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JP3343597B2 - 泥状物の脱水機 - Google Patents
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JP3343597B2 - 泥状物の脱水機 - Google Patents

泥状物の脱水機

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JP3343597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海底、河川、湖沼、池な
どに堆積するヘドロや建築汚泥、親水性のよい微粒子を
含む泥状物など(以下単に泥状物という)を、原泥状の
まま強制脱水し、減容、土砂化するための脱水機に関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、泥状物を強制的に脱水
する機械としては、フィルタープレス、ベルトプレス、
スクリュープレス、遠心分離方式などがあるが、これら
は次の通りの問題点がある。
【0003】a 泥状物に、釘、ガラス片、空き缶、石
など狭雑物が含まれている場合は脱水処理が不可能であ
り、狭雑物の前処理設備が不可欠である。
【0004】b 微粒子状や流動性の大きい泥状物は脱
水処理が不可能であり、前処理として固化処理が必要に
なる。
【0005】c 固化処理による粘性増大により、極度
に脱水効率が低下し、時間がかかり処理コスト高とな
る。また目詰りなどのトラブルを起こし易い。
【0006】d 従来装置は概して構造が複雑で周辺機
器も多く、設備費が高価な割には脱水能力があまりよく
ない。
【0007】本発明は上記従来の問題点を一掃すること
を目的としてなされたものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は、軸線が横向
きに延びる筒状をなし周壁面が排水可能な金属スクリー
ンから構成された脱水ケースと、該筒状の脱水ケースの
一端面の蓋部を構成していて、該ケース内で軸線方向に
往復移動が可能なプレス部材と、該プレス部材を上記ケ
ース内で往復移動するための駆動装置とを具備した泥状
物の脱水機であって、上記脱水ケースの周壁面を構成し
ているスクリーンの開口部は、軸線方向に延長する多数
本のスロットから構成され、脱水ケースの上面が、開閉
自在に構成されて泥状物を投入するための投入部をな
し、上記筒状の脱水ケースの他端面に脱水残渣を排出す
るための開閉式の排出部が備えられていることを特徴と
する泥状物の脱水機に係る。上記脱水機において、前記
脱水ケースの上面の投入部は、前記脱水ケースのガイド
溝に両端部を摺り合わせ状に嵌合されることにより前記
軸線方向にスライド可能に構成されているものとするこ
とができる。また、本発明は、上記脱水機を前記軸線方
向と直交する方向に複数個並列に並べた複式の脱水機で
あって、前記各脱水機は、前記駆動装置をそれぞれ備え
ており、前記複数の脱水機における各投入部に泥状物を
投入可能な、共用のホッパーを備えていることを特徴す
る複式の脱水機に係る。
【0009】
【実施例】以下に本発明の1実施例を添附図面にもとづ
き説明すると、次の通りである。
【0010】本発明脱水機は単式と複式とがあり、単式
の1例が、図1〜3に平面図、側面図及び背面図とし
て、概略的に示されている。
【0011】図1〜3から明らかなように、脱水ケース
1は筒型で横向きに設置され、上下左右側面並びに後面
に配されてスクリーンパネル1a、1b、1c、1d、
1eから断面短形状の筒型に組立てられている。脱水ケ
ース1の断面形状は、多角形円形、長円形(楕円を含
む)など任意である。
【0012】脱水ケース1は前面が開口されており、こ
の前面開口を通じ該ケース1内には、前後方向に往復移
動自在なプレス部材2が摺り合せ嵌合状態、従って水密
的に収納設置されている。プレス部材2は、図1〜2に
示すようにケーズ前面側に位置するときは、脱水ケース
1の前面を閉じる蓋部材として機能する。上記ケース1
