JP3354652B2 - 薬液投与装置 - Google Patents
薬液投与装置Info
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Description
る薬液投与装置に関する。
抗癌剤の投与による化学療法が行われているが、全身投
与法では、心、肝、腎毒性や、骨髄抑制等の副作用が発
現するため、抗癌剤の濃度、投与量、投与期間等に著し
い制約を受け、従って、薬剤の腫瘍組織内濃度が低く、
十分な治療成績が得られていない。
きるだけ軽減する方法として、血液吸着併用抗癌剤動注
療法が試みられている。この方法は、担癌臓器近傍の動
脈(例えば、担癌臓器が膀胱の場合、上膀胱動脈分岐部
真上の両側内腸骨動脈)に挿入されたカテーテルより抗
癌剤を注入し、一方、下大静脈より脱血し、この血液中
から抗癌剤の成分を除去した後、肘静脈に返血するもの
である。
胱動脈から下大静脈の範囲で抗癌剤を含む血液が流れる
ため、やはり副作用の問題が生じ、上記欠点を解消する
には至っていない。
の生体内投与に伴う副作用を防止しつつ、十分な薬効が
得られる薬液投与装置を提供することにある。
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(16)であるのが好ましい。
るとともに、その薬液を回収する薬液投与装置であっ
て、前記目的部位の血液流上流側近傍に挿入される少な
くとも1本の第1のカテーテルと、前記目的部位の血液
流下流側近傍に挿入される少なくとも1本の第2のカテ
ーテルとを含む循環回路を有し、前記循環回路の途中
に、前記第1のカテーテルを介して前記目的部位に薬液
を供給する薬液供給口と、前記循環回路に循環流を生じ
させるポンプと、ガス交換器とが設置されており、前記
目的部位のみに前記薬液を含む酸素加血液を供給するこ
とを特徴とする薬液投与装置。
に、拡張、収縮自在な拡張体が設置されている上記
(1)に記載の薬液投与装置。
よび内管よりなる2重管構造をなすカテーテル本体を有
し、前記内管の内腔が前記循環回路の一部を構成し、前
記内管と外管との間に形成された空間が前記拡張体の内
部に連通する上記(2)に記載の薬液投与装置。
に、拡張、収縮自在な拡張体が設置されている上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の薬液投与装置。
よび内管よりなる2重管構造をなすカテーテル本体を有
し、前記内管の内腔が前記循環回路の一部を構成し、前
記内管と外管との間に形成された空間が前記拡張体の内
部に連通する上記(4)に記載の薬液投与装置。
する(1)ないし(5)のいずれかに記載の薬液投与装
置。
ハブが装着されており、前記ハブに前記薬液供給口が形
成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載
の薬液投与装置。
体を加温する加温手段が設置されている上記(1)ない
し(7)のいずれかに記載の薬液投与装置。
の上流側に設置されている上記(8)に記載の薬液投与
装置。
工肺である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の
薬液投与装置。
分に、抗血栓性材料を有する上記(1)ないし(10)の
いずれかに記載の薬液投与装置。
前記薬液の成分を除去する薬液除去手段を設けた上記
(1)ないし(11)のいずれかに記載の薬液投与装置。
イパス流路を有し、このバイパス流路の途中に前記薬液
除去手段が設置されている上記(12)に記載の薬液投与
装置。
ス流路とを選択的に流通させる流路切り替え手段を有す
る上記(13)に記載の薬液投与装置。
吸着材を充填してなるものである上記(12)ないし(1
4)のいずれかに記載の薬液投与装置。
(1)ないし(15)のいずれかに記載の薬液投与装置。
す好適実施例に基づき詳細に説明する。
模式的に示す回路構成図である。同図に示す薬液投与装
置1Aは、生体内の担癌臓器100に薬液(抗癌剤)を
局所的に投与するものであり、血液の循環回路2を有す
る。この循環回路2は、第1のカテーテル3と、第2の
カテーテル5とを有している。
り好ましくは経皮的に挿入され、その先端部は、生体内
の目的部位、すなわち担癌臓器100へ至る動脈101
の担癌臓器近傍に位置している。
静脈より好ましくは経皮的に挿入され、その先端部は、
