる。
【0037】一方、図3に示した主接点2と抵抗接点A
2の遮断状態において、投入用電磁弁8に投入動作指令
を与えると、電磁ソレノイド81およびパイロット弁体
82の作用により弁室56内の液圧が低下し、弁室55
内の圧力流体により主切換弁51は左方に切り換わる。
このため、液室34に圧力流体が流入し、主ピストン3
1は主接点2と共に投入方向へ移動する。同時に、連動
弁部A7の逆止弁A71が開いて大量の圧力流体が弁室
A55に流入するので、その圧力流体の作用により副切
換弁A51は一体となって急速に右方に切り換わる。こ
のため、液室A34の液圧が上昇し、主ピストン31と
ほぼ同時に副ピストンA31と抵抗接点A2は投入方向
へ始動する。弁室A55に圧力流体が流入するとき、連
通弁部A7の逆止弁A71は開口して大流量の圧力流体
を弁室A55に供給するので、抵抗接点A2は主接点2
よりも所定時間先行して投入することができる。
【0038】なお、抵抗接点A2と主接点2との投入時
間差は、主・副シリンダ30,A30の各配管35,A
35の流路断面積の調整などによって、両者に投入速度
差を与えれば確保できる。あるいは、従来技術にて説明
したように、主接点2と抵抗接点A2で構造や形状を変
えることで対応することも十分可能である。
【0039】このように、第1実施例によれば、主接点
2と抵抗接点A2とを、ほぼ同一の構造を有する液圧駆
動回路により操作すると共に、2つの回路を簡素な構造
の連動弁を介して連結したので、両接点2,A2を所定
の時間差で、確実かつ良好な応答性をもって連動させる
ことが可能となる。
【0040】なお、上記第1実施例では、主・副ピスト
ン31,A31を主・副切換弁51,A51で直接駆動
する構成としているが、液室34,A34とシリンダポ
ート52,A52の間に開口流路面積の大きい弁を設
け、さらに大流量の圧力流体を液室34,A34に給排
する構成としても同様の作用、効果を発揮できる。
【0041】また、連動弁部A7の絞りA7は、外部か
らの流量調整が可能な可変絞りとしているので、遮断時
における副切換弁A51の切り換え速度を制御でき、両
接点2,A2の開離動作の遅延時間を微妙に調整するこ
とが可能である。
【0042】(3)第2実施例の構成 以下、本発明の第2実施例を図4により説明する。この
第2実施例は請求項2記載の液圧駆動装置に対応するも
のであり、主操作部3を駆動するものとして主制御弁部
5と主操作弁部10とを備えた点を特徴としている。主
操作部3は、基本的には第1実施例のそれと同じ構成で
あるが、主ピストン31の背部の液室34に主操作弁部
10が設けられており、この主操作弁部10を介して高
圧流体の給排が行われる点が異なっている。
【0043】主操作弁部10は、マニホールド100と
その内部で動作する遮断主弁101と投入主弁102と
から構成され、主シリンダ30内の液室34と連通する
シリンダポート103、液室33と流路35で連通した
高圧ポート104、及び低圧タンク9と連通する排液ポ
ート105が形成されている。そして、シリンダポート
103と排液ポート105とは遮断主弁101により、
一方シリンダポート103と排液ポート105とは投入
主弁102によって開閉切り換えが可能になっている。
また、各ポートは遮断主弁101および投入主弁102
により常時、閉止されている。また主操作弁部10にお
いて、マニホールド100と遮断主弁101および投入
主弁102とによって弁室106が形成され、この弁室
106には主制御弁部5を介して高圧流体の給排が行わ
れる。
【0044】主制御弁部5は、マニホールド50とその
内部で動作する主切換弁51で構成され、主操作弁部1
0の弁室106と連通する主弁ポート52a、液室33
と流路35で連通した高圧ポート53、及び低圧タンク
9と連通する排液ポート54が形成されている。そし
て、主弁ポート52aと高圧ポート53との間、あるい
は主弁ポート52aと排液ポート54との間は、主切換
弁51の移動によって開閉切り換えが可能になってい
る。また、マニホールド50と主切換弁51によって形
成される弁室55,56は、高圧ポート53と各々絞り
57及び58を介して連通されており、ここには常時圧
力流体が供給される。
