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JP3339565B2 - 圧力センサ - Google Patents
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JP3339565B2 - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP3339565B2
JP3339565B2 JP27577898A JP27577898A JP3339565B2 JP 3339565 B2 JP3339565 B2 JP 3339565B2 JP 27577898 A JP27577898 A JP 27577898A JP 27577898 A JP27577898 A JP 27577898A JP 3339565 B2 JP3339565 B2 JP 3339565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電容量の変化
を検出することで圧力を計測する圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量を検出することで圧力を検出す
る容量式の圧力センサチップがある。この圧力センサチ
ップは、所定の空間を備えた基板と、その基板の空間上
に配置されたダイヤフラムとから筐体が構成され、その
基板に配置された固定電極と、ダイヤフラムに固定され
た可動電極とを備えている。ここで、ダイヤフラムが圧
力を受けて変形することで、可動電極と固定電極の間隔
が変化してその間の静電容量が変化する。その静電容量
の変化に基づき、ダイヤフラムの受けた圧力が測定でき
る。このような圧力センサチップにおいて、筐体を構成
している基板及びダイヤフラムに、サファイア(人造コ
ランダム)を用いたものが提案されている。サファイア
を筐体に用いることで、測定対象が腐食性を有している
物流体であっても、その物流体を直接ダイヤフラムに受
けてその圧力を測定することが可能となる。
【0003】図4は、そのような圧力センサチップの構
成を示す斜視図(a)および平面図(b)である。この
圧力センサチップは、まず、基台401の主表面中央部
に容量室401aが形成されている。また、この容量室
401aを取り巻くリム部401b主表面には、ダイヤ
フラム402が接合されている。この、ダイヤフラム4
02により、容量室401aは密閉空間とされている。
そして、基台401およびダイヤフラム402は、サフ
ァイアから形成されている。
【0004】また、基台401の容量室401aには、
固定電極403が固定されて配置されている。また、ダ
イヤフラム402の容量室401a側には、固定電極4
03に対向して可動電極404が固定されている。この
可動電極404は、ダイヤフラム402のほぼ中央部に
配置されている。また、ダイヤフラム402の容量室4
01a側に、固定電極403に対向して参照電極405
が固定されている。この参照電極405は、固定電極4
03を取り巻くように配置されている。また、例えば、
可動電極404は、容量室401aの周辺部において、
基台401を貫通して配置されているピン406に接続
している。
【0005】以上のように構成された圧力センサチップ
では、固定電極403と可動電極404とでコンデンサ
ーが形成された状態となっている。そして、ダイヤフラ
ム402が外部より圧力を受けてその中央部が基台40
1方向に反れば、固定電極403と可動電極404との
間隔が変化するため、その間の容量が変化する。そし
て、その容量変化を、例えばピン406などを介して検
出すれば、ダイヤフラム402に受けた圧力を検出する
ことができる。
【0006】ところで、ダイヤフラム402に設けた参
照電極405と固定電極403との間にも容量が形成さ
れている。ただし、参照電極405は、リム部401b
に近い所に設けられているため、ダイヤフラム402の
反りによる変位量は、中央部に配置された可動電極40
4より小さいものとなる。ここで、容量室401a内の
空気は、湿度によって誘電率が変化する。そしてその変
化により、これら電極間に発生する容量も変化すること
になる。しかし、固定電極403と参照電極405との
間の容量変化を基準として固定電極403と可動電極4
04との間の容量変化をとらえれば、容量室401aの
空気の誘電率が変化しても、ダイヤフラム402の変位
量はばらつき無く検出できるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した基板やダイヤ
フラムに用いるサファイアは、価格の面や入手がし易い
などのことにより、主表面がR面である基板を使用する
