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JP3340766B2 - 透過型投射スクリーン - Google Patents
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JP3340766B2 - 透過型投射スクリーン - Google Patents

透過型投射スクリーン

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JP3340766B2
JP3340766B2 JP23560592A JP23560592A JP3340766B2 JP 3340766 B2 JP3340766 B2 JP 3340766B2 JP 23560592 A JP23560592 A JP 23560592A JP 23560592 A JP23560592 A JP 23560592A JP 3340766 B2 JP3340766 B2 JP 3340766B2
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議装置、オー
バーヘッドプロジェクタ、スライド投影機等に利用され
る透過型投射スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】臨場感のある画像を与えるには、高精細
であると同時に、高視域であることが望ましい。大画面
ディスプレイにおいては、CRT直視型では、HDTV
用に36インチが量産されているが、50インチ以上は
気圧に対抗させるようにガラスを厚くする必要があるた
め重くなり、その実用化は困難である。これに対して、
プロジェクタは、投射型ディスプレイとも呼ばれ、透過
型投射スクリーンを用いるリア型と反射型投射スクリー
ンを用いるフロント型とに分けられる。また、CRTを
使用する方式と液晶ディスプレイを使用する方式とに分
けられる。
【0003】フロント型(反射型)、リア型(透過型)
とも投射スクリーンの画像品質は、光源、CRTや液晶
ディスプレイ、光学系、スクリーンの性能等で決まる
が、特に最後のスクリーンで大きく性能が左右される。
このスクリーンには、プロジェクタから投射された投射
光を視野を拡げるために拡散することが要求されてお
り、CRTの代替のために多くは±30度以上の水平視
域と、±10度以上の垂直視域が求められる。
【0004】この種の投射スクリーンに関して、特開平
3−60104号公報に示されるようなフレネルレンズ
とレンチキュラレンズとを組合せたものがあり、このタ
イプの複雑なものには3枚以上の構成のものもある。ま
た、実開平3−42432号公報に示されるように、2
枚のレンチキュラレンズを直交配置して用いるものや、
拡散透過板を用いるものもある。一方、反射型投射スク
リーンで代表的なものとしては、拡散反射板を用いるも
のがあるが、その他にも指向性をもたせた反射を行い、
法線方向を中心に利得を上げるようにしたものがある。
【0005】ここに、フレネルレンズとレンチキュラレ
ンズとを組合せた従来の透過型投射スクリーンの一例を
図15ないし図17に基づいて説明する。まず、図15
は透過型投射スクリーンの平面図を示し、この透過型投
射スクリーン1は、後述するプロジェクタ側のフレネル
レンズ2と観察者3側のレンチキュラレンズ4との各々
のレンズ凹凸面を相対するように配置させて構成されて
いる。前記レンチキュラレンズ4の観察者3側の面に
は、垂直方向に沿う複数の凹凸部が形成されている。こ
の凹凸部の各凸部にはブラックストライプ4aが設けら
れており、これらのブラックストライプ4aの間となる
各凹部は光が透過する開口部4bとされている。
【0006】そして、前記透過型投射スクリーン1は使
用に際して、例えば図16に示すように配置される。即
ち、前記透過型投射スクリーン1に対して左側にプロジ
ェクタ5が配置され、右側に前記観察者3の位置が設定
されている。前記プロジェクタ5は、光源としてのメタ
ルハライドランプ6と、このメタルハライドランプ6の