【0045】なお、主切換弁51および副操作部A3の
構成は、上記第1実施例と同様である。但し、副操作部
A3を駆動する副制御弁部A5において、弁室A55は
主操作弁部10のシリンダポート103と流路107に
より連動弁部A7を介して主操作部3に連通されてい
る。また連動弁部A7は、逆止弁A71と絞りA72か
ら成り、主制御弁部10で制御される圧力流体の液圧に
応じて副制御弁部A5が連動するように機能する。
【0046】(4)第2実施例の作用 次に、上記の如く構成された第2実施例の作用について
説明する。すなわち、図4に示した主接点2と抵抗接点
A2の投入状態では、主操作弁部10と副制御弁部A5
の各々のシリンダポート103,A52と排液ポート1
05,A54間は閉止されているため、液室34,A3
4の圧力流体によって主ピストン31と副ピストンA3
1は上方位置にて保持されている。
【0047】この時、遮断用電磁弁7に遮断動作指令を
与えると、主制御弁部5の弁室55から圧力流体が流出
し圧力が低下するため、弁室56内の圧力流体の作用に
より主切換弁51は右方に移動する。主弁ポート52a
と排液ポート54間が開くことによって、主操作弁部1
0の弁室106の液圧は低下し、遮断主弁101がシリ
ンダポート103と排液ポート105間を開く。そのた
め主シリンダ30内の液室34から圧力流体が流出し、
その圧力低下によって主ピストン31は下方に動作す
る。これに伴って、主接点2は遮断動作を行うが、同時
にシリンダポート103と連通する弁室A55の液圧が
低下し、弁室A56などの圧力流体の作用により副切換
弁A51は一体になって左方へ始動する。
【0048】そして上記第1実施例と同様に、副遮断弁
A51aの摺動体A51cが移動し、シリンダポートA
52と排液ポートA54とが連通した時点で、副シリン
ダA30内の液室A34内から圧力流体が流出し、副ピ
ストンA32が下方に移動して抵抗接点A2は遮断動作
を行う。このようにして、抵抗接点A2は主接点2より
も所定時間遅れて開離することができる。なお、主接点
2の開離動作から抵抗接点A2が開離するまでの遅延時
間は、連動弁部A7の絞りA72の流量調整などによっ
て確保できる。
【0049】一方、主接点2と抵抗接点A2の遮断状態
において、投入用電磁弁8に投入動作指令を与えると弁
室56内の液圧が低下し、弁室55内の圧力流体により
主切換弁51は左方に切り換わる。このとき、弁室10
6に圧力流体が流入し、投入主弁102によりシリンダ
ポート103と高圧ポート104との間が連通するた
め、液室34内は高圧になって主ピストン31は主接点
2と共に投入方向へ移動する。同時に、連動弁部A7の
逆止弁A71が開いて大量の圧力流体が弁室A55に流
入するので、その圧力流体の作用により副切換弁A51
は一体となって急速に右方に切り換わる。このため、液
室A34の液圧が上昇し、主ピストン31とほぼ同時に
副ピストンA31と抵抗接点A2は投入方向へ始動す
る。弁室A55に圧力流体が流入するとき、連通弁部A
7の逆止弁A71は開口して大流量の圧力流体を弁室A
55に供給するので、抵抗接点A2は主接点2よりも所
定時間先行して投入することができる。
【0050】以上のような第2実施例によれば、大流量
の圧力流体を給排する主操作弁部10を設けることによ
り、液室34と弁室106とがほぼ同じ圧力応答を得る
ことができる。また、連動弁部A7を主操作弁部10の
シリンダポート103に接続しているので、投入主弁1
02が確実に動き、主シリンダ30の液室34に圧力流
体を供給した時点で副操作部A3が動作する。そのた
め、主操作部3および副操作部A3の間に固い主従関係
を確立させることができ、摩擦力などの負荷変動や外乱
が生じても、これを原因として主ピストン31および副
ピストンA31の連動特性が変動するおそれがない。し
たがって、主接点2が投入不能に陥り、抵抗接点A2だ
けが長時間投入されて抵抗A2aが焼破するというよう
な最悪の事態を回避することができる。その結果、良好
な動作信頼性を確保することが可能である。
【0051】(5)第3実施例の構成および作用 続いて、本発明の第3実施例を図5(a)〜(c)によ