ことになる。サファイア結晶のR面は、図5に示すよう
に、C面とは57.6°の状態となっている面である。
このR面が横に見える状態で、引き上げ法(EFG法:
Edgi-defined Film-fed Growth Method )により結晶成
長させると、ある程度大きな面積の板状の結晶が比較的
容易に得られる。これに対して、例えば、C軸方向に引
き上げて結晶成長させると、あまり大口径のインゴット
が得られないので、C面大きな板状の結晶を得ること
は、現段階では非常に困難である。
【0008】その、より安価に入手できるR面平面のサ
ファイア基板は、ヤング率や熱膨張率などの物性に異方
性が存在している。このため、主表面がR面となってい
るサファイアのウエハ2枚を接合した場合、それぞれの
ウエハの面の軸方向が一致しないと、ウエハの接合体は
反りを生じることになる。この反りの発生状態には、上
述したR面内の軸方向依存性がある。これは、R面ウエ
ハにおける温度による物性の変化が、ある軸方向には大
きく、ある軸方向には小さいためと考えられる。
【0009】ここで、上述した圧力センサにおけるダイ
ヤフラムの温度変化(温度上昇)時の反り状態を図6に
示す。なお、サファイアからなるダイヤフラムと基台と
は、それぞれの鏡面研磨面を合わせ、これを加熱するこ
とで、より強固に貼り合わせたものである。そして、こ
のダイヤフラムと基台とは、互いのC軸投影面方向が約
10°ずれた状態で貼り合わせてある。図6において、
黒丸はダイヤフラムのC軸投影方向の線上における反り
量を示し、白丸は一方のダイヤフラムのC軸投影方向よ
り45°の線上における反り量を示し、白抜きの三角は
ダイヤフラムのC軸投影方向より90°の線上における
反り量を示し、塗りつぶした四角はダイヤフラムのC軸
投影方向より−45°の線上における反り量を示してい
る。なお、それぞれの線は、全てダイヤフラムの中心を
通るものである。
【0010】また、図6では、横軸にダイヤフラムの中
央部を0とし、それより右方向に正、左方向に負の値で
中央部からの反り量の測定点の距離を示している。ま
た、縦軸の反り量は、正規化した値である。このよう
に、サファイアのR面基板からなるダイヤフラムは、軸
をずらして(例えば約10°)サファイアのR面基板か
らなる基台と貼り合わせると、温度変化により反りが発
生してしまう。その反りは、例えば、ダイヤフラムのC
軸投影方向より45°または−45°の線上で最大とな
っている。この反りは、ダイヤフラム中心とその端部と
の中間の領域で最大となっている。
【0011】その反りの発生は、より変形しやすいダイ
ヤフラムに発生することになるが、このように、基台と
ダイヤフラムとを重ねて固定するときそれぞれのC軸投
影方向の向きが異なっていると、圧力を受けなくても、
ダイヤフラムに反りが発生してしまうことになる。すな
わち、サファイアによる従来の圧力センサでは、圧力を
受けなくても温度が変化すれば、圧力を受けたように検
出信号を出力してしまうことになる。そして、そのずれ
は少しでも発生していれば、ダイヤフラムの温度による
反りは発生してしまう。また、基台とダイヤフラムとの
ずれを全くない状態とすることは簡単にはできない。
【0012】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、R面サファイア基板から
形成した容量室を備えた基板上に、やはりR面サファイ
ア基板から形成したダイヤフラムを接合して容量式の圧
力センサを構成する場合、基板とダイヤフラムとのC軸
投影方向の向きが異なっても、圧力を精度良く検出でき
るようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の圧力センサ
は、主表面をR面としたサファイアからなる基台と、そ
の基台主表面上に配置された主表面をR面としたサファ
イアからなるダイヤフラムと、基台に形成された凹部か
らなりダイヤフラムで覆われた容量室と、その容量室底
部に配置された固定電極と、容量室内部において固定電
極に対向してダイヤフラムに固定された可動電極とを備
え、可動電極および固定電極の少なくとも一方または両
方がダイヤフラム主表面の中心を通過するC軸投影方向
の線上に配置されその線上に延在して形成されているよ
うにした。このように構成したので、基台のC軸投影方
向とダイヤフラムのC軸投影方向とがずれていても、ダ
イヤフラムの固定電極と可動電極との対向している領域
では、温度変化があっても反りがほとんど発生しない。
【0014】また、この発明の圧力センサは、主表面を
R面としたサファイアからなる基台と、その基台主表面
上に配置された主表面をR面としたサファイアからなる
ダイヤフラムと、基台に形成された凹部からなりダイヤ
フラムで覆われた容量室と、その容量室底部に配置され
