JP3363053B2 - トンネル用セグメント連結具 - Google Patents
トンネル用セグメント連結具Info
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Description
隣接させて組付けられる第1セグメント本体と第2セグ
メント本体との突合せ部の夫々に、当該両突合せ部を突
合わせた状態で対向するよう各別に設けてある第1アリ
溝部と第2アリ溝部との夫々に対し、トンネル軸芯方向
端部から各別に嵌入自在な拡大縁部を両側に備え、夫々
の拡大縁部を前記第1アリ溝部と前記第2アリ溝部とに
嵌入するに伴って、前記両突合せ部を相対的に近接させ
る挟持部を、夫々の拡大縁部に設けてあるトンネル用セ
グメント連結具に関する。
結具(以下「連結具」という)は、トンネル周方向に隣
接するトンネル用セグメント本体どうしを連結する際に
用いる。つまり、既にトンネル周方向に構築された環状
のセグメントリングに対して、前記トンネル用セグメン
ト本体を順次連結していく場合に、トンネル周方向に隣
接するセグメント本体どうしを引付け連結するために前
記連結具を用いる。ここで、トンネル周方向に隣接する
二つのトンネル用セグメント本体のうち、先に取付ける
ものを第1セグメント本体、後から取付けるものを第2
セグメント本体とし、既に構築されて前記第1セグメン
ト本体と前記第2セグメント本体とを当接させるセグメ
ントを既設セグメント本体とする。前記連結具を用いた
セグメント本体の連結方法には、いわゆる先付方式と後
付方式とがある。前記先付方式は、前記第1セグメント
本体のアリ溝部に、前記連結具の一方の拡大縁部を、予
め前記既設セグメント本体の側から挿入しておき、この
状態で前記第1セグメント本体をトンネル軸芯方向から
前記既設セグメント本体に対して連結する。そして、前
記第2セグメント本体の突合せ部と前記第1セグメント
本体の突合せ部とを近接させた状態で、前記第2セグメ
ント本体のアリ溝部が前記連結具に嵌合するよう、前記
第2セグメント本体を前記既設セグメント本体の側に押
圧し、連結する。つまり、前記連結具は前記既設セグメ
ント本体の側から前記第1セグメント本体および前記第
2セグメント本体に向けて挿入することにより、前記第
1セグメント本体と前記第2セグメント本体とを引付け
連結する構成になっている。前記後付方式では、前記連
結具は、前記第1セグメント本体および前記第2セグメ
ント本体のトンネル軸芯方向における幅中央側から前記
既設セグメント本体の側に向けて挿入する。この場合に
は、前記連結具を挿入するための作業用空間を、予め前
記第1セグメント本体と前記第2セグメント本体との突
合せ部に形成しておく。この場合には、連結が終了した
前記第1セグメント本体に対し、前記第2セグメント本
体を近接させながら前記既設セグメント本体側に押圧し
てゆき、当該既設セグメント本体に対して押圧が略終了
した段階で、前記作業用空間から前記連結具を仮挿入す
る。前記連結具は、前記第1セグメント本体のアリ溝部
と前記第2セグメント本体のアリ溝部とに亘る状態に仮
挿入する。そして、押込装置等を用いて前記連結具を圧
入する。
結具を使用した連結方式によれば、次のような問題があ
った。前記先付方式の場合には、所定の引付け力を確実
に発生させることが困難であった。つまり、前記第2セ
グメント本体を前記既設セグメント本体に押付ける際に
は、前記連結具は、前記既設セグメント本体に当接した
状態となっており、前記第2セグメント本体の押込みが
完了した状態では、前記第1セグメント本体および前記
第2セグメント本体、前記連結具は、全て前記既設セグ
メント本体に当接していることとなる。本構成の場合に
は、前記第1セグメント本体のアリ溝部と前記第2セグ
メント本体のアリ溝部との間隔と、前記連結具の拡大縁
部どうしの間隔とは一致していることが望ましいが、通
常、幾分の誤差が生じる。特に、拡大縁部どうしの間隔
が広過ぎる場合には、前記第1セグメント本体と前記第
2セグメント本体とを十分に引付けることができなくな
る。また、前記第2セグメント本体を取付けた後に、当
該引付け力を測定することも困難である。一方、後付方
