JP3385942B2 - ワイヤボンディングの検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に搭載された
チップのパッドと基板の電極をワイヤで接続するワイヤ
ボンディングにおいて、ワイヤがパッドや電極にボンデ
ィングされたか否かを検査するワイヤボンディングの検
査方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ワイヤボンディングは、キャピラリツー
ルに挿通されたワイヤの下端部のボールをリードフレー
ムやプリント基板などの基板に搭載されたチップのパッ
ドにボンディングした後、ワイヤを基板の電極にボンデ
ィングするようになっている。前者は1st(ファース
ト)ボンディングと称され、また後者は2nd(セカン
ド)ボンディングと称されている。 【0003】ワイヤのボンディングは常に旨くいくとは
限らず、装置の不良、基板の汚れやゴミ付着等の外部要
因のために不着が発生する場合がある。そこで従来は、
ワイヤに電流を流しながら1stボンディングを行い、
その時の電圧の大きさを判定することにより、ワイヤの
着・不着を判定していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は、
ワイヤボンディング中にはワイヤに常時電流を流してい
たため、1stボンディングのためにワイヤの下端部の
ボールがチップのパッドに接続した瞬間にチップに電撃
が加えられ、チップがダメージを受けやすいものであっ
た。また2ndボンディングについては、ワイヤの着・
不着の検査は行われていない実情にあった。 【0005】したがって本発明は、チップにダメージを
与えることなくワイヤの着・不着を判定できるワイヤボ
ンディングの検査方法を提供することを目的とする。 【0006】 【0007】 【0008】【課題を解決するための手段】 本発明のワイヤボンディ
ングの検査方法は、 キャピラリツールに挿通されたワイ
ヤの下端部のボールを基板に搭載されたチップのパッド
に1stボンディングした後、キャピラリツールを基板
の電極の上方へ移動させてワイヤをこの電極に2ndボ
ンディングし、次いでクランパを閉じてワイヤをクラン
プし、ワイヤを引き上げることにより、この電極へのボ
ンディング点からワイヤを切断するようにしたワイヤボ
ンディングにおいて、前記2ndボンディングの後、ク
ランパが開いている時およびクランパが閉じた時の前後
2回ワイヤにスポット的に電流を流し、それぞれの電圧
の大きさからワイヤの着・不着を判定する。 【0009】上記構成の発明によれば、ワイヤがチップ
のパッドや基板の電極に接触した後、ワイヤにスポット
的に電流を流して電圧を測定し、この電圧の大きさか
ら、ワイヤの着・不着を的確に判定できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態の
ワイヤボンディング装置の斜視図、図2は同ワイヤボン
ディング装置のワイヤの着・不着の検査用電気回路図、
図3,図4,図5,図6,図7,図8は、同ワイヤボン
ディングの検査方法の説明図である。 【0011】まず、図1を参照してワイヤボンディング
装置の構造を説明する。図1において、基板1にはチッ
プ2が搭載されている。基板1の上面には電極3が形成
されており、チップ2の上面にはパッド4(後述)が形
成されている。基板1はテーブル5上に載置されてい
る。またワイヤボンディングが行われる基板1には、ワ
イヤのボンディングエリアだけを露呈させるマスクプレ
ート6が装着される。マスクプレート6にはシリンダ7
のロッド8に支持されており、ロッド8が突没すると上
下動する。 【0012】基板1の上方へホーン10が延出してい
る。ホーン10の先端部にはキャピラリツール11が保
持されており、キャピラリツール11にはワイヤ12が
挿通されている。ワイヤ12はスプール13に巻装され
ており、スプール13から導出される。 【0013】ホーン10の基端部は駆動部14に支持さ
れており、駆動部14が駆動することにより、ホーン1
0は上下方向へ揺動し、またキャピラリツール11に超
音波(US)エネルギーが付与される。駆動部14はカ
バーケース15の内部に設けられている。カバーケース
15からアーム16が延出しており、アーム16の先端
部にはトーチ17が保持されている。また駆動部14か
らアーム18が延出しており、アーム18の先端部には
ワイヤ12をクランプするクランパ19が装着されてい
る。 【0014】駆動部14やカバーケース15は可動テー
ブル20上に設置されている。21はX軸モータ、22
はY軸モータである。可動テーブル20が駆動すると、
キャピラリツール11はX方向やY方向へ水平移動し、
所定のボンディング位置で停止する。そこでキャピラリ
ツール11は上下動し、1stボンディングや2ndボ
ンディングを行う。 【0015】次に、図2を参照して電気回路を説明す
