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JP3378566B2 - 円錐状屋根の横葺き金属屋根材及びその施工方法 - Google Patents
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JP3378566B2 - 円錐状屋根の横葺き金属屋根材及びその施工方法 - Google Patents

円錐状屋根の横葺き金属屋根材及びその施工方法

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JP3378566B2
JP3378566B2 JP2000352304A JP2000352304A JP3378566B2 JP 3378566 B2 JP3378566 B2 JP 3378566B2 JP 2000352304 A JP2000352304 A JP 2000352304A JP 2000352304 A JP2000352304 A JP 2000352304A JP 3378566 B2 JP3378566 B2 JP 3378566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円錐状屋根の下地
上に横葺き施工される横葺き金属屋根材及びその施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の円錐状屋根の横葺き金
属屋根材を示す平面図である。
【0003】この横葺き金属屋根材100は、図12に
示すように、長尺矩形状の面板素材に絞り込み折曲部1
02を左右長手方向に所定の間隔を存して複数箇所に亘
り形成し、かつその上下左右の側縁を折曲してハゼ継ぎ
部103を形成するとともに、前記上下両側縁の一方を
絞り込んで円弧状に形成した構造になっている。
【0004】すなわち、この横葺き金属屋根材100
は、絞り込み折曲部102の上下何れかの一方を絞り込
んで矩形状の面板素材を円弧状に形成した構造にしてい
る。
【0005】図13は、従来の円錐状屋根の横葺き金属
屋根材の施工方法を示す平面図である。
【0006】このような横葺き金属屋根材100を施工
するには、図13に示すように、円錐状屋根の下地の軒
先側一端から最初の横葺き金属屋根材100を、既存の
手段によって固着する。
【0007】ついで、他の横葺き金属屋根材110の一
側に形成したハゼ継ぎ部111を、この横葺き金属屋根
材100の絞り込み折曲部102に係合させ、他の横葺
き金属屋根材110を円錐状屋根の下地に同様に固着す
る。
【0008】以下、同様な方法で、次の横葺き金属屋根
材120を、既に下地に固着した他の横葺き金属屋根材
110に重合させて順次固着しながら、横方向に連結し
て行く。
【0009】一方、横葺き金属屋根材100の上下方向
の連結は、図13に示すように、既に横方向に連結され
ている横葺き金属屋根材100、110、120…の密
着させた上端のハゼ継ぎ部8a、8aを跨ぐようにし
て、別の横葺き金属屋根材150の下端のハゼ継ぎ部8
bを位置させてから、その下端ハゼ継ぎ部8bを横葺き
金属屋根材100、110、120の上方から重合係止
させて、別の横葺き金属屋根材150を下地に固着す
る。
【0010】そして、前述と同様な手順で一連の作業を
繰り返して行い、これら横葺き金属屋根材100、11
0、120、150を円錐状に連結し、円錐状屋根を葺
いて行くのである。
【0011】図14は、他の従来例を示す円錐状屋根の
横葺き金属屋根材の平面図である。
【0012】この横葺き金属屋根材200は、図14に
示すように、矩形状の金属板211の両側を裏面側に折
り曲げてハゼ部221、231を形成すると共に、上端
を表面側に折り曲げて上ハゼ部241を形成し、下端を
