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JP3375889B2 - 地震検出装置 - Google Patents
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JP3375889B2 - 地震検出装置 - Google Patents

地震検出装置

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JP3375889B2
JP3375889B2 JP13904998A JP13904998A JP3375889B2 JP 3375889 B2 JP3375889 B2 JP 3375889B2 JP 13904998 A JP13904998 A JP 13904998A JP 13904998 A JP13904998 A JP 13904998A JP 3375889 B2 JP3375889 B2 JP 3375889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス供給システ
ムにおけるガバナ室などに設置され、装置の設置時およ
び保守整備時に、演算パラメータ等の調整作業や水平出
し作業をその設置現場において容易かつ迅速に行える地
震検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス供給システムにおいて地震発生時に
は、ガスの供給を緊急に遮断し、ガス漏れによる被害の
拡大や2次災害の発生を防止する必要があり、その手段
として、従来より各種地震センサを使用した地震検出装
置が提供されている。
【0003】かかる従来の地震検出装置は、例えば、振
動を検出するためのいわゆるサーボ型加速度センサと、
当該センサの検出信号と予めメモリ手段に記憶された演
算パラメータ・アルゴリズム、設定値等とに基づいて後
述するSI値等を演算処理する演算処理回路を防爆ケー
スに収納して構成されていた。また、装置設置時などの
水平出し作業(傾き調整)を行うための小形の気泡形水
準器を当該防爆ケースの蓋部表面に有して構成されてい
た。上記演算パラメータやアルゴリズム、設定値等の調
整作業は、装置の設置現場で行うことが困難であるた
め、装置の製造工場において行われていた。
【0004】また、防爆ケースは、防爆域たるガバナ室
の床などに固定金具や固定ボルトなどによって傾き調整
自在に固定されており、設置現場においては、かかる傾
き調整のみが行われていた。なお、装置には、地震検出
の確実性を担保すべく、いわゆる機械式地震センサなど
も併用されている。
【0005】ところで、このような地震検出装置におい
ては建物の被害の程度と相関の高い地震検知を行うため
に、SI(Spectrum Intensity)値
を地震動の強度の尺度として利用する手段が提案され、
実施されている。このSI値は一般に次の式で表され
る。他に加速度応答SI値や変位応答のSI値も採用す
ることができる。
【化1】 ここで、kは係数、Svは速度応答スペクトル、Tは周
期、hは建物の減衰係数である。
【0006】かかる手段は、例えば、特開昭62−12
884号公報、特開昭62−12885号公報、特開昭
62−12886号公報、特開平6−214040号公
報、特開平8−36062号公報などに開示されてい
る。
【0007】このような手段において、SI値は、地震
センサにより計測される地震動の加速度波形を1自由度
振動系の運動方程式を満たす演算部に入力して速度応答
を時々刻々と求め、速度応答の最大値のスペクトル、す
なわち、速度応答スペクトルから所定の演算を行って求
めている。
【0008】次に動作について説明する。装置の設置時
あるいは保守整備時に、作業者は防爆ケースの蓋部表面
に設けられた気泡形水準器の表示に基づいて、固定ボル
トなどの締め付け具合を加減し、装置の水平出しを行
う。かかる作業は、手順書に定められた複雑な作業工程
にしたがって、作業者が手作業で逐次行う。すなわち、
作業者が装置の設置現場において行う作業は、このよう
な手作業による傾き調整のみであり、調整に困難を伴う
上記演算パラメータ等の調整は設置現場では行えないた
め、工場で行われる。
【0009】このように設置された装置のサーボ型加速
度センサが地震を検出すると、その検出信号と予め記憶
させておいた演算パラメータ等に基づいて上述したSI
値が算出され、これが所定のしきい値を越えると、併用
される機械式地震センサなどの出力も加味されて緊急遮
断指示が出力される。これによりガスの供給が緊急遮断
され、ガス漏れによる被害の拡大や2次災害の発生を防
止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の地震検出装置は
以上のように構成されているので、設置現場で調整可能