の前面前方には、上記プレス部材2を往復移動するため
の駆動装置例えば油圧シリンダ3が設置されている。
【0013】脱水ケース1内に処理対象の泥状物を投入
可能とするために、該ケース1の上面のスクリーンパネ
ル1aは、図1(平面図)に示す閉位置から図7に示す
開位置までの間、駆動装置(後述の複式に示されてい
る)の作動をしてスライド移動できるような構成になっ
ている。図4は上記パネル1aのスライド移動の原理説
明図であり、パネル1aの左右両端のフレームは、左、
右側面のスクリーンパネル1c、1dの上桟1c1 、1
1 のガイド溝4、4に摺り合せ状に嵌合されており、
この摺り合せ嵌合にもとづき水密性を保持した状態でガ
イド溝4、4に沿いスライド移動できるようになってい
る。また摺り合せ嵌合により、加圧脱水圧力に充分に耐
え得ることができる。
【0014】脱水ケース1内より脱水残渣を排出可能と
するために、後面のスクリーンパネル1eは、図2(側
面図)の閉位置より上方へスライド移動できるようにな
っている。駆動手段の適用並びにスライド移動原理は、
上面のスクリーンパネル1aの場合と実質的に異なる所
がない。因みに駆動装置としては、後述の複式の場合に
示すように、テレスコピックタイプのシリンダを用いる
ことができる。
【0015】脱水ケース1の上面及び後面の開閉手段と
して、図示のスライド方式に代え回動式を採用してもよ
い。回動式の場合は、閉状態で拘束するための適宜の拘
束手段が適用される。
【0016】図5〜6にスクリーンパネル1a〜1eの
スクリーン部5の詳細が示されている。スクリーン部5
は、スロット6を介し平行に並列された多数本の金属ワ
イヤー7…と、之等ワイヤー7…を並列状態のもとに外
面側で連結一体化する金属製のサポートロッド8とから
構成され、該ロッド8は上記ワイヤ7群とクロスする方
向に配された状態で該ワイヤ7に対し溶接手段の適用で
固着されている。上記ロッド8は通常複数本が用いら
れ、ロッド8、8間には、スクリーンの排水機能を低下
させることのないように、広い間隔が設けられている。
【0017】ワイヤ7、7間に形成されるスロット6
は、目詰り防止を目的として、図6に示すようにパネル
の内側から外側に向けて漸進的に開口巾を増大して行く
ような形状のものが望ましく、このような形状のスロッ
ト6は、図示のように断面三角形状、その他台形状など
の断面形状のワイヤ7を用いることにより形成できる。
【0018】スロット6の開口巾D1 (図6参照)は通
常0.025〜1mm程度の範囲内から処理対象の泥状
物の性状などに応じ適宜選択される。開口巾D1 が0.
025mmに達しない場合は、脱水性能の低下が著るし
くなり、また1mmを超える場合は、泥状物中よりの固
形成分、特に土砂などの分離が困難となり、いずれも好
ましくない。一方ワイヤ7の巾D2 (図6参照)は1〜
4mm程度の範囲内からスロット6の開口巾D1 などに
応じ適宜選択決定される。1mmに達しない場合は強度
面に不安があり、また4mmを超えると、スクリーンの
開口率が低下し脱水性能に低下を来すので、いずれも好
ましくない。
【0019】スクリーンパネルはこのようなスクリーン
部5を含み、スクリーン部5の周囲には、通常同材質又
は異材質のフレーム(図示せず)が設置固定される。フ
レームを設けることにより、脱水ケース1の組立てが容
易となり、また組立、解体自在な構成とすることができ
る。
【0020】脱水ケース1の上下、左右の各側面を構成
するスクリーンパネル1a〜1dは、スロット6(図5
〜6参照)が前後方向、即ちプレス部材2が往復移動す
る方向に延長されていることが必要である。例えばスロ
ット6が左右方向、即ちプレス部材2の往復移動方向と
クロスする方向に延長している場合は、スロット6を形
成しているワイヤ7が処理対象の泥状物中に含まれる固
形成分(土砂など)の抵抗となり、移動を妨害し、目詰
り原因となり、また固形物の脱水ケース外への流出原因
となる。このような問題はスロット6をプレス部材2の
移動方向に延長させることにより一掃できる。
【0021】本発明脱水機を用いて泥状物の脱水を行な