後方近傍に配置された集光器7と、前記メタルハライド
ランプ6の前方に順に配設された液晶ディスプレイ8、
拡大投影レンズ9とにより構成されている。また、前記
フレネルレンズ2のレンズ面を除く周囲及び前記プロジ
ェクタ5は筐体10で覆われている。
【0007】このような構成おいて、図16に示すよう
に、メタルハライドランプ6の光照射により液晶ディス
プレイ8、拡大投影レンズ9を介して紙面左側から透過
型投射スクリーン1に投射された投射光111 は、フレ
ネルレンズ2で平行光112になった後、レンチキュラ
レンズ4で拡散されて視野が拡がった透過拡散光113
となり、透過型投射スクリーン1の右側にいる観察者3
に広い視域の画像情報として観察される。
【0008】より具体的には、図17にレンチキュラレ
ンズ4の一部を拡大して示すように、プロジェクタ5か
らの投射光111 はフレネルレンズ2により平行光11
2a〜112eに変えられ、これらの平行光112a〜112e
は、紙面左側からレンチキュラレンズ4を構成する1つ
のレンズ4cに入射し、このレンズ4cを透過し拡散さ
れて透過拡散光113a〜113eとなる。この時、図17
中に一点鎖線で示すように、透過拡散光113a〜113e
に対する等光度の面114 が形成され、これにより、図
17中に示す直線12a,12bの内側に視域13が形
成されることになる。
【0009】ここに、レンチキュラレンズ4が完全拡散
板である場合は、レンズ4cの透過面の法線方向の透過
拡散光113cの光度をIc、例えばこの透過拡散光11
3cとθb度をなす方向の透過拡散光113bの光度をIb
とすると、 Ib=Ic・cos (θb) …(1) の関係がある。この(1)式は、光度は法線からずれる
ほど減少するが、輝度は一定であることを示している。
一般に、透過型投射スクリーン1の場合、レンチキュラ
レンズ4で平行光112 を垂直方向にはあまり拡散しな
くてもよいため、レンチキュラレンズ4内に微粒子を混
入し、散乱により平行光112 を垂直方向に拡散させる
方法が用いられている。また、水平視域13を±30〜
45度に制限して、法線方向を中心に輝度を大きくした
ものが用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、透過型投射
スクリーン1に用いられるレンチキュラレンズ4は、フ
レネルレンズ2の一体型から、レンチキュラレンズ分離
型、表裏の二重レンチキュラレンズ型と複雑化するほど
一般に性能がよくなる。また、レンチキュラレンズ4の
観察者3側の表面にブラックストライプ4aを設けるこ
とにより、室内の照明光に対するレンチキュラレンズ4
の表面反射を抑え、コントラストを高めるようにしてい
る。このようなことからレンチキュラレンズ4の形状が
複雑になり、その成形方法が難しく、コスト高となって
しまう。
【0011】具体的には、レンチキュラレンズ4は、複
数の微少なレンズ4cからなっており、各レンズ4c間
のピッチが約0.5〜1.0mmでプラスチックにより作
製される。また、レンチキュラレンズ4の厚さは3〜7
mm程度であり、表面に凹凸があることから作製方法が複
雑であり、成形時の面内のバラツキが大きくなればなる
ほど出やすい。また、レンチキュラレンズ4は平行光を
水平方向に大きく拡散させ、垂直方向にはあまり拡散し
なくてもよいため、平行光112 を垂直方向に拡散させ
る方法として、レンチキュラレンズ4内に微粒子を混入
したり、垂直方向にもう1枚レンズを設ける必要があ
る。さらに、屈折率分布型のレンズで平面形状に作製す
るには、比較的厚いレンズが必要であり、しかも、視域
を大きくするのが難しい。このように、レンチキュラレ
ンズ4の形状は複雑であり、その成形方法は極めて難し
く、コスト高となる。
【0012】また、レンチキュラレンズ4はそのレンズ
表面に凹凸があるため、表面の機械的接触に弱く、埃や
ゴミを拭き取る際に表面に傷を生じるため、徐々に画像
品質を劣化させることになり、耐久性に劣るという問題
がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、プロジェクタから投射された投射光を背面から前面
