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JP3362866B2 - 動弁装置およびバルブリフタ - Google Patents
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JP3362866B2 - 動弁装置およびバルブリフタ - Google Patents

動弁装置およびバルブリフタ

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JP3362866B2 JP08362492A JP8362492A JP3362866B2 JP 3362866 B2 JP3362866 B2 JP 3362866B2 JP 08362492 A JP08362492 A JP 08362492A JP 8362492 A JP8362492 A JP 8362492A JP 3362866 B2 JP3362866 B2 JP 3362866B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レシプロエンジンの動
弁機構において利用される動弁装置およびバルブリフタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レシプロエンジンの動弁機構において
は、図12に直動式の動弁装置51の構造として示すよ
うに、バルブ52の軸端部とカムシャフトのカム53と
の間に、バルブリフタ54およびシム55を介在させ、
カムシャフトのカム53が矢印X方向に回転してシム5
5に摺動接触することによって、シム55およびバルブ
リフタ54をシリンダヘッド56のボア内周面に沿って
降下させ、これと同時にバルブ52をバルブガイド57
に沿って降下させて弁を開き、カム53のカムノーズ部
分がシム55の表面で摺動接触したあとはスプリング5
8の反発力によってバルブ52を上昇させることにより
弁を閉じるものとしていた。
【0003】この場合、シム55はバルブリフタ54の
摩耗を防止するために設けてあり、バルブリフタ54は
シリンダヘッド56のボア内周面で回動可能になってい
る。
【0004】図13および図14は、シム55およびバ
ルブリフタ54の詳細を示すものであって、図14に示
すバルブリフタ54は円筒形状をなすと共に、円筒軸方
向と直交する方向に仕切部54aを有し、仕切部54a
の片側がシム配設面54bに形成してあると共に反対側
にバルブ軸端部押圧部54cが形成してあり、シム配設
面54bの周囲にシム係止用堤部54dが設けてあると
共に、仕切部54aの下方にはシリンダヘッド56のボ
ア内周面に沿うスカート部54eが設けてある。
【0005】また、図13に示すシム55は円形をな
し、バルブリフタ54のシム配設面54bに配設されて
シム係止用堤部54dで保持されるものとなっている。
【0006】このような構造をもつ動弁装置51におい
て、バルブリフタ54は軽量であってかつまた強度に優
れていることが必要であり、さらに、シリンダヘッド5
6のボア内周面に沿って摺動するため耐摩耗性にも優れ
ていることが必要である。
【0007】そこで、従来の場合には、バルブリフタ5
4の素材として、強度および耐摩耗性を重視して鉄鋼材
料に浸炭処理を施したものが用いられているが、軽量化
のためにアルミニム合金の採用もなされるようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】他方、近年において
は、フリクションの軽減および高回転化による出力向上
をねらいとするエンジンの動弁系における慣性重量の低
減が重要な要素となっており、バルブリフタの重量減少
が要求されている。
【0009】そのため、従来の金属材料に比べて比強度
が大きい繊維強化樹脂(FRP)製のバルブリフタの適
用が検討されている。
【0010】しかしながら、繊維強化樹脂製のバルブリ
フタは、量産性を有する射出,押出等の成形手法によっ
て成形した場合に、バルブリフタ54のシム係止用堤部
54dの強度が不十分なものとなりやすく、カム53が
図13の(B)に矢印Yで示す方向に摺動した場合に
は、シム55の右半分が点線で示すように荷重付与側に
なると共にバルブリフタ54のシム係止用堤部54dの
内周面右半分が同じく点線で示すように荷重受け側とな
