JP3347575B2 - 金属部品用洗浄溶剤組成物 - Google Patents
金属部品用洗浄溶剤組成物Info
- Publication number
- JP3347575B2 JP3347575B2 JP09131796A JP9131796A JP3347575B2 JP 3347575 B2 JP3347575 B2 JP 3347575B2 JP 09131796 A JP09131796 A JP 09131796A JP 9131796 A JP9131796 A JP 9131796A JP 3347575 B2 JP3347575 B2 JP 3347575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning
- solvent
- alkaline earth
- metal
- alkali metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属部品用洗浄溶剤
組成物に関し、さらに詳しくは有機溶剤を用いて金属部
品を洗浄する際、金属部品に腐食が生じることを抑制す
るための洗浄溶剤組成物に関する。
組成物に関し、さらに詳しくは有機溶剤を用いて金属部
品を洗浄する際、金属部品に腐食が生じることを抑制す
るための洗浄溶剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フロン113およびトリクロロエタンは
洗浄溶剤として、自動車、電機、機械などあらゆる産業
において、様々な製品の洗浄に大量に使用されてきた。
しかしフロン113およびトリクロロエタンは共に、成
層圏のオゾン層を破壊する物質として1995年12月
をもって製造が中止された。代替洗浄溶剤としてはジク
ロロメタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ンなどの塩素系有機溶剤が主に使用されているが、いず
れも毒性の強い揮発性有機溶剤であり、これらを洗浄に
使用することは作業環境の著しい悪化につながるため衛
生上好ましくなく、また大気汚染防止の面からも今後、
厳しく規制される見通しである。
洗浄溶剤として、自動車、電機、機械などあらゆる産業
において、様々な製品の洗浄に大量に使用されてきた。
しかしフロン113およびトリクロロエタンは共に、成
層圏のオゾン層を破壊する物質として1995年12月
をもって製造が中止された。代替洗浄溶剤としてはジク
ロロメタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ンなどの塩素系有機溶剤が主に使用されているが、いず
れも毒性の強い揮発性有機溶剤であり、これらを洗浄に
使用することは作業環境の著しい悪化につながるため衛
生上好ましくなく、また大気汚染防止の面からも今後、
厳しく規制される見通しである。
【0003】最近塩素系有機溶剤に替わる洗浄溶剤とし
て炭化水素系溶剤が注目されるようになった。炭化水素
系洗浄溶剤は可燃物であるという欠点はあるが、洗浄力
が強い、毒性が少ない、経済的であるなど優れた特長が
あり、広く使用されるようになってきている。炭化水素
系洗浄溶剤は、高沸点(100〜300℃)の炭化水素
を主成分とした、揮発性が少なく、引火性も少ない火気
安全性の高い溶剤である。脂肪族炭化水素(パラフィ
ン)を主成分とするものが多く、臭気、皮膚刺激性が少
なく、毒性の少ない安全性の高い溶剤である。また炭化
水素系洗浄溶剤は、金属加工油など油脂に対する溶解力
が強く、その洗浄力はフロン113やトリクロロエタン
にも匹敵するものである。
て炭化水素系溶剤が注目されるようになった。炭化水素
系洗浄溶剤は可燃物であるという欠点はあるが、洗浄力
が強い、毒性が少ない、経済的であるなど優れた特長が
あり、広く使用されるようになってきている。炭化水素
系洗浄溶剤は、高沸点(100〜300℃)の炭化水素
を主成分とした、揮発性が少なく、引火性も少ない火気
安全性の高い溶剤である。脂肪族炭化水素(パラフィ
ン)を主成分とするものが多く、臭気、皮膚刺激性が少
なく、毒性の少ない安全性の高い溶剤である。また炭化
水素系洗浄溶剤は、金属加工油など油脂に対する溶解力
が強く、その洗浄力はフロン113やトリクロロエタン
にも匹敵するものである。
【0004】炭化水素系溶剤を用いて金属部品を洗浄す
るには金属部品を溶剤に浸漬し、揺動、回転、噴流、超
音波、シャワー、スプレー、手拭きなどの物理的な力を
加えて汚れを除去する方法がある。また10〜200m
mHg程度に減圧した密閉容器内で溶剤を50〜150
℃に加熱・沸騰した炭化水素溶剤の蒸気により洗浄する
方法などがある。
るには金属部品を溶剤に浸漬し、揺動、回転、噴流、超
音波、シャワー、スプレー、手拭きなどの物理的な力を
加えて汚れを除去する方法がある。また10〜200m
mHg程度に減圧した密閉容器内で溶剤を50〜150
℃に加熱・沸騰した炭化水素溶剤の蒸気により洗浄する
方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】炭化水素系洗浄溶剤自
身は塩素分、硫黄分、酸など腐食性成分を含まない安定
な物質であり金属に対する腐食性は無いが、金属表面に
付着している金属加工油やはんだフラックスなど腐食性
成分を有する汚れを溶解するに従って、溶剤は腐食性を
有するようになる。
身は塩素分、硫黄分、酸など腐食性成分を含まない安定
な物質であり金属に対する腐食性は無いが、金属表面に
付着している金属加工油やはんだフラックスなど腐食性
成分を有する汚れを溶解するに従って、溶剤は腐食性を
有するようになる。
【0006】また炭化水素系溶剤を沸騰させて蒸気洗浄
する場合や汚染した炭化水素系溶剤を蒸留して再生使用
する場合には、洗浄溶剤を高温で長時間加熱するので、
洗浄溶剤に溶解している金属加工油中の塩素化パラフィ
ンやはんだフラックス中のロジンなどが熱分解し、塩
酸、有機酸など腐食性物質を発生させる。また炭化水素
系溶剤自身も長時間加熱されると酸化劣化し、有機酸な
どを発生し、腐食性を有する溶剤になる場合がある。腐
食性を有する溶剤で金属部品を洗浄した後に乾燥させる
と、腐食性成分は金属表面に残り、腐食(変色、しみな
ど)が発生し易くなる。
する場合や汚染した炭化水素系溶剤を蒸留して再生使用
する場合には、洗浄溶剤を高温で長時間加熱するので、
洗浄溶剤に溶解している金属加工油中の塩素化パラフィ
ンやはんだフラックス中のロジンなどが熱分解し、塩
酸、有機酸など腐食性物質を発生させる。また炭化水素
系溶剤自身も長時間加熱されると酸化劣化し、有機酸な
どを発生し、腐食性を有する溶剤になる場合がある。腐
食性を有する溶剤で金属部品を洗浄した後に乾燥させる
と、腐食性成分は金属表面に残り、腐食(変色、しみな
ど)が発生し易くなる。