方向に透過させて平行光に変えるフレネルレンズと、こ
のフレネルレンズの前面側に配設されてこのフレネルレ
ンズを透過した前記平行光を観察者側に透過・拡散させ
2枚のホログラム素子を有する光学素子とにより透過
型投射スクリーンを構成した。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】請求項1記載の発明においては、従来のレンチ
キュラレンズに代えてホログラム素子を用いて透過型投
射スクリーンを構成することにより、透過型投射スクリ
ーンを薄型にするとともにその表面を平滑にすることが
可能となり、これにより、埃やゴミを拭取る際の機械的
接触に強くなり、耐久性を高め得るものとなる。また、
2枚のホログラム素子を用いていることにより、単一の
ホログラム素子による0次光を含む光学的な収差を補正
しやすくなり、観察者はホログラム素子による0次光を
観察することなく、輝度のバラツキの少ない画像を観察
し得るものとなる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】発明の一の実施例を図1ないし図10に基
づいて説明する。なお、図15ないし図17において説
明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略す
る。まず、図1ないし図3に基づいて前提となる構成に
ついて説明する。本実施例は、その前提として、図15
ないし図17に示した透過型投射スクリーン1のレンチ
キュラレンズ4にえて、図1及び図2に示すように、
フレネルレンズ2の前面側に、ホログラム素子14を有
する光学素子15を配設して透過型投射スクリーン16
を形成したものである。前記光学素子15は、前記ホロ
グラム素子16と支持基板17とにより形成されてお
り、前記ホログラム素子14はその前面に密着された前
記支持基板17で支持されている。
【0024】このような構成において、図3(フレネル
レンズ2は簡単のため省略してある)に示すように、フ
レネルレンズ2で平行にされた投射光111a〜111e
光学素子15に入射し、まず、ホログラム素子14によ
り各々微小な部分で拡散されて拡散光112a〜112e
なる。そして、投射光111a〜111eの幅が十分微小と
なる距離では、結果として等光度の面113 を与える光
線(実際には非常に多数本の光線)114 に分割させて
投射光111 を拡散することが可能となる。これによ
り、ホログラム素子14で拡散されて視野が拡がった光
線114 となり、透過型投射スクリーン16の右側にい
る観察者3は広い視域の画像情報として観察し得るもの
となる。また、ホログラム素子14を用いることによ
り、従来のレンチキュラレンズ4(図15参照)に比
べ、光学素子15の表面を平滑にし得るものとなる。よ
って、透過型投射スクリーン16を薄型化、平滑化する
ことが可能となり、埃やゴミを拭取る際の機械的接触に
強くなり、耐久性を高めることが可能となる。
【0025】また、図3に示した光学素子15の変形例
として、図4に示すように、支持基板17の前面に垂直
方向に沿う複数のブラックストライプ17aを設け、こ
れらのブラックストライプ17a間を光が透過する開口
部17bとし、さらに、従来のレンチキュラレンズ4に
対応して投射光111a〜111eの各光線をホログラム素
子14で異なる方向に偏向させるようにすれば、結果と
して等光度の面112を与える光線(実際には非常に多
数本の光線)113a〜113eに分割させて拡散すること
が可能となる。これは、投射光111a〜111eを1つの
ホログラムレンズに入射させた場合と同じである。ま
た、ブラックストライプ17aは、従来のレンチキュラ
レンズ4の場合と同様にして容易に設けることが可能で
ある。
【0026】ここで、図3及び図4に示した光学素子1
5において、例えば、ホログラム素子14は、ホログラ
ム記録材料に銀塩感光剤又は高分子フィルムを用い、支
持基板17にポリカーボネイトを用いて構成されるもの
であり、ホログラム記録材料に予めレーザ光学系を用い
