JP3374309B2 - 排水性舗装体の機能維持方法 - Google Patents
排水性舗装体の機能維持方法Info
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Description
能維持方法に関し、詳しくは高固形分で常温液状ラジカ
ル架橋型樹脂組成物を用いて主に排水性舗装層内に形成
された排水の流路である空隙部表面をコーティングする
ことによって、排水性舗装体の土砂や塵埃の降下による
目詰まりを緩和し、機能を長期間持続させる機能維持方
法に関する。
過できる程度に空隙部を持たせることによって、道路表
面の雨水を舗装層内を通し路肩等に排出する舗装体であ
る。この舗装体は、道路表面の水膜形成を防ぐことによ
ってハイドロプレーニング現象の緩和、水はね、水しぶ
きの緩和、雨天夜間のヘッドライトによる路面反射を緩
和し、車の走行安全性を確保する為の舗装技術である。
又、この舗装体は、同時にタイヤと路面の接触による発
生音を抑制し、また舗装層内空隙部への吸音により交通
騒音の低減効果もある。
道路事情にも適合するため、施工面積も平成5年度で累
計200万m2 、平成8年度末で累計800万m2 と増
加している。
め骨材およびバインダーの配合を工夫して舗装層内部に
18〜27%程度の空隙部を持たせている為、車の重量
による損壊・摩耗及び圧密化、更には降下する粉塵、車
輌が持ち込む土砂などによって排水性空隙部が閉塞し、
次第に当初の排水性能・騒音抑制性能を失っていくとい
う問題がある。
ては、骨材飛散を防止するため、骨材同士の結合力を向
上させ、排水性舗装体の損壊、摩耗を防止する為、舗装
層表層部に(メタ)アクリレート樹脂混合物を塗布、重
合させる施工方法(特開平5−222705号公報)が
知られている。しかし、排水性機能の維持をするまでに
は至っていなかった。
性舗装体における固着土砂及び塵埃の形成を予防するこ
とによって、排水性舗装体の機能維持の持続性を向上さ
せる方法にある。
装体の排水機能維持を目的に、排水性舗装の目詰まりの
メカニズムを鋭意研究の結果、特定の樹脂組成物で排水
性舗装層の空隙部の排水の流路表面をコーティングする
ことにより、目詰まり物質の固着を防止し排水性機能を
維持できることを見いだし本発明を完成するに到った。
排水性アスファルト舗装層内部に形成される空隙部で、
その空隙部が連続するものであり、かつ排水の流路とし
て機能する空隙部の表面に対し、該空隙部表面のアスフ
ァルトを溶解しない高固形分、常温液状のラジカル架橋
型樹脂組成物をコーティングすること、及び前記ラジカ
ル架橋型樹脂組成物が、(A)樹脂成分50〜80重量
%、(B)重合性不飽和単量体20〜50重量%からな
り、かつ前記ラジカル架橋型樹脂組成物の硬化物のショ
アーD硬度が60以上であること、好ましくは樹脂成分
(A)が、ビニルエステル樹脂(A1)及び空乾性付与重合体
(A2)とからなること、好ましくは空隙部が、粗骨材、細
骨材、フィラー、アスファルトの混合物からなる排水性
アスファルト舗装層内部にあるアスファルトとフィラー
との混合物で被覆された粗骨材、細骨材で構成されるも
のであること、排水性アスファルト舗装層内部の空隙部
の表面に対する樹脂組成物のコーティング量が、0.0
1〜1.5Kg/m2であることを特徴とする排水性舗装
体の機能維持方法を提供する。
れと目詰まりとによるものがある。目つぶれとは、排水
性舗装層表面の孔が、車重量等で周囲のアスファルトバ
インダーの粘性的非可逆的な変形によって狭められるた
めに生じる。この現象はひとえに、バインダーの粘弾性
特性によるものであり、目つぶれに対しては高粘弾性を
示すバインダーが好ましい。また供用中に履歴する最高
温度もなるべく低い程良い。
上に搬入される土砂や周囲から飛来する塵埃などが空隙
部分に詰まる現象であり、道路のおかれた環境によって
閉塞される物質、形状、閉塞の状態が異なる。道路上に
搬入される閉塞物質の量も環境によって大きく左右され
る。
の最下部から路体1、厚み1m程度の路床2上に形成さ
れるもので、上層から伝達される交通荷重を更に分散し
