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JP3361277B2 - 大断面シールドトンネルの覆工方法およびトンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構成部材 - Google Patents
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JP3361277B2 - 大断面シールドトンネルの覆工方法およびトンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構成部材 - Google Patents

大断面シールドトンネルの覆工方法およびトンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構成部材

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JP3361277B2
JP3361277B2 JP24320298A JP24320298A JP3361277B2 JP 3361277 B2 JP3361277 B2 JP 3361277B2 JP 24320298 A JP24320298 A JP 24320298A JP 24320298 A JP24320298 A JP 24320298A JP 3361277 B2 JP3361277 B2 JP 3361277B2
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tunnel
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ring
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路等の大断面シ
ールドトンネルの覆工方法と、この方法を実施するため
に使用するトンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構
成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】道路等に用いる大断面シールドトンネル
を構築する際、従来は覆工体として鉄筋コンクリート製
のセグメントピースを組み立てて行く方法と、場所打ち
コンクリートによる工法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鉄筋コンクリ
ート製のセグメントピースを組み立てる工法には、次の
ような問題があった。 (1)セグメントピースは、二次製品のため、現地への
運搬費を含めて工事費が高くなる。 (2)大断面シールドトンネルに用いるセグメントピー
スは、大きくて重いため、運搬が困難である。 (3)セグメントピース同士の継手に大きな剛性を必要
とし、継手が高価になる。 (4)セグメントピースが重いことに鑑み、1ピースを
小さくして分割数を増やし、重量を軽くした場合には、
継手の数が増えて高価になり、また組立施工能率が悪く
なる。
【0004】一方、覆工体を場所打ちコンクリートとす
る工法には、次のような問題がある。 (1)コンクリートの打ち継ぎ目ができるため、この打
ち継ぎ目から漏水のおそれがある。 (2)トンネルの軸方向にコンクリートが一体化されて
いるため、収縮によるひび割れが発生しやすい。 (3)コンクリートの覆工体に継ぎ目がないため、地震
時の変形等に対応しにくい。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、運搬費を含む工事費を削
減でき、しかも組立施工能率の向上を図り得る大断面シ
ールドトンネルの覆工方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、トンネル覆工
体の継手部分からの漏水を防止でき、かつ地震時にも対
応し得る大断面シールドトンネルの覆工方法を提供する
ことにある。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、大断面シー
ルドトンネルのトンネル覆工体を構築するために有効な
トンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構成部材を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明覆工方法では、シールド機1の後部で鋼板か
