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JP3343085B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents
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JP3343085B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP3343085B2
JP3343085B2 JP02073299A JP2073299A JP3343085B2 JP 3343085 B2 JP3343085 B2 JP 3343085B2 JP 02073299 A JP02073299 A JP 02073299A JP 2073299 A JP2073299 A JP 2073299A JP 3343085 B2 JP3343085 B2 JP 3343085B2
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dust
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秀春 田島
信之 高森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報信号の記録再
生可能又は再生のみ可能であるディスクを収納し、部分
的にディスクを露出させる開口部を備え、情報の記録及
び再生時に、外部から該ディスクに駆動力が与えられる
ミニディスク等のディスクカートリッジに関するもので
あり、特に、ディスクのゴミ付着防止に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク等の記録媒体及び記録再
生装置、例えば、フロッピーディスク等のディスクカー
トリッジに付着する挨等のゴミの付着防止又は除去に
は、例えば、再生面上に導電性樹脂をコーティングする
か、実開昭62−164646号公報に開示されている
ように、直接布やブラシ等を接触させて拭き取るか、特
開平6−124569号公報に開示されている3.5イ
ンチのフロッピーディスクのように、摩擦抵抗の小さい
ライナシートと帯電減衰時間の大きいライナシートとを
組み合わせてディスク全体に接触させるか、又は記録再
生装置により得られる駆動力を利用することによって発
生する気流を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスクカートリッジでは、以下の各問題点があっ
た。
【0004】先ず、ディスクの再生面上に導電性樹脂を
コーティングする場合、埃等のゴミが再生面に定着する
ことは防げるが、付着そのものを防ぐことはできない。
【0005】次に、ディスクに直接布等を接触させて挨
等のゴミを除去する場合には、その除去作業により対象
物に傷が付く可能性が有り、しかも多くの場合において
は、記録再生時に同時に行うことができないため、埃等
の多い環境下においては、頻繁に除去作業を行わなけれ
ばならず、非常に非効率であった。
【0006】また、気流を用いる方法においても、例え
ば、ディスク表面直上においては気流の流速は理論的に
は0となるため、ディスク表面直上に張り付いた埃等の
ゴミは除去できないといった問題点があった。
【0007】これらの挨等のゴミの問題は、今後も需要
が予測されるより高い高密度記録に対して、益々影響が
大きい問題となってくることが容易に予想されるので、
これらの問題を解決することが求められているものであ
る。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ディスクに傷を付けずに
ディスクへの埃等のゴミの付着を防止し、ひいては高密
度記録に有利な信頼性の高い情報の記録再生を実現し得
るディスクカートリッジを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクカート
リッジは、上記課題を解決するために、上記ディスクに
付着するゴミを静電気を発生させて吸着するゴミ吸着手
段がディスクにおける情報信号再生用ヘッドに対向する
面の情報記録領域に非接触状態に設けられているととも
に、前記ゴミ吸着手段は、ディスクの回転時における摩
擦対象物の内周部における非情報記録領域での摺動摩擦
により静電気を発生しかつ帯電する静電気帯電体からな
っていることを特徴としている。
【0010】上記の発明によれば、ディスクカートリッ
ジは、情報信号の記録再生可能又は再生のみ可能である
ディスクを収納し、部分的にディスクを露出させる開口
部を備え、情報の記録及び再生時に、その外部から該デ
ィスクに駆動力が与えられる。
【0011】そして、このディスクカートリッジには、
ディスクに付着する埃等のゴミを静電気を発生させて吸
着するゴミ吸着手段がディスクにおける情報信号再生用
ヘッドに対向する面の情報記録領域に非接触状態に設け
られている。
【0012】したがって、ディスクに付着する埃等のゴ
ミは、ゴミ吸着手段に吸着される。
【0013】このゴミ吸着手段は、静電気を自ら発生さ
せるものであり、帯電しているゴミは、このゴミとは反
対の電荷を有するゴミ吸着手段によるクーロン力により
吸引される。
【0014】このため、ディスクに付着するゴミは、ゴ
ミ吸着手段に吸着される。
【0015】また、このゴミ吸着手段は、ディスクにお
ける情報信号再生用ヘッドに対向する面の情報記録領域
には非接触状態となるように設けられている。したがっ
て、ゴミ吸着手段がディスクの情報記録領域を傷付ける
こともない。
【0016】この結果、ディスクに傷を付けずにディス
クへの埃等のゴミの付着を防止し、ひいては高密度記録
に有利な信頼性の高い情報の記録再生を実現し得るディ
スクカートリッジを提供することができる。
【0017】さらに、本発明では、前記ゴミ吸着手段
は、ディスクの回転時における摩擦対象物の内周部にお
ける非情報記録領域での摺動摩擦により静電気を発生し
かつ帯電する静電気帯電体からなっている
【0018】このような静電気帯電体は、例えば、カー
トリッジのディスク対向面において、ディスクの情報記