て路床2へ伝達するためのものである。通常、路盤3
は、上層路盤3-1と下層路盤3-2に分けて設けられ、下層
路盤3-2で上層路盤3-1を支持するものである。その材料
は、上層路盤3-1には砕石等の強度の大きい良質の材料
を用い粒度調整工法、瀝青安定処理工法等公知の方法で
施工する。下層路盤3-2には砂、鉄鋼スラグ、クラッシ
ャラン等安価な材料で粒状路盤工法、セメント安定処理
工法等で施工されたものである。路床2とは、舗装6
(表層5+基層4+路盤3)下に設けられる厚さ約1m
の部分を言い、路床2の下にある路体1に対して交通荷
重を一定に分散する働きをするものである。更に、舗装
6の施工基盤となるものである。路床2と路盤3とを合
わせて基盤7と称する。路盤3は、防水した鋼材やコン
クリートの場合もある。
5に加わる荷重を路盤3に均一に伝達するものであり、
その材料としては、骨材、アスファルト及び必要により
フィラーからなる加熱アスファルト混合物を用いる。こ
の層は、通常不透水性である。この基層4を排水性舗装
層5と同様に排水性としても良い。
り、通常のアスファルト舗装での表層に相当するもの
で、舗装体内を雨水等が通過できる程度に空隙部を持た
せることによって、道路表面の雨水等を舗装層内を通し
て路肩、排水溝に排水し、道路表面の水膜形成を防ぐこ
とによってハイドロプレーニング現象の緩和、水はね、
水しぶきの緩和、雨天夜間のヘッドライトによる路面反
射を緩和し、車の走行安全性を確保するものである。そ
の材料は、好ましくは粗骨材、細骨材、フィラー、アス
ファルトの混合物から構成されるものである。アスファ
ルト舗装層内の空隙率は、好ましくは18〜27%程度
である。
度改質アスファルト、改質アスファルト、ストレートア
スファルト等である。これらのバインダーはストレート
アスファルトに改質材としてゴム、ラテックス、熱可塑
性樹脂等の改質材を好ましくは4〜12重量%添加混合
したものである。
30mmの粒状物で、例えば、5〜7号砕石である。細骨
材とは、好ましくは粒径0.1〜2.5mmの粒状物であり、例
えば、天然川砂、山砂、硅砂、砕石等が挙げられる。フ
ィラーとは、0.1mmより小さい粉末状のもので、例え
ば、石粉、消石灰等である。
形成される空隙部とは、好ましくはアスファルト混合物
を結合剤としてアスファルトと必要によりフィラーとの
混合物で被覆された粗骨材、細骨材によって形成される
空隙、隙間である。該排水性舗装層内においては、独立
した空隙部、不透水性の基層まで連続している空隙部、
行き止まりの空隙部、空隙部同士を結ぶ空隙部、横に連
なり路肩まで続く空隙部等の各種空隙部が生じる。本発
明で対象とする空隙部とは、表面(道路面)に空隙孔を
有しており、該空隙孔から不透水性基層まで、あるいは
路肩まで連続している空隙部であり、排水の流路として
機能する空隙部である。
水等の水が流れ、路肩まで排水されるさい水の通る排水
性舗装層内の空隙部である。
成物は、低粘度で長い可使時間を有し、更にはアスファ
ルトを溶解する性質がないものである。アスファルト非
溶解性は、重合性不飽和単量体として(メタ)アクリル
系不飽和単量体を主成分として用いることにより、得ら
れる。該組成物は、硬化物となった際アスファルトとの
密着性が良く、且つ硬化物の帯電性が低い性質を有する
ことが好ましい。高固形分とは、ラジカル架橋型樹脂
(A)50〜80重量%と重合性不飽和単量体(B)20〜5
0重量%とからなる樹脂組成物である。
は、排水性舗装層内部の空隙部表面をコーティングする
ことにより、空隙部表面に付着する目詰まり物質の付着
を防止し、結果として排水性舗装層の機能低下を防止す
ることができるのである。常温液状のラジカル架橋型樹
脂組成物は、その硬化物のショアーD硬度が、60以上
である。好ましくは該組成物の初期粘度(25℃)は好
ましくは1〜10ポイズで、硬化時間が30分以下であ
る。該樹脂組成物の初期粘度が、この範囲外だと空隙部
表面のコーティングが十分でないので好ましくない。
又、硬化物のショアーD硬度が60未満の場合には耐ゴ
ミ付着性が悪いので好ましくない。
