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JP3336770B2 - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents
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JP3336770B2 - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents

絶縁膜の形成方法

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JP3336770B2 JP26380794A JP26380794A JP3336770B2 JP 3336770 B2 JP3336770 B2 JP 3336770B2 JP 26380794 A JP26380794 A JP 26380794A JP 26380794 A JP26380794 A JP 26380794A JP 3336770 B2 JP3336770 B2 JP 3336770B2
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体装置にお
いてウェハの最終保護膜あるいは層間絶縁膜として用い
られる窒化シリコン(SiN)系絶縁膜あるいは酸窒化
シリコン(SiON)系絶縁膜を有機シリコン化合物
(以下、有機Si化合物と記す。)を原料ガスに用いて
化学的気相成長(以下、CVDと記す。)法により成膜
する絶縁膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウェハの最終保護膜、いわゆ
るパッシベーション膜には、SiN系絶縁膜が広く用い
られている。このSiN系絶縁膜を成膜するに際して
は、既に形成されたアルミニウム(Al)系配線等の低
融点材料層にダメージを与えないように、プラズマCV
D法によって低温での成膜が行われている。原料ガスと
しては、従来、シラン(SiH)/アンモニア(NH
)混合ガス、SiH/窒素(N)混合ガス等が用
いられてきた。
【0003】しかし、このようにして成膜されるSiN
系絶縁膜のカバレージは、半導体装置の微細化あるいは
多層配線化に伴う基板の表面段差の増大に追従できなく
なっている。図3に、Si基板1上にSiO系層間絶縁
膜2およびAl系配線3が形成され、この上にSiN系
絶縁膜14を成膜したウェハを示すが、SiN系絶縁膜
14のステップカバレージ(段差被覆性)が悪いため
に、ボイド15が形成されてしまっている。また、この
ようなSiN系絶縁膜14にはクラックも発生しやすく
なる。
【0004】上記ステップカバレージを改善する方法と
しては、2周波法によってプラズマ状態を制御すること
が提案されている。これは、プラズマCVD装置の平行
平板電極において、ウェハを載置する側の電極には数百
kHzの低周波RF電圧を印加し、他の電極にはMHz
オーダーの高周波RF電圧を印加するものであり、低エ
ネルギーのイオンボンバードメントを増加させて、カバ
レージを向上させようとするものである。しかし、この
方法によっても、パターンの微細化や表面段差の増大化
に十分に対応できるわけではなく、コンフォーマル成膜
を達成するには至っていない。
【0005】そこで、さらにカバレージに優れたSiN
系絶縁膜を成膜する方法として、原料ガスに有機Si化
合物を用いてCVDを行うことが提案された。ここで、
有機Si化合物とは、[(CHN]Si、
[(CHN]SiH、[(CHN]
iHといった、Si原子,N原子,C原子,H原子を
主な構成要素とし、シリコン原子と窒素原子との結合
(Si−N結合)を有する化合物である。これを原料ガ
スとして成膜を行うと、上記Si−N結合の存在によ
り、効率のよいSiN系絶縁膜の成膜が可能となる。ま
た、成膜時に、有機Si化合物から炭化水素基が切断さ
れることにより、Si−N結合を存続した中間生成物が
高分子化されやすく、流動性が高くなるために、カバレ
ージに優れたSiN系絶縁膜が成膜できると考えられて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に有機Si化合物を用いて成膜されたSiN系絶縁膜に
おいては、炭化水素基の残留によって絶縁耐性が劣化し
たり、耐水性や耐腐蝕性が劣化することが懸念される。
そして、このようなSiN系絶縁膜をパッシベーション
膜および層間絶縁膜として適用すると、半導体装置の信