て記録する。このとき、露光パターン(ホログラムパタ
ーン)は、光学的に作製してもよいが、CGHデータに
したがってレーザや電子線を用いて直接、書込んでもよ
いし、CGHデータを基にマスクを作製し、このマスク
のホログラムパターンにしたがって露光するようにして
もよい。このようなホログラム素子14の作製方法の詳
細については後述する。
【0027】ホログラム素子14の設計としては、単純
に全ての場所で水平方向に拡散させるように、同じホロ
グラムを設計してもよいが、透過型投射スクリーン16
の左右で対称になるように、その中央部と端部との拡散
状態を変化させてもよい。また、スクリーン16上の上
下で非対称になるように拡散状態を変化させてもよい。
これは、大きなスクリーン16を観察するときに、この
スクリーン16の大きさに対してスクリーン16と観察
者3との距離が小さいと、スクリーン16の中央部と周
辺部とを比べて、スクリーン16の法線と、スクリーン
16上の観察位置と観察者3とを結んだ線との角度の差
が大きくなり、スクリーン16の周辺では、要求される
拡散状態が異なってくることによる。
【0028】さらに、ホログラム素子14にはレンチキ
ュラレンズのように水平方向のみ拡散させる機能をもた
せ、支持基板17に微粒子を混入させて垂直方向に拡散
させるように光学素子15を設計してもよい。また、予
め、ホログラム素子14を水平・垂直両方向に拡散する
ように設計しておくと、支持基板17の制約が少なく効
果的である。このとき、垂直方向に要求される拡散状態
は水平方向と大きく異なるので、これに対応してホログ
ラム素子14を垂直・水平両方向で各々異なるように作
製すればよい。
【0029】ここに、例えば、ホログラム素子14を体
積ホログラムでしかも位相型ホログラムとして作製すれ
ば、その利用効率は理論的に100%になるが、実際に
は利用効率が95%以上のホログラム素子14を作製す
ることは難しく、残りの部分は0次光として入射方向と
同方向へ出射することになる。この状態を図5に示す。
この場合、投射光111 をホログラム素子14に入射し
透過させて等光度の面112 を得たとすると、投射光1
1 の入射方向と一致する方向に0次光113の光度が
大きくなる。これは、図3,図4のどちらの方式の光学
素子15でも同じである。この0次光113 が大き過ぎ
ると、特定方向の観察者3に対してスクリーン16の特
定位置だけが輝度が大きく変化して観察されるので、ホ
ログラム素子14の0次光113 付近の光度を予め小さ
くなるように設計する等、0次光113 を極力小さくす
るようにホログラム素子14を作製することが大切であ
る。
【0030】そこで、0次光113 の強度の大きなホロ
グラム素子14のときには、例えば、図4に示した構成
の光学素子15の変形例として、図6に示すように、ブ
ラックストライプ17a間の開口部17bの中央部付近
に減光手段18を設けることにより、0次光の方向に強
度が大きくなるのを防ぐことが可能となる。この減光手
段18としては、単純なND(Neutral Density )フ
ィルタでもよく、投射光111 に対して0次光付近の拡
散光を与える部分の光を多く吸収し、この方向は他の部
分の0次光により補うことで、結果として、等光度の面
112 を得ることが可能となる。また、この減光手段1
8は、ブラックストライプ17a間の開口部17bの中
央部に限らず、ブラックストライプ17a間の開口部1
7bの全面に設けてもよく、この場合には、2色性色素
により設計し、設計した方向以外の光に対して大きく吸
収するような素子を用いればよい。
【0031】続いて、図1に示した透過型投射スクリー
ン16を前提とする本実施例の構成例を図7に示す。ま
ず、ホログラム素子14は、図7(a)に示すように、
支持基板17の前後両面に2枚設けてもよいし、図7
(b)に示すように、支持基板17の背面に2枚設けて
もよい。これらの図7(a)(b)に示す本実施例の構
成例の場合、ホログラム素子14を2枚に増やすこと
で、レンズの枚数を増やした場合と同様に、光学的な収
差を補正しやすくなる。
【0032】また、図8に示すように、ホログラム素子