らなる外板21とピース継手板22とリング継手板23
と、これらに接続する桁材26とで形成された複数の覆
工枠ピースをトンネルの周方向に締結して覆工枠リング
37を組み立て、トンネルの軸方向に隣接する覆工枠リ
ング37を連結し、掘進にしたがって外板と地山の間隙
に裏込材を充填し、複数の支保枠ピース40をトンネル
の周方向に締結して支保枠リング52を組み立てるとと
もに、この支保枠リング52を前記覆工枠リング37の
内部に組み付け、前記覆工枠リング37と支保枠リング
52とによりコンクリート型枠を形成し、このコンクリ
ート型枠の内部に生コンクリート54’と充填し、この
生コンクリート54’の硬化後、支保枠リング52を解
体し、前記覆工枠リング37と、これの内部に打設され
たコンクリート54とによりトンネル覆工体55を形成
するようにしている。
【0009】また、前記目的を達成するため、本発明で
は、コンクリート型枠用の覆工枠リング37を構成する
ための覆工枠ピース20と、同コンクリート型枠用の支
保枠リング52を構成するための支保枠ピース40とを
有し、前記覆工枠ピース20を外殻体と、これの内部に
組み込まれた骨組みとにより形成し、前記外殻体を鋼板
からなる外板21と、トンネルの周方向のピース継手板
22と、トンネルの軸方向のリング継手板23とを一体
に組み合わせて形成し、少なくとも各ピース継手板22
に生コンクリート流通用の開口部24を形成し、前記支
保枠ピース40を少なくとも外殻体と、生コンクリート
用の注入口45とを備えて構成し、前記外殻体を外板4
1と、トンネルの周方向のピース継手板42と、トンネ
ルの軸方向のリング継手板43とを一体に組み合わせて
形成し、前記生コンクリート用の注入口45を選択され
た支保枠ピース40の外板41に、予めまたは現地で設
けている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0011】図1〜図9は大断面シールドトンネルの掘
進,トンネル覆工体の構築過程および完成状態を示す。
【0012】これらの図に示す実施例では、シールド機
1により地山14の切羽15′を掘削し、大断面シール
ドトンネル16を掘進する。
【0013】そのシールド機1は、図1に示すように、
シールド筒2と、隔壁3と、フード4と、互いに所定の
間隔をおいて配置されかつ隔壁3に支持された複数のカ
ッタ駆動装置5と、各カッタ駆動装置5に駆動連結され
た複数のクランク6と、多数のカッタビット(図示省
略)が植設されかつ前記複数のクランク6に共通に取り
付けられたカッタ7と、掘削土砂のチャンバ8と、排土
装置9と、シールドジャッキ10と、シールド筒2の内
部後方に確保されたシールドテール部11と、シールド
筒2の後部に連結されたテールプレート12と、このテ
ールプレート12の後部に設けられたテールシール13
と、裏込め注入装置14(図2参照)等を備えている。
【0014】そして、このシールド機1では複数のカッ
タ駆動装置5を同期的に駆動させ、これに連結された複
数のクランク6によりカッタ7を平行リンク的に回動さ
せ、シールドジャッキ10によりカッタ7に推力を与
え、切羽15′を掘削する。なお、図1〜図4におい
て、符号15は地山を示す。
【0015】そして、カッタ7による掘削土砂をチャン
バ8に取り込み、所定の圧力に保って切羽15′の崩壊
を防ぎつつ、排土装置9に取り込み、シールドテール部
11を通ってトンネル16の後方へ搬出する。
【0016】以上の掘削作業を繰り返して行い、トンネ
ル16を所定距離掘進し、掘進後、シールドジャッキ1
0を縮小させる。
【0017】ところで、トンネル16の掘進後、その内
部にトンネル覆工体を構築するには、図1,図2,図5
および図6から分かるように、まずシールドテール部1
1において、複数の覆工枠ピース20と、1個の覆工枠
キーピース20′とにより覆工枠リング37を組み立
て、シールドテール部11に設置する。
【0018】次に、覆工枠リング37の内部において、
複数の支保枠ピース40と、1個の支保枠キーピース4
0′とにより支保枠リング52を組み立て、図1〜図
3,図5〜図7から分かるように、覆工枠リング37に
内接させて組み付ける。
【0019】前記覆工枠ピース20と、覆工枠キーピー
ス20′と、支保枠ピース40と、支保枠キーピース4
0′は主に工場で製作され、現地に運搬して使用され
る。あるいは、発進立坑の発進基地で製作される。