って、このシム係止用堤部54dの右半分の部分におい
て使用時に亀裂が入ったり破壊したりする可能性があ
り、バルブリフタ54を繊維強化樹脂製とする場合の改
善要素となっていて、このような不具合を解消すること
が課題となっていた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の課題にかんが
みてなされたものであって、繊維強化樹脂製のバルブリ
フタの耐荷重性能を向上し、使用時に亀裂が入ったり破
壊したりすることがない耐久性の良好な軽量のバルブリ
フタおよびこれを使用した動弁装置を提供することを目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる動弁装置
は、円筒形状をなすと共に円筒軸方向と交差する方向に
仕切部を有する繊維強化樹脂製のバルブリフタをそな
え、繊維強化樹脂製の仕切部の片側にはカムが摺動接触
する円形のシムを配設すると共に反対側でバルブ軸端部
を押圧する動弁装置において、バルブリフタは、仕切部
の周囲にシムを保持するシム係止用堤部を備え、前記シ
ムの前記仕切部への配設面側に、環状をなすシム側接触
壁面を同心円状に形成すると共に、仕切部のシム配設面
側に、環状をなすシム受け用接触壁面を同心円状に形成
し、前記環状をなすシム側接触壁面と前記環状をなすシ
ム受け用接触壁面とを係合させる構成としたことを特徴
としており、実施態様において、シムの仕切部への配設
面側に、環状をなすシム側接触壁面を同心円状に少なく
とも一面形成すると共に、仕切部のシム配設面側に、環
状をなすシム受け用接触壁面を同心円状に少なくとも一
面形成し、シムは、バルブリフタに対して、シム係止用
堤部の内周面に係合する外周面と、シム受け用接触壁面
に係合する少なくとも一面のシム側接触壁面との少なく
とも二面で係合している構成としたことを特徴としてい
る。
【0013】また、本発明に係わるバルブリフタは、円
筒形状をなすと共に円筒軸方向と交差する方向に仕切部
を有し、前記仕切部の片側に円形のシムを配設すると共
に反対側でバルブ軸端部を押圧する繊維強化樹脂製のバ
ルブリフタにおいて、繊維強化樹脂製の仕切部の周囲
に、シムを保持するシム係止用堤部を備えると共に、仕
切部のシム配設面側に、前記シムの前記仕切部への配設
面側に同心円状に形成した環状をなすシム側接触壁面と
係合する環状をなすシム受け用接触壁面を同心円状に形
成した構成としたことを特徴としており、実施態様にお
いては、仕切部のシム配設面側に、シムの仕切部への配
設面側に同心円状に少なくとも一面形成した環状をなす
シム側接触壁面と係合する環状をなすシム受け用接触壁
面を同心円状に少なくとも一面形成し、シムの外周面に
係合するシム係止用堤部の内周面と、シム側接触壁面に
係合する少なくとも一面のシム受け用接触壁面との少な
くとも二面でシムと係合する構成とし、また、少なくと
も一面形成した環状をなすシム受け用接触壁面の2分の
1円周長さの合計がバルブリフタ外周長さの0.20倍
から0.90倍である構成としたことを特徴としてい
る。
【0014】
【発明の作用】本発明に係わる動弁装置および繊維強化
樹脂製のバルブリフタでは、シムの外周面と、バルブリ
フタのシム係止用堤部の内周面とを係合させると共に、
シムに形成した環状をなすシム側接触壁面と、バルブリ
フタの仕切部に形成した環状をなすシム受け用接触壁面
とを係合させ、少なくとも二面でシムとバルブリフタと
が係合接触するようにしているので、互いの接触面にお
ける荷重の均一化ないしは分散化がはかられるようにな
って、バルブリフタの耐荷重性能が向上することとな
る。また、バルブリフタは比強度の高い繊維強化樹脂製
のものとなっているので、エンジン動弁系の慣性重量の
低減化が実現されるものとなる。
【0015】
【実施例】図1および図2は、本発明に係わる動弁装置
およびバルブリフタの一実施例を示すものであって、図
12に示した動弁装置51においても使用されうるもの
であり、図14に示したバルブリフタ54および図13
に示したシム55の代わりに図2に示すバルブリフタ4
および図1に示すシム5を用いることができる。
【0016】そして、図2に示すバルブリフタ4は、円
筒形状をなすと共に、円筒軸方向と直交する方向に仕切
部4aを有し、仕切部4aの片側がシム配設面4bに形
成してあると共に反対側にバルブ軸端部押圧部4cが形
