JP3347526B2 - 窒化アルミニウム質焼結体およびその製造方法 - Google Patents
窒化アルミニウム質焼結体およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化アルミニウム質焼
結体およびその製造方法に関し、より詳細には高熱伝導
性を有し、放熱性基板等の電子部品に好適で且つ導体材
料と同時焼成可能な窒化アルミニウム質焼結体およびそ
の製造方法に関する。
結体およびその製造方法に関し、より詳細には高熱伝導
性を有し、放熱性基板等の電子部品に好適で且つ導体材
料と同時焼成可能な窒化アルミニウム質焼結体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近時、情報処理装置の高性能化、高速化に
伴いそれを構成する半導体集積回路も高密度化、高集積
化が進み、そのために半導体集積回路素子の大電力化に
より該素子の発熱量が著しく増加、前記半導体集積回路
素子を正常に且つ安定に作動させるためには、その熱を
いかに効率良く除去するかが問題となっている。
伴いそれを構成する半導体集積回路も高密度化、高集積
化が進み、そのために半導体集積回路素子の大電力化に
より該素子の発熱量が著しく増加、前記半導体集積回路
素子を正常に且つ安定に作動させるためには、その熱を
いかに効率良く除去するかが問題となっている。
【0003】そこで、従来のアルミナを基板とする半導
体パッケ−ジ等では熱伝導率が高いセラミック材料とし
て酸化ベリリウム質焼結体が提案されているが、その毒
性の点で使用上難点があった。
体パッケ−ジ等では熱伝導率が高いセラミック材料とし
て酸化ベリリウム質焼結体が提案されているが、その毒
性の点で使用上難点があった。
【0004】そのため、酸化ベリリウム質焼結体に代わ
る高熱伝導性基板材料として常温から高温まで高い機械
的強度を有するとともに電気絶縁性が高く、高熱伝導性
であり、熱膨張係数がアルミナに比べシリコン単結晶に
近いなどの優れた特性を有する窒化アルミニウム質焼結
体が注目されている。
る高熱伝導性基板材料として常温から高温まで高い機械
的強度を有するとともに電気絶縁性が高く、高熱伝導性
であり、熱膨張係数がアルミナに比べシリコン単結晶に
近いなどの優れた特性を有する窒化アルミニウム質焼結
体が注目されている。
【0005】しかしながら、窒化アルミニウムは本来難
焼結性であり、単味では高い熱伝導性を有する高密度焼
結体を得ることが困難であった。そこで従来から焼結助
剤として、周期律表第2a族元素、もしくは周期律表第
3a族元素の化合物、たとえばカルシウム、ストロンチ
ウム、バリウム等のアルカリ土類金属もしくはイットリ
ウムおよび希土類元素の化合物を添加することにより高
密度で高熱伝導性の焼結体を得る事が行われている。
焼結性であり、単味では高い熱伝導性を有する高密度焼
結体を得ることが困難であった。そこで従来から焼結助
剤として、周期律表第2a族元素、もしくは周期律表第
3a族元素の化合物、たとえばカルシウム、ストロンチ
ウム、バリウム等のアルカリ土類金属もしくはイットリ
ウムおよび希土類元素の化合物を添加することにより高
密度で高熱伝導性の焼結体を得る事が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】高熱伝導化に対して
は、粒界を極力少なくすることが得策であり、そのため
にY2 O3 等の助剤を焼結後に除去することが行われて
いるが、焼成温度を高く設定する必要があり、焼結体の
表面に荒れが生じるために平滑性が失われるため、研磨
工程を必要とする必要がある。そのためにこのような粒
界を除去することによる高熱伝導化は量産性の点では好
ましくない。
は、粒界を極力少なくすることが得策であり、そのため
にY2 O3 等の助剤を焼結後に除去することが行われて
いるが、焼成温度を高く設定する必要があり、焼結体の
表面に荒れが生じるために平滑性が失われるため、研磨
