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JP3354191B2 - レーザ成膜装置及びレーザ成膜方法 - Google Patents
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JP3354191B2 - レーザ成膜装置及びレーザ成膜方法 - Google Patents

レーザ成膜装置及びレーザ成膜方法

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JP3354191B2
JP3354191B2 JP01275393A JP1275393A JP3354191B2 JP 3354191 B2 JP3354191 B2 JP 3354191B2 JP 01275393 A JP01275393 A JP 01275393A JP 1275393 A JP1275393 A JP 1275393A JP 3354191 B2 JP3354191 B2 JP 3354191B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はたとえば半導体ウエハ
にレ−ザCVD法によって金属配線を成膜するためのレ
−ザ成膜装置及びレーザ成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レ−ザCVD法による配線技術において
は、金属カルボニルをAr+ レ−ザで局所的に熱分解す
る直描方式が一般によく用いられている。この方法は高
い膜質が得られ、ソ−スガスの安定性も高く、レ−ザ光
を導入するウインドの汚れも少ないという利点を有す
る。
【0003】レ−ザCVDの成膜結果は、ソ−スガスの
供給方法の影響を顕著に受ける。ソ−スガスの供給方法
には、真空雰囲気で成膜を行う減圧法と、大気圧環境下
での成膜が可能なキャリアガス法の2種類がある。上記
減圧法はリ−クタイトな真空容器が必要であるため、装
置コストの増大や真空排気時間によるスル−プットの低
下といった問題を有する。上記キャリアガス法は真空雰
囲気を必要としないため、作業性がよく、実用性が高
い。とくに、近年、レ−ザCVDの適用対象である電子
デバイスは基板の大型化が進み、スル−プットと作業性
の点からキャリアガス法が広く用いられるようになって
きている。
【0004】電子デバイスの配線を良好に接続するには
2つの条件が必要である。第1に、高い質の膜を形成
し、膜の電気抵抗を低くすること、第2にレ−ザ光の反
射率が高く、熱伝導度も高いため、成膜が困難なアルミ
ニウム上で良好に成膜を行い、コンタクト抵抗を低くす
ることであり、上記キャリアガス法ではガスの種類によ
る膜質や成膜性の差異が顕著である。
【0005】還元作用を有する水素(H2 )をキャリア
ガスとして用いた場合、不純物(C、Oなど)のコンタ
ミネ−ションは抑制され、高い膜質が得られる。しか
し、同時に核形成も抑制されるため、成膜に必要なレ−
ザ出力を高くしなければならず、アルミニウムの配線が
熱的損傷を受けやすくなる。しかも、成膜性の低下によ
る、コンタクト抵抗の増加を招き、良好な接続の阻害要
因となる。
【0006】水素キャリアの他の問題は、有機金属を劣
化させ、ソ−スガスを安定した品質で供給することがで
きないことである。水素キャリアで成膜を行っていく
と、有機金属が水素の還元作用を受けるため、成膜条件
を同一に設定しているにも係わらず、徐々に成膜が困難
となり、やがて膜が全く形成されなくなるという現象が
発生する。そのため、得られる膜質は高いものの、水素
は有機金属のキャリアガスとしては不適当である。
【0007】Ar、He、N2 などの不活性ガスをキャ
リアガスに用いる場合、水素を用いた場合のような有機
金属の劣化を招くことはなく、長期間安定にソ−スガス
を供給することができ、またアルミニウム上への成膜は
核形成が容易になるため、良好に行うことが可能とな
る。しかし、成膜時に発生する分解生成物が不純物とし
て膜中に混入するため、膜質は低い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の単
一のキャリアガスを用いる方法では、高い膜質と、良好
な成膜性を両立させることが困難であり、デバイス配線
を金属膜で低抵抗に接続することができなかった。
【0009】この発明は上記事情を考慮してなされたも
のであり、その目的とするところは、作業性の高い大気