成してあり、仕切部4aのシム配設面4bの周囲にシム
5を保持するシム係止用堤部4dが設けてあると共に仕
切部4aの下方には図12に示したシリンダヘッド56
のボア内周面に沿うスカート部4eが形成してある。
【0017】また、前記シム配設面4bには、環状をな
す二つの同心円状突出部4f,4gが間隔をおいて形成
してあって、これら二つの同心円状突出部4f,4gの
内周面と外周面およびシム係止用堤部4dの内周面が、
環状をなすシム受け用接触壁面4f−A,4f−B,4
g−A,4g−B,4d−Aになっている。
【0018】このような構造をなすバルブリフタ4は繊
維強化樹脂製のものとして形成されており、例えば、前
記バルブリフタ4を構成する樹脂としては、ポリイミド
(PI),ポリエーテルスルホン(PES)等のいわゆ
るスーパーエンジニアリングプラスチックと称されるも
のを使用することができ、また、強化繊維には炭素繊維
やガラス繊維等の汎用のものを使用することができ、樹
脂に対する繊維の含有量は成形性および物性上から30
〜50重量%の範囲とすることが好ましい。
【0019】また、図1に示すシム5は円形をなし、シ
ム5の仕切部4aへの配設面側には、環状をなす同心円
状溝部5f,5gが間隔をおいて形成してあって、これ
ら二つの同心円状溝部5f,5gの内周面と外周面およ
び当該シム5の外周面が、環状をなすシム側接触壁面5
f−A,5f−B,5g−A,5g−B,5−Aになっ
ており、このような構造をなすシム5は鋼製のものとし
ている。
【0020】この実施例において、同心円状突出部4
f,4gの高さは、これら突出部4f,4gのR形状も
しくは面取りを考慮して、0.5mmから外周のシム係
止用堤部4dの高さまでとするのが好ましく、突出部4
f,4gの角部は可能な限りのR形状もしくは面取りを
行うのが良い。
【0021】そして、バルブリフタ4の仕切部4aにシ
ム5を配設した状態では、環状をなす同心円状突出部4
f,4gと環状をなす同心円状溝部5f,5gとが嵌合
し、図1の(B)に矢印Yで示す方向にカム53が摺動
接触した場合には、図2の(B)に破線で示すように、
中心線より左側の部分で、同心円状突出部4f,4gに
より形成された外周側のシム受け用接触壁面4f−B,
4g−Bと、図1の(A)に破線で示すように、中心線
より左側の部分で、同心円状溝部5f,5gにより形成
された外周側のシム側接触壁面5f−B,5g−Bとが
強く係合すると共に、同じく図2の(B)に破線で示す
ように、中心線より右側の部分で、同心円状突出部4
f,4gにより形成された内周側のシム受け用接触壁面
4f−A,4g−Aおよび堤部4dにおいて形成された
内周側のシム受け用接触壁面4d−Aと、同じく図1の
(A)に破線で示すように、中心線より右側の部分で、
同心円状溝部5f,5gにより形成された内周側のシム
側接触壁面5f−A,5g−Aおよびシム5の外周部に
おけるシム側接触壁面5−Aとが強く係合することとな
る。
【0022】したがって、従来の場合に比べて接触面積
がかなり広くなるため、単位面積あたりの負荷がかなり
小さくなるので、バルブリフタ5を繊維強化樹脂製のも
のとしたときでも従来の金属製バルブリフタに劣らない
耐荷重能を有するものとなる。
【0023】次に、図3に示す測定手法を用いることに
よって、バルブリフタ4におけるシム受け用接触壁面4
d−A,4f−A,4f−B,4g−A,4g−Bの強
度を比較検討した。
【0024】図3に示すように、この測定手法では、バ
ルブリフタ4のシム配設面4b側を横向きにして固定治
具10からL=5mmだけ突出させて固定し、シム配設
面4bにはシム5の仕切部4aへの配設面側と同じ形状
の押し治具11を嵌合して固定治具12で固定し、押し
治具11において矢印P方向に荷重Wを加えることによ
って、シム受け用接触壁面の強度を調べた。
【0025】図4は、シム係止用堤部4dおよび同心円
状突出部4f,4g(シム受け用接触壁面を形成する補
強リブ)の厚みと150℃における耐荷重能の関係を調
べた結果を示したもので、補強リブの厚みが大きくなる
につれ耐荷重能の増加率は減少することがわかる。
【0026】この測定において、バルブリフタ4のシム
受け用接触壁面の破壊状況をみると、前記シム受け用接
触壁面の1/2周に沿って破断しており、外周長さを一
定にして前記壁面の1/2周を増加すると耐荷重能が増
大することがわかった。そこで、補強リブの厚みを2.