録領域に非接触状態となるように設けることができる。
【0019】この結果、静電気帯電体は、ディスクが回
転する時に、摩擦対象物と摺動摩擦し、これによって静
電気を発生しかつ帯電する。なお、この摩擦対象物は、
ディスクにおける情報記録領域以外の部分であって良く
又はディスクを回転させる際のディスク駆動軸であって
良い。
【0020】さらに、静電気帯電体はディスクの回転時
における摩擦対象物との摺動摩擦によって静電気を発生
しかつ帯電するので、帯電電荷量を大きくすることがで
きる。
【0021】この結果、ゴミ吸着手段は、この静電気帯
電体により、確実かつ効率的に、静電気を発生しかつ帯
電してディスクへのゴミの付着を防止することができ
る。
【0022】また、記録再生時に、埃等のゴミの吸着処
理が同時に行われるため、埃等のゴミを別途に除去する
従来の手法に比べて、効率的にディスクへの埃等のゴミ
の付着を防止することができる。
【0023】したがって、ディスクに傷を付けずにディ
スクへの埃等のゴミの付着を確実かつ効率的に防止し、
ひいては高密度記録に有利な信頼性の高い情報の記録再
生を実現し得るディスクカートリッジを提供することが
できる。
【0024】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記課題を解決するために、上記記載のディスクカート
リッジにおいて、前記静電気帯電体は、摩擦対象物より
も帯電列の下位のものからなっていることを特徴として
いる。
【0025】上記の発明によれば、静電気帯電体は、摩
擦対象物よりも帯電列の下位のものからなっている。
【0026】すなわち、静電気帯電体をその摩擦対象物
よりも帯電列の下位のものを使用することにより、静電
気帯電体が負(−)に帯電し、正(+)に帯電し易い埃
等のゴミの静電気帯電体への吸着をより効率的に行うこ
とができ、より信頼性の高い情報の記録再生が可能とな
る。
【0027】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記課題を解決するために、上記記載のディスクカート
リッジにおいて、前記静電気帯電体が摺動摩擦する摩擦
対象物がディスクである場合には、ディスクの摺動摩擦
面が導電性となっていることを特徴としている。
【0028】上記の発明によれば、静電気帯電体が摺動
摩擦する摩擦対象物がディスクである場合には、ディス
クの摺動摩擦面が導電性となっている。
【0029】このため、ディスクの摺動摩擦面を導電性
とすることによって、ディスク自体への帯電が防止され
る。
【0030】この結果、より効率的にディスクへの埃等
のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高い
情報の記録再生が可能となる。
【0031】なお、このディスクの摺動摩擦面を導電性
とするには、例えば、摺動摩擦面に導電性樹脂等を塗布
することによって容易に行うことが可能となる。
【0032】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記課題を解決するために、上記記載のディスクカート
リッジにおいて、前記静電気帯電体が摺動摩擦する摩擦
対象物には、その摺動摩擦面の一部に凸状部又は凹状部
が形成されていることを特徴としている。
【0033】上記の発明によれば、前記静電気帯電体が
摺動摩擦する摩擦対象物には、その摺動摩擦面の一部に
凸状部又は凹状部が形成されている。
【0034】すなわち、静電気帯電体が摩擦対象物と摺
動摩擦するに際して、静電気帯電体が摩擦対象物に絶え
ず接触しているよりも、接触と剥離とを繰り返す方が帯
電電荷量が大きくなる。
【0035】そこで、本発明では、摩擦対象物における
摺動摩擦面の一部に凸状部又は凹状部を形成している。
【0036】これによって、摩擦対象物における摺動摩
擦面の一部に凸状部が形成される場合には、静電気帯電
体が摩擦対象物と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体
が凸状部に乗り上げることになり、この凸状部に乗り上
げる際に、今まで摺動していた摺動摩擦面との一瞬の剥
離状態が生ずる。そして、この凸状部は摺動摩擦面の一
部に形成されているのみであるので、凸状部が終了した
後は再度、静電気帯電体は摩擦対象物に摺動摩擦するこ
とになる。
【0037】一方、摩擦対象物における摺動摩擦面の一
部に凹状部が形成される場合には、静電気帯電体が摩擦
対象物と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体が凹状部
を通過する際に、今まで摺動していた摺動摩擦面との一
瞬の剥離状態が生ずる。そして、この凹状部は摺動摩擦
面の一部に形成されているのみであるので、凹状部の通
過後は再度、静電気帯電体は摩擦対象物に摺動摩擦する
ことになる。
【0038】この結果、静電気帯電体は、摩擦対象物に
対して接触と剥離とを繰り返すことになり、より大きな
静電気を発生することが可能となる。
【0039】したがって、より効率的にディスクへの埃
等のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高
い情報の記録再生が可能となる。
【0040】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記課題を解決するために、上記記載のディスクカート
リッジにおいて、前記静電気帯電体は、繊維束からな
り、かつ摩擦対象物との接触部における毛並みが不揃い
となっていることを特徴としている。
【0041】上記の発明によれば、静電気帯電体は、繊
維束からなり、かつ摩擦対象物との接触部における毛並
みが不揃いとなっている。
【0042】上述したように、静電気帯電体が摩擦対象
物と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体が摩擦対象物
に絶えず接触しているよりも、接触と剥離とを繰り返す
方が帯電電荷量が大きくなる。
【0043】そこで、静電気帯電体を、繊維束からなる
物とし、かつ摩擦対象物との接触部における毛並みを不