なパラメータは装置の傾きのみであり、しかも常に水準
器や固定金具・ボルトなどを用いて調整しなければなら
ず、調整作業に多大な手間がかかるなどの課題があっ
た。
【0011】また、地震検出装置は空調設備のない建屋
内に設置されることが多く、昼夜あるいは夏冬間の温度
変化などによって、地震検出装置に機械的・電気的な経
時変化が発生する可能性がある。さらに、かかる建屋自
体も地盤沈下や道路からの交通振動などによって影響を
受け、地震検出装置の設置面に傾きが生じる可能性もあ
る。
【0012】ところが、かかる地震検出装置自体の経時
変化や設置場所の経時変化が生じても、装置の傾き以外
の各種設定値は、設置現場で調整できないなどの課題が
あった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、演算パラメータ等の調整作業や水
平出し作業をその設置現場において容易かつ迅速に行え
る地震検出装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る地震検出装置は、入力部、表示部、メモリ部、通信部
及びこれらを制御する制御部とを有しメモリ手段に記憶
された設定値を当該通信部を介して変更する携帯型設定
器を接続する接続端子と、前記メモリ手段に記憶された
設定値を重力加速度に基づいて調整する調整手段を備え
たものである。
【0015】
【0016】請求項記載の発明に係る地震検出装置
は、半導体加速度センサの2つの検出軸を含む平面と平
行な第1の平面部をケースの一部に設けたものである。
【0017】請求項記載の発明に係る地震検出装置
は、半導体加速度センサの2つの検出軸を含む平面と垂
直な第2の平面部をケースの一部に設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による地
震検出装置を使用したガス供給システムを示すブロック
図、図2は地震検出装置を示す平面図、図3は地震検出
装置を示す側面図、図4は図2のA−A断面図、図5は
図2のB−B断面図、図6は地震検出装置のカバーを取
り外した状態を示す平面図、図7は地震検出装置の回路
構成図、図8は傾き調整機構を示す側面図、図9は携帯
型設定器の回路構成図である。
【0019】先ず本願発明を使用するガス供給システム
の概略構成を説明する。図1において、1は防爆域を備
えたガス製造工場、2はガスタンク、3は高圧導管、4
及び7はガバナ、5は防爆域を備えたガバナステーショ
ン、6は中圧導管、7aは緊急遮断弁、8は監視室、9
および10は緊急遮断指示、11は防爆域たるガバナ
室、12は緊急遮断機能を有したガバナである。
【0020】20は後述する防爆ケース(ケース)、3
0は3軸(X,Y,Z軸)計測が可能な後述する半導体
加速度センサ、40は後述する演算処理回路、57は演
算処理回路40から出力されるデジタル信号(2値信
号)、60はガバナ室外壁面(非防爆域)に設けられた
制御盤である。
【0021】61は制御盤60の中に設置され、振り子
などを利用してなる機械式地震センサ、62はデジタル
信号57と機械式地震センサ61の出力信号との両方が
出力されたときにガバナ12を遮断する遮断信号63を
発生させる判定回路、64は低圧導管、65はガスを供
給される家庭、66はガスを供給される工場、90は後
述する携帯型設定器である。
【0022】次に地震検出装置についてさらに詳しく説
明する。図2ないし図6において、20はOリング21
を介して開閉可能なカバー20aと電線導出部20cに
形成された電線導出孔20bとを有し、所定の耐圧力を
満足するようにアルミニウムなどの金属で形成された防
爆ケースである。この防爆ケース20は、電気機械器具
防爆構造規格(労働省)を満足するように製作されたも
のである。すなわち、防爆ケース20とカバー20aと
のネジ部の長さやネジ山数、電線導出孔20b部分の耐
圧パッキン(後述)などが上記規格を満たす構造となっ
ている。
【0023】また、22a,22b,22cはフラン
ジ、23はネジ孔、24は後述する各種配線をまとめた
シールド線、25は例えばブチルゴムからなる耐圧パッ
キン、26は耐圧パッキン25を圧縮する圧縮ボルト、
27は圧縮ボルト26を固定するロックナットである。
【0024】すなわち、電線導出孔20bにシールド線
24を挿通し、耐圧パッキン25と圧縮ボルト26およ
びロックナット27とを備えることにより、当該部分の
密閉性、耐圧性を確保できるように構成したものであ
る。耐圧パッキン25の圧縮後の長さは上記の規格を満
足する。
【0025】30は半導体加速度センサである。例え
ば、特開平9−43068号公報に記載された静電容量
の変化を利用したセンサおよびその信号処理回路を用い
ることができる。同公報の従来の技術の欄にある通り、
固定基板と可撓基板との各対向面に電極を着設して対向
配置される静電容量素子を複数対設け、当該基板面に平