【0007】腐食対策としては活性炭などの吸着材を用
いて溶剤から腐食性成分を除去したり、蒸気洗浄や蒸留
再生を行うとき、減圧度を上げてできるだけ低い温度
で、かつ短時間に蒸発できるようにして、腐食性成分の
発生を抑えること等を行っているが、腐食を十分に抑制
することはできない。特に電子部品や精密機械部品にと
って腐食することは製品の性能に大きく影響するので、
洗浄溶剤は優れた洗浄性とともに腐食性成分の完全除去
が必要である。本発明の目的は、有機溶剤を用いて金属
部品を洗浄する際、金属部品に腐食が生じることを抑制
できる洗浄溶剤組成物を提供することである。
いて溶剤から腐食性成分を除去したり、蒸気洗浄や蒸留
再生を行うとき、減圧度を上げてできるだけ低い温度
で、かつ短時間に蒸発できるようにして、腐食性成分の
発生を抑えること等を行っているが、腐食を十分に抑制
することはできない。特に電子部品や精密機械部品にと
って腐食することは製品の性能に大きく影響するので、
洗浄溶剤は優れた洗浄性とともに腐食性成分の完全除去
が必要である。本発明の目的は、有機溶剤を用いて金属
部品を洗浄する際、金属部品に腐食が生じることを抑制
できる洗浄溶剤組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題に
鑑み鋭意検討した結果、塩基性油溶性金属塩を含有した
有機溶剤が金属部品洗浄時の腐食防止に非常に優れてい
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
鑑み鋭意検討した結果、塩基性油溶性金属塩を含有した
有機溶剤が金属部品洗浄時の腐食防止に非常に優れてい
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は有機溶剤に全塩基価20
〜500mgKOH/gの塩基性油溶性金属塩を含有さ
せてなる金属部品用洗浄溶剤組成物を提供するものであ
る。
〜500mgKOH/gの塩基性油溶性金属塩を含有さ
せてなる金属部品用洗浄溶剤組成物を提供するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容をより詳細に
説明する。本発明でいう有機溶剤の沸点は任意である
が、通常、沸点範囲の下限が100℃、好ましくは15
0℃;上限が300℃、好ましくは250℃であること
が望ましい。沸点範囲を100℃以上にすることによっ
て引火の危険性が減るため好ましく、また300℃以下
にすることによって乾燥性が良くなるため好ましい。
説明する。本発明でいう有機溶剤の沸点は任意である
が、通常、沸点範囲の下限が100℃、好ましくは15
0℃;上限が300℃、好ましくは250℃であること
が望ましい。沸点範囲を100℃以上にすることによっ
て引火の危険性が減るため好ましく、また300℃以下
にすることによって乾燥性が良くなるため好ましい。
【0011】本発明でいう有機溶剤の具体例としては炭
化水素系溶剤、脂肪族ハロゲン化合物、アルコール類、
エーテル類、グリコールエーテル類、アルデヒド類、ケ
トン類、脂肪酸類、グリコール類、テルペン類、芳香族
ハロゲン化合物などが挙げられるが、炭化水素系溶剤が
好ましい。
化水素系溶剤、脂肪族ハロゲン化合物、アルコール類、
エーテル類、グリコールエーテル類、アルデヒド類、ケ
トン類、脂肪酸類、グリコール類、テルペン類、芳香族
ハロゲン化合物などが挙げられるが、炭化水素系溶剤が
好ましい。
【0012】炭化水素系溶剤としては脂肪族炭化水素系
溶剤、脂環式炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤な
どが挙げられる。ここでいう脂肪族炭化水素系溶剤とは
脂肪族炭化水素を50容量%以上含有する溶剤である。
またここでいう脂環式炭化水素系溶剤とは脂環式炭化水
素を50容量%以上含有する溶剤である。またここでい
う芳香族炭化水素系溶剤とは芳香族炭化水素を50容量
%以上含有する溶剤である。これら炭化水素系溶剤のな
かでも脂肪族炭化水素系溶剤および脂環式炭化水素系溶
剤が特に好ましい。
溶剤、脂環式炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤な
どが挙げられる。ここでいう脂肪族炭化水素系溶剤とは
脂肪族炭化水素を50容量%以上含有する溶剤である。
またここでいう脂環式炭化水素系溶剤とは脂環式炭化水
素を50容量%以上含有する溶剤である。またここでい
う芳香族炭化水素系溶剤とは芳香族炭化水素を50容量
%以上含有する溶剤である。これら炭化水素系溶剤のな
かでも脂肪族炭化水素系溶剤および脂環式炭化水素系溶
剤が特に好ましい。
【0013】本発明でいう塩基性油溶性金属塩としては
塩基性アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属ス
ルフォネート、塩基性アルカリ金属および/またはアル
カリ土類金属フェネートならびに塩基性アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属サリシレートを挙げるこ
とができる。アルカリ金属としては、具体的には例えば
ナトリウムおよびカリウムなどが、またアルカリ土類金
属としては、具体的には例えばマグネシウム、カルシウ
ムおよびバリウムなどが挙げられる。
塩基性アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属ス
ルフォネート、塩基性アルカリ金属および/またはアル
カリ土類金属フェネートならびに塩基性アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属サリシレートを挙げるこ
とができる。アルカリ金属としては、具体的には例えば
ナトリウムおよびカリウムなどが、またアルカリ土類金
属としては、具体的には例えばマグネシウム、カルシウ
ムおよびバリウムなどが挙げられる。
【0014】ここでいう塩基性スルフォネートとは、い
わゆる塩基性スルフォネート、炭酸塩過塩基性(超塩基
性)スルフォネートおよびホウ酸塩過塩基性(超塩基
性)スルフォネートを意味するものであり、具体的には
例えば、中性アルカリ金属および/またはアルカリ土類
金属スルフォネートと過剰のアルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属の塩や塩基を水の存在下で加熱する
ことにより得られる、いわゆる塩基性アルカリ金属およ
び/またはアルカリ土類金属スルフォネート;炭酸ガス
の存在下で中性アルカリ金属および/またはアルカリ土
類金属スルフォネートをアルカリ金属やアルカリ土類金
属の塩基と反応させることにより得られる、いわゆる炭
酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属および/または