裏面側に折り曲げて下ハゼ部251を形成した主屋根材
201と、略直角3角形或いは台形状の金属板212の
両端を上側に折り曲げてハゼ部222、232を形成す
ると共に、上端を表面側に折り曲げて上ハゼ部242を
形成し、下端を裏面側に折り曲げて下ハゼ部252を形
成した従屋根材202とを各々別途に形成した構造にな
っている。
【0013】図15は、他の従来例の円錐状屋根の横葺
き金属屋根材の施工方法を示す平面図である。
【0014】このような横葺き金属屋根材200を施工
するには、図15に示すように、円錐状屋根の下地の軒
先側一端から最初の横葺き金属屋根材200の主屋根材
201を、既存の手段によって固着する。
【0015】ついで、この主屋根材201の一側に形成
したハゼ部231に、従屋根材202の一方のハゼ部2
22を係合し、この従屋根材202を円錐状屋根の下地
に同様に固着する。
【0016】そして、この従屋根材202の他方に形成
したハゼ部232に、他の横葺き金属屋根材300の主
屋根材に形成した一方のハゼ部311を係合させ、以
下、同様な方法で、主屋根材201、従屋根材202…
を交互に順次固着しながら、横方向に連結して行く。
【0017】一方、横葺き金属屋根材200の上下方向
の連結は、前述と同様な手順で一連の作業を繰り返して
行い、これら横葺き金属屋根材200、300…を円錐
状に連結し、円錐状屋根を葺いて行く。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横葺き金属屋根材100、200には以下のような問題
があった。
【0019】図12、13で示した横葺き金属屋根材1
00では、一枚の長尺矩形状の面板素材の上下何れかの
一方を絞り込んで円弧状に形成した構造にしている。
【0020】そのため、この横葺き金属屋根材100で
は、他の横葺き金属屋根材110を横葺き施工する際
に、その連結される角度が一定となり、作業現場の状態
に応じて角度の調整ができない問題がある。
【0021】また、図14、15で示した横葺き金属屋
根材200では、主屋根材201と従屋根材202とが
各々別途に形成された構造になっているので、上記問題
に加えて、その部品点数が増え、複雑な構造になる問題
がある。
【0022】さらに、両者の横葺き金属屋根材100、
200では、横方向に連結されるハゼ部同士の係合部分
から、雨水が浸入し易いという問題もあった。
【0023】本発明は、かかる課題を解決することを目
的とするもので、横葺き金属屋根材の横方向に連結する
角度を作業現場の状態に応じて調整でき、しかも、連結
部分からの雨水の浸入を防止できる簡易な構造の円錐状
屋根の横葺き金属屋根材及びその施工方法を提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る円錐状屋根の横葺き金属屋根材は、
矩形状に形成した主屋根板の一方の側端に、この主屋根
板と別体又は一体で成形した従屋根板を段落ちさせて一
体的に連設し、上記主屋根板の他方の側端には、裏面側
に折り返した係止ハゼ部を形成すると共に、上記従屋根
板の側端には、表面側に上記係止ハゼ部を係止可能なハ
ゼ受片を形成し、且つ、上記主屋根板及び従屋根板の上
端を表面側に折り曲げて上ハゼ部を形成すると共に、上
記主屋根板及び従屋根板の下端を裏面側に折り曲げて下
ハゼ部を形成した横葺き金属屋根材であって、 上記ハ
ゼ受片の内側縁には、上記上ハゼ部から下ハゼ部に向け
て傾斜する傾斜縁部を形成したことを特徴とする。
【0025】請求項1では、ハゼ受片の内側縁に傾斜縁
部を形成しているので、この傾斜縁部の傾斜に至るまで
は、他の横葺き金属屋根材を、固定された横葺き金属屋
根材に対して、略直線状態から傾斜縁部の傾斜状態に至
るまで自在に変位させて係止できる。
【0026】そのため、直線だけでなく、所望の傾斜を