工程を必要とする必要がある。そのためにこのような粒
界を除去することによる高熱伝導化は量産性の点では好
ましくない。
【0007】本発明は、上記問題点を解決することを主
たる目的とするものであり、具体的には粒界除去等の格
別な工程を必要とすることなく高熱伝導化が可能であ
り、しかも均一質で且つ表面平滑性に優れた高密度な窒
化アルミニウム質焼結体を提供することを目的とするも
のである。
たる目的とするものであり、具体的には粒界除去等の格
別な工程を必要とすることなく高熱伝導化が可能であ
り、しかも均一質で且つ表面平滑性に優れた高密度な窒
化アルミニウム質焼結体を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記問題
点に対して研究を重ねた結果、焼結助剤として、周期律
表第3a族元素化合物の中でも、Lu化合物、あるいは
Lu化合物とLu以外の周期律表第3a族元素の化合物
のうち1種以上を用いると焼成温度が高い場合において
もLu化合物の分解量が少なく表面の滑らかな焼結体が
得られること、Lu化合物を用いると他の周期律表第3
a族元素化合物を添加した場合に比較して高熱伝導化さ
れること、周期律表第3a族元素(RE)の酸化物換算
量(RE2O3 )の合量と焼結体中の不純物的酸素のア
ルミナ換算量(Al2 O3 )のRE2 O3 /Al2 O3
で表されるモル比を制御することでさらに高熱伝導性の
焼結体が得られることを知見し本発明に至った。
点に対して研究を重ねた結果、焼結助剤として、周期律
表第3a族元素化合物の中でも、Lu化合物、あるいは
Lu化合物とLu以外の周期律表第3a族元素の化合物
のうち1種以上を用いると焼成温度が高い場合において
もLu化合物の分解量が少なく表面の滑らかな焼結体が
得られること、Lu化合物を用いると他の周期律表第3
a族元素化合物を添加した場合に比較して高熱伝導化さ
れること、周期律表第3a族元素(RE)の酸化物換算
量(RE2O3 )の合量と焼結体中の不純物的酸素のア
ルミナ換算量(Al2 O3 )のRE2 O3 /Al2 O3
で表されるモル比を制御することでさらに高熱伝導性の
焼結体が得られることを知見し本発明に至った。
【0009】即ち、本発明の窒化アルミニウム質焼結体
は、窒化アルミニウム結晶相を主相とし、Lu、あるい
はLuとLu以外の周期律表第3a族元素のうちの1種
以上との組み合わせと、不純物的酸素を含む焼結体であ
って、前記周期律表第3a族元素が酸化物換算で0.3
〜2.5モル%の割合で含有され(但し、Luを酸化物
換算で0.3モル%以上含む)、かつ前記周期律表第3
a族元素(RE)の酸化物換算量(RE2O3)の前記不
純物的酸素のAl2O3換算量に対するモル比(RE2O3
/Al2O3)が1以上であることを特徴とするものであ
る。なお、該焼結体の粒界は、RE4Al2O9またはR
EAlO3を主結晶相として存在することが望ましい。
は、窒化アルミニウム結晶相を主相とし、Lu、あるい
はLuとLu以外の周期律表第3a族元素のうちの1種
以上との組み合わせと、不純物的酸素を含む焼結体であ
って、前記周期律表第3a族元素が酸化物換算で0.3
〜2.5モル%の割合で含有され(但し、Luを酸化物
換算で0.3モル%以上含む)、かつ前記周期律表第3
a族元素(RE)の酸化物換算量(RE2O3)の前記不
純物的酸素のAl2O3換算量に対するモル比(RE2O3
/Al2O3)が1以上であることを特徴とするものであ
る。なお、該焼結体の粒界は、RE4Al2O9またはR
EAlO3を主結晶相として存在することが望ましい。
【0010】また、本発明の窒化アルミニウム質焼結体
の製造方法は、窒化アルミニウムを主成分とし、Lu化
合物、あるいはLu化合物とLu以外の周期律表第3a
族元素の化合物のうち1種以上との組み合わせとを含
み、前記周期律表第3a族元素の酸化物換算の合量で
0.3〜2.5モル%(但し、Luを酸化物換算で0.