アルカリ土類金属スルフォネート;中性アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属スルフォネートをアルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属の塩基ならびに
ホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反応させ
たり、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属
および/またはアルカリ土類金属スルフォネートとホウ
酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させるこ
とによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超
塩基性)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属
スルフォネート;およびこれらの混合物などが挙げられ
る。
わゆる塩基性スルフォネート、炭酸塩過塩基性(超塩基
性)スルフォネートおよびホウ酸塩過塩基性(超塩基
性)スルフォネートを意味するものであり、具体的には
例えば、中性アルカリ金属および/またはアルカリ土類
金属スルフォネートと過剰のアルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属の塩や塩基を水の存在下で加熱する
ことにより得られる、いわゆる塩基性アルカリ金属およ
び/またはアルカリ土類金属スルフォネート;炭酸ガス
の存在下で中性アルカリ金属および/またはアルカリ土
類金属スルフォネートをアルカリ金属やアルカリ土類金
属の塩基と反応させることにより得られる、いわゆる炭
酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属および/または
アルカリ土類金属スルフォネート;中性アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属スルフォネートをアルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属の塩基ならびに
ホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反応させ
たり、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属
および/またはアルカリ土類金属スルフォネートとホウ
酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させるこ
とによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超
塩基性)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属
スルフォネート;およびこれらの混合物などが挙げられ
る。
【0015】ここでいう中性アルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属スルフォネートとは、分子量約10
0〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳
香族化合物をスルフォン化することによって得られるア
ルキル芳香族スルフォン酸のアルカリ金属中性塩(正
塩)、アルカリ土類金属中性塩(正塩)、またはこれら
の混合物のことであり、アルカリ金属としては、具体的
には例えばナトリウムおよびカリウムなどが、またアル
カリ土類金属としては、具体的には例えばマグネシウ
ム、カルシウムおよびバリウムなどが挙げられる。また
アルキル芳香族スルフォン酸としては、具体的にはいわ
ゆる石油スルフォン酸や合成スルフォン酸などが挙げら
れる。
はアルカリ土類金属スルフォネートとは、分子量約10
0〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳
香族化合物をスルフォン化することによって得られるア
ルキル芳香族スルフォン酸のアルカリ金属中性塩(正
塩)、アルカリ土類金属中性塩(正塩)、またはこれら
の混合物のことであり、アルカリ金属としては、具体的
には例えばナトリウムおよびカリウムなどが、またアル
カリ土類金属としては、具体的には例えばマグネシウ
ム、カルシウムおよびバリウムなどが挙げられる。また
アルキル芳香族スルフォン酸としては、具体的にはいわ
ゆる石油スルフォン酸や合成スルフォン酸などが挙げら
れる。
【0016】ここでいう石油スルフォン酸としては、一
般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフ
ォン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、い
わゆるマホガニー酸などが用いられる。また合成スルフ
ォン酸としては、例えば洗剤の原料となるアルキルベン
ゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベ
ンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や
分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルフ
ォン化したもの、あるいはジノニルナフタレンなどのア
ルキルナフタレンをスルフォン化したものなどが用いら
れる。またこれらアルキル芳香族化合物をスルフォン化
する際のスルフォン化剤としては特に制限はないが、通
常、発煙硫酸や無水硫酸が用いられる。
般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフ
ォン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、い
わゆるマホガニー酸などが用いられる。また合成スルフ
ォン酸としては、例えば洗剤の原料となるアルキルベン
ゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベ
ンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や
分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルフ
ォン化したもの、あるいはジノニルナフタレンなどのア
ルキルナフタレンをスルフォン化したものなどが用いら
れる。またこれらアルキル芳香族化合物をスルフォン化
する際のスルフォン化剤としては特に制限はないが、通
