JP3352995B2 - 結晶成長評価方法及び装置 - Google Patents
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Description
対象物にレーザビームを照射した際の、対象物中におけ
る結晶の成長状態を評価するための結晶成長評価方法及
び装置に関する。
レーザを照射して多結晶シリコンを生成させる過程を数
値的に解析する方法が、「1999年7月14日、日本
塑性加工学会、シミュレーション統合システム分科会、
資料集、第22号、PP27-32」で発表されている。この
解析方法では、シリコンの薄膜について熱伝導方程式を
解いて、核生成率、結晶成長速度、結晶変態率、結晶形
状及び結晶寸法を決定する。
析結果は、レーザアニーリングによる多結晶シリコンの
生成過程をある程度反映したものとなっているが、必ず
しも現実の成膜を精密に再現したものとなっていない。
このため、多結晶シリコンのレーザアニーリングの条件
設定に利用するための有用なツールとなるまでには至っ
ていない。
をレーザアニーリングして結晶を成長させる際の条件設
定を容易にすることができ、所望の結晶状態の材料を製
造するために役立つ結晶成長評価方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
め、本発明の結晶成長評価方法は、対象物へのレーザビ
ームの多重照射に関する基本パラメータを入力する第1
工程と、基本パラメータのうち所定パラメータについて
ゆらぎ成分を設定する第2工程と、基本パラメータ及び
ゆらぎ成分に基づいて対象物に関する熱伝導方程式を解
いて、対象物中における結晶の成長を統計的に計算する
第3工程とを備える。
タのみならず、ゆらぎ成分に基づいて対象物に関する熱
伝導方程式を解いて、対象物中における結晶の成長を統
計的に計算するので、対象物中における多結晶の生成過
程をより精密に反映した結晶成長の評価が可能になる。
よって、この結晶成長評価方法をレーザアニーリングに
よって実際に結晶成長させる際の条件設定に利用すれ
ば、斯かるレーザアニーリングの条件設定を容易にする
ことができ、所望の結晶状態の材料を短期間で迅速に開
発することができる。つまり、ポリシリコン膜等を形成
する際のプロセス設計を時間的・コスト的に効率化する
ことができ、ポリシリコン膜等の形成の高品質化や最適
化を図ることができる。さらに、レーザアニーリング装
置の設計の時間的、コスト的効率化やレーザアニーリン
グ装置の高性能化を図ることができる。
れば、基本パラメータが、レーザビームの中心位置、分
布、及びエネルギ密度、並びにレーザビームを多重照射
する際の重複率を含み、所定パラメータが、中心位置、
及びエネルギ密度を含む。この場合、基本パラメータや
所定パラメータの選択が対象物中における多結晶の生成
過程を精密に反映するものとなっているので、結晶成長
の評価が精密なものとなる。なお、レーザビームの分布
とは、空間的なビームプロファイルにおけるビーム形
状、ビーム幅を意味し、時間的なパルスプロファイルに
おけるパルス形状、パルス幅を意味する。
れば、レーザビームが、所定遅延時間をおいて対象物に
逐次照射される一対のパルスレーザであり、基本パラメ
ータ及び所定パラメータが、所定遅延時間を含む。この
場合、ダブルパルス或いは3重パルス以上のレーザビー
ムを用いたレーザアニールにおいて、レーザアニーリン
グの条件設定を容易にすることができ、所望の結晶状態
の材料を短期間で迅速に開発することができる。
れば、第3工程で、熱伝導方程式を解いて、核生成率、
結晶成長速度、結晶変態率、結晶形状及び結晶寸法を順
次決定する。この場合、結晶の成長過程を現実的に反映
した結晶成長評価方法とすることができる。
物へのレーザビームの照射に関する基本パラメータを記
憶する基本パラメータ記憶手段と、基本パラメータのう
ち所定パラメータについてゆらぎ成分を設定するゆらぎ
成分設定手段と、基本パラメータ及びゆらぎ成分に基づ