揃いとすることによって、繊維束における接触部の毛並
みを揃えるよりも接触と剥離との繰り返しによる帯電電
荷量を大きくすることができる。
【0044】この結果、より効率的にディスクへの埃等
のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高い
情報の記録再生が可能となる。
【0045】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記課題を解決するために、上記記載のディスクカート
リッジにおいて、前記静電気帯電体は、摩擦対象物との
接触部以外の部分に粘着性を有していることを特徴とし
ている。
【0046】上記の発明によれば、静電気帯電体は、摩
擦対象物との接触部以外の部分に粘着性を有している。
【0047】すなわち、静電気帯電体における摩擦対象
物との接触部以外の部分に粘着性を有することにより、
一度静電気帯電体に付着した埃等のゴミが粘着部分に捕
獲される。したがって、静電気帯電体に付着した埃等の
ゴミのディスクへの再付着を防止することができる。
【0048】この結果、より効率的にディスクへの埃等
のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高い
情報の記録再生が可能となる。
【0049】なお、この静電気帯電体における摩擦対象
物との接触部以外の部分に粘着性を付与する方法として
は、例えば、両面テープを使用することができる。
【0050】これによって、静電気帯電体の周辺に容易
かつ安価に粘着性を付与することができると共に、静電
気帯電体に付着した埃等のゴミのディスクへの再付着を
防止することができる。
【0051】また、両面テープは取り替え可能であるこ
とから、両面テープにおける埃等のゴミの粘着力が低下
してきたときには、容易に両面テープを交換して、埃等
のゴミの粘着性を再生することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0053】本実施の形態のディスクカートリッジは、
例えば、情報信号の記録再生可能又は再生のみ可能であ
るミニディスク等のディスクが対象となっている。な
お、ミニディスクはカートリッジ内に光磁気ディスクが
内蔵されているものであるが、本発明においては、ディ
スクは必ずしも光磁気ディスクに限らず、カートリッジ
内に光ディスクが収容されている場合等にも適用可能で
ある。すなわち、カートリッジ内に円盤状のディスクが
収納されていれば適用可能である。
【0054】上記のミニディスク1は、図2に示すよう
に、カートリッジとしての収納ケース10内に円盤状の
摩擦対象物としての光磁気ディスク20が回転自在に収
納されてなっている。
【0055】光磁気ディスク20は、例えばポリカーボ
ネイト又はガラス等の材料からなっており、中心部にデ
ィスク中心孔21を有すると共に、その円盤外周側が情
報信号再生用ヘッドに対向する面の情報記録領域22と
なっている。
【0056】また、光磁気ディスク20の中央部におけ
るディスク中心孔21には金属製のハブ23が設けられ
ており、このハブ23は、図示しないドライブ装置に装
着された際に、ドライブ装置側に設けられたマグネット
にて吸引されることにより光磁気ディスク20をドライ
ブ側に押し付け、光磁気ディスク20の回転を安定化さ
せるようになっている。
【0057】上記収納ケース10は、上下一対の上ハー
フ11と下ハーフ12とからなっており、これら上ハー
フ11及び下ハーフ12には、部分的に光磁気ディスク
20を露出させ開口部11a・12aがそれぞれ備えら
れている。上記上ハーフ11の開口部11aは図示しな
い磁気ヘッドを挿入させるためのものであり、下ハーフ
12の開口部12aは図示しない光ピックアップからの
レーザー光を光磁気ディスク20に照射させるためのも
のである。
【0058】また、上記の開口部11a・12aには、
これら開口部11a・12aを開閉するためのシャッタ
30が設けられており、ドライブ装置に装着された際
に、このシャッタ30が開いて開口部11a・12aが
露出し、これによって、光磁気ディスク20への記録再
生が可能となる。
【0059】ここで、本実施の形態のミニディスク1に
おける下ハーフ12には、光磁気ディスク20に付着す
る埃等のゴミを静電気により吸着するゴミ吸着手段とし
ての静電気帯電体40…が設けられている。
【0060】この静電気帯電体40…は、例えば、ポリ
エステル製繊維束、テフロン製繊維束等の繊維束からな
っている。静電気帯電体40…の材料をポリエステルや
テフロンとしたのは、光磁気ディスク20の材料である
ポリカーボネートの帯電列よりも下位の材料を選択して
いるためであり、これによって、後述するように、静電
気帯電体40が光磁気ディスク20に摺動摩擦すると、
静電気帯電体40が負(−)に帯電し、一般に正(+)
に帯電している埃等のゴミを吸着可能となるためであ
る。
【0061】また、静電気帯電体40…を繊維束にした
のは、糸状にした方が表面積を増加できること、またそ
れを束にすることによって、さらに表面積を増加して帯
電電荷量を増加できるためである。
【0062】一方、これら繊維束は下ハーフ12の中心
開口円12bの近傍から半径方向に真っ直ぐに延びて設
けられており、さらに、各静電気帯電体40…は互いに
直交する方向に延びている。したがって、静電気帯電体
40…は、開口部12aを除く3箇所に設けられてい
る。ただし、これに限らず、静電気帯電体40は、一個
でも良い。また、他の複数個でも良いと共に、直交する
必要もない。さらに、上記の例では、繊維束としている
が、必ずしも束になっている必要はなく、各一本の糸で
も良い。また、同図においては、各糸が隙間を有して配
されているが、必ずしもこれに限らず、隣接する各糸に
隙間が無くても良い。
【0063】また、上記の繊維束からなる静電気帯電体
40…は、両面テープ50…にてそれぞれ貼着されてい
る。したがって、両面テープ50…における繊維束の静
電気帯電体40が貼着されない部分は、両面テープ50
…の粘着部分が露出したものとなっている。これによっ
て、静電気帯電体40…に吸着される埃をこの粘着部分
にて粘着し、埃が脱離して再び光磁気ディスク20側に
