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JP3368075B2 - シート材洗浄装置 - Google Patents
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JP3368075B2 - シート材洗浄装置 - Google Patents

シート材洗浄装置

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JP3368075B2
JP3368075B2 JP26023394A JP26023394A JP3368075B2 JP 3368075 B2 JP3368075 B2 JP 3368075B2 JP 26023394 A JP26023394 A JP 26023394A JP 26023394 A JP26023394 A JP 26023394A JP 3368075 B2 JP3368075 B2 JP 3368075B2
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昭夫 中西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は布帛や紙等のシート材を
洗浄するシート材洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば精錬、漂白、染色および捺染等の
処理をした布帛や、コーティング処理をしたタルクコー
ト紙等の洗浄に用いられるシート材洗浄装置には、従
来、図6に示すようなものがある。このシート材洗浄装
置では、水が満たされた洗浄槽1内で、縦断面花びら形
に形成された回転体2が水平軸心回りに回転駆動されて
いる。また、回転体2の外周は多数の小孔が穿設された
周壁(以下「多孔周壁」という)を有する円筒状のケー
シング3に囲繞されており、さらに、ケーシング3の外
周は多孔周壁を有する円筒状のバスケット4に囲繞され
ている。なお、ケーシング3は洗浄槽1の側壁に固定さ
れているが、バスケット4は洗浄槽1に対して回転自在
に枢支されている。5は洗浄槽1に常時水を供給する給
水管、6はオーバーフローした水を排出する排水口、7
はそれぞれガイドローラを示す。
【0003】このシート材洗浄装置では、回転体2周面
の凸部が接近しつつある部分では水がケーシング3およ
びバスケット4の小孔から外部へ吐出され、凹部が接近
しつつある部分では小孔から内部へ吸入されることにな
り、回転体2の高速回転に伴って、水は前記のような吐
出と吸入とが極めて短い周期で反復される状態で流動し
ている(図7参照)。そして、シート材Aを図6のよう
に各ガイドローラ7およびバスケット4に掛け渡し、下
流工程側に設けられた巻き取りローラ(不図示)により
巻き取ると、シート材Aはこれに接する各ガイドローラ
7およびバスケット4を回転させながら矢印方向に搬送
され、前記のように流動させられる水によって効果的に
洗浄されるようになっている。
【0004】このシート材洗浄装置の要部の具体的構造
は例えば図8に示すようなものであって、洗浄槽1の対
向する側壁1a,1bの外側にはブラケット8a,8b
を介して軸受9a,9bが取着されており、回転体2
は、その回転軸10の両端を軸受9a,9bに枢支さ
れ、かつ、モータ(不図示)により回転駆動されるよう
になっている。また、側壁1a,1bからは円筒体11
a,11bが内方に突設されており、ケーシング3はそ
の両端が円筒体11a,11bの内部に挿入され、その
内周面に固着されている。
【0005】さらに、バスケット4の両端には断面L字
状の補強リング12a,12bが周設されており、この
補強リング12aおよび12bには、それぞれ8個ずつ
のベアリング13が周方向に等間隔に取り付けられてい
る。そして、円筒体11a,11bの外周面に接しなが
ら転動する各ベアリング13により、バスケット4が周
方向に回転自在に枢支されている。なお、14a,14
bは側壁1a,1bと回転軸10との間に、水漏れを防
止するために設けられたメカニカルシールである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のシート
材洗浄装置では、バスケット4の重量のためにベアリン
グ13にかかる荷重が大きく、それゆえベアリング13
の寿命が短かったので、頻繁に交換することが必要であ
って、装置の保守に手間がかかる欠点があった。
【0007】また、ベアリング13のためにバスケット
4の回転に伴う水の抵抗が増し、このためシート材にか
かる張力が大きくなって、シート材を損傷しやすいとい
う欠点もあった。特にシート材の搬送速度が高く、バス
ケット4が高速で回転する場合は、水の抵抗が大きくな
り、この欠点がより顕著となった。
【0008】本発明は以上のような欠点に鑑みてなされ
たものであって、装置の保守に手間がかからないシート
材洗浄装置を提供することを目的とするものである。ま
た、前記目的に加えて、シート材にかかる張力の小さい
シート材洗浄装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、洗浄液が収容された洗浄槽内に、多孔周
壁を有する円筒状のバスケットを、その両端に設けられ
た支持部材を介して洗浄槽に対して回転自在に枢支し、
このバスケットの多孔周壁外面に巻き付けられながら搬
