JP3362899B2 - 屋根の施工方法 - Google Patents
屋根の施工方法Info
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Description
し、特に、屋根パネルを設置するだけで、該屋根パネル
の接合部分の防水効果が得られ、かつ、対向する屋根傾
斜部の寸法の誤差を最小限に抑えることができる屋根の
施工方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パネル工法により建築される建物
の屋根部は次のようにして構築される。 即ち、屋根パ
ネルを一枚ずつクレーンによって吊り上げて、一方の屋
根傾斜部において、外壁パネルの上部に取り付けられた
断面三角形の結合桁と、屋切りパネルと、該屋切りパネ
ル間に架設した梁との上部に、所定の屋根傾斜をもって
屋根パネルを一枚毎に載置する。そして、一枚の屋根パ
ネルを載置する毎に、外壁パネルの上部あるいは梁に、
スクリュー釘などで固定して、一枚の屋根パネルの固定
を完了させた後に、次の屋根パネルを載置し同様にして
固定する。こうして、一方の屋根傾斜部が形成された後
に、同様の作業によって他方の屋根傾斜部を形成する。
なお、以上の作業における屋根パネルの設置の順序を、
図3に符号1〜18の数字で示す。 【0003】このような作業によって、屋根パネルの設
置が完了し、屋根傾斜部が形成され、屋根部が構築され
た後に、屋根部の仕上げ処理として、屋根パネルの面材
の上面に屋根仕上材を取り付けて、屋根部の防水を図っ
ている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す順序で、屋根パネルを設置していくと、同図におい
て屋根パネル1〜9からなる一方の屋根傾斜部100
と、屋根パネル10〜18からなる他方の屋根傾斜部2
00との、屋根部長手方向の長さにおいて、大きな誤差
が生じることがあった。 【0005】即ち、まず屋根パネル1〜9が、番号順に
接合されて設置され、一方の屋根傾斜部100が形成さ
れる。そして、屋根パネル10を、屋根パネル9の対向
する側に取り付け、その後、屋根パネル11〜18を順
に接合させて設置するが、屋根パネル10〜18を設置
するときに、対向する屋根パネル1〜9と、対向設置位
置において若干ずれていることがある。 【0006】特に、一方の屋根傾斜部100を構成する
最後の屋根パネル9を設置した後、この屋根パネル9を
基準に他方の屋根傾斜部200を構成する屋根パネル1
0〜18を設置していくと、一方の屋根傾斜部100に
ずれが生じていた場合に、そのずれた屋根パネル9を基
準に他方の屋根傾斜部200を形成していくこととなっ
て最終的には両屋根傾斜部100、200に大きな位置
ずれが生じてしまうことがあるという問題があった。 【0007】また、屋根部の仕上げ処理として屋根仕上
材の取り付けを行うが、屋根パネルの面材の上面に屋根
仕上材を取り付ける作業は、面倒な作業であって作業者
に負担をかけており、建築物を工業的に量産するという
要請に反するものであった。 【0008】そこで、屋根パネルの面材の上面に、予め
工場において、屋根仕上材を取り付けておくこともでき
るが、この場合であっても、屋根パネル同士を接合する
側端部には、現場において屋根パネルを接合して設置し
た後に、シール材を取り付ける作業を行って、屋根パネ
ルの接合部分の防水を図らねばならず、作業者の負担は
軽減できない。 【0009】本発明は、上記した従来技術の欠点を除く
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、対向する屋根傾斜部同士の長さの誤差を最小限に抑
えることができ、現場での屋根仕上材の取付作業を省略
できる屋根の施工方法を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る屋根の施工方法は、矩形に組み立てら
れた芯材に面材を取り付けて形成される屋根パネルを複
数接合してなる一方の屋根傾斜部と、この一方の屋根傾
斜部と交差方向で対向位置に複数の前記屋根パネルを接
合してなる他方の屋根傾斜部と、を含む屋根の施工方法
において、前記屋根パネルは、隣接する屋根パネルとの
一方の接合端部側における面材の表面に該隣接する屋根
パネルとの重合部材が取り付けられると共に、重合部材
取付け部分を除く面材の表面全体に屋根仕上材が取り付