持たせた状態で横葺き金属屋根材を順次葺くことがで
き、施工現場で容易に傾斜角度を調節できる。
【0027】また、主屋根板と従屋根板とを一体的に連
設した構造に形成しているので、部品点数を減少して簡
易な構造できる。
【0028】請求項2に係る円錐状屋根の横葺き金属屋
根材は、請求項1において、上記係止ハゼ部の上端に
は、切欠部を形成すると共に、上記ハゼ受片の下端に
は、切込部を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項2では、係止ハゼ部の切欠部と、ハ
ゼ受片の切込部を設けることによって、横葺き金属屋根
材のハゼ受片に対して、他の横葺き金属屋根材の係止ハ
ゼ部を下側からスライドさせながら容易に係止できる。
【0030】請求項3に係る円錐状屋根の横葺き金属屋
根材は、請求項1又は2の何れかにおいて、上記ハゼ受
片の表面には、上記上ハゼ部から下ハゼ部に向けて1以
上の水切り溝を形成したことを特徴とする。
【0031】請求項3では、他の横葺き金属屋根材と横
葺き金属屋根材との接合部分には、水切り溝が介在する
ので、たとえ接合部分から雨水が浸入しても、この水切
り溝によって、雨水を下ハゼ部に向けて排水することが
でき、雨水が屋根の下地などに浸入することを防止でき
る。
【0032】請求項4に係る円錐状屋根の横葺き施工方
法は、矩形状に形成した主屋根板の一方の側端に、この
主屋根板と別体又は一体で成形した従屋根板を段落ちさ
せて連設し、上記主屋根板及び従屋根板の上端を表面側
に折り曲げて上ハゼ部を形成すると共に、上記主屋根板
及び従屋根板の下端を裏面側に折り曲げて下ハゼ部を形
成し、且つ、上記主屋根板の他方の側端には、裏面側に
折り返した係止ハゼ部を形成すると共に、上記従屋根板
の側端には、表面側に上記係止ハゼ部を係止可能なハゼ
受片を形成し、このハゼ受片の内側縁には、上記上ハゼ
部から下ハゼ部に向けて傾斜する傾斜縁部を形成した円
推状屋根の横葺き金属屋根材を、屋根の下地に固定し、
この固定された横葺き金属屋根材の従屋根板のハゼ受片
に、横方向に隣り合う他の横葺き金属屋根材の主屋根板
の係止ハゼ部を係止したうえで、この他の横葺き金属屋
根材を、固定した横葺き金属屋根材に対して、直線状或
いは傾斜させた状態に位置付け、これを下地に固定して
横葺きすると共に、この横葺き金属屋根材の上ハゼ部に
上方向に隣り合う横葺き金属屋根材の下ハゼ部を係止し
て下地に固定してなる。
【0033】請求項4では、ハゼ受片の内側縁に傾斜縁
部を形成しているので、この傾斜縁部の傾斜に至るまで
は、他の横葺き金属屋根材を、固定された横葺き金属屋
根材に対して、略直線状態から傾斜縁部の傾斜状態に至
るまで自在に変位させて係止できる。
【0034】そのため、直線だけでなく、所望の傾斜を
持たせた状態で横葺き金属屋根材を順次葺くことがで
き、施工現場で容易に傾斜角度を調節できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る円錐状屋根の
横葺き金属屋根材及びその施工方法について、図面に基
づき説明する。
【0036】図1は、本発明に係る円錐状屋根の横葺き
金属屋根材の一例を示す斜視図である。
【0037】図中1は主屋根板、2は従屋根板、3は上
ハゼ部、4は下ハゼ部、5は係止ハゼ部、6はハゼ受
片、7は傾斜縁部を各々示している。
【0038】この横葺き金属屋根材Aは、矩形状に形成
した主屋根板1の一方の側端に、この主屋根板1と別体
で成形した従屋根板2を段落ちさせて一体的に連設し、
この主屋根板1の他方の側端には、裏面側に折り返した
係止ハゼ部5を形成すると共に、従屋根板2の側端に
は、表面側に折り返したハゼ受片6を形成している。
【0039】ここで、ハゼ受片6は、他の横葺き金属屋
根材に形成した係止ハゼ部(不図示)と係止可能に形成
している。