た固定電極と、容量室内部において固定電極に対向して
ダイヤフラムに固定された可動電極とを備え、可動電極
および固定電極の少なくとも一方または両方がダイヤフ
ラム主表面の中心を通過するC軸投影方向と垂直な線上
に配置されその線上に延在して形成されているようにし
た。このように構成したので、基台のC軸投影方向とダ
イヤフラムのC軸投影方向とがずれていても、ダイヤフ
ラムの固定電極と可動電極との対向している領域では、
温度変化があっても反りがほとんど発生しない。
【0015】また、この発明の圧力センサは、主表面を
R面としたサファイアからなる基台と、その基台主表面
上に配置された主表面をR面としたサファイアからなる
ダイヤフラムと、基台に形成された凹部からなりダイヤ
フラムで覆われた容量室と、その容量室底部に配置され
た固定電極と、容量室内部において固定電極に対向して
ダイヤフラムに固定された可動電極とを備え、可動電極
および固定電極の少なくとも一方または両方がダイヤフ
ラム主表面の中心を通過するC軸投影方向とそれに垂直
な2つの線上に配置されその2つの線の方向にそれぞれ
延在する十字形状に形成されているようにした。このよ
うに構成したので、基台のC軸投影方向とダイヤフラム
のC軸投影方向とがずれていても、ダイヤフラムの可動
電極と可動電極との対向している2つの線上の領域で
は、温度変化があっても反りがほとんど発生しない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 はじめに、この発明の第1の実施の形態における圧力セ
ンサについて説明する。図1は、この実施の形態1にお
ける圧力センサを構成している圧力センサチップの一部
構成を示す斜視図および平面図である。この圧力センサ
チップは、容量室101aを備えた基台101とダイヤ
フラム102とから構成されている。ダイヤフラム10
2は、容量室101aを取り巻くリム部101b主表面
に接合されている。この、ダイヤフラム102により、
容量室101aは密閉空間とされている。そして、基台
101およびダイヤフラム102は、R面サファイア基
板より形成されている。また、ダイヤフラム102は、
基台101に対して、おおよそ(±15°以内)軸を合
わせて接合されている。
【0017】また、基台101の容量室101aには、
固定電極103が固定されて配置されている。また、ダ
イヤフラム102の容量室101a側には、固定電極1
03に対向して可動電極104が固定されている。この
可動電極104は、その中心がダイヤフラム102のほ
ぼ中央部となるように配置されている。そして、この実
施の形態1では、図1(b)に示すように、可動電極1
04は、サファイアからなるダイヤフラム102上で、
そのC軸投影面方向に延在している長方形に形成されて
いるようにした。また、ダイヤフラム102の容量室1
01a側には、固定電極103に対向して参照電極10
5が固定されている。この参照電極105は、可動電極
104を取り巻くように配置されている。
【0018】また、可動電極104は、容量室101a
の周辺部において、配線104aを介して基台101を
貫通して配置されているピン106に接続している。同
様に、参照電極105も、容量室101aの周辺部にお
いて、配線105aを介して基台101を貫通して配置
されているピンに接続している。なお、そのピンは、図
示していない。また、固定電極103も、容量室101
aの周辺部において、配線103aを介して基台101
を貫通して配置されているピンに接続している。なお、
そのピンも図示していない。それら配線およびピンを介
して、各電極は外部と電気的な接続をとるようにしてい
る。
【0019】以上のように構成された圧力センサチップ
では、固定電極103と可動電極104とでコンデンサ
ーが形成された状態となっている。そして、ダイヤフラ
ム102が外部より圧力を受けてその中央部が基台10
1方向に反れば、固定電極103と可動電極104との
間隔が変化するため、その間の容量が変化する。そし
て、その容量変化を、例えばピン106などを介して電
圧などの変化として検出すれば、ダイヤフラム102に
受けた圧力を検出することができる。
【0020】そして、この実施の形態1では、可動電極
104は、ダイヤフラム102上で、そのダイヤフラム
102主表面の中心を通過するC軸投影方向の線上に固
定され、その線上に延在して形成されているようにし
た。ここでは、可動電極104をその線方向に長い長方
形とした。前述したように、ダイヤフラム102は、場
合によっては温度変化により反りを発生する。この反り
は、図6にも示したように、互いの軸方向をずらして
(図6では約10°の場合)2枚のサファイア基板を貼
り合わせると、温度変化により発生してしまう。その反