14をレンチキュラレンズ4と併用してもよく、この場
合、レンチキュラレンズ4で解消できなかった収差を大
きく減少させたり、レンチキュラレンズ4の形状を簡単
なものとすることが可能となる。即ち、図8(a)の例
では、レンチキュラレンズ4の前面にホログラム素子1
4を密着させて光学素子15を形成したものである。こ
の場合、ホログラム素子14を支持する支持基板17を
省略可能となる。しかも、ブラックストライプ4aの機
能をホログラム素子14にもたせることが可能であるた
め、レンチキュラレンズ4の片側の表面を平坦に形成し
得るものとなる。一方、図8(b)の例では、支持基板
17にホログラム素子14を支持させた光学素子15を
フレネルレンズ2とレンチキュラレンズ4との間に配設
したものである。この場合、図15に示した従来の構成
を大きく変えることなくホログラム素子14を利用する
ことが可能となる。
【0033】さらに、図1に示した透過型投射スクリー
ン16の別の変形例として、図9に示すように、フレネ
ルレンズ2をなくし、ホログラム素子14と支持基板1
7とよりなる光学素子15だけで透過型投射スクリーン
16を形成してもよい。即ち、ホログラム素子14をス
クリーン16の面に対して垂直な進行方向の平行光(フ
レネルレンズ2により平行にされた平行光)を拡散する
ようにするのではなく、プロジェクタ5からの投射光1
1a〜111eを直接に、例えば、スクリーン16の法線
方向の光線112a〜112eを中心に拡散するように設計
すればよい。この場合、メタルハライドランプ6の光照
射により液晶ディスプレイ8、拡大投影レンズ9を介し
て直接、スクリーン16に照射された投射光111a〜1
1eとスクリーン16とのなす方向がこのスクリーン1
6上の位置によって異なるので、その位置にそれぞれ最
適なホログラムを作製する必要がある。また、0次光1
3a,113b,113c(112c),113d,113eの進
行方向がスクリーン16上の位置によって異なり、結果
として、等光度の面114a〜114eが得られることにな
るので、特に0次光113a〜113eが減少するように注
意する必要がある。
【0034】ところで、図4に示した光学素子15から
なる透過型投射スクリーン16をカラー用のプロジェク
タに用いた場合、図10(フレネルレンズ2は簡単のた
め省略してある)に示すように、紙面左側から画像信号
に応じて投射されてフレネルレンズ2で平行光とされた
R(赤色),G(緑色),B(青色)の3色からなる投
射光111 は、光学素子15に入射する。ここで、光学
素子15の支持基板17に支持されたホログラム素子1
4は一般に波長依存性が大きく、例えば、Bの短波長の
光に対してホログラム素子14を設計すると、Bの投射
光111 に対しては、望ましい等光度の面112bが得ら
れたとしても、GやRの投射光111 に対しては、各
々、Bと異なる等光度の面112g,112rとなり、R,
G,Bの3つの色で等光度の面112r,112g,112b
が一致しないため、色再現性を良好に保ってスクリーン
16を見る角度が非常に限られることになり、通常のレ
ンズで言う色分散が発生することになる。
【0035】そこで、この色分散を少なくした透過型投
射スクリーンの参考構成例を図11に基づいて説明す
る。なお、図10において説明した部分と同一部分は同
一符号で示し、説明も省略する。本参考構成例は、図1
0に示したホログラム素子14に代えて、図11に示す
ように、フレネルレンズ2(図11中には図示せず)の
前面に、このフレネルレンズ2を透過したR,G,Bの
投射光111r,111g,111bの各画素毎に異な
る波長特性をもつホログラム領域19r,19g,19
bを有するホログラム素子19を設けたものである。そ
して、前記ホログラム素子19を支持基板17に支持さ
せた光学素子20と前記フレネルレンズ2とにより透過
型投射スクリーン21が形成されている。
【0036】このような構成において、空間的に分割さ
れたカラー表示に必要なR,G,Bの各投射光は、フレ
ネルレンズ2で平行な投射光111r,111g,111b
