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JP3367708B2 - ポリビニルアルコール系積層フィルム - Google Patents
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JP3367708B2 - ポリビニルアルコール系積層フィルム - Google Patents

ポリビニルアルコール系積層フィルム

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JP3367708B2
JP3367708B2 JP14681993A JP14681993A JP3367708B2 JP 3367708 B2 JP3367708 B2 JP 3367708B2 JP 14681993 A JP14681993 A JP 14681993A JP 14681993 A JP14681993 A JP 14681993A JP 3367708 B2 JP3367708 B2 JP 3367708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ性物質のユニ
ット包装に好適な積層フィルムに関する。 【0002】 【従来の技術】近時、洗剤、糊剤、染料、農薬またはそ
の他の各種薬品等を単位量ずつ水溶性フィルムで密封包
装して、使用時に包装のまま必要個数を水中に投入し、
内容物を包装フィルムごと水に溶解または分散させて用
いることが行われている。このユニット包装によれば、
使用時に一々計算する手間が省けるのみならず、手を汚
染したりすることもないという利点がある。このような
ユニット包装に使用される水溶性フィルムは、大量の水
には容易に溶解もしくは膨潤してその形態を失うもので
あること、洗剤及び硼砂や炭酸ソーダーなどのアルカリ
性化学薬品等の包装用として耐アルカリ性であること、
更に包装用フィルムとしてかなりの機械的強度を有する
ことなどが要求される。かかる包装用フィルムとしてい
くつかの特許出願が行われており、本出願人もオキシ
アルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を製膜し
てなるアルカリ性物質包装用のポリビニルアルコールフ
ィルム(特開平61−315604号公報)を開発し
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】かかるユニット包装用
水溶性フィルムはその用途が多様化され、近年において
は溶解または膨潤温度を自由に設定できるフィルムが要
求されている。そこで本出願人も上記で示したオキシア
ルキレン基含有ポリビニルアルコールからなるフィルム
を用いてかかる要求を試みた。しかしながら、かかるフ
ィルムはオキシアルキレン基含有量及びケン化度の組み
合わせによりある程度自由に溶解または膨潤温度を設定
できるのだが、溶解もしくは膨潤温度を高く設定した場
合には、耐アルカリ性が低下してフィルムを長時間アル
カリ性物質と接触させると該フィルムの水溶性が抑制さ
れ、該設定温度での溶解が起こらなかったり、また溶解
もしくは膨潤温度を低く設定した場合には、実用面での
耐水性が非常に小さくなり、例えば濡れた手でフィルム
を扱うだけで容易に溶解し始めるという欠点を生じ易く
なり、改善の余地がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】しかるに本発明者はかか
る課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、オキシアル
キレン基含有量が1〜20重量%、ケン化度が90〜1
00モル%であるオキシアルキレン基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂(A)を外層とし、オキシアルキレン基
含有量が10重量%以上で15重量%未満、ケン化度が
80〜100モル%であるオキシアルキレン基含有ポリ
ビニルアルコール系樹脂(B)を内層とする積層フィル
ムであって、かつ(B)のオキシアルキレン基含有ポリ
ビニルアルコール系樹脂中のオキシアルキレン基含有量
と(A)のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂中のオキシアルキレン基含有量の差が5重量%
以上であるポリビニルアルコール系積層フィルムがかか
る目的に合致することを見いだし本発明を完成するに至
った。 【0005】本発明においては、特定のオキシアルキレ
ン基含有量及びケン化度をもつ2種類のオキシアルキレ
ン基含有ポリビニルアルコール系フィルムを積層するこ
とにより、即ち、外層には短時間内の耐水性を有しなが
ら水に対する溶解もしくは膨潤温度が自由に設定できる
フィルムを設け、内層には耐アルカリ性を有しかつ水温
に関係なく大量の水に容易に溶解するフィルムを設ける
ことにより、常に耐アルカリ性及び耐水性を充分に有し
ながら、溶解もしくは膨潤温度をある程度自由に設定で
きるユニット包装用の水溶性フィルムを開発し、かかる
フィルムの使用範囲を拡大した。以下、本発明について
詳述する。 【0006】本発明で用いられるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂は、典型的には、酢酸ビ
ニルと、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、
ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポ
リオキシアルキレン(メタ)アリルエーテルとを共重合
し、ついでケン化することにより得られる。なお、共重
合成分としてポリオキシアルキレン(メタ)アリルエー
テル以外の成分、例えばα−オレフィン(エチレン、プ
ロピレン、長鎖α−オレフィン等)、エチレン性不飽和
カルボン酸系モノマー、(アクリレート、メタクリレー
ト、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
ル、ビニルエーテル等)を30モル%以下程度であれば
含有してもよい。 【0007】オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ールを得るときの重合方法としては通常、溶液重合法が
採用され、場合により懸濁重合法、エマルジョン重合法
などを採用することもできる。ケン化反応としては、ア
ルカリケン化法、酸ケン化法などが採用される。オキシ
アルキレン基含有ポリビニルアルコールは上記のほか、
酢酸ビニルと、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、ポリ
オキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプ
ロピレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン
(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロ
ピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、
ポリオキシプロピレンビニルエーテルなどを共重合し、
ついでケン化することによっても得ることができる。オ
キシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、そのほ
か、ポリビニルアルコールに対するアルキレンオキシド
の反応、あるいはポリオキシアルキレングリコールに対
する酢酸ビニルの重合およびそれに引き続くケン化によ
っても得ることができる。 【0008】外層(A)として用いられるオキシアルキ
レン基含有ポリビニルアルコール系樹脂のポリオキシア
ルキレン(メタ)アリルエーテルの共重合割合は0.1
〜20モル%、特に0.1〜5モル%、ポリオキシアル
キレン(メタ)アリルエーテルにおけるポリオキシアル
キレンの縮合度は1〜300、特に3〜50が適当であ
り、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール全体
に占めるオキシアルキレン単位の割合が1〜20重量
%、特に5〜20重量%、更には8〜20重量%である
ことが好ましい。かかる割合が20重量%を越える場合
は短時間の耐水性能が充分に得られない。5重量%未満
の場合は水に対する充分な溶解性能が得られない。かか
るオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂
からなるフィルムは、その溶解もしくは膨潤温度をオキ
シアルキレン基含有量及びケン化度の組み合わせにより
自由に設定できる。かかる温度を高く設定して常温の水
には不溶とする場合には、得られたフィルムを更に熱処
理または熱延伸すると有利である。また、かかる温度を
低く設定した場合にもかかるフィルムは耐水性を有して
いるので例え濡れた手で扱っても容易に溶解することは
ない。 【0009】内層(B)として用いられるオキシアルキ
レン基含有ポリビニルアルコール系樹脂のポリオキシア
ルキレン(メタ)アリルエーテルの共重合割合は0.1
〜20モル%、特に0.1〜5モル%、ポリオキシアル
キレン(メタ)アリルエーテルにおけるポリオキシアル
キレンの縮合度は1〜300、特に3〜50が適当であ
り、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール全体
に占めるオキシアルキレン単位の割合が10重量%以上
で15重量%未満であることが好ましい。かかる割合が
10重量%未満の場合は充分な耐アルカリ性が得られな
い。かかるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂からなるフィルムは耐アルカリ性を充分に有
し、かつ水温に関係なく大量の水に容易に溶解する水溶
性フィルムである。 【0010】本発明において(B)のオキシアルキレン
基含有ポリビニルアルコール中のオキシアルキレン基含
有量と(A)のオキシアルキレン基含有ポリビニルアル
コール中のオキシアルキレン基含有量との差が5重量%
以上、好ましくは8重量%以上であることが必須であ
る。かかる差が5重量%未満であると溶解温度のコント
ロール、短時間における耐水性の付与、耐アルカリ性の
付与など全て実現することは困難である。本発明におけ
るフィルムの製造方法としては特に制限はなく既知の方
法がとられ、(A)及び(B)を押出し成形法などによ
り別々に成形してから積層するか、あるいは共押出し成
形、多層インフレーション成形、多層ブロー成形による
方法などがとられる。 【0011】かかる成形時には、必要に応じて着色料、
香料、増量剤、消泡剤、剥離剤、紫外線吸収剤等の通常
の添加剤を適宜配合してもよく、更に特性を失わない範
囲で通常のポリビニルアルコール、澱粉、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース等の水溶性樹脂を混合しても良い。かかるポ
リビニルアルコール系積層フィルムは2層系で耐水性、
耐アルカリ性、耐熱性、機械的強度などに充分に優れて
いるが、必要であれば更に中間層として、部分ケン化タ
イプのオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系
樹脂などを積層することも可能である。かくして得られ
る積層フィルムを用い包装して有利な物質としては、ア
ルカル性を呈する固体状物で使用時に水に溶解して用い
るものであれば特に制限はなく、例えば、洗剤や農業用
化学物質、肥料、写真現像剤、染料などのユニット包装
に好適に用いられる。 【0012】 【作 用】本発明においては、特定のオキシアルキレ
ン基含有量及びケン化度をもつ2種類のオキシアルキレ
ン基含有ポリビニルアルコール系フィルムを積層するこ
とにより、常に耐アルカリ性及び耐水性を充分有しなが
ら、溶解もしくは膨潤温度をある程度自由に設定するこ
とに成功し、かかるフィルムの使用範囲を拡大した。 【0013】 【実施例】以下、本発明において実例を挙げて更に詳述
する。 実施例1 外層として平均重合620、ポリオキシエチレンモノア
リルエーテル(オキシエチレンの縮合度15)単位の共
重合割合0.4モル%、ポリマー全体に占めるオキシア
ルキレン単位の割合5.9重量%、酢酸ビニル成分のケ
ン化度は95モル%からなるオキシアルキレン基含有ポ
リビニルアルコール系樹脂を、内層として平均重合度6
20、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル(オキシ
エチレンの縮合度20)単位の共重合割合0.75モル
%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割合
13.0重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は92モル
%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂を2層用のリングダイを備えた押出機に供給し
て温度210℃で溶融し、スリット径100mm、スリ
ットクリアランス1.5mmのリングダイスリットより
210℃で吐出し、冷却空気を吹き込んで筒状フィルム
を成形し、安定板で扁平にしてピンチローラーで巻き取
り厚さ100μmの積層フィルム(それぞれ50μmず
つ)を得た。かかる樹脂の吐出量はそれぞれ10kg/
hr、フィルム引取速度は10m/minとした。かか
る積層フィルムは40℃に溶解するように設定した。 【0014】かかる積層フィルムの物性を下記で示す方
法により測定した。 (1)耐水性 20cm×20cmの積層フィルムを調製した。この積
層フィルムを外層が上側になるように水平な平面上に置
き、駒込ピヘットで蒸留水の水滴10滴を滴下して30
分間放置したのち水滴をふき取り、フィルムを目視によ
り観察した。 膨潤が全くなし・・・○ 若干膨潤する・・・・△ フィルムが破れる・・× (2)温水水溶性 2cm×2cmの積層フィルムを溶解設定温度に調整し
た水中に浸漬して完溶時間を測定した。 3分以内で完溶・・・・・・・◎ 3〜10分で完溶・・・・・・○ 10〜30分で完溶・・・・・△ 30分以上でも完溶しない・・× (3)耐アルカリ性 アルカリ性洗剤10gを5cm×5cmの積層フィルム
からなる袋に入れヒートシールした後、20℃、65%
RHの環境下に2カ月間放置した。放置後の洗剤入りフ
ィルムを溶解設定温度に調整した水中に投入して完溶時
間を測定した。 3分以内で完溶・・・・・・・◎ 3〜10分で完溶・・・・・・○ 10〜30分で完溶・・・・・△ 30分以内でも完溶しない・・× 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】実施例 外層として平均重合度390、ポリオキシエチレンモノ
アリルエーテル(オキシエチレンの縮合度15)単位の
共重合割合0.5モル%、ポリマー全体に占めるオキシ
アルキレン単位の割合7.3重量%、酢酸ビニル成分の
ケン化度は95モル%からなるオキシアルキレン基含有
ポリビニルアルコール系樹脂を、内層として平均重合度
450、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル(オキ
シエチレンの縮合度20)単位の共重合割合0.8モル
%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割合
13.8重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は92モル
%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂を用いて押出機に供給して210℃で共押出し
て厚さ100μmの積層フィルム(それぞれ50μmず
つ)を得た。かかる積層フィルムは37℃で溶解するよ
うに設定した。かかる積層フィルムの物性を実施例1に
準じて測定した。結果はまとめて表1に示す。 【0021】 【0022】 【表1】 耐水性 温水水溶性 耐アルカリ性 実施例1 ○ ○ ○実施例2 ○ ○ ○ 【0023】 【発明の効果】本発明においては、特定のオキシアルキ
レン基含有量及びケン化度をもつ2種類のオキシアルキ
レン基含有ポリビニルアルコール系フィルムを積層する
ことにより、常に耐アルカリ性及び軽度の耐水性を充分
に有しながら、溶解もしくは膨潤温度をある程度自由に
設定することに成功し、かかるフィルムの使用範囲が拡
大できたので産業上非常に有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 オキシアルキレン基含有量が1〜20重
    量%、ケン化度が90〜100モル%であるオキシアル
    キレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂(A)を外層
    とし、オキシアルキレン基含有量が10重量%以上で1
    5重量%未満、ケン化度が80〜100モル%であるオ
    キシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂
    (B)を内層とする積層フィルムであって、かつ(B)
    のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂
    中のオキシアルキレン基含有量と(A)のオキシアルキ
    レン基含有ポリビニルアルコール系樹脂中のオキシアル
    キレン基含有量の差が5.0重量%以上であることを特
    徴とするポリビニルアルコール系積層フィルム
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