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JP3380753B2 - 合成樹脂製フィルム又はシート及びその製造方法 - Google Patents
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JP3380753B2 - 合成樹脂製フィルム又はシート及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製フィルム又はシート及びその製造方法

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JP3380753B2
JP3380753B2 JP27673498A JP27673498A JP3380753B2 JP 3380753 B2 JP3380753 B2 JP 3380753B2 JP 27673498 A JP27673498 A JP 27673498A JP 27673498 A JP27673498 A JP 27673498A JP 3380753 B2 JP3380753 B2 JP 3380753B2
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sheet
synthetic resin
film
resin film
silicone oil
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ弾性率が50
00kg/cm2 以下の、柔軟な合成樹脂製フィルム又
はシート(以下、「フィルム・シート」と記す)及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、文具用、各種ケース類用、包
装用、農業用、等として、合成樹脂からなるフィルム・
シートが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の合成
樹脂製フィルム・シートのうち、柔軟な合成樹脂製フィ
ルム・シート、具体的には、曲げ弾性率が5000kg
/cm2 以下の合成樹脂製フィルム・シートは、表面が
べたつき、裁断等の加工を行なうときに、フィルム・シ
ートの表面が密着してしまう等、裁断等の加工性が優れ
ているものとは言えないものであった。また、このよう
な合成樹脂製フィルム・シート、特にオレフィン系樹脂
からなるフィルム・シートは、表面に傷が付き易い(耐
傷性に劣る)という欠点も有していた。
【0004】合成樹脂製フィルム・シート表面のべたつ
きを改善する手法の一つとして、合成樹脂製フィルム・
シートの表面に、デンプン粉等の微粉体を散布・付着さ
せる方法(すなわち、粉振りする方法)が知られている
が、このように合成樹脂製フィルム・シートの表面に粉
振りを行なった場合、フィルム・シート表面のべたつき
は改良されるものの、反面、表面に付着した微粉体が、
フィルム・シート表面に傷を付ける要因となってしまう
等、耐傷性が更に悪化してしまう。
【0005】一方、合成樹脂製フィルム表面の耐傷性を
改良するための手法としては、合成樹脂製フィルム・シ
ート表面にシリコンオイルを塗工する方法が考えられる
が、このように、フィルム・シート表面にシリコンオイ
ルを塗工すると、フィルム・シート表面の耐傷性は改善
されるものの、フィルム・シート同志のブロッキングが
発生し易くなり、裁断等の加工性が更に悪化することも
懸念される。
【0006】本発明は、上記したような課題を解決する
ためになされたものであり、柔軟なフィルム・シートに
おける、表面のべたつきを改良すると同時に、当該フィ
ルム・シート表面の耐傷性及び耐ブロッキング性をも改
良した、合成樹脂製フィルム・シート及びその製造方法
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明の合成樹脂製フィルム・シートは、合
成樹脂からなる曲げ弾性率が5000kg/cm2 以下
の柔軟なフィルム・シートであって、当該フィルム・シ
ートの製造工程中における巻き取り前に、少なくとも一
方の面にシリコンオイルが塗工され、かつ、少なくとも
一方の面に粉振りがなされていることを特徴とするもの
である。
【0008】また、上記課題を解決するためになれた本
発明の合成樹脂製フィルム・シートの製造方法は、適宜
の方法にて成形された曲げ弾性率が5000kg/cm