いて対象物に関する熱伝導方程式を解いて、対象物中に
おける結晶の成長を統計的に計算する結晶成長演算手段
とを備える。
手段が、基本パラメータのみならず、ゆらぎ成分に基づ
いて対象物に関する熱伝導方程式を解いて、対象物中に
おける結晶の成長を統計的に計算するので、対象物中に
おける多結晶の生成過程をより精密に反映した結晶成長
の評価が可能になる。よって、この結晶成長評価装置を
レーザアニーリングによって実際に結晶成長させる際の
条件設定に利用すれば、斯かるレーザアニーリングの条
件設定を容易にすることができ、所望の結晶状態の材料
を短期間で迅速に開発することができる。
施形態の結晶成長評価装置の構造を説明する図である。
この結晶成長評価装置は、レーザアニールによる結晶成
長の評価を行うためのものであり、装置全体をプログラ
ムに従って制御する主制御装置2と、この主制御装置2
に接続されて必要なデータを記憶する記憶装置3と、主
制御装置2に接続されて外部からの指示やデータを入力
するための入力装置4と、主制御装置2に接続されて処
理結果を表示するための表示出力装置5とを備える。こ
の結晶成長評価装置は、演算処理を主に行うコンピュー
タ本体とこれに接続される周辺装置とからなるコンピュ
ータシステムによって実現され、外観的には、図示のよ
うに個別のコンポーネントを通信ケーブルで接続したも
のすることもできるが、一体形の装置とすることもでき
る。
置4とを組み合わせたものは、基本パラメータ記憶手段
及びゆらぎ成分設定手段をともに構成する。また、主制
御装置2は、それ自体で結晶成長演算手段を構成する。
モリを備え、オペレーティングシステム等の制御プログ
ラムのほか、結晶成長評価方法の手順を規定したプログ
ラムが組み込まれている。記憶装置3は、ハードディス
ク等の電気的若しくは光学的な記録媒体であり、結晶成
長評価方法のプログラムの実行に必要なデータや、結晶
成長評価プログラムの実行によって得た評価結果のデー
タ等を保管する。なお、入力装置4は、キーボード等か
らなり、表示出力装置5は、ディスプレイやプリンタ等
からなる。なお、表示出力装置5としてのディスプレイ
は、オペレータ専用に設けたものだけに限らず、プレゼ
ンテーションのために評価結果のデータ等を大型のスク
リーンに投影することができるプロジェクタ等を含むも
のとすることができる。
ールによる結晶成長の評価対象となるシリコン薄膜を説
明する平面図及び断面図である。この基板Wは、平板状
のガラス板GP上に例えば1000Åの厚さのSiO2
膜ILを形成し、このSiO2膜IL上に例えば500
Åの厚さのアモルファス状のSi膜SLを形成したもの
である。
は、Y方向に延びる線状のレーザビームLBが照射さ
れ、X方向に一定の速度で一端から他端まで走査され
る。これにより、Si膜SLが一端から徐々に多結晶化
され、走査が終了した段階では、Si膜SL全体が多結
晶Siとなる。具体的に説明すると、図2(b)に示す
ように、レーザビームLBの照射前のSi膜SLaはア
モルファス状態となっており、レーザビームLBの照射
中のSi膜SLbは溶融した状態となっており、レーザ
ビームLBの照射後のSi膜SLcは多結晶状態となっ
ている。
領域OAに着目し、ここにおける熱的現象に影響する支
配的なパラメータを選択し、後に詳述するが、これらパ
ラメータを数値的に解析することによって結晶の成長状
態を効率的に評価する。
板W上におけるビームプロファイルと走査とを説明する
図である。レーザビームLBnのビームプロファイル
は、中心位置、ビーム形状、及びビーム幅によって特定
される。この場合、中心位置がXnであるとする。ビー
ム形状を例えばガウシャン分布とすると、上記の中心位
置Xnは、レーザビームLBnのピーク位置に対応し、ビ
ーム幅BWは、その半値幅に対応する。また、レーザビ
ームLBnのピーク強度Ipは、そのエネルギ密度に対応
し、レーザビームLBnの面積は、そのエネルギ量に対
応する。この際、レーザビームLBnをパルス照射しつ
つ走査を行うので、ビームスポットは、パルス照射の1