けられてなり、 前記重合部材は、前記面材への取付部
と、この取付部から直角に上方へ延設された延設部と、
この延設部から直角で、かつ、前記取付部と逆方向に屋
根パネルより突出して延設された重合部とを有し、 前記
重合部の隣接する屋根パネルとの重合面にシール材が予
め取り付けられ、先順番で設置する前記屋根パネルの反
重合部側を後順番で設置する前記屋根パネルの側に位置
させて前記一方の屋根傾斜部側に一枚の前記屋根パネル
を設置した後に、先順番で設置する別の前記屋根パネル
の前記反重合部側を後順番で設置する別の前記屋根パネ
ル側に位置させて前記他方の屋根傾斜部側に一枚の前記
屋根パネルを設置し、次に、前記一方の屋根傾斜部側に
おいて先順番で既に設置された前記屋根パネルに隣接さ
せて接合する後順番の前記屋根パネルの前記重合部を前
記先順番の屋根パネルの前記反重合部上面に重合する状
態で前記屋根パネルの側端面同士を接触させて接合して
前記シール材を反重合部側の屋根仕上材上に密着重合さ
せて設置する、工程を繰り返す、ことを特徴とする。 【0011】なお、本発明において、反重合部とは重合
部が形成されていない部分を意味する。 【0012】 【作用】上述した本発明に係る屋根の施工方法によれ
ば、屋根パネルの面材の表面に、予め屋根仕上材が取り
付けられているので、建築現場でこの屋根仕上材を取り
付ける作業が必要ではなくなる。 【0013】また、一の屋根パネルには、隣接する他の
屋根パネルとの接合端部に、重合部が形成されているの
で、この重合部が他の屋根パネルの接合端部と重合し
て、接合部の隙間を塞ぐようになっている。従って、現
場で屋根パネル同士の接合部に屋根仕上材を取り付ける
作業を行わなくとも、屋根部の防水効果を得ることがで
きる。 【0014】次に、本発明に係る屋根の施工方法は、上
述した工程によって構築されるので、屋根パネルを一方
の屋根傾斜部に取り付けた後に、別の屋根パネルを対向
する他方の屋根傾斜部に取り付けることができる。これ
により、両屋根傾斜部を同一側を基準にして設置するこ
とができ、その結果屋根傾斜部の位置ずれを最小限に抑
えることが可能になる。また、重合部材は、延設部によ
って重合部を取付部から偏位した位置に形成し、先順番
で設置される屋根パネルの屋根仕上材の表面との間に一
定の間隔を形成し、この重合部の重合面に予めシール材
を取り付ける空間を確保でき、接合時に屋根パネルの側
端面同士を接触させることで、シール材を介して重合部
を先順番の屋根仕上材と密着重合させて後順番の屋根パ
ネルを設置でき、シール材によって防水効果を十分に得
ることができ、しかも、シール材の取り付けも工場で行
うことができるので、現場での防水加工の作業を簡略化
できる。 【0015】 【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。 【0016】図1は、本発明に係る屋根の施工方法にお
ける屋根パネル20を示す斜視図である。この屋根パネ
ル20は、矩形に枠組みされた芯材31に面材32を取
り付けてなる従来の屋根パネルに、屋根仕上材41と、
重合部材42とを取り付け、この重合部材42の重合面
42aにシール材43を取り付けて構成される。 【0017】屋根仕上材41として、平板状のスレート
が用いられており、この屋根仕上材41は、予め工場で
面材32の表面に取り付けられるものである。これによ
って、工業的な量産を図ることができ、現場で屋根仕上
材を取り付ける作業を省略できる。また、次に述べるよ
うに面材32に図示しないルーフィングを介して重合部
材42を取り付けるため、屋根仕上げ材41は、重合部
材42の取付部42bの面積分、面材32よりも小さい
ものになっている。 【0018】重合部材42は、長尺形状で、屋根パネル
20の一部を構成する面材32の側端部に取り付けるた
めの取付部42bと、この取付部42bから直角に延設
される延設部42cと、この延設部42cから直角でか
つ前記取付部42bに対向する位置に偏位して延設され
る重合部42dとから構成される。 【0019】取付部42bは、前記屋根パネル20の連
設して行く側、即ち長手側の側端部で、図示しないルー
フィングを介して前記面材32の表面に前記屋根仕上材
41と隣接させて取り付けられる長尺板状の部位であ
る。この取り付けを行い、屋根仕上材41との接合部に
シール材(図示せず)を配設することによって、本実施
例に係る屋根パネル20が完成する。 【0020】重合部材42は、屋根パネル20におい