常、発煙硫酸や無水硫酸が用いられる。
【0017】中性アルカリ金属および/またはアルカリ
土類金属スルフォネートとしては、上記のアルキル芳香
族スルフォン酸を直接ナトリウム、カリウムなどのアル
カリ金属の酸化物や水酸化物などの塩基と反応させて得
られる中性(正塩)アルカリ金属スルフォネートや、ア
ルキル芳香族スルフォン酸を直接マグネシウム、カルシ
ウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物や水酸
化物などの塩基と反応させることにより、または一度ア
ルカリ金属中性塩としてからアルカリ土類金属塩と置換
させることなどにより得られる中性(正塩)アルカリ土
類金属スルフォネート、またはこれらの混合物などが用
いられるが、これらは通常、0〜7mgKOH/g、好
ましくは0〜5mgKOH/gの全塩基価(JIS K
2501に規定する過塩素酸法による)を有するもので
ある。
土類金属スルフォネートとしては、上記のアルキル芳香
族スルフォン酸を直接ナトリウム、カリウムなどのアル
カリ金属の酸化物や水酸化物などの塩基と反応させて得
られる中性(正塩)アルカリ金属スルフォネートや、ア
ルキル芳香族スルフォン酸を直接マグネシウム、カルシ
ウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物や水酸
化物などの塩基と反応させることにより、または一度ア
ルカリ金属中性塩としてからアルカリ土類金属塩と置換
させることなどにより得られる中性(正塩)アルカリ土
類金属スルフォネート、またはこれらの混合物などが用
いられるが、これらは通常、0〜7mgKOH/g、好
ましくは0〜5mgKOH/gの全塩基価(JIS K
2501に規定する過塩素酸法による)を有するもので
ある。
【0018】またここでいう塩基性フェネートとして
は、いわゆる塩基性フェネート、炭酸塩過塩基性(超塩
基性)フェネートおよびホウ酸塩過塩基性(超塩基性)
フェネートを意味するものであり、具体的には例えば、
炭素数4〜24のアルキル基を1〜2個有するアルキル
フェノールを、元素イオウの存在下または不存在下で、
アルカリ金属塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化物な
ど)やアルカリ土類金属塩基(アルカリ土類金属の酸化
物や水酸化物など)と反応させることにより得られる、
いわゆる中性(正塩)アルカリ金属および/またはアル
カリ土類金属フェネートと、過剰のアルカリ金属および
/またはアルカリ土類金属の塩や塩基を水の存在下で加
熱することにより得られる、いわゆる塩基性アルカリ金
属および/またはアルカリ土類金属塩基性フェネート;
炭酸ガスの存在下で中性アルカリ金属および/またはア
ルカリ土類金属フェネートをアルカリ金属やアルカリ土
類金属の塩基と反応させることにより得られる、いわゆ
る炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属および/ま
たはアルカリ土類金属フェネート;中性アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属フェネートをアルカリ金
属および/またはアルカリ土類金属の塩基ならびにホウ
酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反応させた
り、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属フェネートとホウ酸また
は無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させることによ
って製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基
性)フェネート;およびこれらの混合物などが挙げられ
る。
は、いわゆる塩基性フェネート、炭酸塩過塩基性(超塩
基性)フェネートおよびホウ酸塩過塩基性(超塩基性)
フェネートを意味するものであり、具体的には例えば、
炭素数4〜24のアルキル基を1〜2個有するアルキル
フェノールを、元素イオウの存在下または不存在下で、
アルカリ金属塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化物な
ど)やアルカリ土類金属塩基(アルカリ土類金属の酸化
物や水酸化物など)と反応させることにより得られる、
いわゆる中性(正塩)アルカリ金属および/またはアル
カリ土類金属フェネートと、過剰のアルカリ金属および
/またはアルカリ土類金属の塩や塩基を水の存在下で加
熱することにより得られる、いわゆる塩基性アルカリ金
属および/またはアルカリ土類金属塩基性フェネート;
炭酸ガスの存在下で中性アルカリ金属および/またはア
ルカリ土類金属フェネートをアルカリ金属やアルカリ土
類金属の塩基と反応させることにより得られる、いわゆ
る炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属および/ま
たはアルカリ土類金属フェネート;中性アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属フェネートをアルカリ金
属および/またはアルカリ土類金属の塩基ならびにホウ
酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反応させた
り、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属フェネートとホウ酸また
は無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させることによ
って製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基
性)フェネート;およびこれらの混合物などが挙げられ
る。
【0019】またここでいう塩基性サリシレートとは、
いわゆる塩基性サリシレート、炭酸塩過塩基性(超塩基
性)サリシレートおよびホウ酸塩過塩基性(超塩基性)
サリシレートを意味するものであり、具体的には例え
ば、炭素数4〜24のアルキル基を1〜2個有するアル
キルサリチル酸を、元素イオウの存在下または不存在下
で、アルカリ金属塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化
物など)やアルカリ土類金属塩基(アルカリ土類金属の
酸化物や水酸化物など)と反応させることにより得られ
る、いわゆる中性(正塩)アルカリ金属および/または
アルカリ土類金属サリシレートと、過剰のアルカリ金属
および/またはアルカリ土類金属の塩や塩基を水の存在
下で加熱することにより得られる、いわゆる塩基性アル