り説明する。この第3実施例は請求項3記載の液圧駆動
装置に対応するものであり、副切換弁A51に構成上の
特徴がある。図5は第3実施例の副切換弁A51の構成
および動作を示した図であり、(a)は投入状態、
(b)は動作中、(c)は遮断状態を示している。
【0052】副切換弁A51は、副遮断弁A51aと副
投入弁A51bとから成る。副遮断弁A51aおよび副
投入弁A51bは各々、摺動体A51cおよびA51d
を有している。図5(a)の投入状態から副切換弁A5
1が左方に移動し、摺動体A51cがシリンダポートA
52と排液ポートA54間を連通する時、図5(b)に
示すように摺動体A51dは高圧ポートA53とシリン
ダポートA52間の連通を阻止する構成としている。ま
た遮断動作の際には、摺動体A51cとマニホールドA
50との重合によって、副シリンダA30内の圧力流体
を排除するタイミングを遅らせ、主接点2と抵抗接点A
2との開離時間差を設定するようになっている。さらに
図5の(b)から(c)に至る間、摺動体A51dはマ
ニホールドA50と重合し、高圧ポートA53から大量
の圧力流体がシリンダポートA52を経由して排液ポー
トA54に流出することを阻止する構成としている。
【0053】以上のような副切換弁A51においては、
その全動作範囲で摺動体A51c,A51dのいずれか
が各ポートA52,A53,A54間の連通を阻止する
ので、駆動圧低下による副切換弁A51の失速を防止す
ることができる。そのため、副ピストンA31の開離速
度を維持することができる。このような副切換弁A51
を備えた液圧駆動装置によれば、抵抗接点A2に対して
所定の遅延開離速度と、開離後の高速遮断特性を得るこ
とができ、良好な応答性と優れた信頼性を確保すること
ができる。
【0054】(6)第4実施例の構成および作用 以下、図6を参照して本発明の第4実施例を説明する。
この第4実施例は請求項4記載の液圧駆動装置に対応し
ており、副制御弁部A5の弁室A55に連通して、外部
電気信号により作動する緊急遮断用電磁弁A8を設けた
点を特徴としている。この緊急遮断用電磁弁A8は、電
磁ソレノイドA81、パイロット弁体A82および排液
流路A83を有しており、主操作部3に用いる遮断用電
磁弁7と同一の構造である。また、緊急遮断用電磁弁A
8内の圧力流体はパイロット弁体A82が開くと、排液
流路A83を介して低圧タンク9に回収される。
【0055】以上のような第4実施例においては、主接
点2の開離後、所定時間が経過しても抵抗接点A2が開
離しない場合に限って、緊急遮断用電磁弁A8が外部電
気信号により作動する。このとき、電磁ソレノイドA8
1の付勢によりパイロット弁体A82が開いて弁室A5
5からの圧力流体の流出量が増加し、副切換弁A51の
駆動力が高まる。そのため、副切換弁A51は急速に左
方に切換わり、抵抗接点A2が開離する。
【0056】上記第4実施例によれば、副切換弁A51
の摺動摩擦の増加や、絞りA72を通過する圧力流体量
の低下などを起因として副切換弁A51の動作が遅れそ
うになった場合でも、緊急遮断用電磁弁A8が弁室A5
5内の圧力流体を緊急的に排除するため、副切換弁A5
1は正常なタイミングで動作することができ、抵抗接点
A2の開離動作が大幅な遅れるという事態はおこらな
い。したがって、長時間通電により抵抗A2aの温度が
上昇し、抵抗A2aが焼損するという事故にまで進展す
るというようなことがない。
【0057】しかも第4実施例では、従来のような複雑
な緊急保護装置を用いるのではなく、遮断用電磁弁7と
同一構造を有する緊急遮断用電磁弁A8を設けるだけ
で、抵抗付遮断器に対する保護機能を付加することがで
きるので、構成の簡略化を図りつつ信頼性を高めること
ができる。
【0058】(7)第5実施例の構成および作用 続いて、本発明の第5実施例を図7を参照して説明す
る。第5実施例は請求項5記載の液圧駆動装置に対応
し、上記第4実施例と同様に抵抗付遮断器の保護機能に
関するもので、副シリンダA30と副制御弁部A5との
間に緊急遮断弁部9を介在させ、前記副シリンダA30
の液室A34から圧力流体を排出する弁体を二重化して
いる点を特徴としている。
【0059】図に示すように緊急遮断弁部9は、マニホ