なり、それぞれ別々のスクリーン21部分に位置する異
なる波長特性をもつホログラム素子19のホログラム領
域19r,19g,19bに入射する。そして、各投射
光111r,111g,111bは、各ホログラム領域19
r,19g,19bでそれぞれ分散し、ほぼ同じ等光度
の面112r,112g,112bが得られることになる。こ
れにより、R,G,Bの各色毎の波長の違いによる色分
散を大幅に減少させることが可能となる。
【0037】ここに、1枚のパネルを用いた液晶プロジ
ェクタでは、カラー表示用としてカラーフィルタを用い
て空間的にR,G,Bを分割して表示することが一般的
であり、投射光も空間的にR,G,Bに分割されてスク
リーンに入射するものであるが、本参考構成例のよう
に、R,G,Bの投射光111r,111g,111b
に対して別々のホログラム領域19r,19g,19b
を設けることは、位置合わせだけをすればよく、比較的
容易に実施することが可能である。
【0038】また、Bの青色自体も、レーザを用いる以
外では、一般に単一波長ではないので分散することにな
るため、液晶表示用のバックライトとしてはレーザ光が
望ましいが、本参考構成例のように、よく使用されるメ
タルハライドランプ6の輝線とホログラム素子19に最
適な波長とを一致させることで、B自体の分散の少ない
透過型投射スクリーン21を得ることが可能となる。
【0039】次に、参考構成例を図12に基づいて
説明する。なお、図9において説明した部分と同一部分
は同一符号で示し、説明も省略する。本構成例は、前述
の0次光による画像の輝度のバラツキを少なくするよう
にしたものであり、図9に示した透過型投射スクリーン
16の構成に加え、図12に示すように、光学素子15
の背面側に、ホログラム素子14に入射するプロジェク
タ5からの投射光111a〜111eの進行方向を観察
者3の視域22を外れた視域周辺方向に偏向する偏向光
学素子23が設けられている。そして、この偏向光学素
子23と、前記ホログラム素子14を支持基板17に支
持させた前記光学素子15とにより透過型投射スクリー
ン24が形成されている。
【0040】このような構成において、メタルハライド
ランプ6の光照射により液晶ディスプレイ8,拡大投影
レンズ9を介して紙面左側から透過型投射スクリーン2
4に投射された投射光111a〜111eは、偏向光学素子
23で観察者3の視域22以外の方向にそれぞれ偏向さ
れて平行光112a〜112eになり、これらの平行光11
2a〜112eは、ホログラム素子14に入射する。そし
て、このホログラム素子14で拡散され、さらに支持基
板17を透過して等光度の面113a〜113eを形成して
観察者3に観察されることになる。このとき、ホログラ
ム素子14の0次光114a〜114eの進行方向は、偏向
光学素子23で観察者3の視域22周辺方向に偏向され
ているため、観察者3の方向に0次光114a〜114e
なくなる。これにより、観察者3は所定の視域22内で
あれば、どの方向でも0次光114a〜114eを観察する
ことなく、輝度のバラツキの少ない画像を観察し得るも
のとなる。
【0041】ここで、偏向光学素子23には、マイクロ
プリズムやフレネルレンズやホログラム素子を用いるこ
とが可能である。ホログラム素子からなる偏向光学素子
23を用いた場合には、0次光が少々あっても、ホログ
ラム素子を2枚用いれば1枚目で発生した0次光の影響
が2枚目で非常に小さくなるため、この0次光が問題に
なることが少ない。また、本実施例のように、観察者3
の視域22周辺に相当する方向が0次光114a〜114e
の方向となるようにホログラム素子14に投射光111a
〜111eを入射させることにより、視域22周辺の光度
を大きくすることも可能である。さらに、ホログラム素
子14の方で特性を変化させれば、このときのホログラ
ム素子14への投射光111a〜111eは平行でなくても
よいものとなるため、本実施例ではフレネルレンズを省
略し得るものとなる。
【0042】次に、以上に説明した前記実施例等の透過
型投射スクリーンに使用されるホログラム素子の作製方
法について図13に基づいて説明する。図13はホログ
