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JP3385905B2 - 自動車用乗員保護装置の配設構造 - Google Patents
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JP3385905B2 - 自動車用乗員保護装置の配設構造 - Google Patents

自動車用乗員保護装置の配設構造

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JP3385905B2
JP3385905B2 JP10231597A JP10231597A JP3385905B2 JP 3385905 B2 JP3385905 B2 JP 3385905B2 JP 10231597 A JP10231597 A JP 10231597A JP 10231597 A JP10231597 A JP 10231597A JP 3385905 B2 JP3385905 B2 JP 3385905B2
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pillar garnish
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、当
該ガスによってピラー部及びルーフサイドレール部に沿
ってバッグをカーテン状に膨出させる自動車用乗員保護
装置の配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る乗員頭部の保護性能を向上させるべく、フロントピラ
ー部からルーフサイドレール部に跨がって折り畳み状態
で格納されたバッグを、ウインドガラスに沿ってカーテ
ン状に膨張させる乗員保護装置が既に提案されている。
以下、この種の乗員保護装置を開示したWO 96/2
6087号公報に示される構成について説明する。
【0003】図16に示されるように、この乗員保護装
置100は、フロントピラー部102からルーフサイド
レール部104に跨がって配設された長尺状のダクト1
06と、フロントピラー部102からルーフサイドレー
ル部104に沿って折り畳み状態で格納されると共に前
端固定点108及び後端固定点110にて車体側に固定
されたバッグ112と、ホース114を介してダクト1
06の後端部と接続されると共に車体側部への所定の高
荷重作用時にガスを噴出するインフレータ116と、一
端部が車体側に固定されると共に他端部がバッグ112
の後端部に固定された帯状のストラップ118と、を主
要構成要素として構成されている。さらに、上述したバ
ッグ112は、各々略円筒状に形成されかつ略車両上下
方向を長手方向として配置された複数のセル120を連
接させることにより構成されている。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のバッグ112
の各セル120内へ流入される。その結果、各セル12
0が略車両上下方向を長手方向として略円筒状に膨張
し、これによりバッグ112がウインドガラス122に
沿ってカーテン状に膨張される。さらに、バッグ112
の後端部はストラップ118を介して車体側に連結され
ているため、前端固定点108とストラップ118の後
端固定点とを結ぶ線上に所定のテンションが付与される
と共に、バッグ112の後端側が確実にセンタピラー部
124の上部内側に配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、R
V車等のようにフロントピラー部に乗降性向上のための
アシストグリップが配設されているような車両に対して
上述した乗員保護装置を配設する場合を考えると、フロ
ントピラー部におけるピラーガーニッシュの展開軌跡上
にアシストグリップが存在するため、ピラーガーニッシ
ュが展開する際に当該ピラーガーニッシュがアシストグ
リップと干渉し、ピラーガーニッシュの展開量が少なく
なることが予想される。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、ピラー部にア
シストグリップが配設されている場合においても、車体
側部への所定の高荷重作用時にバッグを良好に膨出させ
ることができる自動車用乗員保護装置の配設構造を得る
ことが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車体の所定部位に配置されると共に車体側部への所
定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレータと、ピ
ラー部及びルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態
で格納されると共にインフレータから噴出されたガスが
流入されることによりカーテン状に膨出されるバッグ
と、を含んで構成される乗員保護装置を備えた自動車に
適用される自動車用乗員保護装置の配設構造であって、
車体側を構成するピラー本体と、このピラー本体の車室
内側に所定のバッグ格納スペースを有して配置されかつ
アシストグリップ取付用の取付座部を備えたピラーガー
ニッシュと、を含んで前記ピラー部を構成し、さらに、
バッグ膨出時に当該バッグの膨張圧によって当該取付座
部をアシストグリップ取付用の取付具から離脱させるこ
とで、ピラーガーニッシュをピラー本体から離間させる
離間手段を設けた、ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項1記載の発明において、
前記離間手段は、取付座部における取付具挿通孔を変形
させ或いは取付座部における取付具挿通孔の周囲を破断
させる脆弱部である、ことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明は、車体の所定部位
に配置されると共に車体側部への所定の高荷重作用時に
ガスを噴出するインフレータと、ピラー部及びルーフサ
イドレール部に沿って折り畳み状態で格納されると共に
インフレータから噴出されたガスが流入されることによ
りカーテン状に膨出されるバッグと、を含んで構成され
る乗員保護装置を備えた自動車に適用される自動車用乗
員保護装置の配設構造であって、車体側を構成するピラ
ー本体と、このピラー本体の車室内側に所定のバッグ格
納スペースを有して配置されかつバッグ膨張圧によって
ピラー本体から離脱可能に固定されるピラーガーニッシ
ュと、を含んで前記ピラー部を構成し、さらに、ピラー
ガーニッシュに、ピラー本体に固定されるアシストグリ