る。キャピラリツール11に挿通されたワイヤ12は、
アナログスイッチ30を介して第1電源31と第2電源
32に接続されている。第1電源31と第2電源32の
中間点はアース部33に接地されている。したがってア
ナログスイッチ30を切り替えることにより、ワイヤ1
2に正電流Iaと逆電流Ibを流すことができる。この
正電流Iaと逆電流Ibの切り替えは、チップ2がタイ
オードのように、電流の流れる方向により電圧電流特性
が異るものの場合に有用である。 【0016】またワイヤ12はコンパレータ34の第1
入力端子35に接続されている。またコンパレータ34
の第2入力端子36にはスレッシュ電圧VTHが入力さ
れる。またコンパレータ34の出力端子には判定回路3
7が接続されている。後述するように、ワイヤ12の電
圧VDCをスレッシュ電圧VTHと比較し、ワイヤ12
の着・不着を判定する。 【0017】このワイヤボンディング装置は上記のよう
な構成より成り、次に図3〜図8を参照して、ワイヤボ
ンディングの検査方法について説明する。ワイヤボンデ
ィングの着・不着のパターンは様々である。そこで各パ
ターン毎に図3〜図8に示しており、以下、図3〜図8
を順に参照しながら検査方法を説明する。なお図3〜図
8において、(a)はキャピラリツールの軌跡、(b)
はキャピラリツールに超音波エネルギーを付与してワイ
ヤをパッドや電極にボンディングするタイミングチャー
ト、(c)はワイヤに正電流を流す検出時間のタイミン
グチャート、(d)はワイヤに逆電流を流す検出時間の
タイミングチャート、(e)はクランパの開閉タイミン
グチャート、(f)は検出電圧VDCを示している。ま
たLeadは基板1の電極であり、Padはチップ2の
パッドである。 【0018】まず、図3を参照して、パッド完着の場合
について説明する。図3(a)において、Qはキャピラ
リツール11の軌跡を示している。この軌跡Qを参照し
てワイヤボンディング動作を説明する。キャピラリツー
ル11の下端部から導出されたワイヤ12の下端部にト
ーチ17を接近させ、トーチ17に電圧を印加すること
により、ワイヤ12の下端部に電気的スパークによりボ
ール12aが形成される。次いでキャピラリツール11
を下降させてこのボール12aをチップ2のパッド4に
押しつけて1stボンディングを行う(図3(b)のt
1)。 【0019】次にキャピラリツール11は上昇しながら
基板1の電極3の上方へ移動し、次いで下降してワイヤ
12を電極3に押しつけて2ndボンディングを行う
(図3(b)のt2)。1stボンディングと2ndボ
ンディングを行うときは、キャピラリツール11には、
超音波(US)エネルギーが付与される(図3(b)の
t1とt2)。また上記動作の間、クランパ19は開い
ているが、2ndボンディングの終了後、キャピラリツ
ール11が所定の量だけ上昇するとクランパ19は閉じ
(図3(e)のt3)、ワイヤ12をクランプする。さ
らにキャピラリツール11は上昇し、かつクランパ19
がワイヤ12を引き上げることにより、ワイヤ12は2
ndボンディング点で切断される。t4は切断開始のタ
イミングである。その後、キャピラリツール11は上昇
して原位置に復帰し、ワイヤボンディングの1サイクル
は終了する。以上の動作を繰り返すことにより、基板1
の電極(Lead)3とチップ2のパッド(Pad)4
はワイヤ12で次々に接続されていく。 【0020】さて、1stボンディングから2ndボン
ディングへ移行する間に正電流Ia(図2)をワイヤ1
2にスポット的に流し(図3(c)の検出時間1におけ
るタイミングt11)、また逆電流Ibをワイヤ12に
スポット的に流す(図3(d)の検出時間2におけるタ
イミングt12)。図3(f)のV11とV12はこの
ときのワイヤ12の電圧である。このチップ2はダイオ
ードであって、正電流Iaの場合は電圧は小さく(V1
1)、逆電流Ibの場合は電圧は大きい(V12)。し
たがってしきい値電圧VTHを設定しておき、V11<
VTHであれば、正電流Iaが正常に流れており、また
V12>VTHであれば、逆電流Ibが正常に流れてお
り、したがってワイヤ12は正しくパッド4に1stボ
ンディング(完着)されていることが判明する。 【0021】次にパッド不着の場合を図4を参照して説
明する。図4(a)において、パッド4に対する1st
ボンディングに失敗し、1stボンディングの後もボー
ル12aはワイヤ12の下端部に付着したままである。
図4(b)〜(e)は図3(b)〜(e)と同じであ
る。図4(f)において、ボール12aはパッド4から
離れているため回路は開いており、したがってワイヤ1
2に正電流Iaと逆電流Ibを流してもV11=V12
であり、またV11>VTH,V12>VTHであり、
したがって不着であることが判明する。 【0022】次に、基板1の電極側の不着検出方法につ
いて説明する。本方法の特徴は、カット用のクランパ1