ラム素子の作製時の光学系の配置を示すもので、シート
状のホログラム記録材料25が巻回されたホログラム記
録材料ロール26が設けられている。このホログラム記
録材料ロール26から矢印Y方向に順次繰り出される前
記ホログラム記録材料25はその幅方向に沿う複数のス
リット状の記録領域25aに分割されている。また、こ
のホログラム記録材料25の下方には、このホログラム
記録材料25にホログラムを記録する記録光学系27が
配設されている。この記録光学系27は、最下方に位置
させたレーザ光源28と、このレーザ光源28と前記ホ
ログラム記録材料25との間に配置された小径の球面レ
ンズ29a、大径の球面レンズ29b、シリンドリカル
レンズ30及び反射ミラー31とにより構成されてい
る。
【0043】このような構成において、レーザ光源28
から出射されたレーザ光を球面レンズ29a,29bを
通して平面波からなる光32aとし、この平面波からな
る光32aの一部をシリンドリカルレンズ30で円筒波
からなる光に変えて信号光32bとしてホログラム記録
材料25の1つのスリット状の記録領域25aに照射
し、同時に、平面波からなる光32aの一部を反射ミラ
ー31で反射して参照光32cとしてホログラム記録材
料25の同じ記録領域25aに照射し、これらの信号光
32bと参照光32cとを干渉させてホログラム記録材
料25の記録領域25aにホログラムを記録させる。こ
のようにして所定の露光量でホログラムを記録した後、
ホログラム記録材料25を矢印Y方向に移動させ、新た
に隣接するスリット状の記録領域25aにホログラムを
記録する。以上の走査を透過型投射スクリーンのサイズ
に対応する所定数の記録領域25a分だけ、複数回、繰
り返した後、全体を現像することにより、透過型投射ス
クリーン用の大面積かつ平面状のホログラム素子を形成
するようになっている。ただし、現像は、ホログラムが
記録された各記録領域25a毎に連続的に行ってもよ
い。
【0044】この作製方法は、透過型投射スクリーン用
のホログラム素子が縦方向には同様の拡散特性でもよい
場合に、単純に信号光32bとして円筒波からなる光を
利用可能であり、さらに、画素以下のピッチであれば、
ストライプ状にホログラム素子を分割してもよいことを
利用している。したがって、この作製方法によれば、従
来の成形の難しいレンチキュラレンズに比べ、これに代
わる機能をもつホログラム素子を容易に作製し得るもの
となる。
【0045】なお、要求されるホログラム素子の特性に
よってシリンドリカルレンズ30の代わりに、複数の球
面レンズを用いてもよいし、途中に空間変調器を配置し
てもよい。また、球面レンズは、図13に示したような
大径の球面レンズ29bである必要はなく、必要な平面
波の面積程度あれば十分である。一方、信号光32bと
参照光32cとの2つの光束の干渉性が不足のときに
は、参照光32cをビームスプリッタを用いて取出せば
よい。
【0046】次に、透過型投射スクリーン用のホログラ
ム素子の他の作製方法を図14に基づいて説明する。な
お、図13において説明した部分と同一部分は同一符号
を用いて示す。この作製方法も図13に示した作製方法
と同様に透過型投射スクリーン用のホログラム素子の作
製方法に関するものである。図14はホログラム素子の
作製時の光学系の配置を示すもので、ホログラム記録材
料ロール26から矢印Y方向に繰り出されたホログラム
記録材料25の下方には、このホログラム記録材料25
にホログラムを記録する記録光学系33が配設されてい
る。この記録光学系33は、最下方に位置させた光源3
4と、この光源34と前記ホログラム記録材料25との
間に配置されたレンズ35及びマスク36とにより構成
されている。ただし、このマスク36は、予めCGHデ
ータ等に基づいて所望のホログラムパターンが記録され
ているものとする。
【0047】このような構成において、光源34から出
射された光をレンズ35を介してマスク36に入射さ
せ、このマスク36のホログラムパターンをホログラム
記録材料25の1つのスリット状の記録領域25aに転
写させることによりホログラムを記録する。このように