サイクルごとにX方向に移動量ΔXだけ移動する。つま
り、1つ前のサイクルのレーザビームLBn-1の中心位
置Xn-1は、Xn-1=Xn−ΔXで与えられる。なお、
(W−ΔX)/Wは重複率と呼ばれ、走査のアニールサ
イクルにおいて、n−1番目のサイクルに対応するパル
スLBn-1と、次のn番目のサイクルに対応するパルス
LBnとがX方向において空間的に重なり合う割合に相
当する。なお、上記ビーム幅BWは例えば0.6mmと
いった用途に応じた適当な数値に設定することができ、
重複率も例えば90%といった適当な数値に設定するこ
とができる。
心位置は、現実のレーザアニール装置では、制御できな
い要因によって一定の精度範囲内でランダムに変動する
ものである。このような変動の程度は、ポインティング
スタビリティ、すなわち中心位置の揺らぎの抑制度とし
て捉えることができる。結晶成長の評価に際して、上記
のようなレーザビームの中心位置の揺らぎδXを考慮す
ることで、現実の現象により即した結晶成長の評価が可
能なる。この揺らぎδXは、目標位置Xからのずれ量で
あり、レーザビームの入射ごとに異なる値となる。
実のレーザアニール装置では、制御できない要因によっ
て一定の精度範囲内でランダムに変動するものである。
このような変動は、エネルギ密度の揺らぎとして捉える
ことができる。結晶成長の評価に際して、上記のような
レーザビームのエネルギ密度の揺らぎδEを考慮するこ
とで、現実の現象により即した結晶成長の評価が可能な
る。
経時的変化であるパルスプロファイルを説明するグラフ
である。レーザビームLBnのパルスプロファイルは、
パルス形状、及びパルス幅によって特定される。パルス
形状は、レーザ光源の特性に応じて適宜設定できるが、
例えばガウシャン分布とすることもできる。パルス幅P
Wは、その半値幅に対応する。
複数パルスのプロファイルを説明するグラフである。こ
のレーザビームLBnは、1サイクル分であるが2つの
ピークを含むダブルパルスであり、一対の光源からのレ
ーザビームを適当なタイミングだけずらして合成したも
のである。これにより、先発のレーザビームLB1の照
射時に生成された核あるいは微結晶を中心にして、後発
のレーザビームLB2の照射による余熱でさらなる再成
長をさせることができるようにしている。なお、先行す
るレーザビームLB1の中心時刻t1と、後側のレーザビ
ームLB2の中心時刻t2との差である遅延時間Δtは、
例えば百数10ns程度の時間に設定される。
のパルスプロファイルは、図4のシングルパルスと同様
に形状、及び幅によってそれぞれ特定される。パルス形
状は、レーザ光源の特性応じて適宜設定できるが、両ビ
ームLB1、LB2を互いに異なる分布とすることもでき
る。パルス幅PW1、PW2は、それぞれの半値幅に対応
する。なお、パルス幅PW1、PW2は、遅延時間Δtよ
りも大きくすることができる。
ムプロファイル、すなわち空間的な分布特性は、図3に
示すと同様の特定方法によって、各レーザビームLB
1、LB2ごとにそれぞれ個別に設定される。
遅延時間Δtは、現実のレーザアニール装置では、制御
できない要因によって一定の精度範囲内でランダムに変
動するものである。このような変動すなわちジッタは、
遅延時間Δtの揺らぎとして捉えることができる。結晶
成長の評価に際して、上記のようなレーザビームの遅延
時間の揺らぎ(ジッタ)δtを考慮することで、現実の
現象により即した結晶成長の評価が可能なる。
置における結晶成長評価の手順を説明する。
に従って、レーザアニールを行うに際しての多重パルス
照射法を適宜選択する。具体的には、図4に示すような
シングルパルスとするか、図5に示す2重パルスとする
かの選択を入力装置4を介して主制御装置2に入力し、
主制御装置2の動作モードを決定する。なお、以上の説
明では、多重パルスの一例として2重パルスの場合(図
5参照)についてのみ説明したが、3重以上の多重パル
スを照射するレーザアニールとすることもできる。
表示出力装置5を介してオペレータに基本パラメータの
