JP3382582B2 - 斜面安定工法 - Google Patents
斜面安定工法Info
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オープンカット
工法などにより造成した高速道路や各種施設などに面す
る傾斜した法面或いは崩壊のおそれがある急傾斜地など
の斜面安定工法に関する。 【0002】 【従来の技術及びその課題】斜面をそのままにしておく
と、岩盤が崩落したり、岩や表土などが雨水などの流水
により流されてしまうので、斜面安定工法により斜面を
安定させている。 【0003】上記の斜面安定工法としては、斜面上に縦
横に或いは斜めに交差するワイヤーロープを張設したの
ち、この張設ワイヤーロープの上に金網を敷く。 【0004】このとき、斜面にアンカーピンを打ち込ん
で、斜面に対しワイヤーロープのみ(金網はワイヤーロ
ープに対し螺旋状の止具などを介し係止する)或いはワ
イヤーロープと共に金網を止める。 【0005】しかして、金網が埋没するように、斜面に
吹付材を吹き付ける。 【0006】上記の吹付材には、モルタル以外に植物種
子や肥料などを混在させた基盤材、成育基材及び客土な
どがあり、目的に応じて選択して使用する。 【0007】このような工法の金網の下側の吹付材の流
下を止める従来技術としては、特開昭63−78923
号公報に示すものや実開平6−1441号公報に示すも
のがある。 【0008】前者のものは、横長な羽根板から下向きに
突出するアンカー軸を打ち込んで斜面に対し各自羽根板
を支持させる。 【0009】そして、羽根板の上縁に対し上方に若干突
出するアンカー軸の上端に縦横に配筋した鉄筋の交差す
る部分を受架して、その上にモルタルを流し込み、次い
で金網を敷き、その上に緑化基盤材を吹き付ける。 【0010】このような方式によると、アンカー軸付の
羽根板は、金網の敷設以前のモルタルの流下を止めるも
ので、金網の敷設後に羽根板を使用することができな
い。 【0011】また、後者のものは、法面の上に金網を敷
いたのち、法面にストッパピンを打ち込んで金網の上に
ストッパ板を止め、そしてこの各自のストッパ板が埋没
するように金網に客土を吹き付ける。 【0012】このような方式によると、ストッパ板によ
って金網の上側(表側)の客土の流下を止めるもので、
金網の下側(裏側)の客土の流下を止めることができな
い。 【0013】いずれにあっても、金網を敷く以前に、或
いは金網を敷いたのち、その上側に設置するものであ
る。 【0014】すると、図3に示すように斜面1に金網2
を敷いた(金網2の下側に縦横或いは斜めに交差する多
数本のワイヤーロープを張設することもある)のち、金
網2が埋没するように目的に応じた吹付材3を吹き付け
たとき、斜面1の表面凹凸により(岩盤の起伏などによ
る)凹所4が存在する場合、凹所4内の吹付材3が斜面
1の傾斜よりも急勾配の傾斜により下方に流動し、流下
によって空洞化や吹付材の未充填部分などが発生する。 【0015】このような金網の張ったのちに於ける金網
上から凹所内への流下止め具の設置を従来技術では行な
うことができなかった。 【0016】そこで、この発明は、金網の敷設後に斜面
に存在する凹所内の吹付材の流下を止めて、流下による
不都合をなくするようにした斜面安定工法を提供するこ
とにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、法面などの斜面に金網を張り付けた
のち、上記斜面に存在する凹所の部分の上記金網の網目
に、櫛歯状に並ぶ流下止め部材と、この各流下止め部材
の上端相互を連結する連結部と、上記流下止め部材に設
けた網目係合用フックとで構成してある流下止具の上記
流下止め部材を突き刺しながら、上記金網に上記フック
を係止したのち、上記金網が埋没するように吹付材を吹
き付けたことを特徴とする斜面安定工法を採用する。 【0018】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。 【0019】この発明の実施形態に用いる吹付材の流下
止具Aは、図1及び図2に示すように、斜面安定工の金
網の網目に一本或いは複数本突き刺すように多数本櫛歯
状に並ぶ流下止め部材11と、この各流下止め部材11
の上端相互を連結する連結部12とで構成されている。 【0020】上記の流下止め部材11及び連結部12
は、図1に示す場合、流下止め部材11用針金などの杆
の多数本を並べると共に、連結部12用一本の横杆に杆
の上端を重ね合わせて、この重なり部分をスポット溶接
により固着してある。 【0021】また、上記の流下止具Aの上縁(連結部1
2)には、金網の網目に係合するフック41が設けてあ