頼性を低下させることにもなりかねない。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、優れたカバレージを確保しつ
つ、炭化水素基の取り込みを抑制することができる絶縁
膜の形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成せんものと鋭意検討を重ねた結果、以下に示す
ような2つの方法を提案するに至った。
【0009】第1の発明は、Si−N結合を有する有機
Si化合物を用い、CVD法により基板上に絶縁膜を成
膜する成膜工程と、分子内に少なくともN原子を含む後
処理ガスの雰囲気下にて、前記絶縁膜のプラズマ処理を
行う後処理工程とを有するものである。
【0010】前記分子内に少なくともN原子を含む後処
理ガスは、絶縁膜中に取り込まれた炭化水素基成分を引
き抜く働きをするものである。この後処理ガスとして
は、Nの他に、アジ化水素(NH),NH,アン
モニア誘導体,ヒドラジン(N),メチルヒドラ
ジン等のヒドラジン誘導体等、分子内にH原子をも含有
する化合物が使用できる。なお、Nガスよりも後者の
化合物ガスの方がプラズマ中で分解されやすいため、絶
縁膜から炭化水素基成分を引き抜く働きがさらに強いと
考えられる。
【0011】炭化水素基成分をさらに低減させるために
は、成膜工程と後処理工程とを交互に複数回繰り返しな
がら絶縁膜を所望の膜厚に形成するとよい。これによ
り、絶縁膜の表層部のみならず、深層部に亘って十分に
炭化水素基成分を除去できる。
【0012】一方、第2の発明は、Si−N結合を有す
る有機Si化合物と有機窒素化合物とを含む混合ガスを
用いて、CVD法により基板上に絶縁膜を成膜するもの
である。
【0013】もちろん、前述した第1の発明と組み合わ
せて、上述のような有機窒素化合物を用いた成膜により
炭化水素基成分の取り込みの少ない絶縁膜をカバレージ
よく成膜した後、分子内に少なくともN原子を含む後処
理ガスの雰囲気下でのプラズマ処理によって、さらに絶
縁膜表層部の炭化水素基成分を低減させてもよい。ま
た、上述のような有機窒素化合物を用いた成膜と、分子
内に少なくともN原子を含む後処理ガスの雰囲気下での
プラズマ処理とを繰り返しながら絶縁膜を形成してもよ
い。
【0014】ここで、前記有機窒素化合物としては、少
なくとも1つ以上のアルキル基またはフェニル基を有す
るヒドラジン誘導体を用いて好適である。
【0015】以上に示した絶縁膜の形成方法のいずれに
おいても、成膜時にはSi−N結合を有する有機Si化
合物を原料ガスとして用いるが、この有機Si化合物と
しては、アジド基(以下、−N基とする。)や、−N
基(但し、Rは炭素数1以上の炭化水素基であ
る。)をSi原子に結合させた構成のものが好適であ
る。特に、−NRがSi原子に結合したものは、成膜
時に炭化水素基が切断されて生成される中間生成物が高
分子化されやすくなり、流動性が高まるために、カバレ
ージを向上させる効果に優れる。
【0016】さらに、上記Si原子にアルキル基(以
下、−R’基とする。)および/またはアルコキシル基
(以下、−OR''基とする。)が結合していると、成膜
時にこれら−R’基や−OR''基が切断されることによ
り、生成される中間生成物の流動性が高くなり、カバレ
ージが向上する。
【0017】また、上記Si−N結合を有する有機Si
化合物は、Si原子にフッ素(F)原子が結合した構造
であってもよい。該F原子が結合していると、成膜時の
重合反応が促進されてカバレージが向上したり、成膜さ
れた絶縁膜の低誘電率化を図ることができる。
【0018】なお、Si原子に直接結合するH原子は、
上述した−NR基,−N基,−R' 基,−OR''基
のように、Si−N結合を存続させて成膜効率を向上さ
せる効果やカバレージを改善する効果を示さないので、
Si原子に1つも結合させないか、結合させても少数と
した方がよい。
【0019】さらにまた、成膜速度を向上させるため
に、Si−Si結合を有する有機Si化合物を用いても
よい。これにより、成膜時に供給する原料ガスの流量を
増加したり、プラズマCVD装置の電極に印加する電力
を増大することなく成膜速度を向上させることができる
ため、不純物の取り込みが増大したり、カバレージが劣
化したりといった問題を生じさせることなく、スループ
ットを向上させることが可能となる。
【0020】したがって、原料ガスとして使用可能な有
機Si化合物のうち、最も望ましい構造を有するもの
は、下記の一般式(1)にて示すことができる。