入力を促し、オペレータにより入力装置4を介して入力
された基本パラメータを以後の処理のために記憶装置3
に保存し、或いは記憶装置3から必要なデータを読み出
す。
ムLBの連続する前後のサイクル間における重複率と、
レーザビームLBのビームプロファイルと、パルスプロ
ファイルと、エネルギ密度とが含まれる。ここで、ビー
ムプロファイルは、既述のように、中心位置、ビーム形
状、及びビーム幅によって特定される。また、パルスプ
ロファイルも、既述のように、パルス形状、及びパルス
幅によって特定される。
作する場合、レーザビームLBに含まれる複数のパルス
成分のそれぞれについて、ビームプロファイルと、パル
スプロファイルと、エネルギ密度とを入力し、さらに2
番目以降の各パルス成分の遅延時間を入力することにな
る。
ポインティングスタビリティに関する情報を設定するか
否かを、入力装置4からのオペレータの指示等に基づい
て判断する。
を設定すると判断した場合、次のステップS4に進ん
で、主制御装置2は、表示出力装置5を介してオペレー
タに所定パラメータである中心位置の揺らぎに関するデ
ータの入力を促し、オペレータにより入力装置4を介し
て入力された揺らぎδXに関するデータを以後の処理の
ために記憶装置3に保存する。なお、中心位置の揺らぎ
データは、入力装置4を介して数値を直接入力する場合
だけに限らず、例えば記憶装置3から必要なデータを読
み出してこれを加工することによって得ることもでき
る。
の走査における複数照射サイクルにおいて、Si膜SL
の一部領域OAを重畳して照射する各レーザビームLB
n-1,LBn,LBn+1,…ごとに予め用意される。具体
的に説明すると、Si膜SLの一部領域OAが10サイ
クル分のレーザビームのパルス照射(90%の重複率)
によってアニールされる場合、形状効果を見るために余
分に20パルス分の揺らぎデータが個別、かつ、一定範
囲内でランダムに設定される。
エネルギ密度揺らぎに関する情報を設定するか否かを、
入力装置4からのオペレータの指示等に基づいて判断す
る。
ると判断した場合、次のステップS6に進んで、主制御
装置2は、表示出力装置5を介してオペレータに所定パ
ラメータであるエネルギ密度の揺らぎに関するデータの
入力を促し、オペレータにより入力装置4を介して入力
された揺らぎδEに関するデータを以後の処理のために
記憶装置3に保存する。なお、エネルギ密度の揺らぎデ
ータは、入力装置4を介して数値を直接入力する場合だ
けに限らず、例えば記憶装置3から必要なデータを読み
出してこれを加工することによって得ることもできる。
なお、エネルギ密度の揺らぎデータも、一部領域OAを
重畳して照射する複数サイクルのレーザビームL
Bn-1,LBn,LBn+1,…ごとに予め用意される。
ジッタに関する情報を設定するか否かを、入力装置4か
らのオペレータの指示等に基づいて判断する。
場合、次のステップS8に進んで、主制御装置2は、表
示出力装置5を介してオペレータに所定パラメータであ
るジッタに関するデータの入力を促し、オペレータによ
り入力装置4を介して入力されたジッタδtに関するデ
ータを以後の処理のために記憶装置3に保存する。な
お、ジッタすなわち遅延時間の揺らぎデータは、入力装
置4を介して数値を直接入力する場合だけに限らず、例
えば記憶装置3から必要なデータを読み出してこれを加
工することによって得ることもできる。なお、ジッタの
揺らぎデータも、一部領域OAを重畳して照射する複数
サイクルのレーザビームLBn-1,LBn,LBn+1,…
ごとに予め用意される。
以上のようにして得た基本パラメータ及び所定パラメー
タに基づいて熱伝導方程式を計算して図2に示すSi膜
SL上の一部領域OAの特定位置における温度等を求め
る。この際用いる熱伝導方程式は、「1999年7月1
4日、日本塑性加工学会、シミュレーション統合システ
ム分科会、資料集、第22号、PP27-32」にも開示のよ
うに、以下のようなものである。
は、ステップS9で得た温度等に基づいて図2の一部領
域OAにおける核生成率を計算する。核生成率Iは、以