カリ金属および/またはアルカリ土類金属サリシレー
ト;炭酸ガスの存在下で中性アルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属サリシレートをアルカリ金属やアル
カリ土類金属の塩基と反応させることにより得られる、
いわゆる炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属およ
び/またはアルカリ土類金属サリシレート;中性アルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属サリシレートを
アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の塩基な
らびにホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反
応させたり、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属サリシレートと
ホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させ
ることによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性
(超塩基性)サリシレート;およびこれらの混合物など
が挙げられる。
いわゆる塩基性サリシレート、炭酸塩過塩基性(超塩基
性)サリシレートおよびホウ酸塩過塩基性(超塩基性)
サリシレートを意味するものであり、具体的には例え
ば、炭素数4〜24のアルキル基を1〜2個有するアル
キルサリチル酸を、元素イオウの存在下または不存在下
で、アルカリ金属塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化
物など)やアルカリ土類金属塩基(アルカリ土類金属の
酸化物や水酸化物など)と反応させることにより得られ
る、いわゆる中性(正塩)アルカリ金属および/または
アルカリ土類金属サリシレートと、過剰のアルカリ金属
および/またはアルカリ土類金属の塩や塩基を水の存在
下で加熱することにより得られる、いわゆる塩基性アル
カリ金属および/またはアルカリ土類金属サリシレー
ト;炭酸ガスの存在下で中性アルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属サリシレートをアルカリ金属やアル
カリ土類金属の塩基と反応させることにより得られる、
いわゆる炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカリ金属およ
び/またはアルカリ土類金属サリシレート;中性アルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属サリシレートを
アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の塩基な
らびにホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反
応させたり、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)アルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属サリシレートと
ホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させ
ることによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性
(超塩基性)サリシレート;およびこれらの混合物など
が挙げられる。
【0020】本発明でいう塩基性油溶性金属塩の塩基価
(JIS K2501過塩素酸法)の下限は20mgK
OH/g、好ましくは70mgKOH/g;上限は50
0mgKOH/g、好ましくは400mgKOH/gで
ある。塩基価が20mgKOH/g未満では十分な腐食
防止性が得られず、また塩基価が500mgKOH/g
を超える場合は貯蔵安定性が低下するためいずれも好ま
しくない。
(JIS K2501過塩素酸法)の下限は20mgK
OH/g、好ましくは70mgKOH/g;上限は50
0mgKOH/g、好ましくは400mgKOH/gで
ある。塩基価が20mgKOH/g未満では十分な腐食
防止性が得られず、また塩基価が500mgKOH/g
を超える場合は貯蔵安定性が低下するためいずれも好ま
しくない。
【0021】本発明の洗浄溶剤組成物において、塩基性
油溶性金属塩の含有量は任意であるが、通常、有機溶剤
100重量部に対し、下限は腐食防止性能の点から0.
0001重量部、好ましくは0.01重量部であること
が望ましく;上限は洗浄力の低下を防ぐことができる点
から5重量部、好ましくは1重量部であることが望まし
い。
油溶性金属塩の含有量は任意であるが、通常、有機溶剤
100重量部に対し、下限は腐食防止性能の点から0.
0001重量部、好ましくは0.01重量部であること
が望ましく;上限は洗浄力の低下を防ぐことができる点
から5重量部、好ましくは1重量部であることが望まし
い。
【0022】本発明の洗浄溶剤組成物は様々な金属部品
の洗浄に利用することができる。金属部品の例としては
切削加工部品、プレス加工部品、自動車用歯車、小型モ
ーター、電球部品などを挙げることができる。
の洗浄に利用することができる。金属部品の例としては
切削加工部品、プレス加工部品、自動車用歯車、小型モ
ーター、電球部品などを挙げることができる。
【0023】本発明の洗浄溶剤組成物は浸漬洗浄、揺動
洗浄、回転洗浄、噴流洗浄、超音波洗浄、シャワー洗
浄、スプレー洗浄、手拭き洗浄、蒸気洗浄などの様々な
洗浄方法に使用することができ、洗浄後、金属部品の表
面に腐食が発生するのを抑制することができる。
洗浄、回転洗浄、噴流洗浄、超音波洗浄、シャワー洗
浄、スプレー洗浄、手拭き洗浄、蒸気洗浄などの様々な
洗浄方法に使用することができ、洗浄後、金属部品の表
面に腐食が発生するのを抑制することができる。
【0024】また、本発明の洗浄溶剤組成物は洗浄のど
の工程で調整してもよい。例えば、予め調整した洗浄溶
剤組成物を洗浄に用いてもよいし、有機溶剤100重量
部に対して10〜150重量部程度の塩基性油溶性金属
塩を配合した高濃度溶剤を洗浄直前に、または洗浄中に
有機溶剤に添加して調整してもよい。高濃度溶剤を用い
た方法は特に蒸気洗浄法において好適に使用される。ま
た、使用済みの溶剤を蒸留再生する際、蒸留前に高濃度
溶剤を添加することにより、腐食性物質の発生を抑える
ことができる。
の工程で調整してもよい。例えば、予め調整した洗浄溶
剤組成物を洗浄に用いてもよいし、有機溶剤100重量