【0040】また、主屋根板1及び従屋根板2の上端を
表面側に折り曲げて上ハゼ部3を形成すると共に、主屋
根板1及び従屋根板2の下端を裏面側に折り曲げて下ハ
ゼ部4を形成している。
【0041】このように形成した横葺き金属屋根材Aの
ハゼ受片6の内側縁には、上ハゼ部3から下ハゼ部4に
向けて傾斜する傾斜縁部7を形成している。
【0042】図2(a)〜(d)、(a)’〜(d)’
及び図3(e)、(f)は、図1で示した横葺き金属屋
根材の製造例を示す概略説明図である。
【0043】なお、図2、図3は、図1の理解を補足す
るために、その製造手順の一例を概略的に説明した図に
過ぎず、これ以外の製造手順によっても本発明に係る横
葺き金属屋根材Aを製造することは可能である。
【0044】また、図2の左側には主屋根板1、右側に
は従屋根板2の各々の製造途上の概略正面図及び平面図
を併記している。
【0045】先ず、主屋根板1の製造例を説明すれば、
メッキ鋼板、アルミ、ステンレス、銅、及びこれらの塗
装鈑などの金属製板材1aを矩形状に形成する〔図2
(a)参照〕。
【0046】次に、その上端隅部(本実施例では、左側
上端)を、後述する上ハゼ部3を折り曲げた際に、これ
と畳重しないように、図のように切断して切欠部51を
形成する〔図2(b)参照〕。
【0047】次に、この切欠部51の下方に張り出した
片、即ち、金属製板材1aの他方の側端(本実施例で
は、左側端)を裏面側に折り返して係止ハゼ部5を形成
する〔図2(c)参照〕。
【0048】そして、金属製板材1aの一方の側端(本
実施例では、右側端)を裏面側に折り返して係止爪部1
bを形成し、主屋根板1を製造する〔図2(d)参
照〕。
【0049】一方、従屋根板2の製造例を説明すれば、
メッキ鋼板、アルミ、ステンレス、銅、及びこれらの塗
装鈑などの金属製板材2aを矩形状に形成する〔図2
(a)’参照〕。
【0050】次に、その下端隅部(本実施例では、右側
下端)を、後述する下ハゼ部4を折り曲げた際に、これ
と畳重しないように、図のように切断して切込部62を
形成する〔図2(b)’参照〕。
【0051】次に、この切込部62の上方に張り出した
片、即ち、金属製板材2aの側端(本実施例では、右側
端)を表面側に折り返してハゼ受片6を形成する。
【0052】このハゼ受片6を形成する際、図中一点鎖
線で示すように、金属製板材2aの上側長辺から下側長
辺に向けて任意の傾斜角度θをもたせた位置で折り返し
て形成する〔図2(c)’参照〕。
【0053】このようにすれば、折り返されたハゼ受片
6の内側縁には、後述する上ハゼ部から下ハゼ部に向け
て傾斜する傾斜縁部7を容易に形成できる〔図2
(d)’参照〕。
【0054】もっとも、ハゼ受片6を形成する際、上側
長辺から下側長辺に向けて直交する位置で一旦折り返し
て形成した後、このハゼ受片6の内側縁に傾斜縁部7を
形成することも可能である。
【0055】そして、金属製板材2aの他の側端(本実
施例では、左側端)を裏面側に折り返して係止爪部2b
を形成し、従屋根板2を製造する〔図2(d)’参
照〕。
【0056】前述のようにして、矩形状に形成した主屋
根板1と従屋根板2とは、各々別体で成形することがで
きる。
【0057】次に、この矩形状に形成した主屋根板1の
係止片部1bと、従屋根板2の係止爪部2bとを係合さ
せて両者を圧着すれば、矩形状に形成した主屋根板1の
一方の側端に、この主屋根板1と別体で成形した従屋根
板2を段落ちさせて一体的に連設できる〔図3(e)参
照〕。
【0058】最後に、一体的に連設された主屋根板1及
び従屋根板2の上端を表面側に折り曲げて上ハゼ部3を
形成すると共に、その下端を裏面側に折り曲げて下ハゼ
部4を形成すれば図1に示した横葺き金属屋根材Aを形
成できる〔図3(f)参照〕。
【0059】なお、図3(e)に示すように、従屋根板