りは、例えば、一方の基板のC軸投影方向より45°ま
たは−45°の線上で最大となっている。この反りは、
ダイヤフラム中心とその端部との中間の領域で最大とな
っている。そして、この実施の形態1の場合、基台10
1が一方の基板であり、ダイヤフラム102がそれに貼
り合わされる他方の基板となる。
【0021】従って、サファイアからなる基台101に
やはりサファイアからなるダイヤフラム102を固定す
る場合においても、それぞれのC軸投影方向が完全に一
致しなければ、その反りは発生する。しかしながら、そ
の反りは、図5にも示したように、ダイヤフラムの中央
部を通過するC軸投影方向の線上では発生していない。
また、C軸投影方向より90°の線上では、あまり発生
していない。従って、ダイヤフラム102主表面の中央
部を通るC軸投影方向の線上でも、その反りはほとんど
発生しないことになる。そして、この実施の形態1で
は、長方形状の可動電極104を、長手方向がそのC軸
投影方向の線上に重なるようにダイヤフラム102に形
成した。
【0022】すなわち、この実施の形態1によれば、上
述した温度によるダイヤフラム102の反りがほとんど
発生しない領域に、可動電極104が固定されているこ
とになる。従って、この実施の形態1によれば、たと
え、基台101とダイヤフラム102とが、そのC軸投
影方向が完全に一致しない状態で互いに固定されていて
も、可動電極104と固定電極103との間隔が、温度
変化が発生してもほとんど変化しないものとなる。
【0023】なお、可動電極104は、C軸投影方向の
長さ(長辺)とそれに直交する方の長さ(短辺)とを比
較した場合、長辺より短辺の方が短ければよい。また、
上述では、可動電極104を、ダイヤフラム102主表
面の中心を通過するC軸投影方向の線上に配置されその
線上に延在して形成されているようにしたが、これに限
るものではない。固定電極を、ダイヤフラム主表面の中
心を通過するC軸投影方向の線上に配置されその線上に
延在して形成されているようにしても良い。
【0024】上述した圧力センサでは、固定電極103
と可動電極104との間の容量の変化を検出するように
している。ここで、固定電極を、ダイヤフラム主表面の
中心を通過するC軸投影方向の線上に配置されその線上
に延在して形成されているようにすれば、可動電極との
間の容量は、その固定電極上にだけ形成されることにな
る。従って、この場合においても、固定電極と可動電極
との間の容量は、ダイヤフラムの温度変化により発生す
る反りの影響を受けにくい箇所に形成される。従って、
固定電極の方を、ダイヤフラム主表面の中心を通過する
C軸投影方向の線上に配置されその線上に延在して形成
されているようにしても良い。また、当然ながら、固定
電極および可動電極の両方を、ダイヤフラム主表面の中
心を通過するC軸投影方向の線上に配置されその線上に
延在して形成されているようにしても良い。
【0025】ところで、ダイヤフラム102に設けた参
照電極105と固定電極103との間にも容量が形成さ
れている。ただし、参照電極105は、リム部101b
に近いところに設けられているため、ダイヤフラム10
2の反りによる変位量は、中央部に配置された可動電極
104より小さいものとなる。ここで、容量室101a
内の空気は、湿度によって誘電率が変化する。そしてそ
の変化により、これら電極間に発生する容量も変化する
ことになる。しかし、固定電極103と参照電極105
との間の容量変化を基準として固定電極103と可動電
極104との間の容量変化をとらえれば、容量室101
aの空気の誘電率が変化しても、ダイヤフラム102の
変位量はばらつき無く検出できるようになる。
【0026】実施の形態2 次に、この発明の第2の実施の形態における圧力センサ
について説明する。前述したように、例えば図1におい
て、参照電極105を用いることにより、容量室101
a内の空気の湿度変化による誘電率変化の影響を抑制す
るようにしている。ここで、参照電極105は、容量室
101a内において、なるべく外周部に固定した方がよ
い。ダイヤフラム102が圧力を受けて変形する領域
は、容量室101a上の部分であるため、リム部101
b近傍ではダイヤフラム102はほとんど変形しないか
らである。
【0027】しかしながら、ダイヤフラム102におい
てリム部101bと接する箇所ぎりぎりに参照電極10
5を形成すると、ダイヤフラム102と基台101(リ
ム部101b)とを接合させるときにそれらの位置関係
が少しでもずれると、その間に参照電極105が挾まれ
てしまう。そして、ダイヤフラム102とリム部101
bとの間に参照電極105などが挟まれた状態となる
と、ダイヤフラム102とリム部101bとを接合でき
なくなる。従って、参照電極105は、前述した図1に
も示したように、容量室101a内において、その外周