生体内の目的部位、すなわち担癌臓器100からの静脈
102の担癌臓器近傍に位置している。
縦断面図である。同図に示すように、第1のカテーテル
3は、外管32と内管33とで構成される2重管構造の
カテーテル本体31を有する。
撓性を有する樹脂またはエラストマーで構成されてい
る。それらの構成材料としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)のようなポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリア
ミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、シ
リコーンゴム、ポリアミドエラストマー、ポリエステル
エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリオレ
フィン系エラストマーが挙げられる。
/または内管33の少なくとも内表面は、抗血栓性材料
で構成することも好ましい。抗血栓性材料としては、例
えばミクロ相分離構造を有する抗血栓性ポリマー、特
に、セグメント化ポリウレタン、含フッ素セグメント化
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル−ポリウレタンブロック
共重合体のようなウレタン系、セグメント化ポリアミド
(特願平01−314924号、特願平02−7435
7号記載)のようなアミド系、ポリヒドロキシエチルメ
タクリレート−ポリスチレンブロック共重合体、ポリエ
ーテル−ポリエステルブロック共重合体のようなエステ
ル系等の各種ブロック共重合体が挙げられる。そのなか
でも、特に、適度な柔軟性、高い抗血栓性等の点で、ウ
レタン系、アミド系またはスチレン系のものが好まし
く、さらには、セグメント化ポリウレタン、セグメント
化ポリアミド、ポリヒドロキシエチルメタクリレート−
ポリスチレンブロック共重合体が好ましい。このような
材料を用いると、材料表面に形成されるミクロ相分離構
造が優れた抗血栓性(特に、血小板の粘着抑制)を発揮
する。
管33の内表面に、例えば、ヘパリン、プロスタグラン
ジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘導体等の抗血栓性材
料を含む層を形成する等の、抗血栓性処理を施してもよ
い。
側)においては、外管32の先端より内管33が所定長
さ突出しており、筒状の拡張体(バルーン)36の両端
部が、それぞれ、外管32の先端部外周面および内管3
3の先端部外周面に気密的に固着されている。内管33
の内腔に形成された流路35は、循環回路2の一部を構
成するものであり、カテーテル本体31の先端に解放す
る。また、内管33と外管との間の空間に形成された流
路34は、拡張体36内に連通している。
縮自在なものであり、例えば、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポ
リエステルエラストマー、ポリスチレン系エラストマ
ー、ポリオレフィン系エラストマー等の各種弾性材料、
または軟質ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)のようなポリオレフィン、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)のようなポリエステル等よりなる薄膜で構成
されている。また、拡張体36の少なくとも外表面は、
前述したような抗血栓性材料で構成されるかまたは抗血
栓性処理が施されていてもよい。
に供給されると、図1に示すように、拡張体36は、拡
張して第1のカテーテル3の先端部が挿入されている血
管(担癌臓器100の血液流上流側近傍の動脈)の内壁
に密着し、血流を遮断する。これにより、薬液を含む血
液が第1のカテーテル3の先端より噴出されても、その
薬液成分が拡張体36を越えて動脈内に漏れ出すという
ことが防止される。なお、拡張体36内に供給される作
動流体としては、例えば、空気のような気体や水のよう
な液体が挙げられる。
は、X線造影性を有する物質で構成されたマーカー37
が設置されている。これにより、例えば第1のカテーテ
ル3の血管への挿入時に、X線透視下で、第1のカテー
テル3の先端部の位置を確認することができる。このマ