2 以下の合成樹脂製フィルム・シートの少なくとも一方
の面にシリコンオイルを塗工し、かつ、少なくとも一方
の面に粉振りを行なった後、これを巻き取ることを特徴
とするものである。
【0009】本発明の合成樹脂製フィルム・シートを構
成する合成樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−α−オレフィン共
重合体、ポリブテン、ブテン−α−オレフィン共重合
体、架橋或いは非架橋のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー等のオレフィン系樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ルとエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、(メタ)アク
リル酸エステル、アクリロニトリル等との共重合体など
の塩化ビニル系樹脂;(メタ)アクリル酸エステル
(共)重合体、ポリアクリロニトリル等のアクリル系樹
脂;ウレタン系樹脂;スチレン系樹脂;等から選ばれる
合成樹脂、或いはこれらの合成樹脂の混合物等が挙げら
れる。
【0010】上記の合成樹脂には、必要に応じて、帯電
防止剤、酸化防止剤、可塑剤、安定剤、ヒンダードアミ
ン系化合物等の光安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、無機或
いは有機の充填剤、各種加工助剤、顔料等の着色剤、等
の各種添加剤を添加してもよい。また、オレフィン系ゴ
ム、水素添加スチレン−ブタジエンゴムや水素添加スチ
レン−イソプレンゴム等の水素添加ゴム等のゴム成分を
混合してもよい。
【0011】上記の合成樹脂及びこれに添加される各種
添加剤からなる合成樹脂組成物は、カレンダー法、押出
法、共押出法、インフレーション法、共押出インフレー
ション法等の手段により、単層或いは多層のフィルム・
シートに成形される。尚、多層のフィルム・シートを得
る場合、共押出法、共押出インフレーション法等の手段
により、成形と同時に複数の層を積層することにより多
層のフィルム・シートを得ることもできるし、上記の手
段により得られた単層のフィルム・シートを、後工程で
ラミネートすることにより多層のフィルム・シートとす
ることもできる。
【0012】本発明の合成樹脂製フィルム・シートは、
上記のようにして得られる曲げ弾性率が5000kg/
cm2 以下の合成樹脂製フィルム・シートを製造する工
程中の巻き取り前に、少なくとも一方のシリコンオイル
を塗工し、かつ、少なくとも一方の面に粉振りを施した
後、巻き取ることにより得られるものである。また、合
成樹脂製フィルム・シートのいずれか一方の面に、シリ
コンオイルの塗工と粉振りを施しても良いし、いずれか
一方の面にシリコンオイルを塗工し、他方の面に粉振り
を行なってもよい。勿論、シリコンオイルの塗工又は/
及び粉振りを合成樹脂製フィルム・シートの両面に行な
ってもよい。
【0013】合成樹脂製フィルム・シートの表面に散布
する(粉振りする)微粉体としては、デンプン(架橋デ
ンプン等の変性デンプンも含む)、熱可塑性或いは熱硬
化性の合成樹脂微粉体、タルク等の無機微粉体等、従来
よりこの種フィルム・シートの表面に散布するために使
用されている微粉体であれば、いずれのものであっても
使用可能である。尚、上記の微粉体としては、平均粒径
が3〜30μm程度の球状微粉体が好適であり、また、
その散布量としては、10〜200mg/m2 程度とす
るのが望ましい。
【0014】本発明の合成樹脂製フィルム・シートは、
少なくとも一方の面にシリコンオイルを塗工し、かつ、
少なくとも片面に粉振りした後、巻き取ることにより得
られるものであるため、表面のべたつきの問題が改善さ
れることは勿論のこと、フィルム・シート表面の耐傷性
及び耐ブロッキング性も改善されたものである。すなわ
ち、シリコンオイル塗工と粉振りを併用することによ
り、シリコンオイルを塗工したにもかかわらず、フィル
ム・シート同志のブロッキングが発生しにくく、かつ、
粉振りしたにもかかわらず、耐傷性が改善されたもので
ある。
【0015】上記のようにして得られる本発明の合成樹
脂製フィルム・シートの厚さについては、その用途等に
応じて設定され、特に制限されるものではないが、上記
したような文具用、各種ケース類用、包装用、農業用等
として使用するのであれば、一般的に、0.03〜2.
