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JP3360067B2 - 戸袋付き引戸装置 - Google Patents
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JP3360067B2 - 戸袋付き引戸装置 - Google Patents

戸袋付き引戸装置

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JP3360067B2
JP3360067B2 JP2000124293A JP2000124293A JP3360067B2 JP 3360067 B2 JP3360067 B2 JP 3360067B2 JP 2000124293 A JP2000124293 A JP 2000124293A JP 2000124293 A JP2000124293 A JP 2000124293A JP 3360067 B2 JP3360067 B2 JP 3360067B2
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door pocket
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吊り戸型の戸袋
付き引戸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば住宅の隣り合う室間の壁に設けら
れる戸袋付き引戸装置は、前記壁に設けられた通行口
と、この通行口の一端側に設けられ、前記通行口に対向
する面に戸袋口を有する戸袋と、前記通行口と前記戸袋
内とに移動される引戸と、前記通行口の他端側の側面に
設けられた戸当り材とにより構成されている。
【0003】この戸袋付き引戸装置には、前記通行口か
ら前記戸袋内にわたってその床上と上部とに敷居材と鴨
居材とを設け、前記敷居材と鴨居材とに引戸を走行可能
に支持させたものと、前記通行口から前記戸袋内にわた
ってその上部に戸吊りレールを設け、前記戸吊りレール
にその長さ方向に走行可能に設けられた一対の戸吊り具
に引戸を吊下げ支持させた、いわゆる吊り戸型のものと
があるが、最近では、床面のバリアフリー化のために、
吊り戸型の戸袋付き引戸装置が広く採用されている。
【0004】前記吊り戸型の戸袋付き引戸装置では、前
記戸吊り具が外部から見えないようにして外観を良くす
るため、引戸の両側部の上端にそれぞれその端面に開放
する戸吊り具装着溝を設け、これらの戸吊り具嵌込み溝
に前記戸吊り具を嵌込み装着して前記引戸の端面方向か
らねじ止めしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吊り戸型の
戸袋付き引戸装置には、通行口内を分担して閉鎖する複
数枚の引戸を備え、これらの引戸を、互いに平行に設け
られた複数本の戸吊りレールにそれぞれ一対の戸吊り具
を介して吊下げたものと、1枚の引戸を備え、この引戸
を、1本の戸吊りレールに一対の戸吊り具を介して吊下
げられものとがあるが、後者の1枚の引戸を備えた戸袋
付き引戸装置は、例えば損傷した引戸の補修または交換
などに際しての引戸の取外しおよび再取付けが難しいと
いう問題をもっている。
【0006】すなわち、吊り戸型の戸袋付き引戸装置で
は、上述したように、引戸の両側部の上端にそれぞれそ
の端面に開放する戸吊り具装着溝を設け、これらの戸吊
り具装着溝に戸吊り具を嵌込み装着して引戸の端面方向
からねじ止めしているため、引戸への戸吊り具の固定を
解除して引戸を取外すには、引戸の端面方向から戸吊り
具の固定ねじを取外さなければならない。
【0007】その場合、上記複数枚の引戸を備えた戸袋
付き引戸装置は、前記複数枚の引戸の幅がそれぞれ通行
口の幅よりも小さく、また、戸袋からの引出し距離が最
も小さい引戸も、その引出し位置を規制するストッパを
取外すことにより引戸全体が通行口内に露出する状態に
移動させることができるため、全ての引戸の両側の端面
を通行口内に露出させ、これらの引戸の両側の戸吊り具
装着部から戸吊り具固定ねじを取外すことができる。
【0008】しかし、上記1枚の引戸を備えた戸袋付き
引戸装置は、引戸の戸袋側とは反対側(以下、戸当り側
という)の戸吊り具装着部からは戸吊り具固定ねじを取
外すことができるが、引戸をその端面が戸当り材で受止
められる全閉状態まで通行口内に移動させても、前記戸
袋側の側部は戸袋内にある程度入り込みんだ位置にある
ため、その状態では、前記戸袋側の戸吊り具装着部から
は戸吊り具固定ねじを取外すことができない。
【0009】そのため、この1枚の引戸を備えた戸袋付
き引戸装置では、引戸の戸当り側の戸吊り具装着部から
戸吊り具固定ねじを取外してこの側の戸吊り具の固定を
解除した後、前記引戸を前記戸吊りレールに対して斜め
に傾けて前記通行口の外側に強制的に引出すことによ
り、戸袋側の端面を通行口内に露出させ、その状態で前
記戸袋側の戸吊り具装着部から戸吊り具固定ねじを取外
して戸袋側の戸吊り具の固定を解除しなければならず、
また引戸の再取付けも上記と逆の手順で行なわなければ
ならないため、引戸の取外しおよび再取付けが難しい。
【0010】しかも、このような引戸の取外しおよび再
取付け作業では、前記戸袋側の戸吊り具の装着部に無理
なねじり力がかかるため、その側の引戸の戸吊り具装着
溝や、戸吊り具を破壊させてしまったり、戸吊りレール
を曲がり変形させてしまうおそれがある。
【0011】この発明は、1枚の引戸を備えた吊り戸型
の戸袋付き引戸装置として、前記引戸の戸袋側の端面
を、簡単に、しかも戸吊り具装着部に無理なねじり力を
かけること無く通行口内に露出させて、戸袋側の戸吊り
具装着部からの戸吊り具固定ねじの取外しを行なうこと
ができるようにした、引戸の取外しおよび再取付けを容
易に行なうことができるものを提供することを目的とし
たものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の戸袋付き引戸
装置は、壁に設けられた通行口と、この通行口の一端側
に設けられ、前記通行口に対向する面に戸袋口を有する
戸袋と、前記通行口から前記戸袋内にわたってその上部
に設けられた戸吊りレールと、両側部の上端にそれぞれ
その端面に開放する戸吊り具装着溝を有する1枚の引戸
と、前記戸吊りレールにその長さ方向に走行可能に設け
られ、前記引戸の前記戸吊り具装着溝に嵌込み装着され
て前記引戸の端面方向からのねじ止めにより前記引戸に
固定された一対の戸吊り具と、前記通行口の他端側の側
面に着脱可能に設けられた戸当り材と、この戸当り材の
背後に設けられ、前記戸当り材の取外しにより前記通行
口に連通する引戸収容部とからなり、前記戸袋の戸袋口
の外端から前記引戸収容部の内奥面までの距離が、前記
引戸の幅よりも大きいことを特徴とするものである。
【0013】この戸袋付き引戸装置は、通行口の他端
側、つまり戸袋側とは反対側の側面に着脱可能に設けら
れた戸当り材を取外してこの戸当り材の背後に設けられ
た引戸収容部を前記通行口に連通させることにより、引
戸を、前記戸当り材により受止められる位置よりもさら
に大きく戸袋から引出せるようにしたものであり、前記
戸袋の戸袋口の外端から前記引戸収容部の内奥面までの
距離は、前記引戸の幅よりも大きいため、前記引戸をそ
の戸袋側とは反対側の側部を前記戸収容部内に入り込ま
せた状態に移動させることにより前記引戸の戸袋側の側
部の端面を前記通行口内に露出させ、この戸袋側の戸吊
り具装着部からの戸吊り具固定ねじの取外しおよびその
再取付けを行なうことができる。
【0014】そのため、この戸袋付き引戸装置によれ
ば、従来のように、引戸を戸吊りレールに対して斜めに
傾けて通行口の外側に強制的に引出すことにより戸袋側
の端面を通行口内に露出させる必要はなく、したがっ
て、戸袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具固定ねじの
取外しおよび再取付けを、簡単に、しかも戸吊り具の装
着部に無理なねじり力をかけること無く行なうことがで
きる。
【0015】このように、この戸袋付き引戸装置は、1
枚の引戸を備えた吊り戸型のものであるが、前記引戸の
戸袋側の端面を、簡単に、しかも戸吊り具装着部に無理
なねじり力をかけること無く通行口内に露出させて、戸
袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具固定ねじの取外し
および再取付けを行なうことができるため、引戸の取外
しおよび再取付けを容易に行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の戸袋付き引戸装置は、
上記のように、前記通行口の戸袋側とは反対側の側面に
設けられた戸当り材を着脱可能とし、この戸当り材の背
後に、前記戸当り材の取外しにより前記通行口に連通す
る引戸収容部を設けるとともに、前記戸袋の戸袋口の外
端から前記引戸収容部の内奥面までの距離を、前記引戸
の幅よりも大きくすることにより、前記引戸の戸袋側の
端面を、簡単に、しかも戸吊り具装着部に無理なねじり
力をかけること無く通行口内に露出させて、戸袋側の戸
吊り具装着部からの戸吊り具固定ねじの取外しおよびそ
の再取付けを行なうことができるようにしたものであ
る。
【0017】この発明の戸袋付き引戸装置においては、
前記戸吊りレールの戸袋側とは反対側の端部の端面を、
前記戸当り材の引戸受止め面の付近に位置させ、そのレ
ール端面を、前記引戸収容部に向かって開放させるのが
好ましく、このような構成とすれば、前記戸吊りレール
に設けられた戸吊り具を、前記戸吊りレールの端部から
前記引戸収容部内に抜出し、さらにこの引戸収容部から
外部に取出すことができるため、戸吊り具の点検や補修
または交換も容易に行なうことができる。
【0018】さらに、この発明の戸袋付き引戸装置にお
いては、前記戸袋の内奥部の上端側にレール受け部材を
設け、前記戸吊りレールの戸袋側の端部を前記レール受
け部材に着脱可能に支持させるとともに、この戸吊りレ
ールの通行口に対応する部分を前記通行口の上面にビス
止めするのが好ましく、このような構成とすれば、前記
戸吊りレールの通行口に対応する部分を前記通行口の上
面に固定しているビスを取り外して前記戸吊りレールを
前記戸袋内から引出すことにより、この戸吊りレールを
簡単に外部に取出すことができるため、戸吊りレールの
点検や補修または交換も容易に行なうことができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なお、この実施例の戸袋付き引戸装置は、引
戸を手動により開閉するものである。
【0020】図1〜図9は、戸袋付き引戸装置の基本構
成の一例を示しており、図1は引戸装置の正面図、図2
は図1のII−II線に沿う断面図、図3は引戸と戸吊り具
の斜視図である。
【0021】この戸袋付き引戸装置は、図1および図2
に示したように、隣り合う室間の壁1に設けられた通行
口2と、この通行口2の一端側に設けられ、前記通行口
2に対向する面に戸袋口3aを有する戸袋3と、前記通
行口2から前記戸袋3内にわたってその上部に設けられ
た戸吊りレール10と、前記戸吊りレール10にその長
さ方向に走行可能に設けられた一対の戸吊り具14と、
前記一対の戸吊り具14に吊下げられた1枚の引戸20
と、前記通行口2の他端側の側面に着脱可能に設けられ
た戸当り材4と、この戸当り材4の背後に設けられた引
戸収容部5とからなっている。
【0022】前記戸当り材4は、前記通行口2の側面に
着脱可能に取付けられており、この戸当り材4の背後に
設けられた引戸収容部5は、前記戸当り材4の取外しに
より、前記通行口2に連通される。すなわち、前記引戸