は、好ましくはビニルエステル樹脂であり、例えば、不
飽和ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂、エポキシ
(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレ
ート樹脂およびこれらの混合物が挙げられる。
樹脂とは、前記α,β−不飽和二塩基酸を含む二塩基酸
類と多価アルコ−ル類、必要によりジシクロペンタジエ
ン系化合物との縮合反応で得られるものであり、必要に
応じて、一塩基酸、一価アルコール、モノエポキシ化合
物等を使用したもので、好ましくは数平均分子量500
〜5000の範囲の不飽和ポリエステルの末端に(メ
タ)アクリル化合物を反応したものである。
ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂単独又はビスフェ
ノールタイプのエポキシ樹脂とノボラックタイプのエポ
キシ樹脂とを混合した樹脂と不飽和一塩基酸とをエステ
ル化触媒の存在下で反応して得られる樹脂である。
脂とは、好ましくはポリイソシアネートとポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリブタジエン
ポリオール等のポリオール及びヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート化合物とを反応させて得られるもの、
例えばポリプロピレングリコールとトリレンジイソシア
ネート(TDI)を1対2のモル比で反応させたポリイ
ソシアネートと2−ヒドロキシエチルメタアクリレート
とを1対2のモル比で反応させて得られる樹脂である。
して空乾性付与型重合体(A2)を併用するのが好ましい。
その際、不揮発分(樹脂固形分)は、好ましくは50〜
80重量%である。これを外れると排水性舗装層の補強
効果が十分ではない。
記の不飽和ポリエステル、ビニルエステル樹脂等に空乾
性成分を導入した重合体である。空乾性成分は、次の公
知のものが挙げられる。 グリコール成分に、-0-CH2-CH=CH2 で示されるアリル
エーテル基を含有する化合物を併用する。 酸成分に環状脂肪族不飽和多塩基酸及びその誘導体を
含有する化合物を併用する。 ジシクロペンタジエンを含有する化合物を併用する。 乾性油、エポキシ反応性希釈剤を併用する。
合体(A2)の混合比率は、(A1)/(A2)の重量比率が、(A
1):(A2)=99:1〜50:50(重量部)であること
が好ましい。(A2)成分が50より多い場合、樹脂硬化物
の引っ張り強度、引き裂き強度、耐水性、耐湿熱性等の
特性が悪くなる。
しては、主成分としてアクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等のアクリル系不飽和単量体であり、樹脂と
架橋可能なアクリル系不飽和単量体或いはアクリル系不
飽和オリゴマー等が挙げられる。不飽和ポリエステル樹
脂で用いられるスチレンモノマーは、アスファルト溶解
性が大きく、本発明に用いるには不適当である。しか
し、本発明の効果を損なわない程度併用することは可能
である。スチレンモノマーの使用量は、樹脂(A)固形分
100重量部に対して好ましくは30重量部以下用いる
ことができる。
化を速めるために硬化剤を含有することが好ましく、硬
化剤としては有機過酸化物が挙げられる。有機過酸化物
の具体例としては、ジアシルパーオキサイド系、パーオ
キシエステル系、ハイドロパーオキサイド系、ジアルキ
ルパーオキサイド系、ケトンパーオキサイド系、パーオ
キシケタール系、アルキルパーエステル系、パーカーボ
ネート系等公知のものが挙げられる。
橋型樹脂(A)と重合性不飽和単量体(B)との合計量100
重量部に対して、0.1〜6重量部である。上記硬化剤
は、2種以上組み合わせて使用しても良い。
硬化促進剤を含有させることも好ましく、硬化促進剤と
しては、金属石鹸類、例えばナフテン酸コバルト、オク
チル酸コバルト、オクチル酸亜鉛等が挙げられ、金属キ
レート化合物としては、バナジウムアセチルアセテー