式による場合には、前記連結具の押込み力を制御するこ
とで前記第1セグメント本体と前記第2セグメント本体
との引付け力を設定することは可能であった。しかし、
前記第1セグメント本体と前記第2セグメント本体との
突合せ部には、前記連結具を挿入するための凹部を形成
しなければならない。このため、前記突合せ部における
両セグメント本体の当接面積が縮小し、前記突合せ部で
の連結程度が不十分となって、当該部分から地下水の漏
水が発生する等のおそれがあった。しかも、セグメント
本体の形状が複雑となって作製に手間がかかるばかりで
なく、前記連結作業に際しても特別の連結具押込装置を
必要としていた。このように、上記従来の連結具を用い
た連結方式においては種々の不都合があり、未だ改善の
余地があった。本発明の目的は、このような従来技術の
欠点を解消し、トンネル周方向に連結する二つの前記セ
グメント本体夫々の連結作業を効率化でき、連結部分の
信頼性を向上させ得るトンネル用セグメント連結具を提
供することにある。
ネル用セグメント連結具の特徴構成は、請求項1に記載
したごとく、嵌入方向後端に、トンネル軸芯方向に隣接
する既設セグメント本体に接当可能な突出部を設け、前
記突出部の先端部が、前記既設セグメント本体から一定
以上の荷重を受けた場合に引退可能に構成した点にあ
る。 (作用・効果)本構成のごとく、前記突出部を備えたト
ンネル用セグメント連結具によれば、前記第2セグメン
ト本体を、前記既設セグメント本体の側に押しつけてい
く際に、当該第2セグメント本体と前記連結具との当接
開始位置を、前記第2セグメント本体の挿入方向手前側
に設定することができる。前記連結具の視点から見れ
ば、前記当接開始位置を、前記第1セグメント本体に係
るアリ溝の挿入方向奥側に設定することができる。本発
明のごとく前記連結具に前記突出部を設けることは、前
記連結具の双方の拡大縁部どうしの間隔に比べて、挟持
すべき前記第1セグメント本体および前記第2セグメン
ト本体に係るアリ溝部の部材寸法の合計幅が過少である
場合に有効である。例えば、前記連結具等にこのような
寸法関係がある場合で、従来の連結具を用いた場合に
は、両セグメント本体の構築が終了した状態で、前記連
結具が双方のアリ溝内部でガタついたままになるおそれ
がある。前記連結具によって所定の締結力が発生する前
に、前記連結具は、前記第2セグメント本体に押されて
前記既設セグメント本体の側に移動してしまうからであ
る。本構成の連結具は、前記第2セグメント本体に押さ
れる際に、前記突出部が前記既設セグメント本体に当接
する位置で一旦停止する。この状態で、前記第2セグメ
ント本体は、未だ前記既設セグメント本体に当接してお
らず、前記第2セグメント本体は、さらに押込まれる必
要がある。そして、前記第2セグメント本体が押込ま
れ、当該第2セグメント本体による押付け力が前記突出
部の引退に必要な力を越えた際に、前記連結具は、前記
アリ溝部等の寸法誤差を吸収すべく、改めて前記既設セ
グメントの側に移動を始める。このように、本発明のト
ンネル用セグメント連結具によれば、前記アリ溝部ある
いは前記連結具自身の製作誤差を一定範囲まで許容しな
がら、前記セグメント本体どうしを略一定の締結力で連
結することができる。よって、連結部の製作誤差が殆ど
許容されていなかった従来の連結具を用いる場合と比較
して、本願発明の連結具による場合には、前記セグメン
ト本体どうしの連結作業全般に亘って大幅な効率化が図
れると同時に、連結部分の信頼性を格段に向上させるこ
とができる。
連結具は、請求項2に記載したごとく、前記挟持部を、
双方の拡大縁部のうち拡大縁部どうしが互いに対向する
部分に対し、夫々の拡大縁部の延出方向に沿った連続面
に構成すると共に、前記挟持部どうしの間隔を、前記拡
大縁部の嵌入方向奥側ほど広く構成することができる。 (作用・効果)本構成によれば、前記第1セグメント本
体S1と前記第2セグメント本体S2とを連結する締結
力を、前記連結具Rの長手方向に亘る全体で負担するか
ら、コンパクトな構成としながら大きな締結力を発生さ
せることができる。
連結具は、請求項3に記載したごとく、前記突出部が、
棒状部材と、当該棒状部材の一部を嵌入保持した変形可