収容部5は、前記通行口2に開口させて設けられてお
り、前記戸当り材4は、前記引戸収容部5の通行口2に
開口する面を塞いで着脱可能に設けられている。
【0023】さらに、前記引戸収容部5は、前記通行口
2に対し、その下端(床面)から上端(戸吊りレール1
0の取付け面)にわたって対向しており、この引戸収容
部5の奥行き長さは、前記戸袋3の戸袋口3aの外端か
ら引戸収容部5の内奥面までの距離が、前記引戸20の
幅よりも大きくなるように設定されている。
【0024】前記戸吊りレール10は、溝形チャンネル
材の両側の板部の開放縁をそれぞれ内側に折曲して戸吊
り具走行部を形成したものであり、前記戸当り材4の引
戸受止め面付近から、前記戸袋3の内奥部に達する長さ
を有している。
【0025】そして、この戸吊りレール10は、前記戸
吊り具走行部が形成された面を下に向けるとともに、そ
の戸袋側とは反対側(以下、戸当り側という)の端部の
端面を前記戸当り材4の引戸受止め面付近に位置させ、
そのレール端面を前記引戸収容部5に向かって開放させ
た状態で、前記通行口2および戸袋3内の上部に配置さ
れており、その戸袋側の端部を、前記戸袋3の内奥部の
上端側に設けられたレール受け部材11に着脱可能に支
持させるとともに、前記通行口2に対応する部分の複数
箇所を、レール固定用ビス13により前記通行口2の上
面にビス止めすることにより、水平に設置されている。
【0026】また、一対の戸吊り具14はそれぞれ、図
3に示したように、ベース部15の上面に突設された車
輪支持部16の両端部にそれぞれ左右一対ずつの車輪1
7を支持させるとともに、前記ベース部15に、その全
長にわたってねじ挿通孔18を穿設したものであり、こ
の戸吊り具14は、前記車輪支持部16を前記戸吊りレ
ール10の左右の戸吊り具走行部の間に挿入して前記戸
吊りレール10に装填され、前記左右の車輪17を前記
戸吊りレール10の左右の戸吊り具走行部により支持さ
れている。
【0027】一方、前記引戸20は、図3に示したよう
に、その両側部の上端にそれぞれその端面(引戸の側部
および上部の端面)に開放する戸吊り具装着溝21を有
しており、その両方の戸吊り具装着溝21に前記一対の
戸吊り具14のベース部15をそれぞれ嵌込み装着し、
これらの戸吊り具14のベース部15のねじ挿通孔18
に引戸20の両側部の端面方向から戸吊り具固定ねじ1
9を挿入して前記戸吊り具装着溝21の内奥面にねじ込
むことにより、前記一対の戸吊り具14に吊下げ支持さ
れている。
【0028】この戸袋付き引戸装置は、通行口2の他端
側、つまり戸袋側とは反対側(戸当り側)の側面に設け
られた戸当り材4を着脱可能とし、この戸当り材4の背
後に、前記戸当り材4の取外しにより前記通行口2に連
通する引戸収容部5を設けるとともに、前記戸袋3の戸
袋口3aの外端から前記引戸収容部5の内奥面までの距
離を、引戸20の幅よりも大きくしたものであるため、
前記引戸20の取外しおよび再取付けを容易に行なうこ
とができる。
【0029】図4〜図7は、上記戸袋付き引戸装置にお
ける引戸20の取外し手順を示しており、図4は戸当り
材4の取外しと引戸20の戸当り側の戸吊り具14の取
外しを行なう状態の正面図、図5は引戸20の戸袋側の
戸吊り具14の取外しを行なう状態の正面図、図6は引
戸20の取出しを行なう状態の正面図、図7は図6のVI
I−VII線に沿う断面図である。
【0030】前記引戸20の取外し手順を説明すると、
まず、図4に示したように、引戸20を戸袋3側に移動
させて、通行口2の戸当り側の側部の端面と引戸20と
の間に作業スペースをつくり、前記戸当り側の側面に設
けられた戸当り材4を取外すことによりこの戸当り材4
の背後に設けられた引戸収容部5を通行口2に連通させ
るとともに、前記引戸20の戸当り側の戸吊り具装着部
から戸吊り具固定ねじ19を取外し、引戸20への前記
戸当り側の戸吊り具14の固定を解除する。
【0031】次に、前記引戸20への固定を解除した前
記戸当り側の戸吊り具14を、図4に鎖線で示したよう
に、前記戸吊りレール10の戸当り側の端部から前記引
戸収容部5内に抜出し、さらにこの引戸収容部5から外
部に取出す。
【0032】次に、図5に示したように、前記引戸20
をその戸当り側の側部を前記戸収容部5内に入り込ませ
た状態に移動させることにより、前記引戸20の戸袋側
の側部の端面を前記通行口2内に露出させて、前記戸袋
3の戸袋口3aの外端と引戸20との間に作業スペース
をつくり、前記引戸20の戸袋側の戸吊り具装着部から
戸吊り具固定ねじ19を取外して、引戸20への前記戸
当り側の戸吊り具14の固定を解除する。
【0033】なお、この場合、前記戸袋3の戸袋口3a
の外端と前記引戸20の戸袋側の側部の端面との間に、
戸吊り具固定ねじ19を回すための工具(例えばドライ
バ)を操作できるだけの作業スペースがあれば、前記戸
袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具固定ねじ19の取
外しを余裕をもって行なうことができ、その作業スペー
スの幅(戸袋3の戸袋口3aの外端と前記引戸20の戸
袋側の側部の端面との間の距離)は5〜10cm程度で
十分であるため、前記戸収容部5の奥行き長さは、前記
戸袋3の戸袋口3aの外端から引戸収容部5の内奥面ま
での距離と前記引戸20の幅との差が5〜10cm程度
になるように設定しておけばよい。
【0034】このようにして、前記引戸20の戸当り側
と戸袋側との戸吊り具14の固定を順次解除した後は、
図6および図7に示したように、引戸20を戸吊りレー
ル10に対して斜めに傾けて通行口2の外側に取出せば
よい。
【0035】また、引戸20の再取付けは、上述した引
戸20の取外しと逆に、まず、引戸20を戸吊りレール
10に対して斜めに傾けてその戸当り側の側部を引戸収
容部5内に挿入し、次いで前記引戸20の戸袋側の側部
を通行口2内に入れて前記戸吊りレール10と平行に配