ールドA90とその内部で動作する緊急遮断弁A91と
で構成される。緊急遮断弁A91は、排油弁体A91a
と、給油弁体A91b、および両弁体の中間位置に配置
されたピストン体A91cより成る。マニホールドA9
0には、給排ポートA92、高圧ポートA93、給油ポ
ートA93aおよび排液ポートA94が形成されてい
る。給排ポートA92は、副制御弁部A5のシリンダポ
ートA52と液室A34とに連通され、高圧ポートA9
3は液室A33と流路A35で連通され、給油ポートA
93aは副制御弁部A5の高圧ポートA53と連通さ
れ、さらに排液ポートA94は低圧タンク9と連通され
る。そして、給排ポートA92と排液ポートA94との
間、あるいは高圧ポートA93と給油ポートA93aと
の間は、緊急遮断弁A91の移動によって開閉切換が行
われる。また、給排ポートA92と給油ポートA93a
との間は、マニホールドA90内を液密に摺動するピス
トン体A91cによって連通が完全に阻止されている。
さらにマニホールドA90と排油弁体A91aとから弁
室A95が形成され、この弁室A95は高圧ポートA9
3と絞りA96を介して連通されており、ここには常時
圧力流体が供給される。
【0060】また、緊急遮断弁部A9の弁室A95に連
通して緊急遮断用電磁弁A8が設けられ、電磁ソレノイ
ドA81の付勢によりパイロット弁体A82を開くよう
に構成されている。さらに、パイロット弁体A82の開
口動作により弁室A95の圧力流体は、排液流路A83
を介して低圧タンク9に回収される。また緊急遮断弁部
A91は常時、弁室A95の圧力流体により給排ポート
A92と排液ポートA94と間を閉止し、高圧ポートA
93と給油ポートA93aとの間を開口する位置に保持
されている。なお、副切換弁A51は上記第1〜第4実
施例と全く同様に機能する。
【0061】以上のような第5実施例においては、主接
点2の開離後、所定時間が経過しても抵抗接点A2が開
離しない場合、緊急遮断用電磁弁A8が外部電気信号に
より作動する。このとき、弁室A95の液圧が低下し、
緊急遮断弁部A91が左方へ移動するため、排油弁体A
91aが給排ポートA92と排液ポートA94間を開
く。と同時に、給油弁体A91bが高圧ポートA93と
給油ポートA93aとの間を閉止するため、副切換弁A
51が高圧ポート53AとシリンダポートA52間を連
通する位置で停滞した場合においても、大量の圧力流体
が緊急遮断弁部A9の排液ポートA94を経由して流出
することを防止できる。このため副ピストンA31の駆
動圧を喪失すること無く、液室A34の液圧低下によっ
て緊急高速遮断が実現する。
【0062】このような第5実施例によれば、副制御弁
部Aの故障に起因する抵抗接点A2の遮断不能が発生し
ても、緊急遮断弁部A9を作動させる事によって抵抗接
点A2を高速応答で開離することができるので、抵抗A
2aの焼損のような大事故を未然に防止することがで
き、信頼性を高めることができる。
【0063】(8)第6実施例の構成 図8に示す第6実施例は、請求項6記載の液圧駆動装置
に対応する。図8は主接点2と抵抗接点A2との投入状
態を示す液圧駆動装置の構成図である。図に示すよう
に、第6実施例の液圧駆動装置は、主接点2に連結され
た主ピストン31と、抵抗接点A2に連結された副ピス
トンA31と、主ピストン31を駆動する主ピストン機
構である主操作部3と、副ピストンA31を駆動する副
ピストン機構である副操作部A3とを備えている。
【0064】また第6実施例は、主・副操作部3,A3
の各液室内へ圧力流体を流入させ又は各液室内から圧力
流体を排出することによって各接点2,A2を遮断又は
投入する切換弁である主制御弁部5と、副ピストンA3
1を主ピストン31に連動させる連動弁である連動弁部
A49と、主ピストン31が所定の位置まで移動したと
きに連動弁部49を開閉する開閉機構A6を備えてい
る。なお、この開閉機構A6は、副操作部A3の液室か
ら圧力流体が排出するときに、主ピストン31と副ピス
トンA31とを機械的に連動させる連動機構としての役
割をも併有している。
【0065】連動弁部A49は、マニホールドA40
と、その内部に上下動自在に設けられた遮断用連動弁A