ップを挿通させかつバッグ膨張圧によってピラーガーニ
ッシュをガイドしながらピラー本体から離間させる筒状
の離間手段を設けた、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の発明において、前記ピラーガーニッシュ又は
前記アシストグリップに、前記離間手段によってピラー
ガーニッシュがピラー本体から離間した際に、当該ピラ
ーガーニッシュのピラー本体からの離間距離を増加させ
るバッグ膨出スペース拡張手段を設けた、ことを特徴と
している。
【0011】請求項5記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項4に記載の発明におい
て、前記アシストグリップは、ピラーガーニッシュの室
内側の面に対して略直交する室内方向へ延出された一対
の脚部と、これらの脚部の先端部同士を繋ぐ把持部と、
を含んで構成されており、前記ピラーガーニッシュがピ
ラー本体から離間した際に当該ピラーガーニッシュにお
けるアシストグリップの把持部との干渉部位に、当該把
持部に嵌合される凹部を設けることで、前記バッグ膨出
スペース拡張手段を構成した、ことを特徴としている。
【0012】請求項6記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項4に記載の発明におい
て、前記アシストグリップは、ピラーガーニッシュの室
内側の面に対して略直交する室内方向へ延出された一対
の第1脚部と、ピラーガーニッシュの室内側の面に沿っ
て略車両後方側へ延出された状態で保持される一対の第
2脚部と、これらの第2脚部の先端部同士を繋ぐ把持部
と、を含んで構成されており、前記第2脚部を前記第1
脚部に対して回転可能に連結することで、前記バッグ膨
出スペース拡張手段を構成した、ことを特徴としてい
る。
【0013】請求項7記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項1乃至請求項6のいずれ
かに記載の発明において、前記ピラーガーニッシュにお
ける少なくともバッグ格納スペース側の部分を軟質樹脂
材で構成した、ことを特徴としている。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、車体側部
へ所定の高荷重が作用すると、車体の所定部位に配置さ
れたインフレータからガスが噴出される。このため、ピ
ラー部及びルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態
で格納されたバッグ内へガスが流入され、当該バッグは
ピラー部及びルーフサイドレール部に沿ってカーテン状
に膨出される。
【0015】ここで、本発明では離間手段を設けたの
で、バッグ膨張圧によってピラーガーニッシュに設けら
れたアシストグリップ取付用の取付座部がアシストグリ
ップ取付用の取付具から離脱される。これにより、ピラ
ーガーニッシュはアシストグリップ取付用の取付具によ
る拘束力から解放されるので、ピラー本体から容易にか
つ充分に離間することができる。その結果、アシストグ
リップがピラー部に取り付けられている場合において
も、良好なバッグ膨出性能が得られる。
【0016】なお、付言すると、本発明では、ピラーガ
ーニッシュにおける取付座部をアシストグリップ取付用
の取付具から離脱させる構成であるため、アシストグリ
ップの取付状態は維持される。従って、ピラー本体から
離間したピラーガーニッシュはアシストグリップ(の把
持部)に干渉するため、ピラーガーニッシュが車室内側
へ抜け落ちることはない。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、取付座部
における取付具挿通孔を変形させ或いは取付座部におけ
る取付具挿通孔の周囲を破断させる脆弱部によって、前
述した離間手段を構成したので、構成的にも簡素であ
り、又脆弱部の強度を調整することによりピラーガーニ
ッシュの離脱荷重を任意に変更することができる。
【0018】請求項3記載の本発明の作用のうち、バッ
グ膨出までの作用については請求項1記載の発明と同様
であるので省略する。
【0019】ここで、本発明では、ピラー本体の車室内
側に所定のバッグ格納スペースを有してピラーガーニッ
シュが配置されると共に、当該ピラーガーニッシュがバ
ッグ膨張圧によってピラー本体から離脱可能にピラー本
体に固定されることを前提として、以下の作用が得られ
る。
【0020】すなわち、本発明ではピラーガーニッシュ
に筒状の離間手段を設けたので、バッグ膨張圧によって
ピラーガーニッシュがピラー本体から離脱されると、ピ
ラーガーニッシュは筒状の離間手段にガイドされながら
ピラー本体から容易にかつ充分に離間される。その結
果、アシストグリップがピラー部に取り付けられている
場合においても、良好なバッグ膨出性能が得られる。
【0021】なお、本発明においても、請求項1記載の
発明と同様に、アシストグリップの取付状態は維持され
るため、ピラー本体から離間したピラーガーニッシュは
アシストグリップ(の把持部)に干渉することで、ピラ
ーガーニッシュの車室内側への抜け落ちが防止される。
【0022】請求項4記載の本発明によれば、前記ピラ
ーガーニッシュ又は前記アシストグリップに、前述した
離間手段によってピラーガーニッシュがピラー本体から
離間した際に、当該ピラーガーニッシュのピラー本体か
らの離間距離を増加させるバッグ膨出スペース拡張手段
を設けたので、バッグ膨出スペースがより一層拡充され
る。
【0023】請求項5記載の本発明では、アシストグリ
ップが、ピラーガーニッシュの室内側の面に対して略直
交する室内方向へ延出された一対の脚部と、これらの脚
部の先端部同士を繋ぐ把持部と、を含んで構成されるこ
とを前提として、以下の作用が得られる。
【0024】すなわち、本発明では、ピラーガーニッシ
ュがピラー本体から離間した際に当該ピラーガーニッシ
ュにおけるアシストグリップの把持部との干渉部位に凹
部が設けられており、ピラーガーニッシュがピラー本体
から離間すると、当該凹部がアシストグリップの把持部
に嵌合される。このため、凹部の深さに相当する分だ
け、バッグ膨出スペースが拡張されることになる。
【0025】請求項6記載の本発明では、アシストグリ
ップが、ピラーガーニッシュの室内側の面に対して略直
交する室内方向へ延出された一対の第1脚部と、ピラー
ガーニッシュの室内側の面に沿って略車両後方側へ延出
された状態で保持される一対の第2脚部と、これらの第
2脚部の先端部同士を繋ぐ把持部と、を含んで構成され
ることを前提として、以下の作用が得られる。