能な筒状部材とで構成することができる。 (作用・効果)本構成であれば、その形状が極めて簡単
でありながら、前記棒状部材の寸法・材質と前記筒状部
材の寸法・材質とを任意に選択して、前記棒状部材が引
退するのに必要な荷重を容易に設定することができる。
連結具は、請求項4に記載したごとく、前記突出部を、
中空の略円筒形状を有する部材で構成することもでき
る。 (作用・効果)本構成の場合には、前記突出部の先端部
がトンネル用セグメント本体からの押付けに際して一定
以上の荷重を受けると、前記突出部に面外変形が生じ、
トンネル用セグメント連結具が既設セグメント本体の側
に移動することで、上記構成1で記載した作用効果を得
ることができる。また、本構成の場合には、例えば、前
記略円筒形状の部材の肉厚、縦横の寸法比を適宜選択す
ることで変形に必要な所定の荷重等を容易に決定するこ
とができる。
づいて説明する。 (連結具およびアリ溝部)本発明のトンネル用セグメン
トの連結構造に用いる連結具Rの外観を図1および図2
に示すと共に、当該連結構造の概要を図3に示す。本発
明のトンネル用セグメントの連結構造は、単にセグメン
ト本体Sを連結位置に押付けるだけで、セグメント本体
Sどうしを連結具Rによって連結し、トンネル内壁を構
築するものである。よって、トンネルの内部空間側の面
を構成するセグメント本体Sの内側面には、従来のセグ
メント本体のように、連結用のボルトポケットを多数設
ける必要がなく、内側面を比較的円滑な面に構成して、
二次覆工等の手間を省略することができる。本実施形態
においては、図3に示すごとく、連結するトンネル用セ
グメントとしてダクタイルセグメントを用いた例を示
す。ただし、この他に、コンクリートセグメント、ある
いは、スチールセグメントを用いることも可能である。
は、例えば図1〜図4に示すごとく、前記既設セグメン
ト本体Sに接当可能な突出部Tをその嵌入方向後端に備
えている。図1および図2に示すごとく、前記突出部T
は、三つの部材、即ち、前記既設セグメント本体Sに接
当する棒状部材1、および、当該棒状部材1の一端部を
嵌入保持すると共に、自身が拡径変形可能な筒状部材
2、前記連結具Rに対する前記筒状部材2の多少の相対
移動を許容しながら前記筒状部材2を嵌入保持し、自身
は前記連結具Rに内嵌保持される弾性保持部材3で構成
してある。前記連結具Rのサイズは、例えば、挿入方向
の長さが約150mmであり、前記連結具Rの端部に対
する前記突出部Tの突出長さが約25mmである。前記
連結具Rの全体形状は、図2に示すごとく略矩形状であ
り、当該連結具Rの挿入方向に沿った両縁部には拡大縁
部4が形成されている。当該二つの拡大縁部4におい
て、互いに対向する部分には、夫々、挟持部5,5が形
成されている。当該挟持部5,5は、前記連結具Rを、
第1セグメント本体S1の第1アリ溝部M1および第2
セグメント本体S2の第2アリ溝部M2に挿入した際
に、夫々のアリ溝部M1,M2に形成されている第1被
挟持部6および第2被挟持部7と当接し、前記第1セグ
メント本体S1と前記第2セグメント本体S2とを引付
けるためのものである。本実施例の場合、前記挟持部
5,5には挟持面5A,5Aを形成してあり、前記第1
被挟持部6および前記第2被挟持部7には、夫々、第1
被挟持面6Aおよび第2被挟持面7Aを形成してある。
二箇所の前記挟持面5A,5Aは、互いに非平行であ
り、前記連結具Rの挿入方向奥側ほど広がったテーパー
状となるように形成してある。本構成によれば、前記第
1セグメント本体S1と前記第2セグメント本体S2と
を連結する締結力を、前記連結具Rの長手方向に亘る全
体で負担するから、コンパクトな構成としながら大きな
締結力を発生させることができる。
に示すごとく、一方側の前記挟持面5Aについてみた場
合、前記連結具Rの挿入方向に対して約20対1であ
る。図1および図2においては、当該突出部Tは、夫々
の前記拡大縁部4に各別に設けてあるが、二か所に限ら
れるものではなく、前記拡大縁部4どうしの中間位置に
一箇所だけ設ける構成であってもよい。後述するよう
に、所定の荷重が加わった場合に前記連結具Rの側に引
退するものであれば構成は任意である。
1セグメント本体S1および前記第2セグメント本体S