3モル%以上含む)と、Al2O3を前記周期律表第3a
族元素(RE)の酸化物換算量(RE2O3)とのRE2
O3/Al2O3で表されるモル比が1以上となるように
調合された成形体を非酸化性雰囲気で焼成することを特
徴とするものである。
の製造方法は、窒化アルミニウムを主成分とし、Lu化
合物、あるいはLu化合物とLu以外の周期律表第3a
族元素の化合物のうち1種以上との組み合わせとを含
み、前記周期律表第3a族元素の酸化物換算の合量で
0.3〜2.5モル%(但し、Luを酸化物換算で0.
3モル%以上含む)と、Al2O3を前記周期律表第3a
族元素(RE)の酸化物換算量(RE2O3)とのRE2
O3/Al2O3で表されるモル比が1以上となるように
調合された成形体を非酸化性雰囲気で焼成することを特
徴とするものである。
【0011】以下、本発明を詳述する。
【0012】本発明における大きな特徴は、焼結助剤と
してLu化合物、あるいはLu化合物とLu以外の周期
律表第3a族元素の化合物うちの1種以上を用いる点に
ある。本発明の焼結体中には、周期律表第3a族元素と
して、Lu単独、あるいはLuとLu以外の周期律表第
3a族元素との組み合わせで用いることができる。この
場合、焼結体中の少なくともLuを含む周期律表第3a
族元素は酸化物換算で全量中0.3〜2.5モル%、特
に0.5〜2.0モル%の割合で含有される。Luと組
み合わせる他の周期律表第3a族元素としては熱伝導率
の点でイットリウム、エルビウム、イッテルビウムが望
ましい。
してLu化合物、あるいはLu化合物とLu以外の周期
律表第3a族元素の化合物うちの1種以上を用いる点に
ある。本発明の焼結体中には、周期律表第3a族元素と
して、Lu単独、あるいはLuとLu以外の周期律表第
3a族元素との組み合わせで用いることができる。この
場合、焼結体中の少なくともLuを含む周期律表第3a
族元素は酸化物換算で全量中0.3〜2.5モル%、特
に0.5〜2.0モル%の割合で含有される。Luと組
み合わせる他の周期律表第3a族元素としては熱伝導率
の点でイットリウム、エルビウム、イッテルビウムが望
ましい。
【0013】この含有比率が0.3モル%より少ない
と、緻密化することができず、2.5モル%を越えると
周期律表第3a族元素化合物を含む粒界の体積比率が大
きくなり熱伝導率が低下することになる。なお、Luと
他の周期律表第3a族元素と組み合わせる場合には、L
uは酸化物換算で0.3モル%より少なくならないよう
に組成制御することが必要である。
と、緻密化することができず、2.5モル%を越えると
周期律表第3a族元素化合物を含む粒界の体積比率が大
きくなり熱伝導率が低下することになる。なお、Luと
他の周期律表第3a族元素と組み合わせる場合には、L
uは酸化物換算で0.3モル%より少なくならないよう
に組成制御することが必要である。
【0014】また、本発明の焼結体中には、不純物的酸
素が存在する。この不純物的酸素は、焼結体中の全酸素
量から、焼結助剤として添加された化合物中の酸素量を
