JP3347876B2 - 冷蔵装置の冷気循環構造 - Google Patents
冷蔵装置の冷気循環構造Info
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Description
品等を冷蔵状態で保存する冷蔵庫や、冷蔵状態で陳列す
るために使用される冷蔵ショーケースのような冷蔵装置
に関するものである。
生鮮食料品等を冷蔵状態で陳列し、鮮度の維持に留意し
ている。このような冷蔵ショーケースにおいて、冷蔵陳
列室内の空気を自然対流により循環させて室内全域を冷
却する方式が採られる場合、冷却器(冷媒の蒸発器)
が、天井部又は天板の下面に垂下保持され、冷気を垂直
下方へ流すのが一般的である。しかして、冷却器は、周
囲の空気に比しかなり低温となり、氷点下の温度にもし
ばしばなるので、冷却器には、空気中の湿分が露となり
又は霜となって付着する。
に応じて落下するが、露の落下は、冷蔵食品の品質保持
上一般に好ましくないので、露等の冷蔵品上への落下を
防止する露受板や露受皿等を設けることが必要である。
即ち、冷却器からの冷気の下降を許容促進する一方、露
の滴下を防止することが望まれており、これに応じて種
々の提案が行われている。例えば、実開昭51−318
68号公報においては、断面が“へ”形の露受板を多数
水平方向に間隔をおいて配列横架し、その下端折曲縁を
露受皿に接するような露受装置が提案されている。この
装置においては、冷気は露受板相互間の隙間を通って下
降する一方、露滴は、露受板上に落下した後その下端折
曲縁に集合し、露受皿に案内されて排出される。又、実
開平2−120690号公報においては、冷却器の下方
に設けた露受皿の通気孔に、通気非透水性フィルムを張
り、これにより冷気の下降と露滴の落下防止とを図って
いる。
内、実開昭51−31868号公報のものにおいては、
冷気の下降と露の落下防止については、一応の目的は達
成されるものの、冷蔵陳列室内の空気の循環を積極的に
促進し、冷却器における熱交換を効率的に行うという配
慮に欠けていた。即ち、冷却器において空気を冷却し、
この冷気が下方へ流れれば、冷却すべき相対的に温度の
高い空気は、自然に冷却器の周辺に入りこむとし、これ
を単に期待する設計だったのである。したがって、冷気
循環が十分行われず、冷却効率が悪く、冷蔵陳列室内に
温度むらが発生することがあった。
においても、通気非透水性フィルムを使用するので、一
応、冷気の透過、下降を許容するのであるが、物理的に
は、フィルムが通気孔を塞いでいるので、抵抗も大きく
冷気の速い下降を妨げるおそれがあった。更に、相対的
に高い温度の空気を上方へ導く空気循環路が明確に形成
されていないので、冷却器において十分な熱交換が行わ
れず、冷却効率が悪く、室内に温度むらが生ずるという
問題があった。本発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、冷蔵陳列室内に、その特性に応じて空気
の自然循環が低抵抗で効率的に行われる自然循環流路が
形成されると共に、冷却器からの露が、陳列室上に滴下
することがない冷蔵装置の冷気循環構造を提供すること
を目的とするものである。
明によれば、冷蔵陳列室の天井部に冷却器を垂下保持
し、その冷却器の下方に露受用ドレンパンを設けた冷蔵
装置において、その冷気循環構造は、次のように構成さ
れる。即ち、ドレンパンは、水平方向にのびた複数の傾
斜露受板を相互間隔をおいて配設して横置ルーバ状に形
成され、このドレンパンを通る冷気の下降流路が形成さ
れる。更に、フィンアンドチューブ構造に好ましくは形
成される冷却器と、冷蔵陳列室の天井面との間に、上昇
した冷気又は相対的に高い温度の空気が入りこむ空気戻
り通路が形成される。
ラスとされ、後面は、引違い式のガラス引き戸として構
成され、この部分は他の断熱壁に比し外部からの入熱が
大きい。フロントガラスと冷却器との間、及び/又はガ
ラス引き戸と冷却器との間には、それぞれ通風用開口を