【0026】すなわち、本発明では、バッグの非膨出状
態(通常状態)においては、アシストグリップが略車両
後方側へ張り出した状態、即ち一対の第2脚部がピラー
ガーニッシュの室内側の面に沿って略車両後方側へ延出
された状態で保持される。従って、良好な乗降性を確保
することができる。
【0027】その一方で、本発明では、第2脚部が第1
脚部に対して回転可能に連結されているため、ピラーガ
ーニッシュがピラー本体から離間して第2脚部に干渉す
ると、当該第2脚部及び把持部が第1脚部に対して押圧
された方向へ回転される。これにより、ピラーガーニッ
シュのピラー本体からの離間距離が増加される。従っ
て、請求項5記載の発明と同様に、バッグ膨出スペース
が拡張されることになる。
【0028】請求項7記載の本発明によれば、ピラーガ
ーニッシュにおける少なくともバッグ格納スペース側の
部分を軟質樹脂材で構成したので、バッグ格納スペース
側の部分はバッグ膨張圧が比較的低い段階から柔軟に展
開される。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1〜図6を用いて、第1実施
形態について説明する。
【0030】図5には、自動車(例えば、RV車等)の
車室内の外観が斜視図にて示されている。この図に示さ
れるように、自動車用乗員保護装置としてのエアバッグ
装置10は、フロントピラー部(Aピラー部)12とイ
ンストルメントパネル14との接続部付近に配設され作
動することによりガスを噴出するインフレータ16と、
このインフレータ16と接続されフロントピラー部12
からルーフサイドレール部18に沿って折り畳み状態で
格納されたバッグ20と、を含んで構成されている。
【0031】なお、インフレータ16は、コンソールボ
ックス下方に配設された図示しないセンタコントロール
ユニットと接続されている。また、センタコントロール
ユニットは、センタピラー部(Bピラー部)22の下端
部付近に配設された図示しないセンサ(例えば、加速度
センサ)と接続されている。従って、車体側部への所定
の高荷重作用状態がセンサによって検出されると、セン
タコントロールユニットによってインフレータ16が作
動するようになっている。また、インフレータ16の具
体的な構成としては、内部に封入されたガス発生剤を燃
焼させることによりガスを噴出させるガス発生剤封入タ
イプや、内部に設けられた隔壁を破断させることにより
高圧ガスを噴出させる高圧ガス封入タイプ等が適用可能
である。なお、本実施形態では、インフレータ16をフ
ロントピラー部12とインストルメントパネル14との
接続部付近に配設したが、これ以外の車体の所定部位に
インフレータを配設してチューブ等でバッグ20の前端
部に接続するようにしてもよい。
【0032】また、バッグ20の構成について簡単に触
れると、バッグ20は後述する長尺状のケース50内に
折り畳み状態で収納され、この状態でフロントピラー部
12からルーフサイドレール部18に沿って格納されて
いる。具体的には、バッグ20の前端部はガスが流入さ
れるようにインフレータ16に接続されており、又中間
部はフロントピラー部12からルーフサイドレール部1
8に沿って配置されており、更に後端部は図示しないク
ォータピラー部(Cピラー部)付近に配置されている。
また、バッグ20は、側面視における膨張形状が略平行
四辺形状となるように形成されている。具体的には、折
り目を境にした両者が略平行四辺形状となるように裁断
された一枚の基布を当該折り目で折ってその周縁部同士
を縫合することにより、或いは、略平行四辺形状に裁断
された二枚の基布の周縁部同士を縫合することにより、
バッグ20の外郭が構成されている。
【0033】ここで、図1及び図2には上述したフロン
トピラー部12の横断面構造(後述するアシストグリッ
プ52の取付位置における横断面構造)が示されてお
り、又図3には後述するピラーガーニッシュ26の取付
構造の拡大断面図が示されている。
【0034】これらの図に示されるように、フロントピ
ラー部12は、車体側を構成するフロントピラー24
と、このフロントピラー24の車室内側に配設され内装
材として機能する長尺状のピラーガーニッシュ26と、
を含んで構成されている。フロントピラー24は、車室
外側に配置される断面略ハット状のピラーアウタパネル
28と、車室内側に配置される略平板状のピラーインナ
パネル30と、ピラーアウタパネル28とピラーインナ
パネル30との間に挟持状態で配置される断面略ハット
状のピラーリインフォース32と、によって閉断面構造
となるように構成されている。なお、フロントピラー2
4の後端フランジ部にはオープニングウエザストリップ
34が弾性的に嵌着されており、又フロントピラー24
の前端フランジ部側にはウインドシールドガラス36の
端末をシールするモールディング38が当接状態で配設
されている。
【0035】一方、ピラーガーニッシュ26は車室内側
に突出する凸湾曲形状に形成されており、ピラーインナ
パネル30との間に所定のバッグ格納スペース40(図
1参照)を有して配置されたガーニッシュ後部26A
と、フロントピラー24の前端フランジ部を覆うガーニ
ッシュ前部26Bと、を含んで構成されている。ピラー
ガーニッシュ26は軟質樹脂材によって構成されてお
り、その室内側の面には図示しない表皮が貼着されてい
る。さらに、ガーニッシュ後部26Aの端末部は、前述
したオープニングウエザストリップ34に弾性的に係止
されている。
【0036】また、ピラーガーニッシュ26の下端部
は、インストルメントパネル14の側端部に挿入係止さ
れている。さらに、ピラーガーニッシュ26の中間部の
裏面(車室外側の面)には適宜間隔でクリップ座42
(図3(B)参照)が一体形成されており、このクリッ
プ座42に取り付けられたクリップ44(広義には固定
具又は固定手段)がピラーインナパネル30に係合され
ることにより、ピラーガーニッシュ26がピラーインナ
パネル30に離脱可能に固定されている。
【0037】上述したピラーガーニッシュ26の幅方向
中間部における上部所定位置には、ピラーインナパネル
30側へ略角柱状に凹む有底筒状の一対のアシストグリ
ップ取付部46が上下に並設されている。ピラーガーニ
ッシュ26がクリップ44によってピラーインナパネル
30に仮固定された状態では、アシストグリップ取付部
46の底部を構成する取付座部46Aが、ピラーインナ
パネル30に対して所定距離だけ離間して平行に配置さ
れている。この取付座部46Aとピラーインナパネル3
0との間に形成された隙間48には、上述したバッグ格
納スペース40内に収容されているバッグ20及びケー
ス50の固定片20A、50Aが挿入されている。