41及び投入用連動弁A42とから構成される。マニホ
ールドA40内には、副シリンダA30内の液室A33
と連通するシリンダポートA43と、アキュムレータ6
と連通する高圧ポートA44と、低圧タンク9と連通す
る排液ポートA45とが形成されている。また、高圧ポ
ートA44とシリンダポートA43との間は遮断用連動
弁A41の移動によって、一方シリンダポートA43と
排液ポートA45との間は投入用連動弁A42の移動に
よって、開閉切り換えが可能になっている。さらに、こ
れら両連動弁A41,42にはマニホールドA40の外
部に貫通した弁ロッドA46,A47が設けられ、弁ロ
ッドA46,A47の下面側には弁ロッドA46,A4
7を上方に付勢する圧縮ばねA48,A48が設けられ
ている。
【0066】開閉機構A6は、図示しない支持点を中心
に回転自在に設けられた駆動軸A62を有し、この駆動
軸A62には、突起A60aが形成された遮断用カムA
60と、突起A61aが形成された投入用カムA61と
が、駆動軸A62と一体に回転するように固定されてい
る。また、各突起A60aとA61aは、それぞれ、下
方に位置しているときにのみ、弁ロッドA46及びA4
7を押圧し、遮断用連動弁A41及び投入用連動弁A4
2を解放状態にするように形成されている。さらに、上
記駆動軸A62の両端には、駆動レバーA63および連
動レバーA64が連結されている。
【0067】また、主ピストンロッド32の上端部付近
にはピン32aが、副ピストンロッドA32の上端部付
近には固着されたピンA32aが、各々固着されてい
る。このうち、主ピストンロッド32のピン32aには
主ピストン31の直線駆動力を駆動軸A62の回転力に
変換するように、駆動レバーA63の一端が係合されて
いる。また、副ピストンロッドA32のピンA32aに
は、副ピストンA31が上方に移動する時にのみ、連動
レバーA64の一端が当接される。さらに、ピンA32
aと係合可能な位置にロック装置A65が設けられてい
る。ロック装置A65は、ピンA32aと係合すること
によって副ピストンロッドA32の動作を規制し、抵抗
接点A2の投入状態を保持する装置である。
【0068】(9)第6実施例の作用 上記のような構成を有する第6実施例の液圧駆動装置に
おける遮断器の遮断や投入は、次のように行われる。ま
ず図8に示した主接点2と抵抗接点2Aの投入状態で
は、主切換弁51は左寄りに位置しているので、主制御
弁部5のシリンダポート52と高圧ポート53は開口
し、排液ポート54は閉止している。このため、主ピス
トン31は、液室34の圧力流体によって上方位置にて
保持されている。一方、遮断用カムA60の突起A60
aと弁ロッドA46は開離し、投入用カムA61の突起
A61aと弁ロッドA47は当接しているため、遮断用
連動弁A41は閉止状態、投入用連動弁A42は開口状
態になっている。すなわちシリンダポートA43と排液
ポートA45が連通しているので、副シリンダA30の
液室A33,A34は低圧状態にあり、連動レバーA6
3が副ピストンA31を上方位置にて保持している。
【0069】このような投入状態において、遮断用電磁
弁7に遮断動作指令を与えると、遮断用電磁弁7により
流路55aと流路73とが連通するので、主制御弁部5
の弁室55では圧力流体が流出して圧力が低下し、弁室
56内の圧力流体の作用により主切換弁51は右に移動
する(図9)。この状態では、シリンダポート52と排
液ポート54間が連通するので、主シリンダ30内の液
室34は圧力流体を排出し、その圧力低下によって主ピ
ストン31は下降する。これに伴って、主接点2は遮断
動作を行うが、同時に、駆動レバーA63とともに、遮
断用カムA60、投入用カムA61、連動レバーA64
が反時計方向へ回転する。このとき、連動レバーA64
の一端はピンA32aから離れるが、副シリンダA30
内は低圧状態であるため、ロック装置A65は副ピスト
ンA31を保持して抵抗接点A2の投入状態を保持す
る。
【0070】さらに、主ピストン31の動作終端直前に
なると、遮断用カムA60の突起A60aが弁ロッドA
46に当接すると同時に、投入用カムA61の突起A6
1aが弁ロッドA47から離れる。このため遮断用連動