ーカー37としては、内管33の外周に嵌入されるリン
グ状のものが挙げられ、その構成材料としては、例え
ば、金、白金、タングステンまたはこれらを含む合金等
の金属が挙げられる。
(図2中右側)には、第1のカテーテル2の血管への挿
入操作等を行う際に把持するハブ4が装着されている。
ハブ4の内部には、前方空間41と後方空間42とが形
成されており、一方、カテーテル本体31の基端側にお
いては、外管32の基端より内管33が所定長さ突出し
ており、外管32の基端はハブ4内の前方空間41に、
内管33の基端はハブ4内の後方空間42にそれぞれ連
通するよう気密的に接続されている。この場合、前方空
間41と後方空間42とは、内管33により遮蔽されて
いる。
に連通するようチューブ13の先端が液密に接続されて
いる。このハブ4には、2つの分岐部43、45が形成
されている。ハブ4の先端側(前方)に形成された管状
の分岐部43は、その内腔が前方空間41と連通してい
る。この分岐部43の端部には、内周面がテーパ状をな
す作動流体供給口44が形成されている。例えば前述し
たような作動流体が充填されたシリンジ(図示せず)の
先端部を作動流体供給口44に接続し、このシリンジの
プランジャーを押圧操作することにより、シリンジ内の
作動流体が、分岐部43内、前方空間41および流路3
4を順次経て、拡張体36内に供給され、拡張体36が
拡張する。逆に、シリンジのプランジャーを引き抜く
と、拡張体36内の作動流体は、流路34、前方空間4
1および分岐部43内を順次経てシリンジ内に回収さ
れ、拡張体36は収縮する。
た管状の分岐部45は、その内腔が後方空間42と連通
している。この分岐部45の端部には、内周面がテーパ
状をなす薬液供給口46が形成されている。例えば抗癌
剤のような薬液が充填されたシリンジ(図示せず)の先
端部を薬液供給口46に接続し、このシリンジのプラン
ジャーを押圧操作することにより、シリンジ内の薬液
が、分岐部45内を経て後方空間42に供給され、チュ
ーブ13を介してハブ4の基端側より流れてくる血液に
混入する。この薬液が混入した血液は、流路34を経て
第1のカテーテル3の先端より噴出される。
テーテル3と同様の構成である。また、第2のカテーテ
ル5の基端に接続されるハブ6は、薬液供給口46を有
さない以外は、前述したハブ4と同様の構成である。
すように、拡張体(バルーン)56が拡張して第2のカ
テーテル5の先端部が挿入されている血管(担癌臓器1
00の血液流下流側近傍の静脈)の内壁に密着し、血流
を遮断する。これにより、担癌臓器100から流れてく
る薬液を含む血液を拡張体56にて遮断しつつ、第2の
カテーテル3の先端より吸引、回収することができ、薬
液成分が拡張体56を越えて静脈102内に漏れ出すと
いうことが防止される。
テル3および第2のカテーテル5のそれぞれに拡張体3
6および56が設置されているが、本発明では、第1の
カテーテル3および第2のカテーテル5のいずれか一方
または双方が拡張体を有さないものであってもよい。た
だし、本発明においては、担癌臓器(目的部位)100
の血液流下流側にある第2のカテーテル5を拡張体付の
カテーテルとするのが好ましい。これにより、担癌臓器
100へ投与した薬液は、静脈102内に漏れて拡散す
ることなく、そのほぼ全量を血液流下流側で回収するこ
とができる。
ブ10の一端が接続され、チューブ10の他端は、ポン
プ7の吸入側に接続されている。ポンプ7の吐出側に
は、可撓性を有するチューブ11の一端が接続され、チ
ューブ11の他端は、加温手段である熱交換器8の血液
流入口88aに接続されている。熱交換器8の血液流出
口88bには、可撓性を有するチューブ12の一端が接
続され、チューブ12の他端は、ガス交換器である人工
肺9の血液流入口98aに接続されている。人工肺9の
血液流出口98bには、可撓性を有するチューブ13の
一端が接続され、チューブ13の他端は、ハブ4の後端
に接続されている。
3、5、ハブ4、6、ポンプ7、熱交換器8、人工肺9
およびチューブ10〜13により、循環回路2が構成さ
れる。
ル5が複数本設置されていてもよい。例えば、担癌臓器
100の血液流下流側に複数の静脈を有する場合、それ
らの各静脈にそれぞれ第2のカテーテル5を挿入し、抗
癌剤を含む血液を回収すれば、抗癌剤の正常組織への拡
散をより確実に防止することができる。なお、このよう