【0038】具体的には、バッグ20には適宜間隔で舌
片状の固定片20Aが一体に形成されており、これに対
応して折り畳み状態のバッグ20を収納する樹脂製のケ
ース50にも舌片状の固定片50Aが一体に形成されて
いる。そして、これらの固定片20A、50Aが重合さ
れた状態で、取付座部46Aとピラーインナパネル30
との間の隙間48に挿入されている。なお、ケース50
の後端外側の角部50Bは薄肉化されており、所定のバ
ッグ膨張圧で破断可能に構成されている。
【0039】上述した一対のアシストグリップ取付部4
6内へは、ピラーガーニッシュ26の室内側の面に対し
て略直交する室内方向へ延出された一対の脚部52A
と、これらの脚部52Aの先端部同士を繋ぐ把持部52
Bと、を含んで構成された略コ字形のアシストグリップ
52が取り付けられている。具体的には、アシストグリ
ップ52の一対の脚部52Aが、各々に対応するアシス
トグリップ取付部46内へ挿入されて取付座部46Aに
突き当てられる。そして、この状態で室内側から固定ボ
ルト54が脚部52A内へ挿入され、ピラーインナパネ
ル30の室外側の面に予め溶着されたウエルドナット5
6に螺合されることにより、アシストグリップ52がバ
ッグ20及びケース50と共にピラーインナパネル30
に取り付けられている。別言すれば、バッグ20及びケ
ース50は、アシストグリップ取付用の固定ボルト54
及びウエルドナット56によってアシストグリップ52
と共に共締めされている(図1及び図3(A)参照)。
【0040】さらに、本実施形態では、図4に拡大して
示されるように、上述したアシストグリップ取付部46
の取付座部46Aに形成された固定ボルト挿通用の挿通
孔(円孔)58の径方向寸法が、固定ボルト54の軸径
よりも大きく設定されている。なお、挿通孔58と他部
品との寸法関係は、「固定ボルト54の軸径<挿通孔5
8の径方向寸法<固定ボルト5の頭部径」となってい
る。さらに、挿通孔58における半径方向に対向する位
置には、径方向外側へ切れ込む一対のスリット60が一
体に形成されている。従って、取付座部46Aにおける
挿通孔58の周囲部62の剛性は低くなっている(即
ち、意図的に脆弱化されている)。
【0041】なお、上記構成においては、ピラーガーニ
ッシュ26が固定ボルト54によってピラーインナパネ
ル30に固定されると共にクリップ44でもピラーガー
ニッシュ26がピラーインナパネル30に固定される
(なお、クリップ44による固定は、バッグ20及びケ
ース50に固定片20A、50Aが形成されていない部
位で行われる)構成を採ったが、前述した如く、ピラー
ガーニッシュ26の下端部はインストルメントパネル1
4の側端部に挿入係止されていることから、クリップ4
4を省略してアシストグリップ52の配設位置にてピラ
ーガーニッシュ26を固定ボルト54でピラーインナパ
ネル30に共締めするだけでも上下二点での取付は確保
されるので差し支えない。
【0042】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。車体側部へ所定の高荷重が作用すると、こ
の状態がセンサによって検出されてセンタコントロール
ユニットに出力される。このため、センタコントロール
ユニットから作動電流がインフレータ16に通電され、
インフレータ16を作動させる。これにより、インフレ
ータ16から所定量のガスが噴出され、バッグ20の前
端部から内部へと流入されていく。その結果、バッグ2
0はフロントピラー部12からルーフサイドレール部1
8に沿ってカーテン状の膨張体として膨出され、車体側
部と乗員頭部との間に介在される。これにより、当該膨
張されたバッグ20によって乗員頭部が保護される。
【0043】エアバッグ装置10の概略的な作動は上記
の如くであるが、本実施形態ではバッグ20の膨出初期
のピラーガーニッシュ26の挙動に特徴があり、以下に
詳細に説明する。
【0044】前述した如く、本実施形態では、アシスト
グリップ取付部46の取付座部46Aに形成された挿通
孔58の径方向寸法を固定ボルト54の軸径よりも大径
に設定すると共に当該挿通孔58に一対のスリット60
を形成することで、挿通孔58の周囲部62の剛性を低
下させている。このため、バッグ20にガスが流入し始
めケース50をその角部50Bから破断させて展開させ
た後、更にガーニッシュ後部26Aに作用するバッグ膨
張圧が所定値以上に達すると、図2に示される如く、取
付座部46Aにおける挿通孔58の周囲部62が引っ張
られて、挿通孔58が拡径する方向へ変形される。これ
により、取付座部46Aが固定ボルト54から離脱さ
れ、ピラーガーニッシュ26は固定ボルト54及びウエ
ルドナット56による拘束力から解放される。その結
果、バッグ20から受ける押圧力によってピラーガーニ
ッシュ26をピラーインナパネル30に仮固定している
クリップ44が離脱され、ピラーガーニッシュ26はピ
ラーインナパネル30に対して室内側へと離間してい
く。
【0045】なお、アシストグリップ52のピラーイン
ナパネル30への取付状態は依然として維持されること
から、ピラーガーニッシュ26のピラーインナパネル3
0からの離間動作は、ピラーガーニッシュ26における
アシストグリップ52の把持部52Bと対向する部位が
アシストグリップ52の把持部52Bの室外側の面に当
接することによって規制(制限)される。従って、本実
施形態による場合には、ピラーガーニッシュ26の離間
距離はA(図2参照)となり、この離間距離Aに相当す
るバッグ膨出スペースを確保することができることにな
る。
【0046】以上の説明から判るように、本実施形態に
よれば、フロントピラー部12にアシストグリップ52
が取り付けられている場合においても、車体側部への所
定の高荷重作用時に、離間距離Aに相当するバッグ膨出
スペースを確保することができ、その結果、バッグ20
を良好に膨出させることができる。
【0047】なお、ピラーガーニッシュ26がピラーイ
ンナパネル30から離間する際、取付座部46Aはアシ
ストグリップ52の脚部52Aに沿って摺動する。従っ
て、取付座部46Aを脆弱化させる構成を採ると、ピラ
ーガーニッシュ26をピラーインナパネル30から離間
させる際のガイド機能が得られる(換言すれば、取付座
部46Aがガイド手段として機能する)。また、取付座
部46Aを脆弱化させる構成を採ると、ピラーガーニッ
シュ26の車室内側への抜け落ちを防止することができ
るという面もある。
【0048】さらに、本実施形態では、ピラーガーニッ
シュ26を軟質樹脂材で構成したので、ガーニッシュ後
部26A(バッグ格納スペース40側の部分)をバッグ