備えた垂直カバー、後部カバーが垂設され、これによ
り、フロントガラス及び/又はガラス引き戸の内面に沿
う空気の上昇流路が形成され、該上昇流路が、冷却器の
上部の空気戻り通路及び下方の横置き型ルーバ状ドレン
パンを通る下降通路と協動して、明確な自然循環流路を
形成する。又、フロントガラス側垂直カバーは、ドレン
パンの支持部材としても使用され、循環流路まわりの構
造部材を少なくし、循環抵抗の低減に寄与する。
媒が蒸発することによって、周囲の空気を冷却して冷気
とし、これは、ドレンパンを通って下降し、冷蔵陳列品
を冷却する。冷気の下降により冷却器の上方は、相対的
に低圧となり、又、フロントガラス、ガラス引き戸を通
って入る外部熱によって、周辺の空気は密度が減少する
ので、フロントガラスの内面に沿い、ガラス引き戸の内
面に沿い、空気の上昇流が生じ、冷却器の上方へ向かう
循環流が発生する。冷却器の上方の空気戻り通路に入っ
た空気は、冷却器の真上から下方に通過し、冷却され、
前述のように下降流となる。このようにして、空気の自
然対流による循環流路が形成され、空気は、自然に冷蔵
陳列室内をむらなく流れる。
を説明する。図1の(a)及び(b)において、冷蔵シ
ョーケース(冷蔵装置)10のケース本体11は、上部
に冷蔵品陳列室13、下部に機械室15を夫々有し、機
械室15には、圧縮機17を含む冷凍装置が収納されて
いる。冷蔵陳列室13の前面は、ガラス板すなわちフロ
ントガラス19から構成され、一方、後面の中央は、ガ
ラス引き戸21からなっている。ガラス引き戸21は、
通常の引違い戸のように戸枠とこの中に摺動自在に組み
込まれたガラス板よりなり、ガラス板の周囲には、図示
しないシール材が設けられて、内外空気の流通は遮断さ
れるようになっている。ガラス引き戸21は、本実施例
では、前述のように、ガラス板を主体として構成されて
いるが、冷蔵ショーケースの機能上必然的なものでな
く、冷蔵品の種類や使用目的によって、他の適切な扉に
置換してもよい。
中には、高さ方向のほぼ中央部に、棚板23a及び支持
腕23bからなる陳列棚23が設けられている。棚板2
3aは、好ましくはその両端を支持腕23bで支持され
た横長のガラス板からなっている。支持腕23bは、冷
蔵ショーケース10の長手方向の両端に位置して垂直上
方に延びる一対の支柱24に取り付けられる。一方、天
井部11aの直下には、フィンアンドチューブ式の冷却
器25が垂設されている。冷却器25は、前述の冷凍装
置の一部を構成する蒸発器であり、図1の(b)に最も
よく示すように、逆L形断面の一対のエンドプレート2
5aと、これらのエンドプレート間を垂直に延びる複数
の冷却フィン25cと、該エンドプレート及び冷却フィ
ンを貫いて延びる蛇管25bとを有する。図示の実施例
では、冷却器25は、各冷却フィンの上端がエンドプレ
ート25aよりも天井部11aから離れていて、冷却フ
ィン25cと天井部11aの下面との間に、所定の断面
積の空気戻り通路27が形成されるように取り付けられ
ている。更に、冷却器25の下方には、ドレンパン29
が設けられ、これは、垂直なフロントカバー31の下部
に、取付板33を介して支持されている。
きるように、プレス加工等により一体的に成形されてお
り、複数の傾斜露受板29aが間隔をおいて配置され、
これらを両端部の桁部29bで一体的に連結する構造と
なっている。このドレンパン29は、通常は鉛直方向に
のびているルーバを横置きにした形になっており、傾斜
露受板29aの下端には、露収集樋部29cが形成され
ている。又、前述のフロントカバー31の下端部31a
は、露受板29aと同じ向きに曲げられて傾斜してお
り、他方、上部には、空気戻り通路27に臨んで、開口
31bが穿設されている。
て、別の冷却器35が陳列室底部に設けられているが、
この冷却器35も前述の冷凍装置の一部をなしている。
冷却器35は、プレートアンドチューブ式のもので、機
械室15との境界をなす断熱底板37の上面部に埋め込
まれており、その上には、通常の簀子39が敷かれる。