2のハゼ受片6の折り返し部分だけを圧着させて圧接面
部61を形成すれば、従屋根板2の強度を高めることが
できる。
【0060】図4は、図1の要部を拡大した概略平面
図、図5は、図4の要部端面図である。
【0061】図4、図5では、従屋根板2のハゼ受片6
と、他の横葺き金属屋根材A’の係止ハゼ部5との関係
を説明する。
【0062】上記したハゼ受片6の傾斜縁部7は、その
下端Pから段部Dに至るまでの距離Lを、他の横葺き金
属屋根材A’の係止ハゼ部5と略同一に設定している。
【0063】そのため、他の横葺き金属屋根材A’の係
止ハゼ部5を、横葺き金属屋根材Aの下側から矢印のよ
うにスライドさせてハゼ受片6に係止すれば、図4
(a)で示すように、横葺き金属屋根材Aと他の横葺き
金属屋根材A’とは、直線的に横葺きして連結すること
ができる。
【0064】また、他の横葺き金属屋根材A’の係止ハ
ゼ部5を、ハゼ受片6に係止するに際して、係止ハゼ部
5には切欠部51を、ハゼ受片6には切込部62を各々
形成しているので、横葺き金属屋根材Aのハゼ受片6に
対して、他の横葺き金属屋根材A’の係止ハゼ部5を下
側からスライドさせながら容易に係止できる。
【0065】このとき、ハゼ受片6の傾斜縁部7は、そ
の上端P1から段部Dに至るまでの遊び距離L1を確保
するように、傾斜縁部7の傾斜角度を設定している。
【0066】そのため、この遊び距離L1の範囲内で、
他の横葺き金属屋根材A’を、図4(a)の状態から上
ハゼ部3方向に自在に変位することができ、その変位角
度は、図4(b)で示すように、ハゼ受片6の傾斜縁部
7と、係止ハゼ部5とが一致する角度、つまり、上記し
た傾斜縁部7の傾斜角度θまで他の横葺き金属屋根材
A’を横葺き金属屋根材Aに対して自在に変位させて横
葺きに連結することができる。
【0067】なお、傾斜縁部7の傾斜する方向を図例と
は逆の方向に形成しておけば、他の横葺き金属屋根材
A’を、図4(a)の状態から下ハゼ部4の方向に自在
に変位することができる。
【0068】図6は、本発明に係る円錐状屋根の横葺き
金属屋根材の他の実施例を示す斜視図である。
【0069】ここで、図1と共通する部位には共通の番
号を付し、その説明は省略する。
【0070】この横葺き金属屋根材Aでは、主屋根板1
と従屋根板2とを一体で成形したものを例示している。
【0071】図7(a)〜(d)は、図6で示した横葺
き金属屋根材の製造例を示す概略説明図である。
【0072】なお、図7は、図6の理解を補足するため
に、その製造手順の一例を概略的に説明した図に過ぎ
ず、これ以外の製造手順によっても本発明に係る横葺き
金属屋根材Aを製造することは可能である。
【0073】また、図7では、その概略正面図及び平面
図を併記している。
【0074】先ず、矩形状のメッキ鋼板、アルミ、ステ
ンレス、銅、及びこれらの塗装鈑などの金属製板材の一
側を斜線で示すように傾斜させて切断する〔図7(a)
参照〕。
【0075】この傾斜された切断縁は、最終的には傾斜
縁部7として機能するのであるが、この傾斜させて切断
する作業工程は、完成するまでに行えば足りる。
【0076】また、傾斜された切断縁の下端には、上記
の切込部62も同時に切断して形成すると共に、金属製
板材の他側の上端には、上記の切欠部51を切断して形
成する。
【0077】次に、この切断した側縁から所望の間隔を
あけた内側適所を、図7(a)の破線に示すように、裏
面側に折り返して畳み、段部Dを形成する〔図7(b)
参照〕。
【0078】このようにすれば、矩形状に形成した主屋
根板1の一方の側端に、この主屋根板1と一体で成形し
た従屋根板2を段落ちさせて一体的に連設することがで
きる。
【0079】次に、主屋根板1の側端を、裏面側に折り
返して係止ハゼ部5を形成すると共に、従屋根板2の側
端を、図7(b)の想像線で示すように、表面側に降り