端よりある程度内側に配置させるようにしている。
【0028】一方、可動電極104を例えば金属膜から
構成した場合、サファイアからなるダイヤフラム102
とは、熱膨張係数が異なる。この場合、可動電極104
の方が熱膨張係数が大きくなる。従って、ダイヤフラム
102と可動電極104との間においても、温度変化に
より反りが発生することになる。ここで、その温度変化
による反りは、ダイヤフラム102が薄いほど顕著にな
る。これに対して、ダイヤフラム102が厚いほど、可
動電極104との間の反りはあまり発生しなくなり、前
述した基台101との間の面方位のずれによる反りが大
きくなる。そこで、この実施の形態2では、低い圧力を
検出する場合に用いるなど、サファイアからなるダイヤ
フラムが薄い場合における上述したダイヤフラムと可動
電極との間に温度変化により発生する反りを、以下に示
すことにより解消するようにした。
【0029】まず、この実施の形態2における圧力セン
サの構成について説明する。図2は、この実施の形態2
における圧力センサを構成している圧力センサチップの
一部構成を示す斜視図および平面図である。この圧力セ
ンサチップも、やはり、容量室201aを備えた基台2
01とダイヤフラム202とから構成されている。その
ダイヤフラム202は、容量室201aを取り巻くリム
部201b主表面に接合されている。この、ダイヤフラ
ム202により、容量室201aは密閉空間とされてい
る。そして、基台201およびダイヤフラム202は、
R面サファイア基板より形成されている。
【0030】また、基台201の容量室201aには、
固定電極203が固定されて配置されている。また、ダ
イヤフラム202の容量室201a側には、固定電極2
03に対向して、例えば金等の金属からなる可動電極2
04が固定されている。この可動電極204は、その中
心がダイヤフラム202のほぼ中央部となるように配置
されている。そして、図2(b)に示すように、可動電
極204は、サファイアからなるダイヤフラム202上
で、そのダイヤフラム202主表面の中心を通過するC
軸投影方向の線上に配置され、その線上に延在して形成
されているようにした。また、この可動電極204は、
その線方向に長い長方形とした。
【0031】また、可動電極204は、容量室201a
の周辺部において、配線204aを介して基台201を
貫通して配置されているピン206に接続している。ま
た、固定電極203も、容量室201aの周辺部におい
て、配線203aを介して基台201を貫通して配置さ
れているピンに接続している。なお、そのピンは図示し
ていない。それら配線およびピンを介して、各電極は外
部と電気的な接続をとるようにしている。
【0032】そして、この実施の形態2においても、固
定電極203と可動電極204とでコンデンサーが形成
された状態となっている。そして、ダイヤフラム202
が外部より圧力を受けてその中央部が基台201方向に
反れば、固定電極203と可動電極204との間隔が変
化するため、その間の容量が変化する。そして、その容
量変化を、例えばピン206を介して電圧変化などとし
て検出すれば、ダイヤフラム202に受けた圧力を検出
することができる。そして、この実施の形態2でも、可
動電極204は、ダイヤフラム202上で、そのC軸投
影面方向に延在している長方形に形成されているように
したので、基台201とダイヤフラム202の間の面方
位が多少ずれていても、温度変化により可動電極204
と固定電極203との距離が変化することが抑制されて
いる。
【0033】そして、この実施の形態2では、例えば、
ダイヤフラム202の面のC軸投影方向より時計回転方
向に45°の線上に、参照電極205a,205bを固
定するようにした。なお、この参照電極205a,20
5bは、配線205cにより互いに接続されている。ま
た、それらは、容量室201aの周辺部において、配線
205dを介して基台201を貫通して配置されている
ピンに接続している。なお、そのピンは図示していな
い。そして、その配線205dおよびピンを介して、参
照電極205a,205bは外部と電気的な接続をとる
ようにしている。加えて、この実施の形態2では、固定
電極203を、主に、可動電極204および参照電極2
05a,205bに対向する領域に存在する形状とし
た。
【0034】ここで、基台201のC軸投影方向とダイ
ヤフラム202のC軸投影方向とが完全に一致していな
い場合、ダイヤフラム202の面のC軸投影方向より時
計回転方向に45°の線上では、ダイヤフラム202の
反りは基台201方向の変化となる。一方、可動電極2
04は金属なので、その熱膨張係数はサファイアからな
るダイヤフラム202より大きい。このため、ダイヤフ
ラム202の可動電極204形成部分では、温度の上昇