下の式で与えられる。
は、図2の一部領域OAの格子点をランダムに選択し、
ランダム核数と核生成率とを比較する。ここで、ランダ
ム核数とは、これまでにランダムに選択した格子点の総
数を意味する。
り、主制御装置2は、一部領域OAの格子点をランダム
に追加し続ける。ランダム核数が核生成率よりも大きく
なると、主制御装置2は、格子点の追加を終了する。
は、ステップS11でランダムに選択した各格子点に核
が形成され得るとの設定を行う。
は、核が形成される格子点における核成長率を計算す
る。核成長率Vは、以下の式で与えられる。
は、各格子点における結晶変態率を計算する。結晶変態
率ξは、潜熱等を考慮して以下の式で与えられる。
は、結晶の形状やサイズを計算によって求める。
は、レーザビームの照射開始からの時間が1サイクルの
照射時間を超えたか否かを判断する。1サイクルの照射
時間は、あるレーザビームの照射開始から次のレーザビ
ームの照射開始までの時間間隔とすることもできるが、
迅速な処理のため、ある着目している一部領域OAへの
レーザビームの照射後から温度降下によって一部領域O
Aが十分に固化するまでの時間に設定することもでき
る。
を超えていないと判断した場合、主制御装置2は、時間
カウンタに所定の単位時間、例えば1nsを追加し、ス
テップS9に戻って、既述のステップS9〜S15を繰
返す。ただしこの場合、前回ステップS9〜S15で求
めた状態から所定時間だけ経過した後における熱伝導方
程式が解かれるので、結晶の状態も僅かに変化する。ス
テップS16で、1サイクルの照射時間を超えたと判断
した場合、次のステップS17に進む。
照射開始に備えて温度をリセットする。
計算開始からの時間が全行程制限時間を超えたか否かを
判断する。ここで、全行程制限時間は、例えばレーザビ
ームが一部領域OAを完全に通り過ぎるような適当な値
に定めてある。
ていないと判断した場合、主制御装置2は、時間カウン
タに所定の単位時間、若しくは次のパルスが入射するま
での残り時間を追加し、ステップS9に戻って、既述の
ステップS9〜S17を繰返す。ただしこの場合、次の
異なるレーザパルスが入射することになるので、ビーム
プロファイルやパルスプロファイルが前回のものから変
動して揺らいでいる。つまり、レーザビームの中心位
置、エネルギ密度、及び遅延時間には、前回と異なるラ
ンダムな揺らぎδX、δE、δtが加味されている。
実の現象に即した結晶成長の評価が可能なるのみなら
ず、各揺らぎの重畳効果についても予測することがで
き、多結晶Siの結晶粒サイズの評価や制御が可能にな
る。
ていると判断した場合、主制御装置2は、表示出力装置
5に結晶粒サイズ、均一性、結晶化率等のデータを視覚
的に表示させ、結晶成長評価のプログラムを終了する。
ここで、結晶粒サイズや均一性等のデータは、評価の対
象となっている一部領域OA中の個々の結晶についての
データを統計的に処理することによって得られ、処理後
のデータは様々なグラフや図形に変換して表示される。
基本パラメータ(ステップS2参照)や、そのうちの所
定パラメータの揺らぎ(ステップS3等参照)として入
力する数値を適宜変更しつつ、繰り返し実行することが
できる。このような結果を記憶装置3に保存し、全デー
タを統計的に処理すれば、上記基本パラメータの最適値
や影響度が明確になり、上記所定パラメータついての揺
らぎの影響や制御の方向性についても示唆が得られる。
によれば、レーザアニーリング装置によってSi膜SL
をポリシリコン化する際のプロセス設計を時間的・コス
ト的に効率化することができ、得られるポリシリコン膜
の形成の高品質化や最適化を図ることができる。さら
に、レーザアニーリング装置の設計の時間的、コスト的
効率化やレーザアニーリング装置の高性能化を図ること
ができる。
結晶成長評価装置を組み込んだレーザアニーリング装置
6の構造を説明する図である。このレーザアニーリング
装置6は、密閉構造の処理室60中に、アモルファスシ
リコン層形成後の基板Wを載置した状態で基板Wととも