9の動作の前後にそれぞれ不着をチェックする検出時間
t21,t22を設け、これに対応してコンパレータ3
4のVTHをVTH1とVTH2に切り換えていること
である。そして、VDCがVTHを超えた時をON、超
えない時をOFFとし、t21,t22における前記O
N,OFFの組合わせから、(表1)に示すごとく完
着、不着を判定する。 【0023】 【表1】 【0024】次に、パッド4および電極3がいずれも完
着の場合について、図5を参照して説明する。1stボ
ンディングについては図3の場合と同じであり、説明は
省略する。電極の不着検出については、クランパ動作の
前後でそれぞれ不着検出できるように検出時間t21,
t22を設け、これに対応してしきい値電圧VTHをV
TH1,VTH2とに切り換えている。さて2ndボン
ディングの後、タイミングt3でクランパ19は閉じて
ワイヤ12をクランプし、ワイヤ12を引き上げること
により2ndボンディング点からワイヤ12を切断する
(タイミングt4))。2ndボンディング直後のタイ
ミングt21において、ワイヤ12にスポット的に電流
を流す。このときワイヤ12は電極3に導通しているの
で、V21=0であってV21<VTH1である。また
切断直後のタイミングt22において、ワイヤ12にス
ポット的に電流を流す。このとき、ワイヤ12はすでに
2ndボンディング点で切断されて回路は開いているの
でV22>VTH2である。以上によりt21はOF
F、t22はONとなるので、2ndボンディングは完
着であることが判明する。なおタイミングt21とタイ
ミングt22の電流の方向は同じ方向である。 【0025】次に電極3に不着の場合について説明す
る。図6〜図8は電極3に不着の場合の3つのパターン
を示している。まず図6を参照して第1のパターンにつ
いて説明する。なお1stボンディングは完着であった
とする。図6(a)において、キャピラリツール11は
2ndボンディングに失敗し、ワイヤ12は電極3から
離れている。この場合、ワイヤ12は1stボンディン
グ点を介してチップ2に接続されており、したがって2
ndボンディングの後、タイミングt21,t22にお
いてスポット的に正電流を流すと、いずれの場合もチッ
プ2の1stボンディング点を通して電流は流れ、V2
1,V22が検出される。この場合、V21=V22で
あり、V21>VTH1,V22<VTH2となる。し
たがってt21はON、t22はOFFとなるので、2
ndボンディング点は不着であることが判明する。 【0026】次に図7を参照して第2のパターンを説明
する。図7(a)において、ワイヤ12は2ndボンデ
ィング時に、一旦電極3にくっついた後、キャピラリツ
ール11が上昇し、かつクランパ19でワイヤ12を引
き上げてタイミングt4でワイヤ12の切断を行うとき
に、ワイヤ12は2ndボンディング点から剥がれたも
のである。この場合、タイングt21ではワイヤ12は
電極3に接触しているのでV21>VTH1であるが、
タイミングt22ではワイヤ12は2ndボンディング
点から離れているので、ワイヤ12に電流は流れず、V
22>VTH2である。以上により2ndボンディング
は不着であることが判明する。 【0027】次に図8を参照して第3のパターンを説明
する。図8(a)において、2ndボンディングの後、
クランパ19がワイヤ12をクランプして引き上げると
きに、ワイヤ12は電極3から剥がれている。この場
合、タイミングt21ではV21=0であり、V21<
VTH1となり、またタイミングt22では電流は1s
tボンディング点を通して流れるので電圧V22が検出
され、V22=V11であり、V22<VTH2とな
る。以上により2ndボンディングは不着であることが
判明する。なお本形態では、チップとしてダイオードを
例にとって説明したが、本検査方法はダイオード以外の
チップにも適用できる。 【0028】 【発明の効果】本発明によれば、ワイヤがチップのパッ
ドや基板の電極に接触した後、ワイヤにスポット的に電
流を流して電圧を測定するようにしているので、チップ
にダメージを与えることなくワイヤの着・不着を的確に
判定できる。
チップのパッドと基板の電極をワイヤで接続するワイヤ
ボンディングにおいて、ワイヤがパッドや電極にボンデ
ィングされたか否かを検査するワイヤボンディングの検
査方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ワイヤボンディングは、キャピラリツー
ルに挿通されたワイヤの下端部のボールをリードフレー
ムやプリント基板などの基板に搭載されたチップのパッ
ドにボンディングした後、ワイヤを基板の電極にボンデ
ィングするようになっている。前者は1st(ファース
ト)ボンディングと称され、また後者は2nd(セカン
ド)ボンディングと称されている。 【0003】ワイヤのボンディングは常に旨くいくとは
