JP3377263B2 - 破砕機の爆発防止装置 - Google Patents
破砕機の爆発防止装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物の破砕機内で可
燃性ガスが爆発するのを防止するために水蒸気を供給す
る破砕機の爆発防止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】都市ごみなどの廃棄物は分別収集され、
収集された粗大、不燃ごみなどは破砕機にかけて破砕し
ているが、この破砕時には鉄などの不燃ごみに衝撃、剪
断などの力が加えられるため火花が生じて、ごみに混入
した可燃性ガスが爆発する恐れがある。そのため、保安
上の問題から、この爆発を防止する手段を講じる必要が
ある。 【0003】このような防止技術としては特開昭56−
89849号公報に開示の技術がある。この技術は回転
破砕機内へ水蒸気や窒素ガス、炭酸ガスなどを充満さ
せ、破砕機内の酸素濃度をほぼゼロとして可燃性ガスの
爆発を防止せんとするものである。 【0004】この技術に比べ、より経済的に可燃性ガス
の爆発を防止せんとする技術としては特公平2−334
21号公報に開示の技術がある。これは破砕装置の機内
温度を測定し、この測定値に基づいて破砕装置内への蒸
気送気量をコントロールして機内各部の水蒸気濃度を一
定の範囲内に保つことにより、機内の酸素濃度を爆発の
阻止が可能な範囲の濃度に維持して爆発を未然に防止す
る構成としている。上述の特開昭56−89849号公
報に開示の技術においては、蒸気の使用量が著しく大き
く極めて不経済なものとなってしまうが、本技術によれ
ば、一定の必要量に制限されるため、経済的である。 【0005】しかし乍ら、この技術は破砕機内部または
破砕機表面の温度を測定し、この検出温度に基づいて水
蒸気量を調節するものであり、次のような問題がある。
すなわち、(1) 破砕機内部の温度上昇は、破砕作用によ
る発熱もあることから、必ずしも供給される水蒸気のみ
が破砕機内の温度を左右する要素とはいえない。(2)破
砕機表面温度は、たとえ破砕機に保温を施してあって
も、外気との間で必ず温度勾配が生じる。このため、破
砕機表面温度は破砕機内の温度を反映しておらず、この
温度に基づいて水蒸気量を調節すると適切な水蒸気量に
調節できなくなる。(3) 破砕機内部または破砕機表面温
度の変化は比較的緩慢であり、水蒸気量の調節に時間遅
れが生じやすい。したがって、特公平2−33421号
公報に開示の技術によっては、適切な水蒸気量に調節す
ることが困難であり、適切な水蒸気量に保てないことに
よって、可燃性ガスの爆発が生じる可能性は高い。 【0006】水蒸気量を適切に保って可燃性ガスの爆発
を十分に防止し、かつ、この爆発の防止を経済的に行な
うには、温度検出によるのではなく直接酸素濃度を検出
し、この検出値に基づいて水蒸気量を調節することが必
要である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、酸素濃度を検
出し、この検出値に基づいて水蒸気量を調節したとして
も、それのみでは水蒸気量の適切な調節のためには未だ
不十分である。すなわち、破砕機内に可燃性ガスが存在
する場合は、酸素濃度を検出しても実際の酸素濃度より
幾分低い値を示す。そのため、酸素濃度の検出値に基づ
いて水蒸気量を調節しても、水蒸気の供給量が現実の必
要量より許容範囲を超えて下回ってしまうことがある。
また、酸素濃度検出器が破砕物の飛散や粉塵の流れの影
響を受けて破損しあるいは測定不能となり、酸素濃度の
調節ができなくなって可燃性ガスの爆発を生じる可能性
もある。 【0008】本発明はこのような課題を解決し、従来の
技術に比べて可燃性ガスの爆発の防止を十分に図ること
ができる破砕機の爆発防止装置を提供することを目的と
する。 【0009】上記課題を解決するために、本発明の破砕
機の爆発防止装置は、廃棄物を破砕する破砕機の内部又
はその近傍の1又は複数の検出点で酸素濃度を検出する
酸素濃度検出器と、この酸素濃度検出器による酸素濃度
検出値に基づき前記破砕機に供給する水蒸気量を制御す
る制御弁とを備え、この制御弁の開度は前記酸素濃度検
出値の如何にかかわらず酸素濃度が13vol%を超え
ないように下限値が設定されていることを特徴とする。 【0010】 【作用】本発明においては、酸素濃度検出値の如何に拘
らず水蒸気供給量は予め定めた一定値を下回らないよう
にするため、この水蒸気供給量の下限値を有している。
したがって、爆発を生じさせないために最低限必要と思