2を連結する際の過程を図4および図5(イ)〜(ニ)
に示す。
1セグメント本体S1および前記第2セグメント本体S
2を取り付ける際には、前記連結具Rを予め前記第1セ
グメント本体S1に取り付けておくいわゆる先付方式を
用いる。これらの取付け態様を図4に示す。図4におい
て、Sa,Sb,Scで示したセグメント本体は、前記
既設セグメント本体Sを示す。これら三つのセグメント
本体は、何れの順序で組み立てられるものであってもよ
い。これら三つの既設セグメント本体Sa,Sb,Sc
に対し、第1セグメント本体S1および第2セグメント
本体S2が連結される。まず、前記第1セグメント本体
S1の第1アリ溝部M1に前記連結具Rを取り付けた状
態で、前記第1セグメント本体S1を既設セグメント本
体Sa,Scにに取付ける。続いて、第2セグメント本
体S2を前記第1セグメント本体S1と既設セグメント
本体Sa,Sbとに連結する。この場合に、前記既設セ
グメント本体SaとSbとに亘る連結具Rは、当該第2
セグメント本体S2の側面を利用して押し込んでもよい
し、当該第2セグメント本体S2の押し込みに先立ち、
別途工具等を用いて押し込んでおいてもよい。このこと
は、第2セグメント本体S2を第1セグメント本体S1
と既設セグメント本体Sa,Sbとに押しつけた後に挿
入する連結具Rについても同様である。
1セグメント本体S1と、当該第1セグメント本体S1
の第1アリ溝部M1に挿入されている前記連結具Rとに
対し、前記第2セグメント本体S2を近接させる過程を
示している。この過程においては、前記連結具Rは前記
第1アリ溝部M1の内部を移動自在である。次いで、前
記第2セグメント本体S2の押付けが進み、前記第2セ
グメント本体S2の第2アリ溝部M2が、前記連結具R
の前記挟持面5Aに当接した状態を示したのが図5
(ロ)である。この状態から、さらに前記第2セグメン
ト本体S2を前記既設セグメント本体S側に押付ける
と、前記第1アリ溝部M1の第1被挟持面6Aと前記挟
持面5Aとの間で滑りが生じ、前記連結具Rは、その突
出部Tの先端部が前記既設セグメント本体Sに当接する
まで前記第1アリ溝部M1に沿って慴動する。この慴動
に伴って、双方の挟持面5A,5Aで挟持する前記第1
セグメント本体S1の第1被挟持部6の幅が漸減するか
ら、その分、前記第2セグメント本体S2の第2被挟持
部7が、前記双方の挟持面5A,5Aの間に侵入するこ
ととなる。図5(ハ)は、慴動してきた前記連結具Rの
前記突出部T先端が前記既設セグメント本体Sに当接し
た状態である。この後、前記第2セグメント本体S2を
さらに押付けると、しばらくの間、前記第2被挟持部7
が前記挟持面5Aに対して慴動し、前記第1セグメント
本体S1と前記第2セグメント本体S2との当接力が高
まる。この段階においては、前記突出部Tは前記連結具
Rの内部に引退しない。つまり、前記双方の挟持面5
A,5Aおよび前記第1・第2被挟持面6A,7Aがテ
ーパー面であるから、前記第2セグメント本体S2を前
記既設セグメント本体Sの側に押付ける力の大部分は、
両セグメント本体S1,S2どうしを引付けるための分
力となる。このため、前記連結具Rを前記既設セグメン
ト本体Sの側に押付ける分力が、前記突出部Tを引退さ
せるのに必要な力にまで未だ高まっていないのである。
前記第2セグメント本体S2をさらに押付け、前記連結
具Rを前記既設セグメント本体Sの側に押付ける分力
が、前記突出部Tを引退させ得るまでに高まると、前記
突出部Tは引退を始め、前記連結具Rは前記既設セグメ
ント本体Sの側に移動する。この結果、前記連結具R
は、前記第1被挟持部6の幅が狭い側に移動するから、
双方の前記挟持面5A,5Aの間の空間に余裕が生じ
る。そして、この余裕空間には、前記第2セグメント本
体S2の前記第2被挟持部7が侵入する。この状態にお
いては、前記第1セグメント本体S1と前記第2セグメ
ント本体S2との引付力は略一定に保持される。
いて説明する。図2に示したごとく、前記突出部Tの引
退は、前記棒状部材1が、前記筒状部材2を拡径変形さ
せながら当該筒状部材2の内部に嵌入することで行われ
る。前記筒状部材2は、例えばその奥側端部を、前記連