限らず、装置の不良、基板の汚れやゴミ付着等の外部要
因のために不着が発生する場合がある。そこで従来は、
ワイヤに電流を流しながら1stボンディングを行い、
その時の電圧の大きさを判定することにより、ワイヤの
着・不着を判定していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は、
ワイヤボンディング中にはワイヤに常時電流を流してい
たため、1stボンディングのためにワイヤの下端部の
ボールがチップのパッドに接続した瞬間にチップに電撃
が加えられ、チップがダメージを受けやすいものであっ
た。また2ndボンディングについては、ワイヤの着・
不着の検査は行われていない実情にあった。 【0005】したがって本発明は、チップにダメージを
与えることなくワイヤの着・不着を判定できるワイヤボ
ンディングの検査方法を提供することを目的とする。 【0006】 【0007】 【0008】【課題を解決するための手段】 本発明のワイヤボンディ
ングの検査方法は、 キャピラリツールに挿通されたワイ
ヤの下端部のボールを基板に搭載されたチップのパッド
に1stボンディングした後、キャピラリツールを基板
の電極の上方へ移動させてワイヤをこの電極に2ndボ
ンディングし、次いでクランパを閉じてワイヤをクラン
プし、ワイヤを引き上げることにより、この電極へのボ
ンディング点からワイヤを切断するようにしたワイヤボ
ンディングにおいて、前記2ndボンディングの後、ク
ランパが開いている時およびクランパが閉じた時の前後
2回ワイヤにスポット的に電流を流し、それぞれの電圧
の大きさからワイヤの着・不着を判定する。 【0009】上記構成の発明によれば、ワイヤがチップ
のパッドや基板の電極に接触した後、ワイヤにスポット
的に電流を流して電圧を測定し、この電圧の大きさか
ら、ワイヤの着・不着を的確に判定できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態の
ワイヤボンディング装置の斜視図、図2は同ワイヤボン
ディング装置のワイヤの着・不着の検査用電気回路図、
図3,図4,図5,図6,図7,図8は、同ワイヤボン
ディングの検査方法の説明図である。 【0011】まず、図1を参照してワイヤボンディング
装置の構造を説明する。図1において、基板1にはチッ
プ2が搭載されている。基板1の上面には電極3が形成
されており、チップ2の上面にはパッド4(後述)が形
成されている。基板1はテーブル5上に載置されてい
る。またワイヤボンディングが行われる基板1には、ワ
イヤのボンディングエリアだけを露呈させるマスクプレ
ート6が装着される。マスクプレート6にはシリンダ7
のロッド8に支持されており、ロッド8が突没すると上
下動する。 【0012】基板1の上方へホーン10が延出してい
る。ホーン10の先端部にはキャピラリツール11が保
持されており、キャピラリツール11にはワイヤ12が
挿通されている。ワイヤ12はスプール13に巻装され
ており、スプール13から導出される。 【0013】ホーン10の基端部は駆動部14に支持さ
れており、駆動部14が駆動することにより、ホーン1
0は上下方向へ揺動し、またキャピラリツール11に超
音波(US)エネルギーが付与される。駆動部14はカ
バーケース15の内部に設けられている。カバーケース
15からアーム16が延出しており、アーム16の先端
部にはトーチ17が保持されている。また駆動部14か
らアーム18が延出しており、アーム18の先端部には
ワイヤ12をクランプするクランパ19が装着されてい
る。 【0014】駆動部14やカバーケース15は可動テー
ブル20上に設置されている。21はX軸モータ、22
はY軸モータである。可動テーブル20が駆動すると、
キャピラリツール11はX方向やY方向へ水平移動し、
所定のボンディング位置で停止する。そこでキャピラリ
ツール11は上下動し、1stボンディングや2ndボ
ンディングを行う。 【0015】次に、図2を参照して電気回路を説明す
る。キャピラリツール11に挿通されたワイヤ12は、
アナログスイッチ30を介して第1電源31と第2電源
32に接続されている。第1電源31と第2電源32の
中間点はアース部33に接地されている。したがってア
ナログスイッチ30を切り替えることにより、ワイヤ1
2に正電流Iaと逆電流Ibを流すことができる。この
正電流Iaと逆電流Ibの切り替えは、チップ2がタイ
オードのように、電流の流れる方向により電圧電流特性
が異るものの場合に有用である。 【0016】またワイヤ12はコンパレータ34の第1
入力端子35に接続されている。またコンパレータ34
の第2入力端子36にはスレッシュ電圧VTHが入力さ
れる。またコンパレータ34の出力端子には判定回路3
7が接続されている。後述するように、ワイヤ12の電
圧VDCをスレッシュ電圧VTHと比較し、ワイヤ12
の着・不着を判定する。 【0017】このワイヤボンディング装置は上記のよう