移動しないようになっている。
【0064】また、上記繊維束からなる静電気帯電体4
0…は、図3(a)(b)に示すように、光磁気ディス
ク20の内周側におけるディスク中心孔21近傍におい
ては、光磁気ディスク20に向かって立ち上がる立ち上
げ部41を有しており、その立ち上げ部41において光
磁気ディスク20に軽く接触している。したがって、図
1(a)(b)に示すように、静電気帯電体40はこの
光磁気ディスク20の内周部における摺動摩擦面として
の接触面軌道24においてのみ接触しており、光磁気デ
ィスク20における情報信号再生用ヘッドに対向する面
の情報記録領域22においては非接触状態となってい
る。
【0065】また、静電気帯電体40は、その立ち上げ
部41の上端部にて折曲して、さらに、円周方向におけ
る光磁気ディスク20の回転方向(矢印A方向)に沿っ
て延びている。ただし、必ずしもこれに限らず、単に、
立ち上げ部41において光磁気ディスク20に軽く接触
するだけでも良い。このように、光磁気ディスク20の
回転方向(矢印A方向)に沿って延びることによって、
光磁気ディスク20との接触面軌道24における繊維束
の摩耗を防止することができる。
【0066】また、本実施の形態では、繊維束の静電気
帯電体40は、光磁気ディスク20の接触面軌道24に
接触するその先端は、毛並みが不揃いとなっている。こ
れによって、静電気帯電体40と光磁気ディスク20と
の間で接触と剥離とが繰り返されるために静電気帯電体
40における静電気の帯電電荷量を大きくすることが可
能となる。
【0067】すなわち、静電気帯電体40における帯電
電荷量を大きくするためには、静電気帯電体40が絶え
ず光磁気ディスク20に接触摩擦しているよりも、接触
摩擦と剥離とを繰り返して、繰り返し光磁気ディスク2
0に触れる方が蓄電量が多くなる。そこで、本実施の形
態では、上記原理に基づき、静電気帯電体40における
帯電電荷量をより大きくすべく、光磁気ディスク20に
おける上記静電気帯電体40が接触する接触面軌道24
上に下側に突出する凸状部としての静電気帯電体剥離板
60を設けており、光磁気ディスク20との間に例えば
0.3mm程度の段差を設け、静電気帯電体40がこの
静電気帯電体剥離板60に乗り上げるようにしている。
この静電気帯電体剥離板60は、例えば、ポリカーボネ
イト又はガラス等の光磁気ディスク20と同種の絶縁体
からなっている。これによって、静電気帯電体40は、
光磁気ディスク20が一回転する毎に一度、光磁気ディ
スク20に接触していたのが、この静電気帯電体剥離板
60に乗り上げることによって一瞬離脱され、この静電
気帯電体剥離板60を過ぎると再度光磁気ディスク20
に接触する。したがって、接触摩擦と剥離とが繰り返さ
れることになるので、静電気が蓄積されることになる。
【0068】なお、本実施の形態においては、上述した
ように、静電気帯電体40と光磁気ディスク20との接
触摩擦を一部遮る方法として、光磁気ディスク20に凸
状部としての静電気帯電体剥離板60を設け、静電気帯
電体40がこの静電気帯電体剥離板60に乗り上げるこ
とにより行っている。
【0069】ただし、必ずしもこれに限らず、静電気帯
電体40の光磁気ディスク20への接触面軌道24に、
図示しない凹状部を形成し、静電気帯電体40がこの凹
部によって、静電気帯電体40が光磁気ディスク20に
一瞬触れない状態を形成することも可能である。
【0070】これによっても、静電気帯電体40と光磁
気ディスク20との剥離が行われることになるので、静
電気帯電体40の蓄電量が増加することになる。
【0071】また、本実施の形態では、上記光磁気ディ
スク20の内周部における接触面軌道24は、情報記録
部である情報記録領域22とは異なる領域となっている
と共に、さらに、この接触面軌道24には導電性塗料が
塗布されている。この導電性塗料は、例えば、アクリル
系UV硬化樹脂等からなっており、その帯電列順位は静
電気帯電体40よりも上位となっている。
【0072】これによって、光磁気ディスク20自体へ
の帯電を防止することができる。こっ結果、情報記録領
域22への帯電を防止できることになるので、情報記録
領域22に記録した情報の電荷が乱されるのを防止する
ことができ、より信頼性の高い情報記録が可能となると
共に、情報記録領域22におけるゴミの付着を防止する
ことができる。
【0073】上記構成のディスクカートリッジにおける
静電気帯電体40の動作について説明する。
【0074】図1(a)(b)に示すように、各静電気
帯電体40…は光磁気ディスク20の内周部における接
触面軌道24において、光磁気ディスク20に接触して
いる。この接触面軌道24は、光磁気ディスク20の内
周側において情報記録領域22とは異なる領域に存在し
ている。
【0075】この状態で光磁気ディスク20が回動する
と、静電気帯電体40と光磁気ディスク20の接触面軌
道24との間に摩擦が生じ、この部分に静電気が発生す
る。
【0076】この時に発生する静電気は、静電気帯電体
40の材料であるポリエステル等の繊維束の帯電列が光
磁気ディスク20の材料であるポリカーボネートの帯電
列よりも下位であるため、静電気帯電体40は負(−)
に帯電する。
【0077】また、上記の静電気帯電体40の静電気の
帯電電荷量は、光磁気ディスク20の回転に伴い、静電
気帯電体40が静電気帯電体剥離板60に乗り上げる度
に、静電気帯電体40と光磁気ディスク20との接触が
一瞬回避され、再度、接触することによって増加してい
く。
【0078】発生した静電気は、前記立ち上げ部41を
通して静電気帯電体40の外方側へ移動する。この静電
気の外方への移動は、後述する実施例において確認済で
ある。すなわち、静電気帯電体40の外側においても帯
電電圧が生じているのを確認している。
【0079】これによって、ミニディスク1における上
ハーフ11及び下ハーフ12の各開口部11a・12a
から侵入し、光磁気ディスク20の情報記録領域22近
傍に存在する埃等のゴミは、一般に正に帯電し易いた
め、クーロン力により静電気帯電体40に吸着される。
そして、吸着されたゴミは、その下側にある両面テープ
50…にて粘着される。
【0080】すなわち、光磁気ディスク20と静電気帯