置した後、その状態(引戸20の戸当り側の側部を引戸
収容部5内に挿入した状態)で戸袋側の戸吊り具14を
その固定ねじ19の再取付けにより装着し、次いで前記
引戸20を戸袋側に移動させて戸当り側の戸吊り具14
をその固定ねじ19の再取付けにより装着した後に、戸
当り材4を再び取付ける手順で行なえばよい。
【0036】すなわち、この戸袋付き引戸装置は、通行
口2の他端側、つまり戸袋側とは反対側の側面に着脱可
能に設けられた戸当り材4を取外してこの戸当り材4の
背後に設けられた引戸収容部5を前記通行口2に連通さ
せることにより、引戸20を、前記戸当り材4により受
止められる位置よりもさらに大きく戸袋3から引出せる
ようにしたものであり、前記戸袋3の戸袋口3aの外端
から前記引戸収容部5の内奥面までの距離は、前記引戸
20の幅よりも大きいため、前記引戸20をその戸袋側
とは反対側(戸当り側)の側部を前記戸収容部5内に入
り込ませた状態に移動させることにより前記引戸20の
戸袋側の側部の端面を前記通行口2内に露出させ、この
戸袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具固定ねじ19の
取外しおよびその再取付けを行なうことができる。
【0037】また、この戸袋付き引戸装置は、前記引戸
収容部5を、前記戸当り材4の背後に設けたものである
ため、前記戸当り材4を取外した後に前記引戸20を戸
吊りレール10に沿って前記引戸収容部5の方向に移動
させるだけで、簡単に、しかも戸吊り具14の装着部に
無理なねじり力をかけること無く、前記引戸20の戸袋
側の端面を通行口2内に露出させることができる。
【0038】このように、この戸袋付き引戸装置は、1
枚の引戸20を備えた吊り戸型のものであるが、前記引
戸20の戸袋側の端面を、簡単に、しかも戸吊り具14
の装着部に無理なねじり力をかけること無く通行口2内
に露出させて、戸袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具
固定ねじ19の取外しを行なうことができ、したがっ
て、引戸20の取外しおよび再取付けを容易に行なうこ
とができる。
【0039】そのため、この戸袋付き引戸装置によれ
ば、従来のように、引戸を戸吊りレールに対して斜めに
傾けて通行口の外側に強制的に引出すことにより戸袋側
の端面を通行口内に露出させる必要はなく、したがっ
て、戸袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具固定ねじ1
9の取外しおよび再取付けを、簡単に、しかも戸吊り具
14の装着部に無理なねじり力をかけること無く行なう
ことができる。
【0040】このように、この戸袋付き引戸装置は、1
枚の引戸20を備えた吊り戸型のものであるが、前記引
戸20の戸袋側の端面を、簡単に、しかも戸吊り具装着
部に無理なねじり力をかけること無く通行口2内に露出
させて、戸袋側の戸吊り具装着部からの戸吊り具固定ね
じ19の取外しおよび再取付けを行なうことができるた
め、引戸20の取外しおよび再取付けを容易に行なうこ
とができる。
【0041】しかも、この戸袋付き引戸装置において
は、前記戸吊りレール10の戸袋側とは反対側(戸当り
側)の端部の端面を、前記戸当り材4の引戸受止め面の
付近に位置させ、そのレール端面を、前記引戸収容部5
に向かって開放させているため、前記戸吊りレール10
に設けられた一対の戸吊り具14を、前記戸吊りレール
10の端部から前記引戸収容部5内に抜出し、さらにこ
の引戸収容部5から外部に取出すことができるため、戸
吊り具14の点検や補修または交換も容易に行なうこと
ができる。
【0042】さらに、この戸袋付き引戸装置において
は、前記戸袋3の内奥部の上端側にレール受け部材11
を設け、前記戸吊りレール10の戸袋側の端部を前記レ
ール受け部材11に着脱可能に支持させるとともに、こ
の戸吊りレール10の通行口2に対応する部分を前記通
行口2の上面にビス止めしているため、前記戸吊りレー
ル10の通行口2に対応する部分を前記通行口2の上面
に固定しているビス13を取り外して前記戸吊りレール
10を前記戸袋3内から引出すことにより、この戸吊り
レール10を簡単に外部に取出すことができ、したがっ
て、戸吊りレール10の点検や補修または交換も容易に
行なうことができる。
【0043】図8および図9は、前記戸吊りレール10
の取出し方法を示す正面図および図8のIX−IX線に沿う
断面図であり、前記戸吊りレール10は、その通行口2
に対応する部分を前記通行口2の上面に固定しているビ
ス13(図1参照)を取り外した後、図のように斜めに
傾けて戸袋3内から引出すことにより、簡単に取出すこ
とができる。
【0044】また、この戸吊りレール10の再取付け
は、戸吊りレール10を上記のように斜めに傾けてその
戸袋側端部を戸袋3内に挿入し、その端部を前記レール
受け部材11に支持させた後、この戸吊りレール10の
通行口2に対応する部分を前記通行口2の上面にビス止
めすることにより、簡単に行なうことができる。
【0045】図10〜図16はこの発明の具体的な実施
例を示しており、図10は戸袋付き引戸装置を構成する
戸枠の斜視図、図11および図12は引戸装置の戸袋部
および通行口部の横断面図、図13および図14は引戸
装置の戸袋部および通行口部の縦断面図、図15は引戸
装置のレール受け部材11が設けられた戸袋内奥部の横
断面図、図16は図15のXVI−XVI線に沿う断面図であ
る。
【0046】まず、図10に示した戸枠30について説
明すると、この戸枠30は木製のものであり、左右一対
の縦枠31,32と、上枠33および下枠34と、戸袋
3の戸袋口3aを形成する前後一対の方立枠35とから
なっている。
【0047】前記左右一対の縦枠31,32はそれぞ
れ、図10、図11および図12に示したように、互い
に間隔をおいて平行に配置される前後2本の縦枠材31