圧下でレーザ光によって高い膜質の成膜を形成できるよ
うにしたレーザ成膜装置及びレーザ成膜方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、成膜
対象物を配置するためのテーブルと、透光性の窓部材を
一部に備え、前記テーブルに離間対向して配置されるカ
バー体と、このカバー体と前記テーブルとの間の空間に
第1のガスを供給するための第1の管路と、前記カバー
体と前記テーブルとの間であって、前記第1のガスが供
給される空間よりも外側の空間に第2のガスを供給する
ための第2の管路と、前記成膜対象物に対して、前記窓
部材を透過させてレーザ光を照射するためのレーザ照射
手段とを備えることを特徴とするレーザ成膜装置にあ
る。請求項2の発明は、前記テーブルは、XYテーブル
であることを特徴とする請求項1記載のレーザ成膜装置
にある。請求項3の発明は、前記カバー体は、円盤状の
基部と、この基部の周辺部に前記テーブル側を向いて突
設された環状壁とを備えることを特徴とする請求項1記
載のレーザ成膜装置にある。請求項4の発明は、前記カ
バー体は、円盤状の基部と、この基部の下面側となる一
側面中央部に突設された第1の環状壁と、この第1の環
状壁の外側で、前記基部の周辺部に突設された第2の環
状壁とを備えることを特徴とする請求項1記載のレーザ
成膜装置。請求項5の発明は、前記第1の環状壁よりも
前記第2の環状壁の方が高さ寸法が大きく形成されてい
ることを特徴とする請求項4記載のレーザ成膜装置にあ
る。請求項6の発明は、前記第1の管路の少なくとも一
部は、前記空間に連通するノズル孔であることを特徴と
する請求項1記載のレーザ成膜装置にある。請求項7の
発明は、前記ノズル孔は、周方向に所定間隔で複数形成
されている ことを特徴とする請求項6記載のレーザ成膜
装置にある。請求項8の発明は、前記第2の管路の少な
くとも一部は、前記空間に連通するノズル孔であること
を特徴とする請求項1記載のレーザ成膜装置にある。
求項9の発明は、前記ノズル孔は、周方向に所定間隔で
複数形成されていることを特徴とする請求項8記載のレ
ーザ成膜装置にある。請求項10の発明は、透光性の窓
部材を一部に備えるカバー体を成膜対象物に離間対向し
て配置した状態で、このカバー体と前記成膜対象物との
間の空間部に原料ガスを供給すると同時に、前記カバー
体と前記成膜対象物との間であって、前記原料ガスが供
給される空間よりも外側の空間に第2のガスを供給しつ
つ、前記窓部材越しに前記レーザ光を前記成膜対象物に
照射して成膜を行うことを特徴とするレーザ成膜方法に
ある。請求項11の発明は、前記成膜対象物は、電子デ
バイスであることを特徴とする請求項10記載のレーザ
成膜方法にある。請求項12の発明は、前記原料ガス
は、有機金属を含んでいることを特徴とする請求項10
記載のレーザ成膜方法にある。請求項13の発明は、
記原料ガスは、カルボニルを含んでいることを特徴とす
る請求項10記載のレーザ成膜方法にある。請求項14
の発明は、前記レーザ光は、可視光であることを特徴と
する請求項10記載のレーザ成膜方法にある。請求項1
5の発明は、前記レーザ光は、アルゴンイオンレーザで
あることを特徴とする請求項10記載のレーザ成膜方法
にある。請求項16の発明は、上記成膜により、アルミ
ニウム配線を接続することを特徴とする請求項10記載
のレーザ成膜方法にある。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】第2のガスを供給しながらの成膜時には第2の
ガスの流れによって外気が成膜部位へ流入するのが抑制
される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0015】図1乃至図3はこの発明の第1の実施例を
示し、図1に示すレ−ザ成膜装置はアルゴンイオンレ−
ザなどの可視レ−ザ光Lを出力するレ−ザ発振器11を
備えている。このレ−ザ発振器11から出力されたレ−
ザ光Lはミラ−12で反射し対物レンズ13で集束され
て反応容器14の内部へその上面に形成された窓15か
ら入射する。この反応容器14の内部にはXYテ−ブル
16が設けられ、このXYテ−ブル16上には成膜対象
物としての半導体ウエハなどの電子デバイス17が配置
されている。それによって、上記対物レンズ13で集束
されたレ−ザ光Lが上記電子デバイス17の上面を照射
するようになっている。
【0016】上記XYテ−ブル16は駆動部18によっ