ト、コバルトアセチルアセテートがある。またアミン類
にはアニリン、N,N−ジメチルアニリン等公知のもの
が挙げられる。
脂(固形分)100重量部に対して好ましくは0.1〜
5重量部使用する。本発明においては、アミン系促進剤
が好ましい。なお、硬化促進剤は、予め樹脂に添加して
おいても良いし、使用時に添加しても良い。
加するのが好ましく、該重合禁止剤としては、トリハイ
ドロベンゼン、ハイドロキノン、1,4−ナフトキノ
ン、パラベンゾキノン、トルハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル、p−tert−ブチルカテコー
ル、2,6−tert−ブチル−4−メチルフェノール等が
挙げられる。その使用量は、組成物中10〜1000p
pmが好ましい。
樹脂表面の空気硬化性を向上させるため、ワックスを添
加することが好ましい。該ワックスとしては、パラフィ
ンワックスかつ/または、極性ワックスを単独、あるい
は、併用する事ができ、この極性ワックスとしては、そ
の構造中に極性基並びに非極性基を合わせ持つもので、
具体的には、エマノーン3199、3299(花王
(株)製)、リケマールS−71−D、S−200(理
研ビタミン(株)製)、NPS−8070、NPS−9
125、OX−WEISSEN−8(日本精蝋(株)
製)、ダイヤカルナPA−30(三菱化学製)といった
化合物等が挙げられる。
架橋型樹脂(A)と重合性不飽和単量体(B)との合計量10
0重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.2
〜2.0重量部使用する。
常温液状のラジカル架橋型樹脂組成物でコーティングす
るとは、具体的には樹脂組成物を排水性舗装層表面に散
布することで行われる。具体的には、機械装置での噴霧
による方法、流し延べ方法、如雨露での散布方法等があ
るが、流し延べ方法が良い。更に、コーティングすると
は、散布された樹脂組成物が排水性舗装層表面の開口部
(空隙部の排水性舗装層表面の孔)から排水性舗装層内
の空隙部へ進入し、排水される水の流路を形成している
空隙部を満たすように流し、空隙部を構成するアスファ
ルト等で被覆された粗骨材、細骨材の表面を覆うことで
ある。
脂組成物の散布量は、好ましくは1〜4Kg/m2で、更
に好ましくは1〜2Kg/m2である。これら散布された
樹脂組成物は、排水性舗装表面に残存してもかまわない
ができるだけ該舗装表面孔から空隙部へ流入することが
望ましい。
成物のコーティング量は、好ましくは0.01〜1.5
Kg/m2である。更に好ましくは0.1〜1Kg/m2で
ある。
表現できる。通常、排水性舗装の新規舗設時の定水位透
水係数は、1×100 〜1×10-2 cm/sである。目詰
まり状態における定水位透水係数は、目詰まりの激しい
部分で、1〜2年の間に1×10-2 cm/sより低くな
る。
方法により目詰まり回復作業が必要で有れば、透水係数
が1×10-2 cm/s より低い時に実施される。その作業
で機能回復の程度は、回復の度合いもまちまちである
が、透水係数が0.5×10-3cm/s程度に低下した排水
性舗装体の場合、回復率は洗浄後に透水係数が0.5×
10-2cm/s程度に回復する。
明する。
装の目詰まり現象は、舗装層内に無秩序かつ連続的に存
在する空隙部の深部に、土砂及び塵埃が雨水の流れとと
もに浸入し、深部空隙部で捕捉されて生ずると考えられ
る。この土砂及び塵埃は水分の自然排除および乾燥によ
って空隙部表面(壁面)に固着し除去を困難にする。そ
こで、目詰まりがどのように進行するかを実験によって
確認した。
相当する量の乾燥黒土(0.4mmふるい下)をスラリー状に
して強制的に充填させ、一定水頭差で透水量の変化、土
砂の流出の状況を調べた。 この乾燥黒土の粒度分布
は、実路において閉塞物質として報告されている土砂及
び塵埃の粒度分布とほぼ一致している。
かわらず、時間の経過とともに一方では土砂が流出し一
方では透水係数が低下するという現象(図3)が見られ
た。これは空隙の隘路部に比較的大きい粒子が捕捉さ
れ、通水とともにその上に順次微細な粒子が積層し、一