われる適切な値をこの下限値とすれば、酸素濃度検出器
による酸素濃度検出値が、破砕機内に可燃性ガスが存在
することにより実際の酸素濃度より下回ってしまった
り、酸素濃度検出器が破砕物の飛散などで破損などし
て、酸素濃度の調節ができない事態となっても、水蒸気
供給量がこの下限値を下回ることはない。よって、水蒸
気量が許容限度を超えて不足することはなく、従来の技
術に比べて可燃性ガスの爆発の防止を十分に図ることが
できる。 【0011】酸素濃度は、破砕機内などの雰囲気の11
〜12vol%程度を維持すべく調節するのが望ましい
と思われる。したがって、酸素濃度検出器による酸素濃
度検出値が常時この値になるべく、本発明の制御装置に
より水蒸気量を増減して調節するのが望ましい。また、
破砕機内の爆発を十分に防止するためには、酸素濃度が
13vol%程度より大きくならないようにするのが望
ましい。しかし、現実に酸素濃度が13vol%を超え
る大きさになっても、上述のように、より低い酸素濃度
値を示す場合があるので、酸素濃度が13vol%程度
より大きくならないようにするのであれば、酸素濃度を
13vol%程度に維持するのに必要と思われる水蒸気
量を本発明の下限値とし、酸素濃度検出値の如何にかか
わらず、この値より水蒸気供給量が下回らないようにす
ればよい。 【0012】酸素濃度検出値に対応する、水蒸気供給量
は、酸素濃度を11〜12vol%程度とする場合であ
れば、破砕機内の雰囲気中の水蒸気の混入率で、43〜
48vol%程度であり、下限値となる水蒸気供給量
は、同じく水蒸気の混入率で、38vol%程度とな
る。破砕機に供給するより具体的な水蒸気量は、破砕機
内への通風量が破砕機の型番や回転数など個々の破砕機
により異なるため様々である。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の一実施例である破砕機の爆発防
止装置を設けたごみ破砕処理設備の系統図である。1は
受入ホッパであり、破砕処理されるごみは、まず、この
受入ホッパ1に投入される。投入されたごみは供給コン
ベア2で回転破砕機8に送りこまれる。ごみは回転破砕
機8で破砕後、排出コンベア12によりごみ破砕処理設
備から排出され、ベルトコンベア16で次の工程に搬送
される。 【0014】回転破砕機8はスイングハンマー式であ
り、高速で回転して(60Hzの地域では900rp
m、50Hzの地域では1000rpm)、粗大ごみや
不燃ごみを目的の粒度に破砕するものである。破砕機8
はハンマ81を有するロータ82を備えており、このロ
ータ82が回転すると、空気を吸引し、図に示す破砕機
8の下方から上方への空気の流れが生じる。なお、この
ような空気の流れやごみの流れについては、図1中に矢
印で示している。 【0015】破砕機8に供給する水蒸気は破砕機8の下
部に設けた吹き込みノズル9より供給し、上昇する上述
の空気の流れと混合され、ケージバー84を通過し、破
砕機8内に流入する。破砕機8内の酸素濃度は11〜1
2vol%程度の範囲に維持するのが望ましく、この範
囲に酸素濃度を維持すべく、水蒸気供給量を調節する。
かかる酸素濃度を維持するために必要な、破砕機8内の
空気中における水蒸気の混入率は43〜48vol%程
度である。水蒸気の供給量の調節は、酸素濃度計50、
51により酸素濃度を検出し、この検出値に基づいて制
御弁7の開度を調節して蒸気発生装置15からの送気量
を増減して行なう。 【0016】酸素濃度計50、51はジルコニア式で空
気と水蒸気との混合気体の湿ベースの酸素濃度の測定が
可能である。破砕機8内の酸素濃度は酸素濃度計50、
51の検出値の如何にかかわらず、13vol%を超え
ないようにするため、制御弁7の開度には下限値が設定
されている。13vol%を維持するための水蒸気の混
入率は38%vol程度であり、38vol%程度を維
持するための水蒸気量が、この下限値となり、酸素濃度
計50、51の検出値が如何なる値を示しても、水蒸気
供給量がかかる値を下回るような制御弁7の開度となる
ことはない。より具体的に、水蒸気の混入率を43〜4
8vol%程度に維持し、また、水蒸気の混入率が38
vol%程度を下回らないようにするために必要な水蒸
気供給量は、破砕機8への上述の通風量や破砕機8の回
転数などが個々の破砕機により異なるため様々である。
なお、蒸気供給量は流量計6により知ることができる。
本実施例においては制御弁7の開度に下限値を設定した
が、制御弁7と並列に手動弁を設け、この手動弁に最小
開度を設定する構成としてもよい。 【0017】酸素濃度計50の酸素濃度検出位置は、破