て、一方の側端部にのみ形成されるので、他方の側端部
には、後順番で取り付けられる屋根パネル20の重合部
材42の重合部42dが重合するようになっている。 【0021】この重合部42dは、延設部42cによっ
て、前記取付部42bから偏位した位置に形成され、先
順番で設置される屋根パネル20の屋根仕上材41の表
面との間に一定の間隔を形成してある。従って、重合部
42dの重合面42aに、予めシール材43を取り付け
る空間を確保でき、このシール材43を介して、重合部
42dを、先順番の屋根パネル20の屋根仕上材41の
側端部と密着重合させて、後順番の屋根パネル20を設
置することができる。こうすることにより、シール材4
3によって、防水効果を十分に図ることができ、しか
も、シール材43や重合部材42の取り付けは工場で行
うので、現場での防水加工の作業を簡略化できる。 【0022】本実施例における屋根パネル20は、以上
のように構成されており、次に、この屋根パネル20を
使用して、本発明に係る屋根の施工方法を行う工程につ
いて、図2に基づいて説明する。 【0023】まず、屋根傾斜部100側に、屋根パネル
21を設置し、対向する屋根傾斜部200側に、屋根パ
ネル22を設置する。これらは、屋根傾斜部100、2
00において、それぞれ最初に設置する屋根パネルであ
り、重合部材を重合させるべき先順番の屋根パネルが存
在しないので、従来の屋根パネルに、重合部材は取り付
けずに屋根仕上材を取り付けたものを使用することにな
る。そして、屋根パネル22を設置するときに、既に設
置された屋根パネル21との位置のずれがなくなるよう
に調整しておく。 【0024】次に、屋根パネル23の重合部材42の重
合部42dを、既設の屋根パネル21の側端部に重合さ
せて、この屋根パネル23を接合して設置する。なお、
前述したように、重合部42dの重合面42aにはシー
ル材43が取り付けられているので、重合部材42と屋
根パネル21とは密着して重合するようになっている。 【0025】そして、同様にして、屋根パネル22に隣
接する位置で、重合部42dを屋根パネル22の側端部
に重合させて、屋根パネル24を接合して設置する。 【0026】このとき、屋根パネル24と、対向する屋
根パネル23との位置にずれがないかを確認し、もしず
れがあれば、ずれがなくなるように調整する。 【0027】こうして、同様にして屋根パネル25〜2
8を設置して行き、さらに図示しない位置にも屋根パネ
ル20を設置することにより屋根の施工が完成する。 【0028】この屋根の施工方法によれば、対向する屋
根傾斜部100、200共に、一方の側を基準として設
置することができるので、屋根部が完成したときには、
対向する屋根傾斜部100、200との屋根部長手方向
の長さに、誤差が極めて少ない屋根構造を得ることがで
きる。 【0029】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、その発明の要旨の範囲内で種々の変形が可
能である。 【0030】例えば、本実施例では簡明な構成とするた
めに、屋根仕上材41として平板状のスレートを使用し
たが、波形のスレートや、金属製の屋根仕上材であって
もよい。なお、この波形のスレートを面材に取り付ける
のに、既存のフックボルトを用いることができる。 【0031】この波形のスレートを使用した場合には、
スレートを面材よりも大きくして、この面材から突出し
た部分を重合部とすることができる。 【0032】 【発明の効果】以上詳述したように、本願に係る屋根の
施工方法によれば、屋根パネルの面材の表面に、予め屋
根仕上材が取り付けられているので、建築現場でこの屋
根仕上材を取り付ける作業を省略して作業者の負担を軽
減することができる。 【0033】また、前記屋根パネルに形成された重合部
によって、屋根パネル同士の接合部の隙間を塞ぐことが
できるので雨水が進入することを防止できる。また、重
合部材は、延設部によって重合部を取付部から偏位した
位置に形成し、先順番で設置される屋根パネルの屋根仕
上材の表面との間に一定の間隔を形成し、この重合部の
重合面に予めシール材を取り付ける空間を確保でき、接
合時に屋根パネルの側端面同士を接触させることで、シ
ール材を介して重合部を先順番の屋根仕上材と密着重合
させて後順番の屋根パネルを設置でき、シール材によっ
て防水効果を十分に得ることができ、しかも、シール材