弁A41が下降して高圧ポートA44とシリンダポート
A43の間を連通する一方、投入用連動弁A42が上昇
して排液ポートA45を閉止する。これによって副シリ
ンダA30の液室A33には圧力流体が流入し、副ピス
トンA31が下方へ移動するため、ロック装置A65と
ピンA32aとの係合が外れて抵抗接点A2の可動接触
子が遮断方向へ始動する。さらに主ピストン31が下降
し、図9に示すように、主ピストン31下端の突起部が
シリンダポート52に嵌入すると、液室34内の液圧が
上昇するため主ピストン31は減速され円滑に停止す
る。
【0071】また図10に示すように、遮断動作指令の
解除後、パイロット弁体72の閉止によって弁室55の
圧力が回復しても、シリンダポート52の液圧低下によ
って主切換弁51は高圧ポート53の閉止状態を維持す
る。そのため、主ピストン31は液室33の圧力により
下方に移動し、主接点2は遮断状態を維持する。
【0072】以上のように、遮断時には、開閉機構A6
の作用で、主ピストン31が所定距離を移動した時点で
連動弁部A49から副操作部A3の液室33内に圧力流
体が流入するため、抵抗接点2Aの開離は主接点2より
も所定の時間差だけ遅延する。なお、主接点2の開離動
作から抵抗接点A2が開離するまでの遅延時間は、遮断
用カムA60、投入用カムA61の各突起A60a,A
61aの形状や、主ピストン31の減速から停止までに
要する時間などを調節し、遮断用連動弁A41、投入用
連動弁A42を開閉するタイミングを適度に制御するこ
とによって確保できる。
【0073】一方、図10に示した主接点2と抵抗接点
A2との遮断状態において、投入用電磁弁8に投入動作
指令を与えると、電磁ソレノイド81とパイロット弁体
82の作用で弁室56内の液圧が低下し、弁室55内の
液圧により主切換弁51は左寄りに移動する。このため
液室34には高圧ポート53を通じて圧力流体が流入
し、主ピストン31は主接点2と共に投入方向に移動す
る。
【0074】同時に、駆動レバーA63は時計方向に回
転し、これに伴う遮断用カムA60、投入用カムA61
の回転によって遮断用連動弁A41が高圧ポートA44
を閉止し、投入用連動弁A42がシリンダポートA43
と排液ポートA45を連通する。このため、液室A33
から圧力流体が排出すると共に、連動レバーA64がピ
ンA32aを介して副ピストンA31を上昇させるの
で、抵抗接点A2は投入動作を行う。このとき、主、副
ピストン31,A31は機械的に連動して、一体で動作
し、抵抗接点2Aが主接点2よりも所定時間先行して投
入動作を行う。なお、投入時間差は主接点2と抵抗接点
A2の構造や形状の相違で調節することが可能である。
【0075】以上のように、第6実施例によれば、主接
点2と抵抗接点A2の各可動接触子の動作および両者の
時間差連動を液圧にて行うことができるので、小形かつ
大出力で、しかも、良好な応答性と優れた信頼性を有す
る液圧駆動装置を得ることができる。また、第6実施例
によれば、主接点2の遮断及び投入は主制御弁部5によ
って行われ、抵抗接点A2の遮断と投入はそれぞれ、連
動弁部A49によって制御される副操作部A3と、開閉
機構A6とによって行われる。このため、切換弁である
主制御弁部5は単一のもので足りる。したがって、構成
の単純化を進めることができ、部品点数・製造工数・製
造費用を削減するので、信頼性および小形化が一層向上
する。
【0076】さらに第6実施例では、各接点2,A2、
遮断用および投入用カムA60,A61、主・副ピスト
ン31,A31における減速から停止までに要する時間
などの各要素を変更することによって、主接点2と抵抗
接点A2との連動タイミング調節を行うことができる。
このため、連動タイミング調節のために、圧力流体のシ
ール内部である流路・弁体・配管などの構成を変更する
必要がなく、連動タイミングの調節を容易に行うことが
できる。
【0077】なお、第6実施例では、回転駆動する遮断
用カムA60と投入用カムA61とを別体にて構成して
いるが、両者を一体に形成したり、直線駆動するカムと
して形成することも可能である。また、抵抗接点A2の
投入を連動弁部A49によって行い、遮断を開閉機構に
よって行うこともできる。さらに、各接点2,A2の可