5mm以上(ここでは3.2mm)および1.5±0.
2mmとしてバルブリフタ4の外周長さ(外径;30m
m)に対するシム受け用接触壁面の1/2周の倍率と耐
荷重能との関係を求めた。この結果を図5に示す。
【0027】この結果、シム受け用接触壁面1面押しの
場合(図5の○印の場合)、耐荷重能は比較的低い値で
限界があるが、シム受け用接触壁面を2面以上同時に押
した場合(図5の□印の場合)、バルブリフタ4の外周
長さに対するシム受け用接触壁面1/2周の合計長さの
倍率が0.35倍から0.40倍以上になると、耐荷重
能が急激に向上することがわかった。
【0028】表1ないし表4に、繊維強化樹脂(FR
P)製バルブリフタのシム受け部分の耐荷重能およびモ
ータリングテスト結果を掲げたが、図14に示したよう
な従来型冠面形状(シム配設面54b)をなすバルブリ
フタの場合、耐荷重能は約200kgfしかなく、モー
タリングテストによってシム受け部分は全て破壊した。
【0029】これに対して、図2に示したようなバルブ
リフタ冠面(シム配設面4b)に補強リブ(同心円状突
出部4f,4g)を設けた場合、バルブリフタ4の外周
長さに対するシム受け用接触壁面1/2周の倍率が0.
10倍から0.21倍の時にシム受け部分の耐荷重能は
かなり向上したが、モータリングテストにより亀裂およ
び破損を生じた。
【0030】そして、上記倍率が0.20倍から1.0
5倍になると、耐荷重能は540kgfから1,340
kgfへと向上し、モータリングテスト結果においても
異常が認められなかった。ただし、図5で判るように、
倍率が0.90倍を超えると耐荷重能に変化がない。こ
れは、シム受け部分にある荷重以上の負荷がかかると、
補強リブの1/2周の大きさよりもシム受け部分の極部
(荷重の中心部)の耐荷重能に左右されるため、補強リ
ブの1/2周の大きさに関係なく耐荷重能は向上しない
ものと考えられる。また、倍率が0.20倍未満の場合
には実用上破損する。したがって、バルブリフタの外周
長さに対するシム受け用接触壁面1/2周の倍率は0.
20倍から0.90倍、より好ましくは0.27倍から
0.90倍とするのが良いことがわかった。そして、バ
ルブリフタ4の外径は、実用上から35mm以下とする
のがよい。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】図6〜図8および図11には、本発明の他
の実施例を示す。また、図9および図10には、バルブ
リフタがシム係止用堤部をもたない場合の参考例を示
す。
【0036】上記した図1および図2に示した実施例で
は、バルブリフタ4に二つの同心円状突出部4f,4g
を形成すると共に、シム5には前記二つの同心円状突出
部4f,4gに嵌合する二つの同心円状溝部5f,5g
を形成した場合を示しているが、図6ないし図11では
これらの突出部および溝部の形状を変化させた場合を示
している。
【0037】これらのうち、図6の場合、バルブリフタ
4に形成した中央の同心円状突出部4fは環状をなして
いないと共に、シム5に形成した中央の同心円状溝部5
fも環状をなしていないものとしている。なお、シム受
け用接触壁面やシム側接触壁面は環状をなしている。
【0038】また、図7の場合、バルブリフタ4には一
つの環状をなす同心円状突出部4fを形成すると共に、
シム5にも一つの環状をなす同心円状溝部5fを形成す
るものとしている。
【0039】さらに、図8の場合、バルブリフタ4には
一つの環状をなさない同心円状突出部4fを形成すると
共に、シム5にも一つの環状をなさない同心円状溝部5
fを形成するものとしている。なお、図6に示すものと
同様に、シム受け用接触壁面やシム側接触壁面は環状を
なしている。
【0040】さらにまた、図9の場合、図7に示したバ
ルブリフタ4において、従来からあったシム係止用堤部
4dをなくし、突出部4fおよび溝部5fだけで係合さ
せるようにしている。
【0041】さらにまた、図10の場合にも、図6に示
したバルブリフタ4において、従来からあったシム係止
用堤部4dをなくし、突出部4f,4gおよび溝部5
f,5gだけで係合させるようにしている。
【0042】さらにまた、図11の場合には、図1およ