以上のような構造の冷蔵ショーケース10において、冷
凍装置を運転し、冷却器25,35内で冷媒を蒸発させ
ると、冷却器25は周囲の空気を冷却して冷気とし、冷
却器35は、簀子39の上の図示しない陳列品を下側か
ら冷却する。冷蔵陳列室13内の空気の循環流動に寄与
するのは、主として冷却器25であるので、これについ
てまず説明すると、前述の冷気は、横置きルーバ状ドレ
ンパン29の傾斜露受板29a間の隙間を通って、矢印
Aに示すように下降する。このような冷気は、陳列棚2
3又はその上の陳列品に当たってこれらを冷却すると共
に、矢印Bに示すように、横方向へそれて流れる。陳列
品を冷却した冷気は、若干温度が上がるが、周囲の空気
に対し相対的に低温で、比重が大きければ、なお、矢印
B’のように下降する。
21付近では、外部からの入熱により、内側の冷気が温
められ、上昇流D,D’を生ずる。上昇流D,D’が生
ずれば、前述の冷気流B’は、適当な所で、上昇流D,
D’の背後にまわりこむ形で反転し、上昇流に転じるこ
とになる。前述した冷気の上昇流Dは、フロントガラス
19とフロントカバー31の間を上方へ流れ、天井部1
1aの下面にぶつかって転向流Eとなり、開口31bを
通って、空気戻り通路27へ流入する。冷却器25で
は、引続き冷却作用を続行して冷気の下降流を生じてい
るから、空気戻り通路27内の空気は、矢印Fの如く流
れ、自然に冷却器25の冷却フィン間に引きこまれてい
く。同様に、後面側の上昇流D’も、引き続き上方へ流
れ、転向流E’となって、空気戻り通路27内へ流入す
る。
より、冷蔵陳列室13の中には、矢印A,B,B’,
D,D’,E,E’に示すような空気の流れが生じ、自
然循環が行われる。以上のような自然対流が支配的な中
で、冷却器35は、勿論、簀子39やその上の陳列品に
接した空気を冷却するが、これは、矢印Cのような流れ
となって、反転流B’と合流する。以上のような自然対
流が生ずる冷蔵陳列室13の中で、冷却器25に結露が
生じ、これが集合して滴下するが、これは、すべて傾斜
露受板29aの上に落ちて集められる。図から判るよう
に一枚の傾斜露受板29aの上端が隣の傾斜露受板29
aの樋部29cの上方にオーバーラッパしている。従っ
て、下方の冷蔵陳列品の上に露が落下してその品質を低
下させるようなことはない。
5のエンドプレート25aを単純な平板状としたが、例
えば、図2の冷却器125のようにエンドプレート12
5aに天井部への取付部125fを除いて、スロット1
25c,125d,125e(開口)を形成してもよ
い。勿論エンドプレート125aの強度は、確保されて
いる。このようにすると、ケース本体11の天井面と、
冷却器125の冷却フィンとの間の空気戻り通路127
には、前方及び後方ばかりでなく両側方からも空気が流
入するので、流路抵抗も少なく、冷気の自然循環が促進
される。なお、図2の冷蔵ショーケース110のうち、
図1の冷蔵ショーケース10と同一の部分には、同一の
符号を付し、説明は割愛している。
いて、図3に示すように、冷却器25とケース本体11
の後壁11bとの間に、リヤカバー215(後部カバ
ー)を垂設すると、ガラス引き戸21に沿う上昇流D’
の流路が好適に維持される。リヤカバー215の下端部
215aは、ドレンパン29側に傾けられて両者の間に
空気上昇流路は形成されず、又、上端に開口215bが
形成されて転向流E’を空気戻り通路27へ導く。更
に、ドレンパン29側に傾くフロントカバー31の下端
部31aとリヤカバー215の下端部215aは、相対
的に温度の高い空気の冷却器方向への流れを容易にする
と共に、それ等の絞り効果により冷却器からの冷気の下
降流の流速を増して、上述した自然循環を促進させる。
図3の実施例である冷蔵ショーケース210において、
冷蔵ショーケース10と同一の部分は同一の符号を付し
ている。これら実施例によって、冷気の自然循環流路が
明確に形成され、流れ相互の衝突、干渉もなく、隣接の
部材から受ける流れ抵抗も極めて小さい。