動接触子を前記第6実施例とは逆に配設し、各ピストン
31,A31の上昇によって遮断を行うように構成する
ことも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主接点と抵抗接点の遮断・投入動作と、両接点に要求さ
れる所定時間差での連動とを液圧駆動装置によって実現
したので、駆動装置の小形化、大出力化を図ることがで
き、さらには良好な応答性と優れた信頼性を有する液圧
駆動装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧駆動装置の第1実施例を示す配管
構成図であって、主接点と抵抗接点の投入状態を示す。
【図2】図1の実施例の主接点の遮断状態と抵抗接点の
投入状態を示す配管構成図。
【図3】図1の実施例の主接点と抵抗接点の遮断状態を
示す配管構成図。
【図4】本発明の液圧駆動装置の第2実施例を示す配管
構成図であって、主接点と抵抗接点の投入状態を示す。
【図5】本発明の液圧駆動装置の第3実施例における副
切換弁の構成および動作を示す構成図であって、(a)
は投入状態、(b)は動作中、(c)は遮断状態を示
す。
【図6】本発明の液圧駆動装置の第4実施例における副
操作部の構成図。
【図7】本発明の液圧駆動装置の第5実施例における副
操作部の構成図。
【図8】本発明の液圧駆動装置の第6実施例を示す配管
構成図であって、主接点と抵抗接点の投入状態を示す。
【図9】図8の実施例の主接点の遮断状態と抵抗接点の
投入状態を示す配管構成図。
【図10】図8の実施例の主接点と抵抗接点の遮断状態
を示す配管構成図。
【図11】遮断抵抗接点と投入抵抗接点を併用した一般
的な抵抗付遮断器の動作を説明する回路図。
【符号の説明】
1:液圧駆動装置 2:主接点 3:主操作部
30:主シリンダ 31:主ピストン 32:主ピ
ストンロッド 33,34:液室 35:流路
4:配管 5:主制御弁部 50:マニホールド
51:主切換弁 52:シリンダポート 52a:主弁ポート 5
3:高圧ポート 54:排液ポート 55,56:
弁室 55a,56a,59:流路 57,58:
絞り 6:アキュムレータ 7:遮断用電磁弁
8:投入用電磁弁 71,81:電磁ソレノイド
72,82:パイロット弁体 73,83:排液流路
9:低圧タンク 10:主操作弁部 100:
マニホールド 101:遮断主弁 102:投入主
弁 103:シリンダポート 104:高圧ポート 105:排液ポート 10
6:弁室 A2:抵抗接点 A2a:抵抗 A
3:副操作部 A30:副シリンダ A31:副ピ
ストン A32:副ピストンロッド A33,A3
4:液室 A35:流路 A4:配管 A40:
マニホールド A41:遮断用連動弁 A42:投入用連動弁 A43:シリンダポート
A44:高圧ポート A45:排液ポート A46,A47:弁ロッド
A48:圧縮ばね A49:連動弁部 A5:副制
御弁部 A50:マニホールド A51:副切換弁
A51a:副遮断弁 A51b:副投入弁 A
51c,A51d:摺動体 A52:シリンダポート
A53:高圧ポート A54:排液ポート A
55,A56:弁室 A6:開閉機構 A60:遮
断用カム A61:投入用カム A62:駆動軸 A63:駆
動レバー A64:連動レバー A65:ロック装
置 A7:連動弁部 A71:逆止弁 A72:絞り A8:緊急遮断用電磁弁 A82:
パイロット弁体 A83:排液流路 A9:緊急遮
断弁部 A90:マニホールド A91:緊急遮断
弁 A91a:排油弁体 A91b:給油弁体
A91c:ピストン体 A92:給排ポート A9
3:高圧ポート A93a:給油ポート A94:排液ポート A95:弁室 A96:絞り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−4418(JP,A) 特開 平5−225863(JP,A) 特開 平6−5165(JP,A) 特開 平5−242767(JP,A) 特開 平5−242766(JP,A) 特開 平5−94741(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮断器の主接点に連結された主シリンダ