膨張圧が比較的低い段階から柔軟に展開させることがで
きる。その結果、バッグ20の膨出性能を向上させるこ
とができる。
【0049】なお、本実施形態では、アシストグリップ
取付部46の取付座部46Aに一対のスリット60を形
成することで挿通孔58を変形させる構成を採ったが、
これに限らず、取付座部を脆弱化させる構成であればす
べて適用可能である。例えば、図6に示される実施形態
では、アシストグリップ取付部64の取付座部64Aの
中心に形成される挿通孔66については固定ボルト54
の軸径と略同一径寸法に設定する代わりに、取付座部6
4Aの周縁四隅に正面視で略L字形のスリット68がそ
れぞれ形成されている。上記構成によれば、所定値以上
の引張力が取付座部64Aに作用すると、隣接するスリ
ット68の端部間の接続部70が破断して取付座部64
A全体がアシストグリップ取付部64から分離される。
従って、上記構成によっても同様の効果が得られる。
【0050】効果について補足すると、図4に示される
構成及び図6に示される構成のいずれにおいても、ピラ
ーガーニッシュ26の成形と同時に脆弱部(スリット6
0、68)を形成することができる点で簡素な構成とい
え、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
加えて、スリット60、68の形成本数、スリット幅等
を調整することにより取付座部46A、64Aの強度を
容易に調整することができる。従って、ピラーガーニッ
シュ26の離脱荷重を任意に変更することができ、ひい
ては所望の値に設定することができる。
【0051】なお、上述したスリット60、68を形成
する代わりに、固定ボルト54の締付力が作用する部分
のみを薄肉にする等の構成を採っても、同様の効果が得
られる。
【0052】また、本実施形態では、アシストグリップ
52を固定するための固定ボルト54及びウエルドナッ
ト56を用いて、ピラーガーニッシュ26の取付座部4
6A並びにバッグ20及びケース50をピラーインナパ
ネル30に共締めする構成を採ったが、請求項1記載の
発明との関係では、バッグ20及びケース50を別個独
立にピラーインナパネル30に固定してアシストグリッ
プ52及びピラーガーニッシュ26の取付座部46Aの
みをピラーインナパネル30に共締めするようにしても
よい。 〔第2実施形態〕以下、図7を用いて、第2実施形態に
ついて説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部
分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0053】図7に示されるように、この実施形態で
は、ピラーガーニッシュ72に設けられたアシストグリ
ップ取付部74を筒状に構成した点に特徴がある。すな
わち、前述した第1実施形態における取付座部46A
は、本実施形態では存在しない構成となっている。従っ
て、アシストグリップ取付部74内へアシストグリップ
52の脚部52Aを挿通させ、この状態でアシストグリ
ップ52の脚部52Aの底部76をバッグ20及びケー
ス50と共にピラーインナパネル30に固定ボルト54
及びウエルドナット56によって共締めする構成であ
る。
【0054】なお、本実施形態の場合には、固定ボルト
54及びウエルドナット56による拘束力がピラーガー
ニッシュ72に作用しないことから、ピラーガーニッシ
ュ72はクリップ44等の固定具、固定手段によってピ
ラーインナパネル30に固定されることになる。また、
本実施形態においても、ピラーガーニッシュ72は軟質
樹脂材によって構成されている。
【0055】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時にバッグ20が膨張し始め、ガーニッシュ後
部72Aに所定値以上のバッグ膨張圧が作用すると、ク
リップ44がピラーインナパネル30から離脱される。
これにより、ピラーガーニッシュ72は筒状のアシスト
グリップ取付部74がアシストグリップ52の一対の脚
部52Aにガイドされながらピラーインナパネル30か
ら容易かつ円滑に離間される。なお、ピラーガーニッシ
ュ72は、その室内側の面がアシストグリップ52の把
持部52Bに干渉するまでピラーインナパネル30から
離間されるので、充分な離間距離が得られる。その結
果、前述した第1実施形態と同様に、フロントピラー部
78にアシストグリップ52が取り付けられている場合
においても、車体側部への所定の高荷重作用時に、充分
なバッグ膨出スペースを確保することができ、良好なバ
ッグ膨出性能を得ることができる。 〔第3実施形態〕以下、図8〜図11を用いて、第3実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一構成部分については、同一番号を付してその説明を省
略する。
【0056】図8には第1実施形態で説明したフロント
ピラー24とその車室内側に取り付けられた本実施形態
に係るピラーガーニッシュ80とから成るフロントピラ
ー部82に第1実施形態で説明したアシストグリップ5
2が配設された状態が斜視図にて示されており、又図9
にはアシストグリップ52の把持部52Bにおけるフロ
ントピラー部82の横断面構造が示されている。
【0057】これらの図に示されるように、この実施形
態では、ピラーガーニッシュ80におけるアシストグリ
ップ52の把持部52Bと対向する部位に、ピラーイン
ナパネル30側へ凹む凹部84が形成されている点に特
徴がある。この凹部84の幅方向寸法は把持部52Bの
幅方向寸法に略一致されており、又凹部84の長手方向
寸法は把持部52Bの長手方向寸法に略一致するように
設定されている。なお、本実施形態においても、ピラー
ガーニッシュ80は軟質樹脂材によって構成されてい
る。
【0058】上記構成によれば、バッグ20の膨出初期
において、バッグ20にガスが流入し始めケース50を
その角部50Bから破断させて展開させた後、更にガー
ニッシュ後部80Aに作用するバッグ膨張圧が所定値以
上に達すると、前述した第1実施形態と同様の作用(こ
れらの図では断面線の位置が異なるので図示されない
が、取付座部46Aを脆弱化させたことにより取付座部
46Aが固定ボルト54から離脱されると共に、ピラー
ガーニッシュ80をピラーインナパネル30に仮固定し
ているクリップ44が離脱される)を経て、ピラーガー
ニッシュ80がピラーインナパネル30に対して車室内
側へと離間していく。
【0059】ここで、本実施形態では、ピラーガーニッ
シュ80におけるアシストグリップ52の把持部52B
と対向する部位にピラーインナパネル30側へ凹む凹部