結具Rに設けられた突出部取付孔8の底部に当接させ、
前記棒状部材1の押付けに対抗するよう構成してある。
前記弾性保持部材3は、前記筒状部材2の拡径変形を許
容しつつ、前記筒状部材2を前記連結具Rの内部に保持
する。当該突出部Tを構成する部材の材質は、例えば、
前記棒状部材1は変形しにくい高硬度の鋼材を用い、前
記筒状部材2は、アルミニウム・銅・鉛、あるいは薄肉
の鋼材等、比較的変形しやすい材料とし、前記弾性保持
部材3は、ゴム・合成樹脂など比較的変形容易な材料を
使用することが考えられる。尚、前記筒状部材2につい
ては、前記棒状部材1の押込みに対して略一定の抵抗力
を発揮するものであれば、塑性変形するもの、あるい
は、弾性変形するものの何れであってもよい。前記突出
部Tが発揮すべき抵抗力としては、前述のサイズの連結
具Rの場合、例えば、合計で約20tである。つまり、
本実施形態に示した形状の連結具Rでは、一方の突出部
Tが約10tの抵抗力を発揮させる。この場合に、前記
第1セグメント本体S1と前記第2セグメント本体S2
とは、当該連結具R一個によって約40tの力で締結さ
れることとなる。
ト本体S2が、さらに前記既設セグメント本体Sの側に
押込まれ、当接した状態を示す。この状態で、通常の連
結過程が終了する。つまり、前記棒状部材1の一部が、
前記連結具Rの内部に引退した状態で連結が終了する。
記第2被挟持部7の合計幅が、双方の前記挟持面5A,
5Aどうしの間隔に対して狭い場合には、前記突出部T
がそれほど引退しない状態で双方のセグメント本体S
1,Sどうしの連結が終了する。図6は、前記突出部T
が全く引退しない状態を示す図であり、これは、前記第
1・第2被挟持部6,7の合計幅が、双方の前記挟持面
5A,5Aどうしの間隔に対して狭い場合の許容限界を
示すものである。逆に、前記突出部Tが完全に前記連結
具Rの内部に引退して連結が終了する例を示したのが図
7である。これは、前記第1・第2被挟持部6,7の合
計幅が、双方の前記挟持面5A,5Aどうしの間隔に対
して広い場合の許容限界を示すものである。
持部6および前記第2被挟持部7の合計幅と、前記挟持
面5A,5Aの間隔とが一致していない場合、双方のセ
グメント本体S1,Sどうしを適切に連結することは不
可能であった。例えば、前記第1被挟持部6および前記
第2被挟持部7の合計幅が狭い場合には、前記連結具R
は双方の第1・第2アリ溝部M1,M2の内部でガタつ
いたまま放置されるという不都合が生じていた。しか
し、図5から図7に示した例から明らかなごとく、本発
明の連結具Rを用いれば、前記第1・第2アリ溝部M
1,M2あるいは前記連結具R自身の製作誤差を一定範
囲まで許容しながら、前記第1・第2セグメント本体S
1,S2どうしを略一定の締結力で連結することができ
る。尚、以上の説明は、前記第1・第2セグメント本体
S1,S2が有するアリ溝部M1,M2のうち、既設の
セグメントリング側にあるアリ溝部M1,M2に係る連
結過程についてのもである。しかし、他方のアリ溝部M
1,M2について、即ち、既に構築された前記セグメン
トリングに挿入される前記連結具Rであって、前記第1
セグメント本体S1あるいは前記第2セグメント本体S
2の側面で押込まれる前記連結具Rについても、その動
作過程は同様に理解できる。
等が許容し得る製作誤差の範囲は、上述したごとく、図
6に示した場合と図7に示した場合の間の範囲であると
考えられる。説明を簡単にするために、前記連結具Rの
製作誤差はないものとし、前記第1セグメント本体S1
および前記第2セグメント本体S2の夫々の第1・第2
被挟持部6,7におけるテーパー角度にも誤差はないも
のとする。つまり、製作誤差は、前記第1セグメント本
体S1および前記第2セグメント本体S2の夫々におい
て、前記第1・第2被挟持部6,7の幅のみに生じると
仮定する。まず、図6に示した例のごとく、前記連結具
Rの挟持面5A,5Aどうしの間隔と比較して夫々の第
1・第2被挟持部6,7の合計幅が狭い場合について検
討する。この場合、前記挟持面5A,5Aどうしの間隔
については、特に、前記突出部Tが設けられた側の端部
における間隔をD0 とする。一方、前記第1・第2被挟
持部6,7の合計幅については、前記既設セグメント本
