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JP3363259B2 - 外釜の硬化型剣先の形成方法 - Google Patents
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JP3363259B2 - 外釜の硬化型剣先の形成方法 - Google Patents

外釜の硬化型剣先の形成方法

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JP3363259B2
JP3363259B2 JP13842994A JP13842994A JP3363259B2 JP 3363259 B2 JP3363259 B2 JP 3363259B2 JP 13842994 A JP13842994 A JP 13842994A JP 13842994 A JP13842994 A JP 13842994A JP 3363259 B2 JP3363259 B2 JP 3363259B2
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浩二 水沢
Original Assignee
株式会社佐文工業所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンにおいて使用す
る外釜の硬化型剣先の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内釜を収納した状態で回転駆動される外
釜には、昇降駆動される針に保持された上糸を引っ掛け
るための剣先が形成されている。ここで、上糸を保持し
た針を昇降駆動させると共に外釜を回転駆動させる縫製
作業時においては、剣先の先端部が針に当たることによ
り剣先の先端部にバリやチッピングが発生する場合があ
る。そして、剣先の先端部にバリやチッピングが発生す
ることにより、剣先が上糸に引っ掛かりにくくなり、ま
た、上糸が糸切れを起こし易くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、剣先の先端部
にバリやチッピングが発生した場合には、剣先をバフ等
で研磨することによりその先端部を尖った状態に戻して
いるが、この研磨作業は熟練を要し、手間がかかってい
る。さらに、このような研磨を行なうことによって剣先
の先端部と針との間隔が所定値より大きくなった場合に
は、外釜を保持している釜台を針の昇降位置側へ位置調
整しなければならず、この位置調整は非常に手間がかか
っている。
【0004】このため、剣先の先端部が針に当たっても
バリやチッピングを生じない硬化型剣先の要望が大き
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
互いに平行な二つの平面部とこれらの平面部に対して斜
めに交差する傾斜面部とを有すると共に一方の前記平面
部と前記傾斜面部とにより挾まれた鋭角部を有する微小
チップを外釜本体の材料より高硬度及び高靱性の超硬合
で形成し、外釜の回転方向に沿った前端縁に磨き代部
を備えた剣先を前記外釜本体に形成すると共にこの剣先
の先端部に前記微小チップを取り付ける取付部を形成
し、前記鋭角部を前記外釜の回転方向に沿った前方へ向
けて前記微小チップを前記取付部へ取り付けると共にこ
の取付後に前記傾斜面部と前記剣先の前端縁とが段差無
く連続するように前記磨き代部を磨き加工した。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、微小チップの取付部への取り付けを、ブレ
ージング炉を用いてロウ付けにより行なった。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、微小チップを、超硬合金の丸棒をその中心
線に対して斜めに交差する互いに平行な二面でカットす
ることにより形成した。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、外釜本体の材料より
高硬度及び高靱性の超硬合金で形成した微小チップを剣
先の先端に形成した取付部に取り付けることにより、
小チップは充分な硬度と靱性とを有することから、縫製
作業時にこの微小チップが針に当たった場合でもバリや
チッピングの発生が防止され、バリやチッピングを取り
除くための研磨作業が不要になると共に外釜の耐久性が
向上する。また、微小チップを取付部に取り付けた後に
行なう磨き加工は、微小チップに比べて軟らかい部材で
形成されている剣先の前端縁の磨き代部に対して行なう
ため、この磨き加工によって微小チップの傾斜面部と剣