84を形成したので、バッグ膨張圧によってピラーガー
ニッシュ80がピラーインナパネル30から離間する
と、図10及び図11に示される如く、ピラーガーニッ
シュ80の凹部84がアシストグリップ52の把持部5
2Bに嵌合される。これにより、図11に示される如
く、ピラーガーニッシュ80の離間距離はB(>A)と
なり、当該離間距離Bに相当するバッグ膨出スペースを
確保することができる。その結果、本実施形態によれ
ば、バッグ膨出スペースを前述した第1実施形態よりも
拡充することができる。従って、本実施形態によれば、
車体側部への所定の高荷重作用時にバッグ20をスムー
ズに膨出させることができる。
【0060】さらに、本実施形態によれば、凹部84の
深さの調整度合いでバッグ膨出スペースの拡張度合いを
調整することができる。 〔第4実施形態〕以下、図12〜図15を用いて、第4
実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成部分については、同一番号を付してその説明を
省略する。
【0061】図12にはフロントピラー部86に本実施
形態に係る回転可能なアシストグリップ88が配設され
た状態が斜視図にて示されており、又図13には当該ア
シストグリップ88の拡大斜視図等が示されている。さ
らに、図14にはバッグ膨出時におけるピラーガーニッ
シュ89及びアシストグリップ88の状態が斜視図にて
示されており、又図15にはアシストグリップ88の取
付位置におけるフロントピラー部86の横断面構造が示
されている。
【0062】これらの図に示されるように、この実施形
態では、乗降性向上のために略車両後方側へ大きく張り
出したアシストグリップ88を採用した場合において、
前述した第3実施形態と同様にバッグ膨出スペースを拡
充させる構成を付加した点に特徴がある。
【0063】具体的には、アシストグリップ88は、ピ
ラーガーニッシュ89の室内側の面に対して略直交する
室内方向へ延出された一対の第1脚部90A(図15参
照)及びピラーガーニッシュ89の室内側の面に沿って
略車両後方側へ延出された一対の第2脚部90Bに分割
された脚部90と、第2脚部90Bの先端部同士を繋ぐ
把持部92と、を含んで構成されている。第1脚部90
Aは、ピラーガーニッシュ89に設けられかつ底部が開
口されたアシストグリップ取付部93内へ挿入されてい
る。この第1脚部90A内へ固定ボルト54が挿入され
ウエルドナット56に螺入されることにより、バッグ2
0及びケース50が第1脚部90Aの底部94と共にピ
ラーインナパネル30に共締めされている。
【0064】また、第2脚部90Bは、第1脚部90A
の上端部の側壁から突出されたヒンジピン95を回転中
心軸として回転可能に軸支されている。なお、ヒンジピ
ン95には広義には付勢手段又は保持手段として把握さ
れるリターンスプリング96が巻装されており、アシス
トグリップ88の第2脚部90B及び把持部92を略車
両後方側への張出位置に保持するべく、回転付勢してい
る。さらに、第2脚部90Bの基端部の後端面には突起
状のストッパ97が一体に形成されており、通常はリタ
ーンスプリング96の付勢力を受けてヒンジピン95の
下方に配置された蓋状のストッパプレート98(図15
参照)に当接されるようになっている。従って、アシス
トグリップ88は、ストッパ97がストッパプレート9
8に当接した位置から更に図15において矢印D方向と
反対方向へ回転することはできない。
【0065】上記構成によれば、バッグ20の膨出初期
において、バッグ20にガスが流入し始めケース50を
その角部50Bから破断させて展開させた後、更にガー
ニッシュ後部89Aに作用するバッグ膨張圧が所定値以
上に達すると、ピラーガーニッシュ89をピラーインナ
パネル30に仮固定しているクリップ44が離脱され
る。このため、ピラーガーニッシュ89は、ピラーイン
ナパネル30に対して室内側へと離間していく。ここ
で、本実施形態では、アシストグリップ88の脚部90
を第1脚部90Aとこの第1脚部90Aに対して回転可
能とされた第2脚部90Bとに分割すると共にヒンジピ
ン95回りに回転可能に両者を連結したので、バッグ膨
張圧によってピラーガーニッシュ89がピラーインナパ
ネル30から離間すると、図14及び図15に示される
如く、ピラーガーニッシュ89によってアシストグリッ
プ88の第2脚部90Bが車室内側へ押圧される。この
ため、把持部92及び第2脚部90Bが、ウインドシー
ルドガラス36側(図15の矢印D方向側)へヒンジピ
ン95回りに回転する。これにより、同図に示される如
く、ピラーガーニッシュ89の離間距離はC(>A)と
なり、当該離間距離Cに相当するバッグ膨出スペースを
確保することができる。その結果、本実施形態によれ
ば、バッグ膨出スペースを前述した第1実施形態よりも
拡充することができる。従って、本実施形態によれば、
良好な乗降性を確保しつつ、車体側部への所定の高荷重
作用時にバッグ20をスムーズに膨出させることができ
る。
【0066】なお、本実施形態では、ピラーガーニッシ
ュ89に設けたアシストグリップ取付部93の底部を開
口させると共に当該アシストグリップ取付部93内へア
シストグリップ88の第1脚部90Aを挿通させ、この
第1脚部90Aの底部94とバッグ20の固定片20A
及びケース50の固定片50Aをピラーインナパネル3
0に共締めする構成を採ったが、これに限らず、前述し
た第1実施形態で説明したような脆弱化された取付座部
を備えたアシストグリップ取付部を用い、当該取付座部
をも含めて共締めする構成を採ってもよい。
【0067】また、上述した第1実施形態では、ピラー
ガーニッシュ26の全体を軟質樹脂材で構成したが、ピ
ラーガーニッシュにおける少なくともバッグ格納スペー
ス側の部分が軟質樹脂材で構成されていればよい(な
お、この点は、第2実施形態以降の実施形態についても
同様に当てはまる)。
【0068】さらに、上述した第1実施形態では、フロ
ントピラー部12からルーフサイドレール部18に沿っ
てエアバッグ装置10が配設される構成において当該フ
ロントピラー部12にアシストグリップ52が配設され
る場合に本発明を適用するものとして説明したが、これ
に限らず、例えば、フロントピラー部からルーフサイド
レール部を経由して更にクォータピラー部(Cピラー
部)に亘ってエアバッグ装置が配設される構成(即ち、
フロントシートに着座している乗員の頭部の保護のみな
らず、リヤシートに着座している乗員の頭部をも保護す
ることを目的とし、必要に応じてインフレータをクォー
タピラー部側にも配設するもの)において当該クォータ
ピラー部にアシストグリップが配設される場合に本発明