体Sに当接する端部における合計幅をDとする。前記合
計幅Dと前記間隔D0 との差は、前記突出部Tの突出部
長さと前記挟持面5Aのテーパー角度とから求めること
ができる。前記突出長さをH、前記テーパー角度をL:
1とすると、前記合計幅Dが採り得る最小値Dmin は、 Dmin = D0 − H×(1/L)×2 − である。一方、図7に示した例のごとく、前記合計幅D
が広い場合は、結局、当該合計幅Dと前記間隔D0 とが
等しい場合であるといえる。よって、この場合には、 Dmax = D0 − なる関係が成立する。よって、式および式から、前
記合計幅Dの採り得る範囲は、 D0 − 2H/L ≦ D ≦ D0 − となる。例えば、前記突出長さHが25mm、前記テー
パー角度が20:1である場合には、式より、前記合
計幅Dの採り得る値は D0 −2.5mm〜D0であ
り、2.5mmの製作誤差を許容できることとなる。以
上のごとく、本発明の連結具Rを用いる場合には、前記
第1アリ溝部M1・前記第2アリ溝部M2の製作誤差、
あるいは、前記連結具R自身の製作誤差を一定の範囲内
で許容することができる。これは、原則として前記連結
具Rの製作誤差が一切許されていなかった従来の連結具
Rを用いる場合と比較して、前記第1・第2セグメント
本体S1,S2どうしの連結作業全般に渡って大幅な効
率化が図れると同時に、連結部分の信頼性を格段に向上
させ得るものといえる。
成されるものに限られず、前記第1・第2被挟持部6,
7と当接可能な凸状部を、前記拡大縁部4の長手方向に
沿って断続的に形成したものでもよい。すなわち、当該
凸状部の配置がテーパー状になされたものであってもよ
い。 〈2〉 上記実施形態においては、前記突出部Tの抵抗
力を前記筒状部材2の拡径変形によって得ていたが、こ
の構成に限られるものではなく、例えば、図8に示す構
成であってもよい。つまり、塑性変形自在なアルミニウ
ム・鉛などで形成したジャバラ形状の部材9を前記突出
部取付孔8の内部に挿入しておき、この部材9を前記棒
状部材1が押圧するものである。尚、当該部材9は、所
定以上の力が加わった場合に塑性変形するものであれ
ば、材質・形状等は特に限られるものではない。 〈3〉 また、前記突出部Tは、図9に示すものであっ
てもよい。即ち、ここでは、前記突出部Tを中空の円筒
部材10で構成すると共に、この突出部Tを、例えば連
結具Rの後端に設けた凹部11に嵌入固定する。前記円
筒部材10の押圧方向中央部には、鍔部11を設ける。
本構成であれば、鍔部11を挟んだ両側の部位の形状
が、夫々、押圧方向における縦横比が小さいものとな
る。このため、前記円筒部材10全体としては細長い形
状としながらも、押圧途中で前記円筒部材10が折れ曲
がることなく、押圧方向に縮み変形させることができ
る。この結果、前記円筒部材10が一定の変形抵抗を発
生させつつ面外変形する際の変形ストロークを長く確保
することができ、前記アリ溝部M1,M2に対する前記
連結具Rの締結位置に余裕が生じる。よって、前記アリ
溝部M1,M2や前記連結具Rが比較的大きな製作誤差
を有する場合でも、当該製作誤差を許容して略一定の引
付力で前記両セグメント本体S1,S2どうしを連結す
ることができる。本別実施形態の場合には、例えば、当
該円筒部材10の肉厚、縦横の寸法比、さらには、鍔部
12の数等を適宜選択することで変形に必要な所定の荷
重および変形ストローク等を容易に決定することができ
る。前記円筒部材10は、アルミニウム・銅・鉛、ある
いは薄肉の鋼材など比較的変形し易い材料を用いて形成
することができる。つまり、これらの材料であれば塑性
変形能力が安定しているから、所望の変形性状を有する
突出部材Tを容易に得ることができる。尚、前記円筒部
材10を前記連結具Rに取付けるには、上記嵌入に限ら
れるものではなく、接着剤等を用いるものであってもよ
い。 〈4〉 先の実施形態では、前記連結具Rの全体形状を
図2に示すごとく略矩形状としたが、当該形状に限定さ
れるものではない。例えば、図10に示すごとく、双方
の拡大縁部4の外縁どうしが平行な矩形状に構成しても
よい。即ち、双方の前記挟持面5A,5Aどうしが互い
に非平行に構成され、第1アリ溝部M1と第2アリ溝部