行なXY平面を設定し、これと直交するZ軸のX、Y、
Z軸3次元方向の加速度の変化を、複数対の静電容量素
子間の静電容量変化に基づき各X、Y、Z軸方向成分の
検出を行うものである。そして、X軸方向の加速度に対
する出力として、静電容量素子C21とC23との静電
容量差(C21−C23)、Y軸方向の加速度に対する
出力として、静電容量素子C22とC24との静電容量
差(C22−C24)、Z軸方向の加速度に対する出力
として、静電容量素子C25の静電容量C25あるいは
C21+C22+C23+C24として検出することが
できる。
【0026】X軸,Y軸の傾きは、重力の変化による静
電容量の増減を検出することにより求まり、傾きの方向
は通常状態の出力と比較してプラスとなるかマイナスと
なるかを決めることにより定まる。Z軸については、上
下の加速度により静電容量が増減するので加速度の方向
は分かるが、傾きには関係がない。
【0027】各軸の出力と傾き量との関係は予め工場で
初期的に検定され、これを上述したメモリ44などに記
録しておくことで、装置の傾き量を容易に求めることが
できる。
【0028】なお、半導体加速度センサ30としては、
静電容量型加速度センサに限定されず、例えば、ピエゾ
抵抗型あるいは圧電型の加速度センサを使用することも
できる。
【0029】また、31はサポート部材、32はCPU
ボード、33は電源ボード、34は端子台、35はガー
ド、36は後述するローダーインタフェース55に、後
述する携帯型設定器90を接続するためのローダー接続
端子(接続端子)である。
【0030】次に地震検出装置の回路構成について図7
に基づいて説明する。図7において、40は上述したC
PUボード32などに形成された演算処理回路、41は
制御部、42はSI値演算部42aによって算出された
SI値と、震度演算部42bによって算出された震度
と、加速度演算部42cによって算出された加速度と、
変位量演算部42dによって算出された変位量と、速度
演算部42eによって算出された速度の各算出値の中か
ら任意の複数の算出値を選択する算出値選択手段であ
る。すなわち、この算出値選択手段42は、各種演算機
能を必要に応じて適宜組み合わせることにより、設置現
場において最適な設定を提供するものである。
【0031】43は上記算出値に基づいて緊急遮断指示
を出力するか否かを判定する判定手段である。
【0032】44はROM,PROM,RAM,EEP
ROMなどから構成されるメモリ(メモリ手段)であ
り、例えば、CPUが処理すべき各種の演算プログラ
ム、演算パラメータ、判定手段43において必要な判断
用のしきい値、工場での調整時や振動がない時の各軸の
出力データなどが予め記録されている。
【0033】このメモリ44に記録された演算プログラ
ムや演算パラメータ、各種設定値などは、後述する携帯
型設定器90によって書き換えることができるようにな
っている。
【0034】遮断指示は、後述するリレーインタフェー
ス53を介して外部へ出力されるように構成されてい
る。例えば、判定手段43が遮断を決定すると、図示し
ないリレー駆動回路によりリレー内部の電磁石が励磁さ
れて、常開接点が閉じることにより外部への出力がなさ
れるように構成されている。
【0035】45はリアルタイムクロック、46はセン
サインタフェース、47は補正用温度センサ、48は基
準電圧、49は電源回路、50はバックアップ回路、5
1はデジタル出力インタフェース、52はデジタル入力
インタフェースである。
【0036】53は演算処理結果をデジタル信号ではな
くリレー接点出力信号として出力するリレーインタフェ
ースである。このリレーインタフェース53は、例え
ば、直流24ボルトや交流100ボルトなどの回路を直
接接続できるように構成されており、したがって、アク
チュエータやバルブ又は大型の継電器などの各種の負荷
を直接動作させることができるようになっている。この
リレーインタフェース53と図示しない接点側回路と
は、電気的に分離して設けられている。なお、リレーイ
ンタフェース53は、リレーだけでなく、フォトカプラ
やフォトモスリレーなどの分離絶縁型電気部品にも接続
できる。
【0037】54はアナログ出力インタフェース、55
は算出値選択手段42に算出値を選択させるための設定
信号を与える、後述する携帯型設定器90を接続するた
めのローダーインタフェースであり、前述したローダー
接続端子36を備えている。
【0038】電源回路49への外部電源からの配線や各
インタフェース51,52,53,54の配線は、前述
したシールド線24によって防爆ケース20の外部に引
き出されている。
【0039】また、図2ないし図5において、70は半
導体加速度センサ30の2つの検出軸(X軸,Y軸)を
含むXY平面と平行となるように、電線導出部20cの
上面に形成した第1の平面部であり、防爆ケース20が
水平に設置された場合に水平面を形成するものである。