【0021】 Sin (NR)w (N)x (R' )y (OR'')z Fv ・・・(1) (但し、v,w,x,y,zは、v+w+x+y+z=
2n+2、0≦w≦2n+2、0≦x≦2n+2、1≦
w+x≦2n+2、0≦y≦2n+1、0≦z≦2n+
1、0≦v≦2n+1を満たす整数であり、nは1以上
の整数である。また、R、R' 、R''は炭素数1以上の
炭化水素基を示す。)なお、上記R、R' 、R''で示さ
れる炭化水素基の炭素骨格は特に限定されず、飽和炭化
水素であっても不飽和炭化水素であってもよい。そし
て、それぞれの場合について、直鎖状,分枝状,環状の
炭素骨格が考えられるが、これらのいずれであってもよ
く、例えば、メチル基,エチル基,シクロペンタジエニ
ル基等が挙げられる。
【0022】上記一般式(1)において、z=0のと
き、即ち、−OR''基が結合されていない有機Si化合
物であるとき、これを原料ガスとし、且つ、これに酸素
系ガスを混合しなければ、SiN系薄膜が成膜されるこ
ととなる。一方、x≧1のとき、即ち−OR''基が結合
されている有機Si化合物であるとき、これを原料ガス
として用いると、成膜中に微量のO原子が取り込まれる
ので、酸素系ガスを併用しなくともSiON系薄膜が成
膜されることとなる。
【0023】また、成膜を行うに際しては、既に形成さ
れたAl系配線等の低融点材料層にダメージを与えな
い、低温での処理が可能となることから、反応室内にプ
ラズマを発生させながらCVDを行って好適である。用
いるプラズマCVD装置としては、平行平板型プラズマ
CVD装置であってもよいし、低圧力下で高密度のプラ
ズマを発生できる有磁場マイクロ波プラズマCVD(E
CR−CVD)装置や、誘導結合プラズマCVD(IC
P−CVD)装置、ヘリコン波プラズマCVD装置、T
CP−CVD装置であってもよい。
【0024】なお、プラズマCVDによる成膜時には、
所望の絶縁膜成分以外に中間生成物、副生成物、原料ガ
スの未解離成分等も基板表面の近傍に存在することか
ら、これら不純物成分やパーティクルが膜中に取り込ま
れるのを防止するために、前記プラズマを間欠的に発生
させてもよい。
【0025】
【作用】本発明を適用して、原料ガスとしてSi−N結
合を有する有機Si化合物を用いると、成膜時に上記有
機Si化合物から炭化水素基成分が優先的に切断され、
Si−N結合が存続された化学種同士が結合するため、
中間生成物が高分子化して流動性を発揮する。そして、
これにより、絶縁膜のステップカバレージが向上する。
【0026】さらに、成膜後、分子内にN原子を含む後
処理ガスの雰囲気下にてプラズマ処理を行うと、絶縁膜
中に取り込まれた炭化水素基成分がN原子によって引き
抜かれる。この後処理ガスとして分子内にさらにH原子
を含有するものを用いると、このH原子も絶縁膜中の炭
化水素基成分を引き抜く役割を果たすため、絶縁膜中に
取り込まれた炭化水素基成分を一層低減させることが可
能となる。
【0027】また、成膜工程と後処理工程とを交互に複
数回繰り返しながら絶縁膜を形成すると、絶縁膜の表層
部のみならず、深層部までに亘って炭化水素基成分が十
分に除去された絶縁膜となる。
【0028】前記分子内に少なくともN原子を含むガス
は、絶縁膜の成膜時に供給されても、炭化水素基成分を
引き抜く働きをするが、NガスやNHガスといった
無機ガスを多量に供給すると、有機Si化合物より生成
される中間生成物が高分子化する前に炭化水素基成分を
引き抜いて流動性を低減させる虞れがある。これに対
し、有機窒素化合物ガスを用いた場合には、流動性を良
好に保ちつつ、炭化水素基成分を引き抜くことができ
る。
【0029】特に、アルキル基またはフェニル基を有す
るヒドラジン誘導体は、中間生成物の重合反応を促進す
る触媒作用、この生成物にN原子を導入する効果、炭化
水素基成分を引き抜く効果等に優れているのみならず、
アルキル基やフェニル基の存在によって中間生成物の基
板への付着確率を低減させる効果をも有するため、ステ
ップカバレージを良好に維持させることもできる。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る絶縁膜の形成方法を具体
的な実施例を先行例とともに説明する。ここでは、Al
系配線上のパッシベーション膜としてSiN系絶縁膜あ
るいはSiON系絶縁膜を成膜した例について説明す
る。
【0031】なお、以下の各先行例及び各実施例ではC
VD装置として、平行平板型プラズマCVD装置を用い
た。このプラズマCVD装置においては、下部電極にウ