M2とを引き付け得るものであれば何れの形状でもよ
く、連結具Rを製造する際の都合や、連結具Rを搬送す
る際の梱包の都合等から適宜任意の形状に構成すること
ができる。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
図
を示す説明図
する一過程を示す説明図
する過程を示す説明図
例を示す説明図
の一例を示す説明図
示す説明図
Claims (4)
- 【請求項1】 トンネル周方向に隣接させて組付けられ
る第1セグメント本体(S1)と第2セグメント本体
(S2)との突合せ部の夫々に、当該両突合せ部を突合
わせた状態で対向するよう各別に設けてある第1アリ溝
部(M1)と第2アリ溝部(M2)との夫々に対し、ト
ンネル軸芯方向端部から各別に嵌入自在な拡大縁部
(4)を両側に備え、夫々の拡大縁部(4)を前記第1
アリ溝部(M1)と前記第2アリ溝部(M2)とに嵌入
するに伴って、前記両突合せ部を相対的に近接させる挟
持部(5)を、夫々の拡大縁部(4)に設けてあるトン
ネル用セグメント連結具であって、 嵌入方向後端に、トンネル軸芯方向に隣接する既設セグ
メント本体(S)に接当可能な突出部(T)を設け、前
記突出部(T)の先端部が、前記既設セグメント本体
(S)から一定以上の荷重を受けた場合に引退可能に構
成してあるトンネル用セグメント連結具。 - 【請求項2】 前記挟持部(5)は、双方の拡大縁部
(4)のうち拡大縁部(4)どうしが互いに対向する部
分に対し、夫々の拡大縁部(4)の延出方向に沿った連
続面に構成すると共に、 前記挟持部(5)どうしの間隔を、前記拡大縁部(4)
の嵌入方向奥側ほど広く構成してある請求項1に記載の
トンネル用セグメント連結具。 - 【請求項3】 前記突出部(T)が、棒状部材(1)
と、当該棒状部材(1)の一部を嵌入保持した変形可能
な筒状部材(2)とからなる請求項1または請求項2に
記載のトンネル用セグメント連結具。 - 【請求項4】 前記突出部(T)が、中空の略円筒形状
を有する部材(10)である請求項1から請求項3に記
載のトンネル用セグメント連結具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05877097A JP3363053B2 (ja) | 1996-03-18 | 1997-03-13 | トンネル用セグメント連結具 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6065396 | 1996-03-18 | ||
| JP8-60653 | 1996-03-18 | ||
| JP05877097A JP3363053B2 (ja) | 1996-03-18 | 1997-03-13 | トンネル用セグメント連結具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310587A JPH09310587A (ja) | 1997-12-02 |
| JP3363053B2 true JP3363053B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=26399783
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05877097A Expired - Fee Related JP3363053B2 (ja) | 1996-03-18 | 1997-03-13 | トンネル用セグメント連結具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3363053B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP05877097A patent/JP3363053B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09310587A (ja) | 1997-12-02 |
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