    と、前記遮断器の抵抗接点に連結された副シリンダとを
    備えると共に、これら各シリンダの各々の液室内へ、圧
    力流体を供給または排除することによって前記主接点と
    抵抗接点とを各々駆動する主切換弁と副切換弁を有する
    液圧駆動装置において、 前記副切換弁と、その弁室内へ圧力流体を給排すること
    によってこれを駆動する前記主切換弁との間に、副切換
    弁の弁室内に圧力流体が供給される場合には大流量の圧
    力流体が流れ、副切換弁の弁室内から圧力流体が排除さ
    れる場合にはその通過流量が制限されるように絞り付き
    逆止弁から成る連動弁を設けると共に、 副切換弁が所定距離を動くまでは前記副シリンダの液室
    内の圧力流体が排除されないように、副切換弁の弁体を
    形成したことを特徴とする液圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記主シリンダと前記主切換弁との間
    に、前記主切換弁よりも大流量の圧力流体を前記主シリ
    ンダの液室内へ給排することによって主接点を駆動する
    主操作弁を設けた液圧駆動装置において、 前記抵抗接点を駆動する前記副切換弁の弁室と前記主シ
    リンダの液室とを、絞り付き逆止弁から成る連動弁を介
    して連通させたことを特徴とする請求項1記載の液圧駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記副切換弁は、前記副シリンダの液室
    内に圧力流体を供給する供給ポートおよび該液室内から
    圧力流体を排除する排出ポートを形成すると共に、前記
    供給ポートおよび排出ポートを開閉する2つの弁体を有
    しており、 前記副切換弁の全動作範囲で前記供給ポートと前記排出
    ポートとの連通が常に阻止されるように、前記両弁体に
    摺動体を設けたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の液圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記副切換弁の弁室に、外部電気信号に
    より作動し、前記弁室内の圧力流体を緊急的に排除する
    ように電磁弁を設けたことを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3記載の液圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記副シリンダの液室と、該液室内に圧
    力流体を供給する供給ポートおよび該液室内から圧力流
    体を排除する排出ポートを開閉する副切換弁との間に、
    外部電気信号により作動して前記液室内の圧力流体を緊
    急的に排除すると共に、前記副切換弁の供給ポートおよ
    び排出ポートを閉止するように緊急遮断弁を介在させた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項
    3または請求項4記載の液圧駆動装置。
  6. 【請求項6】 遮断器の主接点に連結された主ピストン
    および該主ピストンを駆動する主ピストン機構と、前記
    遮断器の抵抗接点に連結された副ピストンおよび該副ピ
    ストンを駆動する副ピストン機構とを備えると共に、前
    記各ピストン機構の各液室内へ圧力流体を流入させ又は
    各液室内から圧力流体を排出することによって前記主接
    点と抵抗接点とを各々駆動する主切換弁と副切換弁を有
    する液圧駆動装置において、 前記副ピストンを前記主ピストンに連動させる連動弁
    と、 前記主ピストンが所定の位置まで移動したときに前記連
    動弁を開閉する開閉機構と、 前記副ピストン機構の液室から圧力流体が排出されると
    きに、前記主ピストンと前記副ピストンとを機械的に連
    動させる連動機構とを備えたことを特徴とする液圧駆動
    装置。
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