0mm程度である。
【0016】本発明の合成樹脂製フィルム・シートは、
必要に応じて、片面或いは両面に、梨地や絹目等のエン
ボス絞を形成することもできるし、通常の印刷によるプ
リント模様等を形成することもできる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を挙げる
が、本発明は、以下に挙げる実施例に限定されるもので
はない。
【0018】(実施例1〜5、比較例1〜3)エチレン
−メチルメタクリレート共重合樹脂(アクリフトWH3
02:住友化学社製)からなる厚さ0.2mmの単層フ
ィルム(曲げ弾性率600kg/cm 2 )の表面に、表
1に示すような組み合わせで、シリコンオイル(「TS
F451−100」;商品名、東芝シリコン社製)の塗
工、及び、粒径が10〜20μmのデンプン微粉体
(「ニッカリコAS−100S」;商品名、ニッカ社
製)の散布(散布量は50mg/cm2 )を行ない(或
いは行なわず)、巻き取って合成樹脂製フィルムを得
た。尚、シリコンオイル塗工及び粉振りに係る表1中の
記載で、「○」とあるのは、シリコンオイル塗工或いは
粉振りを行なったことを示し、「−」とあるのは、シリ
コンオイル塗工或いは粉振りを行なわなかったことを示
している。また、得られた合成樹脂製フィルムの耐傷性
及び耐ブロッキング性について、下記の方法で評価し
た。結果を表1に併せて示す。
【0019】(評価方法) (1)耐傷性 学振型摩擦試験機で、綿布を使用し、荷重500gで5
00回摩擦した後のフィルム摩擦面の状態を目視により
観察し、下記基準を目安にして評価した。尚、この評価
は、フィルム表面側と裏面側について、それぞれ行なっ
た。 <評価基準> ◎:傷が殆ど発生していない ○:若干傷が見られる △:傷が目立つ ×:傷の発生が著しい (2)耐ブロッキング性 得られたフィルムを10cm×10cmに裁断して得た
二枚の試験片を、表面側同志、表面側と裏面側或いは裏
面側同志が接するようにして、同じ大きさのガラス板で
挟み、1000gの荷重をかけ、80℃の温度条件下で
8時間放置した後の二枚の試験片同志のブロッキング状
態を確認し、下記基準を目安にして評価した。 <評価基準> ◎:ブロッキングが全くない ○:僅かに粘着したが、容易に剥がせる程度 △:粘着は強いが、剥がすことは可能 ×:強固にブロッキングして、剥がすことができない
【0020】
【表1】
【0021】以上の通り、シリコンオイルの塗工及び粉
振りを行なった実施例1〜5の合成樹脂製フィルムは、
耐傷性及び耐ブロッキング性の面で優れるが、これらを
行なわなかった、或いはいずれか一方だけを行なった比
較例1〜3の合成樹脂製フィルムは、耐傷性又は/及び
耐ブロッキング性の面で劣る(或いは、逆に悪化してい
る)ことがわかる。
【0022】尚、実施例の中には、いずれか一方の面
(裏面側)の耐傷性が劣るものや、表面側同志(裏面側
同志)の耐ブロッキング性に劣るものもあるが、いずれ
か一方の面が耐傷性に優れていれば十分な用途も多く、
また、合成樹脂製フィルムは、一般的に表面側と裏面側
とが接するように重ねられるものであるため、表面側同
志(裏面側同志)の耐ブロッキング性が要求されないこ
とも多い。従って、用途に制限を受けることもあるが、
上記のような、いずれか一方の面(裏面側)の耐傷性が
劣るものや、表面側同志(裏面側同志)の耐ブロッキン
グ性に劣るものであっても、十分に使用可能な場合が多
い。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の合成樹脂製
フィルム・シートは、曲げ弾性率が5000kg/cm
2 以下の柔軟なフィルム・シートでありながら、表面の
べたつきがないのは勿論のこと、当該フィルム・シート
表面に耐傷性や耐ブロッキング性にも優れるものであ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなる曲げ弾性率が5000
    kg/cm2 以下のフィルム又はシートであって、 当該フィルム又はシートの製造工程中の巻き取り前に、
    少なくとも一方の面にシリコンオイルが塗工され、か
    つ、少なくとも一方の面に粉振りがなされている合成樹
    脂製フィルム又はシート。
  2. 【請求項2】 適宜の方法で成形された合成樹脂製フィ
    ルム又はシートの、少なくとも一方の面にシリコンオイ
    ルを塗工し、かつ、少なくとも一方の面に粉振りを行な
    った後、これを巻き取ることを特徴とする、曲げ弾性率
    が5000kg/cm2 以下のフィルム又はシートの製
    造方法。
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