差し引いた残りの酸素であり、例えば窒化アルミニウム
原料粉末中の不純物酸素等からなる。本発明によれば、
周期律表第3a族元素(RE)の酸化物換算量(RE2
O3)の不純物的酸素のアルミナ換算量(Al2O3)に
対するモル比(RE2O3/Al2O3)が1以上であるこ
と事が重要である。これは上記比率が1より小さいと熱
伝導率が低下してしまうためである。
素が存在する。この不純物的酸素は、焼結体中の全酸素
量から、焼結助剤として添加された化合物中の酸素量を
差し引いた残りの酸素であり、例えば窒化アルミニウム
原料粉末中の不純物酸素等からなる。本発明によれば、
周期律表第3a族元素(RE)の酸化物換算量(RE2
O3)の不純物的酸素のアルミナ換算量(Al2O3)に
対するモル比(RE2O3/Al2O3)が1以上であるこ
と事が重要である。これは上記比率が1より小さいと熱
伝導率が低下してしまうためである。
【0015】また、焼結体の粒界相には焼成中に生成し
た周期律表第3a族元素(RE)のアルミネ−トが存在
する。このようなアルミネ−トとしては、RE3 Al5
O12、REAlO3 あるいはRE4 Al2 O9 が知られてい
る。この中で特にRE3Al5 O12は熱伝導率が小さく
粒界に存在すると焼結体の熱伝導率を下げてしまう。そ
こで、本発明の焼結体においては粒界相の結晶相として
は、REAlO3あるいはRE4 Al2 O9 が主相であ
ることが望ましい。このような結晶相の制御は、前述し
たモル比(RE2 O3 /Al2 O3 )により制御でき、
このモル比を0.6を越える値に制御することで上記結
晶相を主相とすることができる。
た周期律表第3a族元素(RE)のアルミネ−トが存在
する。このようなアルミネ−トとしては、RE3 Al5
O12、REAlO3 あるいはRE4 Al2 O9 が知られてい
る。この中で特にRE3Al5 O12は熱伝導率が小さく
粒界に存在すると焼結体の熱伝導率を下げてしまう。そ
こで、本発明の焼結体においては粒界相の結晶相として
は、REAlO3あるいはRE4 Al2 O9 が主相であ
ることが望ましい。このような結晶相の制御は、前述し
たモル比(RE2 O3 /Al2 O3 )により制御でき、
このモル比を0.6を越える値に制御することで上記結
晶相を主相とすることができる。
【0016】また、本発明によれば、焼結体中に上記成
分以外に、焼結性を改善する目的でCa、Sr、Ba等
のアルカリ土類元素を酸化物換算で0.001〜5重量
%の割合で含有したり、焼結体を黒色化することを目的
としてTi、Zr、V、Nb、Ta、W、Mo、Coな
どの周期律表第4a、5a、6a、8族の化合物を0.
1〜10重量%の割合で含有してもよい。
分以外に、焼結性を改善する目的でCa、Sr、Ba等
のアルカリ土類元素を酸化物換算で0.001〜5重量
%の割合で含有したり、焼結体を黒色化することを目的
としてTi、Zr、V、Nb、Ta、W、Mo、Coな
どの周期律表第4a、5a、6a、8族の化合物を0.