【0020】図10〜図15は覆工枠ピースの実施例を
示し、図16〜図17は覆工枠ピース同士を組み立てた
状態を示す。
【0021】これらの図に示す覆工枠ピース20は、外
殻体と、これの内部に組み付けられた補強材とにより形
成されている。そして、この覆工枠ピース20は全体と
してトンネルの周方向の当該一部分に対応する形状、つ
まりこの実施例ではトンネル16の上半部側に使用され
る覆工枠ピース20は、曲率半径の比較的小さい円弧形
に、またトンネル16の下半部側に使用される覆工枠ピ
ース20は、曲率半径の比較的大きい円弧形に形成され
ている。
【0022】前記覆工枠ピース20の外殻体は、図10
〜図12に示すように、外板21と、トンネルの周方向
のピース継手板22,22と、トンネルの軸方向のリン
グ継手板23,23とを一体に組み合わせたシェル型に
形成されている。これら外板21と、各ピース継手板2
2と、各リング継手板23とは鋼板により作成されてい
る。各ピース継手板22は、トンネルの半径方向に所定
の問題をおいて取り付けられた2枚の板材22a,22
bで形成されており、この2枚の板材22a,22b間
には生コンクリート流通用の開口部24が形成されてい
る。さらに、各ピース継手板22の板材22a,22b
にはトンネルの軸方向に所定の間隔をおいて複数のボル
ト通し孔25が設けられている。また、各リング継手板
23にはトンネルの周方向に所定の間隔をおいて複数の
ボルト通し孔25が設けられている。
【0023】前記外殻体のピース継手板22は、トンネ
ルの周方向に隣接する覆工枠ピース20の外殻体のピー
ス継手板22とにより、ピース継手部32を形成するも
のである。
【0024】また、前記外殻体のリング継手板23は、
複数の覆工枠ピース20を連結することによって形成さ
れた当該覆工枠リング37と、トンネルの軸方向に隣接
する覆工枠リング37のリング継手板23とにより、リ
ング継手部33を形成するものである。
【0025】前記覆工枠ピース20の骨組みは、図11
〜図15に示すように、複数の桁材26と、配力鉄筋3
1とにより構成されている。各桁材26は、図11〜図
13に示す実施例では、平鋼製の外桁27と、L形鋼製
の内桁28とを鋼材製で柱状の連結材29で連結したラ
ーメン構造に形成されている。前記桁材26は、トンネ
ルの軸方向に所定の間隔をおいて配置され、外殻体の内
部に固定されている。前記配力鉄筋31は、桁材26の
列を通って張りめぐらされ、外殻体の内部に固定されて
いる。
【0026】また、覆工枠ピース20の骨組みの桁材2
6における図14に示す実施例のものは、L形鋼製の外
桁27と、平鋼製の内桁28とを鋼材製で柱状の連結材
29で連結したラーメン構造に形成されている。
【0027】さらに、補強材の桁材26における図15
に示す実施例のものは、それぞれ鋼材製の外桁27と内
桁28とを鋼材製で柱状の連結材29で連結するととも
に、外桁27と内桁28間に鋼材製の斜材30を取り付
けたトラス構造に形成されている。
【0028】なお、前記桁材26は前述のラーメン構造
やトラス構造に限らず、プレートガーダ構造等に構成し
てもよい。
【0029】前記覆工枠キーピース20′(図6参照)
は、複数の覆工枠ピース20を、一部に切欠部を有する
リング状に結合した後、その切欠部にトンネルの軸方向
または半径方向から挿入して覆工枠リング37を構成し
得るように、挿入方向に寸法を漸減するほぼ台形に形成
されている。この覆工枠キーピース20′の他の構成に
ついては、前記覆工枠ピース20と同様である。
【0030】しかして、前記複数の覆工枠ピース20と
1個の覆工枠キーピース20′により覆工枠リング37
を組み立てるに当たっては、まずシールド1のシールド
テール部11の内部において、トンネルの周方向に覆工
枠ピース20を配置する。
【0031】次に、トンネルの周方向に隣接する覆工枠
ピース20,20のピース継手板22,22により構成
されたピース継手部32に、図16に示すように、シー
ル材34をはさみ、各ピース継手板22に設けられた複
数のボルト通し孔25にそれぞれボルト35を通し、各
ボルト35にナット36を嵌めて締め付ける。このと
き、各ピース継手板22の板材22a,22b間に形成
されている生コンクリート流通用の開口部24をシール
材34で塞がないようにする。
【0032】以上の組立工程を繰り返して行い、複数の
覆工枠ピース20を、一部に切欠部を有するリング状に
組み立てる。