返してハゼ受片6を形成する〔図7(c)参照〕。
【0080】このとき、従屋根板2の側端から内側にか
けて圧接面部61を形成すれば、従屋根板2の強度を高
めることができる。
【0081】最後に、主屋根板1及び従屋根板2の上端
を表面側に折り曲げて上ハゼ部3を形成すると共に、主
屋根板1及び従屋根板2の下端を裏面側に折り曲げて下
ハゼ部4を形成すれば、図6で示す横葺き金属屋根材A
を製造できる。
【0082】このように製造した横葺き金属屋根材Aの
ハゼ受片6の内側縁には、上ハゼ部3から下ハゼ部4に
向けて傾斜する傾斜縁部7が形成される〔図7(d)参
照〕。
【0083】なお、図7では、傾斜縁部7を切断によっ
て形成する場合を示したが、このハゼ受片6を形成する
際、図2(d)’で示したように、金属製板材の上側長
辺から下側長辺に向けて任意の傾斜角度をもたせた位置
で折り返して形成することで、上ハゼ部3から下ハゼ部
4に向けて傾斜する傾斜縁部7を形成することもでき
る。
【0084】図8は、図6の要部端面図である。図8
は、図5と同様、従屋根板2のハゼ受片6と、他の横葺
き金属屋根材A’の係止ハゼ部5との係合状態を示すも
のであるが、その作用、効果は図5と同じであるため省
略する。
【0085】図9は、本発明に係る円錐状屋根の横葺き
金属屋根材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【0086】ここで、図1、図6と共通する部位には共
通の番号を付し、その説明は省略する。
【0087】この横葺き金属屋根材Aでは、従屋根板2
のハゼ受片6、具体的には、ハゼ受片6の圧接面部61
の表面に、上ハゼ部3から下ハゼ部4に向けて1以上の
水切り溝8を形成したことを特徴とする。
【0088】図10は、図9の要部端面図である。
【0089】このような横葺き金属屋根材Aによれば、
他の横葺き金属屋根材A’の係止ハゼ部5を、横葺き金
属屋根材Aの下側からスライドさせてハゼ受片6に係止
すれば、図10で示すように、他の横葺き金属屋根材
A’と横葺き金属屋根材Aとの接合部分には、水切り溝
8が介在するので、たとえ接合部分を介して雨水が浸入
しても、この水切り溝8によって、雨水を下ハゼ部2に
向けて排水することができ、雨水が屋根の下地などに浸
入することを防止できる。
【0090】なお、本実施例では、右側に葺いて行く場
合の横葺き金属屋根材Aを例示したが、これを左右逆配
置に形成すれば左側に葺いて行く横葺き金属屋根材を形
成できることは当然である。
【0091】図11(a)〜(c)は、本発明に係る円
錐状屋根の横葺き金属屋根材の施工方法を示す概略図で
ある。
【0092】ここで、図1〜図10と共通する部位には
共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0093】上記のように構成した横葺き金属屋根材A
を施工するには、図11(a)で示すように、先ず、軒
先に既存の水切り部材Mを釘等で固着した後、この水切
り部材Mの一側端に最初の横葺き金属屋根材Aの下ハゼ
部4を係止すると共に、横葺き金属屋根材Aの上ハゼ部
3に既存の吊り子Tを係止し、この吊り子Tを円錐状屋
根の下地に釘等で固着して、最初の横葺き金属屋根材A
を固定する。
【0094】次に、この固定した横葺き金属屋根材Aの
ハゼ受片6に、他の横葺き金属屋根材A’の係止ハゼ部
5を、図11(b)で示すように、横葺き金属屋根材A
の下側からスライドさせて係止する。
【0095】そして、他の横葺き金属屋根材A’の下ハ
ゼ部4を図11(a)で示した軒先の水切り部材Mに合
せて係止すれば、他の横葺き金属屋根材A’は、軒先の
水切り部材Mに合せて位置決めできる。
【0096】このとき、他の横葺き金属屋根材A’を軒
先に合せて係止すれば、同時に横葺き金属屋根材Aに対
して、直線状或いは傾斜させた状態に位置付けられる