な場合、各第2カテーテル5の基端部にそれぞれハブ6
が装着され、各ハブ6の後端にそれぞれ接続されるチュ
ーブを例えば分岐コネクタにより合流させてポンプ7の
吸入側へ接続するような構成とすることができる。ま
た、第1のカテーテル3についても同様に、複数本設置
されていてもよい。
せるものであり、その種類としては、例えばローラポン
プ、遠心ポンプ等が挙げられる。なお、プライミング量
が少なく、吐出量の安定性に優れるという点では、ロー
ラポンプを用いるのが好ましい。
的部位(対象臓器)に応じた適正な血流量が得られるよ
うに、適宜調整することが好ましい。
位置は特に限定されず、例えば、後述する熱交換器8と
人工肺9との間または人工肺9とハブ4との間であって
もよい。
面図である。同図に示すように、熱交換器8は、ケーシ
ング81を有し、ケーシング81の内部は、一対の隔壁
82、83により、熱媒体流入空間84、貯血空間85
および熱媒体流出空間86に仕切られている。
3に埋設、固定された多数の金属管87が平行に設置さ
れており、各金属管87の両端は、それぞれ、熱媒体流
入空間84および熱媒体流出空間86に開口している。
これにより、熱媒体流入空間84と熱媒体流出空間86
とは、各金属管87を介して連通している。なお、金属
管87は、例えば銅、ステンレス鋼、アルミニウム、チ
タン等の熱伝導率の高い金属材料で構成されている。
れぞれ、貯血空間85に連通する血液流入口88aおよ
び血液流出口88bが形成されている。また、ケーシン
グ81の下面および上面には、それぞれ、熱媒体流入空
間84に連通する熱媒体流入口89aおよび熱媒体流出
空間86に連通する熱媒体流出口89bが形成されてい
る。
ばポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、アクリル−スチレン共重合体、
アクリル−ブタジエン−スチレン共重合体等を挙げるこ
とができる。
は、例えばポリウレタン、シリコーン、エポキシ樹脂の
ような極性の高い高分子ポッティング材を用いることが
できる。
液流入口88aより貯血空間85内に流入し、金属管8
7同士の間隙やケーシング81と金属管87との間隙を
通って図2中右方向へ流れ、血液流出口88bよりケー
シング81外へ流出する。
媒体流入空間84に供給すると、この熱媒体は、各金属
管87の内腔を通って、熱媒体流出空間86に流れ込
み、熱媒体流出口89bよりケーシング81外へ排出さ
れる。熱媒体が各金属管87内を通過する際に、金属管
87の管壁を介して血液と熱媒体との間で熱交換がなさ
れ、貯血空間85内を流れる血液が加温される。
は、例えば、水、アルコール等を用いることができ、そ
の温度は、血液を37〜42℃程度に加温し得るものが
好ましい。
が、このような熱交換器8を循環回路2中に設置し、循
環血液を加温することにより、担癌臓器100の癌組織
に作用する抗癌剤の抗腫瘍効果を高めることができる。
また、投与する抗癌剤がアルキル化剤の作用機序を有す
るものである場合には、循環血液を加温することにより
その活性が高まり、抗腫瘍効果をさらに増強することが
できる。
る配置は、特に限定されないが、後述する人工肺9より
上流側に設置されているのが好ましい。循環回路2にお
いて、血液を加温した後、ガス交換を行うことにより、
血液中の気泡の発生をより有効に防止することができる
からである。
を示す断面正面図である。同図に示す人工肺9は、中空
糸膜型人工肺であり、筒状本体911と、この筒状本体
911の両端にそれぞれ装着された漏斗状のガス流路形
成部材912および913とで構成されるハウジング9
1を有する。
えば、5000〜80000本)の中空糸膜97がハウ
ジング91の長手方向に沿って並列的に相互に離間配置
されている。そして、各中空糸膜97の両端部は、筒状
本体911の両端部において、それぞれの端面開口が閉
塞されない状態で支持部材92、93により液密に支
持、固定されている。
3により、ガス流入空間94、貯血空間95およびガス
流出空間96に仕切られており、ガス流入空間94とガ
ス流出空間96とは、各中空糸膜97の内腔を介して連
通している。
おいて内径が最も小さい絞り部914を有し、両端に向
かってそれぞれ拡径した構造をなしている。従って、筒
状本体911内に収納される中空糸膜97の束は、絞り
部914において絞り込まれ中空糸膜97の充填率が最
も高くなっている。