電体40とが接触と剥離を繰り返しながら、摩擦され静
電気を発生し、それによって埃等のゴミを静電気帯電体
40に引き寄せ、その近傍にある両面テープ50…に吸
着させる。
【0081】これによって、光磁気ディスク20に埃等
のゴミが付着するのを防止することができる。
【0082】一方、本実施の形態においては、上記静電
気帯電体40は、両面テープ50…にて貼着されてい
る。したがって、両面テープ50…へのゴミの付着量が
多くなったときには、上ハーフ11及び下ハーフ12が
図示しないビスにて止められている場合には、両面テー
プ50…を貼り替えることによって、ゴミの捕獲を再生
することが可能となる。
【0083】このように、本実施の形態のミニディスク
1では、情報信号の記録再生可能又は再生のみ可能であ
る光磁気ディスク20を収納し、部分的に光磁気ディス
ク20を露出させる開口部11a・12aを備え、情報
の記録及び再生時に、その外部から該光磁気ディスク2
0に駆動力が与えられる。
【0084】そして、このミニディスク1には、光磁気
ディスク20に付着する埃等のゴミを静電気を発生させ
て吸着する静電気帯電体40が光磁気ディスク20にお
ける情報信号再生用ヘッドに対向する面の情報記録領域
22に非接触状態に設けられている。
【0085】したがって、光磁気ディスク20に付着す
る埃等のゴミは、静電気帯電体40に吸着される。
【0086】この静電気帯電体40は、静電気を自ら発
生させるものであり、帯電しているゴミは、このゴミと
は反対の電荷を有する静電気帯電体40によるクーロン
力により吸引される。
【0087】このため、光磁気ディスク20に付着する
ゴミは、静電気帯電体40に吸着される。
【0088】また、この静電気帯電体40は、光磁気デ
ィスク20における情報信号再生用ヘッドに対向する面
の情報記録領域22には非接触状態となるように設けら
れている。したがって、静電気帯電体40が光磁気ディ
スク20の情報記録領域22を傷付けることもない。
【0089】この結果、光磁気ディスク20に傷を付け
ずに光磁気ディスク20への埃等のゴミの付着を防止
し、ひいては高密度記録に有利な信頼性の高い情報の記
録再生を実現し得るミニディスク1を提供することがで
きる。
【0090】また、本実施の形態のミニディスク1で
は、ゴミ吸着手段は、光磁気ディスク20の回転時にお
ける摩擦対象物である光磁気ディスク20との摺動摩擦
により静電気を発生しかつ帯電する静電気帯電体40か
らなっている。
【0091】このような静電気帯電体40は、例えば、
収納ケース10における下ハーフ12の光磁気ディスク
20の対向面において、光磁気ディスク20の情報記録
領域22に非接触状態となるように設けることができ
る。
【0092】この結果、静電気帯電体40は、光磁気デ
ィスク20が回転する時に、光磁気ディスク20におけ
る接触面軌道24にて摺動摩擦し、これによって静電気
を発生しかつ帯電する。なお、この摩擦対象物は、本実
施の形態における接触面軌道24のように、光磁気ディ
スク20における情報記録領域22以外の部分であって
良く又は光磁気ディスク20を回転させる際のディスク
駆動軸70であって良い。
【0093】さらに、接触面軌道24は光磁気ディスク
20の回転時における接触面軌道24での摺動摩擦によ
って静電気を発生しかつ帯電するので、帯電電荷量を大
きくすることができる。
【0094】この結果、この静電気帯電体40により、
確実かつ効率的に、静電気を発生しかつ帯電して光磁気
ディスク20へのゴミの付着を防止することができる。
【0095】また、記録再生時に、埃等のゴミの吸着処
理が同時に行われるため、埃等のゴミを別途に除去する
従来の手法に比べて、効率的に光磁気ディスク20への
埃等のゴミの付着を防止することができる。
【0096】したがって、光磁気ディスク20に傷を付
けずに光磁気ディスク20への埃等のゴミの付着を確実
かつ効率的に防止し、ひいては高密度記録に有利な信頼
性の高い情報の記録再生を実現し得るミニディスク1を
提供することができる。
【0097】また、本実施の形態のミニディスク1で
は、静電気帯電体40は光磁気ディスク20よりも帯電
列の下位のものからなっている。
【0098】すなわち、静電気帯電体40をその摩擦対
象物よりも帯電列の下位のものを使用することにより、
静電気帯電体40が負(−)に帯電し、正(+)に帯電
し易い埃等のゴミの静電気帯電体40への吸着をより効
率的に行うことができ、より信頼性の高い情報の記録再
生が可能となる。
【0099】また、本実施の形態のミニディスク1で
は、静電気帯電体40が摺動摩擦する摩擦対象物は光磁
気ディスク20であり、この光磁気ディスク20の接触
面軌道24が導電性となっている。
【0100】このため、光磁気ディスク20の接触面軌
道24を導電性とすることによって、光磁気ディスク2
0自体への帯電が防止される。
【0101】この結果、より効率的に光磁気ディスク2
0への埃等のゴミの付着を防止することができ、より信
頼性の高い情報の記録再生が可能となる。
【0102】なお、この光磁気ディスク20の接触面軌
道24を導電性とするには、例えば、接触面軌道24に
導電性樹脂等を塗布することによって容易に行うことが
可能となる。
【0103】また、本実施の形態のミニディスク1で
は、静電気帯電体40が摺動摩擦する光磁気ディスク2
0には、その接触面軌道24の一部に静電気帯電体剥離
板60による段差が形成されている。
【0104】すなわち、静電気帯電体40が光磁気ディ
スク20と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体40が
光磁気ディスク20に絶えず接触しているよりも、接触
と剥離とを繰り返す方が帯電電荷量が大きくなる。
【0105】そこで、本実施の形態では、光磁気ディス
ク20における接触面軌道24の一部に静電気帯電体剥
離板60を形成している。
【0106】これによって、静電気帯電体40が光磁気
ディスク20と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体4
0が静電気帯電体剥離板60に乗り上げることになり、