が、ハゼ受片6の内側縁に傾斜縁部7を形成しているの
で、この傾斜縁部7の傾斜に至るまでは、他の横葺き金
属屋根材A’を、固定された横葺き金属屋根材Aに対し
て、図4(a)、(b)で示したように、略直線状態か
ら傾斜縁部7の傾斜状態に至るまで自在に変位させて係
止できる。
【0097】このように位置決めした他の横葺き金属屋
根材A’の上ハゼ部3に、前記吊り子Tを係止し、この
吊り子Tを円錐状屋根の下地に釘等で固着して、2枚目
の横葺き金属屋根材A’を横葺きする。
【0098】以下、同様な方法で、次の横葺き金属屋根
材A”を、図11(c)に示すように、既に下地に固着
した他の横葺き金属屋根材A’に重合させて順次固着し
ながら、横方向に葺いて行く。
【0099】一方、横葺き金属屋根材Aの上下方向の連
結は、図11(c)に示すように、既に横方向に連結さ
れている横葺き金属屋根材A、A’…の連結された上ハ
ゼ部3、3を跨ぐようにして、別の横葺き金属屋根材A
Aの下ハゼ部4を位置させてから、その下ハゼ部4を横
葺き金属屋根材A、A’の上方から重合係止させて、別
の横葺き金属屋根材AAを下地に固着する。
【0100】そして、前述と同様な手順で一連の作業を
繰り返して行い、これら横葺き金属屋根材A、A’、A
A…を円錐状に連結し、円錐状屋根を葺いて行くのであ
る。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果があ
る。
【0102】請求項1に係る円錐状屋根の横葺き金属屋
根材によれば、ハゼ受片の内側縁に傾斜縁部を形成して
いるので、この傾斜縁部の傾斜に至るまでは、他の横葺
き金属屋根材を、固定された横葺き金属屋根材に対し
て、略直線状態から傾斜縁部の傾斜状態に至るまで自在
に変位させて係止できる。
【0103】そのため、直線だけでなく、所望の傾斜を
持たせた状態で横葺き金属屋根材を順次葺くことがで
き、施工現場で容易に傾斜角度を調節できる。
【0104】請求項2に係る円錐状屋根の横葺き金属屋
根材によれば、係止ハゼ部の切欠部と、ハゼ受片の切込
部を設けることによって、横葺き金属屋根材のハゼ受片
に対して、他の横葺き金属屋根材の係止ハゼ部を下側か
らスライドさせながら容易に係止できる。
【0105】請求項3に係る円錐状屋根の横葺き金属屋
根材によれば、他の横葺き金属屋根材と横葺き金属屋根
材との接合部分には、水切り溝が介在するので、たとえ
接合部分から雨水が浸入しても、この水切り溝によっ
て、雨水を下ハゼ部に向けて排水することができ、雨水
が屋根の下地などに浸入することを防止できる。
【0106】請求項4に係る円錐状屋根の横葺き金属屋
根材の施工方法によれば、ハゼ受片の内側縁に傾斜縁部
を形成しているので、この傾斜縁部の傾斜に至るまで
は、他の横葺き金属屋根材を、固定された横葺き金属屋
根材に対して、略直線状態から傾斜縁部の傾斜状態に至
るまで自在に変位させて係止できる。
【0107】そのため、直線だけでなく、所望の傾斜を
持たせた状態で横葺き金属屋根材を順次葺くことがで
き、施工現場で容易に傾斜角度を調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係る円錐状屋根の横葺き金属屋根材
の一例を示す斜視図
【図 2】(a)〜(d)、(a)’〜(d)’は、図
1で示した横葺き金属屋根材の製造例を示す概略説明図
【図 3】(e)、(f)は、図1で示した横葺き金属
屋根材の製造例を示す概略説明図
【図 4】図1の要部を拡大した概略平面図
【図 5】図4の要部端面図
【図 6】本発明に係る円錐状屋根の横葺き金属屋根材
の他の実施例を示す斜視図
【図 7】(a)〜(d)は、図6で示した横葺き金属
屋根材の製造例を示す概略説明図
【図 8】図6の要部端面図
【図 9】本発明に係る円錐状屋根の横葺き金属屋根材
の更に他の実施例を示す斜視図