【0033】ついで、前記切欠部に図6に示すように、
覆工枠キーピース20′を挿入し、この覆工枠キーピー
ス20′のピース継手板22と、トンネルの周方向に隣
接する覆工枠ピース20のピース継手板22とにより構
成されたピース継手部32にもシール材34を介装し、
ボルト35とナット36とにより締結し、覆工枠リング
37を組み立て、シールドテール部11に設置する。
【0034】なお、前記シール材34にはゴム弾性を有
する材料で形成されたもの、またはメカニカルシール等
を用いる。
【0035】次に、図18〜図20は支保枠ピースの実
施例を示し、図21および図22は支保枠リングの組み
立て状態を示す。
【0036】これらの図に示す支保枠ピース40は、外
殻体と、これの内部に組み込まれた補強材とにより形成
されている。この支保枠ピース40は、全体として、前
記覆工枠リング37の内周方向の当該一部分に対応する
形状、すなわち覆工枠リング37の上半部側に組み付け
られる支保枠ピース40は、曲率半径の比較的小さい円
弧形に、覆工枠リング37の下半部側に組み付けられる
支保枠ピース40は、曲率半径の比較的大きい円弧形に
形成されている。
【0037】前記支保枠ピース40の外殻体は、図18
〜図20に示すように、外板41と、トンネルの周方向
のピース継手板42,42と、トンネルの軸方向のリン
グ継手板43,43とを一体に組み合わせたシェル型に
形成されている。これら外板41と、各ピース継手板4
2と、各リング継手板43とは鋼板により形成されてい
る。各ピース継手板42には、トンネルの軸方向に所定
の間隔をおいて複数のボルト通し孔44が設けられてい
る。また、各リング継手板43にもトンネルの周方向に
所定の間隔をおいて複数のボルト通し孔44が設けられ
ている。
【0038】前記外殻体のピース継手板42は、トンネ
ルの周方向に隣接する支保枠ピース40の外殻体のピー
ス継手板42とにより、ピース継手部48を構成するも
のである。
【0039】また、前記リング継手板43は、複数の支
保枠ピース40を連結することによって形成された当該
支保枠リング52と、トンネルの軸方向に隣接する支保
枠リング52のリング継手板43とにより、リング継手
部49を構成するものである。
【0040】選択された支保枠ピース40の外板41に
は、生コンクリート用の注入口45が設けられている。
【0041】前記支保枠ピース40の補強材は、図19
および図20に示すように、複数の縦桁46と、横桁4
7とで形成されている。前記縦桁46は、L形鋼で形成
されており、外殻体の内部でトンネルの周方向に所定の
間隔をおいて配置され、外殻体の外板41と、両リング
継手板43,43に溶接して固定されている。一方、横
桁47は平鋼で形成されており、外殻体の内部において
トンネルの軸方向のほぼ中央部に配置され、外殻体の外
板41と、両ピース継手板42,42と、各縦桁46に
溶接して取り付けられている。
【0042】前記支保枠キーピース40′(図7参照)
は、複数の支保枠ピース40により、一部に切欠部を有
するリング状に組み立てられた後、その切欠部にトンネ
ルの軸方向または半径方向から挿入して支保枠リング5
2を構成し得るように、挿入方向に寸法を漸減するほぼ
台形に形成されている。この支保枠キーピース40′の
他の構成については、前記支保枠ピース40と同様であ
る。
【0043】そして、前記複数の支保枠ピース40によ
り支保枠リング52を組み立てるには、前述のごとくシ
ールドテール部11で組み立てられかつシールドテール
部11に設置されている覆工枠リング37の内部に、支
保枠ピース40を配置し、図21に示すように、トンネ
ルの周方向に隣接する支保枠ピース40,40のピース
継手板42,42により構成されたピース継手部48に
おいて、各ピース継手板42に設けられた複数のボルト
通し孔44にそれぞれボルト50を通し、各ボルト50
にナット51を嵌めて締め付ける。
【0044】以上の組立工程を繰り返して行い、複数の
支保枠ピース40を、一部に切欠部を有するリング状に
組み立てる。
【0045】ついで、前記切欠部からなる支保枠キーピ
ース挿入部に図7に示すように、支保枠キーピース4
0′を組み付け、この支保枠キーピース40′のピース
継手板42と、トンネルの周方向に隣接する支保枠ピー
ス40のピース継手板42とにより構成されたピース継
手部48において、各ピース継手板42に設けられてい
る複数のボルト通し孔44のそれぞれにボルト50を挿
通し、各ボルト50にナット51を嵌めて締め付け、支