a,31bおよび32a,32bからなっており、戸袋
側の縦枠32を構成する2本の縦枠材(以下、戸袋側縦
枠材という)32a,32bには角材が用いられ、通行
口2側の縦枠31を構成する2本の縦枠材(以下、通行
口側縦枠材という)31a,31bには、前記戸袋側縦
枠材32a,32bよりも幅広な板材が用いられてい
る。
【0048】前記上枠33は、図10、図13および図
14に示したように、通行口領域と戸袋領域とにそれぞ
れ対応する同じ厚さの2つの上枠材33a,33bから
なっており、戸袋領域に対応する上枠材(以下、戸袋側
上枠材という)33bには、引戸の厚さよりも若干広い
幅を有する横長材が用いられ、通行口領域に対応する上
枠材(以下、通行口側上枠材という)33aには、前記
戸袋側上枠材33bよりも充分に広い幅を有する板材が
用いられている。
【0049】また、前記下枠34は、図10、図11、
図13および図14に示したように、前記通行口領域と
戸袋領域とにそれぞれ対応する同じ厚さの2つの下枠材
34a,34bからなっており、前記戸袋領域に対応す
る下枠材(以下、戸袋側下枠材という)34bには、前
記戸袋側上枠材33bと同じ幅を有する横長材が用いら
れ、前記通行口領域に対応する下枠材(以下、通行口側
下枠材という)34aには、前記戸袋側下枠材33bよ
りも若干広い幅を有する板材が用いられている。
【0050】さらに、前記一対の方立枠35はそれぞ
れ、図10および図11に示したように、前記通行口領
域に対向する戸袋口形成材35aと、この戸袋口形成材
35aの内側縁部の背面に接着またはビス止めにより固
定された戸袋口補強材35bとからなっており、前記戸
袋口形成材35aには、前記通行口側縦枠材31a,3
1bと同じ幅の板材が用いられ、前記戸袋口補強材35
bには前記戸袋側縦枠材32a,32bと同じ太さの角
材が用いられている。
【0051】なお、前記通行口側縦枠材31a,31b
と、前記通行口側上枠材33aと、前記通行口側下枠材
34aと、前記方立枠35の戸袋口形成材35aは、い
ずれも前記通行口2の化粧材を兼ねており、これらの露
出面(通行口2内および室内に露出する面)には化粧塗
装が施されている。
【0052】そして、前記戸枠30は、前記2本の戸袋
側縦枠材32a,32bと、前記一対の方立枠35(戸
袋口形成材35aおよび戸袋口補強材35b)とを、前
記戸袋側上枠材33bと前記戸袋側下枠材34bとを挟
んでその一端部の両側と他端部の両側とに配置し、これ
らをビス止め連結するとともに、前記一対の方立枠35
の戸袋口形成材35aの通行口対向面の上下の端部に、
前記通行口側上枠材33aと通行口側下枠材34aの一
端を当接させてビス止め連結し、さらに、前記通行口側
上枠材33aと通行口側下枠材34aの他端側に、前記
2本の通行口側縦枠材31a,31bを、前記戸袋側上
枠材33bおよび戸袋側下枠材34bの幅と同じ間隔
(引戸20の厚さよりも若干広い間隔)で配置して、こ
れらの通行口側縦枠材31a,31bの上下端を前記通
行口側上枠材33aと通行口側下枠材34aの他端にビ
ス止め連結することにより組立てられている。
【0053】また、前記戸枠30の2つの通行口側縦枠
材31a,31bの間には、図10および図12に示し
たように戸当り材4が取付けられている。この実施例で
用いた戸当り材4は、背面の両側縁部にそれぞれ突条3
8aが一体に突設された硬質樹脂板38からなる成形品
であり、その背面の両側縁部に突設された前記突条38
aを前記2つの通行口側縦枠材31a,31bにそれぞ
れ設けられた戸当り材取付け溝に嵌込むことにより、こ
れらの縦枠材31a,31bの間に装着されている。
【0054】さらに、前記戸枠30の戸袋側縦枠材32
a,32bの間には、図10、図15および図16に示
したように、戸吊りレール10の戸袋側の端部を着脱可
能に支持するためのレール受け部材11が設けられてい
る。
【0055】この実施例で用いたレール受け部材11
は、金属板を折曲加工したものであり、前記戸吊りレー
ル10の端部の下面および両側面を支持する底板11a
および一対の側板11bと、前記戸吊りレール10の端
面を受止める端板11cと、前記一対の側板11bの戸
袋3内側の端部にそれぞれ形成されたフランジ部11d
とからなっており、前記フランジ部11dを前記戸袋側
縦枠材32a,32bの戸袋3内側の側面にビス12に
より固定されている。
【0056】そして、前記戸枠30の上枠33の下面
(通行口側上枠材33aと戸袋側上枠材33bの下面)
には、上述した戸吊りレール10が、その戸袋側の端部
を、前記戸袋3の内奥部の上端側に設けられた前記レー
ル受け部材11に着脱可能に支持させるとともに、前記
通行口2に対応する部分の複数箇所を図1に示したよう
にレール固定用ビス13により前記通行口2の上面にビ
ス止めすることにより、着脱可能に設けられている。
【0057】また、前記戸枠30の戸袋領域の前後面に
はそれぞれ、図10および図11に示したように、内装
用壁板49を取付けるための複数の壁板支持材40が複
数段に設けられている。
【0058】この複数の壁板支持材40は、前記戸枠3
0の戸袋側縦枠材32a,32bの室内対向面のほぼ中
央部から前記方立枠35の戸袋口補強材35bの室内対
向面のほぼ中央部にわたる長さを有する横長板材からな
っており、これらの壁板支持材40は、その戸枠対向面
の両端部にそれぞれ設けられた足部41を、戸袋側縦枠
材32a,32bおよび方立枠35の戸袋口補強材35
bの室内対向面にそれぞれその全長にわたって設けられ
た壁板支持材嵌込み溝39に嵌込んで前記戸袋側縦枠材
32a,32bおよび方立枠35の戸袋口補強材35b
に釘止めまたはビス止めすることにより、前記戸枠40
の戸袋領域の前後面にそれぞれ取付けられている。
【0059】なお、図10では便宜上、戸枠30の長さ
および高さを、縦枠31,32と上枠33および下枠3