1〜10重量%の割合で含有してもよい。
【0017】次に、本発明の窒化アルニミウム焼結体を
製造する方法について説明する。まず、出発原料として
窒化アルミニウム粉末と周期律表第3a族元素化合物を
準備する。使用される窒化アルニミウム粉末としては、
直接窒化法、アルミナ還元法等公知の方法で製造された
粉末が使用できるが、特に酸素含有量0.4〜1.5重
量%、アルミニウムを除く陽イオン不純物0.1重量%
以下、炭素量1000ppm以下であり、粉末中の硫黄
とアルミニウムとの蛍光X線強度の比が10-3以下であ
る(0を含まず)事が望ましい。
製造する方法について説明する。まず、出発原料として
窒化アルミニウム粉末と周期律表第3a族元素化合物を
準備する。使用される窒化アルニミウム粉末としては、
直接窒化法、アルミナ還元法等公知の方法で製造された
粉末が使用できるが、特に酸素含有量0.4〜1.5重
量%、アルミニウムを除く陽イオン不純物0.1重量%
以下、炭素量1000ppm以下であり、粉末中の硫黄
とアルミニウムとの蛍光X線強度の比が10-3以下であ
る(0を含まず)事が望ましい。
【0018】焼結助剤としては、Lu化合物、あるいは
Lu化合物とLu以外の周期律表第3a族元素の化合物
うちの1種以上を周期律表第3a族元素の酸化物換算合
量で0.3〜2.5モル%、特に0.5〜2モル%の割
合で添加する。但し、Luを酸化物換算で0.3モル%
以上含む。これらの焼結助剤は金属単体あるいは酸化
物、炭酸塩あるいは蓚酸塩などを焼成によって酸化物に
変換されるものが用いられる。また、周期律表第3a族
元素(RE)の酸化物換算量(RE2O3)の合量と不純
物的酸素のアルミナ換算量(Al2O3)のRE2O3/A
l2O3で表されるモル比が1以上の組成になるように調
合、混合する。
Lu化合物とLu以外の周期律表第3a族元素の化合物
うちの1種以上を周期律表第3a族元素の酸化物換算合
量で0.3〜2.5モル%、特に0.5〜2モル%の割
合で添加する。但し、Luを酸化物換算で0.3モル%
以上含む。これらの焼結助剤は金属単体あるいは酸化
物、炭酸塩あるいは蓚酸塩などを焼成によって酸化物に
変換されるものが用いられる。また、周期律表第3a族
元素(RE)の酸化物換算量(RE2O3)の合量と不純
物的酸素のアルミナ換算量(Al2O3)のRE2O3/A
l2O3で表されるモル比が1以上の組成になるように調
合、混合する。
【0019】また、CaO、SrO、BaO等のアルカ
リ土類化合物を酸化物換算で0.001〜5重量%の割
合で添加して低温焼結性を高めることもできる。また、
TiO2 、ZrO2 、V2 O5 、Nb2 O5 、Ta2 O
5 、WO3 、MoO3 、CoOなどの周期律表第4a、
5a、6a、8族化合物を0.1〜10重量%の割合で
添加し黒色化を図ることもできる。
リ土類化合物を酸化物換算で0.001〜5重量%の割
合で添加して低温焼結性を高めることもできる。また、
TiO2 、ZrO2 、V2 O5 、Nb2 O5 、Ta2 O
5 、WO3 、MoO3 、CoOなどの周期律表第4a、
5a、6a、8族化合物を0.1〜10重量%の割合で
添加し黒色化を図ることもできる。
【0020】このようにして得られた混合粉末を公知の
成形方法、例えばドクタ−ブレ−ド、プレス成形、押し
出し成形などにより所望の形状に成形した後、得られた
成形体を公知の焼成方法、常圧焼成、窒素ガス圧焼成、
ホットプレス方法により緻密かすることができる。さら
には、これらの焼成後に熱間静水圧焼成(HIP)方に
より処理することにより緻密化を高めることができ、さ
らに熱伝導率を増加させることができる。具体的な焼成
条件としては、窒素等の非酸化性雰囲気中、1600℃
〜2000℃で焼成する。
成形方法、例えばドクタ−ブレ−ド、プレス成形、押し
出し成形などにより所望の形状に成形した後、得られた
成形体を公知の焼成方法、常圧焼成、窒素ガス圧焼成、
ホットプレス方法により緻密かすることができる。さら
には、これらの焼成後に熱間静水圧焼成(HIP)方に
より処理することにより緻密化を高めることができ、さ
らに熱伝導率を増加させることができる。具体的な焼成
条件としては、窒素等の非酸化性雰囲気中、1600℃
〜2000℃で焼成する。
【0021】
【作用】窒化アルニミウム質焼結体の熱伝導率は結晶二
面間の間隔と粒界相の結晶の熱伝導率によって決定され
る。本発明によれば、Luは周期律表第3a族元素の中
でイットリウムや他の周期律表第3a族元素に比べてイ