方その下流側の土砂は排出されていくために起こる現象
と推定された。
に、舗装層5内にある多数の連続する空隙部の大部分
が、ごく短い土砂の閉塞空隙部分により区分けされてい
る状態、すなわち連続する空隙部の途中が竹の節状に目
詰まりを起こしている状態と考えられる。
他の物質が閉塞する現象を考察すると、道路表面から路
肩への排水に至る空隙ひとつひとつの経路について次の
2つの経過をたどるものと推定される。
等が、その空隙部経路の隘路部に到達し、捕捉されて隘
路部を更に狭くする。この現象を繰り返して閉塞に至ら
しめる場合。他の一つは、閉塞物質が、サイズ上は空隙
部経路を物理的に通過しうるが、舗装層5内壁表面を構
成するアスファルトバインダーに付着し、次第に空隙部
内壁径を狭くしつつ、ついには閉塞に至らしめる場合が
あるものと推定している。土砂等のバインダーへの付着
は、バインダーが粘着性を持つこと、静電気を帯びやす
いことも原因と考えられる。
層5内空隙部表面への付着を防止する目的で、アスファ
ルトバインダーをラジカル架橋型樹脂組成物でコーティ
ングすることにした。この為、異なる4種類の樹脂、 VE1:ビニルエステル樹脂 PA1:不飽和ポリエステルアクリレート樹脂 PA2:不飽和ポリエステルアクリレート樹脂 VU:ビニルウレタン樹脂 を用意して、付着土砂の耐ゴミ付着性試験を行った。
2、VUは、下記の6種類の異なる樹脂組成物からな
り、これらを表1の様に混合配合してなるものである。 V−1:ビニルエステル樹脂組成物 UP−1:不飽和ポリエステルメタアクリレート樹脂組
成物 UPA−1:不飽和ポリエステルメタアクリレート樹脂
組成物 UMA−1:ウレタンメタアクリレート樹脂組成物 P−1:空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物 P−2:空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物
−1の合成 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応によっ
て得られたエポキシ等量250なるエポキシ樹脂(大日
本インキ化学工業製、エピクロン860)1038g、
ビスフェノールA113g、メタクリル酸273gを従
来公知の方法によって加熱、反応させて得られたビスフ
ェノール型ビニルエステル樹脂をメチルメタクリレート
(以下,MMAと略記)に溶解し、不揮発分75%のビ
ニルエステル樹脂組成物(試料V−1)とした。
リレート樹脂組成物UP−1の合成 ネオペンチルグリコール140g、ビスフェノールAの
エチレンオキサイド2モル付加物412g、イソフタル
酸252g、フマル酸176g、グリシジルメタクリレ
ート360gを従来公知の方法で加熱脱水縮合させて得
られた不飽和ポリエステルをスチレンに溶解し、不揮発
分55%の不飽和ポリエステルメタアクリレート樹脂組
成物(試料UP−1)とした。
ト樹脂組成物UPA−1の合成 トリエチレングリコール6.2モル、ジエチレングリコ
ール3.3モル、フタル酸10モル、グリシジルメタク
リレート2モルを従来公知の方法により加熱脱水縮合さ
せて得られたポリエステルメタアクリレートをMMAに
溶解し、不揮発分75%のポリエステルメタアクリレー
ト樹脂(試料UPA−1)とした。
脂組成物UMA−1の合成 トリレンジイソシアネート2.0モル、数平均分子量1
000のプロピレングリコール1.0モル、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート2.0モルを従来公知の方法
により加熱反応させて得られたウレタンメタクリレート
をMMAに溶解し、不揮発分80%のウレタンメタアク
リレート樹脂組成物(試料UMA−1)とした。
脂組成物P−1の合成 トリエチレングリコール431g、ジエチレングリコー
ル305g、無水フタル酸255g、PMAA(シス−
3−メチル−4−シクロヘキセン−シス−1,2−ジカ
ルボン酸)477g、無水マレイン酸113gを従来公
知の方法で加熱脱水縮合させて得られた空乾性不飽和ポ