うに際しては、まず最初に脱水ケース1の上面にスクリ
ーンパネル1aが駆動装置(図示せず)の作動をして、
図1の閉位置から図7の開位置までスライド移動され、
次いでこの移動で開口された脱水ケース1の上面を通じ
その内部に処理対象の泥状物9が公知の適宜の投入手段
を適用して投入され、投入後、上記パネル1aは開位置
から閉位置に戻され、茲に泥状物脱水の準備が整う。
【0022】この状態で、駆動装置3の作動をしてプレ
ス部材2が最初はゆっくり以降速度を徐々に速めて後面
方に向け移動される。この移動時の状況が図8(上面の
スクリーンパネル1aは省略されている)に示され、脱
水ケース1内の泥状物9は、プレス部材2の移動につれ
て加圧され、この加圧により泥状物9中の水分は、該ケ
ース1を構成しているスクリーンパネル1a〜1eのス
ロット6を通じて外部に勢いよく速やかに排出されて行
く。一方泥状物9中の固形成分は、脱水ケース1内を前
後方向に押圧移動されるが、この押圧移動方向とスロッ
ト6の延長方向とが同一となるように、上下左右のスク
リーンパネル1a〜1dは設置されているので、固形成
分はスロット6に沿ってスムーズに移動し、よって目詰
りを起こしにくくなり、排水性能を長時間安定確実に持
続保持でき、泥状物の加圧脱水を効率的に行なうことが
できる。また脱水ケース1は金属製のスクリーンパネル
から構成されていることに加え、プレス部材2による加
圧脱水方式であるので、固形成分として釘、ガラス片、
空き缶、石などの狭雑物が含まれている場合であって
も、加圧脱水処理を、前処理の必要性なしに支障なく実
施できる。
【0023】図8に仮想線で示すように加圧脱水操作を
終えた後は、好ましくはプレス部材2の僅かの後退で脱
水残渣内より残留応力を消去した後、脱水ケース1の後
面のスクリーンパネル1eが図2に仮想線で示すように
上方へスライド移動され、脱水ケース1の後面が開口さ
れる。この状態で駆動装置3の作動をしてプレス部材2
がさらに前進され、この前進で、ケース内の脱水残渣は
外部に押出し排出される。
【0024】脱水残渣がケース1外に押出し排出された
後は、後面のスクリーンパネル1eが当初の閉位置に戻
されると共に、プレス部材2が当初の前面位置に戻さ
れ、よってここに次の操作に備えることができる。
【0025】図9は複式の本発明実施の1例を示し、単
式の本発明脱水機が並列的に集合して用いられ、並列さ
れた脱水ケース1……は補強と間隔保持を兼ねる部材例
えばI型鋼10を介して相互に連結一体化されている。
【0026】左端と右端の脱水ケース1の外側の上端部
には、脱水ケース1の上面スクリーンパネル1a開閉操
作用の駆動装置例えば油圧シリンダ11、11が設置さ
れ、該シリンダ11、11のピストンロッドの先端の間
に掛け渡された支持バーに、各脱水ケース1の上面スク
リーンパネル1aの前端が取付け固定されている。よっ
て油圧シリンダ11、11の作動をして、各脱水ケース
1の上面スクリーンパネル1aを同時に一挙に開閉操作
できる。
【0027】また左端と右端の脱水ケース1、1の外側
の後端部に、後面スクリーンパネル1eの開閉操作用の
駆動設置、例えば油圧シリンダ12、12が縦向きに設
置され、該シリンダ12、12のピストンロッド12
a、12aの先端の間に掛け渡された支持バー13に、
各脱水ケース1の後面スクリーンパネル1eの上端が取
付け固定され、図には油圧シリンダ12、12としてテ
レスピックタイプのものが示されている。各脱水ケース
1の後面スクリーンパネル1eの開閉操作は、油圧シリ
ンダ12、12の作動をして、同時に一挙に行うことが
できる。
【0028】その他の構成は、図1〜3に示された単式
のものと実質的に異なる所がなく、複式の場合に於ても
単式の場合と同様の効果が得られる。無論複式によれ
ば、単式のものより一層大きい処理能力が得られる。
【0029】図10に示すように、脱水ケース1……の
上方に共用タイプのホッパー13を設置する場合は、各
脱水ケース1の取り合い部に、ホッパー13より各脱水
ケース1内に泥状物9を案内するための断面三角状のガ