オン半径が最も小さいために窒化アルミニウム結晶間の
二面間の間隔を小さくできる。そのため、粒界二面間の
フォノンの散乱を少なくできることから、助剤が残留し
た焼結体における熱伝導性を高める事ができる。また、
Lu化合物におけるLuと酸素または窒素との結合エネ
ルギ−が大きく蒸気圧も低く高温でも分解しにくい。そ
のため焼成時の表面粗れを小さくできる。そのため、他
の周期律表第3a族元素を同時に添加してもその効果は
少なくなることは無い。
面間の間隔と粒界相の結晶の熱伝導率によって決定され
る。本発明によれば、Luは周期律表第3a族元素の中
でイットリウムや他の周期律表第3a族元素に比べてイ
オン半径が最も小さいために窒化アルミニウム結晶間の
二面間の間隔を小さくできる。そのため、粒界二面間の
フォノンの散乱を少なくできることから、助剤が残留し
た焼結体における熱伝導性を高める事ができる。また、
Lu化合物におけるLuと酸素または窒素との結合エネ
ルギ−が大きく蒸気圧も低く高温でも分解しにくい。そ
のため焼成時の表面粗れを小さくできる。そのため、他
の周期律表第3a族元素を同時に添加してもその効果は
少なくなることは無い。
【0022】さらに、周期律表第3a族元素の酸化物換
算量(RE2O3)の不純物的酸素のAl2O3換算量に対
するモル比(RE2O3/Al2O3)を1以上に制御する
ことにより熱伝導性を低下させるRE3A15O12結晶の
析出を抑制し、REAlO3(ペロブスカイト構造)あ
るいはRE4Al2O9(メリライト構造)を主相として
析出させることにより高熱伝導化を達成できる。
算量(RE2O3)の不純物的酸素のAl2O3換算量に対
するモル比(RE2O3/Al2O3)を1以上に制御する
ことにより熱伝導性を低下させるRE3A15O12結晶の
析出を抑制し、REAlO3(ペロブスカイト構造)あ
るいはRE4Al2O9(メリライト構造)を主相として
析出させることにより高熱伝導化を達成できる。
【0023】
【実施例】実施例1 酸素含有量0.9重量%、炭素含有量0.05重量%、
アルミニウムを除く陽イオン不純物含有量0.1重量%
以下、硫黄含有量5×10-4(Alに対する蛍光X線強
度比)の窒化アルミニウム原料粉末と各種の希土類酸化
物粉末とをそれぞれ表1に示す値となるように所定量秤
量し混合した。一部、炭酸カルシウム粉末も添加した。
また、一部、アルミナを酸素量合わせのために添加し
た。ついで、この混合組成のテープをドクターブレード
法を用いて成形した。このテープを脱脂後、窒素含有雰
囲気中、所定の温度で焼成した。
アルミニウムを除く陽イオン不純物含有量0.1重量%
以下、硫黄含有量5×10-4(Alに対する蛍光X線強
度比)の窒化アルミニウム原料粉末と各種の希土類酸化
物粉末とをそれぞれ表1に示す値となるように所定量秤
量し混合した。一部、炭酸カルシウム粉末も添加した。
また、一部、アルミナを酸素量合わせのために添加し
た。ついで、この混合組成のテープをドクターブレード
法を用いて成形した。このテープを脱脂後、窒素含有雰
囲気中、所定の温度で焼成した。
【0024】得られた焼結体中の粒界相をX線回折によ
り主相を同定した。また、熱伝導率をレ−ザ−フラッシ
ュ法で測定した。得られた結果を表2に示す。
り主相を同定した。また、熱伝導率をレ−ザ−フラッシ
ュ法で測定した。得られた結果を表2に示す。
【0025】なお、焼結体組成について、試料を粉砕
し、酸素量は赤外線吸収法で定量し、窒素量は熱伝導度
により、Al、添加物の金属元素はICP発光分光分析
により測定したが、成形体組成からの変化は少なかっ
た。
し、酸素量は赤外線吸収法で定量し、窒素量は熱伝導度
により、Al、添加物の金属元素はICP発光分光分析
により測定したが、成形体組成からの変化は少なかっ
た。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表1及び表2の結果によるとLu元素を含
まない他の周期律表第3a族元素の酸化物を単独で添加
した試料No.1〜3、および、希土類元素の酸化物換算
の合量が0.3モル%以下の試料No.11、12および
希土類元素の酸化物換算の合量と不純物的酸素のアルミ
ナ換算のモル比が1以下で粒界相がRE3Al5O12に結
晶化している試料No.17、18、および、希土類元素
の酸化物換算の合量が2.5モル%を越える試料No.2
1、22はいずれも熱伝導率が低下していた。これに対
し、本発明はいずれも熱伝導率が182W/m・K以上
の優れた特性を有していた。
まない他の周期律表第3a族元素の酸化物を単独で添加