を適用することも可能である(なお、この点は、第2実
施形態以降の実施形態についても同様に当てはまる)。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の自
動車用乗員保護装置の配設構造は、車体側を構成するピ
ラー本体と、このピラー本体の車室内側に所定のバッグ
格納スペースを有して配置されかつアシストグリップ取
付用の取付座部を備えたピラーガーニッシュと、を含ん
でピラー部を構成し、さらに、バッグ膨出時に当該バッ
グの膨張圧によって当該取付座部をアシストグリップ取
付用の取付具から離脱させることで、ピラーガーニッシ
ュをピラー本体から離間させる離間手段を設けたので、
ピラー部にアシストグリップが配設されている場合にお
いても、車体側部への所定の高荷重作用時にバッグを良
好に膨出させることができるという優れた効果を有す
る。
【0070】請求項2記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項1に記載の発明におい
て、取付座部における取付具挿通孔を変形させ或いは取
付座部における取付具挿通孔の周囲を破断させる脆弱部
によって離間手段を構成したので、構造の簡素化を図る
ことができると共に、ピラーガーニッシュの離脱荷重を
所望の値に設定することができるという優れた効果を有
する。
【0071】請求項3記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、車体側を構成するピラー本体
と、このピラー本体の車室内側に所定のバッグ格納スペ
ースを有して配置されかつバッグ膨張圧によってピラー
本体から離脱可能に固定されるピラーガーニッシュと、
を含んでピラー部を構成し、さらに、ピラーガーニッシ
ュに、ピラー本体に固定されるアシストグリップを挿通
させかつバッグ膨張圧によってピラーガーニッシュをガ
イドしながらピラー本体から離間させる筒状の離間手段
を設けたので、請求項1記載の発明と同様に、ピラー部
にアシストグリップが配設されている場合においても、
車体側部への所定の高荷重作用時にバッグを良好に膨出
させることができるという優れた効果を有する。
【0072】請求項4記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の発明において、前記ピラーガーニッシュ又は
前記アシストグリップに、離間手段によってピラーガー
ニッシュがピラー本体から離間した際に、当該ピラーガ
ーニッシュのピラー本体からの離間距離を増加させるバ
ッグ膨出スペース拡張手段を設けたので、バッグ膨出ス
ペースをより一層拡充させることができ、その結果、車
体側部への所定の高荷重作用時にバッグをスムーズに膨
出させることができるという優れた効果を有する。
【0073】請求項5記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項4に記載の発明におい
て、アシストグリップを、ピラーガーニッシュの室内側
の面に対して略直交する室内方向へ延出された一対の脚
部と、これらの脚部の先端部同士を繋ぐ把持部と、を含
んで構成すると共に、ピラーガーニッシュがピラー本体
から離間した際に当該ピラーガーニッシュにおけるアシ
ストグリップの把持部との干渉部位に、当該把持部に嵌
合される凹部を設けることで、バッグ膨出スペース拡張
手段を構成したので、凹部の深さの調整度合いでバッグ
膨出スペースの拡張度合いを調整することができるとい
う優れた効果を有する。
【0074】請求項6記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項4に記載の発明におい
て、アシストグリップを、ピラーガーニッシュの室内側
の面に対して略直交する室内方向へ延出された一対の第
1脚部と、ピラーガーニッシュの室内側の面に沿って略
車両後方側へ延出された状態で保持される一対の第2脚
部と、これらの第2脚部の先端部同士を繋ぐ把持部と、
を含んで構成すると共に、第2脚部を第1脚部に対して
回転可能に連結することで、バッグ膨出スペース拡張手
段を構成したので、良好な乗降性を確保しつつ、車体側
部への所定の高荷重作用時にバッグをスムーズに膨出さ
せることができるという優れた効果を有する。
【0075】請求項7記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の配設構造は、請求項1乃至請求項6のいずれ
かに記載の発明において、ピラーガーニッシュにおける
少なくともバッグ格納スペース側の部分を軟質樹脂材で
構成したので、バッグ膨張圧が比較的低い段階からバッ
グ格納スペース側の部分を柔軟に展開させることがで
き、その結果、バッグの膨出性能を向上させることがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係り、アシストグリップの取付
位置におけるフロントピラー部の横断面構造を示す図5
の1−1線に沿う横断面図である。
【図2】図1に示される状態からバッグが膨出した状態
を示す図1に対応する横断面図である。
【図3】(A)はピラーガーニッシュのアシストグリッ
プ配設位置における取付構造を拡大して示す要部拡大断
面図であり、(B)はピラーガーニッシュのクリップに
よる取付構造を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図4】(A)はピラーガーニッシュにおける取付座部
を拡大して示す斜視図であり、(B)は取付座部の拡大
正面図である。
【図5】第1実施形態に係る自動車用乗員保護装置とし
てのエアバッグ装置を備えた自動車の室内外観を示す斜
視図である。
【図6】(A)はピラーガーニッシュにおける取付座部
の別の実施形態を拡大して示す斜視図であり、(B)は
当該取付座部の拡大正面図である。
【図7】第2実施形態に係り、アシストグリップの取付
位置におけるフロントピラー部の横断面構造を示す図1
に対応するフロントピラー部の横断面図である。
【図8】第3実施形態に係り、アシストグリップ及びピ
ラーガーニッシュの構造を中心に示すフロントピラー部
の拡大斜視図である。
【図9】アシストグリップの把持部におけるフロントピ
ラー部の横断面構造を示す図8の9−9線に沿う横断面
図である。
【図10】図8に示される状態からピラーガーニッシュ
が離間してバッグが膨出した状態を示す図8に対応する
拡大斜視図である。
【図11】凹部が把持部に嵌合された状態を示す図10
の11−11線に沿う横断面図である。
【図12】第4実施形態に係り、アシストグリップ及び
ピラーガーニッシュの構造を中心に示すフロントピラー