リエステルをMMA500gに溶解し、不揮発分75%
の空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物(試料P−1)
とした。
脂組成物P−2の合成 エチレングリコール141g、ジエチレングリコール2
72g、テトラヒドロ無水フタル酸346g、トリメチ
ロールプロパン2モルとアマニ油1モルのエステル交換
組成物433g、フマル酸396gを従来公知の方法で
加熱脱水縮合して得られた空乾性不飽和ポリエステル組
成物をMMAに溶解し、不揮発分75%の空乾性不飽和
ポリエステル樹脂組成物(試料P−2)とした。
配合
ル(ストレートアスファルト60/80:30重量%、
細砂:40重量%、フィラー:30重量%の混合品)を
均一に塗布し、さらに表1の4種類(VE1、PA1、
PA2、VU)の樹脂組成物をコーティング材として塗
布した。閉塞物質と粒径分布が近い黒土(600メッシ
ュ以下)を懸濁した水中に該陶板を置き黒土を該板上に
沈降させ、取り出した後、24時間60℃で乾燥した。
種類の試験板を至近距離から14m/secの流速で2
5ccの水を噴射し、土砂のゴミ付着性を目視で観察し
た。
中央上部より25ccの水を6cc/secで流下させ、除去性を
目視観察した。この結果を表2に記した。
81705に則り、米国Electro-tech Systems.INC社製、静
電減衰時間測定器406Cを用いて静電減衰時間の測定
を行った。具体的には、3×5インチの下記No.1〜
6の6種類の樹脂硬化物試験片に5000ボルトの電圧
を印加し、接地後に帯電電圧が500ボルトになるまで
の時間を測定した。
(PHR)で混合] No.4:VE1+PA2[VE1/PA2=50/5
0(PHR)で混合] No.5:VU No.6:PA2 からなる樹脂溶液に50%BPOを2部添加し、硬化さ
せた樹脂硬化物である。
ョアD硬度の高いものほど良い結果が得られた。すなわ
ち、耐ゴミ付着性(土砂等の付着ゴミの取れやすさ)
は、ショア硬度60以上のものが優れた効果を発揮し、
60より小さいものは良くなかった。
点から静電減衰時間(10%カットオフ時間)を測定した
ところ、0.14秒以下のものが優れた効果を発揮し、0.14
秒以上のものは良くなかった。
発明者等は室内の検討において、排水性舗装の機能維持
の効果を確認するため以下の方法を考案した。
ニズム解明に用いた排水性舗装層供試体材料を用いたも
ので、供試体に乾燥黒土を次項に示す方法によって詰
め、透水係数を測定する。この値は、実路における舗装
体の目詰まり状態を示すものと見なせる。
透水係数を測定する場合にかける水頭(8〜10cm)
よりも大きい30cmの水頭を15分間付与し、透水係
数を測定する。この値は、実路における舗装体内の閉塞
物質が、雨水により洗い流される状態を促進して観察し
ていると見なせる。
付与した場合さらに一定量の飽和重炭酸ナトリウム水溶
液を浸透させた後、当量の蓚酸水溶液を散布、気泡を発
生させて目詰まり土砂の洗浄を行い、透水係数を測定す
る。これは、機能回復装置その他の手段で排水性舗装の
目詰まり物質を強制的に除去する、すなわち機能回復作
業を行った後の状態と見なせる。
体の作製)そこで目標空隙率を23%、25%、27%
とした下記の3種類配合でのマーシャル試験用排水性舗
装層供試体(10cm×10cm×6.5cm、両面各50回突
き固める、以下供試体という)を作製した。アスファル
トバインダーとしては、エコファルトTA(日本石油
(株)製品、針入度58、軟化点93.5℃、60℃、粘度1
00×104ps以上)を使用した。それぞれの供試体に
対してラジカル架橋型樹脂組成物(VE1、硬化時間1
2分)を目標空隙率の異なる供試体に対し、散布量を変
えてコーティングした。
土80gを400ccの水に懸濁させた泥水を流し込ん
だ。黒土の微粒子を含んでいるため、供試体から透過し
た水は1回だけよく攪拌しながら供試体上面にかけ目詰
まりの徹底化を図った。このようにして得られた目詰め
供試体を60℃で24時間乾燥した後、供試体上面に残