した試料No.1〜3、および、希土類元素の酸化物換算
の合量が0.3モル%以下の試料No.11、12および
希土類元素の酸化物換算の合量と不純物的酸素のアルミ
ナ換算のモル比が1以下で粒界相がRE3Al5O12に結
晶化している試料No.17、18、および、希土類元素
の酸化物換算の合量が2.5モル%を越える試料No.2
1、22はいずれも熱伝導率が低下していた。これに対
し、本発明はいずれも熱伝導率が182W/m・K以上
の優れた特性を有していた。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の窒化アルニ
ミウム質焼結体は、助剤を揮散させる必要もなく、助剤
を残存させた焼結体であっても、熱伝導率が高く、特に
電子部品や半導体素子を搭載する絶縁性基板材料をはじ
め、各種の高熱伝導性が要求される各種の部材として有
用である。
ミウム質焼結体は、助剤を揮散させる必要もなく、助剤
を残存させた焼結体であっても、熱伝導率が高く、特に
電子部品や半導体素子を搭載する絶縁性基板材料をはじ
め、各種の高熱伝導性が要求される各種の部材として有
用である。
Claims (3)
- 【請求項1】窒化アルミニウム結晶相を主相とし、L
u、あるいはLuとLu以外の周期律表第3a族元素の
うちの1種以上との組み合わせと、不純物的酸素を含む
焼結体であって、前記周期律表第3a族元素が酸化物換
算で0.3〜2.5モル%の割合で含有され(但し、L
uを酸化物換算で0.3モル%以上含む)、かつ前記周
期律表第3a族元素(RE)の酸化物換算量(RE
2O3)の前記不純物的酸素のAl2O3換算量に対するモ
ル比(RE2O3/Al2O3)が1以上であることを特徴
とする窒化アルミニウム質焼結体。 - 【請求項2】該焼結体の粒界の主結晶相が、RE4Al2
O9またはREAlO3からなる請求項1記載の窒化アル
ミニウム質焼結体。 - 【請求項3】窒化アルミニウムを主成分とし、Lu化合
物、あるいはLu化合物とLu以外の周期律表第3a族
元素の化合物のうち1種以上との組み合わせとを含み、
前記周期律表第3a族元素の酸化物換算の合量で0.3
〜2.5モル%(但し、Luを酸化物換算で0.3モル
%以上含む)と、Al2O3を前記周期律表第3a族元素
(RE)の酸化物換算量(RE2O3)とのRE2O3/A
l2O3で表されるモル比が1以上となるように調合され
た成形体を非酸化性雰囲気で焼成することを特徴とする
窒化アルミニウム質焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13170595A JP3347526B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 窒化アルミニウム質焼結体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13170595A JP3347526B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 窒化アルミニウム質焼結体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325060A JPH08325060A (ja) | 1996-12-10 |
| JP3347526B2 true JP3347526B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=15064281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13170595A Expired - Fee Related JP3347526B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 窒化アルミニウム質焼結体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3347526B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP13170595A patent/JP3347526B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08325060A (ja) | 1996-12-10 |
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