な構成より成り、次に図3〜図8を参照して、ワイヤボ
ンディングの検査方法について説明する。ワイヤボンデ
ィングの着・不着のパターンは様々である。そこで各パ
ターン毎に図3〜図8に示しており、以下、図3〜図8
を順に参照しながら検査方法を説明する。なお図3〜図
8において、(a)はキャピラリツールの軌跡、(b)
はキャピラリツールに超音波エネルギーを付与してワイ
ヤをパッドや電極にボンディングするタイミングチャー
ト、(c)はワイヤに正電流を流す検出時間のタイミン
グチャート、(d)はワイヤに逆電流を流す検出時間の
タイミングチャート、(e)はクランパの開閉タイミン
グチャート、(f)は検出電圧VDCを示している。ま
たLeadは基板1の電極であり、Padはチップ2の
パッドである。 【0018】まず、図3を参照して、パッド完着の場合
について説明する。図3(a)において、Qはキャピラ
リツール11の軌跡を示している。この軌跡Qを参照し
てワイヤボンディング動作を説明する。キャピラリツー
ル11の下端部から導出されたワイヤ12の下端部にト
ーチ17を接近させ、トーチ17に電圧を印加すること
により、ワイヤ12の下端部に電気的スパークによりボ
ール12aが形成される。次いでキャピラリツール11
を下降させてこのボール12aをチップ2のパッド4に
押しつけて1stボンディングを行う(図3(b)のt
1)。 【0019】次にキャピラリツール11は上昇しながら
基板1の電極3の上方へ移動し、次いで下降してワイヤ
12を電極3に押しつけて2ndボンディングを行う
(図3(b)のt2)。1stボンディングと2ndボ
ンディングを行うときは、キャピラリツール11には、
超音波(US)エネルギーが付与される(図3(b)の
t1とt2)。また上記動作の間、クランパ19は開い
ているが、2ndボンディングの終了後、キャピラリツ
ール11が所定の量だけ上昇するとクランパ19は閉じ
(図3(e)のt3)、ワイヤ12をクランプする。さ
らにキャピラリツール11は上昇し、かつクランパ19
がワイヤ12を引き上げることにより、ワイヤ12は2
ndボンディング点で切断される。t4は切断開始のタ
イミングである。その後、キャピラリツール11は上昇
して原位置に復帰し、ワイヤボンディングの1サイクル
は終了する。以上の動作を繰り返すことにより、基板1
の電極(Lead)3とチップ2のパッド(Pad)4
はワイヤ12で次々に接続されていく。 【0020】さて、1stボンディングから2ndボン
ディングへ移行する間に正電流Ia(図2)をワイヤ1
2にスポット的に流し(図3(c)の検出時間1におけ
るタイミングt11)、また逆電流Ibをワイヤ12に
スポット的に流す(図3(d)の検出時間2におけるタ
イミングt12)。図3(f)のV11とV12はこの
ときのワイヤ12の電圧である。このチップ2はダイオ
ードであって、正電流Iaの場合は電圧は小さく(V1
1)、逆電流Ibの場合は電圧は大きい(V12)。し
たがってしきい値電圧VTHを設定しておき、V11<
VTHであれば、正電流Iaが正常に流れており、また
V12>VTHであれば、逆電流Ibが正常に流れてお
り、したがってワイヤ12は正しくパッド4に1stボ
ンディング(完着)されていることが判明する。 【0021】次にパッド不着の場合を図4を参照して説
明する。図4(a)において、パッド4に対する1st
ボンディングに失敗し、1stボンディングの後もボー
ル12aはワイヤ12の下端部に付着したままである。
図4(b)〜(e)は図3(b)〜(e)と同じであ
る。図4(f)において、ボール12aはパッド4から
離れているため回路は開いており、したがってワイヤ1
2に正電流Iaと逆電流Ibを流してもV11=V12
であり、またV11>VTH,V12>VTHであり、
したがって不着であることが判明する。 【0022】次に、基板1の電極側の不着検出方法につ
いて説明する。本方法の特徴は、カット用のクランパ1
9の動作の前後にそれぞれ不着をチェックする検出時間
t21,t22を設け、これに対応してコンパレータ3
4のVTHをVTH1とVTH2に切り換えていること
である。そして、VDCがVTHを超えた時をON、超
えない時をOFFとし、t21,t22における前記O
N,OFFの組合わせから、(表1)に示すごとく完
着、不着を判定する。 【0023】 【表1】 【0024】次に、パッド4および電極3がいずれも完
着の場合について、図5を参照して説明する。1stボ
ンディングについては図3の場合と同じであり、説明は
省略する。電極の不着検出については、クランパ動作の
前後でそれぞれ不着検出できるように検出時間t21,
t22を設け、これに対応してしきい値電圧VTHをV
TH1,VTH2とに切り換えている。さて2ndボン
ディングの後、タイミングt3でクランパ19は閉じて
ワイヤ12をクランプし、ワイヤ12を引き上げること