てXY方向に駆動され、それによって上記レ−ザ光Lを
上記電子デバイス17上で走査させることができるよう
になっている。上記駆動部18は制御装置19からの駆
動信号によって駆動制御されるようになっている。
【0017】上記反応容器14には、先端を上記電子デ
バイス17の上記可視レ−ザ光Lによって照射される部
位(成膜部位)に対向させた第1の供給管路21の一端
部が接続されている。この第1の供給管路21の中途部
にはリザ−バ22と、第1のマスフロ−コントロ−ラ2
3とが順次接続され、他端はたとえば窒素(N2 )など
の図示しない不活性ガスの供給源に連通している。上記
リザ−バ22には金属カルボニルなどの有機金属24が
収容され、その有機金属24はヒ−タ25によって加熱
されるようになっている。上記第1のマスフロ−コント
ロ−ラ23を通過した一定量の不活性ガスは上記リサ−
バ22で有機金属24の蒸気と混合して原料ガス(ソ−
スガス)となり、上記反応容器14に流入するようにな
っている。
【0018】上記第1の供給管路21の上記リザ−バ2
2よりも下流側の箇所には第2の供給管路26の一端が
接続されている。この第2の供給管路26の中途部には
制御弁27と第2のマスフロ−コントロ−ラ28とが順
次設けられ、また他端は図示しない還元性ガスとしての
水素(H2 )の供給源に連通している。上記制御弁27
が開放されることで、上記第1の供給管路21を流れる
原料ガスに水素を混入させることができ、その量は上記
第2のマスフロ−コントロ−ラ28によって制御できる
ようになっている。
【0019】上記第1のマスフロ−コントロ−ラ23と
上記第2のマスフロ−コントロ−ラ28とは上記制御装
置19からの制御信号によって制御される。それによっ
て、不活性ガスの流量と、水素の流量とがそれぞれ設定
される。同じく上記制御弁27は上記制御装置19から
の制御信号によって開閉制御される。それによって、上
記第1の供給管路21を流れる原料ガスに水素を適時に
混入することができる。
【0020】この実施例において、原料ガスに水素を混
入する上記制御弁27の開閉時期はつぎのように設定さ
れる。つまり、図2(a)、(b)は上記電子デバイス
17の斜視図と断面図を示す。同図中17aはSiO2
からなる基板で、この基板17aには第1のアルミニウ
ム配線17bと第2のアルミニウム配線17cとが不連
続に形成されている。
【0021】上記第1、第2のアルミニウム配線17
b、17cを図2(a)に示す金属膜20を成膜して接
続する場合には、第1のアルミニウム配線17b上の位
置A(成膜の開始位置)、第1のアルミニウム配線17
bと基板17aとの境界の位置B、第2のアルミニウム
配線17cと基板17aとの境界の位置Cおよび第2の
アルミニウム配線17c上の位置D(成膜終了の位置)
をそれぞれ位置デ−タとして上記制御装置19に予め入
力しておく。そして、可視レ−ザ光Lを同図(a)に矢
印Xで示す方向に走査させるとすると、上記制御弁27
は、上記制御装置19によって位置Aから位置Bの間で
は閉じられ、位置Bから位置Cでは開かれ、さらに位置
Cから位置Dの間では閉じられるよう、開閉制御される
ようになっている。
【0022】つぎに、上記構成の成膜装置を用いて電子
デバイス17の第1、第2のアルミニウム配線17b、
17c間に成膜する手順を説明する。まず、レ−ザ光L
の照射位置が電子デバイス17上における位置Aになる
よう、位置決めしたならば、上記レ−ザ光Lが図2
(a)に矢印Xで示す方向に走査するよう、XYテ−ブ
ル16を駆動する。レ−ザ光Lが電子デバイス17上の
位置Aから位置Bの間では、上記制御弁27は閉じられ
ている。したがって、反応容器14内には原料ガスだけ
が供給され、水素が供給されることがない。つまり、第
1のアルミニウム配線17bに成膜するときには、還元
作用を有する水素が供給されず、成膜の核形成が抑制さ
れることがないから、レ−ザ光によって過剰に入熱する
ことなく、上記第1のアルミニウム配線17b上に金属
膜20を成膜することができる。それによって、第1の
アルミニウム配線17bに熱的損傷を与えることがな
く、抵抗の増大を招くこともない。
【0023】レ−ザ光Lの照射位置が図2における位置
Bから位置Cの間、つまり電子デバイス17の基板17
a上に成膜するときには、制御装置19からの制御信号
によって上記制御弁27が開放される。制御弁27が開
放されれば、第1の供給管路21を流れる有機金属ガス