ェハを載置し、上部電極にRF電力を印加するようにな
されている。また、下部電極にはヒータが設けられるこ
とにより、ウェハ温度が調整可能とされている。一方、
上部電極は原料ガスを基板上に均一に供給するためのシ
ャワー電極となされている。
【0032】まず、本発明の先行するいくつかの例を説
明する。
【0033】先行例1 本実施例においては、有機Si化合物としてトリスジメ
チルアミノシリルアジド[(CHN]SiN
を用いて成膜した後、Nを用いて後処理を行ってSi
N系絶縁膜を形成した。
【0034】具体的には、先ず、図1に示されるような
Si基板1上にSiO系層間絶縁膜2およびAl系配線
3が形成されたウェハ上に、以下の条件のプラズマCV
DによってSiN系絶縁膜4を1μmなる膜厚に成膜し
た。
【0035】プラズマCVD条件 原料ガス : [(CHN]SiN流量100
sccm RF電力 : 350W(13.56MHz)(上部電極
に印加) 圧力 : 1200Pa ウェハ温度 : 200℃ 電極間距離 : 10mm 成膜時間 : 60秒 得られたSiN系絶縁膜4は、図2に示されるように、
ボイドやクラックを有さない、ステップカバレージに優
れたものであった。
【0036】続いて、後処理として下記の条件のプラズ
マ処理を行った。
【0037】プラズマ処理条件 後処理ガス : N流量100sccm RF電力 : 350W(13.56MHz) 圧力 : 1330Pa ウェハ温度 : 400℃ 電極間距離 : 10mm この処理により、SiN系絶縁膜4中に含有される炭化
水素基成分が低減された。
【0038】さらに、下記の条件のアニール処理を行っ
た。
【0039】アニール条件 導入ガス : 上記原料ガスを3%H含有Nガスに
て希釈したもの流量8000sccm アニール時間 : 60分 圧力 : 大気圧 アニール温度 : 400℃ 以上のようにして、SiN系絶縁膜4よりなるパッシベ
ーション膜が完成した。
【0040】ここで、上述のSiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜が形成されたウェハに対して腐蝕試
験を行った。この腐蝕試験の条件を下記に示す。
【0041】腐蝕試験条件 塩酸濃度 : 5% 試験時間 : 5分 溶液温度 : 25℃ この腐蝕試験の結果、Al系配線3には腐蝕が見られな
かった。これより、上述のようにして形成されたSiN
系絶縁膜4は良好な耐水性,耐腐蝕性を示すものである
ことがわかった。
【0042】先行例2 本実施例では、有機Si化合物としてビスジメチルアミ
ノシリルジアジド[(CHN]Si(N
とNHの混合ガスを用いて成膜を行った後、NH
用いて後処理を行ってSiN系絶縁膜を形成した。
【0043】具体的には、先行例1と同様のウェハ上
に、原料ガスを[(CHN]Si(N
流量100sccm、NH:流量50sccmのよう
に変更した以外は先行例1と同様の条件のプラズマCV
DによってSiN系絶縁膜4を1μmなる膜厚にて成膜
した。このようにして成膜されたSiN系絶縁膜4は、
ボイドやクラックを有さない、ステップカバレージに優
れたものであった。
【0044】続いて、後処理ガスをNH:流量100
sccmに変更し、ウェハ温度を150℃に変更した以
外は先行例1と同様にしてプラズマ処理を行った。この
処理によって、SiN系絶縁膜4に含有される炭化水素
基成分が低減できた。
【0045】さらに、上記原料ガスを3%H含有N
ガスにて希釈したガスを用いた以外は先行例1と同様に
してアニール処理を行って、SiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜を完成した。
【0046】ここで、上述のSiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜が形成されたウェハに対して先行例
1と同様にして腐蝕試験を行ったところ、Al系配線3
には腐蝕が見られなかった。これより、SiN系絶縁膜
4は良好な耐水性,耐腐蝕性を示すものであることがわ
かった。
【0047】次に、本発明の実施例を説明する。
【0048】実施例1 本実施例においては、成膜工程とNによる後処理
工程とを交互に繰り返してSiN系絶縁膜を形成した。
【0049】具体的には、先行例1と同様のウェハ上
に、成膜時間を6秒間に変更した以外は先行例2と同様
の条件のプラズマCVDによってSiN系絶縁膜4を1
00nmなる膜厚にて成膜した。このようにして成膜さ
れたSiN系絶縁膜4は、ボイドやクラックを有さな