砕機8内の酸素濃度を正確に検出するため、破砕機8の
直上部で、供給コンベア2側からの空気の漏れ込みによ
る影響を受けない位置としている。酸素濃度計51の酸
素濃度検出位置は投入フード18としている。これらの
位置には破砕物の飛散や粉塵の移動があるため、これら
によって、酸素濃度計50、51が影響を受けないよう
に、図示しないプロテクターやブロー設備が設けられて
いる。本実施例においては、酸素濃度計を2つ設けてい
るが、これは、酸素濃度が機内で局所的に高くなる場合
があるからである。酸素濃度計は、より酸素濃度の正確
な検出ができるように、3つ以上設置してもよいし、1
つのみの設置としてもよい。また、酸素濃度計の検出部
のみ複数個所として、変換器を共用する構成としてもよ
い。なお、複数の酸素濃度計の各検出濃度が一致しなか
った場合には、各検出濃度中最大の検出濃度を基準とし
て上述の調節を行なう。 【0018】破砕機8を通過した蒸気混合気体は、供給
コンベア2の上部に設けた吸込口4から集塵装置13に
送られ、粉塵などを除去した後に排風機14により外部
に放出される。破砕機8入口側の供給コンベア2や、出
口側の排出コンベア12には、ゴムカーテン3、10が
設けられており、排風機14の吸引力による破砕機8内
への空気漏れ込みを抑制するとともに、出口側、入口側
の両コンベア2、12部を若干負圧にして粉塵の機外へ
の飛散を防止している。 【0019】また、破砕機8内の空気と水蒸気との混合
気体の飽和温度は約80℃であるため、温度計17を設
けて機内の温度監視を行なう。特に運転起動後しばらく
は、機内が十分に加温されてからごみを投入するように
するためにも、機内温度の監視は必要である。なお、機
内の結露を防止するため、ごみ破砕設備本体、ダクトな
どは保温している。 【0020】つづいて本実施例の作用について説明す
る。本実施例では、上述のように制御弁7の開度に下限
値が設定され、酸素濃度計50、51による酸素濃度検
出値の如何にかかわらず、酸素濃度が13vol%程度
を超えることはない。したがって、酸素濃度計50、5
1が、破砕機8内に可燃性ガスが存在することにより実
際の酸素濃度より下回る酸素濃度を検出したり、酸素濃
度計50、51が破砕物の飛散などで破損しあるいは測
定不能となり、酸素濃度の調節ができない事態となって
も、水蒸気量が許容限度を超えて不足することはなく、
従来の技術に比べて可燃性ガスの爆発の防止を十分に図
ることができる。 【0021】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、従来の技
術に比べて可燃性ガスの爆発を十分に図ることができる
破砕機の爆発防止装置を提供することができる。
燃性ガスが爆発するのを防止するために水蒸気を供給す
る破砕機の爆発防止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】都市ごみなどの廃棄物は分別収集され、
収集された粗大、不燃ごみなどは破砕機にかけて破砕し
ているが、この破砕時には鉄などの不燃ごみに衝撃、剪
断などの力が加えられるため火花が生じて、ごみに混入
した可燃性ガスが爆発する恐れがある。そのため、保安
上の問題から、この爆発を防止する手段を講じる必要が
ある。 【0003】このような防止技術としては特開昭56−
89849号公報に開示の技術がある。この技術は回転
破砕機内へ水蒸気や窒素ガス、炭酸ガスなどを充満さ
せ、破砕機内の酸素濃度をほぼゼロとして可燃性ガスの
爆発を防止せんとするものである。 【0004】この技術に比べ、より経済的に可燃性ガス
の爆発を防止せんとする技術としては特公平2−334
21号公報に開示の技術がある。これは破砕装置の機内
温度を測定し、この測定値に基づいて破砕装置内への蒸
気送気量をコントロールして機内各部の水蒸気濃度を一
定の範囲内に保つことにより、機内の酸素濃度を爆発の
阻止が可能な範囲の濃度に維持して爆発を未然に防止す
る構成としている。上述の特開昭56−89849号公
報に開示の技術においては、蒸気の使用量が著しく大き
く極めて不経済なものとなってしまうが、本技術によれ
ば、一定の必要量に制限されるため、経済的である。 【0005】しかし乍ら、この技術は破砕機内部または
破砕機表面の温度を測定し、この検出温度に基づいて水
蒸気量を調節するものであり、次のような問題がある。
すなわち、(1) 破砕機内部の温度上昇は、破砕作用によ
る発熱もあることから、必ずしも供給される水蒸気のみ
が破砕機内の温度を左右する要素とはいえない。(2)破
砕機表面温度は、たとえ破砕機に保温を施してあって