は、それぞれ、貯血空間95に連通する血液流入口98
aおよび血液流出口98bが形成されている。この場
合、血液流入口98aおよび血液流出口98bは、それ
ぞれ、筒状本体911の内周の接線方向に向かって突出
するように形成されているのが好ましい。
3の頂部には、それぞれ、ガス流入空間94に連通する
ガス流入口99aおよびガス流出空間96に連通するガ
ス流出口99bが形成されている。ガス流入口99aへ
は、例えば酸素を含有する気体が供給される。
12、913の構成材料としては、前述したケーシング
81の構成材料と同様のものを用いることができる。ま
た、支持部材92、93は、例えば、前述したような高
分子ポッティング材を筒状本体911の両端部に遠心注
入法により流し込み、硬化させることにより形成され
る。
リコーンゴム製)、多孔質膜のいずれでもよいが、ポリ
プロピレン製やセルロース・ジ・アセテート製等の多孔
質膜が好ましい。
れないが、好ましくは0.1〜9.0m2程度、より好ま
しくは0.6〜6.5m2程度とされる。
液流入口98aより貯血空間95内に流入し、中空糸膜
97同士の間隙をハウジング91の長手方向に沿って
(図4中上方から下方に向けて)流れ、血液流出口98
bよりハウジング91外へ流出する。
をガス流入空間94に供給すると、このガスは、各中空
糸膜97の内腔を通って、ガス流出空間96に流れ込
み、ガス流出口99bよりハウジング91外へ排出され
る。貯血空間95において、血液は、中空糸膜97同士
の間隙を流れる間に、各中空糸膜97の表面に形成され
た多数の細孔を介して中空糸膜97の内腔を流れる酸素
含有ガスと接触し、ガス交換、すなわち、酸素加、脱炭
酸ガスが行われる。
置することにより、血液循環中に、担癌臓器100が酸
欠状態となることが防止され、活性を保持することがで
きる。また、循環血液中の酸素分圧が上昇することによ
り、薬効、特に抗癌剤を投与した場合の抗腫瘍効果が促
進される(抗癌剤のNH2 との相加的抗腫瘍効果が得ら
れる)。
と無酸素のものがあり、後者は前者に比べ、放射線に対
する耐性が3倍程度あることが知られているが、放射線
療法との併用を行う場合に、人工肺9により循環血液中
の酸素分圧を上昇させ、担癌臓器100における無酸素
の癌細胞の存在率を低下させることによって、放射線に
対する耐性を弱め、その治療効果を向上させることがで
きる。
に血液を流し、中空糸膜97の外側にガスを流すように
用いてもよい。また、人工肺は、図示のごとき中空糸膜
型人工肺に限らず、例えば平膜型のものであってもよ
い。
は、連結一体化されていてもよく、また、特願平5−4
9961号の明細書に記載されているような、熱交換と
ガス交換とを同時に行うことができる熱およびガス交換
器を用いることもできる。これにより、循環回路2のプ
ライミング量をさらに減少することができる。
は、前述した外管32および内管33の構成材料と同様
のものを用いることができる。また、各チューブ10〜
13の少なくとも内面は、前述したような抗血栓性材料
で構成されるかまたは抗血栓性処理が施されていてもよ
い。また、ハブ4、6、ポンプ7、熱交換器8および人
工肺9の少なくとも血液と接触する部分についても同様
である。
ライミング量は、比較的少なく設定することができ、例
えば100〜1000ml程度、特に200〜500ml程
度とすることができる。
方法の一例について説明する。薬液投与装置1Aによる
薬液の投与は、以下の手順により行う。
ンガー法によりシースを用いて大腿動脈より経皮的に挿
入し、X線透視下で、ハブ4を把持して第1のカテーテ
ル3の進退(挿入/抜去)、回転およびハブ4の後端よ
り流路35内に挿入されたガイドワイヤ(図示せず)の
進退を適宜組み合わせた操作を行い、血管の分岐を選択
しながら、第1のカテーテル3の先端部が担癌臓器10
0へ至る動脈101の担癌臓器近傍に到達するまで挿入
する。
テル3と同様の方法により大腿静脈より挿入し、X線透
視下で、ハブ6を把持して第2のカテーテル5の進退
(挿入/抜去)、回転およびハブ6の後端より挿入され
たガイドワイヤ(図示せず)の進退を適宜組み合わせた
操作を行い、血管の分岐を選択しながら、第2のカテー
テル5の先端部が担癌臓器100からの静脈102の担
癌臓器近傍に到達するまで挿入する。
ング ハブ4および6にそれぞれチューブ13および10を接