い、ステップカバレージに優れたものであった。
【0050】続いて、後処理ガスをN:流量10
0sccmに変更し、処理時間を60秒に設定した以外
は先行例2と同様にしてプラズマ処理を行った。この処
理によって、SiN系絶縁膜4に含有される炭化水素基
成分が低減できた。
【0051】その後、上記成膜工程と後処理工程とを交
互に9回ずつ繰り返し、最終的に1μmの膜厚のSiN
系絶縁膜4を形成した。この結果、表層部から深層部に
亘って炭化水素基成分が低減されたSiN系絶縁膜4が
形成された。
【0052】さらに、上記原料ガスを3%H含有N
ガスにて希釈したガスを用いた以外は先行例1と同様に
してアニール処理を行って、SiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜を完成した。
【0053】ここで、上述のSiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜が形成されたウェハに対して先行例
1と同様にして腐蝕試験を行ったところ、Al系配線3
には腐蝕が見られなかった。これより、SiN系絶縁膜
4は良好な耐水性,耐腐蝕性を示すものであることがわ
かった。
【0054】実施例2 本実施例では、有機Si化合物としてテトラジメチルア
ミノジフロロジシラン[(CHN]Si
とジメチルヒドラジン(CHとの混合ガ
スを用いてSiN系絶縁膜を成膜した。
【0055】具体的には、先行例1と同様のウェハ上
に、原料ガスを[(CHN]Si:流量
100sccm、(CH:流量50sc
cmのように変更した以外は先行例2と同様の条件のプ
ラズマCVDによって、SiN系絶縁膜4を1μmなる
膜厚にて成膜した。
【0056】このようにして成膜されたSiN系絶縁膜
4は、ボイドやクラックを有さない、ステップカバレー
ジに優れたものであったと共に、炭化水素基成分も低減
されたものであった。
【0057】さらに、上記原料ガスを3%H含有N
ガスにて希釈したガスを用いた以外は先行例1と同様に
してアニール処理を行って、SiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜を完成した。
【0058】ここで、上述のSiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜が形成されたウェハに対して先行例
1と同様にして腐蝕試験を行ったところ、Al系配線3
には腐蝕が見られなかった。これより、SiN系絶縁膜
4は良好な耐水性,耐腐蝕性を示すものであることがわ
かった。
【0059】実施例3 本実施例では、有機Si化合物としてビスジメチルアミ
ノビスエトキシジフロロジシラン[(CHN]
Si(OC)Fとジエチルヒドラジン(C
との混合ガスを用いてSiON系絶縁
膜を成膜した。
【0060】具体的には、先行例1と同様のウェハ上
に、原料ガスを[(CHN]Si(OC
)F:流量100sccm、(C
:流量50sccmのように変更した以外は先行例1
と同様の条件のプラズマCVDによって、SiON系絶
縁膜5を1μmなる膜厚にて成膜した。
【0061】このようにして成膜されたSiON系絶縁
膜5は、ボイドやクラックを有さない、ステップカバレ
ージに優れたものであったと共に、炭化水素基成分も低
減されたものであった。
【0062】さらに、上記原料ガスを3%H含有N
ガスにて希釈したガスを用いた以外は先行例1と同様に
してアニール処理を行って、SiON系絶縁膜5よりな
るパッシベーション膜を完成した。
【0063】ここで、上述のSiON系絶縁膜5よりな
るパッシベーション膜が形成されたウェハに対して先行
例1と同様にして腐蝕試験を行ったところ、Al系配線
3には腐蝕が見られなかった。これより、SiON系絶
縁膜5は良好な耐水性,耐腐蝕性を示すものであること
がわかった。
【0064】実施例4 本実施例では、有機Si化合物としてテトラジメチルア
ミノシラン[(CHN]Siとフェニルヒドラ
ジンCNHNHとの混合ガスを用いてSiN系
絶縁膜を成膜した。
【0065】具体的には、先行例1と同様のウェハ上
に、原料ガスを[(CHN]Si:流量100
sccm、CNHNH:流量50sccmのよ
うに変更した以外は先行例1と同様の条件のプラズマC
VDによって、SiN系絶縁膜4を1μmなる膜厚にて
成膜した。
【0066】このようにして成膜されたSiN系絶縁膜
4は、ボイドやクラックを有さない、ステップカバレー
ジに優れたものであったと共に、炭化水素基成分も低減
されたものであった。