【図 10】図9の要部端面図
【図 11】(a)〜(c)は、本発明に係る円錐状屋
根の横葺き金属屋根材の施工方法を示す概略図
【図 12】従来の円錐状屋根の横葺き金属屋根材を示
す平面図
【図 13】従来の円錐状屋根の横葺き金属屋根材の施
工方法を示す平面図
【図 14】他の従来例を示す円錐状屋根の横葺き金属
屋根材の平面図
【図 15】他の従来例の円錐状屋根の横葺き金属屋根
材の施工方法を示す平面図
【符号の説明】
A 横葺き金属屋根材 A’、A”他の横葺き金属屋根材 1 主屋根板 2 従屋根板 3 上ハゼ部 4 下ハゼ部 5 係止ハゼ部 6 ハゼ受片 7 傾斜縁部 8 水切り溝 51 切欠部 62 切込部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−83360(JP,A) 実開 平5−22725(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/30 E04D 3/362

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状に形成した主屋根板の一方の側端
    に、この主屋根板と別体又は一体で成形した従屋根板を
    段落ちさせて一体的に連設し、上記主屋根板の他方の側
    端には、裏面側に折り返した係止ハゼ部を形成すると共
    に、上記従屋根板の側端には、表面側に折り返した上記
    係止ハゼ部を係止可能なハゼ受片を形成し、 且つ、上記主屋根板及び従屋根板の上端を表面側に折り
    曲げて上ハゼ部を形成すると共に、上記主屋根板及び従
    屋根板の下端を裏面側に折り曲げて下ハゼ部を形成した
    横葺き金属屋根材であって、 上記ハゼ受片の内側縁には、上記上ハゼ部から下ハゼ部
    に向けて傾斜する傾斜縁部を形成したことを特徴とする
    円推状屋根の横葺き金属屋根材。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記係止ハゼ部の上端には、切欠部を形成すると共に、
    上記ハゼ受片の下端には、切込部を設けたことを特徴と
    する円推状屋根の横葺き金属屋根材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の何れかにおいて、 上記ハゼ受片の表面には、上記上ハゼ部から下ハゼ部に
    向けて1以上の水切り溝を形成したことを特徴とする円
    推状屋根の横葺き金属屋根材。
  4. 【請求項4】矩形状に形成した主屋根板の一方の側端
    に、この主屋根板と別体又は一体で成形した従屋根板を
    段落ちさせて連設し、上記主屋根板の他方の側端には、
    裏面側に折り返した係止ハゼ部を形成すると共に、上記
    従屋根板の側端には、表面側に上記係止ハゼ部を係止可
    能なハゼ受片を形成し、 且つ、上記主屋根板及び従屋根板の上端を表面側に折り
    曲げて上ハゼ部を形成すると共に、上記主屋根板及び従
    屋根板の下端を裏面側に折り曲げて下ハゼ部を形成した
    円推状屋根の横葺き金属屋根材を、屋根の下地に固定
    し、 この固定された横葺き金属屋根材の従屋根板のハゼ受片
    に、横方向に隣り合う他の横葺き金属屋根材の主屋根板
    の係止ハゼ部を係止したうえで、 この他の横葺き金属屋根材を、固定した横葺き金属屋根
    材に対して、直線状或いは傾斜させた状態に位置付け、
    これを下地に固定して横葺きすると共に、この横葺き金
    属屋根材の上ハゼ部に上方向に隣り合う横葺き金属屋根
    材の下ハゼ部を係止して下地に固定してなる円錐状屋根
    の横葺き施工方法。
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