イド部14を備えることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、次の通りの効果が得ら
れる。
【0031】イ 泥状物に釘、ガラス片、空き缶、石な
どの狭雑物が含まれている場合であっても脱水処理が可
能であり、狭雑物を除去するための前処理やこのような
前処理を行うための設備の設置を省略できる。
【0032】ロ 微粒子状や流動性の大きい泥状物であ
っても脱水処理が可能であり、前処理としての固化処理
を省略でき、また固化処理による粘性増大にまつわる問
題点を一掃できる。
【0033】ハ 構造が簡素であり、前処理設備などの
周辺機器の設置も必要でないので、設備費が安価とな
り、また設備費が安価の割りには処理能力が大きいので
処理コストを低減できる。ニ 脱水ケースの上面を開くことができるため、プレス
部材を当初の位置に保持した状態のままで処理対象の泥
状物を投入することができ、投入後、脱水ケース上面を
閉じれば、脱水準備を整えることができる。 ホ 前記脱水ケースの上面が、前記脱水ケースのガイド
溝に両端部を摺り合わせ状に嵌合されることにより前記
軸線方向にスライド可能に構成されているため、加圧脱
水圧力に充分に耐えるものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単式の本発明実施の1例を概略的に示す一部切
欠き平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同背面図である。
【図4】上面スクリーンパネルのスライド移動の原理説
明図である。
【図5】スクリーンパネルのスクリーン部の詳細図であ
る。
【図6】スクリーン部のスロット部分の詳細図である。
【図7】上面スクリーンパネルを開いた状況を示す平面
図である。
【図8】泥状物の加圧脱水処理時の状況を、上面スクリ
ーンパネルを省略して示す平面図である。
【図9】複式の本発明実施の1例を示す斜視図である。
【図10】複式に於ける、脱水ケース内への泥状物の供
給状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 脱水ケース 2 プレス部材 3 油圧シリンダ 4 凹溝 5 スクリーン部 6 スロット 7 金属ワイヤ 8 サポートロッド 9 泥状物 10 I型鋼 11 油圧シリンダ 12 油圧シリンダ 13 ホッパ 14 ガイド部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線が横向きに延びる筒状をなし周壁面
    が排水可能な金属スクリーンから構成された脱水ケース
    と、該筒状の脱水ケースの一端面の蓋部を構成してい
    て、該ケース内で軸線方向に往復移動が可能なプレス部
    材と、該プレス部材を上記ケース内で往復移動するため
    の駆動装置とを具備した泥状物の脱水機であって、 上記脱水ケースの周壁面を構成しているスクリーンの開
    口部は、軸線方向に延長する多数本のスロットから構成
    され、 脱水ケースの上面が、開閉自在に構成されて泥状物を投
    入するための投入部をなし、 上記筒状の脱水ケースの他端面に脱水残渣を排出するた
    めの開閉式の排出部が備えられていることを特徴とする
    泥状物の脱水機。
  2. 【請求項2】 前記脱水ケースの上面の投入部は、前記
    脱水ケースのガイド溝に両端部を摺り合わせ状に嵌合さ
    れることにより前記軸線方向にスライド可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の泥状物の脱水
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の脱水機を前記
    軸線方向と直交する方向に複数個並列に並べた複式の脱
    水機であって、前記各脱水機は、前記駆動装置をそれぞれ備えており、 前記複数の脱水機における各投入部に泥状物を投入可能
    な、共用のホッパーを備えていることを特徴する複式の
    脱水機。
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