に水素が所定の割合で混入される。水素は還元作用を有
する。そのため、炭素や酸素などによるコンタミネ−シ
ョンが抑制されるから、金属膜20を高い膜質で成膜す
ることができる。しかも、水素によって核形成が抑制さ
れても、基板17aの部分はレ−ザ光Lを吸収し易いた
め、成膜性の低下を招くことがないから、コンタクト抵
抗の増大を招くこともない。
【0024】ついで、レ−ザ光Lが位置Cから位置Dの
間、つまり第2のアルミニウム配線17cを照射すると
きには、上記制御弁27は閉じられる。それによって、
反応容器14に供給される原料ガスに水素が混入するの
が阻止されるから、第1のアルミニウム配線17bに成
膜する場合と同様、レ−ザ出力を必要以上に高くしなく
とも、良好に成膜することができる。
【0025】また、水素を供給する第2の供給管路26
を、リザ−バ23の下流側に接続することで、原料ガス
に水素を適時に混入させるようにしたから、水素がリザ
−バ23内を流れることがない。そのため、リザ−バ2
3内の有機金属24が水素の還元作用を受けて変化する
ということがないから、同一の成膜条件下で成膜してい
るにも係わらず、成膜が徐々に困難になるということが
ない。
【0026】図3はレ−ザ出力と水素の混合比を変えた
場合に、成膜状態がどうであるかということと、その場
合の膜の抵抗値を測定したグラフである。このグラフに
おいて、×は成膜ができない場合であり、白丸は良好に
成膜できた場合であり、黒丸は成膜ができたものの、ダ
メ−ジがあり、空間分解能が不良の場合ある。白丸およ
び黒丸の横に記載された数字は抵抗値(Ω)である。な
お、不活性ガスとしては窒素ガスを用い、流量は100 cc
m (一定)とし、またレ−ザ光Lの走査速度は2μm/
sとした。
【0027】この測定結果からつぎのことが明らかとな
った。つまり、レ−ザ出力は30mWと、40mWのと
きに良好な成膜結果が得られ、各レ−ザ出力において水
素の混合比が20%のときに膜の抵抗値が最も低くなる
ことが確認された。したがって、位置Bから位置Cの間
を成膜するために水素を供給する場合、その供給量が原
料ガスの流量に対して20%となるよう設定すれば、抵
抗値の低い膜形成が可能となる。
【0028】図4はこの発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例はレ−ザ発振器11から出力されたレ−ザ光L
をハ−フミラ−12aで反射させて反応容器14に導入
するとともに、電子デバイス17からの反射光L´の強
度を光検出器41で検出し、その検出信号を制御装置1
9に入力させる。光検出器41が検出する反射光L´の
強度は、電子デバイス17の照射部位によって異なる。
つまり、基板17aからの反射光に比べて第1、第2の
アルミニウム配線17b、17cからの反射光の強度の
方が強いから、その強度変化に応じて制御弁27を開閉
制御すれば、上記第1の実施例と同様、水素を適時に原
料ガスに混入することができる。
【0029】図5と図6はこの発明の第3の実施例を示
す。第1の実施例と同一部分には同一記号を付して説明
を省略する。この実施例は、第1の実施例に示された反
応容器14に代わり、カバ−体31が用いられている。
このカバ−体31は円盤状の基部32と、この基部32
の下面側となる一側面中央部に突設された第1の環状壁
33と、この第1の環状壁33の外側で、上記基部32
の周辺部に突設された第2の環状壁34とを有する。こ
のカバ−体31はXYテ−ブル16の上方に、上記電子
デバイス17の上面と所定の間隔で離間対向して配置さ
れている。
【0030】上記第1の環状壁33はその内周面によっ
て第1の空間部35を形成し、上記第2の環状壁34は
その内周面と上記第1の環状壁33の外周面とで第2の
空間部36を形成している。第1の環状壁33の突出寸
法、つまり高さ寸法をH1 、第2の環状壁34の高さ寸
法をH2 とすると、H1 <H2 に設定されている。
【0031】上記基部32の上記第1の空間部35に対
応する中央部には厚さ方向に貫通する通孔37が形成さ
れ、この通孔37には透光性の窓部材38が設けられて
いる。上記通孔37の周囲には第1の環状通路39が形
成されている。この第1の環状通路39には上記第1の
空間部35に連通する第1のノズル孔41が周方向に所
定間隔で形成されている。そして、上記第1の環状通路
39にはリザ−バ22からの原料ガスを供給するための
第1の供給管路21が接続されている。
【0032】上記基部32の上記第2の空間部36に対