すなわち、この第1の平面部70に後述する水準器86
を載置することにより、装置の水平出し作業を容易に行
えるようになっている。
【0040】一方、72は上記XY平面と垂直となるよ
うに、防爆ケース20の4カ所の側面に各々対向させて
形成した第2の平面部であり、防爆ケース20が水平に
設置された場合に垂直面を形成するものである。
【0041】なお、防爆ケース20の底面は水平面状に
形成され、地震検出装置を水平基準面に載置したとき
に、かかる第1の平面部70の水平性と第2の平面部7
2の垂直性が容易に担保できるようになっている。
【0042】次に設置現場において地震検出装置の傾き
を機械的に調整する際に使用する傾き調整機構につい
て、図8に基づいて説明する。図8において、79は装
置の設置現場の床、80は床79にアンカーボルト81
によって固定された基板、82は基板80に溶接により
4本立設された調整ボルト、83は防爆ケース20を載
置固定する調整板であり、挿通した調整ボルト82の軸
方向に対して調整ナット84によって移動自在に取り付
けられている。85は防爆ケース20の各フランジ22
を調整板83に固定する固定ボルト、86は第1の平面
部70に載置された水準器である。
【0043】次に携帯型設定器90について図9に基づ
いて説明する。携帯型設定器90は、地震検出装置の設
置現場においてローダー接続端子36に接続し、メモリ
44に記憶された演算プログラムや演算パラメータ、各
種の設定値を変更するためのものである。
【0044】すなわち、具体的には、携帯型設定器90
は次のような機能を持つものである。 (1)算出値選択手段42に所定の算出値を選択させる
設定信号を送信する。 (2)また、設置環境の変化(建屋の経時変化や交通に
よる振動など)によって地震検出装置の傾きが変化して
地震検出装置の出力値がドリフトしたときや、演算処理
回路40や半導体加速度センサ30が経時変化して地震
検出装置の出力値がドリフトしたときに、出力を「PV
値」としてモニターし、そのバイアスを調整する。 (3)さらに、半導体加速度センサ30に地球の重力に
基づいた基準加速度を発生させ、これに基づいてセンサ
の出力を調整(以下、「スパン調整」という。)する。 (4)また、必要に応じて、メモリ44に記録された演
算プログラムを書き換える。 (5)演算パラメータ。演算式のk,T,h等を変更で
きる。勿論、他の震度や他の演算のパラメータを変更可
能である。 (6)デジタル出力やリレー出力等の設定値や傾き異常
や温度異常等の各種異常のエラー出力をするための設定
値等の各種設定値を変更することが可能である。
【0045】かかる機能を果たすべく、携帯型設定器9
0は、以下のように構成されている。すなわち、図9に
おいて、91は作業者が入力を行うために、例えば、キ
ーボードやいわゆるタッチスクリーンによって形成した
入力部、92は作業者に各種演算内容や作業指示内容な
どを表示するために、例えば、液晶表示器によって形成
した表示部、93は携帯型設定器90の動作に必要な種
々のデータなどを記録するメモリ部、94は地震検出装
置本体のローダーインタフェース55を介して所定の通
信が行えるように各種信号の変換処理などを行う通信部
であり、ローダー接続端子36に接続するための図示し
ない通信ケーブルと接続端子とを備えている。95はこ
れら入力部91、表示部92、メモリ部93および通信
部94を制御する制御部である。
【0046】かかる携帯型設定器90は、本願出願人が
特許第2523053号公報に開示した「工業計器にお
けるEEPROMの書き換え方式」を適用して構成する
ことができる。
【0047】次に地震検出の動作について説明する。図
7及び図1において、半導体加速度センサ30が地震を
検出すると、その検出信号がセンサインタフェース46
を介して制御部41に入力される。この場合、半導体加
速度センサ30は3軸(X,Y,Z軸)計測ができるた
め、より正確な地震動の振動計測ができる。特に直下型
地震では、Z軸(鉛直)方向が最初に振動することか
ら、より重要な計測情報を得ることができる。
【0048】制御部41では、算出値選択手段42によ
って予め選択してあるSI値や震度などが、各演算部4
2a〜42eによって算出される。この算出値選択手段
42に算出値を選択させる設定信号は、作業者が設置現
場において携帯型設定器90をローダー接続端子36に
接続し、ローダー通信することによって、設置現場に最
適なしきい値を容易かつ迅速に設定することができる。
【0049】判定手段43では、この算出値に基づいて
緊急遮断指示を出力するか否かが判定され、緊急遮断指
示を出力する場合には、例えば、デジタル出力インタフ
ェース51から制御盤60の判定回路62に、デジタル
信号57として出力される。
【0050】したがって、シールド線24をガバナ室1
1から制御盤60に引き回しても、ノイズに強くなり、
誤動作しなくなる。この場合、例えば、SI値と震度と
の両方が所定値を越えたときに遮断指示信号を出力する
ように構成することによって、より確実な検出を期待で
きる。
【0051】そして、このデジタル信号57は、図1に
示すように、制御盤60の判定回路62に入力される。
一方、機械式地震センサ61の出力も判定回路62に入
力される。
【0052】判定回路62では、これらデジタル信号5
7と機械式地震センサ61の出力信号との両方が出力さ
れたときに論理積として判定して遮断信号63を発生さ
せ、これによりガバナ12が遮断される。すなわち、低
圧導管64へのガスの供給が緊急遮断され、ガス漏れに
よる被害の拡大や2次災害の発生を有効に防止できる。
【0053】なお、この判定回路62において、地震時
における安全確保のために遮断信号63を早期に出力さ
せたい場合には、デジタル信号57と機械式地震センサ
61の出力信号との論理和として判定させることもでき
る。
【0054】また、リレーインタフェース53は、演算
処理結果をデジタル信号ではなくリレー接点出力信号と
して出力するため、これを例えば、直流24ボルトや交
流100ボルトなどの回路に接続すれば、アクチュエー
タやバルブ、大型の継電器などの各種の負荷を直接動作
させることができる。この場合、リレーインタフェース
53と図示しない接点側回路とは、電気的に分離して設
けられているので、デジタル出力インタフェース51の
出力たるデジタル信号57よりも、さらにノイズ特性が
向上する。
【0055】次に携帯型設定器90を使用した地震検出
装置の調整作業手順(PVバイアス調整、重力スパン調
整)について図9ないし図14に基づいて説明する。こ
こで、図10は携帯型設定器の初期画面の一例を示す模
式図、図11は地震検出装置の調整作業手順を示すフロ
ーチャート図、図12は携帯型設定器のPVバイアス画
面の一例を示す模式図、図13はVブロックを用いた重
力スパン調整を示す側面図、図14は携帯型設定器のス
パン画面の一例を示す模式図である。
【0056】先ず、作業者は設置現場において、携帯型
設定器90を地震検出装置のローダー接続端子36に接
続し、図示しない「重力調整手順モード」を選択する
と、携帯型設定器90の表示部92には、図10に示す
初期画面が表示される。
【0057】そして、現在のPV値を出力するために、
この初期画面の中から現在値計測100を選択してEN
Tキー103を押すと、図11に示すフローチャート図
において現在値計測ステップ(調整手段)ST104の
現在値計測およびステップST105の現在PV値表示
が実行され、図12に示すPVバイアス画面が表示され
る。
【0058】次に、作業者はこのPV値からドリフト量
の大小を判断し、ゼロ調整ステップ(調整手段)ST1
07において、地震検出装置のいわゆるゼロ調整を行
う。すなわち、ドリフト量が小さいときは、前述した機
械的な傾き調整機構80〜85を使用しないで、携帯型
設定器90の入力部91からPV値がゼロあるいは許容
量になるまで補正データを入力することにより、電気的
なゼロ点調整を行う。一方、ドリフト量が大きいとき
は、前述した機械的な傾き調整機構80〜85を併用し
て地震検出装置の傾きを調整する。
【0059】かかる各調整手順についてさらに詳しく説
明する。ドリフト量が小さいときは、機械的なゼロ点調
整は不要であるので、図11のステップST106を経
て、作業者は電気的なゼロ点調整を行うべく、図10の
ゼロ調整101を選択し、ENTキー103を押すと、
図11のステップST107が実行される。
【0060】そして、携帯型設定器90の入力部91か
ら各軸(X,Y,Z軸)のPV値が例えばゼロになるよ
うに、ステップST108においてPVバイアス値を入
力すると、ステップST109において現在のPV値表
示が実行され、図12に示すように新PV値が表示され
る。これにより、所望するゼロ点調整の終了が確認でき
る。
【0061】このように携帯型設定器90を用いたロー
ダー通信による電気的な演算処理のみによって、従来設
置現場においては不可能だったゼロ点調整を容易かつ迅
速に行うことができる。
【0062】一方、ドリフト量が大きいときは、機械的
なゼロ点調整をも必要とするので、図11のステップS
T106を経て、作業者は図10のスパン調整102を
選択し、ENTキー103を押すと、図11のスパン調
整ステップ(調整手段)ST110が実行される。
【0063】そして、作業者は、ステップST111に
おいて地震検出装置を設置場所から取り外し、ステップ
ST112において、先ず、Z軸方向のPV値を調整す
ることとなる。
【0064】すなわち、防爆ケース20の底面は前述し
たように水平面状に形成されているので、地震検出装置
を水平面に載置すると、半導体加速度センサ30のZ軸
が地球の重力方向と一致し、正確な加速度(−1[G]=
−980[Gal])を印加できる。この値を携帯型設定
器90により、入力部91から入力してメモリ部93で
記録する。図11のステップST113は、Z軸に−1
[G]が印加された時にPV値がゼロ[Gal]となるよう
にするものである。
【0065】次に、地震検出装置を180度反転し、上
記と逆方向に重力(+1[G]=+980[Gal])を印
加して、同様にその値を記録する。ステップST114
は、Z軸のこの状態のPV値が+1960[Gal]とな
るようにするものである。
【0066】これにより、Z軸につき、2[G]の重力ス
パンが調整できたことになる。なお、地球の重力はその
場所により異なるため、補正が必要なときは当該補正値
を加味して上記調整作業を行うこととなる。
【0067】なお、Z軸を最初に調整したのは、3軸用
の半導体加速度センサ30は、Z軸に関して他軸感度依
存があり、Z軸を最初に調整することが望ましいからで
ある。
【0068】また、X軸とY軸についても、上記と同様
の原理で重力スパン調整を行うこととなる。その際、図
13に示すように、地震検出装置の形状に合致するよう
に90度のV溝を形成したVブロック119に地震検出
装置を載置することで、X軸およびY軸方向には、重力
の分力(45度の成分)を同時かつ正確に印加すること
ができる。
【0069】これにより、ステップST115〜118
において、X軸およびY軸方向には、−980[Gal]
から+980[Gal]のPV値とすることができる。な
お、以上のスパン調整の際に、携帯型設定器90の表示
部92に表示されるスパン画面例を図14に示した。
【0070】以上のようにして各軸のスパン調整を終え
たら、図11のステップST120において、Z軸が垂
直下方となるように地震検出装置を設置し、ステップS
T121において各軸のPV値を表示する。
【0071】この地震検出装置の設置に際しての水平出
しは、図8に示した傾き調整機構80〜85を使用して
行う。すなわち、作業者は水準器86を第1の平面部7
0に載置し、水準器86の表示を見ながら、調整ボルト
82の調整ナット84を適宜上下動させることによって
調整板83の傾きを調整し、水平出しを行う。
【0072】なお、この地震検出装置の設置後に、ステ
ップST107〜109に示した前述のPVバイアス調
整を行えば、さらに正確な調整ができる。また、以上の
PVバイアス調整手順と重力スパン調整手順は、どれを
先に行ってもよく、地震検出装置の使用環境において要
求される検出精度を担保できれば、必ずしも全部を実施
しなくてもよい。
【0073】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、携帯型設定器90をローダー接続端子36に接続し
て通信することで、設置現場において各種設定値などを
容易かつ迅速に変更できる効果が得られる。
【0074】特に装置の初期調整をする場合にあって
は、そのドリフト量が小さいときには、調整に手間のか
かる傾き調整機構80〜85を使用することなく、携帯
型設定器90を用いたローダー通信による電気的な演算
処理のみによって、調整を迅速に行うことができる効果
が得られる。
【0075】また、防爆ケース20の電線導出部20c
に第1の平面部70を設けたことにより、水準器86を
載置し易い水平面を容易に確保でき、水平出し作業を容
易かつ迅速に行うことができる効果が得られる。
【0076】さらに、防爆ケース20に第2の平面部7
2を設けたので、Vブロック119などの治具を併用す
ることで半導体加速度センサ30に所定の重力を容易に
印加でき、その値を用いて地震検出装置の校正作業を設
置現場において容易かつ迅速に行うことができ、したが
って信頼性の高い地震検出装置を提供できる効果が得ら
れる。
【0077】また、携帯型設定器90により算出値選択
手段42に所定の設定信号を送信することで、ガス業界
が必要とするSI値のほか、気象庁が必要とする震度
や、建設業界が必要とする変位量・速度を任意に算出で
きるので、製品機種の増大あるいは製品の納入先、各し
きい値、計測量などに変更を要する場合であっても、容
易かつ柔軟に対応できる効果が得られる。
【0078】さらに、小型の半導体加速度センサ30を
使用したことにより、演算処理回路40をも防爆ケース
20に内蔵でき、装置全体を小型・軽量化できると共
に、取扱いを容易にできる効果が得られる。
【0079】また、演算処理回路40からの緊急遮断指
示は、デジタル信号57として出力されるので、ノイズ
に対する信頼性が格段に向上し、装置の誤動作を有効に
防止できる効果が得られる。
【0080】さらに、半導体加速度センサ30は3軸
(X,Y,Z軸)計測ができるため、より正確な地震動
の振動計測ができ、特にZ軸(鉛直)方向が最初に振動
する直下型地震では、より重要な計測情報を得ることが
できる効果が得られる。
【0081】また、例えば、SI値と震度との両方が所
定値を越えたときに警報信号を出力するように構成する
ことによって、より確実な検出を期待できる効果も得ら
れる。
【0082】なお、実施の形態1においては、携帯型設
定器90による調整作業において、作業者が表示部92
を見て各工程を確認しながら入力部91から入力操作を
するという、いわゆる対話形式の手動による調整方法を
採用したが、これに限らず、メモリ部93などに予め記
録しておいたプログラムにより自動で行うこともでき
る。
【0083】実施の形態2.本実施の形態2は、第1の
平面部および第2の平面部を防爆ケースのフランジに設
けたものである。
【0084】図15はこの発明の実施の形態2による地
震検出装置を示す平面図、図16は地震検出装置を示す
側面図である。なお、実施の形態1において示した部分
と同一もしくは相当する部分には同一符号を付し、説明
を省略または簡略化する。
【0085】図15および図16において、70aは防
爆ケース20のフランジ22a〜22cの上面に水平面
として形成した第1の平面部であり、前述したXY平面
と平行に形成されている。72aは同じくフランジ22
a〜22cの側面に垂直面として形成した第2の平面部
であり、前述したXY平面と垂直に形成されている。な
お、フランジ22a〜22cは、Z軸に対してそれぞれ
120度の中心角をなすように配設されている。
【0086】したがって、本構成によれば、水平出し作
業において水準器86を、第1の平面部70および第1
の平面部70aの両者に載置できる。その他の構成およ
び動作例は、上記実施の形態1の場合と同様であるの
で、説明は省略する。
【0087】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、上記実施の形態1の場合と同様の効果が得られるほ
か、防爆ケース20のフランジ22a〜22cに切削加
工などを施すことにより、第1の平面部70aおよび第
2の平面部72aを容易に形成することができる効果が
得られる。
【0088】なお、上記実施の形態2においては、フラ
ンジ22a〜22cをZ軸に対してそれぞれ120度の
中心角をなすように配設するものとして説明したが、こ
れに限られず、重力のスパン調整の際に作業がしやすい
角度であればよい。
【0089】実施の形態3.本実施の形態3は防爆仕様
を必要としないケースに収納して構成した地震検出装置
に関するものである。
【0090】図17はこの発明の実施の形態3による地
震検出装置を示す斜視図であり、図において、123は
防爆仕様としていない直方体のケースであり、ケース本
体123aとこれにネジ止め固定された蓋部123bと
からなる。そして、蓋部123bと底面を水平面たる第
1の平面部70bとして形成し、ケース本体123aの
4つの側面を垂直面たる第2の平面部72bとして形成
したものである。
【0091】次に動作について説明する。ケース123
が直方体であるから、いずれかの第1の平面部70b,
第2の平面部72bを水平面に置くことで、常に鉛直方
向の重力加速度を容易かつ正確に印加でき、前述した重
力スパン調整が容易となる。
【0092】また、装置の出荷時に工場において調整さ
れた初期設定値とも比較でき、そのドリフト量を比較す
ることで、装置の校正を必要とする異常状態を容易に判
別できる。
【0093】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、ケース123を容易に作成でき、また、いずれかの
第1の平面部70b,第2の平面部72bを水平面に置
くことで、常に鉛直方向の重力加速度を容易かつ正確に
印加でき、重力スパン調整を容易にできると共に、校正
が必要か否かも容易に判別できる効果が得られる。ま
た、水準器86を載置し易く、水平出し作業も行い易く
なる効果も得られる。
【0094】なお、上記実施の形態3においては、ケー
ス123を直方体に形成するものとして説明したが、こ
れに限られず、立方体やその他の形状であってもよい。
【0095】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、入力部、表示部、メモリ部、通信部およびこれらを
制御する制御部とを有しメモリ手段に記憶された設定値
を当該通信部を介して変更する携帯型設定器を接続する
接続端子と、前記メモリ手段に記憶された設定値を重力
加速度に基づいて調整する調整手段を備えて構成したの
で、携帯型設定器を接続端子に接続して通信すること
で、設置現場において各種設定値などを容易かつ迅速に
変更できる効果がある。
【0096】特に装置の初期調整をする場合にあって
は、そのドリフト量が小さいときには、調整に手間のか
かる傾き調整機構を使用する必要がなくなり、携帯型設
定器を用いた通信による電気的な演算処理のみによっ
て、調整を迅速に行うことができる効果がある。また、
半導体加速度センサに所定の重力加速度を電気的に容易
かつ正確に印加でき、その値を用いて地震検出装置の校