の取り付けも工場で行うことができるので、現場での防
水加工の作業を簡略化できる。 【0034】さらに、本発明に係る屋根の施工方法は、
上述した工程によって構築されるので、対向する一対の
屋根傾斜部の両方について、一方の側を基準として屋根
パネルを設置することができるので、前記位置ずれを極
めて小さくできるという効果がある。
の実施例を示す斜視図である。 【図2】本発明に係る屋根の施工方法の実施例を示す斜
視図である。 【図3】従来の屋根構造を示す斜視図である。 【符号の説明】 20 屋根パネル 31 芯材 32 面材 41 屋根仕上材 42 重合部材 42a 重合面 43 シール材 100,200 屋根傾斜部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 矩形に組み立てられた芯材に面材を取り
付けて形成される屋根パネルを複数接合してなる一方の
屋根傾斜部と、この一方の屋根傾斜部と交差方向で対向
位置に複数の前記屋根パネルを接合してなる他方の屋根
傾斜部と、を含む屋根の施工方法において、前記屋根パネルは、隣接する屋根パネルとの一方の接合
端部側における面材の表面に該隣接する屋根パネルとの
重合部材が取り付けられると共に、重合部材取付け部分
を除く面材の表面全体に屋根仕上材が取り付けられてな
り、 前記重合部材は、前記面材への取付部と、この取付部か
ら直角に上方へ延設された延設部と、この延設部から直
角で、かつ、前記取付部と逆方向に屋根パネルより突出
して延設された重合部とを有し、 前記重合部の隣接する屋根パネルとの重合面にシール材
が予め取り付けられ、 先順番で設置する前記屋根パネルの反重合部側を後順番
で設置する前記屋根パネルの側に位置させて前記一方の
屋根傾斜部側に一枚の前記屋根パネルを設置した後に、
先順番で設置する別の前記屋根パネルの前記反重合部側
を後順番で設置する別の前記屋根パネル側に位置させて
前記他方の屋根傾斜部側に一枚の前記屋根パネルを設置
し、次に、前記一方の屋根傾斜部側において先順番で既
に設置された前記屋根パネルに隣接させて接合する後順
番の前記屋根パネルの前記重合部を前記先順番の屋根パ
ネルの前記反重合部上面に重合する状態で前記屋根パネ
ルの側端面同士を接触させて接合して前記シール材を反
重合部側の屋根仕上材上に密着重合させて設置する、工
程を繰り返す、 ことを特徴とする屋根の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04317493A JP3362899B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 屋根の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04317493A JP3362899B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 屋根の施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06235247A JPH06235247A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3362899B2 true JP3362899B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=12656526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04317493A Expired - Fee Related JP3362899B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 屋根の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3362899B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP04317493A patent/JP3362899B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH06235247A (ja) | 1994-08-23 |
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