続して、図1に示す循環回路2を構成する。なお、チュ
ーブ13および10の接続に先立ち、第1のカテーテル
3および第2のカテーテル5の流路35内を例えば生理
食塩水のようなプライミング液や血液(例えば患者の自
己血)によりプライミングしておく。また、チューブ1
0からチューブ13までの回路(図1中下方部分)内
も、同様にプライミングしておく。
示せず)のプランジャーを押圧操作して、シリンジ内の
作動流体を流路34を介して第1のカテーテル3に設置
された拡張体36内に送り込み、拡張体36を拡張させ
る。また同様にして、ハブ6の作動流体供給口64に接
続されたシリンジ(図示せず)のプランジャーを押圧操
作して、シリンジ内の作動流体を第2のカテーテル5に
設置された拡張体56内に送り込み、拡張体56を拡張
させる。これにより、担癌臓器100の前後において血
流が遮断される。なお、後述する血液の循環中は、拡張
体36、56の拡張状態を維持させておく。
とともに、ハブ4の薬液供給口46に接続されたシリン
ジ(図示せず)のプランジャーを押圧操作して、シリン
ジ内の抗癌剤(薬液)を注入し、循環する血液中に混入
させる。血液循環が定常状態となった場合において、ポ
ンプ7より吐出される抗癌剤を含む血液は、チューブ1
1を介して熱交換器8に供給され、ここで例えば38〜
42℃に加温され、次いで、チューブ12を介して人工
肺9に供給され、ここで酸素加、脱炭酸ガスがなされ、
さらに、チューブ13、ハブ4および第1のカテーテル
3の流路35を順次経て第1のカテーテル3の先端開口
より噴出され、担癌臓器100に供給される。担癌臓器
100では、抗癌剤の薬効により、抗癌作用を呈する。
担癌臓器100を通過した抗癌剤を含む血液は、第2の
カテーテル5の先端開口より吸引、回収され、その内管
内流路、ハブ6およびチューブ10を順次経てポンプ7
に戻り、再び、循環に供される。なお、このような血液
循環は、所定時間連続してまたは間欠的に複数回繰り返
して行うことができる。
り、担癌臓器100に抗癌剤を含む血液を供給した後、
この血液を回収し、再度供給する血液循環を行うこと、
さらには、拡張体36、56により担癌臓器100前後
の血流を遮断した状態で血液循環を行うことにより、抗
癌剤成分が循環回路2外に漏れ出し、血管を介して全身
に拡散することがなく、従って、高濃度の抗癌剤を多量
に投与しても、全身に拡散することによる副作用の問題
は生じず、優れた薬効が得られる。しかも、前述したよ
うに、循環回路2のプライミング量が比較的少ないた
め、抗癌剤の循環回路2への注入量が少なくても高濃度
が得られる。
抗癌剤による治療が終了したら、循環回路2内を前記プ
ライミング液または抗癌剤を含有していない血液(例え
ば患者の自己血)と置換し、ポンプ7の作動により循環
回路2に所定時間循環を生じさせる。これにより、担癌
臓器100を含む拡張体36、56間の部分がプライミ
ング液または抗癌剤を含有していない血液と置換される
ので、下記[8]の工程において第1および第2のカテ
ーテルを抜き取った際に、この部分に残余する抗癌剤の
拡散による副作用の問題も生じない。なお、循環回路2
内へのプライミング液等の注入は、例えば、ハブ4の薬
液供給口46より行うことができる。
ランジャーを引き、第1のカテーテル3に設置された拡
張体36内の作動流体を流路34を介してシリンジ内に
吸引、回収し、拡張体36を収縮させる。
64に接続されたシリンジのプランジャーを引き、第2
のカテーテル5に設置された拡張体56内の作動流体を
シリンジ内に吸引、回収し、拡張体56を収縮させる。
れ動脈101および静脈102より抜き取る。
模式的に示す回路構成図である。同図に示す薬液投与装
置1Bは、循環回路2内を流れる血液から抗癌剤の成分
を除去する薬液除去手段を有するものである、以下、薬
液投与装置1Bの構成を前記薬液投与装置1Aとの相違
点について説明する。
ブ13に代わり3つのチューブ13a、13bおよび1
3cが設置されている。人工肺9の血液流出口98bに
はチューブ13aの一端が接続され、チューブ13aの
他端およびチューブ13bの一端は、それぞれ、流路切
り替え手段である3方活栓14の第1ポート141およ
び第2ポート142に接続されている。また、チューブ
13bの他端およびチューブ13cの一端は、T字状の
分岐コネクタ15を介して接続されており、チューブ1
3cの他端は、ハブ4の基端に接続されている。