に移動する移動ステージ61と、基板W上のアモルファ
スシリコン層を加熱して多結晶化するためにエキシマレ
ーザその他のレーザビームLBを発生するレーザビーム
源62と、このレーザビームを線条にして所定の照度で
基板W上に入射させるビーム整形光学系63と、基板W
を載置した移動ステージ61をビーム整形光学系63等
に対して必要量だけ相対的に移動させるステージ駆動装
置65と、処理室60中を適当な真空度に維持する排気
系66と、レーザアニーリング装置6全体の動作を統括
的に制御する制御装置67とを備える。
装置65を介して制御装置67によって制御されてお
り、移動ステージ61の移動速度や移動範囲を適宜調節
できるようになっている。
7によって制御されており、レーザビームLBの発生タ
イミング等を適宜設定できるようになっている。なお、
図示の装置構成は、レーザビーム源62が単一パルスを
発生することを前提としたものであるが、レーザビーム
源62は、複数の光源光を合成して多重パルスとするも
のであってもよい。この場合、後述するミラー68a、
68b等の光学系を適宜変更する必要がある。また、制
御装置67によって、単一パルスと発生するか多重パル
スかの選択を適宜設定することになる。
イザであり、その動作は、ビーム調節装置63aを介し
て制御装置67によって制御されており、基板W上に入
射させるレーザビームLBのビーム形状を適宜調節する
ことができるようになっている。
すと同様の構造を有するコンピュータからなる。レーザ
ビーム源62からは、制御装置67からの制御信号に基
づく所定のタイミングでレーザビームLBが出射する。
レーザビーム源62からのレーザビームLBは、ミラー
68aを経て、制御装置67によって制御されて動作す
る光量調節部69に入射する。光量調節部69を通過し
て適宜減光されたレーザビームLBは、ミラー68bを
経てビーム整形光学系63に入射する。ビーム整形光学
系63は、制御装置67によって制御されて例えば矩形
断面のレーザビームLBを所望のビームプロファイルの
線条ビームに変換する。つまり、ビーム整形光学系63
を通過したレーザビームLBは、処理室60上部に形成
したウィンドウ60aを経て基板W上においてY軸方向
に延びる線条ビームとして投影される。
動作について説明する。まず、アモルファスシリコン層
を形成した直後の基板Wをレーザアニーリング装置6中
に搬入し、移動ステージ61上に載置する。次に、ステ
ージ駆動装置65を動作させることにより、ビーム整形
光学系63に対して移動ステージ61をX軸方向に一定
速度で移動させる。ビーム整形光学系63からのレーザ
ビームLBは、Y方向に延びる線条ビーム像として、例
えば基板Wの一端から他端に移動するので、基板W全面
の光走査が行われることになる。これにより、基板W上
のアモルファスシリコン層が迅速にアニールされ、ポリ
シリコン層が形成される。
際して、移動ステージ61、レーザビーム源62、ビー
ム整形光学系63等の動作を個別に制御するだけでな
く、基板Wを最適な条件で処理できるように、各種プロ
グラムを実行する。例えば、図6及び図7に示す結晶成
長評価方法を制御装置67にて実行することにより、基
板W上のアモルファスシリコン層の多結晶化の状況、具
体的には結晶粒サイズの平均値や均一性を予測すること
ができる。さらに、レーザアニールによって得たシリコ
ンの多結晶化の状態が所望のものとなっていない場合
に、その結果をフィードバックしてレーザアニールの条
件を修正する際の指針を簡易に得ることができ、レーザ
アニールの最適化を図ることが容易になる。
の結晶成長評価方法によれば、基本パラメータのみなら
ず、ゆらぎ成分に基づいて対象物に関する熱伝導方程式
を解いて、対象物中における結晶の成長を統計的に計算
するので、対象物中における多結晶の生成過程をより精
密に反映した結晶成長の評価が可能になる。よって、こ
の結晶成長評価方法をレーザアニーリングによって実際
に結晶成長させる際の条件設定に利用すれば、斯かるレ