び図2に示したシム5およびバルブリフタ4にそれぞれ
形成した同心円状溝部5f,5gおよび同心円状突出部
4f,4gにおいて、それぞれの溝壁面および突出壁面
を若干傾斜状のものとして、シム5の交換を容易にでき
るようにした実施例を示している。
【0043】そのほか、上記各実施例では、バルブリフ
タ4に一つ以上の同心円状突出部4f,4gを形成し、
シム5には前記同心円状突出部4f,4gに嵌合する一
つ以上の同心円状溝部5f,5gを形成する場合を示し
たが、凹凸関係を反対にし、バルブリフタ4に一つ以上
の同心円状溝部を形成し、シム5には前記同心円状溝部
に嵌合する一つ以上の同心円状突出部を形成して、両者
を嵌合状態とし、特許請求の範囲に記載のように、環状
をなすシム側接触壁面と環状をなすシム受け用接触壁面
とを係合させるようにすることも可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明に係わる動弁装置およびバルブリ
フタでは、シムの繊維強化樹脂製バルブリフタ仕切部へ
の配設面側に、環状をなすシム側接触壁面を同心円状に
形成すると共に、仕切部のシム配設面側に、環状をなす
シム受け用接触壁面を同心円状に形成し、バルブリフタ
のシム係止用堤部の内周面とシムの外周面とを係合接触
させると共に、前記環状をなすシム側接触壁面と前記環
状をなすシム受け用接触壁面とを係合接触させる構成と
したから、接触面における荷重の均一化ならびに分散化
がはかられるようになって、バルブリフタの耐荷重性能
が著しく向上したものとなり、バルブリフタとして比強
度の高い繊維強化樹脂を使用したときでも亀裂や破損を
生じることなく長期の使用に十分耐えうるものとなり、
バルブリフタの素材上からの軽量化が実現されると共
に、バルブリフタの外周壁にかかる負荷が軽減されるた
め、外周壁の肉厚を小さくするか場合によってはなくす
ことができ、ひいてはシム径を比較的大きくすることが
でき、バルブリフタの外径を比較的縮小し得るため、軽
量化および設計上の自由度の増加をはたすことができ、
設計上および素材上におけるバルブリフタの軽量化によ
ってエンジン動弁系の慣性重量をさらに低減することが
可能になるという著大なる効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるシムを示し、図(A)は
図(B)のA方向より見た水平断面説明図、図(B)は
縦断面説明図である。
【図2】本発明の実施例によるバルブリフタを示し、図
(A)は縦断面説明図、図(B)は図(A)のB方向よ
り見た水平断面説明図である。
【図3】バルブリフタにおけるシム受け用接触壁面の強
度測定手法を示す断面説明図である。
【図4】シム受け用接触壁面を形成する補強リブの厚み
と補強リブの150℃耐荷重能との関係を調べた結果を
示すグラフである。
【図5】シム受け用接触壁面を形成する補強リブのシム
受け用接触壁面1/2周のバルブリフタ外周に対する倍
率と補強リブの150℃耐荷重能との関係を調べた結果
を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施例によるバルブリフタおよび
シムの縦断面説明図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例によるバルブリフタ
およびシムの縦断面説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例によるバルブリフタ
およびシムの縦断面説明図である。
【図9】参考例としてシム係止用堤部をもたないバルブ
リフタおよびシムを示す縦断面説明図である。
【図10】参考例としてシム係止用堤部をもたないバル
ブリフタおよびシムを示す縦断面説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例によるバルブリフ
タおよびシムの縦断面説明図である。
【図12】直動式動弁装置の構造を例示する断面説明図
である。
【図13】従来のシムを示し、図(A)は図(B)のA
方向より見た底面説明図、図(B)は縦断面説明図であ
る。
【図14】従来のバルブリフタを示し、図(A)は縦断
面説明図、図(B)は図(A)の方向より見た水平断面