とともに、基台201方向に反るように変形していく。
従って、ダイヤフラム202のC軸投影方向より時計回
転方向に45°の線上と、ダイヤフラム202の可動電
極204形成部分とは、温度上昇にともなって同一方向
に反ることになる。すなわち、この実施の形態2によれ
ば、温度の変化により、可動電極204も参照電極20
5a,205bも同一の方向に移動することになる。
【0035】このように、この実施の形態2によれば、
参照電極205a,205bと可動電極204とが、温
度変化により、ダイヤフラム202平面の法線方向にお
いて同一方向に移動する。この結果、たとえ温度変化が
あっても、参照電極205a,205bと可動電極20
4との固定電極203に対する相対的な位置関係の変化
を抑制することができる。特に、ダイヤフラム202の
面のC軸投影方向より時計回転方向に45°の線上で、
参照電極参照電極205a,205bの中心からの距離
を調整することで、それらの相対位置関係が温度変化が
あってもほとんど変化しない状態とすることが可能とな
る。
【0036】なお、上記実施の形態2では、可動電極2
04を金などの金属から構成するようにしたが、これを
シリコンから構成するようにしても良い。このように、
可動電極204をシリコンから構成する場合、その熱膨
張係数はサファイアより小さいものとなる。このよう
に、サファイアより熱膨張係数の小さい材料で可動電極
を構成する場合、参照電極は、ダイヤフラム主表面のC
軸投影方向より反時計回転方向に45°の線上に配置す
ればよい。この場合、可動電極も参照電極も、温度上昇
とともに基台と反対の方向に移動するようになる。
【0037】また、上記実施の形態2では、固定電極2
03を、主に、可動電極204および参照電極205
a,205bに対向する領域に存在する形状としたが、
これに限るものではない。この実施の形態2において
も、前述した実施の形態1と同様に、固定電極を円形状
に形成しても良い。ただし、この実施の形態2の固定電
極の形状とすることで、固定電極と各配線との間の容量
による検出誤差を抑制することができる。
【0038】ところで、上記実施の形態1,2では、可
動電極をダイヤフラムの中心を通過するC軸投影方向の
線上に配置し、その形状はC軸投影方向に延在する長方
形としたが、これに限るものではない。その長方形の長
手方向が、ダイヤフラム主表面において、C軸投影方向
に垂直な方向となるように可動電極を配置するようにし
ても良い。なお、この場合、可動電極はC軸投影方向に
垂直で容量室の中心を通る線上に配置する。また、図3
の平面図に示すように、C軸投影方向とそれに垂直な方
向との2方向に延在する十字形状の可動電極304を用
いるようにしても良い。なお、図3において、他の符号
は図1と同様である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、主
表面をR面としたサファイアからなる基台と、その基台
主表面上に配置された主表面をR面としたサファイアか
らなるダイヤフラムと、基台に形成された凹部からなり
ダイヤフラムで覆われた容量室と、その容量室底部に配
置された固定電極と、容量室内部において固定電極に対
向してダイヤフラムに固定された可動電極とを備え、可
動電極および固定電極の少なくとも一方または両方が、
ダイヤフラム主表面の中心を通過するC軸投影方向の線
上に配置されその線上に延在して形成されているように
した。また、可動電極および固定電極の少なくとも一方
または両方が、ダイヤフラム主表面の中心を通過するC
軸投影方向と垂直な線上に配置されその線上に延在して
形成されているようにした。また、可動電極および固定
電極の少なくとも一方または両方が、ダイヤフラム主表
面の中心を通過するC軸投影方向とそれに垂直な2つの
線上に配置されその2つの線の方向にそれぞれ延在する
十字形状に形成されているようにした。
【0040】このように構成したので、基台のC軸投影
方向とダイヤフラムのC軸投影方向とがずれていても、
ダイヤフラムの固定電極と可動電極との対向している領
域では、温度変化があっても反りがほとんど発生しな
い。従って、温度変化があっても、容量を発生する可動
電極と固定電極との間隔変化が抑制されるので、R面サ
ファイア基板から形成した容量室を備えた基板上に、や
はりR面サファイア基板から形成したダイヤフラムを接
合して容量式の圧力センサを構成する場合、基板とダイ
ヤフラムとのC軸投影方向の向きが異なっても、圧力を
精度良く検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における圧力センサを構成して
いる圧力センサチップの一部構成を示す斜視図および平
面図である。
【図2】 実施の形態2における圧力センサを構成して