ーザアニーリングの条件設定を容易にすることができ、
所望の結晶状態の材料を短期間で迅速に開発することが
できる。つまり、ポリシリコン膜等を形成する際のプロ
セス設計を時間的・コスト的に効率化することができ、
ポリシリコン膜等の形成の高品質化や最適化を図ること
ができる。さらに、レーザアニーリング装置の設計の時
間的、コスト的効率化やレーザアニーリング装置の高性
能化を図ることができる。
成長演算手段が、基本パラメータのみならず、ゆらぎ成
分に基づいて対象物に関する熱伝導方程式を解いて、対
象物中における結晶の成長を統計的に計算するので、対
象物中における多結晶の生成過程をより精密に反映した
結晶成長の評価が可能になる。よって、この結晶成長評
価装置をレーザアニーリングによって実際に結晶成長さ
せる際の条件設定に利用すれば、斯かるレーザアニーリ
ングの条件設定を容易にすることができ、所望の結晶状
態の材料を短期間で迅速に開発することができる。
するブロック図である。
成長の評価対象となるシリコン薄膜を説明する平面図及
び断面図である。
ムプロファイルを説明するグラフである。
ルスプロファイルを説明するグラフである。
形例を説明するグラフである。
である。
である。
レーザアニーリング装置の構造を説明する図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 対象物へのレーザビームの多重照射に関
する基本パラメータを入力する第1工程と、 前記基本パラメータのうち所定パラメータについてゆら
ぎ成分を設定する第2工程と、 前記基本パラメータ及び前記ゆらぎ成分に基づいて前記
対象物に関する熱伝導方程式を解いて、前記対象物中に
おける結晶の成長を統計的に計算する第3工程とを備え
る結晶成長評価方法。 - 【請求項2】 前記基本パラメータは、前記レーザビー
ムの中心位置、分布、及びエネルギ密度、並びに前記レ
ーザビームを多重照射する際の重複率を含み、前記所定
パラメータは、前記中心位置、及び前記エネルギ密度を
含むことを特徴とする請求項1記載の結晶成長評価方
法。 - 【請求項3】 前記レーザビームは、所定遅延時間をお
いて前記対象物に逐次照射される一対のパルスレーザで
あり、前記基本パラメータ及び前記所定パラメータは、
前記所定遅延時間を含むことを特徴とする請求項2記載
の結晶成長評価方法。 - 【請求項4】 前記第3工程では、前記熱伝導方程式を
解いて、核生成率、結晶成長速度、結晶変態率、結晶形
状及び結晶寸法を順次決定することを特徴とする請求項
1から請求項3のいずれか記載の結晶成長評価方法。 - 【請求項5】 対象物へのレーザビームの照射に関する
基本パラメータを記憶する基本パラメータ記憶手段と、 前記基本パラメータのうち所定パラメータについてゆら
ぎ成分を設定するゆらぎ成分設定手段と、 前記基本パラメータ及び前記ゆらぎ成分に基づいて前記
対象物に関する熱伝導方程式を解いて、前記対象物中に
おける結晶の成長を統計的に計算する結晶成長演算手段
とを備える結晶成長評価装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000114302A JP3352995B2 (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 結晶成長評価方法及び装置 |
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| JP2000114302A JP3352995B2 (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 結晶成長評価方法及び装置 |
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| JP2001297983A JP2001297983A (ja) | 2001-10-26 |
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