により2ndボンディング点からワイヤ12を切断する
(タイミングt4))。2ndボンディング直後のタイ
ミングt21において、ワイヤ12にスポット的に電流
を流す。このときワイヤ12は電極3に導通しているの
で、V21=0であってV21<VTH1である。また
切断直後のタイミングt22において、ワイヤ12にス
ポット的に電流を流す。このとき、ワイヤ12はすでに
2ndボンディング点で切断されて回路は開いているの
でV22>VTH2である。以上によりt21はOF
F、t22はONとなるので、2ndボンディングは完
着であることが判明する。なおタイミングt21とタイ
ミングt22の電流の方向は同じ方向である。 【0025】次に電極3に不着の場合について説明す
る。図6〜図8は電極3に不着の場合の3つのパターン
を示している。まず図6を参照して第1のパターンにつ
いて説明する。なお1stボンディングは完着であった
とする。図6(a)において、キャピラリツール11は
2ndボンディングに失敗し、ワイヤ12は電極3から
離れている。この場合、ワイヤ12は1stボンディン
グ点を介してチップ2に接続されており、したがって2
ndボンディングの後、タイミングt21,t22にお
いてスポット的に正電流を流すと、いずれの場合もチッ
プ2の1stボンディング点を通して電流は流れ、V2
1,V22が検出される。この場合、V21=V22で
あり、V21>VTH1,V22<VTH2となる。し
たがってt21はON、t22はOFFとなるので、2
ndボンディング点は不着であることが判明する。 【0026】次に図7を参照して第2のパターンを説明
する。図7(a)において、ワイヤ12は2ndボンデ
ィング時に、一旦電極3にくっついた後、キャピラリツ
ール11が上昇し、かつクランパ19でワイヤ12を引
き上げてタイミングt4でワイヤ12の切断を行うとき
に、ワイヤ12は2ndボンディング点から剥がれたも
のである。この場合、タイングt21ではワイヤ12は
電極3に接触しているのでV21>VTH1であるが、
タイミングt22ではワイヤ12は2ndボンディング
点から離れているので、ワイヤ12に電流は流れず、V
22>VTH2である。以上により2ndボンディング
は不着であることが判明する。 【0027】次に図8を参照して第3のパターンを説明
する。図8(a)において、2ndボンディングの後、
クランパ19がワイヤ12をクランプして引き上げると
きに、ワイヤ12は電極3から剥がれている。この場
合、タイミングt21ではV21=0であり、V21<
VTH1となり、またタイミングt22では電流は1s
tボンディング点を通して流れるので電圧V22が検出
され、V22=V11であり、V22<VTH2とな
る。以上により2ndボンディングは不着であることが
判明する。なお本形態では、チップとしてダイオードを
例にとって説明したが、本検査方法はダイオード以外の
チップにも適用できる。 【0028】 【発明の効果】本発明によれば、ワイヤがチップのパッ
ドや基板の電極に接触した後、ワイヤにスポット的に電
流を流して電圧を測定するようにしているので、チップ
にダメージを与えることなくワイヤの着・不着を的確に
判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のワイヤボンディング装
置の斜視図 【図2】本発明の一実施の形態のワイヤボンディング装
置のワイヤの着・不着の検査用電気回路図 【図3】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図4】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図5】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図6】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図7】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図8】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【符号の説明】 1 基板 2 チップ 3 電極 4 パッド 10 ホーン 11 キャピラリツール 12 ワイヤ 19 クランパ
置の斜視図 【図2】本発明の一実施の形態のワイヤボンディング装
置のワイヤの着・不着の検査用電気回路図 【図3】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図4】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図5】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図6】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図7】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【図8】本発明の一実施の形態のワイヤボンディングの