保枠リング52を組み立て、覆工枠リング37に内接さ
せて組み付ける。
【0046】これにより、図7から分かるように、覆工
枠ピース20の外板21を外型枠、同覆工枠ピース20
のリング継手板23を妻型枠、支保枠ピース40の外板
41を内型枠とするトンネル覆工体構築用のコンクリー
ト型枠が形成される。
【0047】前述のごとく、覆工枠リング37の内部に
支保枠リング52を組み付けた後、図1に示すように、
選択された支保枠ピース40に設けられた生コンクリー
ト用の注入口45に、注入ホース53を接続する。そし
て、前記コンクリート注入ホース53および注入口45
を通じて覆工枠リング37の内部に生コンクリート5
4′を注入する。その生コンクリート54′は、覆工枠
ピース20のピース継手板22に形成された開口部24
を通じて流れ、やがて覆工枠リング37の内部に充填さ
れる。
【0048】前記生コンクリート54′には、覆工枠リ
ング37の内部へ速やかに、しかも十分に充填するた
め、流動性のよいものを使用することが好ましい。
【0049】前述のごとく支保枠リング52を組み立
て、覆工枠リング37の内部に組み付けた後、再びカッ
タ7に回転力を与え、かつ支保枠リング52に反力を取
ってシールドジャッキ10を伸長せしめ、切羽15を掘
削する。このようにして、トンネルを所定距離掘進す
る。
【0050】かかるシールド1の推進時、支保枠リング
52の支保枠ピース40の外板41と、覆工枠リング3
7の内部に充填され,硬化したコンクリート54との付
着力および摩擦力により反力を得る。
【0051】そして、所定距離掘進後、シールドジャッ
キ10を縮小し、シールドテール部11で再び覆工枠リ
ング37を組み立てる。続いて、この覆工枠リング37
の覆工枠ピース20のリング継手板23と、前工程で組
み立てられている覆工枠リング37の覆工枠ピース20
のリング継手板23とによって構成されたリング継手部
33に図17に示すように、シール材38をはさみ、各
リング継手板23に設けられた複数のボルト通し孔25
のそれぞれにボルト35を差し込み、各ボルト35にナ
ット36を嵌めて締め付け、前工程で組み立てられた覆
工枠リング37に、後工程で組み立てられた覆工枠リン
グ37を一体に連結する。
【0052】ついで、後工程で組み立てられた覆工枠リ
ング37の内部において、再び支保枠リング52を組み
立てる。そして、この支保枠リング52の支保枠ピース
40のリング継手板43と、前工程で組み立てられてい
る支保枠リング52のリング継手板43とにより構成さ
れたリング継手部49の、各リング継手板43に設けら
れたボルト通し孔44のそれぞれにボルト50を差し込
み、各ボルト50にナット51を嵌めて締め付け、前工
程で組み立てられた支保枠リング52に、後工程で組み
立てられた支保枠リング52を一体に連結し、再び覆工
枠リング37と支保枠リング52とにより、コンクリー
ト型枠を形成する。
【0053】続いて、後工程で形成された前記コンクリ
ート型枠の内部に、後工程で組み立てられた支保枠リン
グ52の支保枠ピース40に設けられた注入口45を通
じて再び生コンクリート54′を流し込み、充填させ
る。
【0054】また、後工程で組み立てられた前記支保枠
リング52に反力を取って、再びシールド1を推進させ
る。
【0055】前記シールド1の推進と同時に、図2に示
す裏込め注入装置14により、地山15と覆工枠リング
37間の周隙に裏込め56を注入する。
【0056】前記覆工枠リング37がテールシール13
から地山15に出た状態では、覆工枠リング37は覆工
枠ピース20の外板21から桁材26を通じて土水圧や
裏込め圧等の外力を、コンクリート54を介さずに、支
保枠リング52に伝達する。
【0057】ついで、コンクリート型枠の内部に充填さ
れた生コンクリート54′が硬化し、十分に強度が発現
したものから、順次支保枠リング52を解体する。そし
て、解体した支保枠ピース40と支保枠キーピース4
0′を再使用する。
【0058】このようにして形成されたトンネル覆工体
55は、覆工枠リング37とコンクリート54とによる
鋼・コンクリート合成構造として、土水圧等の外力に対
抗する。そして、覆工枠リング37を構成している覆工
枠ピース20の外板21と外桁27および内桁28は、
鋼・コンクリート合成構造としての引張部材として作用
し、連結材29と斜材30はせん断補強材として作用す
る。また、配力鉄筋31は桁材26とコンクリート54