る。 【0022】上記のフック41は、図示の場合流下止め
部材11の上端延長をL形に屈曲して設けたが、別部品
のフック41を溶接などにより流下止具Aに点在的に取
付けて設けることもある。 【0023】次に上記構成した流下止具Aを用いた斜面
安定工法を説明する。 【0024】図2に示すように、斜面安定工の斜面Bに
金網Cを敷設した際、岩盤の凹凸や斜面Bの起伏などに
より起生した凹所Dの部分にあっては、緊張状態にある
金網Cと斜面Bとの対向間隔が凹所Dの部分では、極端
に大きくなる。 【0025】そこで、凹所Dの部分の金網Cの網目に流
下止具Aの流下止め部材11を上方から突き刺しなが
ら、凹所Dの底に流下止め部材11の先を臨ませ或いは
当接する。このとき、金網C上に連結部12を当接させ
ておく。 【0026】なお、金網Cから凹所Dの底迄の距離が異
なるので、距離に応じて各流下止め部材11の長さを工
具を用いた切断や折り曲げによって調整する。勿論、横
長な流下止具Aは、所定の長さに切断して使用する。 【0027】また、金網Cの網目に流下止め部材11を
突き刺すと共に、網目にフック41を係合させて流下止
具Aをセットし、フック41と網目との係合関係によっ
て安定よく流下止具Aを支持させる。 【0028】しかして、金網Cにモルタルや緑化用種子
の混在基盤材などの吹付材Eを吹き付ける。 【0029】このとき、凹所D内に流入した吹付材Eの
流下(下方への流れ)を流下止め部材11により阻止さ
れ、凹所D内での空洞化や、凹所D内の上部から下方へ
の流下にともない発生する未充填部分も発生しない。 【0030】勿論、網目とフック41との係合によって
金網Cに対し流下止具Aを安定よく支持する。 【0031】なお、図2鎖線に示すように、流下止め具
Aにガイド筒31を設けて、このガイド筒31に挿通し
たアンカーピン32を斜面Bに打ち込んでおくと、なお
一層安定よく流下止具Aを金網Cに対し支持させること
ができる。 【0032】なお、実施形態の金網Cの下側には、金網
Cの張り付け以前に、周知のように縦横や斜めに交差す
るワイヤーロープを緊張させることも(図示省略)あ
り、また斜面Bに対しアンカーピンを打ち込んでワイヤ
ーロープのみ或いはワイヤーロープと金網を支持させた
り、さらにワイヤーロープに対し金網を針金や螺旋状の
針金などを用いて支持させることもある。 【0033】 【発明の効果】以上のように、この発明の斜面安定工法
によれば、金網の張り付け後に斜面に存在する凹所に流
下止め部材を突き刺すと共に、金網の網目にフックを係
合して流下止具をセットするので凹所内の吹付材の流下
を流下止め部材により有効に止めて、凹所内の空洞化や
流下による吹付材の未充填部分をなくすることができ、
かつフックにより金網に対し流下止具を安定よく支持さ
せて吹付材による流下止具の傾動がない。 【0034】また、ストッパによっても金網の上側(表
面側)の吹付材の下方への流動(流下)を阻止する。 【0035】さらに、フックにより流下止具を金網に対
し安定よく支持させて、吹付材による傾動もない。
工法などにより造成した高速道路や各種施設などに面す
る傾斜した法面或いは崩壊のおそれがある急傾斜地など
の斜面安定工法に関する。 【0002】 【従来の技術及びその課題】斜面をそのままにしておく
と、岩盤が崩落したり、岩や表土などが雨水などの流水
により流されてしまうので、斜面安定工法により斜面を
安定させている。 【0003】上記の斜面安定工法としては、斜面上に縦
横に或いは斜めに交差するワイヤーロープを張設したの
ち、この張設ワイヤーロープの上に金網を敷く。 【0004】このとき、斜面にアンカーピンを打ち込ん
で、斜面に対しワイヤーロープのみ(金網はワイヤーロ
ープに対し螺旋状の止具などを介し係止する)或いはワ
イヤーロープと共に金網を止める。 【0005】しかして、金網が埋没するように、斜面に
吹付材を吹き付ける。 【0006】上記の吹付材には、モルタル以外に植物種
子や肥料などを混在させた基盤材、成育基材及び客土な
どがあり、目的に応じて選択して使用する。 【0007】このような工法の金網の下側の吹付材の流
下を止める従来技術としては、特開昭63−78923
号公報に示すものや実開平6−1441号公報に示すも
のがある。 【0008】前者のものは、横長な羽根板から下向きに
突出するアンカー軸を打ち込んで斜面に対し各自羽根板
を支持させる。 【0009】そして、羽根板の上縁に対し上方に若干突
出するアンカー軸の上端に縦横に配筋した鉄筋の交差す
る部分を受架して、その上にモルタルを流し込み、次い
で金網を敷き、その上に緑化基盤材を吹き付ける。 【0010】このような方式によると、アンカー軸付の