ューブ16の一端が接続され、チューブ16の他端は、
後述する薬液除去手段18の血液流入口20に接続され
ている。また、薬液除去手段18の血液流出口21に
は、チューブ17の一端が接続され、チューブ17の他
端は、分岐コネクタ15の分岐端に接続されている。
8により、循環回路2の一部、すなわちチューブ13b
を迂回するバイパス流路が形成される。
により、第1ポート141および第2ポート142の連
通と、第1ポート141および第3ポート143の連通
とを選択し得る構成となっている。前者が選択された場
合には、チューブ13aからの血液はチューブ13bへ
流れ、後者が選択された場合には、チューブ13aから
の血液はチューブ17、すなわちバイパス流路へ流れ
る。
去手段の構成例を示す断面正面図である。同図に示すよ
うに、薬液除去手段18は、筒状のカラム本体191
と、その両端に装着された漏斗状の蓋体192および1
93とで構成されるカラム19を有する。
ぞれ血液流入口20および血液流出口21が形成されて
おり、血液流入口20および血液流出口21には、それ
ぞれチューブ16および17の端部が接続されている。
着材24を固定するための支持部材(フィルター)22
および23によりそれぞれ封止されている。この支持部
材22、23は、例えばメッシュで構成され、血液は通
過するが、吸着材24は通過することができないような
大きさの多数の細孔が形成されている。そして、カラム
本体191および両支持部材22、23で囲まれる空間
に、例えば活性炭よりなる吸着材24が充填されてい
る。
の条件は、除去する薬液の種類や除去量により適宜選択
される。吸着材24としては、血液中に混入した薬液成
分を除去し得るものであればいかなるものでもよく、前
記活性炭のような多孔質の粒状物に限らず、例えば、イ
オン交換樹脂のようなイオン交換体を用いることもで
き、その形態も、繊維状、膜状等いかなるものでもよ
い。
ューブ16より送られてきた抗癌剤を含む血液は、血液
流入口20より蓋体192と支持部材22とで囲まれる
空間内に流入し、次いで支持部材22を通過してカラム
本体191内に流入し、吸着材24と接触して抗癌剤成
分が吸着、除去される。抗癌剤成分が除去された血液
は、支持部材22を通過して蓋体193と支持部材23
とで囲まれる空間内に流入し、さらに血液流出口21よ
りカラム19外へ流出する。
方法の一例について説明する。薬液投与装置1Bでは、
まず、上記[1]〜[5]と同様の工程を行う。この場
合、工程[3]においては、バイパス流路内をもプライ
ミング液等によりプライミングしておく。また、工程
[5]においては、レバー144の回動操作により、第
1ポート141と第2ポート142とを連通させ、チュ
ーブ13aからの血液をチューブ13bへ選択的に流
す。
4の回動操作により、第1ポート141と第3ポート1
43とを連通させ、チューブ13aからの血液をバイパ
ス流路へ選択的に流す。これにより、バイパス流路の途
中に設置された薬液除去手段18により、前述したよう
にして血液中の抗癌剤成分が除去され、この血液は、チ
ューブ17、分岐コネクタ15、チューブ13c、ハブ
4および第1のカテーテル3の流路35を順次経て、担
癌臓器100へ供給される。
液循環を所定時間行うと、担癌臓器100を含む拡張体
36、56間の部分が抗癌剤を含有していない血液と置
換される。従って、第1および第2のカテーテルを抜き
取った際に、この部分に残余する抗癌剤の拡散による副
作用の問題は生じない。
行う際には、熱交換器8や人工肺9は、不作動の状態と
しておいてもよい。その後、上記[7]および[8]と
同様の工程を行う。
程[6]のような、循環回路2内をプライミング液や血
液に置換する必要がなく、操作が容易であるとともに、
血液等の消費も少なくてすむという利点がある。なお、
薬液投与装置1Bにおいて、流路切り替え手段は、図示
のような3方活栓14に限らず、例えば、クランプのよ
うなチューブ挟持器具により、チューブ13bとチュー
ブ16とを選択的に閉塞するような構成のものであって
もよい。
ス流路は、人工肺9を迂回するもの(流路切り替え手段
をチューブ12の途中に設置)や、人工肺9および熱交
換器8を迂回するもの(流路切り替え手段をチューブ1
1の途中に設置)であってもよい。循環回路2全体のプ
ライミング量に対する人工肺9や熱交換器8のプライミ