部に対して10〜150重量部程度の塩基性油溶性金属
塩を配合した高濃度溶剤を洗浄直前に、または洗浄中に
有機溶剤に添加して調整してもよい。高濃度溶剤を用い
た方法は特に蒸気洗浄法において好適に使用される。ま
た、使用済みの溶剤を蒸留再生する際、蒸留前に高濃度
溶剤を添加することにより、腐食性物質の発生を抑える
ことができる。
【0025】蒸気洗浄法や溶剤の蒸留再生においては熱
交換器により洗浄溶剤組成物を加熱して、蒸気を発生さ
せるか、または蒸留するのであるが、熱交換器において
腐食性物質が発生し、この腐食性物質が熱交換器の表面
に付着したり、熱交換器を閉塞させたりすることがあ
る。本発明の洗浄溶剤組成物は特にこのような熱交換器
で発生する腐食性物質による弊害を防ぐことができる。
交換器により洗浄溶剤組成物を加熱して、蒸気を発生さ
せるか、または蒸留するのであるが、熱交換器において
腐食性物質が発生し、この腐食性物質が熱交換器の表面
に付着したり、熱交換器を閉塞させたりすることがあ
る。本発明の洗浄溶剤組成物は特にこのような熱交換器
で発生する腐食性物質による弊害を防ぐことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例および比較例に
よってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何
ら限定されるものではない。
よってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何
ら限定されるものではない。
【0027】(実施例1)減圧蒸気洗浄機を使用し、蒸
気洗浄法により、切削油汚れが付着した切削加工部品
(鉄)を連続的に有機溶剤で洗浄した。有機溶剤として
は沸点範囲195〜222℃、芳香族含量1容量%以
下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式炭化水素含量
63%、引火点71℃の脂環式炭化水素系溶剤の新液を
使用した。有機溶剤は蒸留再生することにより繰り返し
使用したが、洗浄を約3ヶ月継続した頃、被洗浄部品に
赤錆が発生し始めた。この時点で有機溶剤の腐食性物質
の濃度等を測定したところ、全酸価0.89mgKOH
/g、塩素イオン110ppm、硫酸イオン2ppmで
あった。そこでこの時点で、塩基価320mgKOH/
g(JIS K2501過塩素酸法)の過塩基性カルシ
ウムスルホネートを50重量%含む高濃度溶剤を減圧蒸
気洗浄機の蒸気発生器に添加した。蒸気発生器中の有機
溶剤中の過塩基性カルシウムスルホネート濃度は100
00ppmであった。この後、3ヶ月間洗浄を継続した
が、被洗浄物には錆が発生しなかった。
気洗浄法により、切削油汚れが付着した切削加工部品
(鉄)を連続的に有機溶剤で洗浄した。有機溶剤として
は沸点範囲195〜222℃、芳香族含量1容量%以
下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式炭化水素含量
63%、引火点71℃の脂環式炭化水素系溶剤の新液を
使用した。有機溶剤は蒸留再生することにより繰り返し
使用したが、洗浄を約3ヶ月継続した頃、被洗浄部品に
赤錆が発生し始めた。この時点で有機溶剤の腐食性物質
の濃度等を測定したところ、全酸価0.89mgKOH
/g、塩素イオン110ppm、硫酸イオン2ppmで
あった。そこでこの時点で、塩基価320mgKOH/
g(JIS K2501過塩素酸法)の過塩基性カルシ
ウムスルホネートを50重量%含む高濃度溶剤を減圧蒸
気洗浄機の蒸気発生器に添加した。蒸気発生器中の有機
溶剤中の過塩基性カルシウムスルホネート濃度は100
00ppmであった。この後、3ヶ月間洗浄を継続した
が、被洗浄物には錆が発生しなかった。
【0028】(比較例1)実施例1において過塩基性カ
ルシウムスルホネートを添加しなかったところ、被洗浄
物の全面に赤錆が発生し続けた。
ルシウムスルホネートを添加しなかったところ、被洗浄
物の全面に赤錆が発生し続けた。
【0029】(比較例2)実施例1において過塩基性カ
ルシウムスルホネートの替わりに塩基価0〜5mgKO
H/g(JIS K2501過塩素酸法)の中性カルシ
ウムスルホネートを添加したが、添加後も被洗浄物の全
面に赤錆が発生し続けた。
ルシウムスルホネートの替わりに塩基価0〜5mgKO
H/g(JIS K2501過塩素酸法)の中性カルシ
ウムスルホネートを添加したが、添加後も被洗浄物の全
面に赤錆が発生し続けた。
【0030】(実施例2)3槽式洗浄機を使用し、浸漬
・超音波洗浄法により、プレス油汚れが付着した電球部
品(銅)を連続的に有機溶剤で洗浄した。有機溶剤とし
ては沸点範囲155〜198℃、芳香族含量1容量%以
下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式炭化水素含量
66%、引火点44℃の脂環式炭化水素系溶剤の新液を
使用した。有機溶剤は蒸留再生することにより繰り返し
使用したが、洗浄を約1ヶ月継続した頃、被洗浄部品の
銅部分に変色腐食が発生し始めた。この時点で有機溶剤
の腐食性物質の濃度等を測定したところ、全酸価0.0
3mgKOH/g、塩素イオン1.3ppm、硫酸イオ
ン0.6ppmであった。そこでこの時点で、塩基価3
20mgKOH/g(JIS K2501過塩素酸法)
の過塩基性カルシウムスルホネートを50重量%含む高
濃度溶剤を蒸留再生器に添加した。蒸留再生器中の有機
溶剤中の過塩基性カルシウムスルホネート濃度は100
ppmであった。この後、1ヶ月間洗浄を継続したが、
被洗浄物には変色腐食が発生しなかった。
・超音波洗浄法により、プレス油汚れが付着した電球部
品(銅)を連続的に有機溶剤で洗浄した。有機溶剤とし
ては沸点範囲155〜198℃、芳香族含量1容量%以
下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式炭化水素含量
66%、引火点44℃の脂環式炭化水素系溶剤の新液を
使用した。有機溶剤は蒸留再生することにより繰り返し
使用したが、洗浄を約1ヶ月継続した頃、被洗浄部品の
銅部分に変色腐食が発生し始めた。この時点で有機溶剤
の腐食性物質の濃度等を測定したところ、全酸価0.0
3mgKOH/g、塩素イオン1.3ppm、硫酸イオ
ン0.6ppmであった。そこでこの時点で、塩基価3
20mgKOH/g(JIS K2501過塩素酸法)
の過塩基性カルシウムスルホネートを50重量%含む高
濃度溶剤を蒸留再生器に添加した。蒸留再生器中の有機
溶剤中の過塩基性カルシウムスルホネート濃度は100
ppmであった。この後、1ヶ月間洗浄を継続したが、
被洗浄物には変色腐食が発生しなかった。
【0031】(比較例3)実施例2において過塩基性カ
ルシウムスルホネートを添加しなかったところ、被洗浄