検査方法の説明図 【符号の説明】 1 基板 2 チップ 3 電極 4 パッド 10 ホーン 11 キャピラリツール 12 ワイヤ 19 クランパ
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 21/60
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】キャピラリツールに挿通されたワイヤの下
端部のボールを基板に搭載されたチップのパッドに1s
tボンディングした後、キャピラリツールを基板の電極
の上方へ移動させてワイヤをこの電極に2ndボンディ
ングし、次いでクランパを閉じてワイヤをクランプし、
ワイヤを引き上げることにより、この電極へのボンディ
ング点からワイヤを切断するようにしたワイヤボンディ
ングにおいて、前記2ndボンディングの後、クランパ
が開いている時およびクランパが閉じた時の前後2回ワ
イヤにスポット的に電流を流し、それぞれの電圧の大き
さからワイヤの着・不着を判定することを特徴とするワ
イヤボンディングの検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31794497A JP3385942B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | ワイヤボンディングの検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31794497A JP3385942B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | ワイヤボンディングの検査方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11150145A JPH11150145A (ja) | 1999-06-02 |
| JP3385942B2 true JP3385942B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=18093770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31794497A Expired - Fee Related JP3385942B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | ワイヤボンディングの検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3385942B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220310552A1 (en) * | 2020-09-04 | 2022-09-29 | Shinkawa Ltd. | Wire bonding apparatus, method for measuring opening amount of clamp apparatus, and method for calibrating clamp apparatus |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP31794497A patent/JP3385942B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220310552A1 (en) * | 2020-09-04 | 2022-09-29 | Shinkawa Ltd. | Wire bonding apparatus, method for measuring opening amount of clamp apparatus, and method for calibrating clamp apparatus |
| US12087725B2 (en) * | 2020-09-04 | 2024-09-10 | Shinkawa Ltd. | Wire bonding apparatus, method for measuring opening amount of clamp apparatus, and method for calibrating clamp apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11150145A (ja) | 1999-06-02 |
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