【0067】さらに、上記原料ガスを3%H含有N
ガスにて希釈したガスを用いた以外は先行例1と同様に
してアニール処理を行って、SiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜を完成した。
【0068】ここで、上述のSiN系絶縁膜4よりなる
パッシベーション膜が形成されたウェハに対して先行例
1と同様にして腐蝕試験を行ったところ、Al系配線3
には腐蝕が見られなかった。これより、SiN系絶縁膜
4は良好な耐水性,耐腐蝕性を示すものであることがわ
かった。
【0069】上述したように、実施例1〜4に示された
絶縁膜の形成方法は、後処理時に炭化水素基成分を除去
するか、成膜時に炭化水素成分を除去するかの違いはあ
るが、いずれにおいても炭化水素基成分の含有量が抑え
られたSiN系絶縁膜4あるいはSiON系絶縁膜5を
提供できるものであった。また、これらの絶縁膜は良好
なカバレージをも示すことから、パッシベーション膜と
して好適なものであった。
【0070】以上、本発明に係る絶縁膜の形成方法を適
用した例について説明したが、本発明は上述の実施例に
限定されるものではない。例えば、本発明を適用してパ
ッシベーション膜以外にも層間絶縁膜を形成することも
できる。また、実施例2〜4によるSiN系絶縁膜4あ
るいはSiON系絶縁膜5を成膜と、実施例1における
後処理とを組み合わせてもよい。さらに、SiN系絶縁
膜4あるいはSiON系絶縁膜5を成膜するための原料
ガスの種類や成膜条件、ウェハの構成についても適宜変
更が可能である。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明を
適用すると、ステップカバレージに優れ、且つ、炭化水
素基成分の含有量が低減された絶縁膜が形成できる。
【0072】したがって、本発明を適用して成膜された
絶縁膜は、絶縁性が確保され、耐水性、耐腐蝕性に優れ
たものとなる。このため、これをパッシベーション膜あ
るいは層間絶縁膜として用いると、デバイス特性の劣化
が防止された信頼性の高い半導体装置を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して半導体装置を製造する工程を
示すものであり、Si基板上にSiO系層間絶縁膜とA
l系配線が形成されたウェハの断面を示す模式図であ
る。
【図2】図1のウェハに対して絶縁膜が成膜された状態
を示す模式図である。
【図3】従来法によりSiN系絶縁膜が成膜されたウェ
ハの断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 Si基板 、 2 SiO系層間絶縁膜 、 3 A
l系配線 、 4 SiN系絶縁膜 、 5 SiON系
絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/318 H01L 21/768

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiN系絶縁膜またはSiON系絶縁膜
    の形成方法であって、 シリコン原子と窒素原子との結合を有する有機シリコン
    化合物を用い、化学的気相成長法により基板上に絶縁膜
    を成膜する成膜工程と、 分子内に少なくとも窒素原子を含む後処理ガス又は窒素
    原子と水素原子を含む後処理ガスの雰囲気下にて、前記
    絶縁膜のプラズマ処理を行う後処理工程とを有するとと
    もに、前記成膜工程と前記後処理工程とを交互に複数回
    繰り返すことを特徴とする絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 SiN系絶縁膜またはSiON系絶縁膜
    の形成方法であって、 シリコン原子と窒素原子との結合を有する有機シリコン
    化合物と少なくとも1つ以上のアルキル基またはフェニ
    ル基を有するヒドラジン誘導体からなる有機窒素化合物
    とを含む混合ガスを用いて、化学的気相成長法により基
    板上に絶縁膜を成膜することを特徴とする絶縁膜の形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記成膜は、プラズマを発生させながら
    行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    絶縁膜の形成方法。
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