いる圧力センサチップの一部構成を示す斜視図および平
面図である。
【図3】 この発明の他の形態における圧力センサを構
成している圧力センサチップの一部構成を示す平面図で
ある。
【図4】 従来よりある圧力センサを構成している圧力
センサチップの一部構成を示す斜視図および平面図であ
る。
【図5】 サファイア結晶の状態を模式的に示す斜視図
である。
【図6】 従来よりあるサファイアによる圧力センサの
温度変化(温度上昇)時のダイヤフラムの反り状態を示
す分布図である。
【符号の説明】
101…基台、101a…容量室、101b…リム部、
102…ダイヤフラム、103…固定電極、104…可
動電極、105…参照電極、106…ピン、103a,
104a,105a…配線。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面をR面としたサファイアからなる
    基台と、 その基台主表面上に配置された主表面をR面としたサフ
    ァイアからなるダイヤフラムと、 前記基台に形成された凹部からなり前記ダイヤフラムで
    覆われた容量室と、 その容量室底部に配置された固定電極と、 前記容量室内部において前記固定電極に対向して前記ダ
    イヤフラムに固定された可動電極とを備え、 前記可動電極および固定電極のいずれか一方が前記ダイ
    ヤフラム主表面の中心を通過するC軸投影方向の線上に
    配置されその線上に延在して形成されたことを特徴とす
    る圧力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力センサにおいて、 前記可動電極と固定電極の両方が前記ダイヤフラム主表
    面の中心を通過するC軸投影方向の線上に配置されその
    線上に延在して形成されたことを特徴とする圧力セン
    サ。
  3. 【請求項3】 主表面をR面としたサファイアからなる
    基台と、 その基台主表面上に配置された主表面をR面としたサフ
    ァイアからなるダイヤフラムと、 前記基台に形成された凹部からなり前記ダイヤフラムで
    覆われた容量室と、 その容量室底部に配置された固定電極と、 前記容量室内部において前記固定電極に対向して前記ダ
    イヤフラムに固定された可動電極とを備え、 前記可動電極および固定電極のいずれか一方が前記ダイ
    ヤフラム主表面の中心を通過するC軸投影方向と垂直な
    線上に配置されその線上に延在して形成されたことを特
    徴とする圧力センサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧力センサにおいて、 前記可動電極と固定電極の両方が前記ダイヤフラム主表
    面の中心を通過するC軸投影方向と垂直な線上に配置さ
    れその線上に延在して形成されたことを特徴とする圧力
    センサ。
  5. 【請求項5】 主表面をR面としたサファイアからなる
    基台と、 その基台主表面上に配置された主表面をR面としたサフ
    ァイアからなるダイヤフラムと、 前記基台に形成された凹部からなり前記ダイヤフラムで
    覆われた容量室と、その容量室底部に配置された固定電
    極と、 前記容量室内部において前記固定電極に対向して前記ダ
    イヤフラムに固定された可動電極とを備え、 前記可動電極および固定電極のいずれか一方が前記ダイ
    ヤフラム主表面の中心を通過するC軸投影方向とそれに
    垂直な2つの線上に配置されその2つの線の方向にそれ
    ぞれ延在する十字形状に形成されたことを特徴とする圧
    力センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の圧力センサにおいて、 前記可動電極と固定電極の両方が前記ダイヤフラム主表
    面の中心を通過するC軸投影方向とそれに垂直な2つの
    線上に配置されその2つの線の方向にそれぞれ延在する
    十字形状に形成されたことを特徴とする圧力センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項記載の圧力セ
    ンサにおいて、 前記容量室内に面したダイヤフラム上の前記可動電極周
    囲に配置された参照電極を備えたことを特徴とする圧力
    センサ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の圧力センサにおいて、 前記参照電極は、前記ダイヤフラム主表面の中心を通過
    するC軸投影方向と45°の線上に配置されたことを特
    徴とする圧力センサ。
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