とを一体化させ、応力を均等に分布させることや、ひび
割れ防止等の働きをする。
【0059】以上の作業工程を繰り返して行い、覆工枠
リング37と、これの内部に打設されたコンクリート5
4とによるコンクリート覆工体55を形成する。
【0060】以上説明した本発明のこの実施例によれ
ば、覆工枠ピース20、覆工枠キーピース20′、支保
枠ピース40および支保枠キーピース40′を、外殻体
と、その内部に組み込まれた補強材とによるシェル型に
形成しているので、これらの部材は軽量で取り扱いやす
いため、生産工場等から現地に容易に運搬できるし、現
地で覆工枠ピース20と覆工枠キーピース20′による
覆工枠リング37の組み立て、支保枠ピース40と支保
枠キーピース40′とによる支保枠リング52の組み立
て、これら覆工枠リング37と支保枠リング52とによ
るコンクリート型枠の組み立てを簡単にかつ安全に行う
ことができる。また、コンクリート型枠の構成部材であ
る前記覆工枠ピース20および支保枠ピース40の1ピ
ースを相対的に大きくできるため、継手部の数を少なく
することができ、したがってコストを削減できるし、組
立施工能率の向上を図ることができる。
【0061】しかも、コンクリート型枠の内部に注入さ
れた生コンクリート54′の硬化後、支保枠リング52
を解体し、支保枠ピース40と支保枠キーピース40′
とを再使用できるので、トンネル内に搬入する部材の個
数を少なくすることができる。
【0062】さらに、コンクリート54とでトンネル覆
工体55を構成している覆工枠リング37は、トンネル
の周方向のピース継手部32にシール材34をはさみ、
ボルト35とナット36で締め付けた構造としており、
トンネルの軸方向に隣接する覆工枠リング37,37の
リング継手部33にもシール材38をはさみ、ボルト3
5とナット36で締め付けた構造としているので、地山
側からの土水圧による変形および収縮に伴うひび割れ
や、漏水等のトラブルを未然に防ぐことができるし、地
震時の変形にも対応することができる。
【0063】なお、本発明では覆工枠ピース20および
支保枠ピース40の外殻体の内部に組み込む補強材は、
各種鋼材のみで形成してもよく、鉄筋のみで形成しても
よく、図に示すごとくこれらを組み合わせて形成しても
よい。
【0064】また、選択された覆工枠ピース20のリン
グ継手板23にも生コンクリート流通用の開口部を形成
し、その覆工枠ピース20により複数の覆工枠リング3
7を組み立てた後、この複数の覆工枠リング37にわた
って同時に生コンクリート54′を注入するようにして
もよい。
【0065】また、生コンクリート54′の注入,充填
時に、覆工枠リング37と支保枠リング52の間から生
コンクリート54′が漏洩しないように、覆工枠リング
37の覆工枠ピース20のリング継手板23と支保枠リ
ング52の支保枠ピース40の外板41の接合面にシー
ル材を介装し、必要に応じて三者をボルト,ナットで締
結するようにしてもよい。
【0066】さらに、覆工枠リング37の最上部付近に
使用する覆工枠ピース20の桁材26の外桁27に、空
気抜き用の孔または切り欠きを設け、生コンクリート5
4′を覆工枠リング37の内部に速やかに充填し得るよ
うにしてもよい。
【0067】そして、生コンクリート54′に早強度コ
ンクリートを使用し、覆工枠リング37がテールシール
13から地山15側に出た状態でコンクリート54にあ
る程度の強度が期待できる場合、土水圧等の外力を覆工
枠リング37と支保枠リング52の両方で対抗させるこ
とができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明覆工方法で
は、シールド機1の後部で鋼板からなる外板21とピー
ス継手板22とリング継手板23と、これらに接続する
桁材26と連結材とで形成された複数の覆工枠ピースを
トンネルの周方向に締結して覆工枠リング37を組み立
て、トンネルの軸方向に隣接する覆工枠リング37を連
結し、掘進にしたがって外板と地山の間隙に裏込材を充
填し、複数の支保枠ピース40をトンネルの周方向に締
結して支保枠リング52を組み立てるとともに、この支
保枠リング52を前記覆工枠リング37の内部に組み付
け、前記覆工枠リング37と支保枠リング52とにより
コンクリート型枠を形成し、このコンクリート型枠の内
部に生コンクリート54′を充填し、この生コンクリー
ト54′の硬化後、支保枠リング52を解体し、前記覆
工枠リング37と、これの内部に打設されたコンクリー