羽根板は、金網の敷設以前のモルタルの流下を止めるも
ので、金網の敷設後に羽根板を使用することができな
い。 【0011】また、後者のものは、法面の上に金網を敷
いたのち、法面にストッパピンを打ち込んで金網の上に
ストッパ板を止め、そしてこの各自のストッパ板が埋没
するように金網に客土を吹き付ける。 【0012】このような方式によると、ストッパ板によ
って金網の上側(表側)の客土の流下を止めるもので、
金網の下側(裏側)の客土の流下を止めることができな
い。 【0013】いずれにあっても、金網を敷く以前に、或
いは金網を敷いたのち、その上側に設置するものであ
る。 【0014】すると、図3に示すように斜面1に金網2
を敷いた(金網2の下側に縦横或いは斜めに交差する多
数本のワイヤーロープを張設することもある)のち、金
網2が埋没するように目的に応じた吹付材3を吹き付け
たとき、斜面1の表面凹凸により(岩盤の起伏などによ
る)凹所4が存在する場合、凹所4内の吹付材3が斜面
1の傾斜よりも急勾配の傾斜により下方に流動し、流下
によって空洞化や吹付材の未充填部分などが発生する。 【0015】このような金網の張ったのちに於ける金網
上から凹所内への流下止め具の設置を従来技術では行な
うことができなかった。 【0016】そこで、この発明は、金網の敷設後に斜面
に存在する凹所内の吹付材の流下を止めて、流下による
不都合をなくするようにした斜面安定工法を提供するこ
とにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、法面などの斜面に金網を張り付けた
のち、上記斜面に存在する凹所の部分の上記金網の網目
に、櫛歯状に並ぶ流下止め部材と、この各流下止め部材
の上端相互を連結する連結部と、上記流下止め部材に設
けた網目係合用フックとで構成してある流下止具の上記
流下止め部材を突き刺しながら、上記金網に上記フック
を係止したのち、上記金網が埋没するように吹付材を吹
き付けたことを特徴とする斜面安定工法を採用する。 【0018】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。 【0019】この発明の実施形態に用いる吹付材の流下
止具Aは、図1及び図2に示すように、斜面安定工の金
網の網目に一本或いは複数本突き刺すように多数本櫛歯
状に並ぶ流下止め部材11と、この各流下止め部材11
の上端相互を連結する連結部12とで構成されている。 【0020】上記の流下止め部材11及び連結部12
は、図1に示す場合、流下止め部材11用針金などの杆
の多数本を並べると共に、連結部12用一本の横杆に杆
の上端を重ね合わせて、この重なり部分をスポット溶接
により固着してある。 【0021】また、上記の流下止具Aの上縁(連結部1
2)には、金網の網目に係合するフック41が設けてあ
る。 【0022】上記のフック41は、図示の場合流下止め
部材11の上端延長をL形に屈曲して設けたが、別部品
のフック41を溶接などにより流下止具Aに点在的に取
付けて設けることもある。 【0023】次に上記構成した流下止具Aを用いた斜面
安定工法を説明する。 【0024】図2に示すように、斜面安定工の斜面Bに
金網Cを敷設した際、岩盤の凹凸や斜面Bの起伏などに
より起生した凹所Dの部分にあっては、緊張状態にある
金網Cと斜面Bとの対向間隔が凹所Dの部分では、極端
に大きくなる。 【0025】そこで、凹所Dの部分の金網Cの網目に流
下止具Aの流下止め部材11を上方から突き刺しなが
ら、凹所Dの底に流下止め部材11の先を臨ませ或いは
当接する。このとき、金網C上に連結部12を当接させ
ておく。 【0026】なお、金網Cから凹所Dの底迄の距離が異
なるので、距離に応じて各流下止め部材11の長さを工
具を用いた切断や折り曲げによって調整する。勿論、横
長な流下止具Aは、所定の長さに切断して使用する。 【0027】また、金網Cの網目に流下止め部材11を
突き刺すと共に、網目にフック41を係合させて流下止
具Aをセットし、フック41と網目との係合関係によっ
て安定よく流下止具Aを支持させる。 【0028】しかして、金網Cにモルタルや緑化用種子
の混在基盤材などの吹付材Eを吹き付ける。 【0029】このとき、凹所D内に流入した吹付材Eの
流下(下方への流れ)を流下止め部材11により阻止さ
れ、凹所D内での空洞化や、凹所D内の上部から下方へ
の流下にともない発生する未充填部分も発生しない。 【0030】勿論、網目とフック41との係合によって
金網Cに対し流下止具Aを安定よく支持する。 【0031】なお、図2鎖線に示すように、流下止め具
Aにガイド筒31を設けて、このガイド筒31に挿通し
たアンカーピン32を斜面Bに打ち込んでおくと、なお