この静電気帯電体剥離板60に乗り上げる際に、今まで
摺動していた接触面軌道24との一瞬の剥離状態が生ず
る。そして、この静電気帯電体剥離板60は接触面軌道
24の一部に形成されているのみであるので、静電気帯
電体剥離板60が終了した後は再度、静電気帯電体40
は光磁気ディスク20に摺動摩擦することになる。
【0107】一方、本実施の形態のミニディスク1で
は、静電気帯電体40が摺動摩擦する光磁気ディスク2
0における接触面軌道24の一部に凹状部による段差を
形成することが可能である。
【0108】この場合には、静電気帯電体40が光磁気
ディスク20と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体4
0が凹状部を通過する際に、今まで摺動していた接触面
軌道24との一瞬の剥離状態が生ずる。そして、この凹
状部は接触面軌道24の一部に形成されているのみであ
るので、凹状部の通過後は再度、静電気帯電体40は光
磁気ディスク20に摺動摩擦することになる。
【0109】この結果、静電気帯電体40は、光磁気デ
ィスク20に対して接触と剥離とを繰り返すことにな
り、より大きな静電気を発生することが可能となる。
【0110】したがって、より効率的に光磁気ディスク
20への埃等のゴミの付着を防止することができ、より
信頼性の高い情報の記録再生が可能となる。
【0111】また、本実施の形態のミニディスク1で
は、静電気帯電体40は繊維束からなり、かつ光磁気デ
ィスク20との接触部における毛並みが不揃いとなって
いる。
【0112】上述したように、静電気帯電体40が光磁
気ディスク20と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体
40が光磁気ディスク20に絶えず接触しているより
も、接触と剥離とを繰り返す方が帯電電荷量が大きくな
る。
【0113】そこで、静電気帯電体40を、繊維束から
なる物とし、かつ接触面軌道24との接触部における毛
並みを不揃いとすることによって、繊維束における接触
部の毛並みを揃えるよりも接触と剥離との繰り返しによ
る帯電電荷量を大きくすることができる。
【0114】この結果、より効率的に光磁気ディスク2
0への埃等のゴミの付着を防止することができ、より信
頼性の高い情報の記録再生が可能となる。
【0115】また、本実施の形態のミニディスク1で
は、静電気帯電体40は、光磁気ディスク20との接触
部以外の部分に粘着性を有している。
【0116】このように、静電気帯電体40における光
磁気ディスク20との接触部以外の部分に粘着性を有す
ることにより、一度静電気帯電体40に付着した埃等の
ゴミが粘着部分に捕獲される。したがって、静電気帯電
体40に付着した埃等のゴミの光磁気ディスク20への
再付着を防止することができる。
【0117】この結果、より効率的に光磁気ディスク2
0への埃等のゴミの付着を防止することができ、より信
頼性の高い情報の記録再生が可能となる。
【0118】なお、この静電気帯電体40における光磁
気ディスク20との接触部以外の部分に粘着性を付与す
る方法としては、例えば、両面テープ50…を使用する
ことができる。
【0119】これによって、静電気帯電体40の周辺に
容易かつ安価に粘着性を付与することができると共に、
静電気帯電体40に付着した埃等のゴミの光磁気ディス
ク20への再付着を防止することができる。
【0120】また、両面テープ50…は取り替え可能で
あることから、両面テープ50…における埃等のゴミの
粘着力が低下してきたときには、容易に両面テープ50
…を交換して、埃等のゴミの粘着性を再生することがで
きる。
【0121】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、静電気帯電体
40は、下ハーフ12にのみ形成されているが、特にこ
れに限定するものではなく、例えば、図4に示すよう
に、上ハーフ11にも取り付けることが可能である。
【0122】これによって、光磁気ディスク20の両面
の埃を静電気帯電体40に吸着させることが可能とな
る。
【0123】
【実施例】本実施例においては、上記の静電気帯電体4
0の効果が如何なるものかについて、実験により確認を
行った。
【0124】実験は、光磁気ディスク20が中心開口円
12bにてディスク駆動軸70と接触し、回転するよう
なディスクカートリッジを想定し、図3(a)(b)に
示すように、静電気帯電体40が光磁気ディスク20の
情報記録部以外と接触するように静電気帯電体40を支
持台80に載置し、静電気帯電体40の下方に静電気帯
電圧測定器90を各々を設置した。
【0125】次いで、ディスク駆動軸70を回転させ、
静電気帯電体40と光磁気ディスク20との間に摩擦を
生じさせ、静電気を発生させる。この時、静電気帯電体
40と光磁気ディスク20として、下記の3種類の静電
気帯電体と2種類の材質の光磁気ディスク20とを用い
て、各々の場合の静電気帯電体40に帯電する帯電電圧
を測定した。
【0126】光磁気ディスク20の種類は以下のように
した。
【0127】 ポリカーボネート製ディスク(接触部に静電気帯電
体剥離板無し) ポリカーボネート製ディスク(接触部に段差d=
0.28mmの静電気帯電体剥離板有り) なお、各ディスク共130mmφ、厚さ1.2mmとし
た。
【0128】また、静電気帯電体40の種類は以下のよ
うにした。
【0129】 ポリエステル製繊維束(接触部の毛並み均一) ポリエステル製繊維束(接触部の毛並み不均一) テフロン製繊維束(接触部の毛並み不均一) さらに、上記の各繊維束共、全長70mm、重さ0.1
5g、繊維本数約350本とした。
【0130】そして、上記の静電気帯電体40と光磁気
ディスク20との組み合わせを表1のようにして測定を
行った。
【0131】実験条件は、以下のようにした。
【0132】〔実験条件〕 実験環境:温度23℃、湿度75% 駆動軸回転数:3000rpm 静電気帯電圧測定器との測定距離D:25mm 静電気帯電体の接触面軌道における最外周Ra:27m
m 静電気帯電体の接触面軌道における最内周Rb:22m
【0133】
【表1】
【0134】この結果、図5に示すように、静電気帯電
体40に静電気が帯電し、静電気帯電体40の毛並みが