も、外気との間で必ず温度勾配が生じる。このため、破
砕機表面温度は破砕機内の温度を反映しておらず、この
温度に基づいて水蒸気量を調節すると適切な水蒸気量に
調節できなくなる。(3) 破砕機内部または破砕機表面温
度の変化は比較的緩慢であり、水蒸気量の調節に時間遅
れが生じやすい。したがって、特公平2−33421号
公報に開示の技術によっては、適切な水蒸気量に調節す
ることが困難であり、適切な水蒸気量に保てないことに
よって、可燃性ガスの爆発が生じる可能性は高い。 【0006】水蒸気量を適切に保って可燃性ガスの爆発
を十分に防止し、かつ、この爆発の防止を経済的に行な
うには、温度検出によるのではなく直接酸素濃度を検出
し、この検出値に基づいて水蒸気量を調節することが必
要である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、酸素濃度を検
出し、この検出値に基づいて水蒸気量を調節したとして
も、それのみでは水蒸気量の適切な調節のためには未だ
不十分である。すなわち、破砕機内に可燃性ガスが存在
する場合は、酸素濃度を検出しても実際の酸素濃度より
幾分低い値を示す。そのため、酸素濃度の検出値に基づ
いて水蒸気量を調節しても、水蒸気の供給量が現実の必
要量より許容範囲を超えて下回ってしまうことがある。
また、酸素濃度検出器が破砕物の飛散や粉塵の流れの影
響を受けて破損しあるいは測定不能となり、酸素濃度の
調節ができなくなって可燃性ガスの爆発を生じる可能性
もある。 【0008】本発明はこのような課題を解決し、従来の
技術に比べて可燃性ガスの爆発の防止を十分に図ること
ができる破砕機の爆発防止装置を提供することを目的と
する。 【0009】上記課題を解決するために、本発明の破砕
機の爆発防止装置は、廃棄物を破砕する破砕機の内部又
はその近傍の1又は複数の検出点で酸素濃度を検出する
酸素濃度検出器と、この酸素濃度検出器による酸素濃度
検出値に基づき前記破砕機に供給する水蒸気量を制御す
る制御弁とを備え、この制御弁の開度は前記酸素濃度検
出値の如何にかかわらず酸素濃度が13vol%を超え
ないように下限値が設定されていることを特徴とする。 【0010】 【作用】本発明においては、酸素濃度検出値の如何に拘
らず水蒸気供給量は予め定めた一定値を下回らないよう
にするため、この水蒸気供給量の下限値を有している。
したがって、爆発を生じさせないために最低限必要と思
われる適切な値をこの下限値とすれば、酸素濃度検出器
による酸素濃度検出値が、破砕機内に可燃性ガスが存在
することにより実際の酸素濃度より下回ってしまった
り、酸素濃度検出器が破砕物の飛散などで破損などし
て、酸素濃度の調節ができない事態となっても、水蒸気
供給量がこの下限値を下回ることはない。よって、水蒸
気量が許容限度を超えて不足することはなく、従来の技
術に比べて可燃性ガスの爆発の防止を十分に図ることが
できる。 【0011】酸素濃度は、破砕機内などの雰囲気の11
〜12vol%程度を維持すべく調節するのが望ましい
と思われる。したがって、酸素濃度検出器による酸素濃
度検出値が常時この値になるべく、本発明の制御装置に
より水蒸気量を増減して調節するのが望ましい。また、
破砕機内の爆発を十分に防止するためには、酸素濃度が
13vol%程度より大きくならないようにするのが望
ましい。しかし、現実に酸素濃度が13vol%を超え
る大きさになっても、上述のように、より低い酸素濃度
値を示す場合があるので、酸素濃度が13vol%程度
より大きくならないようにするのであれば、酸素濃度を
13vol%程度に維持するのに必要と思われる水蒸気
量を本発明の下限値とし、酸素濃度検出値の如何にかか
わらず、この値より水蒸気供給量が下回らないようにす
ればよい。 【0012】酸素濃度検出値に対応する、水蒸気供給量
は、酸素濃度を11〜12vol%程度とする場合であ
れば、破砕機内の雰囲気中の水蒸気の混入率で、43〜
48vol%程度であり、下限値となる水蒸気供給量
は、同じく水蒸気の混入率で、38vol%程度とな
る。破砕機に供給するより具体的な水蒸気量は、破砕機
内への通風量が破砕機の型番や回転数など個々の破砕機
により異なるため様々である。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の一実施例である破砕機の爆発防
止装置を設けたごみ破砕処理設備の系統図である。1は
受入ホッパであり、破砕処理されるごみは、まず、この
受入ホッパ1に投入される。投入されたごみは供給コン
ベア2で回転破砕機8に送りこまれる。ごみは回転破砕