説明図である。
【符号の説明】
4 繊維強化樹脂製のバルブリフタ 4a バルブリフタの仕切部 4b バルブリフタのシム配設面 4c バルブリフタのバルブ軸端部押圧部 4d バルブリフタのシム係止用堤部 4d−A シム受け用接触壁面 4e バルブリフタのスカート部 4f バルブリフタの同心円状突出部 4f−A,4f−B シム受け用接触壁面 4g バルブリフタの同心円状突出部 4g−A,4g−B シム受け用接触壁面 5 シム 5−A シム側接触壁面 5f シムの同心円状溝部 5f−A,5f−B シム側接触壁面 5g シムの同心円状溝部 5g−A,5g−B シム側接触壁面 51 動弁装置 52 バルブ 53 カムシャフトのカム 54 バルブリフタ 55 シム 56 シリンダヘッド 57 バルブガイド 58 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−137308(JP,U) 実開 昭62−150508(JP,U) 実開 昭63−19007(JP,U) 実開 平2−110207(JP,U) 実開 平2−67008(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/14 F01L 1/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状をなすと共に円筒軸方向と交差
    する方向に仕切部を有する繊維強化樹脂製のバルブリフ
    タをそなえ、繊維強化樹脂製の仕切部の片側にはカムが
    摺動接触する円形のシムを配設すると共に反対側でバル
    ブ軸端部を押圧する動弁装置において、バルブリフタ
    は、仕切部の周囲にシムを保持するシム係止用堤部を備
    え、シムの仕切部への配設面側に、環状をなすシム側接
    触壁面を同心円状に形成すると共に、仕切部のシム配設
    面側に、環状をなすシム受け用接触壁面を同心円状に形
    成し、シム側接触壁面とシム受け用接触壁面とを係合さ
    せることを特徴とする動弁装置。
  2. 【請求項2】 シムの仕切部への配設面側に、環状をな
    すシム側接触壁面を同心円状に少なくとも一面形成する
    と共に、仕切部のシム配設面側に、環状をなすシム受け
    用接触壁面を同心円状に少なくとも一面形成し、シム
    は、バルブリフタに対して、シム係止用堤部の内周面に
    係合する外周面と、シム受け用接触壁面に係合する少な
    くとも一面のシム側接触壁面との少なくとも二面で係合
    していることを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
  3. 【請求項3】 円筒形状をなすと共に円筒軸方向と交差
    する方向に仕切部を有し、仕切部の片側に円形のシムを
    配設すると共に反対側でバルブ軸端部を押圧する繊維強
    化樹脂製のバルブリフタにおいて、繊維強化樹脂製の仕
    切部の周囲に、シムを保持するシム係止用堤部を備える
    と共に、仕切部のシム配設面側に、シムの仕切部への配
    設面側に同心円状に形成した環状をなすシム側接触壁面
    と係合する環状をなすシム受け用接触壁面を同心円状に
    形成したことを特徴とするバルブリフタ。
  4. 【請求項4】 仕切部のシム配設面側に、シムの仕切部
    への配設面側に同心円状に少なくとも一面形成した環状
    をなすシム側接触壁面と係合する環状をなすシム受け用
    接触壁面を同心円状に少なくとも一面形成し、シムの外
    周面に係合するシム係止用堤部の内周面と、シム側接触
    壁面に係合する少なくとも一面のシム受け用接触壁面と
    の少なくとも二面でシムと係合することを特徴とする請
    求項3に記載のバルブリフタ。
  5. 【請求項5】 少なくとも一面形成した環状をなすシム
    受け用接触壁面の2分の1円周長さの合計がバルブリフ
    タ外周長さの0.20倍から0.90倍である請求項3
    または4に記載のバルブリフタ。
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