一層安定よく流下止具Aを金網Cに対し支持させること
ができる。 【0032】なお、実施形態の金網Cの下側には、金網
Cの張り付け以前に、周知のように縦横や斜めに交差す
るワイヤーロープを緊張させることも(図示省略)あ
り、また斜面Bに対しアンカーピンを打ち込んでワイヤ
ーロープのみ或いはワイヤーロープと金網を支持させた
り、さらにワイヤーロープに対し金網を針金や螺旋状の
針金などを用いて支持させることもある。 【0033】 【発明の効果】以上のように、この発明の斜面安定工法
によれば、金網の張り付け後に斜面に存在する凹所に流
下止め部材を突き刺すと共に、金網の網目にフックを係
合して流下止具をセットするので凹所内の吹付材の流下
を流下止め部材により有効に止めて、凹所内の空洞化や
流下による吹付材の未充填部分をなくすることができ、
かつフックにより金網に対し流下止具を安定よく支持さ
せて吹付材による流下止具の傾動がない。 【0034】また、ストッパによっても金網の上側(表
面側)の吹付材の下方への流動(流下)を阻止する。 【0035】さらに、フックにより流下止具を金網に対
し安定よく支持させて、吹付材による傾動もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に使用する流下止具の斜視
図 【図2】施工を示す平面図 【図3】従来例の縦断側面図 【符号の説明】 A 流下止具 B 斜面 C 金網 D 凹所 E 吹付材 11 流下止め部材 12 連結部 41 フック
図 【図2】施工を示す平面図 【図3】従来例の縦断側面図 【符号の説明】 A 流下止具 B 斜面 C 金網 D 凹所 E 吹付材 11 流下止め部材 12 連結部 41 フック
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 法面などの斜面に金網を張り付けたの
ち、上記斜面に存在する凹所の部分の上記金網の網目
に、櫛歯状に並ぶ流下止め部材と、この各流下止め部材
の上端相互を連結する連結部と、上記流下止め部材に設
けた網目係合用フックとで構成してある流下止具の上記
流下止め部材を突き刺しながら、上記金網に上記フック
を係止したのち、上記金網が埋没するように吹付材を吹
き付けたことを特徴とする斜面安定工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000090192A JP3382582B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 斜面安定工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000090192A JP3382582B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 斜面安定工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001279678A JP2001279678A (ja) | 2001-10-10 |
| JP3382582B2 true JP3382582B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=18605830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000090192A Expired - Fee Related JP3382582B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 斜面安定工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3382582B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116290035B (zh) * | 2023-05-08 | 2024-11-19 | 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 | 一种无立模框格梁、护坡结构及其施工方法 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000090192A patent/JP3382582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001279678A (ja) | 2001-10-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |