JP3376007B2 - 半導体発光装置 - Google Patents
半導体発光装置Info
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Description
からなる活性層を有する半導体発光装置に係り、とりわ
け発光効率を安定して向上させることができる半導体発
光装置を提供することを目的とする。
有する半導体発光装置においては、特開平4−2124
79に記載されている様に、活性層のキャリア濃度及び
膜厚が規定されている。
1×1017ケ/cm3 、N型では5×1016ケ/cm3 と定
められ、またその膜厚については0.15〜0.75μ
mと定められている。しかしながら、特にキャリア濃度
については、P型とN型不純物の補償あるいは比較的深
い準位を考慮すると、いずれも見掛け上の濃度であり、
キャリア濃度と発光装置の量子効率との対応を取った場
合、特性相関が取れず、安定した発光特性を得ることが
できないのが実情である。
AlP系材料からなる活性層を有する発光装置を長期に
渡り開発し、半導体発光装置の発光特性と、エピタキシ
ャル構造、結晶性およびドーピング特性等との相関を調
査している。このなかで発光装置の発光効率が、活性層
のキャリア濃度よりむしろ、故意には入れていない不純
物によって左右され、このため品質が安定しないという
問題を見出した。
構造を示す。硅素(Si)を1×1018ケ/cm3 程度ド
ープした半導体基板12上に、n型のInGaAlPか
らなるnクラッド層13、アンドープのInGaAlP
からなる活性層14、P型のInGaAlPからなるP
クラッド層15、およびP型のAlGaAsからなる電
流拡散層16がいずれも格子整合する様形成されてい
る。また電流拡散層16の上部および基板12の下部に
第1電極17および第2電極18が各々形成されてい
る。なお、活性層14と、これを上下方向から挟むnク
ラッド層13およびpクラッド層15とによってダブル
ヘテロ構造体が構成されている。
中で、半導体発光装置の輝度にバラツキが生じ、時によ
っては、全く発光しない現象が生じた。このような問題
に際し、工程履歴調査を行った結果、図11に示す様
に、半導体発光装置の製造工程で用いる原料ガスである
TMA(トリメチルガリウム)およびTMI(トリメチ
ルインジウム)を交換する毎に特に顕著に発光効率につ
いてバラツキが発生する事が判明した。
SIMS法にて分解調査した結果、図9に示すように、
良品半導体発光装置(図9(b))に比して不良品半導
体発光装置(図9(a))では、AlGaAs及びIn
GaAlP中に不純物としてSiとOが主として混入
し、この濃度が良品半導体発光装置よりかなり高い事が
判明した。
ア濃度を大きく変化させている為に生じているのか、あ
るいはこの不純物によって良品または不良品かが決まる
のかを調査するため、活性層中不純物濃度とキャリア濃
度の相関及び半導体発光装置の発光効率をグラフ化し
た。この結果を図10に示す。図10に示すように、発
光効率1%以上の半導体発光装置は、InGaAlP中
の不純物濃度によって支配されることが明らかになっ
た。
で得られた活性層の酸素とSiの不純物のうち、高い方
の不純物を横軸に、ステップエッチングし、C−V測定
した活性層のキャリア濃度を縦軸に取り、さらに各半導
体発光装置の発光効率が1%以下と1%以上で分類し、
この発光効率をプロットしたものである。図10におい
て、活性層のキャリア濃度が約5×1016ケ/cm3 以下
の条件の半導体発光装置で発光効率の低下を招いている
ことがよく分かる。
活性層を有するダブルヘテロ構造の半導体発光装置にお
いては、活性層のキャリア濃度を制御するだけでは、安
定した発光効率を得ることができず、品質トラブル・生
産性の低下等の問題が生じている。
ものであり、InGaAlPからなる活性層を有する半
導体発光装置において、安定した発光効率を得ることが
できる半導体発光装置を提供することを目的とする。
と、半導体基板上に設けられたダブルヘテロ構造体と、
このダブルヘテロ構造体と前記半導体基板に各々設けら
れた第1電極および第2電極とを備え、前記ダブルヘテ
ロ構造体は、InGaAlP系材料からなる活性層と、
この活性層を両側から挟んで配置された一対のクラッド
層とからなり、前記InGaAlP系材料の活性層に含
まれる酸素と硅素の元素濃度は各々5×1016ケ/cm3
以下であることを特徴とする半導体発光装置である。
る活性層の残留不純物濃度を5×1016ケ/cm3 以下と
することにより、半導体発光装置の発光効率を安定した
状態で向上させることができる。
て説明する。図1乃至図7は本発明による半導体発光装
置の実施例を示す図である。
(層構成)は、図8に示す従来装置と略同様である。す
なわち、図8に示すように、半導体発光装置はn−Ga
Asからなる半導体基板12と、この基板12上に配置
されたn−InGaAlPからなるnクラッド層13
と、アンドープのInGaAlPからなる活性層14
と、P−InGaAlPからなるPクラッド層15と、
P−AlGaAsからなる電流拡散層16とを備えてい
る。
7が設けられ、基板12の下部には第2の電極11が設
けられている。さらに活性層14と、この活性層14を
上下方向から挟んで設けらた一対のクラッド層13,1
5とによってダブルヘテロ構造体が構成されている。
流拡散層16との間に、P−GaAs層を介在させても
よい。
装置において、半導体発光装置の品質のバラツキを抑え
るため、不良品の解析、原料ガスの解析、エピタキシャ
ル成長パラメーターの解析および基板特性の解析を行
い、発光特性を支配する不純物の同定および条件を求め
た。
リア濃度より、酸素又は硅素(Si)濃度が支配される
事が分かっている(図10参照)。
たは発光効率との相関のあるなしを調査するため、In
GaAlPからなる活性層14中に含まれるSi不純物
と酸素不純物の相関関係を調べ、図1に示した。図1は
横軸に酸素、縦軸にSiを取り、半導体発光装置の発光
効率が1%以下と1%以上で分類し、この発光効率をブ
ロットしたものである。図1に示すように、Siと酸素
に相関関係はほとんどなく、互いに独立していること、
または良品と言える半導体発光装置を酸素とSiのいず
れの場合も5×1016ケ/cm以下の領域にあることがわ
かる。
材料ガスの消費と混入不純物量の関係を調べ図2に示
す。図2は原料ガスのうちトリメチルインジウム(TM
I)消費率とInGaAlP中の酸素濃度との関係を調
べたものである。図2において、消費量が少ない初期の
濃度が、ロットBが3.6×1016ケ/cm3 であり、ロ
ットAが5.3×1016ケ/cm3 であり、両者の濃度差
はあまりない。しかしながら、90%程度TMIを消費
するとロッドBは4×1016ケ/cm3 となるのに比べ、
ロットAは2.5×1017ケ/cm3 と1ケタ近く多くな
り、原料ガスを十分吟味して(低不純物)の半導体発光
装置を得る必要があることが分かった。
物は互いに独立して発光効率に影響し、またロット(ボ
トルを含む)によって原料ガス混入量の経時変化に差が
ある事が判明し、各々対策の必要があることが分った。
各々調べ、条件を見い出した。まず図8に示す構造の半
導体発光装置を次の手順で製作した。エピタキシャル成
長は、通常のMOCVD装置を行い、H2 流量を10l
/min トリメチルインジウム(TMI)を0.5〜0.
8CCM 、トリメチルガリウム(TMA)を20〜400
CCM 、As H3 は500〜800CCM 、PH3 は250
〜400CCM 流し、基板温度720〜890℃で成長さ
せた。N型層はSiH4 を10〜15CCM 、P型層はD
MZ(ジメチルシンク)を0.3〜0.6CCM 流し形成
した。
17,11の電極付けを行い、ダイシングをしたのち、
400μm角、高さ200μmのペレットを作り、樹脂
モールドして半導体発光装置を製作した。
の半導体発光装置の発光効率を求めた。又、ペレットの
一部についてはSIMS分析を行い、各層中の不純物お
よびドーパント量を測定した。
Iとしてはその純度が、原子吸光法分析によりSiと、
酸素と、重金属について検出下限( 10ppm )であ
り、かつエピタキシャル成長後の活性層中の不純物が約
1.5×1016ケ/cm3 となるものを準備した。さら
に、製作工程中に微量の酸素を炉内に導入し、半導体発
光装置の発光効率と、活性層中の不純物の関係を求め、
効率が異常低下しない条件を定め、図3および図4に示
した。
4 及び酸素を微量、独立して導入し、得られた半導体発
光装置の発光効率とInGaAlPからなる活性層中に
含まれる酸素とSiのそれぞれの不純物濃度をプロット
したものである。図3および図4に示すように、酸素と
Siのいずれの元素についても、濃度が5×1016ケ/
cm3 以上になると発光効率が1%以下に落ちた。図3お
よび図4によれば、5×1016ケ/cm3 が、発光効率が
大幅に低下しない酸素とSiのしきい値であることが明
確になった。
層15中の残留不純物濃度は1×1017ケ/cm3 以下と
なっている。
効率が1〜3.5%に分布する場合があり、これに対し
ては次の対策を行った。
認を行い、電流拡散層中の酸素とSiの各々の濃度と発
光効率の関係を求めた。この時、TMIとしては純度確
認されたものを用い、電流拡散層を構成するAlGaA
s成長時にのみ微量の酸素とSiを混入させた。図5お
よび図6に、この場合の結果を示す。半導体発光装置の
活性層中の酸素とSiの純度を5×1016以下に抑える
とともに、電流拡散層に含まれる酸素については、2×
1019ケ/cm3 以下とし、Siについては、1×1017
ケ/cm3 以下とした場合、1.2〜3.5%の発光効率
を確実に得ることができた。
における、発光効率と活性層の不純物濃度の関係につい
て調べた。
いる(100)ジャストの面方位から〔011〕方向へ
5°〜20°まで変化させて、発光効率とInGaAl
Pからなる活性層中に含まれる不純物の関係を求めた。
その結果を図7に示す。図7に示すように〔100〕か
ら(011)方向にオフするにつれ(ずれるにつれ)、
発光効率が上昇し、それと同時に活性層への酸素の取り
込み量が減少することが分った。Siについては、面方
向の変化に対する依存性がなかった。半導体基板の面方
位を〔100〕から(011)方向へ10〜20°傾け
ることによって、酸素が活性層中へ取り込まれにくくな
り、発光効率1〜3%の半導体発光装置が得られること
が分かった。
導体発光装置についても、前述と同様活性層中の不純物
に関し、発光効率についてのしきい値が存在することが
判明した。
が1×1015ケ/cm3 程度であるが、上述した発光効率
の上昇は、この1×1015〜5×1016ケ/cm3 の範囲
で顕著に表われた。さらに酸素またはSiに限らずZ
n、Mg等P型不純物あるいはTe等他のn型不純物に
ついても発光効率に関し同様のしきい値が得られた。
なる活性層の残留不純物、さらには、AlGaAsから
なる電流拡散層の不純物を制御することによって図11
に示すようにきわめて安定した発光効率が得られた。
InGaAlP系材料からなる活性層の残留不純物濃度
を5×1016ケ/cm3 以下とすることにより、発光効率
を安定した状態で向上させることができる。このため半
導体発光装置について、品質トラブルおよび生産性の低
下等の問題が生じることはない。
からなる活性層中の不純物濃度と発光効率との関係を示
す図。
示す図。
図。
図。
度と発光効率との関係を示す図。
示す図。
活性層不純物との関係を示す図。
物濃度をSIMSにより検出した結果を示す図。
効率との関係を示す図。
を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】半導体基板と、 半導体基板上に設けられたダブルヘテロ構造体と、 このダブルヘテロ構造体と前記半導体基板に各々設けら
れた第1電極および第2電極とを備え、 前記ダブルヘテロ構造体は、InGaAlP系材料から
なる活性層と、この活性層を両側から挟んで配置された
一対のクラッド層とからなり、 前記InGaAlP系材料の活性層に含まれる酸素と硅
素の元素濃度は各々5×1016ケ/cm3 以下であること
を特徴とする半導体発光装置。 - 【請求項2】半導体基板はGaAsからなり、前記半導
体基板の面方位は(100)から〔011〕方向に10
〜20°傾斜することを特徴とする請求項1記載の半導
体発光装置。 - 【請求項3】ダブルヘテロ構造体と第1電極との間に、
AlGaAsからなる電流拡散層を設け、この電流拡散
層の酸素の元素濃度を2×1019ケ/cm3以下とし、硅
素の元素濃度を1×1017ケ/cm3以下としたことを特
徴とする請求項1記載の半導体発光装置。 - 【請求項4】一対のクラッド層はInGaAlP系材料
からなり、この一対のクラッド層の残留不純物濃度を1
×1017ケ/cm3 以下としたことを特徴とする請求項1
記載の半導体発光装置。 - 【請求項5】活性層は多重量子井戸構造を有することを
特徴とする請求項1記載の半導体発光装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08649693A JP3376007B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 半導体発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08649693A JP3376007B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 半導体発光装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06302852A JPH06302852A (ja) | 1994-10-28 |
| JP3376007B2 true JP3376007B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=13888594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08649693A Expired - Lifetime JP3376007B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 半導体発光装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3376007B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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| US6664732B2 (en) | 2000-10-26 | 2003-12-16 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device and manufacturing method thereof |
| JP7458332B2 (ja) * | 2021-01-15 | 2024-03-29 | 株式会社東芝 | 半導体発光装置 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP08649693A patent/JP3376007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06302852A (ja) | 1994-10-28 |
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