った黒土を刷毛できれいに落とし、定水位透水係数の測
定に供した。定水位透水係数の測定は、供試体上下にか
ける差圧を自由に変えられるように、図4に示す装置を
考案して行った。
よる連続空隙部表面コーティング排水性舗装層の排水性
に対する影響には、目的に対して功罪2つの側面が考え
られる。第1の側面は、空隙部表面がコーティングされ
て耐ゴミ付着性が優れる点、第2の側面は散布したコー
ティング材が舗装層内の連続する空隙部の隘路を塞ぎ、
透水係数の低下をもたらすのではないかとする点につい
て、実施例2の実験を行った。
量(常温液状ラジカル架橋型樹脂組成物:VE1)を変
えた新規供試体を作成し、各透水係数を測定した結果
を、図5に示した。
布した樹脂量0.8kg/m2としても透水係数は1×
10-1cm/秒以上であり、排水性機能を十分保持してい
る。つまり散布樹脂量が多くなると透水係数が下がり、
排水性は悪くなるが、排水性舗装層の空隙率の違いによ
って透水係数が異なること、即ち、排水性舗装層の空隙
率の低い舗装層でも、透水係数が優れる、つまり排水性
機能を十分保持したものであることが解る。
効果) 常温液状ラジカル架橋型樹脂組成物(VE1:初期粘度
3ポイズ、硬化時間12分)中に供試体をよく浸漬した
後、引き上げ余分な樹脂組成物を十分除去し、供試体の
空隙部表面に樹脂組成物を硬化形成させたものを調製し
た。これに目詰まり供試体の作製方法に従って目詰まり
物質で目詰まりを起こさせた。このように目詰まりを起
こさせた供試体に、水頭30cmで15分の差圧を付与
し、同様の処理を行ったラジカル架橋型樹脂組成物の無
塗布の供試体と比較した。
空隙部表面にラジカル架橋型樹脂組成物をコーティング
した供試体の透水係数は、作成直後の無塗布の供試体と
コーティング直後の供試体とでは、コーティングした方
が劣るものの、目詰め操作後は、透水係数は両者ほぼ同
じ程度であるが、30cmの差圧付与後は、コーティン
グ供試体の方が優れていることを確認した。(図6参
照) 従って、空隙部表面を特定のコーティング材を塗布され
た排水性舗装層は、排水性に優れたものであることを確
認した。
回復作業の効率化) ラジカル架橋型樹脂組成物をコーテイングしたアスファ
ルト面が土砂の耐ゴミ付着性に優れることから排水性機
能回復作業において効率の向上が予想される。
性舗装層供試体、更に、該排水性舗装層供試体をラジカ
ル架橋型樹脂組成物(VE1:初期粘度3ポイズ、硬化
時間12分)の樹脂量が、0.3Kg/m2、0.6Kg/m2、
0.9Kg/m2、1.2Kg/m2となるよう散布し空隙部表面
に該樹脂組成物を硬化形成させた排水性舗装層供試体を
調製した。
従って目詰まり物質で目詰まりを起こさせた。この目詰
まり供試体に水頭50cmで15分の差圧を付与した
後、さらに200ccの飽和重炭酸ナトリウム水溶液を
浸透させた後、当量の蓚酸水溶液を散布、気泡を発生さ
せて目詰まり土砂の洗浄を行った。それぞれの作業終了
ごとに供試体の透水係数を測定した。
水性舗装層供試体について透水係数を測定した結果を図
7に示した。ラジカル架橋型樹脂組成物の無塗布の供試
体に比べると、ラジカル架橋型樹脂組成物をコーティン
グした排水性舗装層供試体の透水係数は、新規の状態
(黒四角、■印)では劣るものの、目詰まり操作後、5
0cm差圧付与後は優れた透水係数値を示していることが
確認された。又、洗浄後もラジカル架橋型樹脂組成物の
散布量に応じて回復効率は異なるものの、若干ラジカル
架橋型樹脂組成物をコーティングした排水性舗装層供試
体の方が、無塗布供試体より優れていることが解った。
(図7参照)
アスファルト舗装層を施工した後、該舗装層内部の連続
する、排水の流路として機能する空隙部表面に対してア
スファルトを溶解しない高固形分の常温液状のラジカル
架橋型樹脂組成物をコーティングすることにより、目詰
まり物質の固着を防止し、排水性舗装の耐目詰まり性、
土砂塵埃の耐ゴミ付着性を向上させることで、排水性機
能を長期間に渡り維持することができる。この方法は、
それ自身で機能維持が図れるが、同時にその原理から、
機能回復装置による排水性機能回復の効果をも向上させ