して所定の露光量でホログラムを記録した後、ホログラ
ム記録材料25を矢印Y方向に移動させ、新たに隣接す
るスリット状の記録領域25aに同様にホログラムを記
録する。以上の走査を透過型投射スクリーンのサイズに
対応する記録領域25a分だけ複数回、繰り返した後、
全体を現像することにより、透過型投射スクリーン用の
大面積かつ平面状のホログラム素子を形成するようにな
っている。したがって、この作製方法によっても、従来
のレンチキュラレンズに比べ、これに代わる機能をもつ
ホログラム素子を容易に作製し得るものとなる。
【0048】なお、縮小光学系を用いてマスク36の原
画(ホログラムパターン)を露光してもよい。また、シ
ート状のホログラム記録材料25をストライプ状に分割
することにより、凹凸パターンを転写したり、電子線や
レーザ光を変調させて直接にホログラムパターンを形成
することも同様に実施可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プロジェ
クタから投射された投射光を背面から前面方向に透過さ
せて平行光に変えるフレネルレンズと、このフレネルレ
ンズの前面側に配設されてこのフレネルレンズを透過し
た前記平行光を観察者側に透過・拡散させる2枚のホロ
グラム素子を有する光学素子とにより透過型投射スクリ
ーンを構成したので、従来のレンチキュラレンズを用い
た透過型投射スクリーンに比べ、透過型投射スクリーン
を薄型でその表面を平滑にすることが可能となり、これ
により、埃やゴミを拭取る際の機械的接触に強くなり、
耐久性を高めることができるものである。特に、2枚の
ホログラム素子を用いているので、単一のホログラム素
子による0次光を含む光学的な収差を補正しやすくな
り、観察者はホログラム素子による0次光を観察するこ
となく、輝度のバラツキの少ない画像を観察することが
できるものである。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施例の前提となる構成を示す斜視
図である。
【図2】その平面図である。
【図3】光学素子の光線の透過状態を示す拡大平面図で
ある。
【図4】図3の光学素子の変形例を示す拡大平面図であ
る。
【図5】0次光の発生状態を示す拡大平面図である。
【図6】図4の光学素子の変形例を示す拡大平面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の構成例を示す平面図であ
る。
【図8】図1の2つの変形例を示す平面図である。
【図9】図1のさらに別の変形例を示す平面図である。
【図10】カラー用のプロジェクタに用いた透過型投射
スクリーンの色分散の状態を示す拡大平面図である。
【図11】参考構成例を示す平面図である。
【図12】参考構成例を示す平面図である。
【図13】ホログラム素子の作製方法の一例を示す斜視
図である。
【図14】ホログラム素子の作製方法の他例を示す正面
図である。
【図15】従来例を示す平面図である。
【図16】投射時の透過型投射スクリーンの配置を示す
平面図である。
【図17】レンチキュラレンズの光線の透過状態を示す
拡大平面図である。
【符号の説明】
2 フレネルレンズ 3 観察者 5 プロジェクタ 14 ホログラム素子 15 光学素子 19 ホログラム素子 20 光学素子 22 視域 23 偏向光学素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/56 G03H 1/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロジェクタから投射された投射光を背
    面から前面方向に透過させて平行光に変えるフレネルレ
    ンズと、このフレネルレンズの前面側に配設されてこの
    フレネルレンズを透過した前記平行光を観察者側に透過
    ・拡散させる2枚のホログラム素子を有する光学素子と
    よりなることを特徴とする透過型投射スクリーン。
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