4と方立枠35の断面寸法に比べて小さく縮小するとと
もに、前記壁板支持材40の数を実際よりも少なく示し
ているが、前記戸枠30の全長は約1700〜1900
mm、戸枠30の高さは約1900〜2100mmであ
り、前記前記壁板支持材40は、約400〜500mm
の間隔で4〜5段に設けられている。
【0060】この戸枠30を用いる戸袋付き引戸装置の
施工は、次のようにして行なわれる。なお、前記戸枠を
構成する各部材は工場において製造され、分解状態で梱
包されて出荷される。
【0061】まず、引戸装置の施工現場において、左右
一対の縦枠31,32を構成する通行口側縦枠材31
a,31bおよび戸袋側縦枠材32a,32bと、上枠
33を構成する通行口側上枠材33aおよび戸袋側上枠
材33bと、下枠34を構成する通行口側下枠材34a
および戸袋側下枠材34bと、戸袋口形成材35aとそ
の内側縁部の背面に固定された戸袋口補強材35bとか
らなる前後一対の方立枠35とを互いにビス止め連結し
て戸枠30を組立てる。
【0062】なお、図では省略しているが、前記通行口
側縦枠材31a,31bおよび戸袋側縦枠材32a,3
2bと、通行口側上枠材33aおよび戸袋側上枠材33
bと、通行口側下枠材34aおよび戸袋側下枠材34b
と、前記方立枠35を構成する戸袋口形成材35aおよ
び戸袋口補強材35bにはそれぞれ、これらをビス止め
連結するためのビス通し孔またはビスねじ込み孔が設け
られており、したがって、前記戸枠30の組立ては、容
易に作業性良く行なうことができる。
【0063】次に、組立てた戸枠30を隣り合う室間の
壁部の開口内に搬入し、この戸枠30を、前記壁部の厚
さのほぼ中央に位置するように大まかに位置決めして図
13および図14に示したように床42上に置く。
【0064】なお、前記壁部は、所定の間隔で立設され
た複数本の柱材と、これらの柱材のうちの前記開口の両
側の柱材43(図11および図12参照)の間に、前記
床42の上面から前記戸枠30の高さよりも若干大きな
距離をとって設けられた横架材44(図13および図1
4参照)とにより構成されている。
【0065】次に、図11および図12に示したよう
に、一対の縦枠31,32と前記壁部の開口の両側の柱
材43との隙間にそれぞれスペーサ木材45,46を挟
み込み、前記一対の縦枠31,32を構成する通行口側
縦枠材31a,31bおよび戸袋側縦枠材31a,31
bをそれぞれ前記両側の柱材43にそれぞれビスまたは
釘により固定して、前記開口内に戸枠30を据付ける。
【0066】このとき、前記一対の縦枠31,32のう
ちの通行口2側の縦枠31と前記柱材43との間に介在
させるスペーサ木材45は、図12のように、前記通行
口2側の縦枠31を構成する2つの通行口側縦枠材31
a,31bの間隔とほぼ同じ間隔で前記通行口側縦枠材
31a,31bの背後にそれぞれ設け、これらのスペー
サ木材45間および前記2つの通行口側縦枠材31a,
31b間の空間により、通行口2に連通する引戸収容部
5を形成する。
【0067】次に、上述した戸吊りレール10の再取付
けと同様に、戸吊りレール10を傾けてその戸袋側端部
を戸袋3内に挿入し、その端部を前記レール受け部材1
1に支持させ、反対側(戸当り側)の端部の端面を、前
記戸当り材4の引戸受止め面の付近に位置させてそのレ
ール端面を前記引戸収容部5に向かって開放させた状態
で、この戸吊りレール10の通行口2に対応する部分を
前記通行口2の上面にビス止めし、この戸吊りレール1
0に、前記引戸収容部5に開放するレール端面から一対
の戸吊り具14を装填する。
【0068】次に、上述した引戸20の再取付けと同様
に、引戸20を戸吊りレール10に対して斜めに傾けて
その戸当り側の側部を引戸収容部5内に挿入し、次いで
前記引戸20の戸袋側の側部を通行口2内に入れて前記
戸吊りレール10と平行に配置した後、その状態で戸袋
側の戸吊り具14をその固定ねじ19の再取付けにより
装着し、次いで前記引戸20を戸袋側に移動させて戸当
り側の戸吊り具14をその固定ねじ19の再取付けによ
り装着することにより、前記一対の戸吊り具14に引戸
20を吊設する。
【0069】次に、図12に示したように、背面の両側
縁部にそれぞれ突条38aが一体に突設された硬質樹脂
板38からなる戸当り材4を、前記突条38aを前記2
つの通行口側縦枠材31a,31bにそれぞれ設けられ
た戸当り材取付け溝に嵌込むことにより、これらの縦枠
材31a,31bの間に装着する。
【0070】次に、図13および図14に示したよう
に、前記隣り合う両方の室の床42上にそれぞれフロー
リング床材等の床材47を張り、両方の室の床を仕上げ
る。なお、前記床材45は、通行口2の化粧材を兼ねて
いる開口側縦枠材31a,31bと開口側下枠材34a
と方立枠35の戸袋口形成材35aに密接させるととも
に、戸袋側縦枠材32a,32bと戸袋側下枠材34b
と前記方立枠35の戸袋口補強材35bにできるだけ近
接させて張る。
【0071】次に、図11〜図14に示したように、前
記壁部の戸枠据付け部を除く領域の前後面にそれぞれ、
内装用壁板49をその背面側から支持するための複数の
胴縁材48を、前記開口の両側の柱材41を含む前記複
数本の柱材および前記横架材42に釘打ち固定して取付
ける。
【0072】次に、図10、図11および図13に示し
たように、前記戸枠30の戸袋領域の前後面にそれぞ
れ、複数の壁板支持材40を、その両端の足部41を前
記戸枠30の戸袋領域側縦枠材32a,32bと、方立
枠35の戸袋口補強材35bとに設けられた壁板支持材
嵌込み溝39に嵌込み、これらの壁板支持材40をそれ
ぞれ所定の高さに合わせるとともに、前記壁板支持材嵌
込み溝39に対する前記足部41の嵌込み深さを調整す
ることにより、前記壁板支持材40の位置を前記戸枠3
0に対して接離する方向に調整し、前記複数の壁板支持
材40の外面(壁板取付け面)をそれぞれ、室の仕上が