ト54とによりトンネル覆工体55を形成するようにし
ており、前記コンクリート型枠を構成する部材である覆
工枠ピース20と支保枠ピース40は軽量で取り扱いや
すいため、運搬費を含む工事費を削減できること、前記
覆工枠ピース20と支保枠ピース40は軽量であるた
め、相対的に大きく製作できるので、継手部分を少なく
して組立施工能率を向上させ得ること、コンクリート型
枠の内部に充填された生コンクリート54′の硬化後、
支保枠リング52を解体し、その支保枠ピース40を再
使用できるので、トンネル内に搬入する部材の個数を削
減できること等が相俟ち、トンネル覆工のコストを大幅
に低減し得る効果がある。
【0069】また、本発明覆工方法では、複数の覆工枠
ピース20をトンネルの周方向にシール材34をはさん
で締結して覆工枠リング37を組み立て、トンネルの軸
方向に隣接する覆工枠リング37をシール材38をはさ
んで連結し、複数の支保枠ピース40をトンネルの周方
向に締結して支保枠リング52を組み立てるとともに、
覆工枠リング37の内部に組み付け、前記覆工枠リング
37と支保枠リング52とによりコンクリート型枠を形
成し、このコンクリート型枠の内部に生コンクリート5
4′を充填し、生コンクリート54′の硬化後、支保枠
リング52を解体し、前記覆工枠リング37と、これの
内部に打設されたコンクリート54とによりトンネル覆
工体55を形成するようにしており、このトンネル覆工
体55は鋼・コンクリート合成構造であるため、土水圧
等の外力に対して耐久性が大きいことはもとより、土水
圧による変形および収縮に伴うひび割れや、漏水等のト
ラブルを未然に防ぎ得る効果があり、地震時の変形にも
対応し得る効果がある。
【0070】そして、本発明トンネル覆工体構築用のコ
ンクリート型枠構成部材は、コンクリート型枠の覆工枠
リング37を構成するための覆工枠ピース20と、同コ
ンクリート型枠の支保枠リング52を構成するための支
保枠ピース40とを有し、前記覆工枠ピース20を外殻
体と、これの内部に組み込まれた補強材とにより形成
し、その外殻体を鋼板からなる外板21と、トンネルの
周方向のピース継手板22と、トンネルの軸方向のリン
グ継手板23とを一体に組み合わせて形成し、少なくと
も各ピース継手板22に、生コンクリート流通用の開口
部24を形成しており、前記支保枠ピース40を、少な
くとも外殻体と、生コンクリート用の注入口45とによ
り形成し、その外殻体を外板41と、トンネルの周方向
の継手板42と、トンネルの軸方向のリング継手板43
とを一体に組み合わせて形成し、前記注入口45を外殻
体の外板41に予めまたは現地で設けるようにしてお
り、前記覆工枠ピース20および支保枠ピース40とも
軽量に形成できるため、運搬や組み立てに際して取り扱
いやすいという効果があり、複数の覆工枠ピース20を
トンネルの周方向に締結して覆工枠リング37を形成
し、その内部に複数の支保枠ピース40をトンネルの周
方向に締結して支保枠リング52を形成し、前記覆工枠
リング37と、その内部に組み付けられた支保枠リング
52とによりコンクリート型枠を形成し、このコンクリ
ート型枠を利用してトンネル覆工体55を形成できるの
で、前記本発明覆工方法を確実に実施できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明大断面シールドトンネルの覆工方法の実
施態様を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD部分の拡大図である。
【図6】図5のE−E線断面図である。
【図7】図5のF−F線断面図である。
【図8】図5のG−G線断面図である。
【図9】図5のH−H線断面図である。
【図10】トンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構
成部材の一つである覆工体ピースの斜視図である。
【図11】同覆工枠ピースを内側から見た斜視図であ
る。
【図12】図10のI−I線断面図である。
【図13】覆工枠ピースを構成している桁材の一実施例
を示す斜視図である。
【図14】同桁材の他の実施例を示す斜視図である。
【図15】同桁材の別の実施例を示す斜視図である。
【図16】覆工枠ピース同士をトンネルの周方向に継な
ぐピース継手部の組み立て状態を示す断面図である。
【図17】覆工枠リング同士をトンネルの軸方向に継な
ぐリング継手部の組み立て状態を示す断面図である。
【図18】トンネル覆工体構築用のコンクリート型枠構