不揃いであるか、光磁気ディスク20に静電気帯電体剥
離板60が有る場合に大きな静電気が発生することが確
認できた。
【0135】これらの起こる原因としては、静電気帯電
体40と光磁気ディスク20との間で接触と剥離が繰り
返されるためである。なお、最適な不揃いの度合いや段
差の大きさは、その材料や、スピンドルモータの能力に
依存すると考えられる。
【0136】また、図5の結果により、静電気帯電体4
0の材料によって帯電電圧に正負が生じているのが分か
る。これは静電気帯電体40の帯電列がポリエステルの
ように、光磁気ディスク20の材料であるポリカーボネ
ートより下位であるならば、静電気帯電体40は静電気
帯電体40は負(−)に帯電する一方、テフロン製のよ
うに上位ならば、正(+)に帯電するためである。
【0137】このようにして、大きく負に帯電した静電
気帯電体40は、正(+)に帯電し易い埃等のゴミをク
ーロン力により吸着するが確認でき、これによって、光
磁気ディスク20への挨等のゴミの付着を防止できるこ
とが確認できた。
【0138】
【発明の効果】本発明のディスクカートリッジは、以上
のように、ディスクに付着するゴミを静電気を発生させ
て吸着するゴミ吸着手段がディスクにおける情報信号再
生用ヘッドに対向する面の情報記録領域に非接触状態に
設けられているとともに、前記ゴミ吸着手段は、ディス
クの回転時における摩擦対象物の内周部における非情報
記録領域での摺動摩擦により静電気を発生しかつ帯電す
る静電気帯電体からなっているものである。
【0139】それゆえ、ディスクに付着する埃等のゴミ
は、ゴミ吸着手段に吸着される。このゴミ吸着手段は、
静電気を自ら発生させるものであり、帯電しているゴミ
は、このゴミとは反対の電荷を有するゴミ吸着手段によ
るクーロン力により吸引される。
【0140】このため、ディスクに付着するゴミは、ゴ
ミ吸着手段に吸着される。
【0141】また、このゴミ吸着手段は、ディスクにお
ける情報信号再生用ヘッドに対向する面の情報記録領域
には非接触状態となるように設けられている。したがっ
て、ゴミ吸着手段がディスクの情報記録領域を傷付ける
こともない。
【0142】この結果、ディスクに傷を付けずにディス
クへの埃等のゴミの付着を防止し、ひいては高密度記録
に有利な信頼性の高い情報の記録再生を実現し得るディ
スクカートリッジを提供することができるという効果を
奏する。
【0143】また、前記ゴミ吸着手段は、ディスクの回
転時における摩擦対象物の内周部における非情報記録領
域での摺動摩擦により静電気を発生しかつ帯電する静電
気帯電体からなっている。
【0144】それゆえ、静電気帯電体は、ディスクが回
転する時に、摩擦対象物と摺動摩擦し、これによって静
電気を発生しかつ帯電する。なお、この摩擦対象物は、
ディスクにおける情報記録領域以外の部分であって良く
又はディスクを回転させる際のディスク駆動軸であって
良い。
【0145】さらに、静電気帯電体はディスクの回転時
における摩擦対象物との摺動摩擦によって静電気を発生
しかつ帯電するので、帯電電荷量を大きくすることがで
きる。
【0146】この結果、ゴミ吸着手段は、この静電気帯
電体により、確実かつ効率的に、静電気を発生しかつ帯
電してディスクへのゴミの付着を防止することができ
る。
【0147】また、記録再生時に、埃等のゴミの吸着処
理が同時に行われるため、埃等のゴミを別途に除去する
従来の手法に比べて、効率的にディスクへの埃等のゴミ
の付着を防止することができる。
【0148】したがって、ディスクに傷を付けずにディ
スクへの埃等のゴミの付着を確実かつ効率的に防止し、
ひいては高密度記録に有利な信頼性の高い情報の記録再
生を実現し得るディスクカートリッジを提供することが
できるという効果を奏する。
【0149】また、本発明のディスクカートリッジは、
以上のように、上記記載のディスクカートリッジにおい
て、前記静電気帯電体は、摩擦対象物よりも帯電列の下
位のものからなっているものである。
【0150】それゆえ、静電気帯電体をその摩擦対象物
よりも帯電列の下位のものを使用することにより、静電
気帯電体が負(−)に帯電し、正(+)に帯電し易い埃
等のゴミの静電気帯電体への吸着をより効率的に行うこ
とができ、より信頼性の高い情報の記録再生が可能とな
るという効果を奏する。
【0151】また、本発明のディスクカートリッジは、
以上のように、上記記載のディスクカートリッジにおい
て、前記静電気帯電体が摺動摩擦する摩擦対象物がディ
スクである場合には、ディスクの摺動摩擦面が導電性と
なっているものである。
【0152】それゆえ、ディスクの摺動摩擦面を導電性
とすることによって、ディスク自体への帯電が防止され
る。
【0153】この結果、より効率的にディスクへの埃等
のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高い
情報の記録再生が可能となるという効果を奏する。
【0154】また、本発明のディスクカートリッジは、
以上のように、上記記載のディスクカートリッジにおい
て、前記静電気帯電体が摺動摩擦する摩擦対象物には、
その摺動摩擦面の一部に凸状部又は凹状部が形成されて
いるものである。
【0155】それゆえ、摩擦対象物における摺動摩擦面
の一部に凸状部が形成される場合には、静電気帯電体が
摩擦対象物と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体が凸
状部に乗り上げることになり、この凸状部に乗り上げる
際に、今まで摺動していた摺動摩擦面との一瞬の剥離状
態が生ずる。そして、この凸状部は摺動摩擦面の一部に
形成されているのみであるので、凸状部が終了した後は
再度、静電気帯電体は摩擦対象物に摺動摩擦することに
なる。
【0156】一方、摩擦対象物における摺動摩擦面の一
部に凹状部が形成される場合には、静電気帯電体が摩擦
対象物と摺動摩擦するに際して、静電気帯電体が凹状部
を通過する際に、今まで摺動していた摺動摩擦面との一
瞬の剥離状態が生ずる。そして、この凹状部は摺動摩擦
面の一部に形成されているのみであるので、凹状部の通
過後は再度、静電気帯電体は摩擦対象物に摺動摩擦する
ことになる。