ング量の比率は大きいため、このような構成とすること
により、薬液除去手段18において抗癌剤を除去する血
液の量が大幅に減少し、抗癌剤の除去を迅速かつ効率的
に行うことができる。
す構成例について説明したが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。例えば、薬液供給口は、ハブ4に形
成されている場合に限らず、例えば、チューブ10〜1
3の途中等の、循環回路2のハブ6からチューブ13に
至る範囲(第1および第2のカテーテルを含まない範
囲)で任意の位置に設けることができる。
された、例えば電熱ヒータ(特に温度制御手段を有する
もの)のような発熱体であってもよい。
テル5は、薬液投与の度に挿入/抜去されるものに限ら
ず、例えば、特願平01−505694号、特願平01
−171499号等の明細書に記載されているような皮
下埋込型のカテーテルであってもよい。また、本発明の
薬液投与装置により投与される薬液は、抗癌剤に限定さ
れない。
置によれば、薬液を生体内の目的部位へ局所的に投与
し、その後、目的部位を通過した薬液を回収するような
循環回路を構成するため、正常組織へ薬液が拡散して副
作用を生じるということがない。従って、薬液の濃度、
投与量、投与時期や回数等に制約を受けず、十分な薬効
が得られる。
ガス交換器による酸素加や、加温手段による加温によ
り、その抗腫瘍効果を高めることができる。また、本発
明の薬液投与装置における循環回路は、そのプライミン
グ量が比較的少ないので、薬液の注入量が少なくても、
生体内の目的部位において、高濃度を得ることができ、
優れた薬効を発揮する。
回路構成図である。
す縦断面図である。
を示す断面正面図である。
を示す断面正面図である。
示す回路構成図である。
の構成例を示す断面正面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 生体内の目的部位に薬液を投与するとと
もに、その薬液を回収する薬液投与装置であって、 前記目的部位の血液流上流側近傍に挿入される少なくと
も1本の第1のカテーテルと、前記目的部位の血液流下
流側近傍に挿入される少なくとも1本の第2のカテーテ
ルとを含む循環回路を有し、 前記循環回路の途中に、前記第1のカテーテルを介して
前記目的部位に薬液を供給する薬液供給口と、前記循環
回路に循環流を生じさせるポンプと、ガス交換器とが設
置されており、前記目的部位のみに前記薬液を含む酸素
加血液を供給することを特徴とする薬液投与装置。 - 【請求項2】 前記第1のカテーテルおよび前記第2の
カテーテルの少なくとも一方は、その先端部に、拡張、
収縮自在な拡張体が設置されている請求項1に記載の薬
液投与装置。 - 【請求項3】 前記第1のカテーテルおよび前記第2の
カテーテルの少なくとも一方は、外管および内管よりな
る2重管構造をなすカテーテル本体を有し、前記内管の
内腔が前記循環回路の一部を構成し、前記内管と外管と
の間に形成された空間が前記拡張体の内部に連通する請
求項2に記載の薬液投与装置。 - 【請求項4】 前記第2のカテーテルを複数本有する請
求項1ないし3のいずれかに記載の薬液投与装置。 - 【請求項5】 前記循環回路の途中に循環する液体を加
温する加温手段が設置されている請求項1ないし4のい
ずれかに記載の薬液投与装置。 - 【請求項6】 前記循環回路内を流れる液体から前記薬
液の成分を除去する薬液除去手段を設けた請求項1ない
し5のいずれかに記載の薬液投与装置。 - 【請求項7】 前記循環回路の一部を迂回するバイパス
流路と、前記循環回路の一部と前記バイパス流路とを選
択的に流通させる流路切り替え手段とを有し、前記バイ
パス流路の途中に前記薬液除去手段が設置されている請
求項6に記載の薬液投与装置。 - 【請求項8】 前記薬液は抗癌剤である請求項1ないし
7のいずれかに記載の薬液投与装置。
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|---|---|---|---|
| JP24074293A JP3354652B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 薬液投与装置 |
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