正作業を設置現場において容易かつ迅速に行うことがで
きる効果がある。
【0097】
【0098】請求項の発明によれば、半導体加速度セ
ンサの2つの検出軸を含む平面と平行な第1の平面部を
ケースの一部に設けて構成したので、水準器を載置し易
い水平面を容易に確保でき、水平出し作業を容易かつ迅
速に行うことができる効果がある。
【0099】請求項の発明によれば、半導体加速度セ
ンサの2つの検出軸を含む平面と垂直な第2の平面部を
ケースの一部に設けて構成したので、Vブロックなどの
治具を併用することで半導体加速度センサに所定の重力
加速度を容易かつ正確に印加でき、その値を用いて地震
検出装置の校正作業を設置現場において容易かつ迅速に
行うことができ、したがって信頼性の高い地震検出装置
を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による地震検出装置を
使用したガス供給システムを示すブロック図である。
【図2】地震検出装置を示す平面図である。
【図3】地震検出装置を示す側面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】地震検出装置のカバーを取り外した状態を示す
平面図である。
【図7】地震検出装置の回路構成図である。
【図8】傾き調整機構を示す側面図である。
【図9】携帯型設定器の回路構成図である。
【図10】携帯型設定器の初期画面の一例を示す模式図
である。
【図11】地震検出装置の調整作業手順を示すフローチ
ャート図である。
【図12】携帯型設定器のPVバイアス画面の一例を示
す模式図である。
【図13】Vブロックを用いた重力スパン調整を示す側
面図である。
【図14】携帯型設定器のスパン画面の一例を示す模式
図である。
【図15】この発明の実施の形態2による地震検出装置
を示す平面図である。
【図16】地震検出装置を示す側面図である。
【図17】この発明の実施の形態3による地震検出装置
を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 防爆ケース(ケース) 30 半導体加速度センサ 36 ローダー接続端子(接続端子) 40 演算処理回路 44 メモリ(メモリ手段) 57 デジタル信号(2値信号) 70,70a,70b 第1の平面部 72,72a,72b 第2の平面部 90 携帯型設定器 91 入力部 92 表示部 93 メモリ部 94 通信部 95 制御部 ST104 現在値計測ステップ(調整手段) ST107 ゼロ調整ステップ(調整手段) ST110 スパン調整ステップ(調整手段) 123 ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金森 武洋 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武 ハネウエル株式会社内 (72)発明者 市田 俊司 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武 ハネウエル株式会社内 (72)発明者 秋元 孝之 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武 ハネウエル株式会社内 (72)発明者 清水 善久 埼玉県幸手市香日向2−26−3 (72)発明者 小金丸 健一 東京都練馬区桜台5−16−5 (56)参考文献 特開 平8−77475(JP,A) 特開 平8−304555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3軸方向の加速度を検出する半導体加速
    度センサと、前記半導体加速度センサの検出信号とメモ
    リ手段に記憶された設定値とに基づいて演算処理を行い
    当該演算処理結果を2値信号として出力可能な演算処理
    回路と、前記半導体加速度センサと前記演算処理回路と
    を収納するケースとを備えた地震検出装置において、入
    力部、表示部、メモリ部、通信部及びこれらを制御する
    制御部とを有し前記メモリ手段に記憶された設定値を当
    該通信部を介して変更する携帯型設定器を接続する接続
    端子と、前記メモリ手段に記憶された設定値を重力加速
    度に基づいて調整する調整手段を備えたことを特徴とす
    る地震検出装置。
  2. 【請求項2】 半導体加速度センサの2つの検出軸を含
    む平面と平行な第1の平面部をケースの一部に設けたこ
    とを特徴とする請求項記載の地震検出装置。
  3. 【請求項3】 半導体加速度センサの2つの検出軸を含
    む平面と垂直な第2の平面部をケースの一部に設けたこ
    とを特徴とする請求項または請求項記載の地震検出
    装置。
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