【0157】この結果、静電気帯電体は、摩擦対象物に
対して接触と剥離とを繰り返すことになり、より大きな
静電気を発生することが可能となる。
【0158】したがって、より効率的にディスクへの埃
等のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高
い情報の記録再生が可能となるという効果を奏する。
【0159】また、本発明のディスクカートリッジは、
以上のように、上記記載のディスクカートリッジにおい
て、前記静電気帯電体は、繊維束からなり、かつ摩擦対
象物との接触部における毛並みが不揃いとなっているも
のである。
【0160】それゆえ、静電気帯電体を、繊維束からな
る物とし、かつ摩擦対象物との接触部における毛並みを
不揃いとすることによって、繊維束における接触部の毛
並みを揃えるよりも接触と剥離との繰り返しによる帯電
電荷量を大きくすることができる。
【0161】この結果、より効率的にディスクへの埃等
のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高い
情報の記録再生が可能となるという効果を奏する。
【0162】また、本発明のディスクカートリッジは、
以上のように、上記記載のディスクカートリッジにおい
て、前記静電気帯電体は、摩擦対象物との接触部以外の
部分に粘着性を有しているものである。
【0163】それゆえ、静電気帯電体における摩擦対象
物との接触部以外の部分に粘着性を有することにより、
一度静電気帯電体に付着した埃等のゴミが粘着部分に捕
獲される。したがって、静電気帯電体に付着した埃等の
ゴミのディスクへの再付着を防止することができる。
【0164】この結果、より効率的にディスクへの埃等
のゴミの付着を防止することができ、より信頼性の高い
情報の記録再生が可能となるという効果を奏する。
【0165】なお、この静電気帯電体における摩擦対象
物との接触部以外の部分に粘着性を付与する方法として
は、例えば、両面テープを使用することができる。
【0166】これによって、静電気帯電体の周辺に容易
かつ安価に粘着性を付与することができると共に、静電
気帯電体に付着した埃等のゴミのディスクへの再付着を
防止することができるという効果を奏する。
【0167】また、両面テープは取り替え可能であるこ
とから、両面テープにおける埃等のゴミの粘着力が低下
してきたときには、容易に両面テープを交換して、埃等
のゴミの粘着性を再生することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるミニディスクの実施の一形態を
示すものであり、(a)は一部を破断して示す平面図、
(b)は拡大断面図である。
【図2】上記ミニディスクを示す分解斜視図である。
【図3】上記ミニディスクの実験装置を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】本発明におけるミニディスクの他の実施の一形
態を示すものであり、静電気帯電体が光磁気ディスクの
両面側に設けられている状態を示す断面図である。
【図5】上記ミニディスクにおける静電気帯電体の効果
を示すものであり、静電気の帯電圧と時間との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 ミニディスク(ディスクカートリッジ) 10 収納ケース(カートリッジ) 11 上ハーフ 11a 開口部 12 下ハーフ 12a 開口部 20 光磁気ディスク(摩擦対象物) 22 情報記録領域 24 接触面軌道(摺動摩擦面) 40 静電気帯電体(ゴミ吸着手段) 41 立ち上げ部 60 静電気帯電体剥離板(凸状部) 70 ディスク駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−201971(JP,A) 特開 平9−251654(JP,A) 特開 昭63−46674(JP,A) 実開 平2−135982(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号の記録再生可能又は再生のみ可能
    であるディスクを収納し、部分的にディスクを露出させ
    る開口部を備え、情報の記録及び再生時に、その外部か
    ら該ディスクに駆動力が与えられるディスクカートリッ
    ジにおいて、 上記ディスクに付着するゴミを静電気を発生させて吸着
    するゴミ吸着手段がディスクにおける情報信号再生用ヘ
    ッドに対向する面の情報記録領域に非接触状態に設けら
    れているとともに、 前記ゴミ吸着手段は、ディスクの回転時における摩擦対
    象物の内周部における非情報記録領域での摺動摩擦によ
    り静電気を発生しかつ帯電する静電気帯電体からなって
    いることを特徴とする ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】前記静電気帯電体は、摩擦対象物よりも帯
    電列の下位のものからなっていることを特徴とする請求
    記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】前記静電気帯電体が摺動摩擦する摩擦対象
    物がディスクである場合には、ディスクの摺動摩擦面が
    導電性となっていることを特徴とする請求項記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】前記静電気帯電体が摺動摩擦する摩擦対象
    物には、その摺動摩擦面の一部に凸状部又は凹状部が形
    成されていることを特徴とする請求項記載のディスク
    カートリッジ。
  5. 【請求項5】前記静電気帯電体は、繊維束からなり、か
    つ摩擦対象物との接触部における毛並みが不揃いとなっ
    ていることを特徴とする請求項記載のディスクカート
    リッジ。
  6. 【請求項6】前記静電気帯電体は、摩擦対象物との接触
    部以外の部分に粘着性を有していることを特徴とする請
    求項記載のディスクカートリッジ。
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