応する部分には第2の環状通路42が形成されている。
この第2の環状通路42には上記第2の空間部36に連
通する第2のノズル孔43が周方向に所定間隔で形成さ
れている。そして、上記第2の環状通路42には還元性
ガスである水素を供給するための第2の供給管路26が
接続されている。
【0033】上記構成のカバ−体31を用いて成膜する
場合には、第1の環状壁33によって形成された第1の
空間部35が電子デバイス17の成膜部位に対向するよ
う、この電子デバイス17が位置決めされる。その状態
で図2(a)に示す位置Aと位置Bとの間に成膜すると
きには第1の供給管路21から第1の空間部35へ原料
ガスが供給される。また、第2の供給管路26に設けら
れた制御弁27は閉じられて水素の供給は停止される。
【0034】一方、電子デバイス17は矢印X方向に駆
動されるとともに、原料ガスは窓部材38を透過して上
記位置Aを照射したレ−ザ光Lによって熱分解される。
したがって、第1のアルミニウム配線17b上における
位置A−B間に金属膜20が生成される。
【0035】位置Bと位置Cとの間に成膜するときに
は、制御弁27が開かれて第2の供給管路26から第2
の空間部36へ水素が供給される。第2の空間部36へ
流出した水素ガスは図5に矢印で示すように第1の環状
壁33の下端面と基板17aの上面との間のすき間を通
って第1の空間部35へ流入し、一部波外部へ流出す
る。そのため、水素の還元性によって炭素や酸素などに
よるコンタミネ−ションが抑制され、高い膜質での成膜
が行われる。
【0036】水素は第2の空間部36から流出して第1
の空間部35へ流入することで原料ガスに混合される。
つまり、成膜部位の近傍で原料ガスに混合される。その
ため、原料ガス中の有機金属が成膜部位に供給される前
に還元性ガスによって品質が劣化するということがなく
なるから、品質の高い膜質で上記成膜部位に成膜するこ
とができる。
【0037】位置Cと位置Dとの間に成膜するときに
は、制御弁27が閉じられて水素ガスの供給が停止さ
れ、原料ガスだけが供給されて位置A−B間と同様に成
膜が行われる。
【0038】上記カバ−体31は第1の環状壁33と第
2の環状壁34との二重構造をなし、しかも内方に設け
られた第1の環状壁33よりも、外方に設けられた第2
の環状壁34の方が高さ寸法の方が大きく形成されてい
る。そのため、図5にdで示すカバ−体31の最下端と
なる第2の環状壁34の下端面と電子デバイス17の上
面との間隔を、たとえば2mm程度まで大きくしても、外
気が成膜部位に到達しにくい。とくに、第2の空間部3
6に水素ガスを供給しながらの成膜時には水素ガスの流
れによって外気が第1の空間部35、つまり成膜部位へ
流入するのを阻止することができる。その結果、電子デ
バイス17のハンドリング性の向上が計れる。
【0039】上記カバ−体31と電子デバイス17との
間隔dを大きくすることができると、電子デバイス17
の表面が凹凸状であっても、電子デバイス17を移動さ
せても、カバ−体31の下端面にぶつかるのをなくすこ
とができる。そのため、成膜時に上記電子デバイス17
をカバ−体31によって損傷させるのを防止できる。
【0040】なお、上記各実施例では第1、第2の供給
管路を反応容器あるいはカバ−体に接続して原料ガスお
よび還元性ガスを供給するようにしたが、これら管路に
よって上記原料ガスおよび還元性ガスを成膜部位に直接
供給するようにしてもよく、要は成膜部位に原料ガスを
供給することができ、しかも還元性ガスを適時に供給す
ることができる構成であればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、好適な成膜を行うこと
が可能となり、かつ電子デバイスのハンドリング性の向
上を図ることが可能となる。
【0042】
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す装置全体の構成
図。
【図2】同じく(a)は電子デバイスの一部の拡大斜視
図、(b)は金属膜を形成した状態の断面図。
【図3】同じく水素の混合比と成膜状態との関係を示す
グラフ。
【図4】この発明の第2の実施例を示す装置全体の構成
図。
【図5】この発明の第3の実施例を示す装置全体の構成
図。
【図6】同じくカバ−体を下面側から見た底面図。
【符号の説明】
11…レ−ザ発振器、14…反応容器、16…電子デバ
イス(成膜対象物)、19…制御装置、21…第1の供
給管路、23…リザ−バ、24…有機金属、26…第2
の供給管路、27…制御弁、31…カバ−体、33…第
1の環状壁、34…第2の環状壁、35…第1の空間
部、36…第2の空間部。

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜対象物を配置するためのテーブル
    と、 透光性の窓部材を一部に備え、前記テーブルに離間対向
    して配置されるカバー体と、 このカバー体と前記テーブルとの間の空間に第1のガス
    を供給するための第1の管路と、 前記カバー体と前記テーブルとの間であって、前記第1
    のガスが供給される空間よりも外側の空間に第2のガス
    を供給するための第2の管路と、 前記成膜対象物に対して、前記窓部材を透過させてレー
    ザ光を照射するためのレーザ照射手段と を備えることを
    特徴とするレーザ成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルは、XYテーブルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー体は、 円盤状の基部と、 この基部の周辺部に前記テーブル側を向いて突設された
    環状壁とを備えることを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記カバー体は、 円盤状の基部と、 この基部の下面側となる一側面中央部に突設された第1
    の環状壁と、 この第1の環状壁の外側で、前記基部の周辺部に突設さ
    れた第2の環状壁とを備えることを特徴とする請求項1
    記載のレーザ成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の環状壁よりも前記第2の環状
    壁の方が高さ寸法が大きく形成されていることを特徴と
    する請求項4記載のレーザ成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の管路の少なくとも一部は、前
    記空間に連通するノズル孔であることを特徴とする請求
    項1記載のレーザ成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズル孔は、周方向に所定間隔で複
    数形成されていることを特徴とする請求項6記載のレー
    ザ成膜装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の管路の少なくとも一部は、前
    記空間に連通するノ ズル孔であることを特徴とする請求
    項1記載のレーザ成膜装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズル孔は、周方向に所定間隔で複
    数形成されていることを特徴とする請求項8記載のレー
    ザ成膜装置。
  10. 【請求項10】 透光性の窓部材を一部に備えるカバー
    体を成膜対象物に離間対向して配置した状態で、このカ
    バー体と前記成膜対象物との間の空間部に原料ガスを供
    給すると同時に、 前記カバー体と前記成膜対象物との間であって、前記原
    料ガスが供給される空間よりも外側の空間に第2のガス
    を供給しつつ、 前記窓部材越しに前記レーザ光を前記成膜対象物に照射
    して成膜を行うことを特徴とするレーザ成膜方法。
  11. 【請求項11】 前記成膜対象物は、電子デバイスであ
    ることを特徴とする請求項10記載のレーザ成膜方法。
  12. 【請求項12】 前記原料ガスは、有機金属を含んでい
    ることを特徴とする請求項10記載のレーザ成膜方法。
  13. 【請求項13】 前記原料ガスは、カルボニルを含んで
    いることを特徴とする請求項10記載のレーザ成膜方
    法。
  14. 【請求項14】 前記レーザ光は、可視光であることを
    特徴とする請求項10記載のレーザ成膜方法。
  15. 【請求項15】 前記レーザ光は、アルゴンイオンレー
    ザであることを特徴とする請求項10記載のレーザ成膜
    方法。
  16. 【請求項16】 上記成膜により、アルミニウム配線を
    接続することを特徴とする請求項10記載のレーザ成膜
    方法。
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