る。
1例である。
である。
を示した。
と透水係数との関係を示した。
グの有無と透水係数の関係を示した。
水係数の関係を供試体の新規作成時、目詰め後、50c
m差圧付与後、洗浄後で示した。
Claims (4)
- 【請求項1】 路盤上もしくは基層上の排水性アスファ
ルト舗装層内部に形成される空隙部で、その空隙部が連
続するものであり、かつ排水の流路として機能する空隙
部の表面に対し、該空隙部表面のアスファルトを溶解し
ない高固形分、常温液状のラジカル架橋型樹脂組成物を
コーティングすること、及び前記ラジカル架橋型樹脂組
成物が、(A)樹脂成分50〜80重量%、(B)重合性不飽
和単量体20〜50重量%からなり、かつ前記ラジカル
架橋型樹脂組成物の硬化物のショアーD硬度が60以上
であることを特徴とする排水性舗装体の機能維持方法。 - 【請求項2】 樹脂成分(A)が、ビニルエステル樹脂(A
1)及び空乾性付与重合体(A2)とからなることを特徴とす
る請求項1記載の排水性舗装体の機能維持方法。 - 【請求項3】 空隙部が、粗骨材、細骨材、フィラー、
アスファルトの混合物からなる排水性アスファルト舗装
層内部にあるアスファルトとフィラーとの混合物で被覆
された粗骨材、細骨材で構成されるものであることを特
徴とする請求項1、2記載の排水性舗装体の機能維持方
法。 - 【請求項4】 排水性アスファルト舗装層内部の空隙部
の表面に対する樹脂組成物のコーティング量が、0.0
1〜1.5Kg/m2であることを特徴とする請求項1〜
3いずれか記載の排水性舗装体の機能維持方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36778798A JP3374309B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 排水性舗装体の機能維持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36778798A JP3374309B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 排水性舗装体の機能維持方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000192407A JP2000192407A (ja) | 2000-07-11 |
| JP3374309B2 true JP3374309B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=18490195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36778798A Expired - Lifetime JP3374309B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 排水性舗装体の機能維持方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374309B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2003090003A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Showa Highpolymer Co Ltd | 排水性道路舗装の補強用樹脂組成物 |
| US11518885B1 (en) * | 2021-04-28 | 2022-12-06 | Kao Corporation | Asphalt composition |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP36778798A patent/JP3374309B2/ja not_active Expired - Lifetime
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