機8で破砕後、排出コンベア12によりごみ破砕処理設
備から排出され、ベルトコンベア16で次の工程に搬送
される。 【0014】回転破砕機8はスイングハンマー式であ
り、高速で回転して(60Hzの地域では900rp
m、50Hzの地域では1000rpm)、粗大ごみや
不燃ごみを目的の粒度に破砕するものである。破砕機8
はハンマ81を有するロータ82を備えており、このロ
ータ82が回転すると、空気を吸引し、図に示す破砕機
8の下方から上方への空気の流れが生じる。なお、この
ような空気の流れやごみの流れについては、図1中に矢
印で示している。 【0015】破砕機8に供給する水蒸気は破砕機8の下
部に設けた吹き込みノズル9より供給し、上昇する上述
の空気の流れと混合され、ケージバー84を通過し、破
砕機8内に流入する。破砕機8内の酸素濃度は11〜1
2vol%程度の範囲に維持するのが望ましく、この範
囲に酸素濃度を維持すべく、水蒸気供給量を調節する。
かかる酸素濃度を維持するために必要な、破砕機8内の
空気中における水蒸気の混入率は43〜48vol%程
度である。水蒸気の供給量の調節は、酸素濃度計50、
51により酸素濃度を検出し、この検出値に基づいて制
御弁7の開度を調節して蒸気発生装置15からの送気量
を増減して行なう。 【0016】酸素濃度計50、51はジルコニア式で空
気と水蒸気との混合気体の湿ベースの酸素濃度の測定が
可能である。破砕機8内の酸素濃度は酸素濃度計50、
51の検出値の如何にかかわらず、13vol%を超え
ないようにするため、制御弁7の開度には下限値が設定
されている。13vol%を維持するための水蒸気の混
入率は38%vol程度であり、38vol%程度を維
持するための水蒸気量が、この下限値となり、酸素濃度
計50、51の検出値が如何なる値を示しても、水蒸気
供給量がかかる値を下回るような制御弁7の開度となる
ことはない。より具体的に、水蒸気の混入率を43〜4
8vol%程度に維持し、また、水蒸気の混入率が38
vol%程度を下回らないようにするために必要な水蒸
気供給量は、破砕機8への上述の通風量や破砕機8の回
転数などが個々の破砕機により異なるため様々である。
なお、蒸気供給量は流量計6により知ることができる。
本実施例においては制御弁7の開度に下限値を設定した
が、制御弁7と並列に手動弁を設け、この手動弁に最小
開度を設定する構成としてもよい。 【0017】酸素濃度計50の酸素濃度検出位置は、破
砕機8内の酸素濃度を正確に検出するため、破砕機8の
直上部で、供給コンベア2側からの空気の漏れ込みによ
る影響を受けない位置としている。酸素濃度計51の酸
素濃度検出位置は投入フード18としている。これらの
位置には破砕物の飛散や粉塵の移動があるため、これら
によって、酸素濃度計50、51が影響を受けないよう
に、図示しないプロテクターやブロー設備が設けられて
いる。本実施例においては、酸素濃度計を2つ設けてい
るが、これは、酸素濃度が機内で局所的に高くなる場合
があるからである。酸素濃度計は、より酸素濃度の正確
な検出ができるように、3つ以上設置してもよいし、1
つのみの設置としてもよい。また、酸素濃度計の検出部
のみ複数個所として、変換器を共用する構成としてもよ
い。なお、複数の酸素濃度計の各検出濃度が一致しなか
った場合には、各検出濃度中最大の検出濃度を基準とし
て上述の調節を行なう。 【0018】破砕機8を通過した蒸気混合気体は、供給
コンベア2の上部に設けた吸込口4から集塵装置13に
送られ、粉塵などを除去した後に排風機14により外部
に放出される。破砕機8入口側の供給コンベア2や、出
口側の排出コンベア12には、ゴムカーテン3、10が
設けられており、排風機14の吸引力による破砕機8内
への空気漏れ込みを抑制するとともに、出口側、入口側
の両コンベア2、12部を若干負圧にして粉塵の機外へ
の飛散を防止している。 【0019】また、破砕機8内の空気と水蒸気との混合
気体の飽和温度は約80℃であるため、温度計17を設
けて機内の温度監視を行なう。特に運転起動後しばらく
は、機内が十分に加温されてからごみを投入するように
するためにも、機内温度の監視は必要である。なお、機
内の結露を防止するため、ごみ破砕設備本体、ダクトな
どは保温している。 【0020】つづいて本実施例の作用について説明す
る。本実施例では、上述のように制御弁7の開度に下限
値が設定され、酸素濃度計50、51による酸素濃度検
出値の如何にかかわらず、酸素濃度が13vol%程度
を超えることはない。したがって、酸素濃度計50、5
1が、破砕機8内に可燃性ガスが存在することにより実