成部材の他の一つである支保枠ピースの斜視図である。
【図19】同支保枠ピースを内側から見た斜視図であ
る。
【図20】図18のJ−J線断面図である。
【図21】支保枠ピース同士をトンネルの周方向に継な
ぐピース継手部の組み立て状態を示す断面図である。
【図22】支保枠リング同士をトンネルの軸方向に継な
ぐリング継手部の組み立て状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シールド機 11 シールドテール部 15 地山 15′ 切羽 16 大断面シールドトンネル 20 覆工枠ピース 21 覆工枠ピースの外板 22 覆工枠ピースのピース継手板 23 覆工枠ピースのリング継手板 24 生コンクリート流通用の開口部 25 ボルト通し孔 26 覆工枠ピースの桁材 31 覆工枠ピースの配力鉄筋 32 ピース継手部 33 リング継手部 34 覆工枠ピース同士の周方向のシール材 35 ボルト 36 ナット 37 覆工枠リング 38 覆工枠リング同士の軸方向のシール材 40 支保枠ピース 41 支保枠ピースの外板 42 支保枠ピースのピース継手板 43 支保枠ピースのリング継手板 44 ボルト通し孔 45 生コンクリートの注入口 46 支保枠ピースの縦桁 47 支保枠ピースの横桁 48 ピース継手部 49 リング継手部 50 ボルト 51 ナット 52 支保枠リング 54 硬化したコンクリート 54′ 生コンクリート 55 トンネル覆工体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加島 豊 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−94199(JP,A) 実開 平5−64298(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド機(1)の後部で鋼板からなる
    外板(21)とピース継手板(22)とリング継手板
    (23)と、これらに接続する桁材(26)とで形成さ
    れた複数の覆工枠ピースをトンネルの周方向に締結して
    覆工枠リング(37)を組み立て、 トンネルの軸方向に隣接する覆工枠リング(37)を連
    結し、掘進にしたがって外板(21)と地山の間隙に裏
    込材を充填し、 複数の支保枠ピース(40)とトンネルの周方向に締結
    して支保枠リング(52)を組み立てるとともに、この
    支保枠リング(52)を前記覆工枠リング(37)の内
    部に組み付け、 前記覆工枠リング(37)と支保枠リング(52)とに
    よりコンクリート型枠を形成し、 このコンクリート型枠の内部に生コンクリート(5
    4’)を充填し、この生コンクリート(54’)の硬化
    後、支保枠リング(52)を解体し、 前記覆工枠リング(37)と、これの内部に打設された
    コンクリート(54)とによりトンネル覆工体(55)
    を形成する、ことを特徴とする大断面シールドトンネル
    の覆工方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート型枠用の覆工枠リング(3
    7)を構成するための覆工枠ピース(20)と、同コン
    クリート型枠用の支保枠リング(52)を構成するため
    の支保枠ピース(40)とを有し、 前記覆工枠ピース(20)を外殻体と、これの内部に組
    み込まれた骨組みとにより形成し、 前記外殻体を外板(21)と、トンネルの周方向のピー
    ス継手板(22)と、トンネルの軸方向のリング継手板
    (23)とを一体に組み合わせて形成し、少なくとも各
    ピース継手板(22)に生コンクリート流通用の開口部
    (24)を形成し、 前記支保枠ピース(40)を少なくとも外殻体と、生コ
    ンクリート用の注入口(45)とを備えて構成し、 前記外殻体を外板(41)と、トンネルの周方向のピー
    ス継手板(42)と、トンネルの軸方向のリング継手板
    (43)とを一体に組み合わせて形成し、 前記生コンクリート用の注入口(45)を選択された支
    保枠ピース(40)の外板(41)に、予めまたは現地
    で設けた、ことを特徴とするトンネル覆工体構築用のコ
    ンクリート型枠構成部材。
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