次の効果が得られる。即ち、請求項1の発明によれば、
横置きルーバ状のドレンパンにより冷気の下降流路が確
保され、更に冷却器の直上に空気戻り通路が形成されて
いるので、循環する空気流は、冷却器を効率的に貫流
し、良好な熱交換が行われ、冷却効果が向上する。ま
た、前記冷蔵陳列室のフロントガラスと、前記天井部の
下方に垂下保持された前記冷却器との間に、前記ドレン
パンを下部で支持すると共に、上部に前記空気戻り通路
に対向する開口が穿設された垂直カバーを設けたので、
フロントガラスの内面に沿う冷気の上昇流を煙突効果に
より確実に、冷却器上方の空気戻り通路に導く自然循環
促進作用により、更に高い熱交換効率、冷却効果が得ら
れる。
エンドプレートに開口を設け、そこからも相対的に高温
の空気を冷却器に流入させるので、かかる構成によって
も熱交換効率を高めることができる。更に、請求項3の
発明によれば、冷却器の上方の空気戻り通路に至る後面
空気循環路を形成したので、請求項1の発明と同様の原
理により、更に高い熱交換効果、冷却効果が得られる。
ケースの立断面図である。(b)は、図1の(a)にお
けるIb−Ib線に沿って切断して冷却器の断面構造を板
厚を誇示して示す断面図である。
る。
体、11a…天井部、11b…後壁、13…冷蔵陳列
室、19…フロントガラス、21…ガラス引き戸、25
…冷却器、25a…エンドプレート、25b…冷却蛇
管、25c…冷却フィン、27…空気戻り通路、29…
ドレンパン、29a…傾斜露受板、29c…樋部、31
…垂直カバー(フロントカバー)、31b…開口、11
0…冷蔵ショーケース(冷蔵装置)、125…冷却器、
125c・125d・125e…スロット(開口)、1
25f…取付部、127…空気戻り通路、210…冷蔵
ショーケース(冷蔵装置)、215…リヤカバー(後部
カバー)、215b…開口。
Claims (3)
- 【請求項1】 冷蔵陳列室の天井部に冷却器を垂下保持
し、同冷却器の下方に露受用ドレンパンを設けた冷蔵装
置において、 水平方向に延びた複数の傾斜露受板を間隔をおいて配設
して、前記ドレンパンを横置きルーバ状に構成すると共
に、前記冷却器と前記天井部との間に十分な流路断面積
の空気戻り通路を形成し、 前記冷蔵陳列室のフロントガラスと、前記天井部の下方
に垂下保持された前記冷却器との間に、前記ドレンパン
を下部で支持すると共に、上部に前記空気戻り通路に対
向する開口が穿設された垂直カバーを設けた ことを特徴
とする冷蔵装置の冷気循環構造。 - 【請求項2】 前記冷却器は、前記天井部に上端部で取
り付けられる一対のエンドプレートと、該エンドプレー
ト間に、同エンドプレートと同一方向に延びるように互
いに平行に配置された複数の冷却フィンと、前記エンド
プレート及び前記冷却フィンを貫いて延びる蛇管とを備
え、前記冷却フィンの上端は、前記空気戻り通路を形成
するように、前記エンドプレートの上端部よりも低い位
置で終端し、前記エンドプレートの上端部には前記空気
戻り通路に臨む開口が形成されていることを特徴とする
請求項1記載の冷気循環構造。 - 【請求項3】 前記天井部に垂下保持された前記冷却器
と、前記冷蔵陳列室の後面ガラス引戸との間に、上部に
空気戻り通路に至る開口を備えた後部カバーを垂設した
ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵装置の冷気循環構
造。
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Cited By (1)
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1994
- 1994-06-06 JP JP12399294A patent/JP3347876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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