先の前端縁とを段差無く連続させることが容易になり、
剣先で引っ掛けた上糸の移動がスムーズに行なわれる。
【0009】請求項2記載の発明では、取付部への微小
チップの取付性が安定すると共に微小チップを取り付け
た外釜の量産化が可能となる。
【0010】
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図4は外釜1の全体構造を示すもので、この外釜1
は、外釜本体2に形成した剣先3の先端部に外釜本体2
の材料より高硬度及び高靱性を有する材料である超硬合
金により形成した微小チップ4を取り付けると共に所定
の磨き加工を行ない、さらに、この外釜本体2に内釜押
え5や糸分けバネ6等をネジ止めすることにより形成さ
れている。
【0012】図1は前記外釜本体2への前記微小チップ
4の取付状態を示すもので、外釜本体2には前記外釜1
の回転方向に沿って前方へ延び出した前記剣先3が形成
されており、この剣先3の先端部には前記微小チップ4
を取り付けるための取付部7が形成されている。ここ
で、前記取付部7には、前記微小チップ4を載置する取
付面8と、取付位置を位置決めするためのストッパ9と
が形成されている。また、前記外釜1の回転方向に沿っ
た前記剣先3の前端縁には磨き代部10が形成されてい
る。
【0013】つぎに、前記微小チップ4は、図2に示す
ように超硬合金の丸棒11をこの丸棒11の中心線に対
して斜めに交差する互いに平行な二面でカットすること
により形成されており、形成された微小チップ4は、互
いに平行な二つの平面部4a,4bと、これらの平面部
4a,4bに対して斜めに交差する湾曲形状の傾斜面部
4c,4dとを有し、さらに、平面部4aと傾斜面部4
cとに挾まれた鋭角部4e、及び、平面部4bと傾斜面
部4dとに挾まれた鋭角部4fを有している。そして、
平面部4a,4bは長径方向が約1.2mm,短径方向
が約0.8mmの略楕円形に形成され、平面部4a,4
b間の厚さ寸法が約0.3〜0.5mmに形成され、鋭
角部4e,4fの角度が約45゜に形成されている。な
お、前記ストッパ9における微小チップ4に対向する端
面形状は、エンドミル等により鋭角部4fの形状に合わ
せた弧状に形成されている。
【0014】このような構成において、まず、外釜本体
2と微小チップ4とを別個に形成し、この微小チップ4
をブレージング炉を用いた無酸化銅ロー付けにより取付
部7へ取り付ける。この無酸化銅ロー付けを行なう際に
は、微小チップ4の一方の平面部4bに銅のペーストを
塗ると共にこの平面部4bを取付面8に対向させた状態
で微小チップ4を取付面8上に載置し、一方の鋭角部4
eを外釜1の回転方向に沿った前方へ向けると共に他方
の鋭角部4fをストッパ9に突き当てることにより微小
チップ4の取付位置を位置決めする。ここで、ストッパ
9における端面形状が微小チップ4の鋭角部4fの形状
に合わせて形成されているため、微小チップ4の取付位
置の位置決めを確実に、かつ、容易に行なえる。そし
て、微小チップ4を取付面8上へ載置した外釜本体2を
ブレージング炉中へ入れ、約1100゜に加熱すること
により微小チップ4を取付面8へ接着する。
【0015】微小チップ4を取付面8へ接着した後であ
って磨き加工を行なう以前の状態においては、図3
(a)に示すように、剣先3の前端縁に形成した磨き代
部10が微小チップ4の傾斜面部4cより外釜1の回転
方向に沿った前方へ突き出した状態となっており、ま
た、ストッパ9の先端部と傾斜面部4dとの間には大き
な隙間が形成されている。そこで磨き加工を行ない、図
3(b)に示すように、傾斜面部4cと剣先3の前端縁
とが段差無く連続するように磨き代部10を磨き取る。
さらに、ストッパ9の先端部を磨いて縮めることにより
傾斜面部4dとの間の隙間を小さくする。そして、傾斜
面部4cと剣先3の前端縁とを段差無く連続させること
により、剣先3で引っ掛けた上糸が傾斜面部4cと剣先
3の前端縁とに沿って移動する際にその移動がスムーズ
に行なわれる。また、ストッパ9の先端部と傾斜面部4
dとの間の隙間を小さくすることにより、この隙間に上
糸が引っ掛かるということが防止される。
【0016】ここで、微小チップ4の取付部7への取付
けを、ブレージング炉を用いた無酸化銅ロー付けにより
行なっているため、微小チップ4の取付部7への取付状
態が安定すると共に量産性が向上する。
【0017】以上のようにして剣先3の先端部に超硬合
金で形成した微小チップ4を取り付けた外釜1を使用し
て縫製作業を行なうことにより、剣先3の先端部が上糸
を保持して昇降する針に当たっても、微小チップ4には
バリやチッピングが発生せず、バリやチッピングを取り
除くための研磨作業が不要になると共に外釜1の耐久性
が大幅に向上する。