際の酸素濃度より下回る酸素濃度を検出したり、酸素濃
度計50、51が破砕物の飛散などで破損しあるいは測
定不能となり、酸素濃度の調節ができない事態となって
も、水蒸気量が許容限度を超えて不足することはなく、
従来の技術に比べて可燃性ガスの爆発の防止を十分に図
ることができる。 【0021】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、従来の技
術に比べて可燃性ガスの爆発を十分に図ることができる
破砕機の爆発防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である破砕機の爆発防止装置
を設けたごみ破砕処理設備の系統図である。 【符号の説明】 50、51 酸素濃度計 7 制御弁 8 回転破砕機 9 吹込ノズル 15 蒸気発生装置
を設けたごみ破砕処理設備の系統図である。 【符号の説明】 50、51 酸素濃度計 7 制御弁 8 回転破砕機 9 吹込ノズル 15 蒸気発生装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 上妻 政敏
東京都中央区築地5丁目6番4号 三井
造船株式会社内
(56)参考文献 特開 昭60−94154(JP,A)
特開 平3−144400(JP,A)
特開 昭59−130544(JP,A)
特開 昭56−89849(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B02C 13/00 - 13/31
B02C 18/00 - 25/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 廃棄物を破砕する破砕機の内部又はその
近傍の1又は複数の検出点で酸素濃度を検出する酸素濃
度検出器と、この酸素濃度検出器による酸素濃度検出値
に基づき前記破砕機に供給する水蒸気量を制御する制御
弁とを備え、この制御弁の開度は前記酸素濃度検出値の
如何にかかわらず酸素濃度が13vol%を超えないよ
うに下限値が設定されていることを特徴とする破砕機の
爆発防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25995493A JP3377263B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 破砕機の爆発防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25995493A JP3377263B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 破砕機の爆発防止装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07112140A JPH07112140A (ja) | 1995-05-02 |
| JP3377263B2 true JP3377263B2 (ja) | 2003-02-17 |
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ID=17341231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25995493A Expired - Fee Related JP3377263B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 破砕機の爆発防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3377263B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5385851B2 (ja) * | 2010-05-17 | 2014-01-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 粉砕機の発火防止方法及び発火防止装置 |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP25995493A patent/JP3377263B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07112140A (ja) | 1995-05-02 |
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