物の銅部分に変色腐食が発生し続けた。
ルシウムスルホネートを添加しなかったところ、被洗浄
物の銅部分に変色腐食が発生し続けた。
【0032】(比較例4)実施例2において過塩基性カ
ルシウムスルホネートの替わりに塩基価0〜5mgKO
H/g(JIS K2501過塩素酸法)の中性カルシ
ウムスルホネートを添加したが、添加後も被洗浄物の銅
部分に変色腐食が発生し続けた。
ルシウムスルホネートの替わりに塩基価0〜5mgKO
H/g(JIS K2501過塩素酸法)の中性カルシ
ウムスルホネートを添加したが、添加後も被洗浄物の銅
部分に変色腐食が発生し続けた。
【0033】(実施例3)減圧蒸気洗浄機を使用し、蒸
気洗浄法により、熱処理油汚れが付着した自動車用歯車
(鉄)を連続的に有機溶剤で洗浄した。有機溶剤として
は沸点範囲195〜222℃、芳香族含量1容量%以
下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式炭化水素含量
63%、引火点71℃の脂環式炭化水素系溶剤の新液を
使用した。有機溶剤は蒸留再生することにより繰り返し
使用したが、洗浄を約2ヶ月継続した頃、減圧蒸気洗浄
機の真空ポンプ吐出側トラップが腐食し始めた。この時
点で有機溶剤の腐食性物質の濃度等を測定したところ、
全酸価0.42mgKOH/g、塩素イオン1ppm以
下、硫酸イオン1ppm以下、蟻酸11ppm、酢酸3
4ppmであった。そこでこの時点で、塩基価70mg
KOH/g(JIS K2501過塩素酸法)の過塩基
性カルシウムサリシレートを50重量%含む高濃度溶剤
を蒸気発生器に添加した。蒸気発生器中の有機溶剤中の
過塩基性カルシウムサリシレート濃度は2500ppm
であった。この後、2ヶ月間洗浄を継続したが、新たな
装置腐食は発生しなかった。
気洗浄法により、熱処理油汚れが付着した自動車用歯車
(鉄)を連続的に有機溶剤で洗浄した。有機溶剤として
は沸点範囲195〜222℃、芳香族含量1容量%以
下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式炭化水素含量
63%、引火点71℃の脂環式炭化水素系溶剤の新液を
使用した。有機溶剤は蒸留再生することにより繰り返し
使用したが、洗浄を約2ヶ月継続した頃、減圧蒸気洗浄
機の真空ポンプ吐出側トラップが腐食し始めた。この時
点で有機溶剤の腐食性物質の濃度等を測定したところ、
全酸価0.42mgKOH/g、塩素イオン1ppm以
下、硫酸イオン1ppm以下、蟻酸11ppm、酢酸3
4ppmであった。そこでこの時点で、塩基価70mg
KOH/g(JIS K2501過塩素酸法)の過塩基
性カルシウムサリシレートを50重量%含む高濃度溶剤
を蒸気発生器に添加した。蒸気発生器中の有機溶剤中の
過塩基性カルシウムサリシレート濃度は2500ppm
であった。この後、2ヶ月間洗浄を継続したが、新たな
装置腐食は発生しなかった。
【0034】(比較例5)実施例3において過塩基性カ
ルシウムサリシレートを添加しなかったところ、装置は
腐食し続けた。
ルシウムサリシレートを添加しなかったところ、装置は
腐食し続けた。
【0035】(実施例4)3槽式洗浄機を使用し、浸漬
・超音波洗浄法により、はんだフラックス汚れが付着し
たモーター部品(銅)を連続的に有機溶剤で洗浄した。
有機溶剤としては沸点範囲155〜198℃、芳香族含
量1容量%以下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式
炭化水素含量66%、引火点44℃の脂環式炭化水素系
溶剤の新液95容量%および脂肪族アルコール5容量%
を含むものを使用した。有機溶剤は蒸留再生することに
より繰り返し使用したが、洗浄を約1ヶ月継続した頃、
被洗浄部品の銅部分が変色し始めた。この時点で有機溶
剤の腐食性物質の濃度等を測定したところ、塩素イオン
0.2ppm、硫酸イオン0.1ppm、蟻酸0.1p
pm、酢酸1.2ppmであった。そこでこの時点で、
塩基価30mgKOH/g(JIS K2501過塩素
酸法)の過塩基性カルシウムフェネートを50重量%含
む高濃度溶剤を蒸留再生器に添加した。蒸留再生器中の
有機溶剤中の過塩基性カルシウムフェネート濃度は10
ppmであった。この後、1ヶ月洗浄を継続したが、被
洗浄物は変色しなかった。
・超音波洗浄法により、はんだフラックス汚れが付着し
たモーター部品(銅)を連続的に有機溶剤で洗浄した。
有機溶剤としては沸点範囲155〜198℃、芳香族含
量1容量%以下、オレフィン含量1容量%以下、脂環式
炭化水素含量66%、引火点44℃の脂環式炭化水素系
溶剤の新液95容量%および脂肪族アルコール5容量%
を含むものを使用した。有機溶剤は蒸留再生することに
より繰り返し使用したが、洗浄を約1ヶ月継続した頃、
被洗浄部品の銅部分が変色し始めた。この時点で有機溶
剤の腐食性物質の濃度等を測定したところ、塩素イオン
0.2ppm、硫酸イオン0.1ppm、蟻酸0.1p
pm、酢酸1.2ppmであった。そこでこの時点で、
塩基価30mgKOH/g(JIS K2501過塩素
酸法)の過塩基性カルシウムフェネートを50重量%含
む高濃度溶剤を蒸留再生器に添加した。蒸留再生器中の
有機溶剤中の過塩基性カルシウムフェネート濃度は10
ppmであった。この後、1ヶ月洗浄を継続したが、被
洗浄物は変色しなかった。
【0036】(比較例6)実施例4において過塩基性カ
ルシウムフェネートを添加しなかったところ、被洗浄物
の銅部分が変色し続けた。
ルシウムフェネートを添加しなかったところ、被洗浄物
の銅部分が変色し続けた。
【0037】実施例に示したように、実際の洗浄装置を
使用して金属部品を洗浄した結果、被洗浄物または洗浄
装置に腐食が生じたものの、洗浄溶剤に塩基性油溶性金
属塩を添加することにより、腐食の発生を防ぐことがで
きた。これに対して比較例の場合は腐食の発生を防ぐこ
とができなかった。
使用して金属部品を洗浄した結果、被洗浄物または洗浄
装置に腐食が生じたものの、洗浄溶剤に塩基性油溶性金
属塩を添加することにより、腐食の発生を防ぐことがで
きた。これに対して比較例の場合は腐食の発生を防ぐこ
とができなかった。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、有機溶剤に特
定の全塩基価を有する塩基性油溶性金属塩を含有させた
本発明の金属部品用洗浄溶剤組成物およびそれを用いた
金属部品洗浄における腐食防止方法により、優れた腐食
防止性、耐熱性、酸化安定性および清浄性を得ることが
できる。特に洗浄後の金属部品の表面に腐食が発生する
ことを抑制することができる。
定の全塩基価を有する塩基性油溶性金属塩を含有させた
本発明の金属部品用洗浄溶剤組成物およびそれを用いた
金属部品洗浄における腐食防止方法により、優れた腐食
防止性、耐熱性、酸化安定性および清浄性を得ることが