り壁面(内装用壁板49を張ったときの壁面)に対して
所定の位置(室の仕上がり壁面から内装用壁板49の厚
さ分だけ開口部内に入り込みんだ位置)、つまり前記壁
部の戸枠据付け部を除く領域の前後面にそれぞれ取付け
られた複数の胴縁材48の外面と面一になる位置に合わ
せ、その状態で、前記足部41を前記戸袋側縦枠材32
a,32bと方立枠35の戸袋口補強材35bとに釘打
ちまたはビス止めにより固定する。
【0073】次に、図11〜図14に示したように、前
記壁部および戸枠30の戸袋領域の前後面にそれぞれ、
内装用壁板49を、前記複数の胴縁材48および前記複
数の壁板支持材40にビス止めして取付け、隣り合う両
方の室間の壁1を仕上げて、引戸装置の施工を終了す
る。
【0074】すなわち、この戸袋付き引戸装置は、その
戸枠30の通行口2側の縦枠31を、間隔を存して配置
された2つの通行口側縦枠材31a,31bにより構成
するとともに、壁部の戸枠据付け用開口の両側の柱材4
1のうちの通行口側の柱材41と前記通行口2側の縦枠
31との間に介在させるスペーサ木材43を、前記2つ
の通行口側縦枠材31a,31bの間隔とほぼ同じ間隔
で前記通行口側縦枠材31a,31bの背後にそれぞれ
設けることにより、これらのスペーサ木材43間および
前記2つの通行口側縦枠材31a,31b間の空間によ
り引戸収容部5を形成し、この引戸収容部5の前記通行
口2連通する開放端を、前記前記2つの通行口側縦枠材
31a,31bに着脱可能に取付けた戸当り材4により
閉鎖したものである。
【0075】この引戸装置によれば、前記戸当り材4を
取外してこの戸当り材4の背後に設けられた引戸収容部
5を前記通行口2に連通させることにより、引戸20
を、前記戸当り材4により受止められる位置よりもさら
に大きく戸袋3から引出すことができるため、上述した
ように、前記引戸20の戸袋側の端面を、簡単に、しか
も戸吊り具装着部に無理なねじり力をかけること無く通
行口2内に露出させて、戸袋側の戸吊り具装着部からの
戸吊り具固定ねじ19の取外しおよび再取付けを行なう
ことができるため、引戸20の取外しおよび再取付けを
容易に行なうことができる。
【0076】しかも、この引戸装置においては、前記戸
吊りレール10の戸袋側とは反対側(戸当り側)の端部
の端面を、前記戸当り材4の引戸受止め面の付近に位置
させ、そのレール端面を、前記引戸収容部5に向かって
開放させているため、前記戸吊りレール10に設けられ
た一対の戸吊り具14を、前記戸吊りレール10の端部
から前記引戸収容部5内に抜出し、さらにこの引戸収容
部5から外部に取出すことができるため、戸吊り具14
の点検や補修または交換も容易に行なうことができる。
【0077】さらに、この引戸装置においては、前記戸
袋3の内奥部の上端側にレール受け部材11を設け、前
記戸吊りレール10の戸袋側の端部を前記レール受け部
材11に着脱可能に支持させるとともに、この戸吊りレ
ール10の通行口2に対応する部分を前記通行口2の上
面にビス止めしているため、前記戸吊りレール10の通
行口2に対応する部分を前記通行口2の上面に固定して
いるビス13を取り外して前記戸吊りレール10を前記
戸袋3内から引出すことにより、この戸吊りレール10
を簡単に外部に取出すことができ、したがって、戸吊り
レール10の点検や補修または交換も容易に行なうこと
ができる。
【0078】なお、上記実施例では、図12に示したよ
うに、戸当り材4として、背面の両側縁部にそれぞれ突
条38aが一体に突設された硬質樹脂板38からなる成
形品を用い、この戸当り材4を、その背面の両側縁部に
突設された前記突条38aを通行口側縦枠材31a,3
1bに設けられた戸当り材取付け溝に嵌込むことにより
これらの縦枠材31a,31bの間に装着しているが、
戸当り材4の取付け構造は他の構成としてもよい。
【0079】図17および図18はそれぞれこの発明の
他の具体的実施例を示す引戸装置の通行口部の横断面図
であり、図17に示した実施例は、通行口2側の縦枠3
1を構成する2つの通行口側縦枠材31a,31bの互
いに対向する内面に、数mm程度の極く浅い深さの戸当
り材嵌込み溝50を設け、撓み変形可能な硬質樹脂板5
1からなる戸当り材4を、その両側縁部を前記通行口側
縦枠材31a,31bの戸当り材嵌込み溝50にそれぞ
れ着脱可能に嵌着して取付けたものである。
【0080】また、図18に示した実施例は、通行口2
側の縦枠31を構成する2つの通行口側縦枠材31a,
31bおよびその背後にそれぞれ設けられた一対のスペ
ーサ木材43の間の空間に、通行口2に対向する面が開
放するとともに両側板の幅が前記空間の奥行き長さより
も若干小さい大きさのチャンネル材52を嵌込んで前記
通行口2側の柱材41にビス止めすることにより、この
チャンネル材52内を引戸収容部5とし、前記通行口側
縦枠材31a,31bの間の間隔とほぼ同じ幅の硬質樹
脂板53からなる戸当り材4を、前記通行口側縦枠材3
1a,31bの間に押込み装着して前記チャンネル材5
2の両側板の開放縁に背後から受止めさせ、この戸当り
材4を、その両側縁と前記通行口側縦枠材31a,31
bの互いに対向する内面との摩擦力により着脱可能に保
持したものである。
【0081】なお、上述した各実施例の戸袋付き引戸装
置は、木製の戸枠30を用いて構成されたものである
が、この発明は、樹脂製または金属製の戸枠を用いて構
成される戸袋付き引戸装置にも、また、戸枠を用いずに
構成される戸袋付き引戸装置にも適用することができ
る。
【0082】また、上記実施例の戸袋付き引戸装置は、
引戸20を手動により開閉移動させる手動開閉型のもの
であるが、この発明は、戸吊りレールに、この戸吊りレ
ールに支持された一対の戸吊り具を走行させる電動式の
戸吊り具走行機構を備えさせた自動開閉型の戸袋付き引
戸装置にも適用することができるものであり、その場合
も、戸袋の内奥部の上端側にレール受け部材を設け、前