部の拡大斜視図である。
【図13】(A)は図12に示されるアシストグリップ
を拡大して示す拡大斜視図であり、(B)はリターンス
プリングを中心に示す部分拡大図である。
【図14】図12に示される状態からピラーガーニッシ
ュが離間してバッグが膨出した状態を示す図12に対応
する拡大斜視図である。
【図15】アシストグリップが回転した状態を示す図1
4の15−15線に沿う横断面図である。
【図16】従来例に係る自動車用乗員保護装置を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置(自動車用乗員保護装置) 12 フロントピラー部(ピラー部) 16 インフレータ 18 ルーフサイドレール部 20 バッグ 24 フロントピラー(ピラー本体) 26 ピラーガーニッシュ 40 バッグ格納スペース 46A 取付座部 52 アシストグリップ 52A 脚部 52B 把持部 54 固定ボルト(取付具) 58 挿通孔 60 スリット(離間手段、脆弱部) 64A 取付座部 66 挿通孔 68 スリット(離間手段、脆弱部) 72 ピラーガーニッシュ 74 アシストグリップ取付部(離間手段) 78 フロントピラー部(ピラー部) 80 ピラーガーニッシュ 82 フロントピラー部(ピラー部) 84 凹部(バッグ膨出スペース拡張手段) 86 フロントピラー部(ピラー部) 88 アシストグリップ 89 ピラーガーニッシュ 90A 第1脚部 90B 第2脚部 92 把持部 95 ヒンジピン(バッグ膨出スペース拡張手段) 96 リターンスプリング

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の所定部位に配置されると共に車体
    側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレ
    ータと、ピラー部及びルーフサイドレール部に沿って折
    り畳み状態で格納されると共にインフレータから噴出さ
    れたガスが流入されることによりカーテン状に膨出され
    るバッグと、を含んで構成される乗員保護装置を備えた
    自動車に適用される自動車用乗員保護装置の配設構造で
    あって、 車体側を構成するピラー本体と、このピラー本体の車室
    内側に所定のバッグ格納スペースを有して配置されかつ
    アシストグリップ取付用の取付座部を備えたピラーガー
    ニッシュと、を含んで前記ピラー部を構成し、 さらに、バッグ膨出時に当該バッグの膨張圧によって当
    該取付座部をアシストグリップ取付用の取付具から離脱
    させることで、ピラーガーニッシュをピラー本体から離
    間させる離間手段を設けた、 ことを特徴とする自動車用乗員保護装置の配設構造。
  2. 【請求項2】 前記離間手段は、取付座部における取付
    具挿通孔を変形させ或いは取付座部における取付具挿通
    孔の周囲を破断させる脆弱部である、 ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用乗員保護装
    置の配設構造。
  3. 【請求項3】 車体の所定部位に配置されると共に車体
    側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレ
    ータと、ピラー部及びルーフサイドレール部に沿って折
    り畳み状態で格納されると共にインフレータから噴出さ
    れたガスが流入されることによりカーテン状に膨出され
    るバッグと、を含んで構成される乗員保護装置を備えた
    自動車に適用される自動車用乗員保護装置の配設構造で
    あって、 車体側を構成するピラー本体と、このピラー本体の車室
    内側に所定のバッグ格納スペースを有して配置されかつ
    バッグ膨張圧によってピラー本体から離脱可能に固定さ
    れるピラーガーニッシュと、を含んで前記ピラー部を構
    成し、 さらに、ピラーガーニッシュに、ピラー本体に固定され
    るアシストグリップを挿通させかつバッグ膨張圧によっ
    てピラーガーニッシュをガイドしながらピラー本体から
    離間させる筒状の離間手段を設けた、 ことを特徴とする自動車用乗員保護装置の配設構造。
  4. 【請求項4】 前記ピラーガーニッシュ又は前記アシス
    トグリップに、前記離間手段によってピラーガーニッシ
    ュがピラー本体から離間した際に、当該ピラーガーニッ
    シュのピラー本体からの離間距離を増加させるバッグ膨
    出スペース拡張手段を設けた、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の自動車用乗員保護装置の配設構造。
  5. 【請求項5】 前記アシストグリップは、ピラーガーニ
    ッシュの室内側の面に対して略直交する室内方向へ延出
    された一対の脚部と、これらの脚部の先端部同士を繋ぐ
    把持部と、を含んで構成されており、 前記ピラーガーニッシュがピラー本体から離間した際に
    当該ピラーガーニッシュにおけるアシストグリップの把
    持部との干渉部位に、当該把持部に嵌合される凹部を設
    けることで、前記バッグ膨出スペース拡張手段を構成し
    た、 ことを特徴とする請求項4に記載の自動車用乗員保護装
    置の配設構造。
  6. 【請求項6】 前記アシストグリップは、ピラーガーニ
    ッシュの室内側の面に対して略直交する室内方向へ延出
    された一対の第1脚部と、ピラーガーニッシュの室内側
    の面に沿って略車両後方側へ延出された状態で保持され
    る一対の第2脚部と、これらの第2脚部の先端部同士を
    繋ぐ把持部と、を含んで構成されており、 前記第2脚部を前記第1脚部に対して回転可能に連結す
    ることで、前記バッグ膨出スペース拡張手段を構成し
    た、 ことを特徴とする請求項4に記載の自動車用乗員保護装
    置の配設構造。
  7. 【請求項7】 前記ピラーガーニッシュにおける少なく
    ともバッグ格納スペース側の部分を軟質樹脂材で構成し
    た、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の自動車用乗員保護装置の配設構造。
JP10231597A 1997-04-18 1997-04-18 自動車用乗員保護装置の配設構造 Expired - Fee Related JP3385905B2 (ja)

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