送されるシート材を、バスケット内に設けられた液流発
生手段により流動させられる洗浄液によって洗浄するシ
ート材洗浄装置において、前記バスケットに、支持部材
にかかる荷重を軽減する浮力付与手段を設けたものであ
る。
【0010】また、前記構成に加えて、支持部材を、バ
スケットの両端に摺動部材を環状に設けてなる構成とし
たものである。
【0011】さらに、前記シート材洗浄装置であって、
洗浄槽の対向する側壁からそれぞれ円筒体が内方に突設
され、この円筒体の周面と摺動部材とが摺接するように
構成されたものにおいて、一方の円筒体の周面に摺動部
材と係合する凹溝を周設したものである。
【0012】なお、本発明において「シート材」には布
帛,紙,フィルム,その他のシート状物が含まれるもの
とし、前記「布帛」には織布,編布(ニット),不織布
はもとより、シート状に並んだ糸や、糸の束が横方向に
複数並んだものも含まれるものとする。
【0013】また、本発明において「液流発生手段」と
は、洗浄液に、バスケットの多孔周壁の孔を経てバスケ
ットの外部へ吐出されたり、バスケットの内部へ吸入さ
れたり、あるいは吐出と吸入とが短い周期で反復させら
れたり、というような流れを生ぜしめる手段を意味す
る。この液流発生手段は特に限定されないが、例えば周
囲に攪拌翼や突条等を設けて断面非円形に形成した回転
体をバスケット内で回転させるものが考えられる。ま
た、スクリューや軸流ポンプにより洗浄液を流動させる
ものも考えられる。
【0014】
【作用】本発明に係るシート材洗浄装置では、洗浄液中
で浮力付与手段によって生じる浮力がバスケットの重量
を軽くするように働くので、支持部材にかかる荷重が軽
減され、そのため支持部材の寿命が長くなる。
【0015】また、支持部材を、バスケットの両端に摺
動部材を環状に設けてなる構成としたものでは、バスケ
ットの回転に伴う水の抵抗が軽減される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るシート材洗浄装置を
示している。本実施例ではバスケット4の多孔周壁の、
小孔が穿設されていない両端近傍部分に環状中空体(浮
力付与手段の一例)15a,15bが周設されている。
環状中空体15a,15bは、コ字状断面を有する環状
の金属部材をバスケット4に外嵌し、その内周縁部をバ
スケット4に溶接してなるものであり、その内部には空
気が密封状に収容されている。また、環状中空体15
a,15bの外周壁の一か所には、通常はネジ16によ
って閉塞されている気体充填用の孔17が設けられてい
る。なお、本実施例ではシート材はバスケット4の、環
状中空体15aと15bとの間の多孔周壁外面に巻き付
けられながら搬送される。
【0017】環状中空体15a,15b以外の構成は図
8に示した従来例と同様であって、縦断面花びら形に形
成された回転体2が本発明における液流発生手段の一例
である。このように構成された本実施例のシート材洗浄
装置では、洗浄槽1に水(洗浄液の一例)が満たされる
と、環状中空体15a,15bによる浮力がバスケット
4の重量を軽くするように働くので、ベアリング(支持
部材の一例)13にかかる荷重が軽くなる。したがっ
て、ベアリング13の寿命が長くなって、交換の頻度を
下げることができるので、装置の保守に手間がかからな
くなり、そのための人件費が節減でき、かつ、装置の稼
働率を向上させることも可能となる。
【0018】なお、環状中空体15a,15bによる浮
力はバスケット4全体の重量と一致させるのが望ましい
が、必ずしも一致していなくても本発明の作用・効果は
奏せられる。また、ベアリング13にかかる荷重をより
軽減するために、気体充填用の孔17からヘリウム等空
気より比重の小さい気体を環状中空体15a,15b内
に充填して密封することも考えられる。
【0019】図2〜図5は本発明の別の実施例を示して
いる。本実施例ではベアリング13に代わる支持部材と
して、バスケット4の補強リング12aと12bとにエ
ンジニアリングプラスチック製の摺動部材18がそれぞ
れ設けられている。
【0020】補強リング12a側の摺動部材18は図5
に示すように周方向に2分割された環状をなしており、
ネジ19により補強リング12aに固定されている。ま
た、この摺動部材18の断面形状は図3に示すように内
向きのフランジ部20を有する略L字状をなしている。
そして、この摺動部材18はフランジ部20の内周端部
が円筒体11aの外周面に周設された凹溝21に嵌め込
まれた状態で、円筒体11aに対して周方向に摺動自在
となっている。
【0021】なお、補強リング12b側の摺動部材18
も前記と同様に構成されているが、図4に示すように、
円筒体11bの外周面には凹溝が形成されていない。こ
の構成により、バスケット4の筒心方向の位置決めがで
きるとともに、温度変化に伴うバスケット4の筒心方向
の伸縮を許容できるようになっている。
【0022】摺動部材18および円筒体11a,11b
以外の構成は図1に示す前記実施例と同様であって、こ
のように構成された本実施例のシート材洗浄装置では摺
動部材18が環状をなしているので、バスケット4の回
転に伴う水の抵抗が前記実施例に比べて減少し、このた
めシート材にかかる張力が小さくなって、シート材を損
傷する危険性が低くなる。また、バスケット4が高速で
回転しても水の抵抗がそれほど大きくならないので、シ
ート材の搬送速度を前記実施例に比べて速くすることも
可能となる。
【0023】因みに、浮力付与手段を備えていない従来
のシート材洗浄装置では、支持部材に、大きな荷重に耐
えられるベアリングを用いざるを得なかったが、本発明
では浮力付与手段によって荷重を軽減できたので、本実
施例のような構成も可能となったのである。
【0024】なお、摺動部材18の材質や形状は本実施
例に限定されるものではなく、例えば摺動部材18をジ
ルコニア等のセラミックや、四ふっ化エチレン等の樹脂
で形成してもよい。また、本実施例では摺動部材18に
内向きのフランジ部20を形成して円筒体11a,11
bの外周面に摺接させたが、フランジ部20を外向きに
形成して円筒体11a,11bの内周面に摺接する構成
としてもよい。さらに、摺動部材18を受ける部分の形
状も円筒状に限定されるものではない。
【0025】また、浮力付与手段は、例えば環状のゴム
チューブのようなものでもよく、発泡スチロール等比重
の小さい部材を適宜の形状に加工してバスケット4に取
り付ける構成としてもよい。さらに、浮力付与手段を設
ける位置も任意であり、前記実施例ではバスケット4の
周壁外面の両端近傍部分に設けたが、例えばケーシング
3を有しない構成のシート材洗浄装置であれば、バスケ
ット4の周壁内面に浮力付与手段を設けることもでき
る。
【0026】また、本発明を適用するシート材洗浄装置
は実施例のものに限定されず、例えば以上の実施例では
バスケット4が搬送されるシート材によって従動回転さ
せられるものについて示したが、バスケット4を動力に
よって回転駆動するシート材洗浄装置にも本発明を適用
することが可能であり、さらにまた、洗浄液として水以
外の液体を用いるシート材洗浄装置にも本発明を適用す
ることが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシート
材洗浄装置では、洗浄液中で浮力付与手段によって生じ
る浮力がバスケットの重量を軽くするように働くので、
支持部材にかかる荷重が軽減される。したがって、支持
部材の寿命が長くなるので、支持部材の交換頻度を下げ
ることができて、装置の保守に手間がかからなくなり、
そのための人件費が節減でき、かつ、装置の稼働率を向
上させることも可能となる。
【0028】また、支持部材を、バスケットの両端に摺
動部材を環状に設けてなる構成としたものでは、バスケ
ットの回転に伴う水の抵抗が軽減されて、シート材にか
かる張力が小さくなる。したがって、前記効果に加え
て、シート材を損傷する危険性が低くなるという効果が
奏せられる。また、バスケットが高速で回転しても水の
抵抗がそれほど大きくならないので、シート材の搬送速
度を従来に比べて速くすることも可能となる。
【0029】さらに、洗浄槽の対向する側壁からそれぞ
れ円筒体が内方に突設され、この円筒体の周面と摺動部
材とが摺接するように構成されたものにおいて、一方の
円筒体の周面に摺動部材と係合する凹溝を周設したシー
ト材洗浄装置では、簡潔な構成にして、バスケットの筒
心方向の位置決めをするとともに、洗浄液の温度変化に
伴うバスケットの筒心方向の伸縮を許容することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシート材洗浄装置の要
部断面図である。
【図2】本発明の別の実施例に係るシート材洗浄装置の
要部断面図である。
【図3】摺動部材を示す要部拡大断面図である
【図4】摺動部材を示す要部拡大断面図である
【図5】摺動部材を示す側面図である。
【図6】シート材洗浄装置の動作説明図である。
【図7】シート材洗浄装置の動作説明図である。
【図8】従来例に係るシート材洗浄装置の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 回転体(液流発生手段の一例) 4 バスケット 11a,11b 円筒体 13 ベアリング(支持部材の一例) 15a,15b 環状中空体(浮力付与手段の一例) 18 摺動部材(支持部材の一例) 21 凹溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液が収容された洗浄槽内に、多孔周
    壁を有する円筒状のバスケットを、その両端に設けられ
    た支持部材を介して洗浄槽に対して回転自在に枢支し、
    このバスケットの多孔周壁外面に巻き付けられながら搬
    送されるシート材を、バスケット内に設けられた液流発
    生手段により流動させられる洗浄液によって洗浄するシ
    ート材洗浄装置において、 前記バスケットに、支持部材にかかる荷重を軽減する浮
    力付与手段を設けたことを特徴とするシート材洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 支持部材は、バスケットの両端に摺動部
    材を環状に設けてなるものである請求項1に記載のシー
    ト材洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシート材洗浄装置であ
    って、洗浄槽の対向する側壁からそれぞれ円筒体が内方
    に突設され、この円筒体の周面と摺動部材とが摺接する
    ように構成されたものにおいて、 一方の円筒体の周面に摺動部材と係合する凹溝を周設し
    たシート材洗浄装置。
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