記戸吊りレールの戸袋側の端部を前記レール受け部材に
着脱可能に支持させるとともに、この戸吊りレールの通
行口に対応する部分を前記通行口の上面にビス止めする
ことにより、前記一対の戸吊り具およびその走行機構を
備えた戸吊りレールを簡単に外部に取出せるようにし、
この戸吊りレールの点検や補修または交換を容易に行な
うことができる。
【0083】
【発明の効果】この発明の戸袋付き引戸装置は、通行口
の戸袋側とは反対側の側面に設けられた戸当り材を着脱
可能とし、この戸当り材の背後に、前記戸当り材の取外
しにより前記通行口に連通する引戸収容部を設けるとと
もに、前記戸袋の戸袋口の外端から前記引戸収容部の内
奥面までの距離を、前記引戸の幅よりも大きくしたもの
であるため、前記引戸の戸袋側の端面を、簡単に、しか
も戸吊り具装着部に無理なねじり力をかけること無く通
行口内に露出させて、戸袋側の戸吊り具装着部からの戸
吊り具固定ねじの取外しおよびその再取付けを行なうこ
とができる。
【0084】この発明の戸袋付き引戸装置においては、
前記戸吊りレールの戸袋側とは反対側の端部の端面を、
前記戸当り材の引戸受止め面の付近に位置させ、そのレ
ール端面を、前記引戸収容部に向かって開放させるのが
好ましく、このような構成とすれば、前記戸吊りレール
に設けられた戸吊り具を、前記戸吊りレールの端部から
前記引戸収容部内に抜出し、さらにこの引戸収容部から
外部に取出すことができるため、戸吊り具の点検や補修
または交換も容易に行なうことができる。
【0085】さらに、この発明の戸袋付き引戸装置にお
いては、前記戸袋の内奥部の上端側にレール受け部材を
設け、前記戸吊りレールの戸袋側の端部を前記レール受
け部材に着脱可能に支持させるとともに、この戸吊りレ
ールの通行口に対応する部分を前記通行口の上面にビス
止めするのが好ましく、このような構成とすれば、前記
戸吊りレールの通行口に対応する部分を前記通行口の上
面に固定しているビスを取り外して前記戸吊りレールを
前記戸袋内から引出すことにより、この戸吊りレールを
簡単に外部に取出すことができるため、戸吊りレールの
点検や補修または交換も容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の戸袋付き引戸装置の基本構成の一例
を示す正面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】引戸と戸吊り具の斜視図。
【図4】前記引戸装置における戸当り材の取外しと引戸
の戸当り側の戸吊り具の取外しを行なう状態の正面図。
【図5】前記引戸装置における引戸の戸袋側の戸吊り具
の取外しを行なう状態の正面図。
【図6】前記引戸装置における引戸の取出しを行なう状
態の正面図。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図。
【図8】前記引戸装置における戸吊りレールの取出し方
法を示す正面図。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】この発明の具体的実施例を示す戸袋付き引戸
装置を構成する戸枠の斜視図。
【図11】前記実施例の引戸装置の戸袋部の横断面図。
【図12】前記実施例の引戸装置の通行口部の横断面
図。
【図13】前記実施例の引戸装置の戸袋部の縦断面図。
【図14】前記実施例の引戸装置の通行口部の縦断面
図。
【図15】前記実施例の引戸装置のレール受け部材が設
けられた戸袋内奥部の横断面図。
【図16】この発明の他の実施例を示す戸袋付き引戸装
置を構成する戸枠の斜視図。
【図17】この発明の他の具体的実施例を示す戸袋付き
引戸装置の通行口部の横断面図。
【図18】この発明の他の具体的実施例を示す戸袋付き
引戸装置の通行口部の横断面図。
【符号の説明】
1…壁 2…縦枠 3…戸袋 3a…戸袋口 4…戸当り材 5…引戸収容部 10…戸吊りレール 11…レール受け部材 13…レール固定用ビス 14…戸吊り具 20…引戸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁に設けられた通行口と、この通行口の一
    端側に設けられ、前記通行口に対向する面に戸袋口を有
    する戸袋と、前記通行口から前記戸袋内にわたってその
    上部に設けられた戸吊りレールと、両側部の上端にそれ
    ぞれその端面に開放する戸吊り具装着溝を有する1枚の
    引戸と、前記戸吊りレールにその長さ方向に走行可能に
    設けられ、前記引戸の前記戸吊り具装着溝に嵌込み装着
    されて前記引戸の端面方向からのねじ止めにより前記引
    戸に固定された一対の戸吊り具と、前記通行口の他端側
    の側面に着脱可能に設けられた戸当り材と、この戸当り
    材の背後に設けられ、前記戸当り材の取外しにより前記
    通行口に連通する引戸収容部とからなり、前記戸袋の戸
    袋口の外端から前記引戸収容部の内奥面までの距離が、
    前記引戸の幅よりも大きいことを特徴とする戸袋付き引
    戸装置。
  2. 【請求項2】戸吊りレールの戸袋側とは反対側の端部の
    端面が、戸当り材の引戸受止め面の付近に位置してお
    り、そのレール端面が、引戸収容部に向かって開放して
    いることを特徴とする請求項1に記載の戸袋付き引戸装
    置。
  3. 【請求項3】戸袋の内奥部の上端側にレール受け部材が
    設けられ、戸吊りレールの戸袋側の端部が前記レール受
    け部材に着脱可能に支持され、この戸吊りレールの通行
    口に対応する部分が前記通行口の上面にビス止めされて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の戸袋付
    き引戸装置。
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