【0018】なお、本実施例においては、丸棒11を斜
めにカットすることにより微小チップ4を形成する場合
を例に挙げて説明したが、微小チップ4の形成方法はこ
れに限られたものではなく、インジェクション等により
形成することも可能である。
【0019】また、本実施例においては、二つの鋭角部
4e,4fを有する微小チップ4を例に挙げて説明した
が、微小チップの形状としては上糸を引っ掛ける一つの
鋭角部を有すればよく、本実施例で説明した微小チップ
4をその長径方向と直交する向きに2等分した形状とし
てもよい。そして、その場合にはストッパ9の端面形状
を平面形状とする。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上述のように、互
いに平行な二つの平面部とこれらの平面部に対して斜め
に交差する傾斜面部とを有すると共に一方の前記平面部
と前記傾斜面部とにより挾まれた鋭角部を有する微小チ
ップを外釜本体の材料より高硬度及び高靱性の超硬合金
で形成し、外釜の回転方向に沿った前端縁に磨き代部を
備えた剣先を前記外釜本体に形成すると共にこの剣先の
先端部に前記微小チップを取り付ける取付部を形成し、
前記鋭角部を前記外釜の回転方向に沿った前方へ向けて
前記微小チップを前記取付部へ取り付けると共にこの取
付後に前記傾斜面部と前記剣先の前端縁とが段差無く連
続するように前記磨き代部を磨き加工したので、微小チ
ップは充分な硬度と靱性とを有することから、縫製作業
時に微小チップが針に当たった場合でもバリやチッピン
グの発生を防止することができ、従って、バリやチッピ
ングを取り除くための研磨作業を不要にして縫製作業の
作業能率を向上させることができると共に外釜の耐久性
を大幅に向上させることができ、また、微小チップを取
付部に取り付けた後に行なう磨き加工は、微小チップに
比べて軟らかい部材で形成されている剣先の前端縁の磨
き代部に対して行なうため、この磨き加工によって微小
チップの傾斜面部と剣先の前端縁とを段差無く連続させ
ることが容易になり、剣先で引っ掛けた上糸の移動をス
ムーズに行なわせることができる等の効果を有する。
【0021】請求項2記載の発明は上述のように、請求
項1記載の発明において、微小チップの取付部への取り
付けを、ブレージング炉を用いてロウ付けにより行なっ
たので、取付部への微小チップの取付性を安定させるこ
とができると共に微小チップを取り付けた外釜の量産化
を図ることができる等の効果を有する。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】外釜本体への微小チップの取付状態を示す正面
図である。
【図2】微小チップの形状を示すもので、(a)は丸棒
をカットして微小チップを形成する際のカット方向を示
す正面図、(b)は微小チップの正面図、(c)は微小
チップの平面図である。
【図3】取付部への微小チップの取付状態を示す正面図
で、(a)は磨き加工前、(b)は磨き加工後である。
【図4】外釜の全体構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 外釜 2 外釜本体 3 剣先 4 微小チップ 4a,4b 平面部 4c 傾斜面部 4e 鋭角部 7 取付部 10 磨き代部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な二つの平面部とこれらの平
    面部に対して斜めに交差する傾斜面部とを有すると共に
    一方の前記平面部と前記傾斜面部とにより挾まれた鋭角
    部を有する微小チップを外釜本体の材料より高硬度及び
    高靱性の超硬合金で形成し、外釜の回転方向に沿った前
    端縁に磨き代部を備えた剣先を前記外釜本体に形成する
    と共にこの剣先の先端部に前記微小チップを取り付ける
    取付部を形成し、前記鋭角部を前記外釜の回転方向に沿
    った前方へ向けて前記微小チップを前記取付部へ取り付
    けると共にこの取付後に前記傾斜面部と前記剣先の前端
    縁とが段差無く連続するように前記磨き代部を磨き加工
    したことを特徴とする外釜の硬化型剣先の形成方法。
  2. 【請求項2】 微小チップの取付部への取り付けを、ブ
    レージング炉を用いてロウ付けにより行なったことを特
    徴とする請求項1記載の外釜の硬化型剣先の形成方法。
  3. 【請求項3】 微小チップを、超硬合金の丸棒をその中
    心線に対して斜めに交差する互いに平行な二面でカット
    することにより形成したことを特徴とする請求項1記載
    の外釜の硬化型剣先の形成方法。
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