できる。特に洗浄後の金属部品の表面に腐食が発生する
ことを抑制することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 5/02 C11D 7/50
Claims (1)
- 【請求項1】 有機溶剤に全塩基価20〜500mgK
OH/gの塩基性油溶性金属塩を含有させてなる金属部
品用洗浄溶剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09131796A JP3347575B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 金属部品用洗浄溶剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09131796A JP3347575B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 金属部品用洗浄溶剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09279375A JPH09279375A (ja) | 1997-10-28 |
| JP3347575B2 true JP3347575B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=14023095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09131796A Ceased JP3347575B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 金属部品用洗浄溶剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3347575B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008128656A2 (en) * | 2007-04-24 | 2008-10-30 | Infineum International Limited | An overbased metal hydrocarbyl substituted hydroxybenzoate for reduction of asphaltene precipitation |
-
1996
- 1996-04-12 JP JP09131796A patent/JP3347575B2/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09279375A (ja) | 1997-10-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5938859A (en) | Molecular level cleaning of contaminants from parts utilizing an environmentally safe solvent | |
| US5849106A (en) | Cleaning process | |
| US4539134A (en) | Methods and cleaning compositions for removing organic materials from metallic surfaces | |
| EP0464652B1 (en) | Agent and method for removing rosin-base solder flux | |
| JP3086254B2 (ja) | 電子および電気アセンブリ洗浄用調合物 | |
| WO2019152927A1 (en) | Compositions comprising trans-1,2-dichloroethylene and an organic compound, and methods of using the same | |
| EP0750532A1 (en) | Cleaning process | |
| JP3347575B2 (ja) | 金属部品用洗浄溶剤組成物 | |
| JPH08231989A (ja) | 洗浄剤組成物及び洗浄方法 | |
| JP2019052277A (ja) | 洗浄剤組成物原液、及び該洗浄剤組成物原液を含む洗浄剤組成物 | |
| JPH07503032A (ja) | 物品の洗浄方法及び洗浄組成物 | |
| JP5363225B2 (ja) | 洗浄方法 | |
| JP5021186B2 (ja) | 金属部品類の加工・洗浄方法 | |
| JP2011089030A (ja) | 脱脂洗浄用洗浄剤及び洗浄方法 | |
| US5431739A (en) | Process for cleaning and defluxing parts, specifically electronic circuit assemblies | |
| US5853490A (en) | Use of bicarbonates and carbonates in metal cleaning formulations to inhibit flash rusting | |
| US3078189A (en) | Method for salvaging electrical equipment and machinery | |
| KR100235794B1 (ko) | 세정제 조성물 | |
| JPH08283972A (ja) | 水系洗浄液用添加剤及びこれを用いた金属の変色並びに溶出を抑制する方法 | |
| JP2005074397A (ja) | 電子機器の洗浄方法及びその評価方法 | |
| JPH0394082A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
| KR910001366B1 (ko) | 금속 세척 조성물 | |
| JPH04270799A (ja) | 非ハロゲン系の工業用脱脂洗浄剤及び該洗浄剤を用いてなる物品の洗浄処理方法 | |
| RU2113921C1 (ru) | Жидкая очищающая композиция, ее вариант и способ удаления загрязнений с подложкой с использованием очищающей композиции | |
| JP4932367B2 (ja) | 共沸様洗浄剤組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RVOP | Cancellation by post-grant opposition |